説明

エアゾール容器のガス抜き具およびガス抜き方法

【課題】 ガス抜き作業に力を要することなくガス抜き作業が簡単で、またガスが不意に勢いよく吹き出したり、エアゾール容器が破裂する等の万一の危険もなく、エアゾール容器の内容物が使用者に振り掛かったり、使用者の衣服を汚してしまうことのないエアゾール容器のガス抜き具を提供する。
【解決手段】 エアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの押圧手段1を備えたものとしている。前記押圧手段1は、断面略M字状のものなどとして形成され、略中央にエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧部11を設け、両端に垂下体12を設け、この垂下体12の下端にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛け部13を設けたものとしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、押ボタン式またはトリガー式など各種のエアゾール容器に使用することができるガス抜き具、およびそのガス抜き具を用いたエアゾール容器のガス抜き方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のエアゾール容器のガス抜き具は、例えば図68に示したように、合成樹脂製の皿状キャップ51の底壁内面の略中央部に、エアゾール容器Aの底壁に向けて突部52が設けられ、この突部52には孔開けピン53の挿通孔54が皿状キャップ51の底壁から突部52上部間に貫設されていると共に、突部52の上端には割溝55が設けられて皿状キャップ51底壁の下面から装着されるエアゾール容器Aの底壁に達する長さ以上の長さを有する孔開けピン53が挟着されたものとしている(特許文献1)。
【0003】
さらに、従来のエアゾール容器のガス抜き具は、例えば図69、70に示したように、キャップCの内底面の略中心部に、保持部材61により起立可能に支持された穿設用ピン62を設けたものとしている(特許文献2)。
【0004】
また、従来のエアゾール容器のガス抜き具は、例えば図71、72に示したように、ガス抜き器71とエアゾール容器Aの底との空間に釘72を封入して、カップ型で底に釘立孔73を設けたものとし、接着剤あるいはプラスチックフィルムのカバーによりエアゾール容器Aの底部に装着したものとしている(特許文献3)。
【特許文献1】実開平2−32960号公報
【特許文献2】実開平3−100185号公報
【特許文献3】実開平6−59275号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のガス抜き具では、孔開けピン53、穿設用ピン62および釘72によって、それぞれエアゾール容器の底部に直に孔をあけるようにしているが、孔あけ操作に相当な力を要し、その孔あけ操作が困難であったり、面倒であるという問題点を有していた。
【0006】
また、従来のガス抜き具では、前記したようにエアゾール容器の底部に直に孔をあけるようにしているため、ガスが不意に勢いよく吹き出したり、エアゾール容器が破裂する等の万一の危険を負うという問題点を有していた。
【0007】
さらに、従来のガス抜き具では、前記したようにエアゾール容器の底部に直に孔をあけるようにしているため、容器内部に殺虫剤や化粧料、塗料等の内容物が残留していた場合、これらがガスと共に吹き出して、使用者に振り掛かったり、使用者の衣服を汚してしまうことがあるという問題点を有していた。
【0008】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解消するものであり、ガス抜き作業に力を要することなくガス抜き作業が簡単で、またガスが不意に勢いよく吹き出したり、エアゾール容器が破裂する等の万一の危険もなく、エアゾール容器の内容物が使用者に振り掛かったり、使用者の衣服を汚してしまうことのないエアゾール容器のガス抜き具を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのため、この発明ガス抜き具は、エアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの押圧手段1を備えたものとしている。
【0010】
そして、前記押圧手段1は、断面略M字状として形成され、略中央にエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧部11を設け、両端に垂下体12を設け、この垂下体12の下端にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛け部13を設けたものとしている。
【0011】
さらに、前記押圧手段1は、基板14の上面に、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面とトリガーTの上部面との隙間に差し込めるようにした差込み部15を突設し、基板14の下面にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛け部16を形成した引掛け足17を垂設したものとしている。前記基板14は、側部に摘み部18を延設したものとすることができる。
【0012】
また、前記押圧手段1は、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面とトリガーTの上部面との隙間に差し込めるようにした差込み部15からなるものとしている。
【0013】
さらに、前記押圧手段1は、基板14の上面に、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面とトリガーTの上部面との隙間に差し込めるようにした差込み部15を突設し、基板14の下面にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛けリング19を設けたものとし、この引掛けリング19の内側に弾性変形可能とした押圧帯20を掛け渡したものとしている。前記差込み部15は、先端にかけて段階的に細くしたものとすることができる。
【0014】
また、前記押圧手段1は、押圧部21aを形成し、この押圧部21aの両側に支持体21bを形成し、この支持体21bをエアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下方に垂設された一対の支持板C2 、C2 の間に着脱自在として取り付けたものとしている。
【0015】
さらに、前記押圧手段1は、押圧部21aを形成し、この押圧部21aの両側に支持体21bを形成し、この押圧部21aをエアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下方の略中央部に形成された凹部C3 に入り込ませると共に、支持体21bをエアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下方に垂設された一対の支持板C2 、C2 の間に着脱自在として取り付けたものとしている。
【0016】
また、前記押圧手段1は、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面の中央部、端部寄り、およびキャップCの側壁C4 の内側面の適宜位置に設けられた支持部22に、適宜長さの押圧体23を着脱自在に取り付けたものとしている。前記押圧体23は、先端にかけて徐々に細くしたものとすることができる。前記支持部22はネジ孔としており、この支持部22に取り付けられる押圧体23をネジ棒としており、前記ネジ孔とした支持部22に押圧体23としたネジ棒をねじ込むようにすることができる。
【0017】
さらに、前記押圧手段1は、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面の中央部から端部寄りにかけて設けられた多数の支持部22に、適宜長さの押圧体23を着脱自在に取り付けたものとしている。
【0018】
また、前記押圧手段1は、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の中央部から端部にかけて長孔24を形成し、この長孔24に摺動自在に取り付けられた支持部22のネジ穴に、適宜長さのネジ棒とした押圧体23をねじ込むことにより着脱自在として取り付けたものとしている。前記長孔24の中央部と端部に嵌込み部24aを形成し、長孔24に摺動自在に取り付けられた支持部22をこの嵌込み部24aに嵌まり込ませて位置決めできるようにすることができる。
【0019】
さらに、前記押圧手段1は、キャップCがエアゾール容器Aに被せられている状態で、このキャップCの側壁C4 の内側面に設けられた支持部22に押圧体23を支持させることにより、この押圧体23とキャップCの天板C1 とが平行になり、前記押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBを押圧するようにしたものとしている。
【0020】
また、前記押圧手段1は、キャップCがエアゾール容器Aに被せられている状態で、このキャップCの側壁C4 に形成した挿入孔25に押圧体23を挿入することにより、この押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBを押圧するようにしたものとしている。
【0021】
さらに、前記押圧手段1は、キャップCがエアゾール容器Aに被せられている状態で、このキャップCの天板C1 の下面と押ボタンBの押圧面との間に押圧体23を差し込むことにより、この押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBを押圧するようにしたものとしている。
【0022】
また、前記押圧手段1は、長尺の屈曲可能な帯状体30に形成した粘着層30aに押圧体31を取り付けたものとしている。前記押圧体31は、着脱自在に取り付けたものとすることができる。
【0023】
さらに、前記押圧手段1は、長尺の屈曲可能な帯状体30に形成した粘着層30aに押圧体31を取り付けることができるものとしている。前記押圧体31は、着脱自在に取り付けることができるものとすることができる。
【0024】
また、前記押圧手段1は、エアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sおよび/または胴部に粘着する粘着層30aを少なくとも両端部に有する屈曲可能な帯状体30とすることができる。
【0025】
さらに、前記押圧手段1は、エアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sおよび/または胴部に粘着する粘着層30aと、押圧体31に粘着する粘着層30aを有する屈曲可能な帯状体30とすることができる。
【0026】
また、前記押圧手段1は、長尺の屈曲可能な帯状体30を円筒形状の保持体33に巻き付け、この保持体33に押圧体31を着脱自在に取り付けたものとしている。前記帯状体30は、適宜の寸法に切断可能とした切取り部34を設けたものとすることができる。
【0027】
さらに、前記押圧手段1は、長尺体41aの略中央に押圧部42を設け、この長尺体41aの両端に、外側に弾性変形するようにして内側に向けて曲げた垂下体41bを設け、これら垂下体41bの下端にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 または外側巻締部A2 への引掛け部43を設けたものとしている。前記引掛け部43は、多段階に設けたものとすることができる。前記押圧部42は、長尺体41aに摺動自在に取り付けたものとすることができる。
【0028】
そして、この発明のエアゾール容器のガス抜き方法は、少なくとも両端部に粘着層30aを有する帯状体30を使用し、エアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの押圧面となる個所に前記帯状体30を当てて操作状態とし、この帯状体30の少なくとも一端をエアゾール容器Aの押ボタンBまたはキャップCまたはトリガーTまたはトリガーTの噴射筒T1 または押ボタン用操作部材Sまたは胴部の少なくともいずれかに粘着して、前記操作状態を維持させるようにしている。
【0029】
さらに、この発明のエアゾール容器のガス抜き方法は、少なくとも両端部に粘着層30aを有する帯状体30を使用し、エアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの押圧面となる個所に前記帯状体30を当てて操作状態とし、この帯状体30の一端をエアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sまたは胴部に、他端を操作状態が維持されるようにエアゾール容器Aの反対側胴部に粘着して、前記操作状態を維持させるようにしている。
【0030】
また、この発明のエアゾール容器のガス抜き方法は、エアゾール容器Aの胴部に粘着する粘着層30aを両端部に有し、押圧体31に粘着する粘着層30aを略中央に有する帯状体30を使用し、エアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの押圧面となる個所に前記押圧体31を当てて操作状態とし、帯状体30の一端をエアゾール容器Aの胴部に、他端をエアゾール容器Aの反対側胴部に粘着して、前記操作状態を維持させるようにしている。
【発明の効果】
【0031】
この発明のエアゾール容器のガス抜き具は、以上に述べたように構成されているので、ガス抜き作業に力を要することなくガス抜き作業が簡単で、またガスが不意に勢いよく吹き出したり、エアゾール容器が破裂する等の万一の危険もなく、エアゾール容器の内容物が使用者に振り掛かったり、使用者の衣服を汚してしまうことがないものとなった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、この発明のエアゾール容器のガス抜き具およびガス抜き方法の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0033】
この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの押圧手段1を備えたものとしている。
【0034】
図1に示したガス抜き具の押圧手段1は、合成樹脂板などにより断面略M字状として形成され、略中央にエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧部11を設け、両端に垂下体12を設け、この垂下体12の下端にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛け部13を設けたものとしている。前記垂下体12の内側面は、図示したように、内側巻締部A1 へ沿うような曲面とし、引掛け部13もこの内側巻締部A1 へ沿うように湾曲させたものとしている。このようにすると、引掛け部13を内側巻締部A1 へ確実に引っ掛けることができるので好ましい。また、この垂下体12の内側面は平面であっても、引掛け部13のみを内側巻締部A1 へ沿うように湾曲させたものとすることもできる。さらに、この垂下体12に短冊状の弱め線を入れるなどして変形し易いものとし、引掛け部13も垂下体12と共に変形し易いものとして、内側巻締部A1 へ沿うようにすることもできる。なお、前記押圧部11は、弾性変形可能なものにすることができる。このガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面に着脱自在として取り付けられている。
【0035】
このようにした構成したガス抜き具を使用するには、押圧手段1をエアゾール容器AのキャップCから取り外し、図2に示したように、押圧手段1の垂下体12の引掛け部13をエアゾール容器Aの内側巻締部A1 へ引っ掛ければ、押圧手段1の押圧部11がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、前記押圧部11を弾性変形可能なものにすれば、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0036】
図3に示したガス抜き具の押圧手段1は、合成樹脂などの成形品としており、円板状の基板14の上面略中央部に、先端部を丸めてエアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面とトリガーTの上部面との隙間に差し込めるようにした差込み部15を突設し、基板14の下面端縁にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛け部16を形成した引掛け足17を三本垂設したものとしている。さらに、この押圧手段1は、図示していないが、前記差込み部15のみからなるものとしてもよい。前記差込み部15には、後に述べるような摘み部18を延設したものとしてもよい。このガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器Aの胴部に接着テープで取り付けられたり、エアゾール容器AのキャップCの内部に収納されている。
【0037】
このようにした構成したガス抜き具を使用するには、押圧手段1をエアゾール容器Aから取り外したり、キャップCから取り出し、図4に示したように、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面とトリガーTの上部面との隙間に、押圧手段1の差込み部15を差し込んで、トリガーTを押し下げることにより、トリガーTの操作状態を維持しておけば、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。なお、前記キャップCの天板C1 は、図示したものは、断続的に形成しているが、連続的に形成したものでもよい。また、前記キャップCも、この発明のガス抜き具が使用可能な限り公知の各種のキャップ形状であっても良いことはいうまでもない。さらに、このガス抜き具は、図1に示したガス抜き具と同様にして使用することができる。すなわち、図5に示したように、押圧手段1の引掛け足17の引掛け部16をエアゾール容器Aの内側巻締部A1 へ引っ掛ければ、基板14の下面がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態でも、前記基板14の下面を弾性変形可能なものにすることにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0038】
図6に示したガス抜き具の押圧手段1は、合成樹脂などの成形品としており、四角状の基板14の上面一側部寄りに先端にかけて段階的に細くした角柱状の差込み部15を突設し、この差込み部15と対向する基板14の側部に四角板状の摘み部18を延設したものとし、さらに基板14の下面端縁寄りにエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛け部16を形成した引掛け足17を四本垂設したものとしている。このガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器Aの胴部に接着テープで取り付けられたり、エアゾール容器AのキャップCの内部に収納されている。
【0039】
さらに、図7に示したガス抜き具の押圧手段1は、合成樹脂などの成形品としており、円形状の基板14の上面一側部寄りに先端にかけて段階的に細くした円柱状の差込み部15を突設し、この差込み部15と対向する基板14の側部に略楕円板状の摘み部18を延設したものとし、さらに基板14の下面端縁寄りにエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛け部16を形成した引掛け足17を三本垂設したものとしている。このガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器Aの胴部に接着テープで取り付けられたり、エアゾール容器AのキャップCの内部に収納されている。
【0040】
図6および図7に示したガス抜き具は、図3に示したガス抜き具と同様にして使用することができる。すなわち、図4に示したのと同様に、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面とトリガーTの上部面との隙間に、押圧手段1の差込み部15を差し込んで、トリガーTを押し下げることにより、トリガーTの操作状態を維持しておけば、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、図5に示したのと同様に、引掛け足17の引掛け部16をエアゾール容器Aの内側巻締部A1 へ引っ掛ければ、基板14の下面がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。
【0041】
この場合、図6および図7に示したガス抜き具では、押圧手段1の差込み部15を先端にかけて段階的に細くしているので、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面とトリガーTの上部面との隙間の寸法が各種メーカーによって異なる場合でも対処することができる。また、これらのガス抜き具では、摘み部18を設けたものとしているので、この摘み部18を手指で摘んで前記操作をすれば、ガス抜き操作が非常にし易いものとなる。なお、この実施形態でも、前記基板14の下面を弾性変形可能なものにすることにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0042】
図8に示したガス抜き具の押圧手段1は、合成樹脂などの成形品としており、略長円形状の基板14の上面一側部寄りに先端部を丸めた差込み部15を突設し、基板14の下面一側部寄りにエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛けリング19を設けたものとしており、この引掛けリング19の内側に弾性変形可能とした押圧帯20を掛け渡したものとしている。前記引掛けリング19は、弾性変形可能なものとしており、各種メーカーによってエアゾール容器Aの内側巻締部A1 の寸法が異なる場合にも対処することができるようにしている。このガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器Aの胴部に接着テープで取り付けられたり、エアゾール容器AのキャップCの内部に収納されている。
【0043】
さらに、図9に示したガス抜き具の押圧手段1は、合成樹脂などの成形品としており、略長方形状の基板14の上面一側部寄りに、先端にかけて段階的に細くした差込み部15を突設し、基板14の下面の略中央部にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 への引掛けリング19を設けたものとしており、この引掛けリング19の内側に弾性変形可能とした押圧帯20を掛け渡したものとしている。前記引掛けリング19は、弾性変形可能なものとしており、各種メーカーによってエアゾール容器Aの内側巻締部A1 の寸法が異なる場合にも対処することができるようにしている。このガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器Aの胴部に接着テープで取り付けられたり、エアゾール容器AのキャップCの内部に収納されている。
【0044】
図8および図9に示したガス抜き具は、トリガー式のエアゾール容器に対しては、図3、6、7に示したガス抜き具と同様にして使用することができる。すなわち、図4に示したのと同様に、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面とトリガーTの上部面との隙間に、押圧手段1の差込み部15を差し込んで、トリガーTを押し下げることにより、トリガーTの操作状態を維持しておけば、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この場合、図9に示したガス抜き具では、差込み部15を先端にかけて段階的に細くしているので、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面とトリガーTの上部面との隙間の寸法が各種メーカーによって異なる場合でも対処することができる。
【0045】
さらに、図8および図9に示したガス抜き具は、押ボタン式のエアゾール容器に対しては、図10に示したように、引掛けリング19をエアゾール容器Aの内側巻締部A1 へ引っ掛ければ、押圧帯20がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、前記押圧帯20は、弾性変形可能なものにしているので、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0046】
図11に示したガス抜き具の押圧手段1は、合成樹脂板などにより形成され、中央部に中空凹状の押圧部21aを形成し、この押圧部21aの両側に支持体21bを形成したものとしており、この支持体21bをエアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下方に垂設された一対の支持板C2 、C2 の間に着脱自在として取り付けたものとしている。したがって、このような状態のキャップCをエアゾール容器Aに被せた場合には、図12に示したように、エアゾール容器Aの押しボタンBは、押圧部21aの中空凹状内に入り込み、この押しボタンBが押圧されることはない。
【0047】
このように構成したガス抜き具を使用するには、押圧手段1をエアゾール容器AのキャップCから取り外し、そのガス抜き具を逆さにして、再び図13に示したように、エアゾール容器AのキャップCに取り付ける。そして、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図14に示したように、押圧部21aがエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態でも、前記押圧部21aを弾性変形可能なものにすることにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0048】
図15に示したガス抜き具の押圧手段1は、合成樹脂板などにより形成され、中央部に凹状の押圧部21aを形成し、この押圧部21aの両側に支持体21bを形成したものとしており、この押圧部21aをエアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下方の略中央部に形成された凹部C3 に入り込ませると共に、支持体21bをエアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下方に垂設された一対の支持板C2 、C2 の間に着脱自在として取り付けたものとしている。したがって、このような状態のキャップCをエアゾール容器Aに被せた場合には、図16に示したように、エアゾール容器Aの押しボタンBは、押圧部21aとは当たらず、この押しボタンBが押圧されることはない。
【0049】
このように構成したガス抜き具を使用するには、押圧手段1をエアゾール容器AのキャップCから取り外し、そのガス抜き具を逆さにして、再び図17に示したように、エアゾール容器AのキャップCに取り付ける。そして、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図18に示したように、押圧部21aがエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態でも、前記押圧部21aを弾性変形可能なものにすることにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0050】
図19に示したガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面の中央部や端部寄り、およびキャップCの側壁C4 の内側面の適宜位置に設けられた支持穴などの支持部22に、適宜長さの押圧棒などの押圧体23を着脱自在に取り付けたものとしている。この押圧体23は、凹凸嵌合や差し込み自在にするなど、あらかじめ長さを調整できる連結式のものとしてもよい。なお、図示していないが、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 や側壁C2 の適宜個所には、ガス放出用の抜穴を設けている。
【0051】
このように構成したガス抜き具を使用するには、キャップCの天板C1 の下面の中央部に設けた支持部22に適宜長さの押圧体23を取り付けて、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図20に示したように、押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、このガス抜き具は、キャップCの側壁C4 の内側面に設けた支持部22に適宜長さの押圧体23を取り付けて、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図21に示したように、押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の下面の端部寄りに設けた支持部22に適宜長さの押圧体23を取り付けて、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図4に示したようなトリガーTの噴射筒T1 の先端上部に押圧体23が当たり、このトリガーTを押し下げることができ、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くこともできる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態では、前記押圧体23の長さを変更することにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0052】
図22に示したガス抜き具の押圧手段1は、基本的には図19に示した押圧手段1と同様に構成しているが、エアゾール容器AのキャップCの側壁C4 の内側面の適宜位置に設けられた支持部22に着脱自在に取り付けられた押圧体23を、先端にかけて徐々に細くしたものとしている点が相違する。
【0053】
このように構成したガス抜き具を使用するには、図19に示したガス抜き具と同様にして使用することができる。すなわち、キャップCの天板C1 の下面の中央部に設けた支持部22に適宜長さの押圧体23を取り付けて、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図示していないが、押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、このガス抜き具は、キャップCの側壁C4 の内側面に設けた支持部22に適宜長さの押圧体23を取り付けて、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図23に示したように、押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。この場合、押圧体23を先端にかけて徐々に細くしたものとしているので、押ボタンBの噴射口B1 が上に向いているエアゾール容器Aでも、この噴射口B1 との間に隙間ができ、ガス抜きの妨げになるようなことはない。また、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の下面の端部寄りに設けた支持部22に適宜長さの押圧体23を取り付けて、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図4に示したようなトリガーTの噴射筒T1 の先端上部に押圧体23が当たり、このトリガーTを押し下げることができ、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くこともできる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態でも、前記押圧体23の長さを変更することにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0054】
図24、25に示したガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の下面の中央部から端部寄りにかけて設けられた多数の支持穴などの支持部22に、適宜長さの押圧棒などの押圧体23を着脱自在に取り付けたものとしている。図24に示したものでは、押圧体23を角棒としており、図25に示したものでは、押圧体23を丸棒としているが、押圧体23は押圧棒に限らず、板状に形成したものなどであってもよい。この押圧体23は、凹凸嵌合や差し込み自在にするなど、あらかじめ長さを調整できる連結式のものとしてもよい。なお、図示していないが、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 や側壁C2 の適宜個所には、ガス放出用の抜穴を設けている。
【0055】
このように構成したガス抜き具を使用するには、キャップCの天板C1 の下面の多数の支持部22のうち、中央の二個所の支持部22に適宜長さの押圧体23をそれぞれ取り付けて、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図26に示したように、押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の下面の多数の支持部22のうち、端部寄りの支持部22に適宜長さの押圧体23を取り付けて、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図27に示したように、押圧体23が押ボタン用操作部材Sの押圧面に当たり、この押ボタン用操作部材Sを押し下げることにより、押ボタン用操作部材Sの操作状態を維持しておけば、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の下面の多数の支持部22のうち、端部寄りの支持部22に適宜長さの押圧体23を取り付けて、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図4に示したようなトリガーTの噴射筒T1 の先端上部に押圧体23が当たり、このトリガーTを押し下げることができ、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くこともできる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態でも、前記押圧体23の長さを変更することにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合や、押ボタン用操作部材Sの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0056】
図28に示したガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の中央部や端部寄りに設けられた支持部22をネジ孔としており、この支持部22に取り付けられる押圧体23をネジ棒としており、前記ネジ孔とした支持部22にネジ棒とした押圧体23をねじ込むようにしている。なお、前記ネジ棒がねじ込まれていないネジ孔は、ガス放出用の抜孔となる。
【0057】
このように構成したガス抜き具を使用するには、キャップCの天板C1 の中央部に設けた支持部22のネジ穴に適宜長さの押圧体23のネジ棒をねじ込んで、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図29に示したように、押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の端部寄りに設けた支持部22のネジ穴に適宜長さの押圧体23のネジ棒をねじ込んで、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図30に示したように、押圧体23が押ボタン用操作部材Sの押圧面に当たり、この押ボタン用操作部材Sを押し下げることにより、押ボタン用操作部材Sの操作状態を維持しておけば、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の端部寄りに設けた支持部22のネジ穴に適宜長さの押圧体23のネジ棒をねじ込んで、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図4に示したようなトリガーTの噴射筒T1 の先端上部に押圧体23が当たり、このトリガーTを押し下げることができ、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くこともできる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態では、前記押圧体23のネジ棒の長さを変更することにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合や、押ボタン用操作部材Sの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0058】
図31に示したガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の中央部から端部にかけて長孔24を形成し、この長孔24に摺動自在に取り付けられた支持部22のネジ穴に、適宜長さのネジ棒とした押圧体23をねじ込むことにより着脱自在として取り付けている。なお、前記長孔24は、ガス放出用の抜孔としての役割も果たす。
【0059】
このように構成したガス抜き具を使用するには、キャップCの天板C1 の中央部に摺動させた支持部22のネジ穴に適宜長さの押圧体23のネジ棒をねじ込んで、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図32に示したように、押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の端部寄りに摺動させた支持部22のネジ穴に適宜長さの押圧体23のネジ棒をねじ込んで、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図33に示したように、押圧体23が押ボタン用操作部材Sの押圧面に当たり、この押ボタン用操作部材Sを押し下げることにより、押ボタン用操作部材Sの操作状態を維持しておけば、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の端部寄りに摺動させた支持部22のネジ穴に適宜長さの押圧体23のネジ棒をねじ込んで、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図4に示したようなトリガーTの噴射筒T1 の先端上部に押圧体23が当たり、このトリガーTを押し下げることができ、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くこともできる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態でも、前記押圧体23のネジ棒の長さを変更することにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合や、押ボタン用操作部材Sの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0060】
図34に示したガス抜き具の押圧手段1は、基本的には図31に示した押圧手段1と同様に構成しているが、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の中央部から端部にかけて形成された長孔24の中央部と端部に嵌込み部24aを形成し、長孔24に摺動自在に取り付けられた支持部22をこの嵌込み部24aに嵌まり込ませて位置決めできるようにしている。このようにすれば、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の中央部、または端部に押圧手段1を素早く位置させることができ、またその位置で押圧手段1が位置決めされ動かないので、操作性のよいものとなる。
【0061】
このように構成したガス抜き具を使用するには、図31に示したガス抜き具とほぼ同様にして使用することができる。すなわち、キャップCの天板C1 の中央部に摺動させ、その位置で位置決めした支持部22のネジ穴に適宜長さの押圧体23のネジ棒をねじ込んで、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図36に示したように、押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の端部寄りに摺動させ、その位置で位置決めした支持部22のネジ穴に適宜長さの押圧体23のネジ棒をねじ込んで、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図38に示したように、押圧体23が押ボタン用操作部材Sの押圧面に当たり、この押ボタン用操作部材Sを押し下げることにより、押ボタン用操作部材Sの操作状態を維持しておけば、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、このガス抜き具は、キャップCの天板C1 の端部寄りに摺動させ、その位置で位置決めした支持部22のネジ穴に適宜長さの押圧体23のネジ棒をねじ込んで、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図4に示したようなトリガーTの噴射筒T1 の先端上部に押圧体23が当たり、このトリガーTを押し下げることができ、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くこともできる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態でも、前記押圧体23のネジ棒の長さを変更することにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合や、押ボタン用操作部材Sの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0062】
図39に示したガス抜き具の押圧手段1は、キャップCがエアゾール容器Aに被せられている状態で、このキャップCの側壁C4 の内側面に設けられた支持部22に、金属板や合成樹脂板等の板体からなる押圧体23を支持させることにより、この押圧体23とキャップCの天板C1 とが平行になり、前記押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBを押圧するようにしたものとしている。前記押圧体23は、図示したものでは、円板形状としているが、四角板形状等としてもよく、円板形状に限定されることはない。前記押圧体23は、図40に示したように、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の上面に重ね合わせておいたり、またはエアゾール容器AのキャップCの内部に収納している。なお、図示していないが、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 や側壁C4 の適宜個所には、ガス放出用の抜穴を設けている。
【0063】
このように構成したガス抜き具を使用するには、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 やこのキャップCの内部から前記押圧体23を取り出し、この押圧体23をキャップCの天板C1 と平行になるようにして支持部22に取り付ける。そして、このキャップCをエアゾール容器Aに被せれば、図41に示したように、押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、この実施形態でも、前記押圧体23を合成樹脂板等の弾性変形可能なものにすることにより、各種メーカーによって押ボタンBの押圧面の形状が異なる場合にも対処することができる。
【0064】
図42に示したガス抜き具の押圧手段1は、キャップCがエアゾール容器Aに被せられている状態で、このキャップCの側壁C4 に形成した挿入孔25に、金属板や合成樹脂板等の板体からなる押圧体23を挿入することにより、この押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBを押圧するようにしたものとしている。すなわち、前記挿入孔25からキャップC内の押ボタンBに向けて案内手段26を設けたものとし、この挿入孔25に押圧体23を挿入したときに、この押圧体23の先端部がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面を押圧するようにしている。前記押圧体23は、キャップCの側壁C4 に沿う略半円形とし、中心部に押ボタンBの押圧部23aを設けたものとしており、図43に示したように、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の上面に重ね合わせておいたり、またはエアゾール容器AのキャップCの内部に収納している。前記案内手段26は、キャップCの側壁C4 に沿う略半円形とし、中心部に押ボタンBを位置させる空間Sを設けた二枚の案内板としているが、このような構造に限定されることはない。そして、前記押圧体23を前記案内手段26である二枚の案内板の間に挟み込んで、この押圧体23の押圧部23aを押ボタンBの押圧面に案内するものとしている。前記押圧手段1が使用されるエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面は、図示したように、噴射孔側から後方にかけて傾斜させた傾斜面とするのが好ましい。なお、図示していないが、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 や側壁C2 の適宜個所には、ガス放出用の抜穴を設けている。
【0065】
このようにした構成したガス抜き具を使用するには、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 やこのキャップCの内部から前記押圧体23を取り出し、そのキャップCをエアゾール容器Aに被せる。そして、前記押圧体23を挿入孔25からキャップC内の押ボタンBに向けて挿入すれば、図44に示したように、押圧体23の押圧部23aがエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、前記押ボタンBの押圧面を噴射孔側から後方にかけて傾斜させた傾斜面とすれば、押圧体23がその傾斜面に沿って、徐々に押ボタンBを押圧していくので、その押圧操作はスムーズなものとなる。
【0066】
図45〜47に示したガス抜き具の押圧手段1は、キャップCがエアゾール容器Aに被せられている状態で、このキャップCの天板C1 の下面と押ボタンBの押圧面との間に、金属板や合成樹脂板等の板体からなる押圧体23を差し込むことにより、この押圧体23がエアゾール容器Aの押ボタンBを押圧するようにしたものとしている。前記キャップCは、押ボタンBを押圧するために使用者がキャップC内に指を差し込めるように、キャップCの天板C1 に開口27が設けられると共に、キャップCの側壁C4 に前記開口27に連続する開口28が設けられており、前記天板C1 の開口27の下方に押ボタンBが位置するようにしている。さらに、前記開口28に対面するキャップCの側壁C4 には噴出窓29が設けられ、この噴出窓29に前記押ボタンBの噴出口が対面するようにしている。前記押圧体23は、図示したように、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 の上面に重ね合わせておくなどしている。前記押圧手段1が使用されるエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面は、図示したように、噴射孔側から後方にかけて傾斜させた傾斜面とするのが好ましい。なお、前記キャップCの天板C1 は、図示したものは、断続的に形成しているが、連続的に形成したものでもよい。また、前記キャップCも、この発明のガス抜き具が使用可能な限り公知の各種のキャップ形状であっても良いことはいうまでもない。
【0067】
このようにした構成したガス抜き具を使用するには、エアゾール容器AのキャップCの天板C1 から押圧体23を取り外し、この押圧体23をキャップCの天板C1 の下面と押ボタンBの押圧面との間に差し込む。すると、前記押圧体23の下面が、図49に示したように、エアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、前記押ボタンBの押圧面を噴射孔側から後方にかけて傾斜させた傾斜面とすれば、押圧体23がその傾斜面に沿って、徐々に押ボタンBを押圧していくので、その押圧操作はスムーズなものとなる。
【0068】
図50に示したガス抜き具の押圧手段1は、長尺の屈曲可能な帯状体30の一面の全面に形成した粘着層30aの中央部または適宜位置に押圧体31を着脱自在または固定的に取り付けたものとしている。前記帯状体30は、織地、合成樹脂シ−ト、金属フィルム、ボール紙、ダンボールなど、屈曲可能なものであればよいが、伸長し難いものであるのが後述するような使用の際に好ましい。前記押圧体31は、合成樹脂や木などからなるものとし、略円柱状、略角柱状、略U字状、略キャップ状等に形成されており、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sを押圧するものとしており、その形状やサイズは、ガス抜きできる限り限定されるものではないが、押圧方向の厚み(長さ)は1〜4cm程度が好ましい。また、前記帯状体30は、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sのサイズにより異なるが、この発明の実施に差し支えのない程度の幅や長さを有したものとすればよく、内容量が300〜500mlのエアゾール容器では、幅を1〜3cm程度、長さを5〜25cm程度、好ましくは10〜20cm程度にすることができる。前記粘着層30aは、後述するような使用の際に、押圧したエアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの復元力で剥がれない程度の粘着力を有するものとしている。また、前記粘着層30aは、剥離紙32で露出部分を被覆されており、使用時にこの剥離紙32を剥がし、粘着層30aを露出させるようにしている。図示した粘着層30aは、中央部に取り付けた押圧体31から一端側を剥離紙32aで、他端側を剥離紙32bでそれぞれ別々に被覆されているが、一枚物の剥離紙32で被覆されていてもよい。
【0069】
図51に示したガス抜き具の押圧手段1は、前記粘着層30aを帯状体30の一面の全面に形成したものとせず、帯状体30に押圧体31を取り付けた部分と帯状体30の両端部との間を非粘着部30bとし、この部分には必要に応じて吸着部材(図示せず)を取り付けたものとしている。前記帯状体30は、織地、合成樹脂シ−ト、金属フィルム、ボール紙、ダンボールなど、屈曲可能なものであればよいが、伸長し難いものであるのが後述したような使用の際に好ましい。前記押圧体31は、合成樹脂や木などからなるものとし、略円柱状、略角柱状、略U字状、略キャップ状等に形成されており、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sを押圧するものとしており、その形状やサイズは、ガス抜きできる限り限定されるものではないが、押圧方向の厚み(長さ)は1〜4cm程度が好ましい。また、前記帯状体30は、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sのサイズにより異なるが、この発明の実施に差し支えのない程度の幅や長さを有したものとすればよく、内容量が300〜500mlのエアゾール容器では、幅を1〜3cm程度、長さを5〜25cm程度、好ましくは10〜20cm程度にすることができる。前記粘着層30aは、後述するような使用の際に、押圧したエアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの復元力で剥がれない程度の粘着力を有するものとしている。また、前記粘着層30aは、帯状体30の一端部を剥離紙32aで、他端部を剥離紙32bでそれぞれ別々に被覆されている。
【0070】
図52に示したガス抜き具の押圧手段1は、長尺の屈曲可能な帯状体30の一面の全面に形成した粘着層30aの中央部または適宜位置に押圧体31を着脱自在または固定的に取り付けることができるようにしている。前記帯状体30は、織地、合成樹脂シ−ト、金属フィルム、ボール紙、ダンボールなど、屈曲可能なものであればよいが、伸長し難いものであるのが後述したような使用の際に好ましい。前記押圧体31は、合成樹脂や木などからなるものとし、略円柱状、略角柱状、略U字状、略キャップ状等に形成されており、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sを押圧するものとしており、その形状やサイズは、ガス抜きできる限り限定されるものではないが、押圧方向の厚み(長さ)は1〜4cm程度が好ましい。また、前記帯状体30は、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sのサイズにより異なるが、この発明の実施に差し支えのない程度の幅や長さを有したものとすればよく、内容量が300〜500mlのエアゾール容器では、幅を1〜3cm程度、長さを5〜25cm程度、好ましくは10〜20cm程度にすることができる。前記粘着層30aは、後述するような使用の際に、押圧したエアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの復元力で剥がれない程度の粘着力を有するものとしている。また、前記粘着層30aは、中央部が剥離紙32cで被覆され、この中央部から一端側が剥離紙32aで、他端側が剥離紙32bでそれぞれ被覆されており、使用時に先ず中央部の剥離紙32cを剥がして、この剥離紙32cを剥がした部分に押圧体31を貼り付けてから、両側の剥離紙32a、32bを剥がし、粘着層30aを露出させるようにしている。
【0071】
図53に示したガス抜き具の押圧手段1は、前記粘着層30aを帯状体30の一面の全面に形成したものとせず、帯状体30の中央部の剥離紙32cで被覆された部分と帯状体30の両端部との間を非粘着部30bとし、この部分には必要に応じて吸着部材(図示せず)を取り付けたものとしている。前記帯状体30は、織地、合成樹脂シ−ト、金属フィルム、ボール紙、ダンボールなど、屈曲可能なものであればよいが、伸長し難いものであるのが後述したような使用の際に好ましい。前記押圧体31は、合成樹脂や木などからなるものとし、略円柱状、略角柱状、略U字状、略キャップ状等に形成されており、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sを押圧するものとしており、その形状やサイズは、ガス抜きできる限り限定されるものではないが、押圧方向の厚み(長さ)は1〜4cm程度が好ましい。また、前記帯状体30は、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sのサイズにより異なるが、この発明の実施に差し支えのない程度の幅や長さを有したものとすればよく、内容量が300〜500mlのエアゾール容器では、幅を1〜3cm程度、長さを5〜25cm程度、好ましくは10〜20cm程度にすることができる。前記粘着層30aは、後述するような使用の際に、押圧したエアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの復元力で剥がれない程度の粘着力を有するものとしている。また、前記粘着層30aは、中央部が剥離紙32cで被覆され、この中央部から一端側が剥離紙32aで、他端側が剥離紙32bでそれぞれ被覆されており、使用時に先ず中央部の剥離紙32cを剥がして、この剥離紙32cを剥がした部分に押圧体31を貼り付けてから、両側の剥離紙32a、32bを剥がし、粘着層30aを露出させるようにしている。
【0072】
図51、53に示したガス抜き具の押圧手段1の非粘着部30bは、上述の通り必要に応じて吸着部材を取り付けたものとしているが、これに限定されることなく吸着部材を取り付けないものとしてもよい。
【0073】
図54に示したガス抜き具の押圧手段1は、帯状体30の両端のみにエアゾール容器Aへの粘着層30aを設け、押圧体31が取り付けられる部分を含む他の部分を非粘着部30bとすることもできる。この非粘着部30bには、必要に応じて吸着部材を取り付けたものとしても、吸着部材を取り付けないものとしてもよい。なお、押圧体31は、帯状体30と押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの間におかれるため、必ずしも帯状体30と粘着していなくても、同様の効果を得ることができる。
【0074】
図55、56に示したガス抜き具の押圧手段1は、長尺の屈曲可能な帯状体30の一面の全面に形成した粘着層30aを内側にして、この帯状体30を円筒形状の保持体33に巻き付けたものとし、この保持体33の円筒内に押圧体31を着脱自在に取り付けたものとしている。前記押圧体31を保持体33の円筒内に着脱自在に取り付けるには、図54に示したように、押圧体31を保持体33の円筒の内径と略同一の外径を有する円柱とし、この押圧体31を保持体33の円筒に嵌め込んだり、図55に示したように、押圧体31を保持体33の円筒の内径より小さい外径を有する円柱とし、この押圧体31の円柱胴の一部を保持体33の円筒の切欠部33aから露出した帯状体30の粘着層30aに粘着させたものとすることができる。前記帯状体30は、織地、合成樹脂シ−ト、金属フィルムなど保持体33に巻き付けることができる程度に屈曲可能なものであればよいが、伸長し難いものであるのが後述するような使用の際に好ましい。前記押圧体31は、合成樹脂や木などからなるものとし、略円柱状、略角柱状、略U字状、略キャップ状等に形成されており、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sを押圧するものとしており、その形状やサイズは、ガス抜きできる限り限定されるものではないが、押圧方向の厚み(長さ)は1〜4cm程度が好ましい。また、前記帯状体30は、適宜の寸法に切断可能とした切取り部34を設けたものとすることができる。すなわち、前記帯状体30は、押ボタンB、トリガーT、押ボタン用操作部材Sのサイズにより異なるが、この発明の実施に適した長さに切断できるように切取り部34を設けたものとすることができ、内容量が300〜500mlのエアゾール容器では、長さを5〜25cm程度、好ましくは10〜20cm程度に切断できるように切取り部34を設けたものとすればよい。なお、前記帯状体30に切取り部34を設けない場合には、帯状体30のカッター、例えばギザギザの刃などを、押圧操作に支障がでないように、押圧体31に設けてもよい。さらに、前記帯状体30の幅は1〜3cm程度にすることができ、切取り部34はミシン目としたり、弱め線などとすることができる。前記粘着層30aは、後述するような使用の際に、押圧したエアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの復元力で剥がれない程度の粘着力を有するものとしている。
【0075】
なお、前記粘着層30aには、粘着剤用樹脂として、ゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤を使用することができる。ゴム系粘着剤は、天然ゴム、NBR・SBR等の合成ゴムと粘着付与樹脂とを主成分とするものであり、アクリル系粘着剤は、アクリル酸エステル共重合体を主成分とするものである。
【0076】
図50〜56に示したガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器Aの胴部に接着テープで取り付けられたり、エアゾール容器AのキャップCの内部に収納されたり、エアゾール容器Aの包装体(図示せず)内などに収納されている。また、これら押圧手段1は、エアゾール容器Aとは別に包装することもでき、エアゾール容器Aとは別にして取り扱うこともできる。なお、図52、53、54に示したガス抜き具の押圧手段1は、予備の帯状体30を複数個備えたものとし、これら複数個の帯状体30をエアゾール容器Aやその包装体などに取り付けたり、収納しておくこともできる。
【0077】
そして、図50〜56のように構成したこの発明のガス抜き具は、押圧手段1をエアゾール容器Aから取り外したり、キャップCや包装体内などから取り出し、以下のようにしてエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。
【0078】
先ず、図50、51のように構成したものでは、押圧手段1の帯状体30の一端側の剥離紙32aを剥がして粘着層30aを露出させ、この粘着層30aをエアゾール容器Aの胴部上部に粘着させる。さらに、帯状体30の他端側の剥離紙32bを剥がして粘着層30aを露出させ、エアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sを押圧しながら、これらの上部に押圧体31を当てる。図52、53のように構成したものでは、中央部の剥離紙32cを剥がして、この剥離紙32cを剥がした部分に押圧体31を貼り付けてから、同様の操作を行いエアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの上部に押圧体31を当てる。図55、56のように構成したものでは、保持体33から押圧体31を外し、この保持体33に巻き付けた帯状体30を巻き戻して、切取り部34から切り離す。そして、図57に示したように、この切り離した帯状体30の粘着層30a側の中央部に、前記押圧体31を貼り付けてから、帯状体30の一端側の粘着層30aをエアゾール容器Aの胴部上部に粘着させ、エアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sを押圧しながら、これらの上部に押圧体31を当てる。そして、帯状体30の他端側の粘着層30aを、前記粘着層30aを粘着させた部分とは反対となるエアゾール容器Aの胴部上部に粘着させる。
【0079】
なお、押圧体31を押ボタンB等の上部に当てた後に、帯状体30の両端をエアゾール容器Aの胴部上部に粘着させることもできる。
【0080】
また、押圧体31は必ずしも使用しなくてもよい。すなわち、帯状体30の一端をエアゾール容器Aの胴部上部に粘着させ、エアゾール容器Aの押ボタンB等を押圧しながら、これらの上部に帯状体30そのものを当てて、帯状体30の他端をエアゾール容器Aの反対側の胴部上部に粘着させたり、あるいは帯状体30で押ボタンB等の上部を押しながら、帯状体30の両端をエアゾール容器Aの胴部上部に粘着させることもできる。さらに、押ボタンB等を押圧しながら、押ボタンB等に帯状体30の一端を粘着させ、帯状体30の他端を操作状態を維持できるようにエアゾール容器Aの胴部上部に粘着させることもできる。
【0081】
この場合、図58、59に示したようなエアゾール容器AのキャップCは、エアゾール容器Aの内側巻締部A1 へ外れないように取り付けられており、押ボタンBを押圧するために使用者がキャップC内に指を差し込めるように、キャップCの天板C1 に開口27が設けられると共に、キャップCの側壁C4 に前記開口27に連続する開口28が設けられており、前記天板C1 の開口27の下方に押ボタンBが位置するようにしている。さらに、前記開口28に対面するキャップCの側壁C4 には噴出窓29が設けられ、この噴出窓29に前記押ボタンBの噴出口が対面するようにしている。したがって、このようなエアゾール容器Aの押ボタンBでは、キャップCの天板C1 の開口27から、押圧体31をキャップC内に入れないと押ボタンBを押圧することができない。しかし、エアゾール容器AのキャップCを取り外し自在としたものでは、このキャップCを取り外せば、キャップCが邪魔になるようなことはない。したがって、このようなエアゾール容器Aの押ボタンBでは、前記押圧体31で押圧するようにしてもよいが、図60に示したように、この押圧体31を帯状体30の粘着層30aから剥がし、その剥がした部分でエアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sを押圧することができる。
【0082】
上記のようにすると、前記押圧体31がエアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sを押圧した状態を維持することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。なお、図51、53のように構成したガス抜き具で、非粘着部30bに吸着部材(図示せず)を取り付けたものでは、エアゾール容器Aのガスを抜くときに、押ボタンBの噴射口B1 をこの非粘着部30bの吸着部材に向くように、前記粘着層30aをエアゾール容器Aの胴部上部に粘着させれば、エアゾール容器Aに内容物が多少残っていても、この内容物が噴射されて吸着部材に当たり、この吸着部材に吸着されるので、エアゾール容器Aの内容物が使用者に振り掛かったり、使用者の衣服を汚してしまうことがない。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、帯状体30の粘着層30aは、エアゾール容器Aの胴部上部のいずれの個所にも粘着することができるので、各種メーカーによってエアゾール容器Aの胴部の外形が異なったり、押ボタンB、トリガーTおよび押ボタン用操作部材Sの押圧面の形状や高さが異なる場合にも対処することができる。
【0083】
さらに、図50〜56のように構成したこの発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの押ボタンBまたはトリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの押圧面となる個所に前記帯状体30を当てて操作状態とし、この帯状体30の少なくとも一端をエアゾール容器Aの押ボタンBまたはキャップCまたはトリガーTまたはトリガーTの噴射筒T1 または押ボタン用操作部材Sまたは胴部の少なくともいずれかに粘着して、前記操作状態を維持させるようにして使用することができる。例えば、帯状体30の一端を押ボタンBに粘着し、他端をキャップCに粘着したり、また帯状体30の一端を押ボタンBに粘着し、他端を胴部に粘着して、前記操作状態を維持させるようにして使用することができる。さらに、帯状体30の一端をキャップCに粘着し、略中央を押ボタンBに当て、他端をキャップCの反対側に粘着して、前記操作状態を維持させるようにして使用することもできる。さらにまた、帯状体30の一端をトリガーTに粘着し、他端をキャップCまたは胴部に粘着したり、また帯状体30の一端をトリガーTの噴射筒T1 に粘着し、他端をキャップCまたは胴部に粘着して、前記操作状態を維持させるようにして使用することもできる。
【0084】
図61、62に示したガス抜き具の押圧手段1は、合成樹脂板などからなる長尺体41aの略中央にエアゾール容器Aの押ボタンB、トリガーTまたは押ボタン用操作部材Sの押圧部42を設け、この長尺体41aの両端に、外側に弾性変形するようにして内側に向けて曲げた垂下体41bを設け、これら垂下体41bの下端にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 または外側巻締部A2 への引掛け部43を多段階に設けたものとしている。前記垂下体41bは、図示したように、内周面を平面とし、引掛け部43を内側巻締部A1 または外側巻締部A2 へ沿うように湾曲させたものとしている。このようにすると、引掛け部43を内側巻締部A1 または外側巻締部A2 へ確実に引っ掛けることができるので好ましい。また、前記垂下体41bは、内周面を内側巻締部A1 または外側巻締部A2 へ沿うような曲面とし、引掛け部43もこれら巻締部へ沿うように湾曲させたものとすることもできる。さらに、図62に示したガス抜き具の押圧手段1は、前記長尺体41aに押圧部42を摺動自在に取り付けたものとしている。図示したものは、前記長尺体41aの両側端に摺動溝44を設けると共に、前記押圧部42の上端に張出し部42aを設けたものとし、この押圧部42の張出し部42aを長尺体41aの摺動溝44に摺動自在に挿入したものとしているが、このような構造に限定されることはない。図61、62に示したガス抜き具の押圧手段1は、エアゾール容器Aの胴部に接着テープで取り付けられたり、エアゾール容器Aの包装体(図示せず)内などに収納されている。また、これら押圧手段1は、エアゾール容器Aとは別に包装することもでき、エアゾール容器Aとは別にして取り扱うこともできる。
【0085】
そして、図61、62のように構成したこの発明のガス抜き具は、押圧手段1をエアゾール容器Aから取り外したり、包装体内などから取り出し、図63〜66に示したように、押圧手段1の垂下体41bの多段階に設けた引掛け部43のいずれかをエアゾール容器Aの外側巻締部A2 へ引っ掛ければ、押圧部42がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧した状態を維持することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、このガス抜き具は、図2に示したようなエアゾール容器Aの押ボタンBを押圧する場合には、押圧手段1の垂下体41bの多段階に設けた引掛け部43のいずれかをエアゾール容器Aの内側巻締部A1 へ引っ掛ければ、押圧部42がエアゾール容器Aの押ボタンBの押圧面に当たり、この押ボタンBを押圧した状態を維持することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。
【0086】
さらに、図67に示したように、長尺体41aの一端部寄りに押圧部42を摺動させ、押圧手段1の垂下体41bの多段階に設けた引掛け部43のいずれかをエアゾール容器Aの外側巻締部A2 へ引っ掛ければ、押圧部42が押ボタン用操作部材Sの押圧面に当たり、この押ボタン用操作部材Sを押し下げることにより、押ボタン用操作部材Sの操作状態を維持することになり、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くことができる。また、このガス抜き具は、長尺体41aの一端部寄りに押圧部42を摺動させた状態で、押圧手段1の垂下体41bの多段階に設けた引掛け部43のいずれかをエアゾール容器Aの外側巻締部A2 へ引っ掛ければ、図4に示したようなトリガーTの噴射筒T1 の先端上部に押圧部42が当たり、このトリガーTを押し下げた状態を維持することができ、エアゾール剤を使い切った後のエアゾール容器Aのガスを抜くこともできる。さらに、この発明のガス抜き具は、エアゾール容器Aの使い初めから前記使用状態にすることにより、全量噴射エアゾール容器Aのエアゾール剤を全量噴射することができ、この場合にもエアゾール容器Aに残存したガスを一緒に抜くことができる。なお、押圧手段1の垂下体41bは、長尺体41aの両端に、外側に弾性変形するようにして内側に向けて曲げたものとしており、しかも下端にエアゾール容器Aの内側巻締部A1 または外側巻締部A2 への引掛け部43を多段階に設けたものとしているので、各種メーカーによってエアゾール容器Aの内側巻締部A1 または外側巻締部A2 の外形が異なったり、押ボタンB、トリガーTおよび押ボタン用操作部材Sの押圧面の形状や高さが異なる場合にも対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】この発明のガス抜き具の第1実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【図2】第1実施形態のガス抜き具の使用状態を示す側断面図である。
【図3】この発明のガス抜き具の第2実施形態を示す斜視図である。
【図4】第2実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す一部断面側面図である。
【図5】第2実施形態のガス抜き具の他の使用状態を示す側面図である。
【図6】この発明のガス抜き具の第3実施形態を示す斜視図である。
【図7】この発明のガス抜き具の第4実施形態を示す斜視図である。
【図8】この発明のガス抜き具の第5実施形態を示す斜視図である。
【図9】この発明のガス抜き具の第6実施形態を示す斜視図である。
【図10】第5、6実施形態のガス抜き具の使用状態を示す側面図である。
【図11】この発明のガス抜き具の第7実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【図12】第7実施形態のガス抜き具の断面図である。
【図13】第7実施形態のガス抜き具の使用状態を示す一部切欠斜視図である。
【図14】第7実施形態のガス抜き具の使用状態を示す断面図である。
【図15】この発明のガス抜き具の第8実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【図16】第8実施形態のガス抜き具の断面図である。
【図17】第8実施形態のガス抜き具の使用状態を示す一部切欠斜視図である。
【図18】第8実施形態のガス抜き具の使用状態を示す断面図である。
【図19】この発明のガス抜き具の第9実施形態を示す半断面斜視図である。
【図20】第9実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す断面図である。
【図21】第9実施形態のガス抜き具の他の使用状態を示す断面図である。
【図22】この発明のガス抜き具の第10実施形態を示す半断面斜視図である。
【図23】第10実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す断面図である。
【図24】この発明のガス抜き具の第11実施形態を示す一部断面斜視図である。
【図25】この発明のガス抜き具の第12実施形態を示す一部断面斜視図である。
【図26】第11、12実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す断面図である。
【図27】第11、12実施形態のガス抜き具の他の使用状態を示す断面図である。
【図28】この発明のガス抜き具の第13実施形態を示す半断面斜視図である。
【図29】第13実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す断面図である。
【図30】第13実施形態のガス抜き具の他の使用状態を示す断面図である。
【図31】この発明のガス抜き具の第14実施形態を示す半断面斜視図である。
【図32】第14実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す断面図である。
【図33】第14実施形態のガス抜き具の他の使用状態を示す断面図である。
【図34】この発明のガス抜き具の第15実施形態を示す半断面斜視図である。
【図35】第15実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す平面図である。
【図36】第15実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す図35中のA−A線断面図である。
【図37】第15実施形態のガス抜き具の他の使用状態を示す平面図である。
【図38】第15実施形態のガス抜き具の他の使用状態を示す図37中のB−B線断面図である。
【図39】この発明のガス抜き具の第16実施形態を示す半断面斜視図である。
【図40】第16実施形態のガス抜き具の断面図である。
【図41】第16実施形態のガス抜き具の使用状態を示す断面図である。
【図42】この発明のガス抜き具の第17実施形態を示す半断面斜視図である。
【図43】第17実施形態のガス抜き具の断面図である。
【図44】第17実施形態のガス抜き具の使用状態を示す断面図である。
【図45】この発明のガス抜き具の第18実施形態を示す正面図である。
【図46】第18実施形態のガス抜き具の側面図である。
【図47】第18実施形態のガス抜き具の背面図である。
【図48】第18実施形態のガス抜き具の断面図である。
【図49】第18実施形態のガス抜き具の使用状態を示す断面図である。
【図50】この発明のガス抜き具の第19実施形態のガス抜き具の斜視図である。
【図51】この発明のガス抜き具の第20実施形態のガス抜き具の斜視図である。
【図52】この発明のガス抜き具の第21実施形態のガス抜き具の斜視図である。
【図53】この発明のガス抜き具の第22実施形態のガス抜き具の斜視図である。
【図54】この発明のガス抜き具の第23実施形態のガス抜き具の斜視図である。
【図55】この発明のガス抜き具の第24実施形態のガス抜き具の斜視図である。
【図56】この発明のガス抜き具の第25実施形態のガス抜き具の斜視図である。
【図57】第24、25実施形態のガス抜き具の切り離した帯状体の中央部に押圧体を貼り付けた状態を示す斜視図である。
【図58】第19〜25実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す正面断面図である。
【図59】第19〜25実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す側面断面図である。
【図60】第19〜25実施形態のガス抜き具の他の使用状態を示す正面断面図である。
【図61】この発明のガス抜き具の第26実施形態のガス抜き具の斜視図である。
【図62】この発明のガス抜き具の第27実施形態のガス抜き具の斜視図である。
【図63】第26実施形態のガス抜き具の使用状態を示す正面断面図である。
【図64】第26実施形態のガス抜き具の使用状態を示す側面断面図である。
【図65】第27実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す正面断面図である。
【図66】第27実施形態のガス抜き具の一使用状態を示す側面断面図である。
【図67】第27実施形態のガス抜き具の他の使用状態を示す正面断面図である。
【図68】従来のガス抜き具の一例を示す斜視図である。
【図69】従来のガス抜き具の他の例を示す一部省略側断面図である。
【図70】図69に示す従来のガス抜き具の断面図である。
【図71】従来のガス抜き具のさらに他の例を示す斜視図である。
【図72】図71に示す従来のガス抜き具の断面図である。
【符号の説明】
【0088】
1 押圧手段
11 押圧部
12 垂下体
13 引掛け部
14 基板
15 差込み部
16 引掛け部
17 引掛け足
18 摘み部
19 引掛けリング
20 押圧帯
21a 押圧部
21b 支持体
22 支持部
23 押圧体
24 長孔
24a 嵌込み部
25 挿入孔
30 帯状体
30a 粘着層
31 押圧体
33 保持体
34 切取り部
41a 長尺体
41b 垂下体
42 押圧部
43 引掛け部
A エアゾール容器
A1 内側巻締部
A2 外側巻締部
B 押ボタン
C キャップ
C1 天板
C2 支持板
C3 凹部
C4 側壁
S 押ボタン用操作部材
T トリガー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアゾール容器(A)の押ボタン(B)またはトリガー(T)または押ボタン用操作部材(S)の押圧手段(1)を備えたことを特徴とするエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項2】
前記押圧手段(1)が、断面略M字状として形成され、略中央にエアゾール容器(A)の押ボタン(B)の押圧部(11)を設け、両端に垂下体(12)を設け、この垂下体(12)の下端にエアゾール容器(A)の内側巻締部(A1 )への引掛け部(13)を設けたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項3】
前記押圧手段(1)が、基板(14)の上面に、エアゾール容器(A)のキャップ(C)の天板(C1 )の下面とトリガー(T)の上部面との隙間に差し込めるようにした差込み部(15)を突設し、基板(14)の下面にエアゾール容器(A)の内側巻締部(A1 )への引掛け部(16)を形成した引掛け足(17)を垂設したものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項4】
前記基板(14)が、側部に摘み部(18)を延設したものであることを特徴とする請求項3記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項5】
前記押圧手段(1)が、エアゾール容器(A)のキャップ(C)の天板(C1 )の下面とトリガー(T)の上部面との隙間に差し込めるようにした差込み部(15)からなるものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項6】
前記押圧手段(1)が、基板(14)の上面に、エアゾール容器(A)のキャップ(C)の天板(C1 )の下面とトリガー(T)の上部面との隙間に差し込めるようにした差込み部(15)を突設し、基板(14)の下面にエアゾール容器(A)の内側巻締部(A1 )への引掛けリング(19)を設けたものであり、この引掛けリング(19)の内側に弾性変形可能とした押圧帯(20)を掛け渡したものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項7】
前記差込み部(15)が、先端にかけて段階的に細くしたものであることを特徴とする請求項3、5または6のいずれかに記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項8】
前記押圧手段(1)が、押圧部(21a)を形成し、この押圧部(21a)の両側に支持体(21b)を形成し、この支持体(21b)をエアゾール容器(A)のキャップ(C)の天板(C1 )の下方に垂設された一対の支持板(C2 、C2 )の間に着脱自在として取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項9】
前記押圧手段(1)が、押圧部(21a)を形成し、この押圧部(21a)の両側に支持体(21b)を形成し、この押圧部(21a)をエアゾール容器(A)のキャップ(C)の天板(C1 )の下方の略中央部に形成された凹部(C3 )に入り込ませると共に、支持体(21b)をエアゾール容器(A)のキャップ(C)の天板(C1 )の下方に垂設された一対の支持板(C2 、C2 )の間に着脱自在として取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項10】
前記押圧手段(1)が、エアゾール容器(A)のキャップ(C)の天板(C1 )の下面の中央部、端部寄り、およびキャップ(C)の側壁(C4 )の内側面の適宜位置に設けられた支持部(22)に、適宜長さの押圧体(23)を着脱自在に取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項11】
前記押圧体(23)が、先端にかけて徐々に細くしたものであることを特徴とする請求項10記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項12】
前記支持部(22)をネジ孔としており、この支持部(22)に取り付けられる押圧体(23)をネジ棒としており、前記ネジ孔とした支持部(22)に押圧体(23)としたネジ棒をねじ込むようにしたことを特徴とする請求項10記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項13】
前記押圧手段(1)が、エアゾール容器(A)のキャップ(C)の天板(C1 )の下面の中央部から端部寄りにかけて設けられた多数の支持部(22)に、適宜長さの押圧体(23)を着脱自在に取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項14】
前記押圧手段(1)が、エアゾール容器(A)のキャップ(C)の天板(C1 )の中央部から端部にかけて長孔(24)を形成し、この長孔(24)に摺動自在に取り付けられた支持部(22)のネジ穴に、適宜長さのネジ棒とした押圧体(23)をねじ込むことにより着脱自在として取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項15】
前記長孔(24)の中央部と端部に嵌込み部(24a)を形成し、長孔(24)に摺動自在に取り付けられた支持部(22)をこの嵌込み部(24a)に嵌まり込ませて位置決めできるようにしたことを特徴とする請求項14記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項16】
前記押圧手段(1)が、キャップ(C)がエアゾール容器(A)に被せられている状態で、このキャップ(C)の側壁(C4 )の内側面に設けられた支持部(22)に押圧体(23)を支持させることにより、この押圧体(23)とキャップ(C)の天板(C1 )とが平行になり、前記押圧体(23)がエアゾール容器(A)の押ボタン(B)を押圧するようにしたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項17】
前記押圧手段(1)が、キャップ(C)がエアゾール容器(A)に被せられている状態で、このキャップ(C)の側壁(C4 )に形成した挿入孔(25)に押圧体(23)を挿入することにより、この押圧体(23)がエアゾール容器(A)の押ボタン(B)を押圧するようにしたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項18】
前記押圧手段(1)が、キャップ(C)がエアゾール容器(A)に被せられている状態で、このキャップ(C)の天板(C1 )の下面と押ボタン(B)の押圧面との間に押圧体(23)を差し込むことにより、この押圧体(23)がエアゾール容器(A)の押ボタン(B)を押圧するようにしたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項19】
前記押圧手段(1)が、長尺の屈曲可能な帯状体(30)に形成した粘着層(30a)に押圧体(31)を取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項20】
前記押圧体(31)が、着脱自在に取り付けたものであることを特徴とする請求項19記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項21】
前記押圧手段(1)が、長尺の屈曲可能な帯状体(30)に形成した粘着層(30a)に押圧体(31)を取り付けることができるものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項22】
前記押圧体(31)が、着脱自在に取り付けることができるものであることを特徴とする請求項21記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項23】
前記押圧手段(1)が、エアゾール容器(A)の押ボタン(B)またはトリガー(T)または押ボタン用操作部材(S)および/または胴部に粘着する粘着層(30a)を少なくとも両端部に有する屈曲可能な帯状体(30)であることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項24】
前記押圧手段(1)が、エアゾール容器(A)の押ボタン(B)またはトリガー(T)または押ボタン用操作部材(S)および/または胴部に粘着する粘着層(30a)と、押圧体(31)に粘着する粘着層(30a)を有する屈曲可能な帯状体(30)であることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項25】
前記押圧手段(1)が、長尺の屈曲可能な帯状体(30)を円筒形状の保持体(33)に巻き付け、この保持体(33)に押圧体(31)を着脱自在に取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項26】
前記帯状体(30)が、適宜の寸法に切断可能とした切取り部(34)を設けたものであることを特徴とする請求項25記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項27】
前記押圧手段(1)が、長尺体(41a)の略中央に押圧部(42)を設け、この長尺体(41a)の両端に、外側に弾性変形するようにして内側に向けて曲げた垂下体(41b)を設け、これら垂下体(41b)の下端にエアゾール容器(A)の内側巻締部(A1 )または外側巻締部(A2 )への引掛け部(43)を設けたものであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項28】
前記引掛け部(43)が、多段階に設けたものであることを特徴とする請求項27記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項29】
前記押圧部(42)が、長尺体(41a)に摺動自在に取り付けたものであることを特徴とする請求項27または28記載のエアゾール容器のガス抜き具。
【請求項30】
少なくとも両端部に粘着層(30a)を有する帯状体(30)を使用し、エアゾール容器(A)の押ボタン(B)またはトリガー(T)または押ボタン用操作部材(S)の押圧面となる個所に前記帯状体(30)を当てて操作状態とし、この帯状体(30)の少なくとも一端をエアゾール容器(A)の押ボタン(B)またはキャップ(C)またはトリガー(T)またはトリガー(T)の噴射筒(T1 )または押ボタン用操作部材(S)または胴部の少なくともいずれかに粘着して、前記操作状態を維持させるようにしたことを特徴とするエアゾール容器のガス抜き方法。
【請求項31】
少なくとも両端部に粘着層(30a)を有する帯状体(30)を使用し、エアゾール容器(A)の押ボタン(B)またはトリガー(T)または押ボタン用操作部材(S)の押圧面となる個所に前記帯状体(30)を当てて操作状態とし、この帯状体(30)の一端をエアゾール容器(A)の押ボタン(B)またはトリガー(T)または押ボタン用操作部材(S)または胴部に、他端を操作状態が維持されるようにエアゾール容器(A)の反対側胴部に粘着して、前記操作状態を維持させるようにしたことを特徴とするエアゾール容器のガス抜き方法。
【請求項32】
エアゾール容器(A)の胴部に粘着する粘着層(30a)を両端部に有し、押圧体(31)に粘着する粘着層(30a)を略中央に有する帯状体(30)を使用し、エアゾール容器(A)の押ボタン(B)またはトリガー(T)または押ボタン用操作部材(S)の押圧面に前記押圧体(31)を当てて操作状態とし、帯状体(30)の一端をエアゾール容器(A)の胴部に、他端をエアゾール容器(A)の反対側胴部に粘着して、前記操作状態を維持させるようにしたことを特徴とするエアゾール容器のガス抜き方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【公開番号】特開2007−176588(P2007−176588A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−379527(P2005−379527)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(000100539)アース製薬株式会社 (191)
【Fターム(参考)】