説明

ウシ脂肪交雑形成能力の遺伝子診断

【課題】 ウシの脂肪交雑形成能力を遺伝子型解析により判定するウシの脂肪交雑形成能力の予測、遺伝子型判定方法およびそれに使用するキットを提供する。
【解決手段】 ウシのEDG1遺伝子の+166bpおよび+3698bpの少なくとも一方におけるSNPタイプを判定することを特徴とするウシの脂肪交雑形成能力の予測、遺伝子型判定方法および試料中のウシのEDG1遺伝子の+166bpを含む領域の配列を増幅するプライマーと制限酵素BalIまたはMscI、および+3698bpを含む領域の配列を増幅するプライマーと制限酵素EcoT14Iの少なくとも一方からなることを特徴とする上記方法によるウシの脂肪交雑形成能力の予測、遺伝子型判定用RCR−RFLPキット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウシ脂肪交雑形成能力の遺伝子診断、さらに詳しくは、ウシ脂肪交雑形成能力の関与する遺伝子、その遺伝子型を判定し、ウシの脂肪交雑形成能力を予測する方法およびキットに関する。
【背景技術】
【0002】
「霜降り」や「サシ」と称されるウシの脂肪交雑は牛肉の肉質を評価、判定する上で重要な因子であり、脂肪交雑形成能力の高い個体とそうでない個体をウシの肥育の早期に判別し、それらの能力に合った肥育計画を立てることができれば、肉用牛の生産において非常に望ましい。さらに、その能力を早期に判定できれば、世代間隔を短縮することができ、育種改良に多大の貢献をする。
このような事情に鑑み、ウシの脂肪交雑形成能力を遺伝子型解析により判定すべく、従来から、ウシの脂肪交雑形成に関与する原因遺伝子の探索、同定が試みられている。例えば、特許文献1ではウシの脂肪細胞分化のマスターキーといわれているウシPPARγ遺伝子の1つであるウシPPARγ2の変異体が開示されている。
また、本発明者らは、先に、ウシの脂肪交雑形成に影響する遺伝子を特定することを目的として、系統的に脂肪交雑形成能力の異なることが判明しているウシ群間で、脂肪交雑形成が始まる前後8〜14ヶ月齢の時期に発現するmRNA量を調べ、配列既知の5つの候補遺伝子を選抜した(平成17年3月27日〜29日開催の日本畜産学会第104回大会にて発表)。その後、これらの遺伝子のゲノム配列を決定し、いくつかの遺伝子において一塩基多型(SNP)が存在することを見出した(平成17年9月11日、12日開催の日本動物遺伝育種学会第6回大会にてポスター発表)。
しかしながら、これまで、実際にウシの脂肪交雑形成能力の予測、遺伝子型判定に用いることのできる、原因遺伝子のSNPは知られていない。
【特許文献1】特開2001−8688号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の主な目的は、ウシの脂肪交雑形成能力を遺伝子型解析により判別するウシの脂肪交雑形成能力の予測、遺伝子型判定方法およびそれに使用するキットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、この度、上記の本発明者らが見出したSNPが存在するいくつかの遺伝子のうち、血管伸長に関連すると推測されるウシEDG1遺伝子の正確なSNP部位を特定し、それがSNPタイプにより特定の制限酵素で切断可能な場合と不可能な場合があり、制限酵素断片長多型(RFLP)分析でタイプ分けできること、当該SNPタイプとウシ個体の脂肪交雑形成能力に統計的に有意な相関関係があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、
(1)配列番号1で示されるウシのEDG1遺伝子であって、+166bpがGGホモ型で+3698bpがAAホモ型、+166bpがAAホモ型で+3698bpがGGホモ型、または+166bpがGAヘテロ型で+3698bpがAGヘテロ型であるウシの脂肪交雑形成能力に関与する遺伝子多型、
(2)ウシのEDG1遺伝子の+166bpおよび+3698bpの少なくとも一方における一塩基多型(SNP)タイプを判定することを特徴とするウシの脂肪交雑形成能力の予測、遺伝子型判定方法、
(3)SNPタイプの判定を制限酵素断片長多型(RFLP)分析により、+166bpについては、BalIまたはMscIを、+3698bpについてはEcoT14Iを用いて行う上記(2)記載の方法、
(4)ウシのEDG1遺伝子の+166bpを含む領域の配列を増幅するプライマー、+3698bpを含む領域の配列を増幅するプライマー、ならびに制限酵素BalI、MscIおよびEcoT14Iから選ばれる試薬の少なくとも1つを含む上記(2)記載の方法によるウシの脂肪交雑形成能力の予測、遺伝子型判定用キット、
(5)試料中のウシのEDG1遺伝子の+166bpを含む領域の配列を増幅するプライマーと制限酵素BalIまたはMscI、および+3698bpを含む領域の配列を増幅するプライマーと制限酵素EcoT141の少なくとも一方からなるPCR−RFLPキットである上記(4)記載のキット、
(6)+166bpを含む領域が、EDG1遺伝子の第1エキソンまたはその一部、+3698bpを含む領域がEDG1遺伝子の第2エキソンまたはその一部である上記(4)または(5)記載のキット、
(7)プライマーが、配列番号2と配列番号3に示す配列からなるプライマー、配列番号4と配列番号5に示す配列からなるプライマーの少なくとも一方である上記(4)または(5)記載のキット、
(8)ウシのEDG1遺伝子の+166bpを含む領域の配列増幅用のプライマー、
(9)+166bpを含む領域が、EDG1遺伝子の第1エキソンまたはその一部である上記(8)記載のプライマー、
(10)配列番号2および配列番号3に示す配列からなる上記(8)記載のプライマー、
(11)ウシのEDG1遺伝子の+3698bpを含む領域の配列増幅用のプライマー、
(12)+3698bpを含む領域が、EDG1遺伝子の第2エキソンまたはその一部である上記(11)記載のプライマー、および
(13)配列番号4および配列番号5に示す配列からなる上記(11)記載のプライマーを提供するものである。
【発明の効果】
【0006】
以下の実施例に示すごとく、本発明の方法により、黒毛和種種雄牛63頭について相関解析を行った結果、EDG1遺伝子第1エキソン内の+166bpにおける遺伝子型間の変動が5%有意水準に近かった。また、脂肪交雑の育種価上位20頭と下位20頭との間で、遺伝子頻度に危険率1%水準以下で有意な差が認められ、G対立遺伝子頻度は上位群で高く、脂肪交雑形成に対してG対立遺伝子がプラスに働いていることが分かった。さらに、優良種雄牛を父に持つ種雄牛4頭(遺伝子型はいずれもGAヘテロ型)の半きょうだい肥育牛283頭の育種価について、遺伝子型を母数効果、種雄牛を変量効果とするモデルで分散分析を行ったところ、危険率5%以下でこの遺伝子多型が脂肪交雑形成能力に関与し、G対立遺伝子が脂肪交雑に対してプラスの効果をもっていることが示された。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
配列表の配列番号1にウシのEDG1遺伝子のゲノム配列を示す。配列番号1中、第282塩基のr(GまたはA)が第1エキソン内の+166bpに該当し、第3814塩基のr(AまたはG)が+3698bpに該当する。第117塩基から第427塩基までが第1エキソンに該当し、第2054塩基から第4772塩基までが第2エキソンに該当する。
本発明者らによって見出されたウシの脂肪交雑形成能力に関与するSNPは、配列番号配列1において、+166bpがGGホモ型で+3698bpがAAホモ型、+166bpがAAホモ型で+3698bpがGGホモ型、または+166bpおよび+3698bpが共にGAヘテロ型のウシEDG1遺伝子多型である。
【0008】
本発明の方法は、ウシ個体から採取した検体から抽出した試料DNAをPCRにより増幅し、EDG1遺伝子の+166bpおよび+3698bpの少なくとも一方におけるSNPタイプを+166bpについては、BalIまたはMscIを、+3698bpについてはEcoT14Iを用いて行うRFLP分析により判定するものである。
検体としては、血液、精液等の生物体の一部を使用でき、これらから、常法により試料DNAを抽出して判定を行う。
【0009】
PCRは公知の方法に従って行うことができる。
PCRに使用するプライマーは、EDG1遺伝子の+166bpを含む領域、例えば、EDG1遺伝子の第1エキソンまたはその一部、+3698bpを含む領域、例えば、EDG1遺伝子の第2エキソンまたはその一部を増幅するための配列を適宜設計すればよい。
例えば、+166bpを含む領域を増幅するセンスプライマーとして配列番号2、アンチセンスプライマーとして配列番号3で示す配列が挙げられる。また、+3698bpを含む領域を増幅するセンスプライマーとして配列番号4、アンチセンスプライマーとして配列番号5で示す配列が挙げられる。
【0010】
また、RFLP分析も公知の方法に従って行うことができる。
+166bpにおけるSNPのA対立遺伝子は制限酵素BalIまたはMscIで切断されるが、G対立遺伝子は切断されない。+3698bpにおけるSNPのG対立遺伝子は制限酵素EcoT14Iで切断されるが、A対立遺伝子は切断されない。これにより、電気泳動で切断の有無を調べることによりSNPタイプが判定できる。
本発明においては、+166bpおよび+3698bpの両方におけるSNPタイプを判定してもよいが、両方のSNPタイプは非常に強く連鎖しており、どちらか一方のSNPタイプの判定で足りる。
【0011】
本発明のキットは、ウシのEDG1遺伝子の+166bpを含む領域の配列を増幅するプライマー、+3698bpを含む領域の配列を増幅するプライマー、ならびに制限酵素BalI、MscIおよびEcoT14Iから選ばれる試薬の少なくとも1つを含む。好ましくは、ウシのEDG1遺伝子の+166bpを含む領域の配列を増幅するプライマーと制限酵素BalIまたはMscI、および+3698bpの配列を増幅するプライマーと制限酵素EcoT14Iの少なくとも一方からなるPCR−RFLPキットとする。当該キットにはこれ以外に検体からのゲノムDNAの抽出試薬や、必要な器具、判定用の説明書等が含まれていてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0012】
EDG1のPCR−RFLPによる遺伝子型判定
(1)試料の採取
種雄牛については血液あるいは精液を採取、肥育牛については食肉市場で屠殺された個体から脂肪組織を採取して用いた。これらの検体から常法によりゲノムDNAを抽出した。
血液からの抽出にはReadyAmpTM Genomic DNA Purification System(Promega)を、精液および脂肪組織からの抽出にはWizard SV Genomic DNA Purification System(Promega)を用いた。
(2)DNAの増幅
下記プライマーを使用し、下記反応液を、94.0℃で2分間の加熱1サイクルと、94.0℃で30秒、50.0℃で30秒、ついで72.0℃で1分の加熱を35サイクル繰り返してDNAを増幅した。
PCR用プライマー配列
+166bp
GAAGACCTCCGGCCGCGAT(配列番号2)
GTCTCAGCTGCACAGATCC(配列番号3)
+3698bp
GTGCACTTCTGCTTCCCTAG(配列番号4)
TGCAGCCTACCTGCTAC(配列番号5)
反応液
ゲノムDNA溶液 3.0μl
5×Go taq buffer(Promega)4.0μl
dNTP mix(各2.5mM) 2.0μl
プライマーミックス
(各20μM) 1.0μl
Go taq(5U/μl)(Promega) 0.1μl
水 9.9μl
全量 20.0μl
(3)制限酵素処理
下記反応液を37℃で1時間インキュベーションして制限酵素処理した後、制限酵素処理反応液7.5μlを1%アガロースゲルで100V、30分間電気泳動した。図1に+166bpについての電気泳動パターンの例を示す。図中の各レーンはつぎのとおりである。
1:マーカー
2、5:GA型
3:AA型
4、6:GG型
反応液
+166bp(G/A)
PCR反応液 4.00μl
BSA(1mg/ml) 1.00μl
TA buffer(TOYOBO) 1.00μl
MscI(8U/μl)(TOYOBO) 0.25μl
水 3.75μl
全量 10.00μl

+3698bp(A/G)
PCR反応液 4.00μl
10×H buffer(TAKARA) 1.00μl
EcoT14I(10U/μl)(TAKARA)0.50μl
水 4.50μl
全量 10.00μl
【実施例2】
【0013】
統計解析
各種のウシ個体について、実施例1と同様にしてSNPタイプを判定し、分散分析により脂肪交雑形成能力との相関関係を統計的に調べた。
分散分析には最小二乗分散分析法を用いて、計算はSASのGLMプロシジャを用いた。独立性検定にはFisherの直接検定またはχ検定を用いて、計算にはFREQプロシジャを用いた。
(1)大分県産種雄牛「糸福」および後代種雄牛を用いた相関解析
検出されたSNPと脂肪交雑との相関解析を行う予備的な解析として、脂肪交雑に関する育種価が得られている大分県種雄牛「糸福」とその後代種雄牛17頭の合計18頭についてSNP遺伝子型と脂肪交雑との間の相関解析を行った。
結果を表1に示す。
【表1】


2つSNPは非常に強く連鎖してハプロタイプを構成していた。
【0014】
+166bpにおける遺伝子型ごとの育種価の平均値を比較した結果を表2に示す。
【表2】


統計的に有意な差は見られなかったが、頭数を増やすことで有意性がますことが期待された。
【0015】
(2)大分県産種雄牛63頭を用いた相関解析
材料として脂肪交雑に関する育種価が得られている大分県の黒毛和種種雄牛63頭を用いて、EDG1の+166bpにおけるSNPと脂肪交雑との相関解析を行った。
結果を表3および表4に示す。
【表3】


【表4】

【0016】
分散分析の結果、5%水準で有意な差は認められなかったが、P値が0.0598と有意水準に近い値を示しており脂肪交雑との関連を示唆する結果であった。
そこで、63頭を育種価の高い順に並べ上位群と下位群で20頭ずつ選抜し、群間での遺伝子型頻度および遺伝子頻度の差について検定した。
結果を表5および表6に示す。
【表5】


【表6】


脂肪交雑能力の異なる群間での頻度の差を検定した結果、遺伝子型頻度で5%水準、遺伝子頻度では1%水準で有意な差が認められた。上位群でG対立遺伝子頻度が高く、脂肪交雑形成に対してG対立遺伝子がプラスに働いていることが示された。
ただし、今回用いた63頭の種雄牛は色々な系統に属しており、集団の構造化やEDG1以外の遺伝子の関与が考えられるので、特定の種雄牛の後代肥育牛を用いて、さらに頭数を増やした相関解析を行う必要があると考えられた。
【0017】
(3)「糸福」の後代種雄牛の半きょうだい肥育牛283頭を用いた相関解析
表7に示す遺伝子型がGAヘテロである大分県産種雄牛4頭(G2566、G2880、G3034、G3134)の後代肥育牛283頭を用いて、上記と同様の解析を行った。ここでは脂肪交雑と同じく脂肪蓄積に関連する形質である皮下脂肪厚についても相関解析を行った。
結果を表8に示す。
【表7】


【表8】

【0018】
脂肪交雑と皮下脂肪厚の育種価について、種雄牛の変量効果を含むモデルでSASのGLMプロシジャを用いた分散分析を行った。以下に数学モデルを示す。
[数1]
y=μ+g+s+e

式中、y:育種価、μ:集団平均、g:遺伝子型の母数効果、s:種雄牛の変量効果、
e:残差
結果を表9に示す。
【表9】


表9に示すごとく、脂肪交雑の育種価については遺伝子型の効果が5%水準で有意であった。また、遺伝子型の最小二乗平均値間で比較したところ、GG型とAA型との間では5%水準で有意な差が認められた(表10)。一方、皮下脂肪厚では、遺伝子型に有意な効果は認められなかった。
【表10】


以上の結果から、EDG1のSNPは脂肪交雑と相関があり、+166bpにおけるSNPのG対立遺伝子が脂肪交雑形成に対してプラスに働いていることが判明した。
【産業上の利用可能性】
【0019】
以上記載したごとく、本明細書に開示する遺伝子型を判定することにより、肥育牛の早期段階において脂肪交雑能力の高い個体とそうでない個体を判別し、それらの能力に合った肥育計画を立てることができると考えられる。脂肪交雑は肥育牛の価格を決める重要な因子であり、肉用牛産業に多大な貢献ができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施例1におけるPCR−RFLPの一例を示す電気泳動パターン。
【配列表フリーテキスト】
【0021】
配列番号2:Designed oligonucleotide primer for amplifying bovine EDG1 gene
region containing +166bp
配列番号3:Designed oligonucleotide primer for amplifying bovine EDG1 gene
region containing +166bp
配列番号4:Designed oligonucleotide primer for amplifying bovine EDG1 gene
region containing +3698bp
配列番号5:Designed oligonucleotide primer for amplifying bovine EDG1 gene
region containing +3698bp

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1で示されるウシのEDG1遺伝子であって、+166bpがGGホモ型で+3698bpがAAホモ型、+166bpがAAホモ型で+3698bpがGGホモ型、または+166bpがGAヘテロ型で+3698bpがAGヘテロ型であるウシの脂肪交雑形成能力に関与する遺伝子多型。
【請求項2】
ウシのEDG1遺伝子の+166bpおよび+3698bpの少なくとも一方における一塩基多型(SNP)タイプを判定することを特徴とするウシの脂肪交雑形成能力の予測、遺伝子型判定方法。
【請求項3】
SNPタイプの判定を制限酵素断片長多型(RFLP)分析により、+166bpについては、BalIまたはMscIを、+3698bpについてはEcoT14Iを用いて行う請求項2記載の方法。
【請求項4】
ウシのEDG1遺伝子の+166bpを含む領域の配列を増幅するプライマー、+3698bpを含む領域の配列を増幅するプライマー、ならびに制限酵素BalI、MscIおよびEcoT14Iから選ばれる試薬の少なくとも1つを含む請求項2記載の方法によるウシの脂肪交雑形成能力の予測、遺伝子型判定用キット。
【請求項5】
試料中のウシのEDG1遺伝子の+166bpを含む領域の配列を増幅するプライマーと制限酵素BalIまたはMscI、および+3698bpを含む領域の配列を増幅するプライマーと制限酵素EcoT141の少なくとも一方からなるPCR−RFLPキットである請求項4記載のキット。
【請求項6】
+166bpを含む領域が、EDG1遺伝子の第1エキソンまたはその一部、+3698bpを含む領域がEDG1遺伝子の第2エキソンまたはその一部である請求項4または5記載のキット。
【請求項7】
プライマーが、配列番号2と配列番号3に示す配列からなるプライマー、配列番号4と配列番号5に示す配列からなるプライマーの少なくとも一方である請求項4または5記載のキット。
【請求項8】
ウシのEDG1遺伝子の+166bpを含む領域の配列増幅用のプライマー。
【請求項9】
+166bpを含む領域が、EDG1遺伝子の第1エキソンまたはその一部である請求項8記載のプライマー。
【請求項10】
配列番号2および配列番号3に示す配列からなる請求項8記載のプライマー。
【請求項11】
ウシのEDG1遺伝子の+3698bpを含む領域の配列増幅用のプライマー。
【請求項12】
+3698bpを含む領域が、EDG1遺伝子の第2エキソンまたはその一部である請求項11記載のプライマー。
【請求項13】
配列番号4および配列番号5に示す配列からなる請求項11記載のプライマー。

【図1】
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【公開番号】特開2007−252271(P2007−252271A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−80720(P2006−80720)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(504132272)国立大学法人京都大学 (1,269)
【出願人】(591224788)大分県 (31)
【Fターム(参考)】