説明

オプションフィーダ、及びシート搬送装置

【課題】オプションフィーダが傾いた状態にある場合でもジャム、及び斜行などのシート搬送異常の発生を抑制することが可能なオプションフィーダ、及びシート搬送装置を提供すること。
【解決手段】オプションフィーダ3を本体2にロックするためのロック機構10のロック箇所は、シートの「搬送方向」に垂直な「幅方向」において通紙口部の両側に設けられている。このようにして、ロック機構10のロック箇所がオプションフィーダ3と本体2との間でシート搬送経路の一端となる通紙口部の付近に設けられているので、シート搬送経路がゆがみにくく、オプションフィーダ3が傾いた状態にある場合でもジャム、及び斜行などのシート搬送異常を防止することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートの搬送がなされるシート搬送装置に用いられるオプションフィーダ、及びシート搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の技術では、装置本体のカセットフィーダの底部にオプションカセットフィーダの位置決めピンに嵌合する丸穴、及び長丸穴が設けられている。装置本体は、装置本体の底部に固定ピンを備える。オプションカセットフィーダはロックレバーを備える。オプションカセットフィーダが装置本体の下側にセットされると、ロックレバーが固定ピンに引っかかる。セットが完了すると、オプションカセットフィーダのコネクタが装置本体のコネクタに接続される。これにより、オプションカセットフィーダが装置本体にロックされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−295319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、オプションカセットフィーダが傾いた状態にある場合に、ロック位置、剛性、及び重心等が原因となって、装置本体が水平姿勢を維持した状態でオプションカセットフィーダに搭載されることがある。そのような場合には、オプションカセットフィーダと装置本体との間に隙間が生じるので、オプションカセットフィーダと装置本体との間に存在するシート搬送経路がゆがむことがあった。このゆがみはジャム、及び斜行などのシート搬送異常の要因になっていた。
【0005】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、オプションフィーダが傾いた状態にある場合でもジャム、及び斜行などのシート搬送異常の発生を抑制することが可能なオプションフィーダ、及びシート搬送装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するためになされた発明は、シートを搬送するシート搬送装置の本体に装着されるオプションフィーダであって、前記シートが載置されるシート載置部と、上側で開口している通紙口部と、前記シート載置部から前記通紙口部にまでシートを搬送するシート搬送部と、前記シートの搬送方向に垂直な幅方向において前記通紙口部の両側、前記通紙口部の前記幅方向における中央部の前記搬送方向の下流側、又は前記オプションフィーダの前記幅方向の両側であって且つ前記搬送方向の中央部よりも下流側のいずれかに設けられ、前記オプションフィーダを前記本体にロックするためのロック機構と、を備えたこと、を特徴とする。
【0007】
また、シート搬送装置であって、請求項1乃至請求項12のいずれか一つに記載するオプションフィーダが装着される前記本体と、前記本体内部において前記通紙口部により搬送される前記シートを搬送する本体側搬送部と、を備えたこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
すなわち、本発明のオプションフィーダ、及びシート搬送装置では、オプションフィーダを本体にロックするためのロック機構が、シートの搬送方向に垂直な幅方向において通紙口部の両側、通紙口部の幅方向における中央部の搬送方向の下流側、又はオプションフィーダの幅方向の両側であって且つ搬送方向の中央部よりも下流側のいずれかに設けられている。つまり、オプションフィーダと本体との間でシート搬送経路の一端となる通紙口部の付近にロック機構が設けられている。従って、シート搬送経路がゆがみにくく、オプションフィーダが傾いた状態にある場合でもジャム、及び斜行などのシート搬送異常の発生を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態における画像形成装置1の外観斜視図である。
【図2】一部構成を省略し、第1実施形態におけるオプションフィーダ3の正面を示した図である。
【図3】一部構成を省略し、第1実施形態におけるオプションフィーダ3の側面を示した図である。
【図4】一部構成を省略し、図2の中心線A−Aでオプションフィーダ3を切断した断面図である。
【図5】一部構成を省略し、第1実施形態におけるオプションフィーダ3の上面を示した図である。
【図6】図6(a)は、第1実施形態におけるオプションフィーダ3が本体2に装着される前の本体2、及びオプションフィーダ3を正面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。図6(b)は、オプションフィーダ3が本体2に装着される前の本体2、及びオプションフィーダ3を側面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。図6(c)は、オプションフィーダ3が本体2に装着される際の本体2、及びオプションフィーダ3を側面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。
【図7】図7(a)は、本発明の第2実施形態におけるオプションフィーダ3が本体2に装着される前の本体2、及びオプションフィーダ3を正面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。図7(b)は、オプションフィーダ3が本体2に装着される前の本体2、及びオプションフィーダ3を側面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。図7(c)は、オプションフィーダ3が本体2に装着される際の本体2、及びオプションフィーダ3を側面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。
【図8】第2実施形態におけるロック機構20でオプションフィーダ3を本体2にロックできない一例を説明するための説明図である。
【図9】図9(a)は、本発明の第3実施形態におけるオプションフィーダ3が本体2に装着される前の本体2、及びオプションフィーダ3を正面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。図9(b)は、オプションフィーダ3が本体2に装着される前の本体2、及びオプションフィーダ3を側面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。図9(c)は、オプションフィーダ3が本体2に装着される際の本体2、及びオプションフィーダ3を側面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。
【図10】第4実施形態におけるロック機構10のロック解除のメカニズムを説明するための説明図である。
【図11】第5実施形態におけるロック機構20のロック解除のメカニズムを説明するための説明図である。
【図12】図12(a)は、本発明の第6実施形態において、オプションフィーダ3が本体2に装着されるメカニズムを説明するために、本体2、及びオプションフィーダ3の各構成の側面を示す説明図である。図12(b)は、本体2、及びオプションフィーダ3の各構成の上面を示す説明図である。
【図13】図13(a)は、第6実施形態において、オプションフィーダ3が本体2に装着されるメカニズムを説明するために、本体2、及びオプションフィーダ3の各構成の側面を示す説明図である。図13(b)は、本体2、及びオプションフィーダ3の各構成の上面を示す説明図である。
【図14】第6実施形態において、ロック機構40でオプションフィーダ3を本体2にロックできない一例を説明するための説明図である。
【図15】第6実施形態において、ロック機構40でオプションフィーダ3を本体2にロックできない一例を説明するための説明図である。
【図16】図16(a)、及び図16(b)は、第6実施形態において、オプションフィーダ3が本体2に装着されるメカニズムを説明するために、本体2、及びオプションフィーダ3の各構成の側面を示す説明図である。
【図17】本発明の各実施形態におけるロック機構の位置を説明するためにオプションフィーダ3の上面を示す説明図である。
【図18】図18(a)は、本発明の各実施形態におけるオプションフィーダ3の通紙口部5の形状を示すために、オプションフィーダ3の上面を示す説明図である。図18(b)は、本発明の変形例におけるオプションフィーダ3の通紙口部500の形状を示すために、オプションフィーダ3の上面を示す説明図である。
【図19】本発明の変形例におけるロック機構20の固定部24の形状を示すために、本発明の第2実施形態におけるオプションフィーダ3が本体2に装着される前の本体2、及びオプションフィーダ3を正面側から見た場合の本体2、及びオプションフィーダ3を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1.画像形成装置の外観]
図1に表された本発明の第1実施形態における画像形成装置1は、本発明のシート搬送装置の一例である。画像形成装置1は、図1に示すように本体2を備える。本体2は、手かけ部51を備える。オプションフィーダ3は、図1に示すように、本体2の下側に設けられる。オプションフィーダ3は、給紙部4を備える。給紙部4は、給紙トレイ4Aと筐体4Bとを備える。
【0011】
[2.オプションフィーダの基本構成]
オプションフィーダ3は、図2乃至図5に示すように、給紙部4、通紙口部5、シート搬送部6、及び位置決めピン7を備える。給紙トレイ4Aは、図4に示されたシートSが積載されるものであり、筐体4Bに対して抜き差しが可能なように取り付けられる。給紙トレイ4Aは、シート載置面4Sを備える。シートSは、シート載置面4Sに載置される。通紙口部5は、上側で開口している。通紙口部5は、給紙トレイ4Aに積載されたシートSが図1に示された本体2に向かって搬送される際に経由する排出口である。
【0012】
シート搬送部6は、給紙部4にあるシートSを通紙口部5から排出させるための機構である。シート搬送部6は、ローラ6A等のローラ、及びギア6B等のギア列を有する。シート搬送部6の駆動源は、オプションフィーダ3外の駆動部である図1に示された本体2の駆動部2Mが使用される。駆動部2Mの駆動力が本体2のギア列2Gに伝達される。ギア列2Gに伝達された駆動力は、少なくとも、オプションフィーダ3に図1に示された本体2が後述のようにしてロックされたとき、オプションフィーダ3のギア6Bに伝達される。ギア6Bに伝達された駆動力は、ギア列を介して、ローラ6Aに伝達される。この駆動力の伝達により、ローラ6Aが駆動される。従って、シート搬送部6は、少なくとも、オプションフィーダ3に本体2がロックされたとき、図1に示された本体2の駆動部2Mに連動して駆動される。位置決めピン7は、図1に示された本体2に設けられた位置決め穴に入れられることにより、オプションフィーダ3の上における図1に示された本体2の載置位置を決定するための位置決め部材である。
【0013】
[3.方向の定義]
本実施形態の説明で使用する方向を、図5を用いて説明する。矢印Xは、通紙口部5から排出されるシートSの搬送方向を示す。矢印Xの矢で示した向きが搬送方向の下流側を示し、矢印Xの矢で示した向きと反対の向きが搬送方向の上流側を示す。さらに、矢印Xと垂直に交わる想像線Yは幅方向を示す。図5において矢印Yの矢で示した向きが幅方向の右側を示す。図5において矢印Yの矢で示した向きと反対の向きが幅方向の左側を示す。図5におけるX軸方向、及びY軸方向の定義はその他の図面においても共通である。
【0014】
[4.第1実施形態におけるロック機構]
図6に表された本発明の第1実施形態におけるロック機構10は、オプションフィーダ3を本体2にロックするためのロック機構である。図6(a)は正面図、図6(b)(c)は側面図である。ロック機構10は、アンダーバー11とスイッチ機構12とを備える。アンダーバー11は、本体2の底面2AにY軸方向の幅方向に渡って延設される。スイッチ機構12は、オプションフィーダ3のY軸方向の幅方向の両側にそれぞれ設けられる。両スイッチ機構12は、ボス13、ガイド14、ロックレバー15、及びスイッチ部16を備える。ボス13は、給紙トレイ4Aの外側に設けられる。ガイド14は、筐体4Bの内側に設けられ、上側の延出部14U、及び下側の延出部14Lが平行に形成される。ボス13は、延出部14Uと延出部14Lとの間の空間に沿って摺動しながら案内される。ロックレバー15は、幅方向から見た場合に、X軸方向の下流側に向けて屈曲している。この屈曲部分は、筐体4Bの内側で支持される。ロックレバー15は、屈曲部分の上端から上端部分15BまでX軸方向の上流側へ延出している。スイッチ部16は、図6(a)に示すように、前面から見た場合に、Y軸方向の内側に向けて延出する一対の延出部と、一対の延出部をつなぐ連結部と、を備えた形状をしている。この一対の延出部、及び連結部により、ガイド14が備える延出部14Uと延出部14Lとの間の距離と同じ上下方向の幅をもつ内部溝16Aが形成されている。さらに、内部溝16Aは、ボス13が摺動できるY軸方向の深さをもつ。スイッチ部16は、給紙トレイ4Aの外側に位置し、且つ筐体4Bの内側に位置する。スイッチ部16は、ガイド14の垂直切断部14Aに遊嵌される。図6(b)に示すように、オプションフィーダ3が本体2にロックされていない状態において、スイッチ部16の下部16Cは、ロックレバー15の下端部分15Aの上に載せられた状態で設けられる。
【0015】
図6(b)(c)に表されるように、本体2がオプションフィーダ3に適切に載置されていく場合、以下に示すように、本体2がオプションフィーダ3に載置される。即ち、本体2のアンダーバー11がスイッチ部16の上部16Bを押し下げる。スイッチ部16がガイド14の垂直切断部14Aに沿って下方に移動する。スイッチ部16の下部16Cがロックレバー15の下端部分15Aを押し下げる。この押し下げにより、ロックレバー15が時計方向に回動する。ロックレバー15の上端部分15Bが本体2のアンダーバー11に引っ掛かる。この一連の動作が両スイッチ機構12で連動して行われると、オプションフィーダ3が本体2にロックされる。オプションフィーダ3が本体2にロックされると、延出部14U、及び延出部14Lとスイッチ部16の内部溝16Aとは段差が生じることなく連接される。従って、給紙トレイ4Aを筐体4Bから引き出そうとすれば、ガイド14内のボス13はスイッチ部16の内部溝16Aを通過する。つまり、給紙トレイ4Aを筐体4Bから引き出すことができる。
【0016】
これに対して、上記動作が両スイッチ機構12のいずれかで行われていない場合や、図6(a)(b)に表されるように、本体2とオプションフィーダ3とが離間している場合には、延出部14U、及び延出部14Lとスイッチ部16の内部溝16Aとの間には段差がある。従って、給紙トレイ4Aを筐体4Bから引き出そうとしても、ガイド14内のボス13はスイッチ部16の内部溝16Aを通過することができない。即ち、給紙トレイ4Aを筐体4Bから引き出すことができない。この点は、歪んだ状態にあるオプションフィーダ3に対して本体2を載置した場合も同様である。これにより、オプションフィーダ3に対し本体2が不具合設置状態であることをユーザに認識させることができる。
【0017】
[5.第2実施形態におけるロック機構]
図7に表された本発明の第2実施形態におけるロック機構20は、オプションフィーダ3を本体2にロックするためのロック機構である。第2実施形態において、第1実施形態における構成と同様の構成については第1実施形態における符号と同一の符号を付す。図7(a)は正面図、図7(b)(c)は側面図である。ロック機構20は、アンダーバー21と係止機構22とを備える。アンダーバー21は、図7(a)に示すように、本体2の底面2AにY軸方向の幅方向に渡って延設される。係止機構22は、コイルバネ23と固定部24を備える。コイルバネ23は、固定部24をX軸方向の搬送方向に付勢する。固定部24は、オプションフィーダ3のY軸方向の幅方向に渡って筐体4Bの上側において延設される。固定部24は、図7(b)に示すように、幅方向から見てその上部と下部が互いに平行に搬送方向上流側に向けて延出している。固定部24は、図7(b)に示すように、幅方向から見て、上部の搬送方向下流側端部と下部の搬送方向下流側端部とを連結する連結部を備える。固定部24の上部、及び下部が連結部により連結されることにより、内部溝24が形成されている。内部溝24は、コイルバネ23の反対側において、本体2のアンダーバー21が遊嵌されるようにオプションフィーダ3のY軸方向の幅方向に渡って形成されている。内部溝24Aの上方には、コイルバネ23から遠くなるにつれて下っていく傾斜面24Bがオプションフィーダ3のY軸方向の幅方向に渡って形成されている。
【0018】
図7(a)(b)(c)に表されるように、本体2がオプションフィーダ3に適切に載置されていく場合、以下に示すように、本体2がオプションフィーダ3に載置される。即ち、本体2のアンダーバー21が固定部24の傾斜面24Bを押し下げる。アンダーバー21がコイルバネ23による付勢方向とは反対方向に固定部24を後退させる。その後、本体2のアンダーバー21が固定部24の内部溝24Aと同じ高さ位置になると、コイルバネ23の付勢力によって固定部24が前進する。本体2のアンダーバー21が固定部24の内部溝24Aに遊嵌される。オプションフィーダ3が本体2にロックされる。
【0019】
これに対して、図8に表したように、ロック機構20では、歪んだ状態にあるオプションフィーダ3に対して本体2を載置しても、本体2のアンダーバー21の全体が図7(b)(c)に示された固定部24の内部溝24Aに嵌らない。従って、オプションフィーダ3が本体2にロックされない。これにより、オプションフィーダ3に対して本体2が不具合設置状態であることをユーザに認識させることができる。
【0020】
[6.第3実施形態におけるロック機構]
図9に表された本発明の第3実施形態におけるロック機構30は、オプションフィーダ3を本体2にロックするためのロック機構である。図9(a)は正面図、図9(b)(c)は側面図である。第3実施形態において、第1実施形態、及び第2実施形態における構成と同様の構成については第1実施形態、及び第2実施形態における符号と同一の符号を付す。ロック機構30は、上記第2実施形態におけるロック機構20と同様にして、アンダーバー21と係止機構22を備える。
【0021】
さらに、図9に表されたロック機構30は、オプションフィーダ3のY軸方向の幅方向の中央付近に第2スイッチ機構31を備える。第2スイッチ機構31は、ボス32、コイルバネ33、及びスイッチ部34を備える。ボス32は、オプションフィーダ3の給紙トレイ4Aに設けられる。コイルバネ33とスイッチ部34は、オプションフィーダ3の筐体4Bに設けられる。コイルバネ33は、スイッチ部34を上方向に付勢する。スイッチ部34には、図9(b)、及び図9(c)に示すように、ボス32が摺動できる幅、及び深さをもつ内部溝34Aが形成されている。スイッチ部34の上部は、オプションフィーダ3のX軸方向の搬送方向の上流側から下流側になるにつれて下っていく傾斜面34Bが形成されている。
【0022】
図9(a)(b)(c)に表されるように、本体2がオプションフィーダ3に適切に載置されていく場合、以下に示すように、本体2がオプションフィーダ3に載置される。即ち、コイルバネ23によって固定部24が前進する。固定部24の下端部分24Cがスイッチ部34の傾斜面34Bを押し下げる。スイッチ部34はコイルバネ33による付勢方向である上方向とは反対方向である下方向に降下する。そして、本体2がオプションフィーダ3に適切に載置され、オプションフィーダ3が本体2にロック機構30でロックされると、ボス32とスイッチ部34の内部溝34Aとは同じ高さに位置する。従って、給紙トレイ4Aを筐体4Bから引き出そうとすれば、給紙トレイ4Aのボス32は筐体4Bのスイッチ部34の内部溝34Aを通過することができるので、給紙トレイ4Aを筐体4Bから引き出すことができる。
【0023】
これに対して、上記動作が第2スイッチ機構31で行われていない場合や、図9(a)(b)に表されるように、本体2とオプションフィーダ3とが離間している場合には、ボス32とスイッチ部34の内部溝34Aとの間には段差がある。従って、給紙トレイ4Aを筐体4Bから引き出そうとしても、給紙トレイ4Aのボス32は筐体4Bのスイッチ部34の内部溝34Aを通過することができない。即ち、給紙トレイ4Aを筐体4Bから引き出せない。この点は、歪んだ状態にあるオプションフィーダ3に対して本体2を載置した場合も同様である。これにより、オプションフィーダ3に対し本体2が不具合設置状態であることをユーザに認識させることができる。
【0024】
[7.第4実施形態におけるロック解除]
次に、第4実施形態において、オプションフィーダ3が本体2にロックされた状態を解除する方法について説明する。第4実施形態において、オプションフィーダ3は、第1実施形態におけるロック機構10と同様のロック機構10を備える。ただし、図10に示すように、第4実施形態におけるロック機構10は、第1実施形態におけるロック機構10と異なり、傾斜面16Dを備える。傾斜面16Dは、前方から見た場合に、ロック機構10のスイッチ部16の下部16Cの角において、下部16Cの角の手かけ部51の側が傾斜して形成された面である。図10に表されたように、ロック機構10のロック状態を解除するには、本体2の手かけ部51を手で押すことにより行う。手かけ部51は、前方から見た場合に、スイッチ部16側の先端が傾斜面16Dと平行に傾斜して形成された傾斜面51Aを備える。手かけ部51が手で押されると、ロック機構10では、スイッチ部16の傾斜面16Dが手かけ部51側の傾斜面51Aにより押される。スイッチ部16の傾斜面16Dに対して上方に押す力が作用する。そのため、スイッチ部16の上部16Bが図6(b)(c)に示されたロックレバー15の上端部分15Bを上方に押す。図6(b)(c)に示されたロックレバー15が反時計方向に回動することにより、図6(b)に示されたように、本体2のアンダーバー11からロックレバー15の上端部分15Bが外れる。手かけ部51は、オプションフィーダ3のY軸方向の幅方向の両側に設けられた両ロック機構10に対してそれぞれ設けられる。これにより、オプションフィーダ3を本体2から取り外すことが可能となる。
【0025】
[8.第5実施形態におけるロック解除]
図11に表されたように、第5実施形態におけるロック機構20のロック状態を解除するには、本体2とオプションフィーダ3の間から手かけ部61を手で押すことにより行う。手かけ部61は、図1において示した本体2の手かけ部51と同様の位置に本体2に対して設けられる。第5実施形態において、オプションフィーダ3は、第2実施形態におけるロック機構20と同様のロック機構20を備える。手かけ部61は、傾斜面61Aを備える。傾斜面61Aは、固定部24側の先端部分が傾斜して形成された面である。これに対して、ロック機構20は、ロック機構20の固定部24の下部部分24Cの一部に、手かけ部61側が傾斜面61Aの傾斜に合わせて傾斜した傾斜面24Dを備える。尚、図11は正面図であるが、図11の二点鎖線内は平面図である。手かけ部61が手で押されると、ロック機構20では、固定部24の傾斜面24Dが手かけ部61側の傾斜面61Aにより押される。固定部24の傾斜面24Dに対して反付勢方向に押す力が作用する。そのため、本体2のアンダーバー21が図2(a)(b)に示された固定部24の内部溝24Aから抜け出る。この状態で本体2を上方に移動させれば、オプションフィーダ3を本体2から取り外すことが可能となる。
【0026】
[9.第6実施形態におけるロック機構]
図12及び図13に表された本発明の第6実施形態におけるロック機構40は、オプションフィーダ3を本体2にロックするためのロック機構である。図12(a)と図13(a)とは本体2とオプションフィーダ3を表した側面図である。図12(b)と図13(b)とはオプションフィーダ3を表した平面図である。ロック機構40は、アンダーバー41とロックレバー42と捻りバネ43と係止機構44とを備える。ロック機構40は、図3等に示されたオプションフィーダ3の筐体4B側に設けられる。アンダーバー41は、本体2の底面2AにY軸方向の幅方向に渡って延設される。ロックレバー42は、図12(a)に示すように、搬送方向上流側に向けて延出した上方延出部と、この延出部の下流側端部から下方に向けて延出した下方延出部と、を備えた屈曲形状を有する。ロックレバー42の下方延出部の下端は、オプションフィーダ3の通紙口部5よりX軸方向の搬送方向の下流側において、オプションフィーダ3によって支持されている。ロックレバー42は、捻りバネ43で上方向、且つ搬送方向上流側に向けて付勢されている。つまり、ロックレバー42は、図12(a)と図13(a)では、反時計方向に向けて付勢されている。係止機構44は、オプションフィーダ3のY軸方向の幅方向の両側にそれぞれ設けられる。両係止機構44は、スイッチ部45やリンク部材46とコイルバネ47を備える。スイッチ部45は、X軸方向の搬送方向の下流側になるにつれて下っていく傾斜孔45Aが幅方向に貫通して設けられている。スイッチ部45は、コイルバネ47で上方向に付勢されている。リンク部材46は、図12(b)に示すように、上方から見て、搬送方向下流側に向けて延出した第1延出部と第1延出部の下流側端部から装置内側に向けて延出した第2延出部とを備える。そして、リンク部材46は、一対の第1延出部と一対の第2延出部とで通紙口部5の外側を取り囲むように位置している。リンク部材46の後端部分46Aには突起部46Cが設けられている。その突起部46Cは、図12(b)に示すように、スイッチ部45の傾斜孔45Aに遊嵌されている。リンク部材46の先端部分46Bは鉤状である。
【0027】
図12に表されるように、本体2とオプションフィーダ3とが離間している場合には、スイッチ部45がコイルバネ47の付勢力で上方向に移動する。従って、スイッチ部45の傾斜孔45Aの最下部までリンク部材46の突起部46Cが移動する。そのため、リンク部材46はX軸方向の搬送方向の上流側から下流側に移動する。リンク部材46の先端部分46Bはロックレバー42に当接する。リンク部材46は、この当接によりロックレバー42が上方向に回動することを阻止する。つまり、図12(a)では、リンク部材46は、この当接によりロックレバー42が反時計方向に回動することを阻止する。そして、図13に表されたように、本体2がオプションフィーダ3に適切に載置されていく場合には、以下に示すように本体2がオプションフィーダ3に載置される。即ち、本体2がスイッチ部45の上部45Bを押し下げる。スイッチ部45がコイルバネ47の付勢力に反して下方向に移動する。スイッチ部45の傾斜孔45Aの最上部までリンク部材46の突起部46Cが移動する。そのため、リンク部材46はX軸方向の搬送方向の下流側から上流側に移動する。リンク部材46の先端部分46Bはロックレバー42から離れる。ロックレバー42が上方向に回動する。つまり、図13(a)では、ロックレバー42が反時計方向に回動する。これにより、ロックレバー42の上端部分42Aが本体2のアンダーバー41に引っ掛かる。この動作が両係止機構44をもって行われると、オプションフィーダ3が本体2にロックされる。この動作が両係止機構44のいずれか一方で行われないと、図14や図15に表されたように、その一方の係止機構44により、リンク部材46の先端部分46Bはロックレバー42に当接する。即ち、図14において紙面上側のリンク部材46の先端部分46Bはロックレバー42に当接している。一方、図14において紙面下側のリンク部材46の先端部分46Bはロックレバー42から離間している。図15において、紙面上側のリンク部材46の先端部分46Bはロックレバー42から離間している。一方、図15において紙面下側のリンク部材46の先端部分46Bはロックレバー42に当接している。リンク部材46は、図14において紙面上側のリンク部材46のロックレバー42に対する当接により、ロックレバー42が上方向に回動することを阻止する。リンク部材46は、図15において紙面下側のリンク部材のロックレバー42に対する当接により、ロックレバー42が上方向に回動することを阻止する。従って、上述のロック動作が両係止機構44のいずれか一方で行われないと、オプションフィーダ3が図12や図13に示された本体2にロックされない。
【0028】
さらに、ロック機構40は、オプションフィーダ3に対してオプションフィーダ3のY軸方向の幅方向の中央付近であって、図16に表されたように、X軸方向の搬送方向の下流側に第3スイッチ機構48を備える。第3スイッチ機構48は、ボス49、及びスイッチ部50を備える。ボス49は、図12(a)や図13(a)に示されたオプションフィーダ3の給紙トレイ4Aに設けられる。スイッチ部50は、図3等に示された筐体4Bに設けられ、不図示の付勢部材によって上方向に付勢される。スイッチ部50は、ボス49が摺動できる幅、及び深さをもつ内部溝50Aを備える。スイッチ部50の上部に、図12(a)や図13(a)に示されたオプションフィーダ3のX軸方向の搬送方向の下流側から上流側になるにつれて下っていく傾斜面50Bが形成されている。尚、図16は側面図であるが、図16(b)の二点鎖線内は正面図である。
【0029】
図12(a)に示すように本体2とオプションフィーダ3とが離間している場合には、図16(b)に表されたように、ロックレバー42の下端部分42Bはスイッチ部50から離間している。そのため、スイッチ部50は不図示の付勢部材によって上方向に移動する。従って、スイッチ部50の内部溝50Aとボス49とが同じ高さの位置にない。従って、給紙トレイ4Aを図3等に示された筐体4Bから引き出そうとすれば、給紙トレイ4Aのボス49は図3等に示された筐体4Bのスイッチ部50の内部溝50Aを通過することができない。従って、給紙トレイ4Aを図3等に示された筐体4Bから引き出すことができない。この点は、歪んだ状態にあるオプションフィーダ3に対して本体2を載置した場合も同様である。これにより、オプションフィーダ3に対し本体2が不具合設置状態であることをユーザーに認識させることができる。
【0030】
これに対して、図13(a)に示すように本体2がオプションフィーダ3に適切に載置されていく場合には、図16(a)に表されたように、ロックレバー42の下端部分42Bがスイッチ部50の傾斜面50Bを押し下げる。スイッチ部50は、下方向に移動する。スイッチ部50の内部溝50Aとボス49とが同じ高さ位置となる。従って、給紙トレイ4Aを図3等に示された筐体4Bから引き出そうとすれば、給紙トレイ4Aのボス49は図3等に示された筐体4Bのスイッチ部50の内部溝50Aを通過することができる。従って、給紙トレイ4Aを図3等に示された筐体4Bから引き出すことができる。
【0031】
[10.ロック機構の位置]
各ロック機構10,20,30は、オプションフィーダ3を本体2にロックさせるものであるが、そのロック箇所は図17に表すようにそれぞれ異なる。ロック機構20とロック機構30の各ロック箇所は、通紙口部5のY軸方向の幅方向における中央部のシートSのX軸方向の搬送方向の下流側にある位置P1にある。
【0032】
ロック機構10は、シートSのX軸方向の搬送方向に垂直なY軸方向の幅方向において通紙口部5の両側にロック箇所がある。もっとも、そのようなロック機構10の両ロック箇所は、通紙口部5が占める領域をY軸方向の幅方向へ延長した領域Rと少なくとも一部がそれぞれ重なる位置に配置してもよい。例えば、シートSのX軸方向の搬送方向の下流側で領域Rと少なくとも一部が重なる位置P2にロック機構10の両ロック箇所があってもよい。また、シートSのX軸方向の搬送方向の上流側で領域Rと少なくとも一部が重なる位置P3にロック機構10の両ロック箇所があってもよい。もちろん、領域Rの全部と重なる位置にロック機構10の両ロック箇所があってもよい。尚、ロック機構10の両ロック箇所は、オプションフィーダ3のY軸方向の幅方向の両側であって且つX軸方向の搬送方向のオプションフィーダ3の中央部よりも想像線Zの矢印方向である下流側に設けられてもよい。
【0033】
[11.まとめ]
すなわち、本実施の形態では、オプションフィーダ3を本体2にロックするための各ロック機構10,20,30がある。ロック機構10のロック箇所は、シートSのX軸方向の搬送方向に垂直なY軸方向の幅方向において通紙口部5の両側に設けられている。ロック機構20とロック機構30との各ロック箇所は、通紙口部5のY軸方向の幅方向における中央部のX軸方向の搬送方向の下流側の位置P1に設けられている。あるいは、ロック機構10のロック箇所は、オプションフィーダ3のY軸方向の幅方向の両側であって且つX軸方向の搬送方向のオプションフィーダ3の中央部よりも下流側に設けられる。このようにして、各ロック機構10,20,30のロック箇所がオプションフィーダ3と本体2との間でシート搬送経路の一端となる通紙口部5の付近に設けられている。従って、シート搬送経路がゆがみにくく、オプションフィーダ3が傾いた状態にある場合でもジャム、及び斜行などのシート搬送異常を防止することが可能である。
【0034】
[12.その他]
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0035】
[12−1.通紙口部の形状]
図18(a)に表されたように、オプションフィーダ3の通紙口部5は、その周囲がオプションフィーダ3の部材で囲まれた長方形状の空間領域であった。もっとも、図18(b)に表されたように、オプションフィーダ3の一端側にある長方形状の全空間領域500をオプションフィーダ3の通紙口部としてもよい。図18(b)の場合には、第1実施の形態などにおいて示したロック機構10が実施可能である。
【0036】
[12−2.搬送方向の中央部]
ロック機構10のロック箇所は、オプションフィーダ3のY軸方向の幅方向の両側であって且つ図17に示す点Qよりも下流側に設けられてもよい。点Qは、シートSのX軸方向の搬送方向の下流側にある通紙口部5の端部とシートSのX軸方向の搬送方向の上流側にあるオプションフィーダ3の位置決めピン7との中央部である位置を示す。つまり図17の想像線Zについては、点Qを通過させてもよい。
【0037】
[12−3.固定部の形状]
第2実施形態におけるロック機構20では、図19に示すように、オプションフィーダ3のY軸方向の幅方向が短い固定部24を二つ用意してもよい。図19に示す固定部24では、紙面右側の固定部24Rと紙面左側の固定部24Lとがオプションフィーダ3のY軸方向の幅方向の両側に設けられる。こられの二つの固定部24R,24Lによっても、オプションフィーダ3を本体2にロックさせることができる。
【符号の説明】
【0038】
1 画像形成装置(シート搬送装置)
2 本体
3 オプションフィーダ
4 給紙部
4A 給紙トレイ
4B 筐体
4S シート載置面(シート載置部)
5 通紙口部
6 シート搬送部
10 ロック機構
11 アンダーバー(プレート)
13 ボス
14 ガイド
15 ロックレバー
16 スイッチ部
16A 内部溝
20 ロック機構
21 アンダーバー(第1係止部)
24 固定部(第2係止部)
30 ロック機構
40 ロック機構
42 ロックレバー(係止部)
45 スイッチ部
46 リンク部材
46A リンク部材の後端部分
46B リンク部材の先端部分
51 手かけ部
61 手かけ部
S シート
R 通紙口部が占める領域を幅方向へ延長した領域
X 搬送方向
Y 幅方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを搬送するシート搬送装置の本体に装着されるオプションフィーダであって、
前記シートが載置されるシート載置部と、
上側で開口している通紙口部と、
前記シート載置部から前記通紙口部にまでシートを搬送するシート搬送部と、
前記シートの搬送方向に垂直な幅方向において前記通紙口部の両側、前記通紙口部の 前記幅方向における中央部の前記搬送方向の下流側、又は前記オプションフィーダの前 記幅方向の両側であって且つ前記搬送方向の中央部よりも下流側のいずれかに設けられ 、前記オプションフィーダを前記本体にロックするためのロック機構と、を備えたこと、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項2】
請求項1に記載するオプションフィーダであって、
前記ロック機構を前記幅方向において前記通紙口部の両側にそれぞれ設けたこと、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項3】
請求項2に記載するオプションフィーダであって、
前記通紙口部が占める領域を前記幅方向へ延長した領域と前記各ロック機構が占める領域との少なくとも一部とがそれぞれ重なること、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載するオプションフィーダであって、
前記オプションフィーダが前記本体に前記ロック機構でロックされた場合に、前記オプションフィーダから前記シート載置部が引き出されることが可能になること、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項5】
請求項4に記載するオプションフィーダであって、
前記ロック機構は、
前記シート載置部の両側に設けられたボスと、
前記ボスが前記ガイド内を摺動するガイドと、を備え、
前記オプションフィーダが前記本体に前記ロック機構でロックされた場合に、前記ロック機構で前記ボスが前記ガイド内を前記搬送方向の下流側まで摺動することにより、前記オプションフィーダから前記シート載置部が引き出されることが可能になること、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載するオプションフィーダであって、
前記ロック機構は、
前記幅方向に延出したプレートが前記本体に前記幅方向に渡って設けられた第1係止 部と、
前記オプションフィーダに回動可能に支持された第2係止部と、を備え、
前記オプションフィーダが前記本体に前記ロック機構でロックされた場合に、前記ロック機構で前記第1係止部と前記第2係止部とがそれぞれ係合すること、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項7】
請求項6に記載するオプションフィーダであって、
前記幅方向に渡って前記ロック機構の第2係止部が前記幅方向に延出していること、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載するオプションフィーダであって、
前記本体の手かけ部が外部から押されることによって前記ロック機構による前記オプションフィーダの前記本体に対するロックを解除すること、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載するオプションフィーダであって、
前記オプションフィーダが前記本体に前記ロック機構でロックされた場合に、前記オプションフィーダ外の駆動部と前記シート搬送部とが連動すること、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項10】
請求項1に記載するオプションフィーダであって、
前記ロック機構を前記通紙口部の前記幅方向における中央部の前記搬送方向の下流側に設けたこと、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項11】
請求項10に記載するオプションフィーダであって、
前記ロック機構として前記オプションフィーダに対して前記本体が装着される側を向いた所定方向に回動付勢された係止部と、
前記オプションフィーダの前記搬送方向の両側に上下動可能に設けられ、上方向に付勢された一対のスイッチ部と、
前記係止部と前記一対のスイッチ部との間に渡設された一対のリンク部材と、を備え、
前記通紙口部の前記幅方向における中央部の前記搬送方向の下流側に前記リンク部材の先端部分が位置し、
前記オプションフィーダの前記幅方向の両側であって且つ前記搬送方向の中央部よりも下流側に前記リンク部材の後端部分が位置し、
前記オプションフィーダが前記本体に装着されていない場合に、前記一対のリンク部材の前記先端部分がそれぞれ前記係止部に当接して、前記係止部が前記所定方向に回動することが阻止される一方、前記オプションフィーダが前記本体に装着される場合に、前記本体により前記スイッチ部材の双方が同時に押下された状態では、前記スイッチ部材の双方が前記一対のリンク部材の前記後端部分をそれぞれ押動させることにより、前記一対のリンク部材の前記先端部分がそれぞれ前記係止部から離間し、前記係止部が前記所定方向に回動すること、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項12】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載するオプションフィーダであって、
前記ロック機構は、
前記本体に前記幅方向に渡って設けられ、前記幅方向に延出したプレートと、
前記シート載置部の両側に設けられたボスと、
前記ボスが前記ガイド内を摺動するガイドと、
前記シート載置部の両側で回動自在なロックレバーと、
前記ガイドが垂直方向に切断された垂直切断部に遊嵌され、前記ロックレバーで下側 から支持されるスイッチ部と、
前記スイッチ部に設けられ、前記ガイドの幅と同じ大きさの内部溝と、を備え、
前記オプションフィーダが前記本体に装着された場合には、前記プレートが前記スイッチ部の上側を押下されることで前記スイッチ部の下側で押下されたロックレバーが回動することにより、前記ロックレバーが前記プレートに係止して、前記オプションフィーダが前記本体に前記ロック機構でロックされると同時に、前記スイッチ部の前記内部溝が前記ガイドと連接することにより、前記ロック機構で前記ボスが前記内部溝内を介して前記ガイド内を前記搬送方向の下流側まで摺動することにより、前記オプションフィーダから前記シート載置部が引き出されることが可能になること、を特徴とするオプションフィーダ。
【請求項13】
請求項1乃至請求項12のいずれか一つに記載するオプションフィーダが装着される前記本体と、
前記本体内部において前記通紙口部により搬送される前記シートを搬送する本体側搬送部と、を備えたこと、を特徴とするシート搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−63816(P2013−63816A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−202615(P2011−202615)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】