説明

エネルギー保存システム及びその制御方法

【課題】エネルギー保存システム及びその制御方法を提供する。
【解決手段】エネルギー保存システム及びその制御方法が開示され、該エネルギー保存システムの動作モードは、安定して転換され、該エネルギー保存システムは、バッテリと、外部電源から第1電力を受信して第2電力を生成するインバータと、バッテリ、外部電源及びインバータと連結されるコンバータを含み、該コンバータは、バッテリを充電する充電モードと、バッテリを放電させる放電モードとの間で、オフモードに進入するエネルギー保存システム及びその制御方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー保存システム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
環境破壊、資源枯渇などが深刻な問題になりつつ、エネルギーを保存し、保存されたエネルギーを効率的に活用することができるシステムへの関心が高まっている。また、これと共に、発電過程で公害を誘発しなかったり、あるいは少なく誘発する新再生エネルギーへの関心も高まっている。エネルギー保存システムは、このような新再生エネルギー、電力を保存するバッテリ・システム、そして既存の系統を連繋させるシステムとして、今日の環境変化に合わせて、多くの研究開発がなされている。このようなエネルギー保存システムは、関連した新再生エネルギー、バッテリ・システム、系統及び負荷の状態によって多様な動作モードを有し、動作モード間の転換が安定的になされねばならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施形態が解決しようとする技術的課題は、動作モードの転換を安定して遂行することができるエネルギー保存システム及びその制御方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態によれば、エネルギー保存システムの頻繁な動作モード転換を減少させ、バッテリ及びコンバータの寿命を延長させることができる。
【0005】
本発明の一実施形態として、エネルギー保存システムは、バッテリと、外部電源から第1電力を受信して第2電力を生成するインバータ;バッテリ、外部電源及びインバータに連結されるコンバータ;を含む。コンバータは、バッテリを充電する充電モードと、バッテリを放電させる放電モードとの間で、オフモードに進入する。
【0006】
コンバータは、第1電力値と第2電力値との差値の符号が変わる場合、所定の時間の間オフモードに進入する。
【0007】
コンバータがオフモードであるとき、コンバータは、第1電力値と第2電力値との差の変動に係わりなく、所定の時間の間オフモードを維持する。
【0008】
コンバータは、所定の時間が経過した後、第1電力値と第2電力値との差によって、放電モードまたは充電モードで動作することができる。
【0009】
第1電力値が第2電力値より大きければ、バッテリを充電するために、コンバータが充電モードで動作し、第1電力値が第2電力値より小さければ、バッテリを放電させるために、コンバータが放電モードで動作することができる。
【0010】
第2電力値は、インバータに連結された負荷によって消費される電力量によって変動されてもよい。
【0011】
コンバータは、第1電力値が、第1臨界値と、第1臨界値より低い第2臨界値との間であるとき、オフモードに進入する。
【0012】
第2電力値は、第1臨界値と第2臨界値との間であってもよい。
【0013】
第1臨界値及び第2臨界値は、第2電力値の変化量と略同一量が変化することができる。
【0014】
コンバータがオフモードであるとき、コンバータは、第1電力値が、第1臨界値と第2臨界値との間で変動するとき、オフモードを維持する。
【0015】
コンバータがオフモードであるとき、コンバータは、第1電力値が、第1臨界値を超えるか、あるいは第2臨界値未満であるとき、オフモードから抜け出ることができる。
【0016】
コンバータがオフモードから抜け出てきた後、コンバータは、第1電力値、第1臨界値及び第2臨界値の値に対応して、放電モードまたは充電モードで動作することができる。
【0017】
第1電力値が第1臨界値より大きければ、バッテリを充電するために、コンバータが充電モードで動作し、第1電力値が第2臨界値より小さければ、バッテリを放電させるために、コンバータが放電モードで動作しうる。
【0018】
第1臨界値または第2臨界値のうち少なくとも一つは、上位ヒステリシス値と下位ヒステリシス値との間に位置し、コンバータは、第1電力値の変動が、上位ヒステリシス値と下位ヒステリシス値との間であるとき、オフモードを維持する。
【0019】
本発明の一実施形態として、バッテリ、外部電源及びインバータに連結されるコンバータを含むエネルギー保存システムの制御方法を提供する。前記方法は、外部電源からの第1電力をインバータによって第2電力に変換する段階と、バッテリを充電する充電モードと、バッテリを放電させる放電モードとの間に、オフモードに進入する段階と、を含む。
【0020】
前記方法は、第1電力値が第2電力値より小さければ、コンバータがバッテリを放電し、第1電力値が第2電力値より大きければ、バッテリを充電する段階と、第1電力値と第2電力値との差値の符号が変わる場合、所定の時間の間、コンバータがオフモードに進入するように動作させる段階と、をさらに含んでもよい。
【0021】
前記方法は、コンバータがオフモードであるとき、第1電力値と第2電力値との差の変動に係わりなく、コンバータをオフモードに維持する段階をさらに含んでもよい。
【0022】
前記方法は、所定の時間が経過した後、第1電力値と第2電力値との差によって、放電モードまたは充電モードでコンバータを動作させる段階をさらに含んでもよい。
【0023】
第2電力値は、インバータに連結された負荷によって消費される電力量によって変動されてもよい。
【0024】
前記方法は、第1電力値が第1臨界値より大きければ、コンバータによってバッテリを充電し、第1電力値が、第1臨界値より低い第2臨界値より小さければ、コンバータによってバッテリを放電させる段階と、第1電力値が、第1臨界値と第2臨界値との間であるとき、コンバータがオフモードに進入するように動作させる段階と、をさらに含んでもよい。
【0025】
第1臨界値及び第2臨界値は、第2電力値の変化量と略同一量が変化することができる。
【0026】
前記方法は、コンバータがオフモードであるとき、第1電力値が、第1臨界値と第2臨界値との間で変動するとき、コンバータのオフモードを維持する段階をさらに含んでもよい。
【0027】
前記方法は、コンバータがオフモードであるとき、第1電力値が、第1臨界値を超えるか、あるいは第2臨界値未満であるとき、コンバータがオフモードから抜け出るように動作させる段階をさらに含んでもよい。
【0028】
前記方法は、コンバータがオフモードから抜け出てきた後、第1電力値、第1臨界値及び第2臨界値の値に対応して、放電モードまたは充電モードでコンバータを動作させる段階をさらに含んでもよい。
【0029】
前記方法は、第1臨界値または第2臨界値のうち少なくとも一つは、上位ヒステリシス値と下位ヒステリシス値との間に位置し、第1電力値の変動が、上位ヒステリシス値と下位ヒステリシス値との間であるとき、オフモードを維持するようにコンバータを動作させる段階をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0030】
本発明の実施形態によれば、エネルギー保存システムの動作モードを安定して転換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態によるエネルギー保存システムの構成を示す図面である。
【図2】本発明の一実施形態によるエネルギー保存システムの動作方法を示す図面である。
【図3】図2の動作方法の一例について説明するグラフである。
【図4】図2の動作方法の一例について説明するグラフである。
【図5A】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図5B】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図5C】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図6A】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図6B】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図7A】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図7B】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図7C】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図8A】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図8B】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図9A】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図9B】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図9C】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図10A】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図10B】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図10C】図2の動作方法のシミュレーション結果を示す図面である。
【図11】図2の動作方法の他の例について説明するグラフである。
【図12】図2の動作方法の他の例について説明するグラフである。
【図13】図2の動作方法の他の例について説明するグラフである。
【図14】図2の動作方法の他の例について説明するグラフである。
【図15】本発明の他の実施形態によるエネルギー保存システムの動作方法を示す図面である。
【図16】図15の動作方法の一例について説明するグラフである。
【図17】図15の動作方法の一例について説明するグラフである。
【図18】図15の動作方法の一例について説明するグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の実施形態は、多様な変換を加えることができ、さまざまな実施形態を有することが可能であるが、特定実施形態について図面に例示し、詳細な説明に詳細に説明する。しかし、それらは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物ないし代替物を含むということが分かるであろう。
【0033】
以下、本発明による実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明し、添付図面を参照して説明するにあたり、同一であったり、あるいは対応する構成要素は、同じ図面番号を付与し、これに係わる重複説明は省略する。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態によるエネルギー保存システム1の構成を示す図面である。
【0035】
図1を参照すれば、本実施形態によるエネルギー保存システム1は、発電システム2及び系統3と連結され、負荷4に電力を供給する。
【0036】
発電システム2は、エネルギー源を利用して電力を生産するシステムである。発電システム2は、生産した電力をエネルギー保存システム1に供給する。発電システム2は、太陽光発電システム、風力発電システムあるいは潮力発電システムであってもよい。しかし、それらは例示的なものであり、発電システム2は、前述の種類に限定されるものではない。太陽熱や地熱など、新再生エネルギーを利用して電力を生産する適切な形態の発電システムをいずれも含む。特に、太陽光を利用して電気エネルギーを生産する太陽電池は、各家庭または工場に設けやすく、各家庭や工場に分散されたエネルギー保存システム1に適用するのに適している。発電システム2は、多数の発電モジュールを具備し、発電モジュール別に電力を生産することによって、大容量エネルギーシステムを構成することができる。
【0037】
ここで、系統3は、発電所、変電所、送電線などを総称する。系統3は、正常状態である場合、エネルギー保存システム1に電力を供給し、負荷4及び/またはバッテリ30に電力を供給させ、系統3は、エネルギー保存システム1から電力を供給される。系統3が非正常状態である場合、系統3からエネルギー保存システム1へ、またはエネルギー保存システム1から系統3への電力供給は中断される。
【0038】
負荷4は、発電システム2で生産された電力、バッテリ30に保存された電力、または系統3から供給された電力を消費する。家庭内や工場内の電気/電子機器などが、負荷4の一例である。
【0039】
エネルギー保存システム1は、発電システム2で生産した電力をバッテリ30に保存し、生産した電力を系統3に供給する。エネルギー保存システム1は、バッテリ30に保存された電力を系統3に供給したり、系統3から供給された電力をバッテリ30に保存しもする。また、エネルギー保存システム1は、系統3が非正常状態である場合、例えば、停電が発生した場合には、UPS(uninterruptible power supply)動作を行い、負荷4に電力を供給する。また、エネルギー保存システム1は、系統3が正常である状態でも、発電システム2が生産した電力や、バッテリ30に保存されている電力を負荷4に供給することができる。
【0040】
エネルギー保存システム1は、電力変換を制御する電力変換システム(PCS:power conversion system)10、バッテリ管理部(BMS:battery management system)20、バッテリ30、第1スイッチ40及び第2スイッチ50などを含む。
【0041】
PCS 10は、発電システム2、系統3、バッテリ30の電力を適切な電力に変換し、必要なところ、例えば、負荷4に供給する。PCS 10は、電力変換部11、DC(direct current)リンク部12、インバータ13、コンバータ14、統合制御器15を含む。
【0042】
電力変換部11は、発電システム2とDCリンク部12、例えば、DCリンカ(linker)との間に連結される電力変換装置である。電力変換部11は、発電システム2で生産した電力をDCリンク部12に伝達し、このとき、出力電圧を直流(DC)リンク電圧に変換する。
【0043】
電力変換部11は、発電システム2の種類によって、コンバータ、整流回路などの電力変換回路で構成することができる。発電システム2が生産する電力が直流タイプである場合、電力変換部11は、直流を直流に変換するためのコンバータであってもよい。発電システム2が生産する電力が交流(AC)タイプである場合、電力変換部11は、交流を直流に変換するための整流回路であってもよい。特に、発電システム2が太陽光発電システムである場合、電力変換部11は、日射量、温度などの変化によって、発電システム2で生産する電力を最大にすることができるように、最大電力ポイント追跡(MPPT:maximum power point tracking)制御を行うMPPTコンバータを含んでもよい。電力変換部11は、発電システム2で生産される電力がないときには、動作を中止し、コンバータなどで消費される電力を最小化させることもできる。
【0044】
直流リンク電圧は、発電システム2または系統3での瞬時電圧降下、負荷4でのピーク負荷発生などでよって、その大きさが不安定になる場合がある。しかし、直流リンク電圧は、コンバータ14及びインバータ13の正常動作のために安定化される必要がある。DCリンク部12は、電力変換部11とインバータ13との間に連結され、直流リンク電圧を安定した電圧に、例えば、一定に維持させる。DCリンク部12として、例えば、大容量キャパシタなどを使用することができる。
【0045】
インバータ13は、DCリンク部12と第1スイッチ40との間に連結される電力変換装置である。インバータ13は、放電モードで、発電システム2及び/またはバッテリ30から出力された直流リンク電圧を、系統3の交流電圧に変換して出力するインバータを含んでもよい。このとき、インバータ13は、出力される電力量が一定に、あるいは実質的に一定になるように設定されてもよい。インバータ13の電力出力量は、後述するコンバータ14の動作を制御することにより、一定に維持できるのである。また、インバータ13は、充電モードで、系統3の電力をバッテリ30に保存するために、系統3の交流電圧を整流し、直流リンク電圧に変換して出力する整流回路を含んでもよい。インバータ13は、双方向インバータであり、または複数のインバーティング回路を含んでもよい。
【0046】
インバータ13は、系統3に出力される交流電圧から高調波(harmonic wave)を除去するためのフィルタを含んでもよい。また、インバータ13は、無効電力の発生を抑制するために、インバータ13から出力される交流電圧の位相と、系統3の交流電圧の位相とを同期化させるための位相同期ループ(PLL)回路を含んでもよい。それ以外に、インバータ13は、電圧変動範囲制限、力率改善、直流成分除去、過度現象(transient phenomena)保護のような機能を行うことができる。インバータ13は、使われないとき、電力消費を最小化するために、動作を中止させることもできる。
【0047】
コンバータ14は、DCリンク部12とバッテリ30との間に連結される電力変換装置である。コンバータ14は、放電モードで、バッテリ30に保存された電力を、インバータ13で要求する電圧レベル、すなわち、直流リンク電圧に変換するコンバータを含む。すなわち、コンバータ14は、電力に対してDC−DC変換を行い、直流リンク電圧を出力する。コンバータ14は、充電モードで、電力変換部11から出力される電力や、インバータ13から出力される電力の電圧を、バッテリ30で要求する電圧レベル、すなわち、充電電圧に変換するコンバータを含む。すなわち、コンバータ14は、電力に対してDC−DC変換を行い、充電電圧を出力する。コンバータ14は、バッテリ30の充電または放電が行われない場合には動作を中止させ、電力消費を最小化することもできる。コンバータ14は、双方向コンバータであり、または複数のコンバーティング回路を含むこともできる。
【0048】
一方、コンバータ14は、発電システム2の電力生産量や負荷4の電力消費量、系統3からの電力供給量あるいは系統3への伝達量、例えば、売電量などによって、充電モード及び放電モードの転換がなされる。コンバータ14の具体的なモード転換動作については、図2ないし図18を参照しつつ後述する。
【0049】
統合制御器15は、発電システム2、系統3、バッテリ30及び負荷4の状態をモニタリングし、モニタリング結果によって、電力変換部11、インバータ13、コンバータ14、バッテリ管理部20、第1スイッチ40及び第2スイッチ50の動作を制御する。統合制御器15は、系統3に停電が発生したか否か、発電システム2で電力が生産されているか否か、発電システム2で電力を生産する場合、その生産量、バッテリ30の充電状態、負荷4の電力消費量、時間などをモニタリングすることができる。また、統合制御器15は、系統3に停電が発生したり、負荷4に供給する電力が充分ではない場合には、負荷4内に含まれた電力消費機器に対して優先順位を定め、優先順位が高い電力消費機器に電力を供給するように、負荷4を制御することができるのである。
【0050】
BMS 20は、バッテリ30に連結され、統合制御器15の制御によって、バッテリ30の充電動作及び放電動作を制御する。BMS 20は、バッテリ30を保護するために、過充電保護機能、過放電保護機能、過電流保護機能、過電圧保護機能、過熱保護機能、セル・バランシング(cell balancing)機能などを行うことができる。このために、BMS 20は、バッテリ30の電圧、電流、温度、残余電力量、寿命、充電状態などをモニタリングし、モニタリング結果を統合制御器15に伝送する。
【0051】
バッテリ30は、発電システム2で生産された電力または系統3の電力を供給されて保存し、負荷4または系統3に保存している電力を供給する。
【0052】
バッテリ30は、サブユニットに少なくとも一つ以上の直列及び/または並列に連結された少なくとも1つのバッテリ・ラックを含んでもよい。それぞれのバッテリ・ラックは、サブユニットに、直列及び/または並列に連結された少なくとも1つのバッテリ・トレイを含んでもよい。また、それぞれのバッテリ・トレイは、複数のバッテリセルを含んでもよい。このようなバッテリ30は、多種のバッテリセルから具現され、例えば、ニッケル−カドミウム電池(nikel-cadmium battery)、鉛蓄電池、ニッケル−水素電池(NiMH:nickel metal hydride battery)、リチウム−イオン電池(lithium ion battery)、リチウムポリマー電池(lithium polymer battery)などであってもよい。エネルギー保存システム1で要求される電力容量、設計条件などによって、バッテリ30のバッテリ・ラック個数が決定される。例えば、負荷4の消費電力が大きい場合には、複数のバッテリ・ラックを含むように、バッテリ30を構成することができ、負荷4の消費電力が小さい場合には、1つのバッテリ・ラックだけを含むように、バッテリ30を構成することができるのである。
【0053】
一方、BMS 20は、バッテリ30が複数の階層によって構成される場合、BMS 20は、各階層ごとに別途にそれぞれ備わった複数のBMSを含んでもよい。例えば、バッテリ30が、前述のように、バッテリセル→バッテリ・トレイ→バッテリ・ラック→バッテリの順序に階層が形成されている場合、BMS 20は、複数のバッテリ・トレイそれぞれを制御する複数のトレイBMS、複数のトレイBMSそれぞれを制御する複数のラックBMS、複数のラックBMSをそれぞれ制御するシステムBMSあるいはマスターBMSからなってもよい。
【0054】
第1スイッチ40及び第2スイッチ50は、インバータ13と系統3との間に直列に連結され、統合制御器15の制御によって、オン(on)/オフ(off)動作を行い、発電システム2と系統3との間の電流フローを制御する。第1スイッチ40と第2スイッチ50は、発電システム2、系統3及びバッテリ30の状態によって、オン/オフが決定される。
【0055】
具体的には、発電システム2及び/またはバッテリ30の電力を負荷4に供給する場合、または系統3の電力をバッテリ30に供給する場合、第1スイッチ40をオン状態にする。発電システム2及び/またはバッテリ30の電力を系統3に供給する場合、または系統3の電力を負荷4及び/またはバッテリ30に供給する場合には、第2スイッチ50をオン状態にする。
【0056】
一方、系統3で停電が発生した場合には、第2スイッチ50をオフ状態にし、第1スイッチ40をオン状態にする。すなわち、発電システム2及び/またはバッテリ30からの電力を負荷4に供給すると同時に、負荷4に供給される電力が系統3側に流れることを防止する。これによって、エネルギー保存システム1は、系統3の電力線などで作業する人員が、エネルギー保存システム1からの電力にる感電事故を防止するように動作される。
【0057】
第1スイッチ40及び第2スイッチ50としては、大きい電流に耐えることができるリレイ(relay)などのスイッチング装置が使われてもよい。
【0058】
以下、コンバータ14の動作について詳細に説明する。
【0059】
図2は、本発明の一実施形態によるエネルギー保存システム1の動作方法を示す図面である。
【0060】
図2を参照すれば、本実施形態は、エネルギー保存システム1のインバータ13が一定量の電力を出力する場合である。このとき、負荷4の電力消費量や、系統3の状態などは、考慮していない。インバータ13の電力出力量は、インバータ13に入力される電力量と実質的に同一であり、これをPinvと示す。また、発電システム2で生産される電力量をPpv、コンバータ14から出力されるか、あるいはコンバータ14に供給される電力量をPbと示す。コンバータ14がインバータ13に電力を供給すれば、Pbは、正値を有するのである。インバータ13からコンバータ14に電力が供給されれば、Pbは、負値を有するのである。インバータ13が発電システム2及び/またはバッテリ30から電力を供給される場合、Pinvは、正値を有するのである。また、インバータ13がバッテリ30に電力を供給する場合、Pinvは、負値を有するのである。前記電力量の関係は、次の通りである。
【0061】
[数1]
Pinv=Ppv+Pb
このとき、Ppv値は、一定ではなくして常に変わる。もしPinvの大きさと、Ppvの大きさとが類似しており、Ppv値が微細に増減を反復する場合、Pb値は、正値と負値との間を往来する。すなわち、コンバータ14で、充電モードと放電モードとの動作モード転換が頻繁に発生する。また、バッテリ30が充電と放電とを頻繁に反復する。しかし、コンバータ14の頻繁な動作モード転換は、コンバータ14の寿命を短縮させたり、故障の発生可能性を高め、バッテリ30の充電動作及び放電動作の反復は、バッテリ30の寿命に悪影響を及ぼす。また、前記のような動作は、エネルギー保存システム1の安定性を低下させるために望ましくない。よって、本実施形態では、発電システム2の電力生産量によって、コンバータ14の動作をあらかじめ設定し、前記問題点を解決する。
【0062】
(第1実施形態)
図3及び図4は、図2の動作方法の一例について説明するグラフである。コンバータ14の動作モードの決定は、次の通り設定されてもよい。
【0063】
<動作設定−1>
コンバータ14の動作モード転換の臨界点到達後、所定の時間の間、コンバータ14の動作を停止(オフ状態に転換)

図3を参照すれば、上側のグラフは、発電システム2の電力生産量を示すグラフであり、下側のグラフは、バッテリ30の電力充電量を示すグラフである。所定のインバータ13の電力出力量、すなわち、定格電力(rated power)は、Prに設定されている。
【0064】
t1以前には、PpvがPrより大きく、これは、インバータ13で必要とする電力量以上に、発電システム2で電力が生産されていることを意味する。従って、PpvにおいてPrを超える部分に該当する電力は、バッテリ30の充電に使われる。
【0065】
発電システム2での電力生産量が減少し、t1でPpvがPr下に下がれば、コンバータ14は、所定の時間ts間、動作を中止する。すなわち、充電モードからオフ状態に転換する。コンバータ14がオフ状態である間には、Ppv値がいかように変わっても、コンバータ14は、動作モードを転換しない。
【0066】
そして、所定の時間tsが経過すれば、Ppvの値によって、放電モードまたは充電モードに転換する。図3の場合、所定の時間tsであるt2後に、Ppv値が依然としてPr未満であるから、コンバータ14は、オフ状態から放電モードに転換する。
【0067】
図4を参照すれば、上側のグラフは、発電システム2の電力生産量を示すグラフであり、下側のグラフは、バッテリ30の電力充電量を示すグラフである。所定のインバータ13の電力出力量、すなわち、定格電力は、Prに設定されている。
【0068】
t1以前には、PpvがPr未満であり、これは、インバータ13で必要とする電力量未満であり、発電システム2で電力が生産されていることを意味する。従って、Pr−Ppvに該当する電力が、バッテリ30から放電されて補充される。
【0069】
発電システム2での電力生産量が増加し、t1で、PpvがPr上に上がれば、コンバータ14は、所定の時間tsの間、動作を中止する。すなわち、放電モードからオフ状態に転換する。コンバータ14がオフ状態である間には、Ppv値がいかように変わってもコンバータ14は、動作モードを転換しない。
【0070】
そして、所定の時間tsが経過すれば、Ppvの値によって、放電モードまたは充電モードに転換する。図4の場合、所定の時間tsのt2後に、Ppv値が依然としてPrより大きいので、コンバータ14は、オフ状態から充電モードに転換する。
【0071】
図5Aないし図6Bは、コンバータ14を一般的な方法で制御するときのシミュレーション結果を示す図面であり、図7Aないし図8Bは、コンバータ14を、本発明の実施形態によって制御するときを示す図面である。
【0072】
図5Aないし図5Cを参照すれば、発電システム2の電力生産量を示すグラフ(図5A)、コンバータ14の動作を示すグラフ(図5B)、インバータ13の出力を示すグラフ(図5C)が順に図示されている。図5Bのグラフで実線部分は、コンバータ14が充電モードで動作するときを示し、点線部分は、コンバータ14が放電モードで動作するときを示す。図5Aないし図5Cは、一般的な方法でコンバータ14を制御したときのシミュレーション結果であり、発電システム2の電力生産量が急減したときを仮定した。
【0073】
図5Aのグラフについて見れば、発電システム2の電力生産量が急落するところが示されている。これに該当する部分の図5Bのグラフについて見れば、コンバータ14の動作モードが頻繁に変わるところが示されている。また、図5Cのグラフでは、インバータ13の出力が不安定に揺れる様子が示されている。
【0074】
図6A及び図6Bを参照すれば、図6Aのグラフ及び図6Bグラフは、それぞれ図5Bのグラフ及び図5Cのグラフに表示されたボックス部分を拡大した様子である。図6Aのグラフで、コンバータ14の動作モードが、充電モード、オフ状態、放電モードの間で頻繁に変わるということを確認することができる。また、図6Bのグラフで、インバータ13の出力が一定ではなく、不安定に変わるということを確認することができる。
【0075】
図7Aないし図7Cを参照すれば、図7Aのグラフのように、発電システム2の電力生産量が急落ちるとき、図7Bのグラフに図示されているように、コンバータ14は、充電モードからオフ状態に転換され、一定時間の間には、発電システム2の電力生産量が変動しても、オフ状態を維持する。そして、所定の時間が経過すれば、発電システム2の電力生産量を検出して動作モードを決定し、決定した動作モードに、コンバータ14の動作モードを転換する。一実施形態として、所定の時間が経過した後、発電システム2の電力生産量が減少した状態を維持しているので、コンバータ14がオフ状態から放電モードに転換された。図7Cのグラフには、インバータ13の安定した出力が示されている。
【0076】
図8A及び図8Bを参照すれば、図8Aのグラフ及び図8Bのグラフは、それぞれ図7Bのグラフ及び図7Cのグラフに表示されたボックス部分を拡大した様子である。図8Aのグラフでコンバータ14は、オフ状態を維持していて放電モードに転換され、ただ一回の動作モード転換がなされたということを確認することができる。また、インバータ13の出力が安定しているということを確認することができる。
【0077】
図9Aないし図9Cは、コンバータ14を一般的な方法で制御するときの他のシミュレーション結果を示す図面であり、図10Aないし図10Cは、コンバータ14を本発明の一実施形態によって制御するときを示す図面である。
【0078】
図9Aないし図9Cを参照すれば、発電システム2の電力生産量を示す図9Aのグラフ、コンバータ14の動作を示す図9Bのグラフ、インバータ13の出力を示す図9Cのグラフが順に図示されている。図9Bのグラフで実線部分は、コンバータ14が充電モードで動作するときを示し、点線部分は、コンバータ14が放電モードで動作するときを示す。図9Aないし図9Cは、一般的な方法でコンバータ14を制御したときのシミュレーション結果であり、発電システム2の電力生産量が徐々に減少したときを仮定した。
【0079】
図9Aのグラフについて見れば、発電システム2の電力生産量が徐々に減少するところが示されており、これに該当する部分の図9Bのグラフについて見れば、発電システム2の電力生産量が減少することにより、コンバータ14が、充電モードとオフ状態との間で動作モードが頻繁に変わるところが示されている。また、発電システム2の電力生産量がさらに減少すれば、コンバータ14がオフ状態と放電モードとの間で動作モードが頻繁に変わるところが示されている。また、図9Cのグラフでは、インバータ13の出力が不安定に揺れる様子が示されている。
【0080】
図10Aないし図10Cを参照すれば、図10Aのグラフのように、発電システム2の電力生産量が徐々に減少すれば、図10Bのグラフに図示されているように、コンバータ14は、充電モードからオフ状態に転換され、一定時間の間には、発電システム2の電力生産量が変動しても、オフ状態を維持する。そして、所定の時間が経過すれば、発電システム2の電力生産量を検出して動作モードを決定し、決定した動作モードにコンバータ14の動作モードを転換する。図10Bのグラフでは、発電システム2の電力生産量が持続的に減少し、インバータ13に設定された電力出力量以下に下がるので、コンバータ14がオフ状態から放電モードに転換された。図10Cのグラフには、インバータ13の安定な出力が示されている。
【0081】
前記の通りに、発電システム2が生産する電力が、コンバータ14の動作モード転換の臨界値であるPr近くで微細に変わる場合、いったん発電システム2の電力生産量が臨界値に達した場合には、所定の時間tsほどコンバータ14の動作モード転換を中止させる。これにより、コンバータ14が過度に頻繁にモードを転換することを防止することができ、コンバータ14の寿命を延長させ、故障発生を減らすことができる。また、コンバータ14が含まれたエネルギー保存システム1自体の安定性を確保する。
【0082】
(第2実施形態)
図11及び図12は、図2に図示したコンバータ14の動作方法の他の例について説明するグラフである。コンバータ14の動作モードの決定は、次の通り設定されてもよい。
【0083】
<動作設定−2>
コンバータ14のオフ状態区間を設定
図11を参照すれば、上側のグラフは、発電システム2の電力生産量を示すグラフであり、下側のグラフは、バッテリ30の電力充電量を示すグラフである。所定のインバータ13の電力出力量、すなわち、定格電力は、Proに設定されている。また、コンバータ14をオフさせる区間は、上限がPra、下限がPrbに設定されている。t1以前には、PpvがPraより大きく、これは、インバータ13で必要とする電力量以上に、発電システム2で電力が生産されているということを意味する。従って、インバータ13に供給して余る電力は、バッテリ30の充電に使われる。発電システム2での電力生産量が減少し、t1で、PpvがPra下に下がれば、コンバータ14は、動作モードを充電モードからオフ状態に転換する。そして、Ppv値がPrb下に下がるt2後に、コンバータ14は、動作モードをオフ状態から放電モードに転換する。t1とt2との間で、たとえ発電システム2の電力生産量が変わったとしても、電力生産量がPraとPrbとの間、すなわち、オフ状態区間内であるとき、コンバータ14は、オフ状態を維持する。
【0084】
図12を参照すれば、上側のグラフは、発電システム2の電力生産量を示すグラフであり、下側のグラフは、バッテリ30の電力充電量を示すグラフである。所定のインバータ13の電力出力量、すなわち、定格電力は、Proに設定されている。また、コンバータ14をオフさせる区間は、上限がPra、下限がPrbに設定されている。t1以前には、PpvがPrb未満であり、これは、インバータ13で必要とする電力量未満に、発電システム2で電力が生産されているということを意味する。従って、Pro−Ppvに該当する電力を、バッテリ30から補充する。発電システム2での電力生産量が増加し、t1で、PpvがPrb上に上がれば、コンバータ14は、動作モードを、放電モードからオフ状態に転換する。そして、Ppv値がPra上に上がるt2後に、コンバータ14は、動作モードをオフ状態から充電モードに転換する。t1とt2との間で、たとえ発電システム2の電力生産量が変わったとしても、電力生産量がPraとPrbとの間、すなわち、オフ状態区間内であるとき、コンバータ14は、オフ状態を維持する。
【0085】
図11及び図12の実施形態では、Proがオフ状態区間の中間になるように設定されたが、これに限定されるものではない。例えば、ProがPraまたはPrbと同一に設定されもするのである。
【0086】
前記の通り、インバータ13の電力出力量をProに設定し、発電システム2で生産する電力量がProと異っているのもかかわらず、コンバータ14の動作を中止させるオフ状態区間を設定する。これにより、コンバータ14が過度に頻繁にモードを転換することを防止することができ、コンバータ14の寿命を延長させ、故障発生を減らすことができる。また、コンバータ14が含まれたエネルギー保存システム1自体の安定性を確保する。
【0087】
(第3実施形態)
図13及び図14は、図2の動作方法の他の例について説明するグラフである。コンバータ14の動作モードの決定は、次の通り設定されてもよい。
【0088】
<動作設定−3>
コンバータ14のオフ状態区間を設定
オフ状態区間のヒステリシス(hysteresis)区間を設定
図13を参照すれば、上側のグラフは、発電システム2の電力生産量を示すグラフであり、下側のグラフは、バッテリ30の電力充電量を示すグラフである。本実施形態では、図11と同様に、インバータ13の定格電力はPro、オフ状態区間の上限はPra、下限はPrbに設定されている。また、本実施形態の場合、前記上限Pra及びPrbについて、それぞれヒステリシス区間がPh1ないしPh4に設定されている。ヒステリシス区間は、コンバータ14の動作モード転換が頻繁に起こることを防止するための区間であり、詳細な説明は後述する。
【0089】
t1以前に、Ppvがオフ状態区間の上限であるPraより大きいとき、コンバータ14は、充電モードで動作する。発電システム2の電力生産量が減少し、t1で、PpvがPra下に下がる。Ppv値がオフ状態区間内に含まれるとき、コンバータ14は、動作モードを充電モードからオフ状態に転換する。
【0090】
いったんPra下にPpvが下がれば、Ppv値がPra近くで揺れ、さらにPra上にある程度上がっても、コンバータ14の動作モードを、さらに充電モードに転換しない。これは、コンバータ14の動作モード転換が頻繁に起こることを防止するためのものであり、ここでは、その基準がPh1になる。すなわち、t1後に再びPpv値が上昇し、t2で、Ppv値がPra上に上がるが、t3でPh1を超えなければ、コンバータ14は、オフ状態を維持する。ただし、Ppv値がPh2下に下がった後、再びPra上に上がる場合には、コンバータ14の動作モードが、オフ状態から充電モードに転換される。
【0091】
Ppv値が、t3後に持続的に減少し、t4で、Prb下に下がり、Ppv値がオフ状態区間を外れるとき、コンバータ14は、動作モードを、オフ状態から放電モードに転換する。
【0092】
いったんPrb以下に、Ppvが下がれば、Ppv値がPrb近くで揺れ、再びPrb上にある程度上がっても、コンバータ14の動作モードを、再びオフ状態に転換しない。コンバータ14の動作モード転換が頻繁に起こることを防止するためであり、ここでは、その基準がPh3になる。すなわち、t4後に再びPpv値が上昇し、t5で、Ppv値がPrb上に上がるが、Ph3を超えなければ、コンバータ14は、放電モードを維持する。従って、Ppv値の変動により、バッテリ30の電力充電量が変動する。ただし、t6でのように、Ppv値がPh4下に下がった後、再びPrb上に上がる場合には、コンバータ14の動作モードが、放電モードからオフ状態に転換されるのである。
【0093】
図14を参照すれば、上側のグラフは、発電システム2の電力生産量を示すグラフであり、下側のグラフは、バッテリ30の電力充電量を示すグラフである。本実施形態では、図13と同様に、インバータ13の定格電力はPro、オフ状態区間の上限はPra、下限はPrb、ヒステリシス区間が、Ph1ないしPh4に設定されている。
【0094】
t1以前には、Ppvがオフ状態区間の下限であるPrbより小さいので、コンバータ14は、放電モードで動作する。発電システム2の電力生産量が増加し、t1で、PpvがPrb上に上がる。Ppv値がオフ状態区間内であるとき、コンバータ14は、動作モードを、放電モードからオフ状態に転換する。
【0095】
いったんPrb上にPpvが上がれば、Ppv値がPrb近くで揺れ、さらにPrb下にある程度下がっても、コンバータ14の動作モードをさらに放電モードに転換しない。これは、コンバータ14の動作モード転換が頻繁に起こることを防止するためのものであるが、ここでは、その基準がPh4となる。すなわち、t1後にさらにPpv値が減少し、t2で、Ppv値がPrb下に下がるが、t3でのように、Ph4下に下がらなければ、コンバータ14は、オフ状態を維持する。ただし、Ppv値がPh3上に上がった後、さらにPrb下に下がる場合には、コンバータ14の動作モードが、オフ状態から放電モードに転換されるのである。
【0096】
Ppv値がt3後に持続的に増加し、t4で、Pra上に上がり、Ppv値がオフ状態区間を外れるとき、コンバータ14は、動作モードをオフ状態から充電モードに転換する。
【0097】
いったんPra上にPpvが上がれば、Ppv値がPra近くで揺れ、さらにPra下にある程度下がっても、コンバータ14の動作モードを、さらにオフ状態に転換しない。コンバータ14の動作モード転換が頻繁に起こることを防止するためのものであり、ここでは、その基準がPh2となる。すなわち、t4後にさらにPpv値が減少し、t5で、Ppv値がPra下に下がるが、Ph2下に下がらなければ、コンバータ14は、充電モードを維持する。従って、Ppv値の変動によって、バッテリ30の放電量が変動する。ただし、t6でのように、Ppv値がPh1上に上がった後、さらにPra下に下がる場合には、コンバータ14の動作モードが、充電モードからオフ状態に転換されるのである。
【0098】
前記の通り、インバータ13の電力出力量をProに設定し、発電システム2で生産する電力量が、Proと異なるにもかかわらず、コンバータ14の動作を中止させるオフ状態区間を設定する。これにより、コンバータ14が過度に頻繁にモードを転換することを防止することができ、コンバータ14の寿命を延長させ、故障発生を減らすことができる。また、コンバータ14が含まれたエネルギー保存システム1自体の安定性を確保する。それだけではなく、オフ状態区間の境界に、ヒステリシス区間を設定することにより、オフ状態区間の境界で発生しうるコンバータ14の動作モードの頻繁な転換を防止することができる。
【0099】
以上、図2ないし図14を参照しつつ、本発明の多様な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、多様に変更可能である。例えば、動作設定1と動作設定3とを組み合わせることも可能である。
【0100】
具体的に述べれば、発電システム2の電力生産量が増加(または減少)し、オフ状態区間に進入する場合、いったん所定の時間の間、コンバータ14をオフ状態に転換する。このとき、発電システム2の電力生産量の変化量が非常に大きく、オフ状態区間を過ぎ、既存の動作モードと反対になる動作モードに転換されねばならない場合にも、所定の時間が経過していない場合には、コンバータ14のオフ状態を維持する。そして、所定の時間が経過した後、発電システム2の電力生産量を判断し、充電モード、放電モード、オフ状態のうちいずれか一つで動作する。すなわち、コンバータ14の動作モード転換が、時間、オフ状態区間、ヒステリシス区間を共同に、例えば、同時にして、考慮されることも可能である。
【0101】
図15は、本発明の他の実施形態によるエネルギー保存システム1の動作方法を示す図面である。
【0102】
図15を参照すれば、本実施形態は、エネルギー保存システム1が、系統3に一定量の電力を供給、すなわち、一定量の電力を売電する場合である。このとき、系統に供給される電力量をPg、負荷4の電力消費量をPlと示す。インバータ13の電力出力量と、インバータ13に入力される電力量は、実質的に同一であり、それらをPinvと示す。また、発電システム2で生産される電力量をPpv、コンバータ14から出力されるか、あるいはコンバータ14に供給される電力量をPbと示す。コンバータ14がインバータ13に電力を供給すれば、Pbは正値を有するのである。バッテリ30に電力が供給されれば、Pbは負値を有するのである。インバータ13が、発電システム2及び/またはバッテリ30から電力を供給される場合、Pinvは、正値を有するのである。また、インバータ13がバッテリ30に電力を供給する場合、Pinvは、負値を有するのである。前記電力量の関係は、次の通りである。
【0103】
[数2]
Pg=Pl−Pinv
Pinv=Ppv+Pb
このとき、Pl値とPpv値は、一定ではなくして常に変わる。Pl値とPpv値との変動によって、Pb値は、正値と負値との間を往来する。すなわち、コンバータ14で、充電モードと放電モードとの動作モード転換が頻繁に発生する。また、バッテリ30が充電と放電とを反復する。しかし、前述のように、コンバータ14の頻繁な動作モード転換は、コンバータ14の寿命を短縮させたり、故障の発生可能性を高め、バッテリ30の充電動作及び放電動作の反復は、バッテリ30の寿命に悪影響を及ぼす。また、前記のような動作は、エネルギー保存システム1の安定性を低下させるために、望ましくない。よって、本実施形態では、発電システム2の電力生産量、負荷4の電力消費量によって、コンバータ14の動作をあらかじめ設定し、前記問題点を解決する。
【0104】
(第4実施形態)
図16は、図15で図示したコンバータ14の動作方法の一例について説明するグラフである。コンバータ14の動作モードの決定は、次の通り設定されてもよい。
【0105】
<動作設定−4>
コンバータ14の動作モード転換の臨界点到達後、所定の時間の間、コンバータ14の動作を停止(オフ状態に転換)
図16を参照すれば、上側のグラフは、発電システム2の電力生産量を示すグラフであり、下側のグラフは、バッテリ30の電力充電量を示すグラフである。所定のインバータ13の電力出力量、すなわち、定格電力は、Prに設定されている。本実施形態で、Pg値が一定に設定されるので、Pr値は、Pl値によって変わる。図16では、t1とt2との間で一度、そしてt3で、一度Pr値が変わったと仮定した。
【0106】
t1以前には、PpvがPrより大きく、これは、インバータ13で必要とする電力量以上に、発電システム2で電力が生産されているということを意味する。従って、PpvにおいてPrを超える部分に該当する電力は、バッテリ30の充電に使われる。
【0107】
発電システム2での電力生産量が減少し、t1で、PpvがPr下に下がれば、コンバータ14は、所定の時間tsの間、動作を中止する。すなわち、充電モードからオフ状態に転換する。コンバータ14がオフ状態である間には、Ppv値がいかように変わっても、コンバータ14は、動作モードを転換しない。従って、t1とt2との間で、Pr値が変わったが、所定の時間ts内では、これを考慮しない。
【0108】
そして、所定の時間tsが経過すれば、Ppvの値によって、放電モードまたは充電モードに転換する。図16の場合、所定の時間tsのt2後、Ppv値が依然としてPr未満であるとき、コンバータ14は、オフ状態から放電モードに転換する。
【0109】
一方、t3でPr値が減少し、Ppv値がPr上に上がるとき、コンバータ14は、さらに所定の期間tsの間、動作を中止する。すなわち、放電モードからオフ状態に転換する。そして、所定の時間tsが経過した後、Ppv値がPr値より大きいので、コンバータ14は、t4後に、オフ状態から充電モードに転換する。
【0110】
前記の通り、発電システム2の電力生産量と、負荷4の電力消費量とにより、コンバータ14が動作モード転換の臨界値近くで動作するとき、いったん、コンバータ14が動作モードを転換する条件を満足するときには、いったん、所定の時間tsほどコンバータ14の動作モード転換を中止させる。これにより、コンバータ14が過度に頻繁にモードを転換することを防止することができ、コンバータ14の寿命を延長させ、故障発生を減らすことができる。また、コンバータ14が含まれたエネルギー保存システム1自体の安定性を確保する。
【0111】
(第5実施形態)
図17は、図15のコンバータ14の動作方法の他の例について説明するグラフである。コンバータ14の動作モードの決定は、次の通り設定されてもよい。
【0112】
<動作設定−5>
コンバータ14のオフ状態区間を設定
図17を参照すれば、上側のグラフは、発電システム2の電力生産量を示すグラフであり、下側のグラフは、バッテリ30の電力充電量を示すグラフである。所定のインバータ13の電力出力量、すなわち、定格電力は、Proに設定されている。また、コンバータ14をオフさせる区間は、上限がPra、下限がPrbに設定されている。図17によるコンバータ14の動作は、図11及び図12で説明したコンバータ14の動作と実質的に同一であるので、詳細な説明は省略する。ただし、本実施形態では、図16の実施形態で述べたように、Pro値がPl値の変動によって変わる。また、オフ状態区間であるPra値及びPrb値も、Pl値の変動によって変わる。従って、Ppv値の変動だけではなく、Pl値の変動によるPra値及びPrb値の変動もまた、コンバータ14の動作モード転換に考慮すべきことである。
【0113】
前記の通り、発電システム2の電力生産量と、負荷4の電力消費量とにより、コンバータ14が、動作モード転換の臨界値近くで動作するとき、コンバータ14の動作を中止させるオフ状態区間を設定する。これにより、コンバータ14が過度に頻繁にモードを転換することを防止することができ、コンバータ14の寿命を延長させ、故障発生を減らすことができる。また、コンバータ14が含まれたエネルギー保存システム1自体の安定性を確保する。
【0114】
(第6実施形態)
図18は、図15のコンバータ14の動作方法の他の例について説明するグラフである。コンバータ14の動作モードの決定は、次の通り設定されてもよい。
【0115】
<動作設定−6>
コンバータ14のオフ状態区間を設定
オフ状態区間のヒステリシス区間を設定
図18を参照すれば、上側のグラフは、発電システム2の電力生産量を示すグラフであり、下側のグラフは、バッテリ30の電力充電量を示すグラフである。所定のインバータ13の電力出力量、すなわち、定格電力は、Proに設定されている。また、コンバータ14をオフさせる区間は、上限がPra、下限がPrbに設定されており、Pra及びPrbに係わるヒステリシス区間が、それぞれPh1〜Ph2、Ph3〜Ph4に設定されている。図18によるコンバータ14の動作は、図13及び図14で説明したコンバータ14の動作と実質的に同一であるので、詳細な説明は省略する。ただし、本実施形態では、図16及び図17の実施形態で述べたように、Pro値がPl値の変動によって変わる。また、オフ状態区間であるPra値及びPrb値、そしてヒステリシス区間であるPh1〜Ph4値もまた、Pl値の変動によって変わる。従って、Ppv値の変動だけではなく、Pl値の変動によるPra、Prb、Ph1〜Ph4値の変動もまた、コンバータ14の動作モード転換に考慮すべきことである。
【0116】
前記の通り、発電システム2の電力生産量と、負荷4の電力消費量とによって、コンバータ14が動作モード転換の臨界値近くで動作する場合、コンバータ14の動作を中止させるオフ状態区間を設定する。これにより、コンバータ14が過度に頻繁にモードを転換することを防止することができ、コンバータ14の寿命を延長させ、故障発生を減らすことができる。また、コンバータ14が含まれたエネルギー保存システム1自体の安定性を確保する。それだけではなく、オフ状態区間の境界にヒステリシス区間を設定することにより、オフ状態区間の境界で発生しうるコンバータ14の動作モードの頻繁な転換を防止することができる。
【0117】
以上、図15ないし図18を参照しつつ、本発明の多様な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、多様に変更可能である。例えば、動作設定4と動作設定と6を組み合わせることも可能である。
【0118】
具体的に述べれば、発電システム2の電力生産量が増加(または減少)し、オフ状態区間に進入するとき、いったん所定の時間の間、コンバータ14をオフ状態に転換する。このとき、発電システム2の電力生産量の変化量が非常に大きく、オフ状態区間を過ぎ、既存の動作モードと反対になる動作モードに転換される場合にも、所定の時間が経過していない場合には、コンバータ14のオフ状態を維持する。そして、所定の時間が経過した後、発電システム2の電力生産量を判断し、充電モード、放電モード、オフ状態のうちいずれか一つで動作する。すなわち、コンバータ14の動作モード転換が、時間、オフ状態区間、ヒステリシス区間を共同に、例えば、同時に考慮することができるのである。
【0119】
本発明は、図面に図示された実施形態を参考にして説明したが、それらは例示的なものに過ぎず、当技術分野で当業者であるならば、それらから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能だという点を理解することができるであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲及びその技術的思想によって決まるものである。
【符号の説明】
【0120】
1 エネルギー保存システム
2 発電システム
3 系統
4 負荷
10 電力変換システム(PCS)
11 電力変換部
12 DCリンク部
13 インバータ
14 コンバータ
15 統合制御器
20 バッテリ管理部(BMS)
30 バッテリ
40 第1スイッチ
50 第2スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと、
外部電源から第1電力を受信して第2電力を生成するインバータと、
前記バッテリ、前記外部電源及び前記インバータに連結され、前記バッテリを充電する充電モードと、前記バッテリを放電させる放電モードとの間で、オフモードに進入するコンバータと、を含むエネルギー保存システム。
【請求項2】
前記コンバータは、第1電力値と第2電力値との差値の符号が変わる場合、所定の時間の間、前記オフモードに進入することを特徴とする請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【請求項3】
前記コンバータがオフモードであるとき、前記コンバータは、前記第1電力値と前記第2電力値との差の変動に係わりなく、前記所定の時間の間、前記オフモードを維持することを特徴とする請求項2に記載のエネルギー保存システム。
【請求項4】
前記コンバータは、前記所定の時間が経過した後、前記第1電力値と前記第2電力値との差によって、前記放電モードまたは充電モードで動作することを特徴とする請求項2に記載のエネルギー保存システム。
【請求項5】
前記第2電力値は、前記インバータに連結された負荷によって消費される電力量によって変動することを特徴とする請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【請求項6】
前記コンバータは、前記第1電力値が、第1臨界値及び前記第1臨界値より低い第2臨界値間であるとき、前記オフモードに進入することを特徴とする請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【請求項7】
前記第2電力値は、前記第1臨界値と前記第2臨界値との間であることを特徴とする請求項6に記載のエネルギー保存システム。
【請求項8】
前記第1臨界値及び前記第2臨界値は、前記第2電力値の変化量と略同一量が変化することを特徴とする請求項6に記載のエネルギー保存システム。
【請求項9】
前記コンバータが前記オフモードであるとき、前記コンバータは、前記第1電力値が前記第1臨界値と第2臨界値との間で変動するとき、前記オフモードを維持することを特徴とする請求項6に記載のエネルギー保存システム。
【請求項10】
前記コンバータが前記オフモードであるとき、前記コンバータは、前記第1電力値が前記第1臨界値を超えるか、あるいは前記第2臨界値未満であるとき、前記オフモードから抜け出ることを特徴とする請求項6に記載のエネルギー保存システム。
【請求項11】
前記コンバータが前記オフモードから抜け出てきた後、前記コンバータは、前記第1電力値、前記第1臨界値及び前記第2臨界値の値に対応して、前記放電モードまたは充電モードで動作することを特徴とする請求項10に記載のエネルギー保存システム。
【請求項12】
前記第1臨界値または前記第2臨界値のうち少なくとも一つは、上位ヒステリシス値と下位ヒステリシス値との間に位置し、
前記コンバータは、前記第1電力値の変動が、前記上位ヒステリシス値と下位ヒステリシス値との間であるとき、前記オフモードを維持することを特徴とする請求項6に記載のエネルギー保存システム。
【請求項13】
バッテリ、外部電源及びインバータに連結されるコンバータを含むエネルギー保存システムの制御方法であり、
前記外部電源からの第1電力を前記インバータによって第2電力に変換する段階と、
前記バッテリを充電する充電モードと、前記バッテリを放電させる放電モードとの間にオフモードに進入する段階と、を含むエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項14】
第1電力値が第2電力値より小さければ、前記コンバータがバッテリを放電し、前記第1電力値が前記第2電力値より大きければ、前記バッテリを充電する段階と、
前記第1電力値と前記第2電力値との差値の符号が変わる場合、所定の時間の間、前記コンバータが前記オフモードに進入するように動作させる段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項15】
前記コンバータが前記オフモードであるとき、
前記第1電力値と前記第2電力値との差の変動に係わりなく、前記コンバータを、前記オフモードに維持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項16】
前記所定の時間が経過した後、
前記第1電力値と前記第2電力値との差によって、前記放電モードまたは充電モードで、前記コンバータを動作させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項17】
前記第2電力値は、前記インバータに連結された負荷によって消費される電力量によって変動することを特徴とする請求項13に記載のエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項18】
前記第1電力値が第1臨界値より大きければ、前記コンバータによって、前記バッテリを充電し、前記第1電力値が前記第1臨界値より低い第2臨界値より小さければ、前記コンバータにより、前記バッテリを放電させる段階と、
前記第1電力値が、第1臨界値と前記第2臨界値との間であるとき、前記コンバータが前記オフモードに進入するように動作させる段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項19】
前記第1臨界値及び前記第2臨界値は、前記第2電力値の変化量と略同一量が変化することを特徴とする請求項18に記載のエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項20】
前記コンバータが前記オフモードであるとき、
前記第1電力値が、前記第1臨界値と前記第2臨界値との間で変動するとき、前記コンバータの前記オフモードを維持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のことを特徴とする請求項18に記載のエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項21】
前記コンバータが前記オフモードであるとき、
前記第1電力値が、前記第1臨界値を超えるか、あるいは前記第2臨界値未満であるとき、前記コンバータが前記オフモードから抜け出るように動作させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項22】
前記コンバータが前記オフモードから抜け出てきた後、
前記第1電力値、前記第1臨界値及び前記第2臨界値の値に対応して、前記放電モードまたは充電モードで、前記コンバータを動作させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載のエネルギー保存システムの制御方法。
【請求項23】
前記第1臨界値または前記第2臨界値のうち少なくとも一つは、上位ヒステリシス値と下位ヒステリシス値との間に位置し、
前記第1電力値の変動が、前記上位ヒステリシス値と下位ヒステリシス値との間であるとき、前記オフモードを維持するように、前記コンバータを動作させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のエネルギー保存システムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−147661(P2012−147661A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−663(P2012−663)
【出願日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】