説明

ウェビングガイド構造

【課題】ウェビングとシートバックとの間の間隙を簡単な構造で設ける。
【解決手段】ウェビングガイド構造10では、ウェビング巻取装置30のぜんまいばねによりウェビング32に作用される巻取力によって巻取ストッパ36がウェビングガイド20の当接面24に当接された際に、ウェビング32の剛性部34がウェビングガイド20から車両前側へ延出されると共に、剛性部34の巻取ストッパ36より他端側部分がリヤシートバック16の車両前側へ突出される。これにより、剛性部34をリヤシートバック16に対して車両前方へ突出させるためにぜんまいばねの付勢力を利用しているため、剛性部34を突出させるための駆動手段を別途設ける必要をなくすことができる。これにより、ウェビング32とリヤシートバック16との間の間隙38を簡単な構造で設けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の乗員に装着されるウェビングのウェビングガイド構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載された乗り物用シートは、シートバックとシートクッションとを備えている。シートバックにはリトラクタが内蔵されており、リトラクタから延出されたアウタベルトがシートバックの引き出し口から引き出し可能にされている。
【0003】
シートバック内には、引き出し口の下方において、可動部材が配置されている。可動部材には空気袋が設けられており、空気袋はエアポンプに接続されている。エアポンプには駆動モータが付設されており、駆動モータは制御部に接続されている。また、シートクッション内には、圧力センサが内蔵されており、圧力センサは制御部に接続されている。
【0004】
乗員が乗り物用シートに着座したことを圧力センサが検出すると、制御部の制御により駆動モータが作動されて、エアポンプから空気袋にエアが供給される。空気袋にエアが供給されると、空気袋が膨張することで可動部材が待機位置からシートバックの前方へ押し出される。このため、可動部材によってアウタベルトがシートバックから離間されて、アウタベルトとシートバックとの間に間隙が設けられる。これにより、乗員が、アウタベルトとシートバックとの間に指を挿入することで、アウタベルトを容易に把持できる。
【0005】
ここで、この乗り物用シートでは、上述のように、駆動モータによってエアポンプ及び空気袋を駆動させる構成であるため、可動部材が待機位置からシートバックの前方へ押し出される構造が複雑になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−299657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事実を考慮して、ウェビングとシートバックとの間の間隙を簡単な構造で設けることができるウェビングガイド構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載のウェビングガイド構造は、車両のシートに着座する乗員に装着にされるウェビングに巻取力を作用させて前記ウェビングを巻取り可能にされた巻取装置と、前記ウェビングを案内して前記ウェビングが前記シートのシートバックの前側に上側から延出される案内部と、前記ウェビングに設けられ、前記案内部に当接されて前記巻取力による前記ウェビングの移動を規制する規制部と、前記規制部が前記案内部に当接された際に前記ウェビングに作用される前記巻取力によって前記シートバックに対してシート前方へ突出されることで前記ウェビングを前記シートバックから離間させる突出部と、を備えている。
【0009】
請求項2に記載のウェビングガイド構造は、請求項1に記載のウェビングガイド構造において、前記規制部が前記案内部に当接された際に前記ウェビングに作用される前記巻取力によって前記規制部が前記案内部に対して移動されることで前記規制部の移動と共に前記突出部が前記シートバックに対してシート前方へ突出される。
【0010】
請求項3に記載のウェビングガイド構造は、請求項1に記載のウェビングガイド構造において、前記規制部が前記案内部に当接された際に前記ウェビングに作用される前記巻取力によって前記案内部が前記シートバックに対して移動されることで前記案内部の移動と共に前記突出部が前記シートバックに対してシート前方へ突出される。
【0011】
請求項4に記載のウェビングガイド構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のウェビングガイド構造において、前記規制部が前記案内部に当接された際に、前記ウェビングがシート左右方向外側へ移動される。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載のウェビングガイド構造では、巻取装置が、ウェビングに巻取力を作用させて、ウェビングを巻取可能にされている。さらに、案内部がウェビングを案内して、ウェビングがシートのシートバックの前側に上側から延出される。また、ウェビングには規制部が設けられており、規制部は、案内部に当接されて、巻取装置の巻取力によるウェビングの移動を規制する。
【0013】
ここで、規制部が案内部に当接された際に、突出部が、ウェビングに作用される巻取力によってシートバックに対してシート前方へ突出されることで、ウェビングをシートバックから離間させる。これにより、ウェビングとシートバックとの間に間隙が設けられる。
【0014】
このため、突出部をシートバックに対してシート前方へ突出させるために巻取装置によってウェビングに作用される巻取力を利用しているため、突出部を突出させるための駆動手段を別途設ける必要をなくすことができる。これにより、ウェビングとシートバックとの間の間隙を簡単な構造で設けることができる。
【0015】
請求項2に記載のウェビングガイド構造では、規制部が案内部に当接された際に、ウェビングに作用される巻取力によって規制部が案内部に対して移動されることで、規制部の移動と共に突出部がシートバックに対してシート前方へ突出される。
【0016】
このため、簡単な構造で突出部をシートバックに対してシート前方へ突出させることができる。
【0017】
請求項3に記載のウェビングガイド構造では、規制部が案内部に当接された際に、ウェビングに作用される巻取力によって案内部がシートバックに対して移動されることで、案内部の移動と共に突出部がシートバックに対してシート前方へ突出される。
【0018】
このため、簡単な構造で突出部をシートバックに対してシート前方へ突出させることができる。
【0019】
請求項4に記載のウェビングガイド構造では、規制部が案内部に当接された際に、ウェビングがシート左右方向外側へ移動される。
【0020】
このため、ウェビングを乗員から離して配置できる。これにより、ウェビングを一層容易に把持できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るウェビングガイド構造を示す車両左方から見た一部破断した側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るウェビングガイド構造を示す車両左前方から見た斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るウェビングガイド構造の要部を示す上方から見た平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るウェビングガイド構造のウェビングが乗員に装着された際を示す車両左前方から見た斜視図である。
【図5】(A)及び(B)には、本発明の第2の実施の形態に係るウェビングガイド構造の要部を示す図である。(A)は上方から見た平面図であり、(B)は車両左方から見た断面図である。
【図6】(A)、(B)、及び(C)には、本発明の第3の実施の形態に係るウェビングガイド構造の要部を示す図である。(A)は上方から見た平面図であり、(B)はウェビングの基端側から見た分解状態の断面図であり、(C)はウェビングの基端側から見た断面図である。
【図7】(A)及び(B)には、本発明の第4の実施の形態に係るウェビングガイド構造の要部を示す図である。(A)は上方から見た平面図であり、(B)は車両左方から見た断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るウェビングガイド構造を示す車両左方から見た一部破断した側面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係るウェビングガイド構造を示す車両左方から見た一部破断した側面図である。
【図10】(A)及び(B)は、本発明の第7の実施の形態に係るウェビングガイド構造の要部を示す上方から見た一部破断した平面図である。(A)はウェビングが巻取られる際を示す図であり、(B)は巻取ストッパが当接面に当接された際を示す図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態に係るウェビングガイド構造の要部を示す上方から見た一部破断した平面図である。
【図12】本発明の第9の実施の形態に係るウェビングガイド構造の要部を示す車両左前方から見た斜視図である。
【図13】(A)及び(B)は、本発明の第9の実施の形態に係るウェビングガイド構造の要部を示す車両左方から見た一部破断した側面図である。(A)はウェビングが巻取られる際を示す図であり、(B)は巻取ストッパが当接面に当接された際を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[第1の実施の形態]
【0023】
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るウェビングガイド構造10が車両左方から見た一部破断した側面図にて示されており、図2には、ウェビングガイド構造10が車両左前方から見た斜視図にて示されている。図3には、ウェビングガイド構造10の要部が上方から見た平面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0024】
図2に示す如く、車両の車室の車両後方部には、乗員Pが着座するシートとしてのリヤシート12が設けられており、リヤシート12の前方は車両前方に一致されて、リヤシート12の左右方向は車幅方向に一致されている。また、乗員Pは、リヤシート12の着座領域12Aに着座する。
【0025】
リヤシート12は、シートクッションとしてのリヤシートクッション14を備えており、リヤシートクッション14は車両の床部に略水平に配置された状態で固定されている。リヤシート12は、シートバックとしてのリヤシートバック16を備えており、リヤシートバック16はリヤシートクッション14の車両後側端部に起立した状態で配置されている。
【0026】
リヤシートクッション14上には、着座領域12Aの車幅方向内側において、バックル装置(図示省略)が配置されており、バックル装置は車両の床部に連結されている。また、バックル装置は後述するタングプレート40を保持可能にされている。
【0027】
図1にも示す如く、リヤシートバック16の上部には、リヤシート12の着座領域12Aの車幅方向外側において、樹脂により製作された略矩形筒状の案内部としてのウェビングガイド20が固定されている。ウェビングガイド20内には、挿通部としての断面略矩形状のガイド孔22が形成されており、ガイド孔22は車両前後方向に沿って貫通されている。また、ウェビングガイド20の車両前側の面は、当接面24にされている。
【0028】
図2に示す如く、リヤシートバック16の上部の車両後方には、リヤシート12の着座領域12Aの車幅方向外側において、巻取装置としてのウェビング巻取装置30が設けられており、ウェビング巻取装置30は車両のパッケージトレイ(図示省略)に固定されている。ウェビング巻取装置30は、巻取軸としての鼓形状のスプール(図示省略)を備えており、スプールの両端がウェビング巻取装置30の側壁に回転可能に支持されている。
【0029】
スプールには、長尺帯状に形成された可撓性を有するウェビング32の基端部が連結固定されている。スプールをその軸線周り一方(以下、この方向を「巻取方向」と称する)へ回転させると、ウェビング32がその基端側からスプールに巻取られて、ウェビング32がウェビング巻取装置30に格納される。一方、ウェビング32をその先端側から引張れば、これに伴いスプールがその軸線周り他方(以下、この方向を「引出方向」と称する)へ回転しながらウェビング32が引出される。
【0030】
ウェビング32は、ウェビング巻取装置30からリヤシートバック16の上側に真っ直ぐ延出されて、ウェビングガイド20のガイド孔22に挿通されている。さらに、ウェビング32は、リヤシートクッション14の車両後側端とリヤシートバック16の下側端との間に挿通されて、先端部がアンカ(図示省略)によって車両の床部に固定されており、ウェビング32の先端部は、リヤシートクッション14の車両後方における着座領域12Aの車幅方向外側に配置されている。
【0031】
また、ウェビング巻取装置30は、付勢手段としてのぜんまいばね(図示省略)を備えており、ぜんまいばねは、スプールを巻取方向へ付勢して、ウェビング32に巻取力を作用させている。このため、ウェビング32がウェビング巻取装置30から引出された際には、ぜんまいばねの付勢力(巻取力)によって、ウェビング32が、スプールに巻取られて、ウェビング巻取装置30に格納可能にされている。
【0032】
図1〜図3に示す如く、ウェビング32の長手方向中間部には、突出部としての略矩形の剛性部34が設けられており、剛性部34には樹脂が含浸されている。このため、ウェビング32は剛性部34においても可撓性を有すると共に、剛性部34の剛性はウェビング32の他の部分の剛性に比して高くされている。
【0033】
剛性部34の長手方向一端部(ウェビング32の基端側部)には、ウェビング32の幅方向中央部において、規制部としての略円柱状の巻取ストッパ36が設けられており、巻取ストッパ36は剛性部34の表面(リヤシートバック16とは反対側の面)及び裏面(リヤシートバック16側の面)に対して突出されている。巻取ストッパ36の軸方向一端部(剛性部34の表面側の端部)には、円柱状のストッパ部36Aが拡径されて設けられており、巻取ストッパ36の軸方向他端部(剛性部34の裏面側の端部)には、円柱状のストッパ部36Bが拡径されて設けられている。ストッパ部36A及びストッパ部36Bは剛性部34を狭持しており、剛性部34は巻取ストッパ36に連結されている。
【0034】
ストッパ部36Bの外径寸法はストッパ部36Aの外径寸法と同じにされており、巻取ストッパ36の軸方向の寸法は、ウェビングガイド20のガイド孔22の上下方向の寸法に対して大きくされている。このため、ウェビング巻取装置30のぜんまいばねによりウェビング32に作用される巻取力によって、巻取ストッパ36のストッパ部36A及びストッパ部36Bの外周面がウェビングガイド20の当接面24に当接(圧接)されている。また、ウェビング32は、ガイド孔22から車両前側に延出されると共に、剛性部34の長手方向他端部において湾曲されて下方に延出されており、剛性部34の下側においてウェビング32とリヤシートバック16との間に間隙38が設けられている。
【0035】
ウェビング32には、剛性部34に対してウェビング32の先端側において、略円柱状のタングストッパ46が設けられており、タングストッパ46はウェビング32の幅方向中央部に配置されている。タングストッパ46はウェビング32の表面(リヤシートバック16とは反対側の面)及び裏面(リヤシートバック16側の面)に対して突出されている。
【0036】
ウェビング32の長手方向中間部には、リヤシートバック16の車両前側位置において、タングプレート40が設けられている。タングプレート40には長尺のスリット42が貫通形成されており、スリット42内にウェビング32が挿通されている。このため、タングプレート40はウェビング32に対して移動可能にされている。タングプレート40には、スリット42の長手方向中央部において、断面矩形状の挿通孔44が貫通形成されており、挿通孔44は、幅方向中央部において、スリット42に連通されている。挿通孔44の幅方向寸法は巻取ストッパ36の軸方向寸法に比して大きくされると共に、挿通孔44の長手方向寸法はストッパ部36A及びストッパ部36Bの外径寸法に比して大きくされており、挿通孔44内を巻取ストッパ36が通過可能にされて、タングプレート40の移動が巻取ストッパ36によって規制されない。さらに、挿通孔44の長手方向寸法はタングストッパ46の外径寸法に比して小さくされており、挿通孔44をタングストッパ46が通過不能にされて、タングストッパ46によって、タングプレート40のウェビング32の先端方向側への移動が規制される。また、タングプレート40はバックル装置に保持可能にされている。
【0037】
次に第1の実施の形態の作用を説明する。
【0038】
乗員Pが、リヤシートバック16の車両前側におけるウェビング32を把持して、ウェビング32をウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力に抗して引張ると、ウェビング巻取装置30のスプールが引出方向へ回転されて、ウェビング32がウェビング巻取装置30から引出される。
【0039】
引出されたウェビング32は乗員の身体に掛け回されて、ウェビング32の長手方向中間部に設けられたタングプレート40が、バックル装置に保持されることで、ウェビング32が乗員Pの身体に装着される(図4参照)。
【0040】
ウェビング32が乗員Pの身体に装着された際には、ウェビング32は、乗員Pの上半身の車両前側において、ウェビングガイド20から車幅方向内側へ向かうに従い下方に向けて傾斜されてタングプレート40まで配置される。また、ウェビング32は、乗員Pの腰部(腹部)の車両前側において、タングプレート40から車幅方向外側へ向かってアンカまで配置される。
【0041】
さらに、ウェビング32が乗員Pの身体に装着される際にタングプレート40の挿通孔44内を巻取ストッパ36が通過することで、ウェビング32が乗員Pの身体に装着された際には、タングプレート40が剛性部34に対してウェビング32の基端側に配置されると共に、剛性部34が乗員の腰部に配置される。
【0042】
一方、タングプレート40のバックル装置への保持が解除されると、ウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力(巻取力)によってスプールが巻取方向へ回転されて、ウェビング32がスプールに巻取られることで、巻取ストッパ36が、タングプレート40の挿通孔44を通過して、ウェビングガイド20のガイド孔22へ向けて移動される。
【0043】
ここで、巻取ストッパ36がガイド孔22へ向けて移動されると、巻取ストッパ36がウェビングガイド20の当接面24に当接する。この際には、ぜんまいばねの付勢力によりウェビング32に作用される巻取力によって巻取ストッパ36が回動(移動)されて、巻取ストッパ36のストッパ部36A及びストッパ部36Bの外周面が当接面24に当接される。
【0044】
また、ストッパ部36A及びストッパ部36Bは剛性部34の長手方向一端部を狭持しているため、剛性部34の長手方向一端部が巻取ストッパ36を介してウェビングガイド20に支持される。さらに、剛性部34の剛性はウェビング32の他の部分の剛性に比して高くされている。このため、剛性部34がウェビングガイド20から車両前側へ延出されると共に、剛性部34の巻取ストッパ36より長手方向他端側部分がウェビング32を持ち上げながらリヤシートバック16の車両前側へ突出される。つまり、ウェビング32の剛性部34が長手方向一端部を支持点とする片持ち梁として作用する。これにより、ウェビング32がリヤシートバック16から離間されて、ウェビング32とリヤシートバック16との間に間隙38が設けられる。したがって、乗員Pが、間隙38に指を挿入することで、ウェビング32を容易に把持できる。
【0045】
以上により、剛性部34をリヤシートバック16に対して車両前方へ突出させるためにウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力(巻取力)を利用しているため、剛性部34を突出させるための駆動手段を別途設ける必要をなくすことができる。これにより、ウェビング32とリヤシートバック16との間の間隙38を簡単な構造で設けることができる。
【0046】
また、巻取ストッパ36がウェビングガイド20に当接された際に、ウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力(巻取力)によりウェビング32に作用される巻取力によって巻取ストッパ36がウェビングガイド20に対して回動(移動)されることで、巻取ストッパ36の回動と共に剛性部34がリヤシートバック16に対して車両前側へ突出される。
【0047】
このため、簡単な構造で剛性部34をリヤシートバック16に対して車両前側へ突出させることができる。
【0048】
さらに、ウェビング32が乗員Pの身体に装着される際にタングプレート40の挿通孔44内をウェビング32の巻取ストッパ36が通過できる。これにより、タングプレート40からアンカまでのウェビング32の長さを乗員Pの体格に対応させて長くすることができる。
【0049】
また、ウェビング32が乗員Pの身体に装着された際には、剛性部34は乗員Pの腰部に配置されるため、剛性部34による乗員Pの異物感を低減できる。
【0050】
さらに、ウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力によりウェビング32に作用される巻取力によって剛性部34がリヤシートバック16に対して車両前方へ突出される。このため、乗員Pが車両に搭乗する際等に、仮に、乗員Pが剛性部34に干渉しても、容易に巻取ストッパ36と当接面24との当接が解除されて剛性部34が移動できる。これにより、乗員を保護できる。
【0051】
[第2の実施の形態]
【0052】
図5の(A)には、本発明の第2の実施の形態に係るウェビングガイド構造100の要部が上方から見た平面図にて示されており、図5の(B)には、ウェビングガイド構造100の要部が車両左方から見た断面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0053】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と略同様の構成であるが以下の点で異なる。
【0054】
図5の(A)と(B)とに示す如く、第2の実施の形態では、剛性部34と巻取ストッパ36とが第1剛性部102及び第2剛性部104によって構成されて一体にされている。
【0055】
第1剛性部102は、ウェビング32の表面(リヤシートバック16とは反対側の面)における幅方向中央部に配置されており、第1剛性部102はウェビング32の長手方向に沿って長尺にされている。第1剛性部102のウェビング32に対する垂直方向の厚みは、ウェビング32の基端側に向かうに従い徐々に大きくされている。
【0056】
また、第2剛性部104は、ウェビング32の裏面(リヤシートバック16側の面)における幅方向中央部に配置されており、第2剛性部104はウェビング32の長手方向に沿って長尺にされている。第2剛性部104のウェビング32に対する垂直方向の厚みは、ウェビング32の基端側に向かうに従い徐々に大きくされている。
【0057】
第1剛性部102と第2剛性部104との間には、ウェビング32の先端側において、連結部106Aが設けられており、連結部106Aはウェビング32を貫通している。また、第1剛性部102と第2剛性部104との間には、ウェビング32の基端側において、連結部106Bが設けられており、連結部106Bはウェビング32を貫通している。このため、第1剛性部102と第2剛性部104とは、連結部106A及び連結部106Bによって連結されて、ウェビング32を狭持している。
【0058】
ウェビング32の第1剛性部102と第2剛性部104とが設けられている部分が、ウェビング32の基端側部を除き、剛性部34にされており、第1剛性部102及び第2剛性部104のウェビング32基端側部が、巻取ストッパ36にされている。また、第1剛性部102のウェビング32基端側部が、巻取ストッパ36のストッパ部36Aにされており、第2剛性部104のウェビング32基端側部が、巻取ストッパ36のストッパ部36Bにされている。
【0059】
タングプレート40の挿通孔44の幅方向寸法は、巻取ストッパ36のウェビング32に対する垂直方向の最大厚み寸法に比して大きくされると共に、挿通孔44の長手方向寸法は、巻取ストッパ36のウェビング32幅方向の寸法に比して大きくされている。このため、挿通孔44内を第1剛性部102及び第2剛性部104が通過可能にされている。
【0060】
ここで、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0061】
[第3の実施の形態]
【0062】
図6の(A)には、本発明の第3の実施の形態に係るウェビングガイド構造150の要部が上方から見た平面図にて示されており、図6の(B)には、ウェビングガイド構造150の要部がウェビング32の基端側から見た分解状態の断面図にて示されている。また、図6の(C)には、ウェビングガイド構造150の要部がウェビング32の基端側から見た断面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0063】
第3の実施の形態は、第1の実施の形態と略同様の構成であるが以下の点で異なる。
【0064】
図6の(A)〜(C)に示す如く、第3の実施の形態では、ウェビング32が表材154及び裏材156によって構成されている。表材154の幅方向一端と裏材156の幅方向一端とは接続されて、表材154と裏材156とが一体にされており、ウェビング32は、表材154と裏材156との接続部において折り曲げられている。
【0065】
ウェビング32の剛性部34には、樹脂により製作された略矩形板状の剛性プレート152が設けられており、剛性プレート152が表材154と裏材156とによって挟み込まれた状態で、表材154の幅方向他端と裏材156の幅方向他端とが縫製されている。
【0066】
また、巻取ストッパ36は表材154、剛性プレート152、及び裏材156を貫通しており、巻取ストッパ36のストッパ部36Aはウェビング32の表面(リヤシートバック16とは反対側の面)に対して突出されると共に、巻取ストッパ36のストッパ部36Bはウェビング32の裏面(リヤシートバック16側の面)に対して突出されている。さらに、ストッパ部36A及びストッパ部36Bがウェビング32と剛性プレート152とを狭持している。
【0067】
ここで、第3の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0068】
なお、第3の実施の形態では、ウェビング32は、表材154と裏材156との接続部において折り曲げられて、剛性プレート152を挟み込んだ状態で、表材154の幅方向他端と裏材156の幅方向他端とが縫製されている。これに替えて、ウェビング32が表材154と裏材156との接続部において折り曲げられて、表材154の幅方向他端と裏材156の幅方向他端とが縫製された後に、剛性プレート152を表材154と裏材156との間に挿入して、剛性プレート152が表材154と裏材156とに挟み込まれてもよい。
【0069】
[第4の実施の形態]
【0070】
図7の(A)には、本発明の第4の実施の形態に係るウェビングガイド構造200の要部が上方から見た平面図にて示されており、図7の(B)には、ウェビングガイド構造200の要部が車両左方から見た断面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0071】
第4の実施の形態は、第1の実施の形態と略同様の構成であるが以下の点で異なる。
【0072】
図7の(A)と(B)とに示す如く、第4の実施の形態では、ウェビング32の剛性部34には、裏面(リヤシートバック16側の面)において、第3の実施の形態における剛性プレート152が設けられており、剛性プレート152はウェビング32に接着されている。
【0073】
巻取ストッパ36はウェビング32及び剛性プレート152を貫通しており、巻取ストッパ36のストッパ部36Aはウェビング32の表面(リヤシートバック16とは反対側の面)に対して突出されると共に、巻取ストッパ36のストッパ部36Bは剛性プレート152に対して突出されている。また、ストッパ部36A及びストッパ部36Bがウェビング32と剛性プレート152とを狭持している。
【0074】
ここで、第4の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0075】
なお、第4の実施の形態では、剛性プレート152がウェビング32に接着されている。これに替えて、剛性プレート152がウェビング32に溶着されてもよい。
【0076】
[第5の実施の形態]
【0077】
図8には、本発明の第5の実施の形態に係るウェビングガイド構造250の要部が車両左方から見た一部破断した側面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0078】
第5の実施の形態は、第3の実施の形態と略同様の構成であるが以下の点で異なる。
【0079】
図8に示す如く、第5の実施の形態では、ウェビングガイド20の当接面24が上方へ向かうに従い車両後側へ向かう方向へ傾斜されている。また、ウェビングガイド20のガイド孔22は、車両後側へ向かうに従い下方へ向かう方向へ傾斜されて、ウェビングガイド20を貫通している。さらに、ウェビングガイド20の車両前側部には、下側部においてフランジ252が設けられており、フランジ252は当接面24に対して車両前側に突出されている。
【0080】
ここで、第5の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0081】
また、第5の実施の形態では、ウェビングガイド20の当接面24が上方へ向かうに従い車両後側へ向かう方向へ傾斜されているため、剛性部34が車両前側に向かうに従い上方へ向かう方向へ傾斜して配置される。このため、剛性部34の巻取ストッパ36より長手方向他端側部分がリヤシートバック16から離間される量を大きくできる。これにより、ウェビング32とリヤシートバック16との間の間隙38を大きくでき、乗員Pがウェビング32を一層容易に把持できる。
【0082】
[第6の実施の形態]
【0083】
図9には、本発明の第6の実施の形態に係るウェビングガイド構造300の要部が車両左方から見た一部破断した側面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0084】
第6の実施の形態は、第4の実施の形態と略同様の構成であるが以下の点で異なる。
【0085】
図9に示す如く、第6の実施の形態では、ウェビングガイド20の車両前側部には、下側部において突起部302が設けられており、突起部302はウェビングガイド20の当接面24に対して車両前側に突出されている。突起部302の車両前側部には、断面略三角形状の支持部304が設けられており、支持部304は突起部302に対して上方側へ突出されている。支持部304には、ウェビング32の剛性部34の長手方向中間部が当接されており、剛性部34は支持部304によっても支持されている。
【0086】
ここで、第6の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0087】
また、第6の実施の形態では、支持部304が、剛性部34の長手方向中間部に当接して、剛性部34をさらに支持している。このため、剛性部34の支持部304より長手方向他端側部分における下方への撓み量を小さくできる。これにより、ウェビング32とリヤシートバック16との間の間隙38が小さくなることを抑制できる。
【0088】
[第7の実施の形態]
【0089】
図10の(A)には、本発明の第7の実施の形態に係るウェビングガイド構造350のウェビング32が巻取られる際が上方から見た一部破断した平面図にて示されており、図10の(B)には、巻取ストッパ36が当接面24に当接された際が上方から見た一部破断した平面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0090】
第7の実施の形態は、第1の実施の形態と略同様の構成であるが以下の点で異なる。
【0091】
図10の(A)に示す如く、第7の実施の形態では、巻取ストッパ36のストッパ部36Aには、ウェビング32の基端側の部分において、傾斜部352が設けられており、傾斜部352は車幅方向外側へ向かうに従いウェビング32の先端側に向かう方向へ傾斜されている。また、巻取ストッパ36のストッパ部36Bには、ウェビング32の基端側の部分において、傾斜部354が設けられており、傾斜部354は車幅方向外側へ向かうに従いウェビング32の先端側に向かう方向へ傾斜されている。傾斜部352と傾斜部354とは同一平面上に配置されている。
【0092】
ここで、第7の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0093】
また、第7の実施の形態では、図10(B)に示す如く、巻取ストッパ36に傾斜部352及び傾斜部354が設けられており、傾斜部352及び傾斜部354が車幅方向外側へ向かうに従いウェビング32の先端側に向かう方向へ傾斜されている。このため、傾斜部352及び傾斜部354がウェビングガイド20の当接面24に当接された際には、ウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力によりウェビング32に作用される巻取力によって、剛性部34の巻取ストッパ36より長手方向他端側部分(ウェビング32の先端側の部分)がリヤシートバック16に対して車両前方に突出されると共に車幅方向外側へ回動(移動)される。これにより、ウェビング32を乗員Pから離して配置できる。したがって、ウェビング32を一層容易に把持できる。
【0094】
[第8の実施の形態]
【0095】
図11には、本発明の第8の実施の形態に係るウェビングガイド構造400が上方から見た一部破断した断面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0096】
第8の実施の形態は、第1の実施の形態と略同様の構成であるが以下の点で異なる。
【0097】
図11に示す如く、第8の実施の形態では、ウェビングガイド20の車両前側の面には凹部402が設けられており、凹部402はガイド孔22に連通している。凹部402の上下方向の寸法は、ガイド孔22の上下方向の寸法に比して大きくされており、凹部402の上下方向中央部にガイド孔22が配置されている。また、凹部402の上下方向の寸法は、巻取ストッパ36の軸方向(ウェビング32の厚み方向)の寸法より大きくされて、凹部402内に巻取ストッパ36が挿入可能にされている。凹部402の車両後側の面は当接面24にされており、当接面24は車幅方向外側へ向かうに従い車両後側に向かう方向へ傾斜されている。
【0098】
ここで、第8の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0099】
また、第8の実施の形態では、ウェビングガイド20の当接面24が車幅方向外側へ向かうに従い車両後側に向かう方向へ傾斜されている。このため、巻取ストッパ36のストッパ部36A及びストッパ部36Bがウェビングガイド20の当接面24に当接された際には、ウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力によりウェビング32に作用される巻取力によって、巻取ストッパ36(ウェビング32)が当接面24に沿って車幅方向外側へ移動される(図11に示される矢印参照)。これにより、ウェビング32を乗員Pから離して配置できる。したがって、乗員Pがウェビング32を一層容易に把持できる。
【0100】
[第9の実施の形態]
【0101】
図12には、本発明の第9の実施の形態に係るウェビングガイド構造450の要部が車両左前方から見た斜視図にて示されている。図13の(A)には、ウェビングガイド構造450のウェビング32が巻取られる際が車両左方から見た一部破断した側面図にて示されており、図13の(B)には、巻取ストッパ36が当接面24に当接された際が車両左方から見た一部破断した側面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
【0102】
第9の実施の形態は、第1の実施の形態と略同様の構成であるが以下の点で異なる。
【0103】
図12に示す如く、第9の実施の形態では、ウェビング32に第1の実施の形態の剛性部34が設けられていない。
【0104】
ウェビングガイド20の下側部には、車幅方向外側部において、板状の回動支持部452が設けられている。回動支持部452の車幅方向外側面には、円柱状の回動支持軸452Aが設けられており、回動支持軸452Aは回動支持部452に対して車幅方向外側へ突出されている。ウェビングガイド20の下側部には、車幅方向内側部において、板状の回動支持部454が設けられている。回動支持部454の車幅方向内側面には、円柱状の回動支持軸454Aが設けられており、回動支持軸454Aは回動支持部454に対して車幅方向内側へ突出されている。回動支持軸452A及び回動支持軸454Aは、車幅方向に沿って同軸上に配置されており、回動支持軸452A及び回動支持軸454Aがリヤシートバック16内に回転可能に支持されて、ウェビングガイド20がリヤシートバック16に回動可能に支持されている。
【0105】
ウェビングガイド20の車両前側部には、下側部において、突出部としての矩形板状のサポート部456が設けられている。サポート部456は、ウェビングガイド20の当接面24から車両前側へ突出されて、長手方向中間部において車両前側に向かうに従い下方に向かう方向へ湾曲されている。
【0106】
図13の(A)に示す如く、巻取ストッパ36がウェビングガイド20の当接面24に当接するまでは、ウェビングガイド20のサポート部456がリヤシートバック16に当接している。
【0107】
図13の(B)に示す如く、巻取ストッパ36のストッパ部36A及びストッパ部36Bがウェビングガイド20の当接面24に当接された際には、ウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力によりウェビング32に作用される巻取力よって、ウェビングガイド20が車両後側へ回動(移動)されることで、ウェビングガイド20の回動と共にサポート部456がリヤシートバック16に対して車両前側に突出される。このため、ウェビング32がサポート部456によって持ち上げられる。これにより、ウェビング32がリヤシートバック16から離間されて、ウェビング32とリヤシートバック16との間に間隙38が設けられる。したがって、乗員Pがウェビング32を容易に把持できる。
【0108】
以上により、サポート部456をリヤシートバック16に対して車両前方へ突出させるためにウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力(巻取力)を利用しているため、サポート部456を突出させるための駆動手段を別途設ける必要をなくすことができる。これにより、ウェビング32とリヤシートバック16との間の間隙38を簡単な構造で設けることができる。
【0109】
さらに、第9の実施の形態では、巻取ストッパ36がウェビングガイド20の当接面24に当接された際に、ぜんまいばねの付勢力によりウェビング32に作用される巻取力によってウェビングガイド20がリヤシートバック16に対して車両後側へ回動(移動)されることで、ウェビングガイド20の回動と共にサポート部456がリヤシートバック16に対して車両前側へ突出される。このため、簡単な構造でサポート部456をリヤシートバック16に対して車両前側へ突出させることができる。
【0110】
また、ウェビング32が乗員Pの身体に装着される際にタングプレート40の挿通孔44内をウェビング32の巻取ストッパ36が通過できる。これにより、タングプレート40からアンカまでのウェビング32の長さを乗員Pの体格に対応させて長くすることができる。
【0111】
さらに、ウェビング巻取装置30のぜんまいばねの付勢力によりウェビング32に作用される巻取力によって、ウェビングガイド20が車両後側へ回動(移動)されることで、ウェビングガイド20の回動と共にサポート部456がリヤシートバック16に対して車両前側に突出される。このため、乗員Pが車両に搭乗する際等に、仮に、乗員Pがサポート部456に干渉しても、容易にウェビングガイド20が車両前側へ回動されてサポート部456が移動できる。これにより、乗員を保護できる。
【0112】
なお、第1の実施の形態〜第9の実施の形態では、ウェビング32がリヤシートバック16の上端面の上側からリヤシートバック16の車両前側に延出されているが、ウェビング32のリヤシートバック16の車両前側への延出位置はこれに限らない。例えば、リヤシートバック16の上端面より下側にウェビングガイド20を設けて、ウェビングガイド20のガイド孔22からウェビング32がリヤシートバック16の車両前側に上側から延出されてもよい。
【0113】
また、上述の第1の実施の形態〜第9の実施の形態は、適宜、組み合わされて実施可能にされている。
【符号の説明】
【0114】
10 ウェビングガイド構造
12 リヤシート(シート)
16 リヤシートバック(シートバック)
20 ウェビングガイド(案内部)
30 ウェビング巻取装置(巻取装置)
32 ウェビング
34 剛性部(突出部)
36 巻取ストッパ(規制部)
100 ウェビングガイド構造
150 ウェビングガイド構造
200 ウェビングガイド構造
250 ウェビングガイド構造
300 ウェビングガイド構造
350 ウェビングガイド構造
400 ウェビングガイド構造
450 ウェビングガイド構造
456 サポート部(突出部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のシートに着座する乗員に装着にされるウェビングに巻取力を作用させて前記ウェビングを巻取り可能にされた巻取装置と、
前記ウェビングを案内して前記ウェビングが前記シートのシートバックの前側に上側から延出される案内部と、
前記ウェビングに設けられ、前記案内部に当接されて前記巻取力による前記ウェビングの移動を規制する規制部と、
前記規制部が前記案内部に当接された際に前記ウェビングに作用される前記巻取力によって前記シートバックに対してシート前方へ突出されることで前記ウェビングを前記シートバックから離間させる突出部と、
を備えたウェビングガイド構造。
【請求項2】
前記規制部が前記案内部に当接された際に前記ウェビングに作用される前記巻取力によって前記規制部が前記案内部に対して移動されることで前記規制部の移動と共に前記突出部が前記シートバックに対してシート前方へ突出される請求項1に記載のウェビングガイド構造。
【請求項3】
前記規制部が前記案内部に当接された際に前記ウェビングに作用される前記巻取力によって前記案内部が前記シートバックに対して移動されることで前記案内部の移動と共に前記突出部が前記シートバックに対してシート前方へ突出される請求項1に記載のウェビングガイド構造。
【請求項4】
前記規制部が前記案内部に当接された際に、前記ウェビングがシート左右方向外側へ移動される請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のウェビングガイド構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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