説明

オペレータ監視サーバ、システム、およびプログラム

【課題】コンタクトセンタにおいて、スーパーバイザがオペレータそれぞれの状態を容易に把握でき、作業の異常に素早く気付くことができる監視装置を提供すること。
【解決手段】サーバ10は、通信回線を介して電話交換機30、および表示部を備えた端末20と接続され、コンタクトセンタにおけるオペレータが使用する電話機40の稼動状況を示す稼動状況データを、電話交換機30から受信し、前記稼動状況の変化後の経過時間を計測し、受信した前記稼動状況データに応じて、予め関連付けて記憶した設定データを読み出し、前記オペレータの座席位置に対応する前記表示部の所定の位置に、前記設定データおよび前記経過時間に基づいて、前記稼動状況および前記経過時間を示す画像を表示させるための表示データを生成し、端末20に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンタクトセンタにおけるオペレータの状態を監視するサーバ、システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンタクトセンタ(コールセンタ)においては、スーパーバイザ(管理者)が複数のオペレータの作業状況を監視している。スーパーバイザは、オペレータからの報知等により、通話時間や処理時間が長い等の異常を発見した場合に、その場でサポートや指示を出したり、代わって対応したりといった対処をしている。そのため、通話におけるサービスレベルの維持・向上や、業務効率向上のためには、スーパーバイザの役割は大きく、特に、異常の発見の早さが求められている。
【0003】
このような状況の中で、例えば特許文献1には、オペレータの不足を迅速に把握するため、電話端末機の稼動状況および通話時間を一覧表示する装置が提案されている。
【特許文献1】特開2003−309656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の装置によっても、スーパーバイザは、接続率や通話時間からオペレータの不足を把握するに止まり、座席位置や、通話以外のその他の状態での経過時間等を含めてオペレータそれぞれの状態をタイムリーに知ることは難しい。そのため、スーパーバイザは、オペレータそれぞれの作業の異常に素早く気付くことは依然として難しい。
【0005】
そこで、本発明は、スーパーバイザがオペレータそれぞれの状態を容易に把握でき、作業の異常に素早く気付くことができる監視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的のため、具体的には、以下のようなものを提供する。
【0007】
(1) 通信回線を介して電話交換機、および表示部を備えた端末と接続され、コンタクトセンタにおけるオペレータの状態を監視するサーバであって、
前記オペレータが使用する電話端末の稼動状況を示す稼動状況データを、前記電話交換機から受信する手段と、
前記稼動状況の変化後の経過時間を計測する手段と、
受信した前記稼動状況データに応じて、予め関連付けて記憶した設定データを読み出す手段と、
前記オペレータの座席位置に対応する前記表示部の所定の位置に、前記設定データおよび前記経過時間に基づいて、前記稼動状況および前記経過時間を示す画像を表示させるための表示データを生成し、前記端末に送信する手段と、を備えるサーバ。
【0008】
このような構成によれば、当該サーバは、通信回線を介して電話交換機、および表示部を備えた端末と接続され、コンタクトセンタにおけるオペレータが使用する電話端末の稼動状況を示す稼動状況データを、前記電話交換機から受信し、前記稼動状況の変化後の経過時間を計測し、受信した前記稼動状況データに応じて、予め関連付けて記憶した設定データを読み出し、前記オペレータの座席位置に対応する前記表示部の所定の位置に、前記設定データおよび前記経過時間に基づいて、前記稼動状況および前記経過時間を示す画像を表示させるための表示データを生成し、前記端末に送信する。
【0009】
このことにより、スーパーバイザは、オペレータの位置および各処理における経過時間を前記端末の画面上で確認できるため、問題が発生しているオペレータを素早く発見できる可能性がある。その結果、問題に対する対処が早くなるため、コンタクトセンタにおける処理効率を向上させる可能性がある。
【0010】
(2) 前記設定データの一部として、前記画像の表示色データを前記稼動状況データと関連付けて記憶する手段を更に備え、
前記画像は、前記稼動状況に応じた前記表示色データにより色分けされることを特徴とする(1)に記載のサーバ。
【0011】
このような構成によれば、当該サーバは、前記設定データの一部として、前記画像の表示色データを前記稼動状況データと関連付けて記憶し、前記画像は、前記稼動状況に応じた前記表示色データにより色分けされる。
【0012】
このことにより、当該サーバは、オペレータの作業の状況を色分けして表示するので、スーパーバイザは、それらを容易に視認できる可能性がある。
【0013】
(3) 前記端末から、前記表示色データを受信する手段を更に備える(2)に記載のサーバ。
【0014】
このような構成によれば、当該サーバは、前記端末から前記表示色データを受信し、前記画像の色分けに反映する。このことにより、スーパーバイザは、前記端末から自らの見やすい配色を設定し、オペレータの状況を色分けして表示することができるので、オペレータの作業の状況把握を容易にできる可能性がある。
【0015】
(4) 前記設定データの一部として、前記経過時間に対する閾値を、前記稼動状況データと関連付けて記憶する手段を更に備え、
前記経過時間が前記閾値を超えた場合には、前記画像における前記経過時間の表示態様を変化させることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載のサーバ。
【0016】
このような構成によれば、当該サーバは、前記設定データの一部として、前記経過時間に対する閾値を前記稼動状況データと関連付けて記憶し、前記経過時間が前記閾値を超えた場合には、前記画像における前記経過時間の表示態様を変化させる。
【0017】
このことにより、前記端末のユーザ(スーパーバイザ)は、閾値を超える状態の継続を、例えば表示色の変化等により容易に把握することができるので、問題の発生を素早く発見することができる。
【0018】
(5) 前記端末から、前記閾値を受信する手段を更に備える(4)に記載のサーバ。
【0019】
このような構成によれば、当該サーバは、前記端末から前記閾値を受信し、受信した前記閾値に基づいて、前記画像における前記経過時間の表示態様を変化させる。このことにより、スーパーバイザは、前記端末から経験や過去の統計データ等に基づいた閾値を自由に入力・設定できるので、コンタクトセンタの業務内容に応じて柔軟に設定し直すことができる。
【0020】
(6) 前記表示データには、前記オペレータを識別するデータおよび内線番号を含むことを特徴とする(1)から(5)のいずれかに記載のサーバ。
【0021】
このような構成によれば、スーパーバイザは、問題のあるオペレータの内線番号を即座に知ることができる。その結果、迅速な対処が可能となるので、コンタクトセンタの処理効率が向上する可能性がある。
【0022】
なお、前記オペレータは、前記電話端末に対して複数人であってもよい。その場合には、前記表示データに複数のオペレータを識別するデータ、あるいは代表する1のオペレータを識別するデータを含むこととしてよい。
【0023】
(7) 前記オペレータの通話を録音した録音装置の識別データを、前記電話交換機から受信する手段を更に備え、
前記表示データには、受信した前記識別データを含むことを特徴とする(1)から(6)のいずれかに記載のサーバ。
【0024】
このような構成によれば、当該サーバは、前記オペレータの通話を録音した録音装置の識別データを、前記電話交換機から受信し、前記表示データには、受信した前記識別データを含む。
【0025】
このことにより、スーパーバイザは、問題のあるオペレータの通話記録の識別データを即座に知ることができる。その結果、迅速に通話内容を参照して問題に対処できるので、コンタクトセンタの処理効率が向上する可能性がある。
【0026】
(8) 前記電話端末を使用される業務毎に分類する分類データと、その表示を区別するための分類色データとを、予め前記電話端末を識別するデータと関連付けて記憶する手段と、
前記電話交換機が計測する前記業務毎の応答率を受信する手段と、
受信した前記業務毎の応答率を、前記表示部に表示させるために前記端末に送信する手段と、を更に備え、
前記表示データには、前記分類色データを含むことを特徴とする(1)から(7)のいずれかに記載のサーバ。
【0027】
このような構成によれば、当該サーバは、前記電話端末を使用される業務毎に分類する分類データと、その表示を区別するための分類色データとを、予め前記電話端末を識別するデータと関連付けて記憶し、前記電話交換機が計測する前記業務毎の応答率を受信し、受信した前記業務毎の応答率を表示し、前記表示データには、前記分類色データを含む。
【0028】
このことにより、当該サーバは、複数の電話端末を業務毎に色分けして表示し、更にその業務毎の応答率を表示することができる。その結果、スーパーバイザは、業務ごとの現在の対応可能状況を応答率で知ることができ、例えば、応答率の下がっている(サービスレベルが低下している)業務に対してオペレータを増員する等の対処を効率的に行える可能性がある
【0029】
(9) 前記稼動状況に基づいて、前記業務毎の前記オペレータの待機度合いを求める手段と、
前記待機度合いを示す画像を、前記応答率と対応付けて表示するために前記端末に送信する手段と、を更に備える(8)に記載のサーバ。
【0030】
このような構成によれば、当該サーバは、前記稼動状況に基づいて、前記業務毎の前記オペレータの待機度合いを求め、前記待機度合いを示す画像を、前記応答率と対応付けて表示する。
【0031】
このことにより、当該サーバは、オペレータの待機度合いを求めて表示できる。その結果、スーパーバイザは、当該業務における要員数に余裕があるか否かを容易に知ることができるため、オペレータの再配置等の対応を効果的に行える可能性がある。
【0032】
なお、オペレータの待機度合いを示す画像は、指標となる数値であってもよいし、色分けしたランプ状の画像等であってもよい。
【0033】
(10) 少なくとも、通信回線を介して接続されたサーバおよび端末を含み、コンタクトセンタにおけるオペレータの状態を監視するシステムであって、
前記サーバは、前記オペレータが使用する電話端末の稼動状況を示す稼動状況データを、前記サーバと接続された電話交換機から受信する手段と、
前記稼動状況の変化後の経過時間を計測する手段と、
受信した前記稼動状況データに応じて、予め関連付けて記憶した設定データを読み出す手段と、
前記設定データおよび前記経過時間に基づいて、前記稼動状況および前記経過時間を示す画像を表示させるための表示データを生成する手段と、を備え、
前記端末は、前記サーバから受信した前記表示データに基づいて、前記オペレータの座席位置に対応する前記端末の表示部における所定の位置に、前記画像を表示する手段を備えるシステム。
【0034】
このような構成によれば、当該システムを運用することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【0035】
(11) 前記サーバは、前記設定データの一部として、前記画像の表示色データを前記稼動状況データと関連付けて記憶する手段を更に備え、
前記画像は、前記稼動状況に応じた前記表示色データにより色分けされることを特徴とする(10)に記載のシステム。
【0036】
このような構成によれば、当該システムを運用することにより、(2)と同様の効果が期待できる。
【0037】
(12) 前記端末は、ユーザから前記表示色データの入力を受け付け、前記サーバに送信する手段を更に備える(11)に記載のシステム。
【0038】
このような構成によれば、当該システムを運用することにより、(3)と同様の効果が期待できる。
【0039】
(13) 前記サーバは、前記設定データの一部として、前記経過時間に対する閾値を、前記稼動状況データと関連付けて記憶する手段を更に備え、
前記経過時間が前記閾値を超えた場合には、前記画像における前記経過時間の表示態様を変化させることを特徴とする(10)から(12)のいずれかに記載のシステム。
【0040】
このような構成によれば、当該システムを運用することにより、(4)と同様の効果が期待できる。
【0041】
(14) 前記端末は、ユーザから前記閾値の入力を受け付け、前記サーバに送信する手段を更に備える(13)に記載のシステム。
【0042】
このような構成によれば、当該システムを運用することにより、(5)と同様の効果が期待できる。
【0043】
(15) 前記表示データには、前記オペレータを識別するデータおよび内線番号を含むことを特徴とする(10)から(14)のいずれかに記載のシステム。
【0044】
このような構成によれば、当該システムを運用することにより、(6)と同様の効果が期待できる。
【0045】
(16) 前記サーバは、前記オペレータの通話を録音した録音装置の識別データを、前記電話交換機から受信する手段を更に備え、
前記表示データには、受信した前記識別データを含むことを特徴とする(10)から(15)のいずれかに記載のシステム。
【0046】
このような構成によれば、当該システムを運用することにより、(7)と同様の効果が期待できる。
【0047】
(17) 前記サーバは、前記電話端末を使用される業務毎に分類する分類データと、その表示を区別するための分類色データとを、予め前記電話端末を識別するデータと関連付けて記憶する手段と、
前記電話交換機が計測する前記業務毎の応答率を受信する手段と、を更に備え、
前記端末は、前記サーバから受信した前記業務毎の応答率を前記表示部に表示する手段を更に備え、
前記表示データには、前記分類色データを含むことを特徴とする(10)から(16)のいずれかに記載のシステム。
【0048】
このような構成によれば、当該システムを運用することにより、(8)と同様の効果が期待できる。
【0049】
(18) 前記サーバは、前記稼動状況に基づいて、前記業務毎の前記オペレータの待機度合いを求める手段を更に備え、
前記端末は、前記サーバから受信した前記待機度合いを示す画像を、前記応答率と対応付けて表示する手段を更に備える(17)に記載のシステム。
【0050】
このような構成によれば、当該システムを運用することにより、(9)と同様の効果が期待できる。
【0051】
(19) 少なくとも通信回線を介して接続されたサーバおよび端末を含むシステムに、コンタクトセンタにおけるオペレータの状態を監視させるためのプログラムであって、
前記サーバに、前記オペレータが使用する電話端末の稼動状況を示す稼動状況データを、電話交換機から受信するステップと、
前記稼動状況の変化後の経過時間を計測するステップと、
受信した前記稼動状況データに応じて、予め関連付けて記憶した設定データを読み出すステップと、
前記設定データおよび前記経過時間に基づいて、前記稼動状況および前記経過時間を示す画像を表示させるための表示データを生成するステップと、を実行させ、
前記端末に、前記サーバから受信した前記表示データに基づいて、前記オペレータの座席位置に対応する前記端末の表示部における所定の位置に、前記画像を表示するステップを実行させるプログラム。
【0052】
このような構成によれば、当該プログラムをシステムに実行させることにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【0053】
(20) 前記サーバに、前記設定データの一部として、前記画像の表示色データを前記稼動状況データと関連付けて記憶するステップを更に実行させ、
前記画像は、前記稼動状況に応じた前記表示色データにより色分けされることを特徴とする(19)に記載のプログラム。
【0054】
このような構成によれば、当該プログラムをシステムに実行させることにより、(2)と同様の効果が期待できる。
【0055】
(21) 前記端末に、ユーザから前記表示色データの入力を受け付け、前記サーバに送信するステップを更に実行させる(20)に記載のプログラム。
【0056】
このような構成によれば、当該プログラムをシステムに実行させることにより、(3)と同様の効果が期待できる。
【0057】
(22) 前記サーバに、前記設定データの一部として、前記経過時間に対する閾値を、前記稼動状況データと関連付けて記憶するステップを更に実行させ、
前記経過時間が前記閾値を超えた場合には、前記画像における前記経過時間の表示態様を変化させることを特徴とする(19)から(21)のいずれかに記載のプログラム。
【0058】
このような構成によれば、当該プログラムをシステムに実行させることにより、(4)と同様の効果が期待できる。
【0059】
(23) 前記端末に、ユーザから前記閾値の入力を受け付け、前記サーバに送信するステップを更に実行させる(22)に記載のプログラム。
【0060】
このような構成によれば、当該プログラムをシステムに実行させることにより、(5)と同様の効果が期待できる。
【0061】
(24) 前記表示データには、前記オペレータを識別するデータおよび内線番号を含むことを特徴とする(19)から(23)のいずれかに記載のプログラム。
【0062】
このような構成によれば、当該プログラムをシステムに実行させることにより、(6)と同様の効果が期待できる。
【0063】
(25) 前記サーバに、前記オペレータの通話を録音した録音装置の識別データを、前記電話交換機から受信するステップを更に実行させ、
前記表示データには、受信した前記識別データを含むことを特徴とする(19)から(24)のいずれかに記載のプログラム。
【0064】
このような構成によれば、当該プログラムをシステムに実行させることにより、(7)と同様の効果が期待できる。
【0065】
(26) 前記サーバに、前記電話端末を使用される業務毎に分類する分類データと、その表示を区別するための分類色データとを、予め前記電話端末を識別するデータと関連付けて記憶するステップと、
前記電話交換機が計測する前記業務毎の応答率を受信するステップと、を更に実行させ、
前記端末に、前記サーバから受信した前記業務毎の応答率を前記表示部に表示するステップを更に実行させ、
前記表示データには、前記分類色データを含むことを特徴とする(19)から(25)のいずれかに記載のプログラム。
【0066】
このような構成によれば、当該プログラムをシステムに実行させることにより、(8)と同様の効果が期待できる。
【0067】
(27) 前記サーバに、前記稼動状況に基づいて、前記業務毎の前記オペレータの待機度合いを求めるステップを更に実行させ、
前記端末に、前記サーバから受信した前記待機度合いを示す画像を、前記応答率と対応付けて表示するステップを更に実行させる(26)に記載のプログラム。
【0068】
このような構成によれば、当該プログラムをシステムに実行させることにより、(9)と同様の効果が期待できる。
【発明の効果】
【0069】
本発明によれば、コンタクトセンタにおいて、スーパーバイザがオペレータそれぞれの状態を容易に把握でき、作業の異常に素早く気付くことができる監視装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0070】
本発明に係る好適な実施形態の一例について、図面に基づいて以下に説明する。
【0071】
[システム概要]
図1は、本発明の好適な実施形態の一例に係るシステム1の概要を示す図である。
【0072】
電話交換機30は、コンタクトセンタにおいて、複数のオペレータが使用するそれぞれの電話機40の状態を監視し、オペレータそれぞれについて、例えば、顧客との通話中、通話保留中、コール待ち等のステータスを判別する。
【0073】
サーバ10は、電話交換機30が判別したオペレータのステータスを受信し、当該ステータスの経過時間を計測する。そして、サーバ10は、スーパーバイザの使用する端末20から受信する設定データに基づいて、表示データを生成して端末20に送信する。
【0074】
ここで、サーバ10にて生成する表示データには、オペレータのステータスと、そのステータスになってからの経過時間を含んでいる。そのため、端末20にて表示された画面から、スーパーバイザは、オペレータのステータスと経過時間を視認することができ、通話時間が長過ぎる等、オペレータの状況に異常が発生したことを判断する。このことにより、スーパーバイザは、異常の発生したオペレータについて、ヘルプを付けたり、交代させたりして、早期に対処をすることが可能となる。
【0075】
なお、本実施形態では、サーバ10および端末20を別の装置としているが、構成はこれに限られず、両機能を備えた1の装置として構成してもよい。
【0076】
[装置の構成]
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係るシステム1を構成するコンピュータ(サーバ10および端末20)の構成を示すブロック図である。
【0077】
制御部110、記憶部120、入力部130、表示部140、通信制御部150は、バス160を介して接続されている。
【0078】
制御部110は、情報の演算、処理を行う情報演算処理装置(CPU)であり、当該コンピュータ全体の制御を行う。制御部110は、記憶部120に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述のハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0079】
記憶部120は、制御部110と組み合わせてプログラムの実行に使用するローカルメモリ、大容量のバルクメモリ、および当該バルクメモリの検索を効率的に行うために使用するキャッシュメモリを含んでよい。記憶部120を実現するコンピュータ可読媒体としては、電気的、磁気的、光学的、電磁的に実現するものを含んでよい。より具体的には、半導体記憶装置、磁気テープ、磁気ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リードオンリー・メモリ(ROM)、CD−ROMとCD−R/WとDVDとを含む光ディスクが含まれる。
【0080】
入力部130は、ユーザによる入力の受け付けを行うものであり、キーボード、ポインティング・デバイス等を含んでよい。入力部130は、直接または介在I/Oコントローラを介して当該コンピュータと接続することができる。
【0081】
表示部140は、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、当該コンピュータによる演算処理結果の画面を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。表示部140は、直接または介在I/Oコントローラを介して当該コンピュータと接続することができる。
【0082】
通信制御部150は、当該コンピュータを専用ネットワークまたは公共ネットワークを介して別の演算処理システムまたは記憶装置と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。通信制御部150は、モデム、ケーブルモデムおよびイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
【0083】
[表示例]
図3は、本発明の好適な実施形態の一例に係る端末20における画面表示例を示す図である。
【0084】
画面は、設定部20aと、座席レイアウト部20bに分かれており、設定部20aにて入力を受け付けた内容に従って、座席レイアウト部20bにおいて、各オペレータのステータス等が表示される。
【0085】
設定部20aでは、設定入力部21において、ユーザ(スーパーバイザ)から、ステータス毎の表示色の選択入力と、経過時間の制限(閾値)の入力を受け付ける。表示色は、所定数の色から選択する。なお、表示色の種類は、判別可能な全ステータスを区別できるだけ用意してもよいし、種類を減らすことにより、複数のステータスが同一色となってもよい。また、判別が必要なステータスについてチェックボックスをONにし、当該ステータスについてのみ表示を行うこととしてもよい。
【0086】
これらの設定により、スーパーバイザは、注目すべきステータスを適宜選択して表示色を決定できるので、効果的に必要なステータスを把握することができる。
【0087】
ここで、選択した表示色については、スーパーバイザに入力の確認をさせるため、座席表示例23に反映してもよい。
【0088】
経過時間の制限(閾値)は、同一ステータスが長時間継続していることの警告を発するまでの時間設定である。閾値を設定したステータスについては、経過時間が当該閾値を超えた場合に、経過時間の表示を変化させる。例えば、黒字から赤字に変えたり、文字サイズを大きくしたり、あるいは文字を点滅させたりしてもよく、視認しやすい変化が望ましい。
【0089】
座席レイアウト部20bには、サーバ10から受信した表示データに基づいて、オペレータごとのステータス等を座席の位置に合わせて表示する。表示例では、例えば、座席画像24a、24cはステータス「Talking」であり、座席画像24bはステータス「Reserved」であり、座席画像24eはステータス「Not Ready」である。座席画像24dはログオフ状態であるため、ステータスを表す表示色とは更に異なる色で区別している。
【0090】
座席画像24aと座席画像24cは、ステータスは「Talking」で同じであるが、経過時間の文字スタイルが異なっている。これは、設定入力部21において設定した「Talking」の閾値が10分であるため、座席画像24cの経過時間がこれを超えており、表示スタイルを変更している。これにより、スーパーバイザは、自らが設定した閾値に基づいて、異常があると認められる座席画像24cを発見することができる。
【0091】
座席画像24には、これらの他、内線番号(座席画像24cの場合は「1003」)、オペレータの名前(座席画像24cの場合は「佐藤」)、録音装置の識別番号(座席画像24cの場合は「0003」)が表示されている。これにより、スーパーバイザは、例えば座席画像24cの場合であれば、内線「1003」に内線を掛けたり、録音装置「0003」を選択することで、記憶された通話内容等を再生したりすることができる。
【0092】
設定部20aには更に、応答率表示部22が存在する。複数のキャンペーン(業務、組織)には、それぞれ対応する割当色と、応答率が表示される。ここで、割当色は予め設定されたものであって、別画面にてユーザからの入力を受け付けることとしてもよい。これにより、座席レイアウト部20bでは、座席画像24が設定されたキャンペーン毎に色分けして表示される。
【0093】
応答率表示部22に表示される応答率は、電話交換機30によって計測され、サーバ10に送信される。この表示により、スーパーバイザは、キャンペーン毎の応答率が目標のサービスレベルに達しているか否かを容易に知ることができる。例えば、応答率100%を目標値とする場合、98%のキャンペーンには余裕がないと判断できる。
【0094】
ここで、応答率の表示には、更に、率に応じて色分けしたランプ画像等の表示をしてもよく、これにより、例えば、赤ランプなので応答率が80%未満である等、スーパーバイザは、容易に応答率のレベルを視認することができる。具体的には、例えば、応答率の範囲とランプ画像の色とを対応付けるデータを予め記憶しておくことにより実現できる。
【0095】
なお、この対応付けは、ユーザ(スーパーバイザ)からの入力を受け付けることにより設定することとしてよく、端末20は、設定画面(図示せず)によって応答率の範囲入力および対応するランプ画像の色選択を受け付け、サーバ10がこれらのデータを受信して記憶する。
【0096】
このように応答率が100%に満たないキャンペーンがある一方で、応答率が100%で、かつ待機状態のオペレータが多くいるキャンペーンも存在し得る。スーパーバイザは、その旨を画面にて容易に把握することができるため、待機状態のオペレータが担当するキャンペーンを切り替える指示を出すことができる。このことにより、限られたオペレータ数であっても、無駄なくオペレータを配置して、応答率の向上を図ることができる。
【0097】
また、応答率が100%で目標に達している場合であっても、余裕のある場合(待機状態のオペレータが十分に存在する場合)とない場合(待機状態のオペレータがほとんど存在しない場合)とが考えられる。余裕のない場合には、コール量の増加や対応時間の増加等により、応答率が下がる可能性が高い。従って、スーパーバイザは、余裕度合い(待機度合い)を知ることは有用であるといえる。
【0098】
そこで、サーバ10は、余裕度合いが低い(待機度合いが低い)ことを判別し、それを示す表示(星印)を行っている。なお、表示方法はこれには限られず、様々な報知態様であってよく、余裕度合いを示す指標(例えば、「Ready」状態のオペレータの割合等)を表示してもよい。
【0099】
[処理フロー]
図4は、本発明の好適な実施形態の一例に係るシステム1における処理フローを示す図である。
【0100】
ステップS105では、端末20は、ユーザ(スーパーバイザ)から設定データ(ステータス毎の表示色および経過時間の閾値)の入力を受け付け、サーバ10に送信する。サーバ10は、受信した設定データを、例えば図5に示す設定テーブルとして、記憶部120に記憶する。
【0101】
設定テーブルには、業務(キャンペーン)内容等の区分、ステータス毎に、表示の有無、表示色、経過時間の閾値を記憶する。ここで、業務内容等によって注目すべきステータスや閾値が異なる場合には、複数の区分に対応する表示色や閾値等のデータを記憶しておくことができる。処理開始時にユーザ(スーパーバイザ)から区分の選択入力を受け付けることにより、選択された区分に対応するデータを読み出すことで、個々の入力を行うことなく、設定変更することができる。
【0102】
ステップS110では、サーバ10は、電話交換機30から、オペレータのステータス(電話機40の稼動状況)を受信する。サーバ10は、受信したステータスを、例えば図6に示すステータステーブルとして、記憶部120に記憶する。
【0103】
ステータステーブルには、オペレータを識別するID、内線番号、現在のステータス、現在のステータスとなった時刻を記憶する。
【0104】
ここで、ステータスの受信は、例えば1秒毎等、所定の周期で行われることとしてよく、これにより、当該周期でステータステーブルの各レコードが更新される。なお、当該周期は、設定テーブル(図5)に記憶される閾値より十分に短い間隔であることが望ましく、このことにより、サーバ10は、経過時間が閾値を超えたことを遅延なく判別することができる。
【0105】
ステップS115では、サーバ10は、電話交換機30から、キャンペーン毎の応答率を受信する。電話交換機30では、予め電話機40を所定のグループ(キャンペーンに対応する)に分類して管理しており、グループ毎の応答率を計測している。
【0106】
ステップS120では、サーバ10は、受信したステータスが、ステータステーブルに記憶している(直前の)ステータスと同じか否かを判別する。同じである(ステータスに変化がない)と判別した場合には、ステップS125に処理を移し、異なる(ステータスに変化があった)と判別した場合には、ステップS140に処理を移す。
【0107】
ステップS125では、サーバ10は、現在のステータスになってからの経過時間を算出する。具体的には、現在の時刻と、ステータステーブルに記憶した開始時刻との差により算出する。
【0108】
ここで、経過時間の算出方法はこれには限られない。例えば、ステータステーブルの開始時刻フィールドを経過時間フィールドに置き換えると、所定の周期でステップS110のステータス受信を行い、その都度、経過時間フィールドを更新することでも実現できる。
【0109】
ステップS130では、サーバ10は、算出した経過時間が、ステータステーブルに記憶する現在のステータスに対応する閾値を超えたか否かを判別する。閾値を超えた場合には、経過時間の閾値を超えたことを示す警告フラグをONにする(ステップS135)。超えていない場合には、警告フラグをOFFにする(ステップS150)。
【0110】
ステップS140では、サーバ10は、受信した現在のステータスで、ステータステーブルを更新し、現在時刻でステータスの開始時刻を更新する(ステップS145)。これにより、経過時間は0に戻るので、サーバ10は、警告フラグをOFFにする(ステップS150)。
【0111】
ステップS155では、端末20は、各オペレータのステータスと経過時間を、図3に示した表示例のように表示する。その際、サーバ10は、ステータステーブルに記憶している各オペレータのステータスと経過時間に基づき、設定テーブルのデータに応じた表示データを生成する。端末20は、この表示データをサーバ10から受信することにより画面の表示を更新する。
【0112】
ここで、ステップS135において警告フラグがONに設定されている場合には、現在のステータスの経過時間が閾値を超えているので、警告フラグがOFFの場合に比べて視認されやすいように、経過時間の表示態様を変化させる。具体的には、例えば、文字のスタイル(フォント、サイズ、色等)や表示演出(点滅、警告灯等の飾り画像等)を変化させる。
【0113】
なお、図3におけるキャンペーン毎の割当色、および座席の表示位置は、例えば図7の座席分類テーブルに予め記憶しておく。座席分類テーブルには、座席を識別する内線番号と、キャンペーン(業務、組織)、および座席位置(座標)を記憶する。これにより、サーバ10は、座席画像24の表示位置および割当色(キャンペーンに対応付けて記憶している)を読み出し、端末20に表示させることができる。
【0114】
ステップS160では、サーバ10は、各キャンペーンに含まれるオペレータのステータスに基づいて、待機度合い(余裕度合い)を算出する。具体的には、例えば、ステータス「Ready」の数や割合等としてもよく、現在よりコール量が増加した場合にも応答率を維持できる可能性を示す。
【0115】
ステップS165では、端末20は、ステップS115にて受信した応答率と、ステップS160にて算出した待機度合いを示す表示を行う。ここで、待機度合いを示す表示は、例えば、所定の閾値を下回った場合に余裕がない旨を示す画像を表示することとしてよい。あるいは、待機度合いを数値として表示してもよいが、所定の閾値を下回った(余裕がない)場合には、その表示態様を変化させ、ユーザに注目させるようにすることが望ましい。
【0116】
ステップS170では、サーバ10は、処理を終了するか否かを判別する。具体的には、ユーザから、処理を終了させる旨のデータを受け付けたことに応じて処理を終了し、終了させない場合には、ステップS105に処理を戻し、ステータスの監視を継続する。
【0117】
ここまで説明した処理は、サーバ10および端末20それぞれの記憶部120に記憶したプログラムを読み出し、それぞれの制御部110が実行することにより行う。ここで、端末20で実行されるプログラムは、予め端末20の記憶部120に記憶することとしてもよいが、例えば、従来のWebアプリケーション技術等により、端末20がサーバ10にアクセスすることによりサーバ10から受信するように構成してもよい。
【0118】
このことによれば、本発明に係る専用のプログラムはサーバ10に記憶されるため、端末20は、Webブラウザ等を含む一般的なコンピュータ端末であってよい。従って、端末20の交換等を容易に行うことができる。
【0119】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】本発明の好適な実施形態の一例に係るシステム1の概要を示す図である。
【図2】本発明の好適な実施形態の一例に係るシステム1を構成するコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の好適な実施形態の一例に係る端末20における画面表示例を示す図である。
【図4】本発明の好適な実施形態の一例に係るシステム1における処理フローを示す図である。
【図5】本発明の好適な実施形態の一例に係る設定テーブルを示す図である。
【図6】本発明の好適な実施形態の一例に係るステータステーブルを示す図である。
【図7】本発明の好適な実施形態の一例に係る座席分類テーブルを示す図である。
【符号の説明】
【0121】
1 システム
10 サーバ
20 端末
20a 設定部
20b 座席レイアウト部
21 設定入力部
22 応答率表示部
23 座席表示例
24 座席画像
30 電話交換機
40 電話機
110 制御部
120 記憶部
130 入力部
140 表示部
150 通信制御部
160 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線を介して電話交換機、および表示部を備えた端末と接続され、コンタクトセンタにおけるオペレータの状態を監視するサーバであって、
前記オペレータが使用する電話端末の稼動状況を示す稼動状況データを、前記電話交換機から受信する手段と、
前記稼動状況の変化後の経過時間を計測する手段と、
受信した前記稼動状況データに応じて、予め関連付けて記憶した設定データを読み出す手段と、
前記オペレータの座席位置に対応する前記表示部の所定の位置に、前記設定データおよび前記経過時間に基づいて、前記稼動状況および前記経過時間を示す画像を表示させるための表示データを生成し、前記端末に送信する手段と、を備えるサーバ。
【請求項2】
前記設定データの一部として、前記画像の表示色データを前記稼動状況データと関連付けて記憶する手段を更に備え、
前記画像は、前記稼動状況に応じた前記表示色データにより色分けされることを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記端末から、前記表示色データを受信する手段を更に備える請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記設定データの一部として、前記経過時間に対する閾値を、前記稼動状況データと関連付けて記憶する手段を更に備え、
前記経過時間が前記閾値を越えた場合には、前記画像における前記経過時間の表示態様を変化させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のサーバ。
【請求項5】
前記端末から、前記閾値を受信する手段を更に備える請求項4に記載のサーバ。
【請求項6】
前記表示データには、前記オペレータを識別するデータおよび内線番号を含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のサーバ。
【請求項7】
前記オペレータの通話を録音した録音装置の識別データを、前記電話交換機から受信する手段を更に備え、
前記表示データには、受信した前記識別データを含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のサーバ。
【請求項8】
前記電話端末を使用される業務毎に分類する分類データと、その表示を区別するための分類色データとを、予め前記電話端末を識別するデータと関連付けて記憶する手段と、
前記電話交換機が計測する前記業務毎の応答率を受信する手段と、
受信した前記業務毎の応答率を、前記表示部に表示させるために前記端末に送信する手段と、を更に備え、
前記表示データには、前記分類色データを含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のサーバ。
【請求項9】
前記稼動状況に基づいて、前記業務毎の前記オペレータの待機度合いを求める手段と、
前記待機度合いを示す画像を、前記応答率と対応付けて表示するために前記端末に送信する手段と、を更に備える請求項8に記載のサーバ。
【請求項10】
少なくとも、通信回線を介して接続されたサーバおよび端末を含み、コンタクトセンタにおけるオペレータの状態を監視するシステムであって、
前記サーバは、前記オペレータが使用する電話端末の稼動状況を示す稼動状況データを、前記サーバと接続された電話交換機から受信する手段と、
前記稼動状況の変化後の経過時間を計測する手段と、
受信した前記稼動状況データに応じて、予め関連付けて記憶した設定データを読み出す手段と、
前記設定データおよび前記経過時間に基づいて、前記稼動状況および前記経過時間を示す画像を表示させるための表示データを生成する手段と、を備え、
前記端末は、前記サーバから受信した前記表示データに基づいて、前記オペレータの座席位置に対応する前記端末の表示部における所定の位置に、前記画像を表示する手段を備えるシステム。
【請求項11】
前記サーバは、前記設定データの一部として、前記画像の表示色データを前記稼動状況データと関連付けて記憶する手段を更に備え、
前記画像は、前記稼動状況に応じた前記表示色データにより色分けされることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記端末は、ユーザから前記表示色データの入力を受け付け、前記サーバに送信する手段を更に備える請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記サーバは、前記設定データの一部として、前記経過時間に対する閾値を、前記稼動状況データと関連付けて記憶する手段を更に備え、
前記経過時間が前記閾値を越えた場合には、前記画像における前記経過時間の表示態様を変化させることを特徴とする請求項10から請求項12のいずれかに記載のシステム。
【請求項14】
前記端末は、ユーザから前記閾値の入力を受け付け、前記サーバに送信する手段を更に備える請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記表示データには、前記オペレータを識別するデータおよび内線番号を含むことを特徴とする請求項10から請求項14のいずれかに記載のシステム。
【請求項16】
前記サーバは、前記オペレータの通話を録音した録音装置の識別データを、前記電話交換機から受信する手段を更に備え、
前記表示データには、受信した前記識別データを含むことを特徴とする請求項10から請求項15のいずれかに記載のシステム。
【請求項17】
前記サーバは、前記電話端末を使用される業務毎に分類する分類データと、その表示を区別するための分類色データとを、予め前記電話端末を識別するデータと関連付けて記憶する手段と、
前記電話交換機が計測する前記業務毎の応答率を受信する手段と、を更に備え、
前記端末は、前記サーバから受信した前記業務毎の応答率を前記表示部に表示する手段を更に備え、
前記表示データには、前記分類色データを含むことを特徴とする請求項10から請求項16のいずれかに記載のシステム。
【請求項18】
前記サーバは、前記稼動状況に基づいて、前記業務毎の前記オペレータの待機度合いを求める手段を更に備え、
前記端末は、前記サーバから受信した前記待機度合いを示す画像を、前記応答率と対応付けて表示する手段を更に備える請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
少なくとも通信回線を介して接続されたサーバおよび端末を含むシステムに、コンタクトセンタにおけるオペレータの状態を監視させるためのプログラムであって、
前記サーバに、前記オペレータが使用する電話端末の稼動状況を示す稼動状況データを、電話交換機から受信するステップと、
前記稼動状況の変化後の経過時間を計測するステップと、
受信した前記稼動状況データに応じて、予め関連付けて記憶した設定データを読み出すステップと、
前記設定データおよび前記経過時間に基づいて、前記稼動状況および前記経過時間を示す画像を表示させるための表示データを生成するステップと、を実行させ、
前記端末に、前記サーバから受信した前記表示データに基づいて、前記オペレータの座席位置に対応する前記端末の表示部における所定の位置に、前記画像を表示するステップを実行させるプログラム。
【請求項20】
前記サーバに、前記設定データの一部として、前記画像の表示色データを前記稼動状況データと関連付けて記憶するステップを更に実行させ、
前記画像は、前記稼動状況に応じた前記表示色データにより色分けされることを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
前記端末に、ユーザから前記表示色データの入力を受け付け、前記サーバに送信するステップを更に実行させる請求項20に記載のプログラム。
【請求項22】
前記サーバに、前記設定データの一部として、前記経過時間に対する閾値を、前記稼動状況データと関連付けて記憶するステップを更に実行させ、
前記経過時間が前記閾値を越えた場合には、前記画像における前記経過時間の表示態様を変化させることを特徴とする請求項19から請求項21のいずれかに記載のプログラム。
【請求項23】
前記端末に、ユーザから前記閾値の入力を受け付け、前記サーバに送信するステップを更に実行させる請求項22に記載のプログラム。
【請求項24】
前記表示データには、前記オペレータを識別するデータおよび内線番号を含むことを特徴とする請求項19から請求項23のいずれかに記載のプログラム。
【請求項25】
前記サーバに、前記オペレータの通話を録音した録音装置の識別データを、前記電話交換機から受信するステップを更に実行させ、
前記表示データには、受信した前記識別データを含むことを特徴とする請求項19から請求項24のいずれかに記載のプログラム。
【請求項26】
前記サーバに、前記電話端末を使用される業務毎に分類する分類データと、その表示を区別するための分類色データとを、予め前記電話端末を識別するデータと関連付けて記憶するステップと、
前記電話交換機が計測する前記業務毎の応答率を受信するステップと、を更に実行させ、
前記端末に、前記サーバから受信した前記業務毎の応答率を前記表示部に表示するステップを更に実行させ、
前記表示データには、前記分類色データを含むことを特徴とする請求項19から請求項25のいずれかに記載のプログラム。
【請求項27】
前記サーバに、前記稼動状況に基づいて、前記業務毎の前記オペレータの待機度合いを求めるステップを更に実行させ、
前記端末に、前記サーバから受信した前記待機度合いを示す画像を、前記応答率と対応付けて表示するステップを更に実行させる請求項26に記載のプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−109178(P2008−109178A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−287200(P2006−287200)
【出願日】平成18年10月23日(2006.10.23)
【出願人】(505391285)ピーアンドダブリューソリューションズ株式会社 (17)
【Fターム(参考)】