説明

エネルギー治療具管理装置

【課題】エネルギー治療具が備えるプローブの適切な交換時期を的確に報知することが可能なエネルギー治療具管理装置を提供すること。
【解決手段】超音波等のエネルギー治療に用いられるプローブに設けられた識別情報を読み取る手段と、ジェネレーターから出力されるエネルギーが最大出力での出力回数と設定出力での出力回数との和、および最大出力での出力時間と設定出力での出力時間との和を含む使用履歴情報と、識別情報とを関連付けたプローブ情報を格納する手段と、読み取られた識別情報に基づいて、格納されている使用履歴情報を検索する手段と、検検索された使用履歴情報に基づいて、プローブの寿命を判断する手段と、プローブが寿命に達していると判断された場合、プローブが寿命に達していることを示す注意情報を出力する手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処置対象にエネルギーを付与して処置を行うエネルギー治療具を管理するためのエネルギー治療具管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生体組織にエネルギーを付与して凝固、止血等の処置を行なうエネルギー治療具がある。このようなエネルギー治療具として、例えば、超音波を利用した超音波処置具は、圧電素子などで構成される超音波振動子に連続波電圧を印加するために、該圧電素子が発熱し、圧電素子周辺の温度が上昇してしまうことになる。この温度上昇に伴って圧電素子の電気的特性が変化してしまうために、繰り返し使用すると、超音波放射効率が低下したり、反射電力の増大による駆動回路系の故障が発生したりしてしまうことがある。
【0003】
このように、エネルギー治療具には寿命があり、適切に使用するためには、これを管理する必要がある。
例えば、超音波処置具のハンドピース内に抵抗素子を組み込み、この抵抗素子の抵抗値を読み取ることによりプローブ一体型のハンドピースの種類を判別し、その出力回数、使用時の周波数、電圧または電流等を基に使用量を求めて表示器に表示し、寿命に近いハンドピースについて、その事実を表示したり警告音等で事前に知らせたりする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−35002号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えばソノサージシザースのように、プローブと振動子とが別対となっているエネルギー治療具に関しては、それぞれの寿命を個別に管理することができない、という問題点があった。
【0005】
また、同一プローブにシリアル番号の異なる同種のプローブが接続されて使用されるようなエネルギー治療具に関しては、プローブの寿命を個別に管理することができない、という問題点があった。
【0006】
本発明は、上述のような実状に鑑みたものであり、エネルギー治療具が備えるプローブの適切な交換時期を的確に報知することが可能なエネルギー治療具管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明のエネルギー治療具管理装置は、超音波、高周波、レーザー等のエネルギー治療に用いられるエネルギー治療用プローブに設けられた、前記エネルギー治療用プローブを識別するための識別情報を読み取る識別情報読み取り手段と、前記エネルギー治療用プローブの出力回数、すなわち、ジェネレーターから出力されるエネルギーが最大出力での出力回数と設定出力での出力回数との和、および出力時間、すなわち、最大出力での出力時間と設定出力での出力時間との和を含む使用履歴情報と、前記識別情報とを関連付けたプローブ情報を格納するプローブ情報格納手段と、前記識別情報読み取り手段によって読み取られた識別情報に基づいて、前記プローブ情報格納手段に格納されている使用履歴情報を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された使用履歴情報に基づいて、すなわち、使用履歴情報である出力回数および出力時と
所定値とを比較することにより、前記エネルギー治療用プローブの寿命を判断する判断手段と、前記判断手段によって、前記エネルギー治療用プローブが寿命に達していると判断された場合、前記エネルギー治療用プローブが寿命に達していることを示す注意情報を出力する出力手段を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のエネルギー治療具管理装置は、前記判断手段が、前記識別情報読み取り手段によって読み取られた出力回数にその後、すなわち、出術等の処置中に、前記エネルギー治療用プローブが使用された回数を加算した値、および前記識別情報読み取り手段によって読み取られた出力時間にその後前記エネルギー治療用プローブが使用された時間を加算した値に基づいて、前記寿命を判断することが望ましい。
【0009】
また、本発明のエネルギー治療具管理装置は、前記出力手段が、前記エネルギー治療用プローブの使用後に前記注意情報を出力することが望ましい。
また、本発明のエネルギー治療具管理装置は、前記識別情報が、2次元コードにコード化されていたり、または、RFIDタグの記憶領域に記憶されていたりすることが望ましい。
【0010】
また、本発明のエネルギー治療具管理装置は、前記エネルギー治療用プローブの使用後に、すなわち、手術等の処置後に、前記識別情報読み取り手段によって読み取られた出力回数にその後前記エネルギー治療用プローブが使用された回数を加算した値、および前記識別情報読み取り手段によって読み取られた出力時間にその後前記エネルギー治療用プローブが使用された時間を加算した値を、前記識別情報と関連付けて、前記プローブ情報格納手段に登録するプローブ情報登録手段をさらに備えることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、エネルギー治療具が備えるプローブの適切な交換時期を、ユーザが的確に知ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、これら図1乃至図5を用いて、繰り返し使用されるエネルギー治療用プローブの使用サイクルについて説明する。
【0013】
図1は、本発明に関連する超音波プローブの使用形態を説明するための図であり、図2は、超音波プローブのID読み取りを説明するための図であり、図3は、本発明におけるネットワークシステムを説明するための図であり、図4は、超音波プローブのデータ登録を説明するための図であり、図5は、ジェネレーターのID読み取りを説明するための図である。
【0014】
図1に示すように、エネルギー治療用プローブの1種である超音波プローブ111は、手術室13での手術後、洗浄室11に運ばれ、再使用することを目的としてマニュアル洗浄および機械洗浄が行われる。
【0015】
洗浄室11に運ばれた超音波プローブ111には、超音波プローブ111を識別するための識別情報である2次元コード117が付与されており(図2参照)、超音波プローブ111を収納するためのコンテナ113の外側にも、コンテナ113を識別するための識別情報である2次元コードが付与されている。
【0016】
洗浄室11において、コード読取装置112は、超音波プローブ111に付与されている2次元コード117を読み取り(図2参照)、さらに、コンテナ113に付与されてい
る2次元コードを読み取る。これらの読み取った2次元コードは、管理用パーソナルコンピュータ(PC端末)116において関連付けられ(図3参照)、ハブ118から手術部用ネットワーク15を介してサーバPC141が備える手術器械管理DB147に登録される(図4参照)。
【0017】
その登録後、PC端末116は、ラベルプリンタ114を用いて超音波プローブ111を識別するための2次元コード117のラベル115を印刷する。ユーザは、印刷されたラベル115をコンテナ113の外側に貼り付ける。こうすることで、コード読取装置112または読み取り機能を備えた携帯情報端末121を用いてそのコンテナ113の外側に貼られたラベル115を読み取ることにより、そのコンテナ113に収容された超音波プローブ111の個体識別をすることができる。なお、コンテナ113には、複数個の超音波プローブ111を収納することができる。
【0018】
そして、ラベル115が貼られたコンテナ113は、中に超音波プローブ111を収納したままオートクレーブといわれる高圧蒸気滅菌された後、クリーンホール12に運ばれ保管される。
【0019】
次に、クリーンホール12に保管されている超音波プローブ111を使用する際には、携帯情報端末121が、ラベル115を読み取ることにより超音波プローブ111の情報を取得するとともに、ユーザにより手術情報(手術日、患者名等)が入力される。これにより、その手術情報に使用する超音波プローブ111が特定される。
【0020】
そして、これと前後して、携帯情報端末121は、ME(Medical Equipment)室14において、超音波プローブ111にエネルギーを供給する超音波発信器等のジェネレーター142の情報を読み取る。具体的には、コード読取装置112が、ジェネレーター142のハンドルの根元付近に付与されているジェネレーター2次元コード145を読み取る(図5参照)。あるいは、コード読取装置112が、ジェネレーター2次元コード145を読み取る代わりに、ジェネレーター142の情報と対応付けられたジェネレーター142を含むワークステーション131の情報、すなわち、ワークステーション2次元コード146を読み取ってもよい。なお、ワークステーション131は、ジェネレーター142の他、内視鏡の光源、プロセッサ、起伏装置、電気メスのジェネレーター等、手術に必要な様々な機器が備えられている。
【0021】
そして、クリーンホール12からは超音波プローブ111が、ME室からはワークステーション131が手術室13に運ばれ、手術が行われる。
上述の洗浄室11、クリーンホール12、ME室14は、手術部用ネットワーク15を介して互いに接続されている。より具体的には、洗浄室11におけるPC端末116は、ハブ118で手術部用ネットワーク15に接続し、クリーンホール12における携帯情報端末121は、アクセスポイント122、ハブ123で手術部用ネットワーク15に接続し、ME室14におけるサーバPC141や携帯情報端末121は、アクセスポイント143、ハブ144で手術部用ネットワーク15に接続している。
【0022】
このように繰り返し使用されるエネルギー治療用プローブは、上述の使用サイクルの任意のタイミングにおいて、その寿命を管理する「エネルギー治療具管理処理」を実行することが可能である。本エネルギー治療具管理処理は、上述のPC端末116で実行されてもよいし、サーバPC141で実行されてもよいし、携帯情報端末121でもよい。また、手術部用ネットワーク15に接続される各種コンピュータ上で実行されてもよい。これらは、少なくとも中央演算装置(CPU)、リードオンリーメモリー(ROM)、ランダムアクセスメモリー(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ネットワークインターフェースカード(NIC)、入力インターフェース、出力インターフェース、バス等
を備えている。そして、HDDまたはROMに、本エネルギー治療具管理処理を実行するためのプログラムが格納されている。
【0023】
次に、本発明を適用したエネルギー治療具管理処理の流れを説明する。
図6は、本発明を適用したエネルギー治療具管理処理の流れを示すフローチャートであり、図7は、サブルーチン「警告処理」の流れを示すフローチャートであり、図8は、出力データのテーブルを示す図である。
【0024】
まず、ステップS601において、超音波、高周波、レーザー等のエネルギー治療に用いられるエネルギー治療用プローブ、例えば、超音波プローブ111に設けられた前記超音波プローブ111を識別するための識別情報を読み取る。
【0025】
次に、ステップS602において、ステップS601で読み取った識別情報に基づいて、プローブ情報格納手段である手術器械管理DB147を参照することにより、手術器械管理DB147に格納されている超音波プローブ111の使用履歴を検索する。前記手術器械管理DB147には、前記超音波プローブ111の使用履歴、すなわち、ジェネレーター142から前記超音波プローブ111へ出力されるエネルギーの最大出力での出力回数(図8参照:x1)と出力時間(図8参照:t1)、設定出力での出力回数(図8参照:x2)と出力時間(図8参照:t2)を含む使用履歴情報と、前記超音波プローブ111の識別情報とを関連付けたプローブ情報が格納されている。
【0026】
次に、ステップS603において、手術中であるか否かを判断する。例えば、予め設定されたフラグの値を参照することにより判断する。手術室13内のワークステーション131に設置されたコンピュータ上で本エネルギー治療具管理処理が実行する場合は、手術中であることを示す値にフラグの値を設定し、手術室13外のコンピュータ上で本エネルギー治療具管理処理が実行する場合は、手術中でないことを示す値にフラグの値を設定しておけばよい。
【0027】
そして、手術中でないと判断された場合(ステップS603:No)は、ステップS604において、サブルーチン「警告処理」を実行する。
サブルーチン「警告処理」として、まず、図7のステップS701において、図6のステップ602で検索した超音波プローブ111の使用履歴から最大出力回数「x1」と設定出力回数「x2」とを取得する(図8参照)。
【0028】
次に、ステップS702において、ステップS701で取得した最大出力回数「x1」と設定出力回数「x2」との和が所定値(所定出力回数)「X」、いわば超音波プローブ111としての寿命を超えたか否かを判断する。
【0029】
そして、「x1」と「x2」との和が「X」を超えたと判断された場合(ステップS702:Yes)は、ステップS703において、超音波プローブ111が寿命に達しているので交換するよう喚起することを示す注意情報(警告)を出力、例えば、表示装置に表示したり、警告音を出力したりして、本警告処理を終了する。
【0030】
他方、「x1」と「x2」との和が「X」を超えていない場合(ステップS702:No)は、ステップS704において、図6のステップ602で検索した超音波プローブ111の使用履歴から最大出力時間「t1」と設定出力時間「t2」とを取得する(図8参照)。
【0031】
次に、ステップS705において、ステップS704で取得した最大出力時間「t1」と設定出力時間「t2」との和が所定値(所定出力時間)「T」、いわば超音波プローブ
111としての寿命を超えたか否かを判断する。
【0032】
そして、「t1」と「t2」との和が「T」を超えたと判断された場合(ステップS704:Yes)は、ステップS706において、超音波プローブ111が寿命に達していることを示す注意情報(警告)を出力、例えば、表示装置に表示して、本警告処理を終了する。
【0033】
他方、「t1」と「t2」との和が「T」を超えていない場合(ステップS704:No)は、ステップS701に戻り、それ以降を繰り返す。
図6の説明に戻る。
【0034】
ステップS603で手術中であると判断された場合(ステップS603:Yes)は、ステップS605において、図6のステップ602で検索した最大出力回数「x1」、設定出力回数「x2」、最大出力時間「t1」および設定出力時間「t2」に、所定時間間隔で、現在行われている手術中にジェネレーター142から出力されている最大出力回数、設定出力回数、最大出力時間および設定出力時間を加算する。
【0035】
そして、ステップS606において、サブルーチン「警告処理」を実行する。なお、この場合の警告処理におけるステップS701での出力回数の取得およびステップS704での出力時間の取得は、ステップS605で加算された後の出力回数および出力時間である。また、この場合の警告処理におけるステップS703およびS706での警告は、緊急性を要するものを除き、手術等の処置中には出力せず、手術後、すなわち、超音波プローブ111の使用後に出力するように設定しておくことが望ましい。
【0036】
なお、手術等の処置後、すなわち、前記超音波プローブ111の使用後には、読み取られた出力回数にその後前記超音波プローブ111が使用された回数を加算した値、および読み取られた出力時間にその後前記超音波プローブ111が使用された時間を加算した値を、前記識別情報と関連付けて、前記手術器械管理DB147に登録する。
【0037】
以上、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明してきたが、前記識別情報は、コード化された2次元コードに限らず、RFIDタグの記憶領域に記憶されていてもよい。
【0038】
また、前記出力回数、前記出力時間に限らず、症例数や金属等の接触によるインピーダンスの上昇などの異常使用であってもよい。
また、本発明が適用されるエネルギー治療具管理装置は、その機能が実行されるのであれば、上述の実施の形態に限定されることなく、単体の装置であっても、複数の装置からなるシステムあるいは統合装置であっても、LAN、WAN等のネットワークを介して処理が行なわれるシステムであってもよいことは言うまでもない。
【0039】
また、バスに接続されたCPU、ROMやRAMのメモリ、入力装置、出力装置、外部記録装置、媒体駆動装置、可搬記録媒体、ネットワーク接続装置で構成されるシステムでも実現できる。すなわち、前述してきた実施の形態のシステムを実現するソフトェアのプログラムコードを記録したROMやRAMのメモリ、外部記録装置、可搬記録媒体を、エネルギー治療具管理装置に供給し、そのエネルギー治療具管理装置のコンピュータがプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0040】
この場合、可搬記録媒体等から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した可搬記録媒体等は本発明を構成することになる。
【0041】
プログラムコードを供給するための可搬記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROMカード、電子メールやパソコン通信等のネットワーク接続装置(言い換えれば、通信回線)を介して記録した種々の記録媒体などを用いることができる。
【0042】
また、コンピュータがメモリ上に読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
【0043】
さらに、可搬型記録媒体から読み出されたプログラムコードやプログラム(データ)提供者から提供されたプログラム(データ)が、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0044】
すなわち、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に関連するエネルギー治療用プローブの使用形態を説明するための図である。
【図2】超音波プローブのID読み取りを説明するための図である。
【図3】本発明におけるネットワークシステムを説明するための図である。
【図4】超音波プローブのデータ登録を説明するための図である。
【図5】ジェネレーターのID読み取りを説明するための図である。
【図6】本発明を適用したエネルギー治療具管理処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】サブルーチン「警告処理」の流れを示すフローチャートである。
【図8】出力データのテーブルを示す図である。
【符号の説明】
【0046】
11 洗浄室
12 クリーンホール
13 手術室
14 ME室
15 手術部用ネットワーク
111 超音波プローブ
112 コード読取装置(2Dコードリーダー)
113 コンテナ
114 ラベルプリンタ
115 ラベル
116 管理用パーソナルコンピュータ(PC端末)
117 2次元コード
118 ハブ
121 携帯情報端末
122 アクセスポイント
123 ハブ
131 ワークステーション
141 サーバPC
142 ジェネレーター
143 アクセスポイント
144 ハブ
145 ジェネレーター2次元コード
146 ワークステーション2次元コード
147 手術器械管理DB


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(超音波、高周波、レーザー等の)エネルギー治療に用いられるエネルギー治療用プローブに設けられた前記エネルギー治療用プローブを識別するための識別情報を読み取る識別情報読み取り手段と、
前記エネルギー治療用プローブの出力回数(ジェネレーターから出力されるエネルギーが最大出力での出力回数+設定出力での出力回数)および出力時間(最大出力での出力時間+設定出力での出力時間)を含む使用履歴情報と前記識別情報とを関連付けたプローブ情報を格納するプローブ情報格納手段と、
前記識別情報読み取り手段によって読み取られた識別情報に基づいて、前記プローブ情報格納手段に格納されている使用履歴情報を検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された使用履歴情報に基づいて、前記エネルギー治療用プローブの寿命を判断する(使用履歴情報(出力回数、出力時間)と所定値とを比較)判断手段と、
前記判断手段によって、前記エネルギー治療用プローブが寿命に達していると判断された場合、前記エネルギー治療用プローブが寿命に達していることを示す注意情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするエネルギー治療具管理装置。
【請求項2】
前記判断手段は、前記識別情報読み取り手段によって読み取られた出力回数にその後(出術等の処置中)前記エネルギー治療用プローブが使用された回数を加算した値、および前記識別情報読み取り手段によって読み取られた出力時間にその後前記エネルギー治療用プローブが使用された時間を加算した値に基づいて、前記寿命を判断する、
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー治療具管理装置。
【請求項3】
前記出力手段は、前記エネルギー治療用プローブの使用後に前記注意情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のエネルギー治療具管理装置。
【請求項4】
前記識別情報は、2次元コードにコード化され、または、RFIDタグの記憶領域に記憶されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のエネルギー治療具管理装置。
【請求項5】
前記エネルギー治療用プローブの使用後に(手術等の処置後)、前記識別情報読み取り手段によって読み取られた出力回数にその後前記エネルギー治療用プローブが使用された回数を加算した値、および前記識別情報読み取り手段によって読み取られた出力時間にその後前記エネルギー治療用プローブが使用された時間を加算した値を、前記識別情報と関連付けて、前記プローブ情報格納手段に登録するプローブ情報登録手段、
を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のエネルギー治療具管理装置。


【図8】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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