説明

エアーホースリール

【課題】 二種類の圧縮空気を使用する場合には、エアーホースリールは当然のことながらエアーコンプレッサーも含めて二組の装置を必要とした。 また、ホースリールをエアータンクと兼用した場合には、ホースリールを回転させるということはエアータンクも回転するということであり、従ってエアータンク内に溜まったドレン水がホースリールに巻き付けているホースを通って圧縮空気を使用する各種の空圧機器に流れていくという問題があった。
【解決手段】 回転リール12を圧縮空気を貯蔵するエアータンク12と兼用することで回転継手14からエアータンク12を経由して巻き取りホース13にいたる接続とし、入口ホース151と巻き取りホース13の間に圧力の異なる二種類のレギュレータ15、16を設け二種類の圧縮空気を使用可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二種類の圧縮空気を使用可能とした,更に回転リールとエアータンクを兼用した、加えて回転するエアータンクに溜まるドレン水に配慮したエアーホースリールに関する技術について述べたものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、エアーホースリールに関する技術としては、回転リールとエアータンクを兼用したエアーホースリールの中で、一種類の圧縮空気を使用することに限定したものはあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この場合、特許文献1の第1図に見られるように従来の技術は、器台に回転自在に支持された巻胴ドラムを有し、巻胴ドラムの回転中心にはエアーコンプレッサーによって圧縮された圧縮空気を貯蔵するエアータンクに連らなるホースが回転自在ジョイントを介して接続され、巻胴ドラムの周面に圧縮空気使用機器側に連らなるホースを巻胴するようにしたエアーホース巻取器に於いて、上記巻胴ドラムの巻胴周面5と、該巻胴周面5の左右両端に取着されたフランジ6,7によって形成される巻胴内部空間8を外部に対して気密に成し、この巻胴内部空間8を回転自在ジョイント11に連通させると共に、巻胴周面5の一部にエアーホース接続口19を形成し、このエアーホース接続口19に圧縮空気使用機器側に連らなるホース4を接続するようにしている。
【特許文献1】実開昭62−20059
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の技術に関しては、以下に示すような課題があった。
【0005】
先ず、二種類の圧縮空気を使用する場合には、エアーホースリールは当然のことながらエアーコンプレッサーも含めて二組の装置を必要とした。
【0006】
また、ホースリールをエアータンクと兼用した場合には、ホースリールを回転させるということはエアータンクも回転するということであり、従ってエアータンク内に溜まったドレン水がホースリールに巻き付けているホースを通って圧縮空気を使用する各種の空圧機器に流れていくという問題があった。 特に、ポリウレタン製のホースは、加水分解をおこす為に水に弱く、更に各種の空圧機器にドレン水がまわると、スティックや錆付き等の悪影響を及ぼすという問題をおこしていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、圧縮空気を送り込む入口ホース151から回転継手14を経由して巻き取りホース13に接続し、前記巻き取りホース13を巻いた回転リール12を架台11に装着したエアーホースリールに於いて、前記回転リール12を圧縮空気を貯蔵するエアータンク12と兼用することで前記回転継手14から前記エアータンク12を経由して前記巻き取りホース13にいたる接続とし、前記入口ホース151と前記巻き取りホース13の間に圧力の異なる二種類のレギュレータ15、16を設け二種類の圧縮空気を使用可能としたことを特徴とし、更には、高圧用の前記レギュレータ16は、前記エアータンク12と前記巻き取りホース13の間に接続したことを特徴とし、更には、低圧用の前記レギュレータ15は、前記入口ホース151と前記回転継手14の間に接続したことを特徴とし、更には、前記エアータンク12には、ドレン水を排出するためのドレン水排出弁18を配設したことを特徴とし、更には、前記ドレン水排出弁18が回転する前記エアータンク12の最下部になるように位置決めする位置決め手段50、11x、12xを配設したことを特徴とし、更には、前記位置決め手段50、11x、12xは、前記回転リール12と前記架台11との間を拘束可能にする挿入棒50と、前記架台11に形成された架台側穴11xと、前記回転リール12に形成された回転リール側穴12xであることを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
【0009】
第一に、入口ホースと巻き取りホースの間に圧力の異なる二種類のレギュレータを設け二種類の圧縮空気を使用可能としたことで、二種類の圧縮空気を使用する場合でも一組の装置で対応することが可能となった。
【0010】
第二に、高圧用のレギュレータは、エアータンクと巻き取りホースの間に接続したことで、必要とする圧力の高圧の圧縮空気を巻き取りホースの先端から供給することが可能となった。
【0011】
第三に、低圧用のレギュレータは、入口ホースと回転継手の間に接続したことで、同じ装置から必要とする圧力の低圧の圧縮空気も供給することが可能となった。
【0012】
第四に、エアータンクには、ドレン水を排出するためのドレン水排出弁を配設したことで、巻き取りホースにドレン水が流れて行って、更にその先の圧縮空気を使用する各種の空圧機器で悪い影響を与えることに対して、ドレン水の排出を可能とすることで最低限の対応を行なえるようになった。
【0013】
第五に、ドレン水排出弁が回転するエアータンクの最下部になるように位置決めする位置決め手段を配設したことで、容易にしかも確実に溜まった全ドレン水を排出することが出来るようになった。
【0014】
第六に、位置決め手段は、回転リールと架台との間を拘束可能にする挿入棒と、架台に形成された架台側穴と、回転リールに形成された回転リール側穴であることで、容易な操作でドレン水を確実に排出することが出来るようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明の平面図であり、図2は、本願発明のA−A断面図である。
【0016】
図1と図2に見られるように、10はエアーホースリールであって、主要な構成としては、数十メートルの所に圧縮空気を送る為のホースである巻き取りホース13を巻いた回転リール12であり同時に圧縮空気を貯蔵するエアータンク12を兼用していて、回転リール12を支持する架台11とから成り立っていて、この場合巻き取りホース13を送り出したり巻き取ったりする為に回転リール12を回転させることが可能な状態になっている。
【0017】
従って、架台11に関しては、回転する回転リール12を支持するために、前部に軸受21を後部に軸受22を一体に構成している。
【0018】
一方、回転リール12であるエアータンク12に関しては、両端が開放状態になった円筒状の回転リール本体12aを横にしたものと、回転リール本体12aの前後の端部に中心を合わせ位置させた円盤状の前部フランジ12bと後部フランジ12cを、溶接等によって一体に形成することで、密閉状態となった空間部であるエアータンク12を成しているのである。
【0019】
そして、回転リール12の中心線上に位置させて前後に前部中空軸12dと後部軸12eの両者を、溶接等によって一体に成している。 この場合、前部中空軸12dは、回転リール12であるエアータンク12に圧縮空気が流入することが出来るように中空で連通するような形状になっている。 ここで、この前部中空軸12dは、エアータンク12と連通している反対の側で回転継手14に接続し、更に分岐部25を経由して入口ホース151に接続し、圧縮空気が送り込まれるようになっている。 即ち、回転継手14が存在することによって、固定状態の入口ホース151から回転する場合のある回転リール12であるエアータンク12の側に、何の問題も無く圧縮空気を送ることが出来るようになっているのである。
【0020】
その反面、後部軸12eには、回転リール12を架台11上で回転させる為に、後部フランジ12cと反対の側に形成されている嵌合凸部12exを、ハンドル17に形成された嵌合凹部17xに嵌合して、更に固定ネジ27で固定することでハンドル17と一体に成している。 この場合、後部軸12eとハンドル17が一体ということで、回転リール12であるエアータンク12とハンドル17も一体に構成しているのである。 また、ハンドル17に関しては、具体的に図示してはいないが、後部軸12eとハンドル17とバネとピンから構成されることで、使用されない時はハンドル17を倒すことで邪魔にならないようにすることも可能である。
【0021】
尚、前部中空軸12dの外側にカラー23を位置させ、また後部軸12eの外側にカラー24を位置させて、更にカラー23、24の両端面を回転リール12と架台11の間に位置させることで、回転リール12が回転するのに際して架台11と回転リール12との間で片当たりするのを防止している。
【0022】
所で、回転リール12であるエアータンク12の何れかの場所には、圧縮空気の入口である前部中空軸12dに対応するように、回転リール12であるエアータンク12からの圧縮空気の出口となるホース接続口12fを位置させている。 この場合、ホース接続口12fは、エアータンク12に対して溶接または螺合によって固定させていて、タンク側端部12fxをエアータンク12の内側にホース側端部12fyをエアータンク12の外側に位置させている。
【0023】
更に、ホース接続口12fのホース側端部12fyからは、高圧用のレギュレータ16を経由して巻き取りホース13に接続して圧縮空気を送ることで、エアーモータやエアーシリンダ等の高圧の圧縮空気を使用する各種のアクチュエータを作動させることが可能となっているのである。
【0024】
また、入口ホース151と回転継手14の間に位置している分岐部25からは、低圧用のレギュレータ15を経由して低圧のホース26に接続して圧縮空気を送ることで、エアーモータやエアーシリンダ等の低圧の圧縮空気を使用する各種のアクチュエータを作動させることが可能となっているのである。 この場合、分岐部25に関しては、配管用の継手を使用すること等が考えられる。 尚、低圧のホース26に関しては具体的な長さを示していないが、長さを確保する目的から必要に応じて更に別のホースを接続することも可能である。
【0025】
さて、回転リール12であるエアータンク12には、圧縮空気が露化することで発生したドレン水が溜まる可能性が考えられる。 特に、作業を終了して一晩放置したり休日が明けた際には、底部に溜まるドレン水は、無視出来ない量となることもある。 そこで、溜まったドレン水を排出することが出来るように回転リール12であるエアータンク12を形成している回転リール本体12aの何れかの場所、または前部フランジ12bと後部フランジ12cの回転リール本体12aとの結合部の周辺に、ドレン水排出弁18を設けている。
【0026】
この場合には、溜まったドレン水を全量排出しようとすると、排出する際のドレン水排出弁18が、一体となって回転する回転リール12であるエアータンク12の圧縮空気を貯留している部分の最下部に位置していることが必要となる。 そこで、ドレン水排出弁18が回転リール12であるエアータンク12の最下部になるように位置決めする位置決め手段50、11x、12xを設けているのである。
【0027】
ここで、位置決め手段50、11x、12xは、回転リール12と架台11との間を拘束可能にする挿入棒50を、架台11に形成された架台側穴11xと、回転リール12に形成された回転リール側穴12xの間に挿入することで位置決めしているのである。 この場合、回転リール側穴12xは、以下に述べる架台側穴11xの穴の位置に対応させて後部フランジ12cに穴をあけることで確保することが出来るし、架台側穴11xとしては、穴のあいた板をしかるべき場所に配設したり、棒材を曲げた状態で穴を形成して溶接することも考えられる。
【0028】
尚、ドレン水排出弁18を位置決めする、位置決め手段に関しては、前述の内容に限定する必要はなく、回転リール12に記したマークと架台11に記したマークを一致させることによっても可能であるし、その他の手段も考えられる。 この場合、複数の位置決め手段を配設することで、これ等の位置決め手段を連動させて、位置決め動作をより簡単に的確に行なえるようにすることは有効なことである。
【0029】
そして、高圧用のレギュレータ16と低圧用のレギュレータ15に関しては、高圧と低圧を入れ替えて構成することも可能である。 その場合、巻き取りホース13とホース26は必要とする圧力のものを装着することになる。
【0030】
これ等の構成の具体的な一つの例として、0.1〜0.78MPaの低圧用の圧縮空気や0.5〜2.5MPaの高圧用の圧縮空気の二種類の圧縮空気を一台の装置で使用することが可能であると考えられる。 但し、記載したこれ等の値に関しては、その値に限定されるものでは無く、その他の値も考えられる。
【0031】
本発明による、エアーホースリールは前述したように構成されており、以下にその動作について説明する。
【0032】
先ず、本発明によるエアーホースリール10を使用する場合、エアーコンプレッサーと入口ホース151を接続した後に、圧縮空気を使用する空圧機器の圧縮空気の圧力に合わせて高圧であるか低圧であるか必要とする方のレギュレータ15、16を選択し、必要とする空圧機器の使用場所に応じて巻き取りホース13を延ばしたり、ホース26に必要とする長さのホースを適宜接続する。
【0033】
そして、具体的に図示していないが、入口ホース151の上流側に接続しているエアーコンプレッサーを作動させることにより、圧縮空気が入口ホース151から分岐部25と回転継手14と前部中空軸12dを経由して、回転リール12でもあるエアータンク12に流入することが出来るようになっている。 当然のことながら、具体的に図示していないが、必要に応じてエアータンク12に圧縮空気を貯留しないようにすることも可能である。 尚、圧縮空気の圧力としては、2〜4MPaの範囲のものが考えられるが、これに限定される必要は無い。
【0034】
ここで、エアータンク12に流入し貯留された圧縮空気は、ホース接続口12fと高圧用のレギュレータ16を経由して巻き取りホース13に送られて、高圧の圧縮空気を使用するエアーモータやエアーシリンダ等の各種の空圧機器に供給することを可能となっている。
【0035】
一方、分岐部25からは、低圧用のレギュレータ15と低圧用のホース26を経由して低圧の圧縮空気を使用するエアーモータやエアーシリンダ等の各種の空圧機器に供給することを可能となっている。 尚、この場合にはエアータンク12に圧縮空気を貯留しないようにすることは可能である。
【0036】
従って、高圧用のレギュレータ16と低圧用のレギュレータ15の両方を経由させることで、低圧と高圧の二種類の圧縮空気の利用が可能となっているのである。 ここで最も大切なことは、前述までの一例として、圧力に関係する色々な値を述べてきたが、個々の値には関係無く圧力の違う二種類の圧縮空気の利用が本願発明の一台の装置によって可能であるということである。
【0037】
当然のことながら、高圧の圧縮空気が巻き取りホース13に送られることに限定される必要はなく、回転リール12であるエアータンク12から低圧のレギュレータ16を経由して巻き取りホース13に送り、低圧の圧縮空気を使用する空圧機器に供給可能とすることが出来る。 従って、その場合には、分岐部25に高圧用のレギュレータ16を経由して高圧のホース26に送り、高圧の圧縮空気を使用する空圧機器に供給可能とすることが出来る。
【0038】
その様な状況の中で、巻き取りホース13を送り出す際には、巻き取りホース13の先端部を引っ張って行く事で容易に送り出す事が可能であるが、圧縮空気を使用する作業を終了して巻き取りホース13を回転リール12に巻き取るのに際しては、ハンドル17を使用することになる。
【0039】
所で、この回転リール12であるエアータンク12を装着したエアーホースリール10を使用していると、作業を終了して一晩放置したり休日が明けた際には、エアータンク12の下部にドレン水が溜まっている場合がある。 その際には、エアータンク12に配設してあるドレン水排出弁18を開放することでドレン水を排出することが出来るようになっている。
【0040】
ここで、発生してエアータンク12に溜まったドレン水をドレン水排出弁18から排出させるのに際しては、特に溜まったドレン水を全て排出するために、ドレン水排出弁18が回転したり動いたりするエアータンク12の圧縮空気を貯留している部分の最下部に来るように位置させて、その状態を保持しておく必要がある。
【0041】
その際には、位置決め手段50、11x、12xによって、即ち回転リール12と架台11との間を拘束可能にする挿入棒50を、架台11に形成された架台側穴11xと回転リール12に形成された回転リール側穴12xの二つの穴が同じ所に位置するように調整した後に挿入することで、その目的を達成出来るのである。
【0042】
尚、架台11に形成された架台側穴11xと回転リール12に形成された回転リール側穴12xの二つの穴が同じ所に位置するように合わせるための、言い方によっては別の位置決め手段としては、回転する回転リール12に記したマークと、固定している架台11に記したマークを、回転リール12が回転可能な状態の中で一致させることによって合わせることが可能なのである。 また、その場合には、保持されるかどうかは別として、架台側穴11xと回転リール側穴12xが形成されていなくとも、ドレン水排出弁18がエアータンク12の圧縮空気を貯留している部分の最下部に来るように合わせているとは言えるのであり、マークだけでも位置決め手段と言えるのである。
【0043】
一方、圧縮空気を使用する一つの作業が終了した後に、違う圧縮空気を使用する別の作業を行なおうとする場合、今迄使用していた低圧用のホース26から巻き取りホース13に変更するだけで、または巻き取りホース13から低圧用のホース26に変更するだけで別の作業に対応することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
この発明は、エアーホースリールに関するものであり、本願発明の装置に於いては一組の装置だけで、特に高圧と低圧の二種類の圧縮空気を使用可能とした,更に回転リールとエアータンクを兼用した、加えてエアータンクに溜まるドレン水に配慮した、高圧と低圧のように比較的圧力差の有る二種類の作業に対応することが出来るエアーホースリールについて述べたものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】 本願発明の平面図
【図2】 本願発明のA−A断面図
【符号の説明】
【0046】
10・・・・・・エアーホースリール
11・・・・・・架台
11x・・・・・架台側穴
12・・・・・・回転リール(エアータンク)
12a・・・・・回転リール本体
12b・・・・・前部フランジ
12c・・・・・後部フランジ
12d・・・・・前部中空軸
12e・・・・・後部軸
12ex・・・・嵌合凸部
12f・・・・・ホース接続口
12fx・・・・タンク側端部
12fy・・・・ホース側端部
12x・・・・・回転リール側穴
13・・・・・・巻き取りホース
14・・・・・・回転継手
15・・・・・・レギュレータ
16・・・・・・レギュレータ
17・・・・・・ハンドル
17x・・・・・嵌合凹部
18・・・・・・ドレン水排出弁
21・・・・・・軸受
22・・・・・・軸受
23・・・・・・カラー
24・・・・・・カラー
25・・・・・・分岐部
26・・・・・・ホース
27・・・・・・固定ネジ
50・・・・・・挿入棒(位置決め手段)
151・・・・・入口ホース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮空気を送り込む入口ホース(151)から回転継手(14)を経由して巻き取りホース(13)に接続し、前記巻き取りホース(13)を巻いた回転リール(12)を架台(11)に装着したエアーホースリールに於いて、前記回転リール(12)を圧縮空気を貯蔵するエアータンク(12)と兼用することで前記回転継手(14)から前記エアータンク(12)を経由して前記巻き取りホース(13)にいたる接続とし、前記入口ホース(151)と前記巻き取りホース(13)の間に圧力の異なる二種類のレギュレータ(15、16)を設け二種類の圧縮空気を使用可能としたことを特徴とするエアーホースリール。
【請求項2】
高圧用の前記レギュレータ(16)は、前記エアータンク(12)と前記巻き取りホース(13)の間に接続したことを特徴とする請求項1に記載のエアーホースリール。
【請求項3】
低圧用の前記レギュレータ(15)は、前記入口ホース(151)と前記回転継手(14)の間に接続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアーホースリール。
【請求項4】
前記エアータンク(12)には、ドレン水を排出するためのドレン水排出弁(18)を配設したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のエアーホースリール。
【請求項5】
前記ドレン水排出弁(18)が回転する前記エアータンク(12)の最下部になるように位置決めする位置決め手段(50、11x、12x)を配設したことを特徴とする請求項4に記載のエアーホースリール。
【請求項6】
前記位置決め手段(50、11x、12x)は、前記回転リール(12)と前記架台(11)との間を拘束可能にする挿入棒(50)と、前記架台(11)に形成された架台側穴(11x)と、前記回転リール(12)に形成された回転リール側穴(12x)であることを特徴とする請求項5に記載のエアーホースリール。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−96632(P2009−96632A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−290151(P2007−290151)
【出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【出願人】(000154521)株式会社フクハラ (87)
【Fターム(参考)】