エレベータの乗場位置表示器
【課題】 並列に設置された複数台のエレベータの各乗場位置表示器に、1台毎の表示方法を変えることにより、複数台のエレベータの位置表示を同時に行えるようにしたエレベータの乗場位置表示器を得る。
【解決手段】 並列に設置された複数台のエレベータ1の動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器4で把握できるようにしたものにおいて、各乗場位置表示器4は、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示可能なように構成される。
【解決手段】 並列に設置された複数台のエレベータ1の動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器4で把握できるようにしたものにおいて、各乗場位置表示器4は、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示可能なように構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、並列に設置された複数台のエレベータの動きを1台のエレベータの位置表示器で把握できるようにしたエレベータの乗場位置表示器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、古い大きな大学病院などでは、速度が遅く、それぞれ単独運転される複数の寝台用エレベータが並列に設置されている。図11は、人より寝台の利用が優先されていた古い大きな大学病院などに並列設置される3台のエレベータの設置例を示す平面図である。上記エレベータ1の仕様は、寝台搬送に適した速度が遅く、それぞれ単独運転される人・寝台併用であり、各エレベータ1の乗場位置表示器4は、図12に示すよう1台分のエレベータの位置表示が表示されている。
図13は乗場位置表示器4の接続図で、+、−を母線とする回路において、停止する階床位置にエレベータがいるときONする位置リレーの閉接点BF-1、1F-1〜7F-1、8F-1と、階床表示された乗場位置表示部BF、1F、2F〜7F、8Fがそれぞれ直列接続されている。
上記のような従来のエレベータの設置状況に対し、医療の進歩に伴う外来診療科の専門化・細分化、外来患者数の増加などに伴い、外来診療科が建物の1階のみでなく他階にも広がり、エレベータは頻繁に利用されるが、前記のようにエレベータの速度が遅くそれぞれ単独運転のままでは効率的な運転ができず、利用者は全てのエレベータ1の乗場釦3を押し、いらいらしながらエレベータ1の到着を待っている。
いま、利用者5は全号機のエレベータ1の乗場釦3を押し、一番早く到着したエレベータ1に乗るため全号機の乗場位置表示器4を見ようとするが、乗場位置表示器4が設置された乗場出入口2は奥行きが深く全号機の乗場位置表示器4を一度に見ることはできない。すなわち、利用者5が2号機の正面に立ったとき、その視線5aは2号機の乗場位置表示器4に到達するが、1号機の乗場位置表示器4への視線5bは乗場壁6に阻まれて見えず、1号機の正面に移動して確認する必要がある。その為、利用者5は各号機の乗場位置表示器4の前を行ったり来たりして各エレベータ1の動きを確認する必要があった。
【0003】
このような不具合を解消するための対策として、図11および図14に示すように、全号機のエレベータの運行状態を表示する乗場集合位置表示器7を乗場壁6の正面に設置することが考えられる。
【0004】
また、他の従来技術として、エレベータの位置を表示する目的で設置された乗場位置表示器に位置表示とは異なる表示方法、例えば点滅或いは照度や表示色を変化させることにより、位置表示以外の報知、例えば呼び応答灯、通過階表示をしている技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開1994−271222号公報
【特許文献2】特開1999−209013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図11および図14のように、全号機のエレベータの運行状態を表示する乗場集合位置表示器7を乗場壁6の正面に設置するという対策では、乗場壁6に難しい追加穴明け加工を行うこと、乗場壁6に乗場集合位置表示器7の設置スペースが無い場合など施工上の問題や、乗場集合位置表示器7の製作に費用と時間がかかるなどの問題があり、有効な対策が打たれていない。また、特許文献に記載された従来技術は、位置表示以外の報知、例えば呼び応答灯、通過階表示をしているに過ぎないものである。
【0007】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、並列に設置された複数台のエレベータの各乗場位置表示器に、1台毎の表示方法を変えることにより、複数台のエレベータの位置表示を同時に行えるようにしたエレベータの乗場位置表示器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るエレベータの乗場位置表示器においては、並列に設置された複数台のエレベータの動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器で把握できるようにしたものにおいて、各乗場位置表示器は、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示可能なように構成されているものである。
【0009】
また、各乗場位置表示器は、表示灯の照度を変えることにより、1台の乗場位置表示器に複数台分の位置表示を区別して表示できるものである。
【0010】
また、各乗場位置表示器は、表示灯を点灯および点滅或いは点滅頻度を変えることにより、1台の乗場位置表示器に複数台分の位置表示を区別して表示できるものである。
【0011】
また、並列に設置された複数台のエレベータの動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器で把握できるようにしたエレベータの乗場位置表示器において、並列に設置された乗場釦が2つ以上操作されたとき、操作された号機の乗場位置表示器に対し、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示するものである。
【0012】
また、操作された号機の各乗場位置表示器は、その内の1台が到着した時点で他号機の位置表示を止めるものである。
【発明の効果】
【0013】
この発明のエレベータの乗場位置表示器によれば、1台の乗場位置表示器に全号機のエレベータの位置が区別して表示されるので、利用者は任意の乗場位置で全号機のエレベータの位置を確認することができ、各号機の位置を確認するために各号機の出入口の正面を行き来することがなく、利用者は素早い対応ができる。
また、後付けの全号機一括表示方法としてわざわざ乗場壁の追加穴明け加工や設置スペース計測などをして従来の乗場集合位置表示器を設置する必要もなく、各号機間および乗場位置表示器の結線を追加することで対応が可能となり、経済的な面でも効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの乗場位置表示器を示す正面図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図である。
【0015】
図1は1号機の乗場位置表示器4に、表示灯の照度を変えることにより、1号機〜3号機の位置表示を同時に区別して表示している状態を表した図であり、1号機は照度1の高レベル照度により3階に位置することを、また2号機は照度2の中レベル照度により6階に位置することを、更に3号機は照度3の低レベル照度により1階に位置することを、それぞれ区別して表示している。
なお、表示灯の照度を変える代わりに、表示灯を点灯および点滅にしたり、或いは点滅頻度を変えることにより、各号機を区別して表示しても良い。
【0016】
図2は1号機の乗場位置表示器4の回路接続図であり、+、−を母線とする回路において、1号機の停止する階床位置に1号機エレベータがいるときONする位置リレーの閉接点BF-1、1F-1〜7F-1、8F-1の回路と、照度2の中レベル照度とするための抵抗R2と2号機の停止する階床位置に2号機エレベータの位置リレーの閉接点BF-2、1F-2〜7F-2、8F-2とを直列接続した回路と、照度3の低レベル照度とするための抵抗R3と3号機の停止する階床位置に3号機の位置リレーの閉接点BF-3、1F-3〜7F-3、8F-3とを直列接続した回路とをそれぞれ並列に接続し、これらを階床表示された1号機の乗場位置表示部BF、1F〜7F、8Fにそれぞれ直列に接続している。
なお、2号機および3号機の乗場位置表示器4の回路接続図は、1号機と同様に構成されているため図面および説明は省略する。
【0017】
次に、この発明の実施の形態1の動作について説明する。
今、1号機エレベータが3階、2号機エレベータが6階、3号機エレベータが1階にいるとき、図2の+、−を母線とする回路において、1号機の位置リレーの閉接点3F-1および乗場位置表示部3Fの閉回路と、照度2の中レベル照度とするための抵抗R2、2号機の位置リレーの閉接点6F-2および乗場位置表示部6Fの閉回路と、照度3の低レベル照度とするための抵抗R3、3号機の位置リレーの閉接点1F-3および乗場位置表示部1Fの閉回路とがそれぞれ形成される。そして、1号機の乗場位置表示器4には、照度1の高レベル照度で「3」の位置表示と、照度2の中レベル照度で「6」の位置表示と、照度3の低レベル照度で「1」の位置表示とがそれぞれ区別して同時に表示されることになる。
【0018】
以上のように、1台の乗場位置表示器4に全号機のエレベータの位置が表示されるので、利用者は任意の乗場位置で全号機のエレベータの位置を確認することができ、各号機の位置を確認するために各号機の出入口の正面を行き来することがなく、利用者は素早い対応ができる。
また、上記のような表示方法は、後付けの全号機一括表示方法としてわざわざ乗場壁6の追加穴明け加工や設置スペース計測などをして従来の乗場集合位置表示器7を設置する必要もなく、各号機間および乗場位置表示器の結線を追加することで対応が可能となり、経済的な面でも効果がある。
【0019】
実施の形態2.
上記実施の形態1のように、全号機の位置表示を一括表示する方法は、早く移動したい外来患者にとって便利で、エレベータの利用をスムーズに行わせ朝の診察開始時間帯などに有効である。しかし、朝などのラッシュを過ぎたゆったりした時間帯や、上層階病室の患者、又手術などに向かう寝台移動によりエレベータを利用する場合は、上記ラッシュ時間帯のような早さより安全にゆっくり利用することが要求される。このような要求に応えるのが実施の形態2であり、混雑度に応じた乗場位置表示を実現するものである。
図3はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの設置例を示す平面図、図4はこの発明の実施の形態2における1号機のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図、図5はこの発明の実施の形態2における2号機のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図、図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の乗場釦の回路構成を示す回路接続図、図7はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場一括位置表示回路の構成を示す回路接続図、図8はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図、図9は一括位置表示された乗場位置表示器を示す正面図、図10はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の動作を説明するためのフローチャートである。
図3において、1は1号機〜3号機から成る3台のエレベータ、2は乗場側出入口、3は各エレベータに設けられた乗場釦、4は乗場位置表示器、5は利用者である。
今、閑散時に患者である利用者5が例えば4階の乗場に来たとき、1号機は図4に示すとおり3階に居て、2号機は図5に示すとおり5階に居るものとする。図3は、ここで利用者5が1号機と2号機の上方向乗場釦3を押した(操作された)状態を示している。
そして、図6は1号機の乗場釦の回路接続図で、+、−を母線とする回路において、7階から地下階の上り乗場釦7U-1〜BU-1および8階から1階の下り乗場釦8D-1〜1D-1と、上記各乗場釦が押されるとONする乗場呼びリレー107-1〜10B-1、208-1〜201-1とが直列に接続され、各乗場釦には乗場呼びリレーの閉接点が並列に接続されている。
また、乗場呼びリレー107-1〜10B-1、208-1〜201-1がONした後、エレベータ1が到着すると乗場呼びリレーをOFFさせるための回路が接続される。このOFF回路は、乗場呼びリレーの一端に、乗場釦3の設置階と同じ階床となる上記位置リレーの閉接点1F-1〜8F-1、エレベータが上り方向選択中閉じる閉接点U又はエレベータが下り方向選択中閉じる閉接点D、エレベータが走行中にONするリレーの開接点32、−母線から接続されていて、OFFさせる回路が閉回路となるとき乗場呼びリレー107-1〜10B-1、208-1〜201-1はOFFされる。
なお、2号機、3号機も同じ回路構成である。符号−1をそれぞれ−2、−3として表すことができる。
図7は乗場一括位置表示回路の接続図で、同一階の1号機と2号機又は3号機の乗場呼びリレーの閉接点10B〜107、201〜208と、一括表示リレーJ、一括表示リレーKがそれぞれ直列に接続されている。
図8は実施の形態2の乗場位置表示回路接続図で、実施の形態1の図2に対し、+母線と抵抗R2の間に一括表示リレーKの閉接点を、また+母線と抵抗R3間に一括表示リレーJの閉接点をそれぞれ接続したものである。
【0020】
以上のように構成された実施の形態2の動作を図10により説明する。
まずステップS1において、閑散時のため、各号機の乗場位置表示器4には各号機の位置表示がされている。(1号機は3表示(図4参照)、2号機は5表示(図5参照))。次に、ステップS2にて、利用者5が4階で1号機と2号機の上り乗場釦3を操作する(図3参照)。ステップS3にて、図6の1号機の乗場上り釦4U-1、乗場呼びリレー104-1が閉回路となり、乗場呼びリレー104-1がONし、同時に2号機の乗場上り釦4U-2、乗場呼びリレー104-2が閉回路となり、乗場呼びリレー104-2がONする。図7において乗場呼びリレーの閉接点104-1、乗場呼びリレーの閉接点104-2、一括表示リレーKが閉回路となり、一括表示リレーKがONする。次にステップS4にて、1号機、2号機とも4階に向かって走行開始する。そして、ステップS5のとおり、図8において、1号機の乗場位置表示回路は位置リレーの閉接点3F-1、乗場位置表示3Fが閉回路で「3」の位置表示を行うのに加え、一括リレー閉接点K、照度2の中レベル照度とするための抵抗R2、2号機の位置リレーの閉接点5F-2、乗場位置表示5Fが閉回路となり、照度2の中レベル照度で「5」の位置表示を始める(図9参照)。
次に、ステップS7にて、1号機が2号機より先に4階に到着すると、図6において、乗場呼びリレーの閉接点104-1、乗場呼びリレー104-1、位置リレーの閉接点4F-1、リレー閉接点U、リレー開接点32の閉回路が成立し、乗場呼びリレーの閉接点104-1はOFFとなる。更にステップS8に進み、図7において乗場呼びリレーの閉接点104-1が開き、一括表示リレーKはOFFする。
そして、ステップS9にて、図8において、一括リレー閉接点Kが開き、上記照度2の中レベル照度での「5」の位置表示を止めることになり、自号機の位置表示のみ行われることになる。
もし、ここでステップS5からステップS6に進むと、2号機が1号機より先に4階に到着すると、図示していない回路により次回の走行方向は今回の下りから上りに切り替わり、リレー閉接点UがONし、図6において、乗場呼びリレーの閉接点104-2、乗場呼びリレー104-2、位置リレーの閉接点4F-2、リレー閉接点U、リレー開接点32の閉回路が成立し、乗場呼びリレーの閉接点104-2はOFFとなる。
【0021】
以上のように、実施の形態2によれば、同一階にて利用者が複数台のエレベータを呼んだとき、呼んだ複数台の位置表示を、呼んだエレベータの位置表示器に表示させるので、1台の乗場位置表示器で呼んだ複数台の位置表示確認が可能になると共に、その内の1台が到着した時点で他号機の位置表示を止めることができる。また1台のみ呼んだ場合は呼んだ号機の位置表示のみするので、急ぎの利用者、ゆったりの利用者等の状況に応じて必要で無駄の無い位置表示ができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の実施の形態1におけるエレベータの乗場位置表示器を示す正面図である。
【図2】この発明の実施の形態1におけるエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図である。
【図3】この発明の実施の形態2におけるエレベータの設置例を示す平面図である。
【図4】この発明の実施の形態2における1号機のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図である。
【図5】この発明の実施の形態2における2号機のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図である。
【図6】この発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の乗場釦の回路接続図である。
【図7】この発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場一括位置表示回路の構成を示す回路接続図である。
【図8】この発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図である。
【図9】一括位置表示された乗場位置表示器を示す正面図である。
【図10】この発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】従来のエレベータの配置例を示す平面図である。
【図12】従来のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図である。
【図13】従来のエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図である。
【図14】従来のエレベータの乗場集合位置表示器を示す正面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 エレベータ
2 乗場側出入口
3 乗場釦
4 乗場位置表示器
5 利用者
5a、5b 視線
6 乗場壁
7 乗場集合位置表示器
【技術分野】
【0001】
この発明は、並列に設置された複数台のエレベータの動きを1台のエレベータの位置表示器で把握できるようにしたエレベータの乗場位置表示器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、古い大きな大学病院などでは、速度が遅く、それぞれ単独運転される複数の寝台用エレベータが並列に設置されている。図11は、人より寝台の利用が優先されていた古い大きな大学病院などに並列設置される3台のエレベータの設置例を示す平面図である。上記エレベータ1の仕様は、寝台搬送に適した速度が遅く、それぞれ単独運転される人・寝台併用であり、各エレベータ1の乗場位置表示器4は、図12に示すよう1台分のエレベータの位置表示が表示されている。
図13は乗場位置表示器4の接続図で、+、−を母線とする回路において、停止する階床位置にエレベータがいるときONする位置リレーの閉接点BF-1、1F-1〜7F-1、8F-1と、階床表示された乗場位置表示部BF、1F、2F〜7F、8Fがそれぞれ直列接続されている。
上記のような従来のエレベータの設置状況に対し、医療の進歩に伴う外来診療科の専門化・細分化、外来患者数の増加などに伴い、外来診療科が建物の1階のみでなく他階にも広がり、エレベータは頻繁に利用されるが、前記のようにエレベータの速度が遅くそれぞれ単独運転のままでは効率的な運転ができず、利用者は全てのエレベータ1の乗場釦3を押し、いらいらしながらエレベータ1の到着を待っている。
いま、利用者5は全号機のエレベータ1の乗場釦3を押し、一番早く到着したエレベータ1に乗るため全号機の乗場位置表示器4を見ようとするが、乗場位置表示器4が設置された乗場出入口2は奥行きが深く全号機の乗場位置表示器4を一度に見ることはできない。すなわち、利用者5が2号機の正面に立ったとき、その視線5aは2号機の乗場位置表示器4に到達するが、1号機の乗場位置表示器4への視線5bは乗場壁6に阻まれて見えず、1号機の正面に移動して確認する必要がある。その為、利用者5は各号機の乗場位置表示器4の前を行ったり来たりして各エレベータ1の動きを確認する必要があった。
【0003】
このような不具合を解消するための対策として、図11および図14に示すように、全号機のエレベータの運行状態を表示する乗場集合位置表示器7を乗場壁6の正面に設置することが考えられる。
【0004】
また、他の従来技術として、エレベータの位置を表示する目的で設置された乗場位置表示器に位置表示とは異なる表示方法、例えば点滅或いは照度や表示色を変化させることにより、位置表示以外の報知、例えば呼び応答灯、通過階表示をしている技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開1994−271222号公報
【特許文献2】特開1999−209013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図11および図14のように、全号機のエレベータの運行状態を表示する乗場集合位置表示器7を乗場壁6の正面に設置するという対策では、乗場壁6に難しい追加穴明け加工を行うこと、乗場壁6に乗場集合位置表示器7の設置スペースが無い場合など施工上の問題や、乗場集合位置表示器7の製作に費用と時間がかかるなどの問題があり、有効な対策が打たれていない。また、特許文献に記載された従来技術は、位置表示以外の報知、例えば呼び応答灯、通過階表示をしているに過ぎないものである。
【0007】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、並列に設置された複数台のエレベータの各乗場位置表示器に、1台毎の表示方法を変えることにより、複数台のエレベータの位置表示を同時に行えるようにしたエレベータの乗場位置表示器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るエレベータの乗場位置表示器においては、並列に設置された複数台のエレベータの動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器で把握できるようにしたものにおいて、各乗場位置表示器は、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示可能なように構成されているものである。
【0009】
また、各乗場位置表示器は、表示灯の照度を変えることにより、1台の乗場位置表示器に複数台分の位置表示を区別して表示できるものである。
【0010】
また、各乗場位置表示器は、表示灯を点灯および点滅或いは点滅頻度を変えることにより、1台の乗場位置表示器に複数台分の位置表示を区別して表示できるものである。
【0011】
また、並列に設置された複数台のエレベータの動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器で把握できるようにしたエレベータの乗場位置表示器において、並列に設置された乗場釦が2つ以上操作されたとき、操作された号機の乗場位置表示器に対し、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示するものである。
【0012】
また、操作された号機の各乗場位置表示器は、その内の1台が到着した時点で他号機の位置表示を止めるものである。
【発明の効果】
【0013】
この発明のエレベータの乗場位置表示器によれば、1台の乗場位置表示器に全号機のエレベータの位置が区別して表示されるので、利用者は任意の乗場位置で全号機のエレベータの位置を確認することができ、各号機の位置を確認するために各号機の出入口の正面を行き来することがなく、利用者は素早い対応ができる。
また、後付けの全号機一括表示方法としてわざわざ乗場壁の追加穴明け加工や設置スペース計測などをして従来の乗場集合位置表示器を設置する必要もなく、各号機間および乗場位置表示器の結線を追加することで対応が可能となり、経済的な面でも効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの乗場位置表示器を示す正面図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図である。
【0015】
図1は1号機の乗場位置表示器4に、表示灯の照度を変えることにより、1号機〜3号機の位置表示を同時に区別して表示している状態を表した図であり、1号機は照度1の高レベル照度により3階に位置することを、また2号機は照度2の中レベル照度により6階に位置することを、更に3号機は照度3の低レベル照度により1階に位置することを、それぞれ区別して表示している。
なお、表示灯の照度を変える代わりに、表示灯を点灯および点滅にしたり、或いは点滅頻度を変えることにより、各号機を区別して表示しても良い。
【0016】
図2は1号機の乗場位置表示器4の回路接続図であり、+、−を母線とする回路において、1号機の停止する階床位置に1号機エレベータがいるときONする位置リレーの閉接点BF-1、1F-1〜7F-1、8F-1の回路と、照度2の中レベル照度とするための抵抗R2と2号機の停止する階床位置に2号機エレベータの位置リレーの閉接点BF-2、1F-2〜7F-2、8F-2とを直列接続した回路と、照度3の低レベル照度とするための抵抗R3と3号機の停止する階床位置に3号機の位置リレーの閉接点BF-3、1F-3〜7F-3、8F-3とを直列接続した回路とをそれぞれ並列に接続し、これらを階床表示された1号機の乗場位置表示部BF、1F〜7F、8Fにそれぞれ直列に接続している。
なお、2号機および3号機の乗場位置表示器4の回路接続図は、1号機と同様に構成されているため図面および説明は省略する。
【0017】
次に、この発明の実施の形態1の動作について説明する。
今、1号機エレベータが3階、2号機エレベータが6階、3号機エレベータが1階にいるとき、図2の+、−を母線とする回路において、1号機の位置リレーの閉接点3F-1および乗場位置表示部3Fの閉回路と、照度2の中レベル照度とするための抵抗R2、2号機の位置リレーの閉接点6F-2および乗場位置表示部6Fの閉回路と、照度3の低レベル照度とするための抵抗R3、3号機の位置リレーの閉接点1F-3および乗場位置表示部1Fの閉回路とがそれぞれ形成される。そして、1号機の乗場位置表示器4には、照度1の高レベル照度で「3」の位置表示と、照度2の中レベル照度で「6」の位置表示と、照度3の低レベル照度で「1」の位置表示とがそれぞれ区別して同時に表示されることになる。
【0018】
以上のように、1台の乗場位置表示器4に全号機のエレベータの位置が表示されるので、利用者は任意の乗場位置で全号機のエレベータの位置を確認することができ、各号機の位置を確認するために各号機の出入口の正面を行き来することがなく、利用者は素早い対応ができる。
また、上記のような表示方法は、後付けの全号機一括表示方法としてわざわざ乗場壁6の追加穴明け加工や設置スペース計測などをして従来の乗場集合位置表示器7を設置する必要もなく、各号機間および乗場位置表示器の結線を追加することで対応が可能となり、経済的な面でも効果がある。
【0019】
実施の形態2.
上記実施の形態1のように、全号機の位置表示を一括表示する方法は、早く移動したい外来患者にとって便利で、エレベータの利用をスムーズに行わせ朝の診察開始時間帯などに有効である。しかし、朝などのラッシュを過ぎたゆったりした時間帯や、上層階病室の患者、又手術などに向かう寝台移動によりエレベータを利用する場合は、上記ラッシュ時間帯のような早さより安全にゆっくり利用することが要求される。このような要求に応えるのが実施の形態2であり、混雑度に応じた乗場位置表示を実現するものである。
図3はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの設置例を示す平面図、図4はこの発明の実施の形態2における1号機のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図、図5はこの発明の実施の形態2における2号機のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図、図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の乗場釦の回路構成を示す回路接続図、図7はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場一括位置表示回路の構成を示す回路接続図、図8はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図、図9は一括位置表示された乗場位置表示器を示す正面図、図10はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の動作を説明するためのフローチャートである。
図3において、1は1号機〜3号機から成る3台のエレベータ、2は乗場側出入口、3は各エレベータに設けられた乗場釦、4は乗場位置表示器、5は利用者である。
今、閑散時に患者である利用者5が例えば4階の乗場に来たとき、1号機は図4に示すとおり3階に居て、2号機は図5に示すとおり5階に居るものとする。図3は、ここで利用者5が1号機と2号機の上方向乗場釦3を押した(操作された)状態を示している。
そして、図6は1号機の乗場釦の回路接続図で、+、−を母線とする回路において、7階から地下階の上り乗場釦7U-1〜BU-1および8階から1階の下り乗場釦8D-1〜1D-1と、上記各乗場釦が押されるとONする乗場呼びリレー107-1〜10B-1、208-1〜201-1とが直列に接続され、各乗場釦には乗場呼びリレーの閉接点が並列に接続されている。
また、乗場呼びリレー107-1〜10B-1、208-1〜201-1がONした後、エレベータ1が到着すると乗場呼びリレーをOFFさせるための回路が接続される。このOFF回路は、乗場呼びリレーの一端に、乗場釦3の設置階と同じ階床となる上記位置リレーの閉接点1F-1〜8F-1、エレベータが上り方向選択中閉じる閉接点U又はエレベータが下り方向選択中閉じる閉接点D、エレベータが走行中にONするリレーの開接点32、−母線から接続されていて、OFFさせる回路が閉回路となるとき乗場呼びリレー107-1〜10B-1、208-1〜201-1はOFFされる。
なお、2号機、3号機も同じ回路構成である。符号−1をそれぞれ−2、−3として表すことができる。
図7は乗場一括位置表示回路の接続図で、同一階の1号機と2号機又は3号機の乗場呼びリレーの閉接点10B〜107、201〜208と、一括表示リレーJ、一括表示リレーKがそれぞれ直列に接続されている。
図8は実施の形態2の乗場位置表示回路接続図で、実施の形態1の図2に対し、+母線と抵抗R2の間に一括表示リレーKの閉接点を、また+母線と抵抗R3間に一括表示リレーJの閉接点をそれぞれ接続したものである。
【0020】
以上のように構成された実施の形態2の動作を図10により説明する。
まずステップS1において、閑散時のため、各号機の乗場位置表示器4には各号機の位置表示がされている。(1号機は3表示(図4参照)、2号機は5表示(図5参照))。次に、ステップS2にて、利用者5が4階で1号機と2号機の上り乗場釦3を操作する(図3参照)。ステップS3にて、図6の1号機の乗場上り釦4U-1、乗場呼びリレー104-1が閉回路となり、乗場呼びリレー104-1がONし、同時に2号機の乗場上り釦4U-2、乗場呼びリレー104-2が閉回路となり、乗場呼びリレー104-2がONする。図7において乗場呼びリレーの閉接点104-1、乗場呼びリレーの閉接点104-2、一括表示リレーKが閉回路となり、一括表示リレーKがONする。次にステップS4にて、1号機、2号機とも4階に向かって走行開始する。そして、ステップS5のとおり、図8において、1号機の乗場位置表示回路は位置リレーの閉接点3F-1、乗場位置表示3Fが閉回路で「3」の位置表示を行うのに加え、一括リレー閉接点K、照度2の中レベル照度とするための抵抗R2、2号機の位置リレーの閉接点5F-2、乗場位置表示5Fが閉回路となり、照度2の中レベル照度で「5」の位置表示を始める(図9参照)。
次に、ステップS7にて、1号機が2号機より先に4階に到着すると、図6において、乗場呼びリレーの閉接点104-1、乗場呼びリレー104-1、位置リレーの閉接点4F-1、リレー閉接点U、リレー開接点32の閉回路が成立し、乗場呼びリレーの閉接点104-1はOFFとなる。更にステップS8に進み、図7において乗場呼びリレーの閉接点104-1が開き、一括表示リレーKはOFFする。
そして、ステップS9にて、図8において、一括リレー閉接点Kが開き、上記照度2の中レベル照度での「5」の位置表示を止めることになり、自号機の位置表示のみ行われることになる。
もし、ここでステップS5からステップS6に進むと、2号機が1号機より先に4階に到着すると、図示していない回路により次回の走行方向は今回の下りから上りに切り替わり、リレー閉接点UがONし、図6において、乗場呼びリレーの閉接点104-2、乗場呼びリレー104-2、位置リレーの閉接点4F-2、リレー閉接点U、リレー開接点32の閉回路が成立し、乗場呼びリレーの閉接点104-2はOFFとなる。
【0021】
以上のように、実施の形態2によれば、同一階にて利用者が複数台のエレベータを呼んだとき、呼んだ複数台の位置表示を、呼んだエレベータの位置表示器に表示させるので、1台の乗場位置表示器で呼んだ複数台の位置表示確認が可能になると共に、その内の1台が到着した時点で他号機の位置表示を止めることができる。また1台のみ呼んだ場合は呼んだ号機の位置表示のみするので、急ぎの利用者、ゆったりの利用者等の状況に応じて必要で無駄の無い位置表示ができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の実施の形態1におけるエレベータの乗場位置表示器を示す正面図である。
【図2】この発明の実施の形態1におけるエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図である。
【図3】この発明の実施の形態2におけるエレベータの設置例を示す平面図である。
【図4】この発明の実施の形態2における1号機のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図である。
【図5】この発明の実施の形態2における2号機のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図である。
【図6】この発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の乗場釦の回路接続図である。
【図7】この発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場一括位置表示回路の構成を示す回路接続図である。
【図8】この発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図である。
【図9】一括位置表示された乗場位置表示器を示す正面図である。
【図10】この発明の実施の形態2におけるエレベータの乗場位置表示器の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】従来のエレベータの配置例を示す平面図である。
【図12】従来のエレベータの乗場位置表示器を示す正面図である。
【図13】従来のエレベータの乗場位置表示器の回路構成を示す回路接続図である。
【図14】従来のエレベータの乗場集合位置表示器を示す正面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 エレベータ
2 乗場側出入口
3 乗場釦
4 乗場位置表示器
5 利用者
5a、5b 視線
6 乗場壁
7 乗場集合位置表示器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列に設置された複数台のエレベータの動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器で把握できるようにしたエレベータの乗場位置表示器において、
前記各乗場位置表示器は、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示可能なように構成されていることを特徴とするエレベータの乗場位置表示器。
【請求項2】
各乗場位置表示器は、表示灯の照度を変えることにより、1台の乗場位置表示器に複数台分の位置表示を区別して表示できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗場位置表示器。
【請求項3】
各乗場位置表示器は、表示灯を点灯および点滅或いは点滅頻度を変えることにより、1台の乗場位置表示器に複数台分の位置表示を区別して表示できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗場位置表示器。
【請求項4】
並列に設置された複数台のエレベータの動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器で把握できるようにしたエレベータの乗場位置表示器において、
並列に設置された乗場釦が2つ以上操作されたとき、操作された号機の乗場位置表示器に対し、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示することを特徴とするエレベータの乗場位置表示器。
【請求項5】
操作された号機の各乗場位置表示器は、その内の1台が到着した時点で他号機の位置表示を止めることを特徴とする請求項4記載のエレベータの乗場位置表示器。
【請求項1】
並列に設置された複数台のエレベータの動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器で把握できるようにしたエレベータの乗場位置表示器において、
前記各乗場位置表示器は、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示可能なように構成されていることを特徴とするエレベータの乗場位置表示器。
【請求項2】
各乗場位置表示器は、表示灯の照度を変えることにより、1台の乗場位置表示器に複数台分の位置表示を区別して表示できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗場位置表示器。
【請求項3】
各乗場位置表示器は、表示灯を点灯および点滅或いは点滅頻度を変えることにより、1台の乗場位置表示器に複数台分の位置表示を区別して表示できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗場位置表示器。
【請求項4】
並列に設置された複数台のエレベータの動きを、各エレベータに対応して設けられた乗場位置表示器で把握できるようにしたエレベータの乗場位置表示器において、
並列に設置された乗場釦が2つ以上操作されたとき、操作された号機の乗場位置表示器に対し、自号機の位置表示を行うと同時に、他号機の位置表示をそれぞれ区別して表示することを特徴とするエレベータの乗場位置表示器。
【請求項5】
操作された号機の各乗場位置表示器は、その内の1台が到着した時点で他号機の位置表示を止めることを特徴とする請求項4記載のエレベータの乗場位置表示器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−27791(P2006−27791A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−207277(P2004−207277)
【出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]