説明

インプラント用紫外線照射装置

【課題】紫外線によりインプラントの有機汚染物除去を行うためのインプラント用紫外線照射装置において、筐体内に生成されるオゾンが漏出することなく、処理後も所定のオゾン除去時間が経過するまでは扉を開くことができなくしてオゾンの流出を防止して、安全に紫外線洗浄することのできるインプラント用紫外線照射装置の構造を提供することである。
【解決手段】開閉扉を有する筐体と、該扉を筐体に密閉するロック機構と、前記筐体内に配設された紫外線ランプと、オゾン除去手段からなるとともに、前記紫外線ランプの点灯開始前に該扉をロック状態とし、当該紫外線ランプの消灯後に、オゾン除去処理を開始し、一定時間経過後に該扉のロック状態を解除する制御部を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、インプラントに紫外線を照射してその有機汚染物除去を行うインプラント用紫外線照射装置に関するものであり、特に、紫外線ランプを利用してデンタルインプラントの有機汚染物除去を行うインプラント用紫外線照射装置に係わるものである。
【背景技術】
【0002】
インプラント、特にデンタルインプラントは失われた歯の機能を代用させることを目的として顎骨に埋め込まれるものであり、そのデンタルインプラント手術においては、デンタルインプラントが十分に骨と結合(オッセオインテグレーション)することが肝要である。そのために、例えば、特許第3072303号公報(特許文献1)の段落0009には、デンタルインプラントに紫外線を照射することによって、当該デンタルインプラントに付着した有機汚染物を除去することが提案されている。
しかしながら、この先行文献においては単にアイディアとしての記述がなされているだけであり、これを実現した具体的な装置構造が提案されているわけではない。
【0003】
而して、デンタルインプラント手術においては、デンタルインプラントへの紫外線照射による有機汚染物の除去作業が終了した後は、当該デンタルインプラントに有機汚染物等が再度付着することを回避するために、できるだけ速やかに手術に供されることが肝要である。
しかしながら、デンタルインプラントの紫外線照射処理が終了した直後においては、当該デンタルインプラントが配置された処理室内の雰囲気ガスには、人体に有害なオゾンが含まれているため、デンタルインプラントを直ちに処理室内から取り出して手術に供することは実際上困難である。
【0004】
また、これを回避しようとして、オゾンの生成を避けるために、デンタルインプラントが配置される処理室内を、例えば、窒素ガス等の不活性ガスによってパージする手段が考えられるが、本来的に、紫外線照射による有機物除去処理では、オゾンの存在が不可欠であって、処理室内を不活性ガスでパージしてしまうと、この不可欠のオゾンのもととなる酸素が無くなるために、紫外線によるオゾンの生成がなされず、被処理物であるデンタルインプラントに対する肝腎のオゾン処理が行われることがなく、デンタルインプラントに付着した有機物を除去することができないという矛盾が生じる。
このように、インプラントの紫外線照射処理を高い効率で行うためにはオゾンが必要であるが、一方ではこのオゾンは人体には有害であって、これが歯科医師等の作業者に悪影響を及ぼすという問題があり、作業者が安全にかつ迅速に作業できる装置の実現化が待たれている状況であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3072303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明が解決しようとする課題は、紫外線を放射する紫外線ランプを用いて人工歯根などのインプラントの有機汚染物を除去するためのインプラント用紫外線照射装置において、紫外線照射によって発生するオゾンが処理室外に漏洩することなく、処理後には速やかにオゾンを除去して、施術のために迅速に、かつ安全にインプラントを取出すことができるようにしたインプラント用紫外線照射装置の構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明に係るインプラント用紫外線照射装置は、開閉扉を有する筐体と、該扉を筐体に密閉するロック機構と、前記筐体内に配設された紫外線ランプと、オゾン除去手段からなるとともに、前記紫外線ランプの点灯開始前に該扉をロック状態とし、当該紫外線ランプの消灯後に、オゾン除去処理を開始し、一定時間経過後に該扉のロック状態を解除する制御部を備えたことを特徴とする。
また、前記紫外線ランプが、低圧水銀ランプであることを特徴とする。
また、前記扉には、インプラント支持台が着脱自在に載置されるキャリッジが設けられていることを特徴とする。
また、前記紫外線ランプは、筐体内に配設されたインプラントに対して、その両側から紫外線を照射するように配置されていることを特徴とする。
また、前記紫外線ランプの両側には、該紫外線ランプからの光を反射する反射鏡が備えられていることを特徴とする。
また、前記オゾン除去手段が、オゾン除去フィルターからなり、前記筐体内にガスを循環するファンを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明のインプラント用紫外線照射装置によれば、密閉筐体内での紫外線ランプによるインプラントの有機汚染物除去作業中に、筐体内部で発生するオゾンが外部に漏れることがなく、かつ、紫外線照射処理後の一定時間は扉のロック状態が維持されて不用意に開扉されることがなく、その間に筐体内のオゾン除去処理が行われるので、作業者に有害なオゾンが装置外に発散されることがなく、オゾン処理が終了した後にインプラントを取出すので、安全な作業が確保される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明のデンタルインプラント用紫外線照射装置の側断面図。
【図2】図1の横断面図。
【図3】図1の扉開放時の断面図。
【図4】ロック機構の上面図。
【図5】図4の作動説明図。
【図6】図5の前面図。
【図7】ロック機構のロック状態図。
【図8】本発明の駆動制御の説明図。
【図9】作業説明フローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に示されるように、本発明のデンタルインプラント用紫外線照射装置は、密閉型の筐体1と、該筐体1に対して気密に開閉される扉2とからなる。筐体1内は隔壁3によって処理室4とオゾン処理室5とに区画され、処理室4内には紫外線ランプ6が配設されている。
上記紫外線ランプ6は、例えば波長185〜254nmの紫外線を放射する低圧水銀ランプであって、筐体1の奥行き方向に伸びる2つの直線状部分が湾曲部分によって連結されてなるU字管状の発光管6aを有し、この2つの直線状部分が互いに上下に位置する関係で、直線状部分の長手方向が略水平方向となるように配置されていて、その一方端にはベース6bが取り付けられている。
図2に示されるように、該紫外線ランプ6は対向するように一対配置されていて、これら紫外線ランプ6、6の両側にはこれを取り囲むように、断面樋状の反射鏡7、7が設けられている。
オゾン処理室5には、筐体1内のガスを循環させるファン8と、オゾン除去手段9が配置されている。オゾン除去手段9は、例えば、無機繊維ペーパーにより形成されたハニカム構造体からなる基体に、たとえば二酸化マンガンよりなるオゾン除去用触媒が担持されてなるオゾン除去フィルターである。
前記ファン8によって、処理室4内のオゾンを含むガスはオゾン処理室5に流れ、オゾン除去手段9によってオゾンを除去されて、再び処理室4に流れるように循環される。
【0011】
扉2の開放状態を示す図3も参照して、開閉扉2は、この実施例では引き出し型であって、扉2と一体にキャリッジ10が取り付けられており、該キャリッジ10は筐体1に設けられたガイド11によってガイドされて引き出し自在となっている。
前記キャリッジ10にはインプラント支持台12が載置され着脱可能に固定される。該インプラント支持台12には複数の、この例では6本のインプラント13が支持されている。前記インプラント支持台12には複数の開口12aが一列に並ぶように形成されていて、インプラント13は、人体に埋め込まれる螺子部13aが上方を向くように、その端部13bを該開口12aに挿入することによって支持される。
【0012】
こうしてキャリッジ10上に載置固定されたインプラント支持台12は、扉2が図3に示す扉開放状態から図1の扉密閉状態に挿入されて閉められたときに、前記一対の紫外線ランプ6、6間に位置し、かつインプラント13が該紫外線ランプ6の長さ方向の有効発光領域内に収まるように配置される。
図示されてはいないが、この扉2は筐体1に対してシーリング材によって気密に密閉される。
【0013】
開閉扉2を閉状態にロックするためのロック機構20が設けられており、その詳細が図4〜図7に示されている。
図4は上面図であって、同図に示されるように、ロック機構20は、ロック棒21と、扉開閉検知手段22と、第一のロック棒固定手段23と、第二のロック棒固定手段24とより構成される。
ロック棒21は図1、3に示されるように、扉2の裏面側に突設支持されており、一方、扉開閉検知手段22、第1のロック棒固定手段23、第2のロック棒固定手段24は、筐体1側に設けられている。
前記ロック棒21には、一側面に第1平面21aと第2平面21bが第1の段部21cを有するように形成されている。そして、他側面には凹部21dが形成されて先端側に第2の段部21eが形成されている。
前記扉開閉検知手段22には検知アーム22aが設けられており、該アーム22aは、前記ロック棒21の一側面の第1平面21a、第2平面21bに弾性的に当接されている。
前記第1ロック棒固定手段23は、ロック棒21の先端に当接する磁石からなる当接頭部23aと、これを図の下方に、即ちロック棒21側に付勢するバネ23bとを備える。
そして、図5の前面図である図6も参照して、第2ロック棒固定手段22は、モータ24aと、これにより回転される偏芯駒24bと、該偏芯駒24bと係合する摺動部材24cと、これに突設された突出棒24dとからなる。
【0014】
扉2のロック作動について説明すると以下の通りである。
図3および図4に示す扉開放状態にあっては、扉開閉検知手段22の検知アーム22aはロック棒21の第1平面21aに当接していて、扉2のロック状態を検知していない。
扉2が閉められると、ロック棒21が前進して第1のロック棒固定手段23の当接頭部(磁石)23aに磁力により吸着される。この際の吸着による衝撃はバネ23bによって緩和される。こうして、ロック棒21が第1のロック棒固定手段23に固定されると、扉は筐体に対して密閉される。
【0015】
このとき、図5に示されるように、扉開閉検知手段22の検知アーム22aは、ロック棒21の一側面の段部21cを乗り越えて第2平面21bに当接され、扉が閉まったことが検知される。
この検知信号を受けて第2のロック棒固定手段24が作動してロック棒21を更に強固にロックする。
具体的には、図6も併せて参照して、扉開閉検知手段22からの信号を受けて、モータ24aが回転し、偏芯駒24bが回転する。この偏芯駒24bの回転により、図6(B)に示すように、摺動部材24cが図の右方向、即ち、ロック棒21方向に移動する。なお、該摺動部材24cは、図示されないが、筐体1に対して摺動可能に支持されている。
【0016】
これにより、図7に示すように、突出棒24dが前進してロック棒21の凹部21dに当接する。なお、この際、第2の段部21eに傾斜をつけておくことにより、前記突出棒24が凹部21dに当接するときに、ロック棒21を第1のロック棒固定手段23方向に若干量だけ押し付けるので、扉の密閉状態およびロック状態が更に強固になる。
なお、必要に応じて、ロック棒21の反対側に固定抑え部材25を設けておけば、第2のロック棒固定手段24の突出棒24dがロック棒21に当接したときに、該ロック棒21を反対側から支えることになり、当該ロック棒21が変形してロックが解除されるようなことがない。
【0017】
上記のように、扉2が閉じられたとき、扉と一体のロック棒21が第1のロック棒固定手段23と、第2のロック棒固定手段24とによって強固に固定されるので、扉2が筐体1に対してしっかりと密閉されるとともに、これらのロック棒固定手段23、24が解除されない限り扉がみだりに開けられることもない。
これにより、筐体1内で生成されたオゾンが不用意に筐体外に漏出することが防止されるものである。
【0018】
次いで、本発明のインプラント用紫外線照射装置の光洗浄工程および扉ロック機構作動工程について、図8および図9に基づいて説明する。
制御系統は、主に装置の筐体内に配置された構造物を駆動・検知する手段と、それを制御する回路等を有する制御部とから構成されている。
図8に示されるように、オゾン処理室5内の回転ファン8の回転を検知する回転センサ30を備え、回転ファン8の稼働状況を確認するものである。
扉開閉検知手段22は、上述の図4以下の図面に基いて説明した、扉2の開閉に応じて進退するロック棒21によって扉2の開閉を検知するものである。
点灯電源31は、紫外線ランプ6に電力を供給する給電手段(ランプ駆動手段)である。そして、カレントセンサ32は紫外線ランプ6の電流計、即ち、ランプ電流検知手段であって、ランプ6の点灯状態を確認する。
【0019】
制御部33は、ロック機構20の作動、解除を指示するロック機構制御手段33a、ファン8の駆動、停止を指示するファン制御手段33b、ランプ6の点灯、消灯を指示する点灯制御手段33c、ランプ6の点灯時間をカウントするタイマー回路33d、および、ファン8の駆動時間を記憶しておくメモリ33eとからなる。
外部入力手段34は、作業者がランプ6の点灯照射時間の設定、照射処理開始を指示するものであり、例えば液晶タッチパネル等の外部入力手段である。
【0020】
上記構成において、図9を参照して操作を説明する。
<被照射物(デンタルインプラント)のセット>
作業者が扉2を引き出して、被照射物であるデンタルインプラント13が支持されたインプラント支持台12をキャリッジ10上に載置固定する。
<扉を閉める>
その後、扉2が閉められる。
<扉の閉検知>
扉2の開閉状態は扉開閉検知手段22によって検知され、その情報が制御部33へ信号として送信される。
扉が閉まっている状態が確認されると、作業者が外部入力手段34を利用して設定照射時間を入力できるようになる。
<照射時間の設定>
作業者は、外部入力手段34によって、所定の設定照射時間を手入力する(作業者の操作はこれで終了)。
<ロック作動>
外部入力手段34により制御部33に設定照射時間と、照射開始指示が入力されると、制御部33はロック機構20を動作させて扉のロックを行う。
即ち、図7に示すように、第2のロック棒固定手段24のモータ24aを作動し、突出棒24を突出させてロック棒21をロックする。
<ランプ点灯>
扉がロックされた後、制御部33から点灯電源31へ点灯開始の信号が送信され、これによりランプ6が点灯を開始する。
【0021】
<照射時間の経過>
ランプ点灯中は、常時カレントセンサ32によりランプ電流が観測され、ランプ6の点灯が確認される。即ち、所定の範囲内の電流値が測定されているときはランプが点灯、その範囲を逸脱するときはランプが不点灯、であることを制御部33が判断する。
なお、ランプが不点灯と判断されたときは、装置の動作がエラーとして装置が停止される。
<ランプ消灯>
点灯時間の経過は、制御部33内のタイマー回路33dが判断する。ランプの消灯状態は、上述のカレントセンサ32が検知するランプ電流により確認する。
所定の照射時間が経過すると、制御部33より点灯電源31に消灯信号が送信され、給電が止まることでランプ6が消灯する。
<ファン駆動>
制御部33がランプ6の消灯を確認すると、あらかじめメモリ33eに記憶させたファン駆動時間のデータを読み出し、その時間だけファン8を駆動する。
<稼働時間が経過したか>
ファン8の稼動中は、回転センサ30によりファンの回転数を測定する。このファンの回転数の情報は制御部33に送信される。
ファン8の回転数が所定の回転数の範囲内であれば、ファンが駆動、その範囲を逸脱するときはファンが停止、であることを制御部33が判断する。
【0022】
<ファンの停止>
所定のファン駆動時間が経過すると、制御部33よりファン停止指示の信号が送信され、ファン8が停止する。
上記の駆動時間の経過は、制御部33内のタイマー回路33dが判断する。
ファン8の停止状態は、上述の回転センサ30が検知するファン回転数により確認する。
<ロックの解除>
制御部33は、ファン8が停止したことを確認して、ロックを解除する。
これにより、図7における、第2のロック棒固定手段24の突出棒24dが後退し、ロック棒21に対するロックが解除され、扉2は開放できる。
その後、扉を開放し、処理された被照射物を取り出すものである。
【0023】
上記操作中、下記の状態のときは、制御部33はエラーが発生したと判断して処理を中止する。
インプラントをセットし、扉を閉めロックした後にランプ6が点灯しなかったときは、処理を中止して、この時点では未だオゾンが発生していないので、そのままロックを解除し扉を開放する。
ランプ点灯中に、何らかの原因で消灯した場合には、処理を中止して、所定時間だけファンを稼働してオゾン処理を行い、その後にロックを解除し、扉を開放する。
また、ランプ点灯中に、停電などにより強制的に電源が切断された場合には、電力が復帰した後にファンを所定時間だけ稼働してオゾン処理を行い、その後にロックを解除する。
【0024】
なお、筐体1に対する開閉扉2としては、上記引き出し型の扉以外に、蝶番によるスイング式の扉であってもよく、その場合、インプラント支持台12を載置するキャリッジ10は、該扉に連結されて進退するものであってもよいし、また、扉とは別体に出し入れする形式であってもよい。
また、扉のロック機構も上記の例に限られず、種々のロック機構を採用することができる。
【0025】
66
以上説明したように、本発明のインプラント用紫外線照射装置においては、インプラントが支持されたインプラント支持台を載置したキャリッジを筐体内に配置した後は、ロック機構により扉を気密にロックし、処理作業中に扉がみだりに開けられることを防止して、筐体内に発生するオゾンが漏出することがない。また、ランプの点灯後にも所定時間が経過して、筐体内に設置されたオゾン除去手段によって内部のオゾンが除去されるまでは前記ロック状態が維持されるので、筐体内が十分にオゾン処理された状態になって初めて扉を開くことができて、作業者に残留オゾンによる不快感を与えることがなく、安全なインプラントの処理が行えるという効果を奏するものである。
【符号の説明】
【0026】
1 筐体
2 扉
3 隔壁
4 処理室
5 オゾン処理室
6 紫外線ランプ
7 反射鏡
8 ファン
9 オゾン除去手段
10 キャリッジ
11 ガイド
12 インプラント支持台
13 デンタルインプラント
20 ロック機構
21 ロック棒
22 扉開閉検知手段
23 第1のロック棒固定手段
24 第2のロック棒固定手段
25 固定抑え部材
30 回転センサ
31 点灯電源
32 カレントセンサ
33 制御部
34 外部入力手段




【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線によりインプラントの有機汚染物除去を行うためのインプラント用紫外線照射装置において、
前記インプラント用紫外線照射装置は、開閉扉を有する筐体と、該扉を筐体に密閉するロック機構と、前記筐体内に配設された紫外線ランプと、オゾン除去手段からなるとともに、
前記紫外線ランプの点灯開始前に該扉をロック状態とし、当該紫外線ランプの消灯後に、オゾン除去処理を開始し、一定時間経過後に該扉のロック状態を解除する制御部を備えたことを特徴とするインプラント用紫外線照射装置。
【請求項2】
前記紫外線ランプが、低圧水銀ランプであることを特徴とする請求項1に記載のインプラント用紫外線照射装置。
【請求項3】
前記扉には、インプラント支持台が着脱自在に載置されるキャリッジが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインプラント用紫外線照射装置。
【請求項4】
前記紫外線ランプは、筐体内に配設されたインプラントに対して、その両側から紫外線を照射するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインプラント用紫外線照射装置。
【請求項5】
前記紫外線ランプの両側には、該紫外線ランプからの光を反射する反射鏡が備えられていることを特徴とする請求項4に記載のインプラント用紫外線照射装置。
【請求項6】
前記オゾン除去手段が、オゾン除去フィルターからなり、前記筐体内にガスを循環するファンを備えたことを特徴とする請求項1に記載のインプラント用紫外線照射装置。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−157412(P2012−157412A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−17433(P2011−17433)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)
【Fターム(参考)】