説明

エチレンの連続カルボニル化方法

一酸化炭素と共反応剤と好適な触媒系とを用いる液相中でのエチレンの連続カルボニル化方法が記載されている。この方法は、(i)共反応剤と、(a)第VIII族金属/化合物と(b)一般式(I)で示される配位子とc)場合によりアニオン源とを組み合わせることにより取得可能な好適な触媒系と、を含む液相を形成する工程であって、式中、Qは、場合によりリンでありうる、工程と、(ii)少なくともエチレンガス入力供給ストリームと一酸化炭素ガス入力供給ストリームとを提供することにより液相に接触する気相を形成する工程であって、ただし、入力供給ストリームから液相に入るエチレン:COモル比は、2:1よりも大きいものとする、工程と、(iii)液相中で共反応剤および好適な触媒系の存在下でエチレンを一酸化炭素と反応させる工程と、を含み、気相中のエチレン:COガスモル比が20:1〜1000:1であるか、または液相中のエチレン:COのモル比が10:1よりも大きい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
易動性水素原子を有する共反応剤および好適な触媒系の存在下で一酸化炭素を用いる液相中でのエチレンの連続カルボニル化方法であって、以下の工程、すなわち、
(i)易動性水素原子を有する前記共反応剤と前記好適な触媒系とを含む液相を形成する工程であって、
ただし、前記触媒系は、
(a)第8族、第9族、もしくは第10族の金属またはその好適な化合物と、
(b)一般式(I)
【化1】

〔式中、
基XおよびXは、独立して、30個までの原子の一価基を表し、またはXおよびXは、一緒になって、40個までの原子の二価基を形成し、かつXは、400個までの原子を有し、
は、リン、ヒ素、またはアンチモンを表す〕
で示される配位子と、
c)場合によりアニオン源と、
を組み合わせることにより取得可能なものとする、工程と、
(ii)少なくともエチレンガス入力供給ストリームと一酸化炭素ガス入力供給ストリームとを提供することにより前記液相に接触する気相を形成する工程であって、ただし、前記入力供給ストリームから前記液相に入るエチレン:COモル比は、2:1よりも大きいものとする、工程と、
(iii)前記液相中で前記共反応剤および前記好適な触媒系の存在下でエチレンを一酸化炭素と反応させる工程と、
を含み、
前記気相中のエチレン:COガスモル比が20:1〜1000:1である、
方法。
【請求項2】
前記触媒が前記反応の進行とともに補充される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
添加速度が触媒崩壊速度と一致するように連続反応全体を通じて触媒濃度がおおむね保持される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記エチレン入力供給ストリームおよび前記一酸化炭素入力供給ストリームが組み合わされて単一の入力供給ストリームにされてから前記液相に接触され、したがって、単一の組み合わされた入力供給ストリーム中の前記エチレン:COモル比が2:1よりも大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
反応器の前記気相中の前記エチレン:COガスモル比が40:1〜200:1である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記反応器内の前記エチレン:COガスモル比が30:1〜49:1または51:1〜
150:1である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記反応器の前記ガス入力供給ストリーム中の前記エチレン:COモル比(いずれの再循環されたエチレンおよびCOをも含む)が2:1〜20:1である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記液相中の前記エチレン:COのモル比が10:1よりも大きい、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
易動性水素原子を有する共反応剤および好適な触媒系の存在下で一酸化炭素を用いる液相中でのエチレンの連続カルボニル化方法であって、以下の工程、すなわち、
(i)易動性水素原子を有する前記共反応剤と前記好適な触媒系とを含む液相を形成する工程であって、
ただし、前記触媒系は、
(a)第8族、第9族、もしくは第10族の金属またはその好適な化合物と、
(b)一般式(I)
【化2】

〔式中、
基XおよびXは、独立して、30個までの原子の一価基を表し、またはXおよびXは、一緒になって、40個までの原子の二価基を形成し、かつXは、400個までの原子を有し、
は、リン、ヒ素、またはアンチモンを表す〕
で示される配位子と、
c)場合によりアニオン源と、
を組み合わせることにより取得可能なものとする、工程と、
(ii)少なくともエチレンガス入力供給ストリームと一酸化炭素ガス入力供給ストリームとを前記液相に提供することにより前記液相に接触する気相を形成する工程と、
(iii)前記液相中で前記共反応剤および前記好適な触媒系の存在下でエチレンを一酸化炭素と反応させる工程と、
を含み、
前記液相中のエチレン:COのモル比が10:1よりも大きい、
方法。
【請求項10】
好ましくは、前記入力供給ストリームから前記液相に入る前記エチレン:COモル比が2:1よりも大きい、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
好ましくは、前記液相が前記反応時に十分に混合される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記液相が、順流および逆流が同時に達成されるように前記反応器内で2つの対向する方向に混合するデュアルインペラーミキサーを用いて混合される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ホスフィン配位子、前記アルシン配位子、または前記スチビン配位子が、二座配位子(ただし、Xは、
【化3】

〔式中、
Hは、架橋中に1〜6個の原子を有する二価有機架橋基であり、
基X、X、X、およびXは、独立して、30個までの原子の一価基を表し、場合により、前記基をQ原子もしくはQ原子に結合させる少なくとも1個の第三級炭素原子を有していてもよく、またはXおよびXおよび/またはXおよびXは、一緒になって、40個までの原子の二価基を形成し、場合により、前記基をQ原子および/またはQ原子に結合させる少なくとも2個の第三級炭素原子を有していてもよい〕
を表す)である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
実施例および/または図面に準拠して以上に記載した方法。

【図1】
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【公表番号】特表2013−513654(P2013−513654A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543907(P2012−543907)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【国際出願番号】PCT/GB2010/052095
【国際公開番号】WO2011/073655
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(500460209)ルーサイト インターナショナル ユーケー リミテッド (30)
【Fターム(参考)】