説明

オーバーレイマルチキャストシステム、中継装置、変換装置およびオーバーレイマルチキャスト方法

【課題】ネットワーク帯域の消費やデータ転送のタイムラグを低減し、ルータおよび中継装置のパケット処理負担を軽減するオーバーレイマルチキャストシステム等を提供すること。
【解決手段】中継装置は、変換装置に対してサーバから送信されたファイルデータの到着メッセージを通知し、変換装置はファイルデータ加工用情報を作成して中継装置に送信し、中継装置は、その情報を用いて加工したファイルデータをクライアントに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低レンテンシーオーバーレイマルチキャスト技術に関する。
【背景技術】
【0002】
まず、従来のIPマルチキャスト技術について、図11および図12を参照して説明する。図11に示すIPマルチキャストシステムは、インターネットなどのネットワーク1100上において、サーバ110と、中継装置120と、クライアント140Aと、クライアント140Bと、を含んで構成される。ここでは中継装置120はルータであるとする。
図12のシーケンス図を参照して動作を説明する。前提として、サーバ110は動画のファイルデータ150を保持しているものとする。クライアント140Aおよびクライアント140Bからファイルデータ150の要求が発行された場合(S1201)、中継装置120を介して(S1202)、サーバ110がファイルデータ150の要求を受け取る(S1203)。
そして、サーバ110はファイルデータ150を送信する(S1204)。なお、ファイルデータ150はUDPパケットで順次データ送信されるものとする。
中継装置120はサーバ110からファイルデータ150を受信する(S1205)。中継装置120は、クライアント140Aおよびクライアント140Bからファイルデータ150の要求が発行されたことを認識(それぞれのIPアドレスも取得済み)しているので、二つのクライアントにファイルデータ150をそれぞれ送信すべく、サーバ110から受信したファイルデータ150を複製する(S1206)。その後、中継装置120はクライアント140Aおよびクライアント140Bにファイルデータ150をそれぞれ(いずれか一方は上記ステップS1206で複製されたものである)分配する(S1207)。
このような階層により配信管理を行い、IP層で中継装置120が直接分配するIPマルチキャストでは、ファイルデータ150に変更を加えてクライアントに送信したいという要望に応えることは困難であった。そこで、以下に述べるアプリケーション層においてデータ変更を行うための中継ノードを活用したオーバーレイマルチキャストが用いられる。
【0003】
以下、従来のオーバーレイマルチキャスト技術について、図13および図14を参照して説明する。図13に示すオーバーレイマルチキャストシステムは、インターネットなどのネットワーク2100上において、サーバ210と、中継装置220と、クライアント240Aと、クライアント240Bと、中継ノード(変換装置)230と、を含んで構成される。ここでは中継装置220はルータであるとする。
図14のシーケンス図を参照して動作を説明する。前提として、サーバ210は動画のファイルデータ250を保持しているものとする。クライアント240Aからファイルデータ250の要求が発行された場合(S1401)、中継装置220を介して(S1402)、サーバ210がファイルデータ250の要求を受け取る(S1403)。
そして、サーバ210はファイルデータ250を送信する(S1404)。なお、ファイルデータ250はUDPパケットで順次データ送信されるものとする。
中継装置220はサーバ210からファイルデータ250を受信する(S1405)。
中継装置220は中継ノード230にファイルデータ250を送信する(S1406)。
中継ノード230はファイルデータ250に変更を加える(S1407)。例えば、データの削除、追加、修正等である。その後、中継ノード230は中継装置220に変更を加えたファイルデータ250を送信する(S1408)。
中継装置220は、クライアント240Aからファイルデータ250の要求が発行されたことを認識(クライアント240AのIPアドレスも取得済み)しているので、中継ノード230から受信した変更を加えたファイルデータ250をクライアント240Aに送信する(S1409)。
また、上述のクライアント240Aからのみファイルデータ250の要求が発行された場合と異なり、クライアント240Aおよびクライアント240Bからファイルデータ250の要求が発行された場合には、上記のステップS1407で、中継ノード230はファイルデータ250に変更を加え、さらに中継ノード230は二つのクライアントそれぞれに送信される変更を加えたファイルデータ250を準備すべく、変更を加えたファイルデータ250を複製する。その際、中継ノード230は何らかの方法によりファイルデータ250の要求が発行されたクライアントを認識しているものとする。その後、上記のステップS1408で、中継ノード230は中継装置220に変更を加えたファイルデータ250(クライアント240A用)および変更を加えたファイルデータ250(クライアント240B用)をそれぞれ順に送信する。
【0004】
関連技術として、オーバーレイマルチキャストを実現するデータ転送技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−236073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の図13に示すオーバーレイマルチキャストシステムは、中継装置220と中継ノード230間でファイルデータ250(厳密には変更前後の各ファイルデータ250である)が往復してネットワーク2100を流れていた。すなわち、フルデータの往復がなされていた。
これにより、ネットワーク帯域が圧迫され、また、データ転送の遅延が発生する場合があった。さらに中継装置220および中継ノード(変換装置)230にパケット処理の負荷がかかっていた。
【0007】
本発明は、アプリケーション層とネットワーク層をオーバーレイマルチキャストにおいて連携させ、ネットワーク帯域の消費やデータ転送のタイムラグを低減し、中継装置および変換装置のパケット処理負担を軽減するオーバーレイマルチキャストシステム、中継装置、変換装置、オーバーレイマルチキャスト方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一のオーバーレイマルチキャストシステムは、ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムであって、
前記サーバは、前記中継装置に対して前記クライアントに送信すべきファイルデータを送信する手段を備え、
前記中継装置は、前記変換装置に対して前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する手段と、
受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する手段とを備え、
前記変換装置は、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する手段を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第二のオーバーレイマルチキャストシステムは、ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムであって、
前記サーバは、前記中継装置に対して前記クライアントに送信すべきファイルデータを送信する手段を備え、
前記中継装置は、前記変換装置に対して前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する手段と、
自装置のCPUの処理能力の空き具合と、前記変換装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置とするか前記変換装置とするかを決定する手段と、
前記加工する装置が前記中継装置であると決定された場合、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する手段と、
加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する手段とを備え、
前記変換装置は、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する手段と、
前記加工する装置が前記変換装置であると決定された場合、前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、前記中継装置から送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記中継装置に対して送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の第一の中継装置は、ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける中継装置であって、
前記変換装置に対して前記サーバから送信された前記クライアントに送信すべきファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する手段と、
前記変換装置から受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第二の中継装置は、ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける中継装置であって、
前記変換装置に対して前記サーバから送信された前記クライアントに送信すべきファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する手段と、
自装置のCPUの処理能力の空き具合と、前記変換装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置とするか前記変換装置とするかを決定する手段と、
前記加工する装置が前記自装置であると決定された場合、前記変換装置から受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する手段と、
前記加工する装置が前記変換装置であると決定された場合、加工後のファイルデータを前記変換装置から受信する手段と、
加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第一の変換装置は、ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける変換装置であって、
前記中継装置から、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを受け取る手段と、
前記中継装置に加工後のファイルデータを前記クライアントに送信させるべく、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第二の変換装置は、ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける変換装置であって、
前記中継装置から、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを受け取る手段と、
前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する手段と、
前記中継装置により前記中継装置のCPUの処理能力の空き具合と、自装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置と決定された場合、前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、前記中継装置から送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記中継装置に対して送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第一のオーバーレイマルチキャスト方法は、ネットワーク上における、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを利用したオーバーレイマルチキャスト方法であって、
前記サーバが、前記中継装置に対して前記クライアントに送信すべきファイルデータを送信するステップと、
前記中継装置が、前記変換装置に対して前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知するステップと、
前記変換装置が、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信するステップと、
前記中継装置が、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記クライアントに送信するステップとを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第二のオーバーレイマルチキャスト方法は、ネットワーク上における、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを利用したオーバーレイマルチキャスト方法であって、
前記サーバが、前記中継装置に対して前記クライアントに送信すべきファイルデータを送信するステップと、
前記中継装置が、前記変換装置に対して前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知するステップと、
前記変換装置が、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信するステップと、
前記中継装置が、自装置のCPUの処理能力の空き具合と、前記変換装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置とするか前記変換装置とするかを決定するステップと、
前記加工する装置が前記変換装置であると決定された場合、前記変換装置が、前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、前記中継装置から送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記中継装置に対して送信し、一方、前記加工する装置が前記中継装置であると決定された場合、前記中継装置が、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工するステップと、
前記中継装置が、加工後のファイルデータを前記クライアントに送信するステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、アプリケーション層とネットワーク層をオーバーレイマルチキャストにおいて連携させ、ネットワーク帯域の消費やデータ転送のタイムラグを低減し、中継装置および変換装置のパケット処理負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係るMPEGストリームのレイヤ構成を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係るサーバの構成を示すブロック図であるである。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係る中継装置の構成を示すブロック図であるである。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係る変換装置の構成を示すブロック図であるである。
【図6】本発明の第一の実施の形態に係るクライアントの構成を示すブロック図であるである。
【図7】本発明の第一の実施の形態に係るオーバーレイマルチキャストの処理動作を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態に係る中継装置の構成を示すブロック図であるである。
【図9】本発明の第二の実施の形態に係る変換装置の構成を示すブロック図であるである。
【図10】本発明の第二の実施の形態に係るオーバーレイマルチキャストの処理動作を示すシーケンス図である。
【図11】従来のIPマルチキャストシステムの構成を示す図である。
【図12】従来のIPマルチキャストシステムの処理動作を示すシーケンス図である。
【図13】従来のオーバーレイマルチキャストシステムの構成を示す図である。
【図14】従来のオーバーレイマルチキャストシステムの処理動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の第一の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示す本実施の形態におけるオーバーレイマルチキャストシステムは、インターネットなどのネットワーク100上において、サーバ10と、中継装置20と、中継ノード(以下では「変換装置」という)30と、クライアント40Aと、クライアント40Bと、を含んで構成される。図1では、説明の容易化のためクライアント数を2つとしているが3つ以上であってもよいのはもちろんである。なお、以下では、クライアント40Aおよびクライアント40Bに共通の説明をする際にはクライアント40と総称する。
本発明は、種々のデータ形式のオーバーレイマルチキャストに適用可能であるが、以下、本実施の形態では説明の便宜のためMPEG形式の動画のストリームデータを例として説明する。
【0019】
図2に示すように、MPEGストリームは、順に、ストリーム、GOP、ピクチャ、パケットなどの各レイヤから成る。ストリームは、GOP及びフレーム(動画を構成する単位である静止画像=ピクチャ)に分かれており、MPEGフレームには、Iピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャの3種類がある。Iピクチャは、フレーム内符号化されるフレームである。Pピクチャは、順方向予測符号化されるフレームである。Bピクチャは、双方向予測符号化されるフレームである。
【0020】
また、GOP(Group Of Picture)は、ストリームの部分を構成し、ストリームデータに対するランダムアクセスを可能とするために、Iピクチャ(フレーム内符号化画像)が少なくとも1枚は入った画像群構造である。
【0021】
図2において、MPEGストリームは、RTP/UDP/IPの各パケットに分割して送信される。各ピクチャ(I,B,P)は、各々、1つ以上のRTP/UDP/IPパケットに分割される。RTP/UDP/IPパケットは、各プロトコルの定めるRTPヘッダ、UDPヘッダ、IPヘッダ、及びストリーミング・ヘッダを持つ。RTPヘッダは、ペイロードタイプを7bitで保持し、例えばMPEGエレメンタリ・ストリームの場合は32である。ストリーミング・ヘッダは、GOPデータレート、ストリーム先頭パケット・フラグ、及びストリーム最終パケット・フラグを含む。
【0022】
サーバ10は、ワークステーション等の情報処理装置である。中継装置20は、データ中継を行うノードであり、インターネットではルータ(レイヤ3スイッチ)に相当する装置である。変換装置30は、データの中継ノードに相当する情報処理装置である。クライアント40A、クライアント40Bは、パーソナルコンピュータ、ビデオデッキ、テレビジョン受像機、ホームサーバ等の情報処理装置であり、ルータ等であってもよい。
【0023】
図3は、サーバ10の構成を示すブロック図である。サーバ10は、MPEGエンコーダ11、ストリーム配信処理部12、CPU13、ROM14、RAM15、ネットワークI/F16、及びHDD(ハードディスクドライブ)17を備えている。
【0024】
MPEGエンコーダ11は、外部からの映像などの信号(配信に用いるソース信号)を所定のデータレートのMPEG−2(Moving Picture Experts Group 2)ストリームにエンコードするモジュールであり、エンコードされたストリームは、HDD17に記憶される。なお、ソース信号の符号化方法はMPEG−2以外のものであっても良いが本実施の形態ではMPEG−2を例に採っている。
【0025】
CPU13は、送信装置の全体制御を行うプロセッサである。ROM14は、読み出し専用メモリであり、本発明の処理を実現するプログラムが格納されている。本プログラムは、主記憶へロードされてCPU13により実行される。RAM15は、CPU13が行う処理において必要となる各種データを一時的に格納するメモリである。
【0026】
ネットワークI/F(インターフェース)16は、ストリーム送信要求のIPパケットの受信処理を行い、また、ストリームデータのIPパケットの送信処理を行うモジュールである。HDD17は、磁気ディスクにデータを読み書きする記憶装置であり、クライアント40に対して配信されるストリームデータを保存する。
【0027】
ストリーム配信処理部12は、RTP/UDP/IPなどを用いたストリーム配信のメイン処理を行うモジュールである。RTP(Real-time Transport Protocol)は、パケットに対する同期再生のためのタイムスタンプの付与などを行うプロトコルである。UDPは、コネクションレス型プロトコルであり、ストリームデータの送信に用いられる。IPは、ネットワーク間の転送を処理するプロトコルである。
【0028】
また、ストリーム配信処理部12は、ストリームを構成する各パケットについて、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号などの情報を記述する。
【0029】
中継装置20は、サーバ10と変換装置30とクライアント40との間での伝送路(ルート)上において、データの中継を行うノードであり、ストリームデータが格納されたパケットを変換装置30やクライアント40側のネットワークに流す処理を行う。中継装置20は、無関係なネットワークにはパケットを流さないことにより、ネットワーク全体のトラフィックを低減させる役割を有している。
図4は、中継装置20の構成を示すブロック図である。中継装置20は、ストリーム特定部21、対変換装置通信部22、CPU23、ROM24、RAM25、ネットワークI/F26及びデータ加工部27を備えている。CPU23、ROM24、RAM25などは、上述のサーバ10におけるそれらと同様の役割を果たす。ネットワークI/F26は、接続されるネットワークに応じて装備され、ストリーム送信要求やストリームデータなどのパケットの転送処理を行う。
【0030】
ストリーム特定部21は、受信パケットを参照してストリームを識別・特定する。その際、RTP/UDP/IPの各ヘッダ、ストリーミング・ヘッダ、あるいはストリームデータ部が参照される。IPヘッダからは送信元IPアドレス、UDPヘッダからは送信元ポート番号及び宛先ポート番号が識別される。また、例えば、コンテンツNo○○のデータである旨、CMなどが何秒間挿入可能であるか、どのタイミングで挿入可能であるかなどの情報、フレームを間引くことが可能な範囲(1/2や1/4など)の情報などを抽出・分析する。
【0031】
対変換装置通信部22は、変換装置30に対してパケットの送信元IPアドレス、送信元ポート番号及び宛先ポート番号をパケット到着メッセージとして通知する。パケット到着メッセージには、その他の情報が付加されていてもよい。例えば、コンテンツNo○○のデータである旨、CMなどが何秒間挿入可能であるか、どのタイミングで挿入可能であるかなどの情報、フレームを間引くことが可能な範囲(1/2や1/4など)の情報などである。そして、変換装置30から宛先IPアドレスを転送メッセージとして受信する。転送メッセージには、ストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報(クライアント毎)が付加されていてもよい。
【0032】
データ加工部27は、サーバ10からのストリームデータなどのパケットにより送信されたファイルデータについて、変換装置30から受信したストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を用いてデータ加工を施し、クライアント40A、クライアント40Bそれぞれに対して個別に送信するデータ加工による変更後のファイルデータを作成する。
【0033】
図5は、変換装置30の構成を示すブロック図である。変換装置30は、対中継装置通信部31、データ加工情報作成部32、CPU33、ROM34、RAM35、ネットワークI/F36、HDD(ハードディスクドライブ)37及び宛先IPアドレス取得部38を備えている。
【0034】
対中継装置通信部31は、中継装置20からパケットの送信元IPアドレス、送信元ポート番号及び宛先ポート番号をパケット到着メッセージとして受け取る。そして、中継装置20に対して宛先IPアドレスを転送メッセージとして送信する。また、中継装置20に対して転送メッセージに付加してストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を送信する。
【0035】
データ加工情報作成部32は、中継装置20に対して送信するストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を作成する。当該データ加工用の情報はクライアント40A、クライアント40Bそれぞれに対して個別に異なったものであってよい。なお、中継装置20に対する指定は、クライアント40A、クライアント40B共通(データ加工用の情報の送信は一回)であっても、クライアント40A、クライアント40B個々(データ加工用の情報の送信は計二回)であってもよい。
データ加工の類型として、削除(動画の開始直後10分間の削除、フレームを間引く)、挿入(広告の静止画・動画などを追加する)、修正(データを置換する)などがある。
一例として、クライアント40Aのユーザはギャンブル好きであり、またクライアント40Bのユーザはスポーツ好きである場合、それぞれの嗜好に応じた広告を、サーバ10から受信した本来の動画のファイルデータに挿入することであってもよい。なお、クライアントのユーザの属性や履歴情報および挿入・修正用のデータはHDD37などに保存されていてよい。この際、中継装置20の対変換装置通信部22からのパケット到着メッセージに付加されている、CMなどが何秒間挿入可能であるか、どのタイミングで挿入可能であるかなどの情報、フレームを間引くことが可能な範囲(1/2や1/4など)の情報などを参照したり、また、クライアントの特定のため後述する宛先IPアドレス取得部38で取得した宛先IPアドレスを参照することであってもよい。
HDD37などに保存されている挿入・修正用のデータはデータ加工用の情報の一部として一旦、中継装置20に送信された後は、再送せずに使い回すことであってもよい。
【0036】
CPU33、ROM34、RAM35などは、上述のサーバ10におけるそれらと同様の役割を果たす。ネットワークI/F36は、ストリームデータなどのパケットの転送処理を行う。HDD37は、磁気ディスクにデータを読み書きする記憶装置であり、クライアント40に対して配信される変更後のストリームデータの変更部分のデータなどを保存する。
【0037】
宛先IPアドレス取得部38は、データ転送先のIPアドレスを所定の手法で取得する。本実施の形態ではクライアント40A、クライアント40BのIPアドレスを取得する。
【0038】
図6は、クライアント40の構成を示すブロック図である。クライアント40は、MPEGデコーダ41、ストリーム受信処理部42、CPU43、ROM44、RAM45、ネットワークI/F46、HDD47、及びディスプレイ(出力装置)48を備えている。
【0039】
MPEGデコーダ41は、サーバ10より配信され、中継装置20にてデータ加工が施されたバッファに一時蓄積されたMPEGストリームをデコードし、各ストリーム及びその部分区間の持つデータレートでディスプレイ48に出力して再生する処理を行うモジュールである。
【0040】
ストリーム受信処理部42は、ストリーム配信サービスにおけるクライアントモジュールであり、所定のプロトコルを用いて、ストリーム要求他のメッセージの発行、ストリームデータの受信などの処理を行う。
【0041】
CPU43、ROM44、及びRAM45などは、上述のサーバ10におけるそれらと同様の役割を果たす。ネットワークI/F46は、ストリーム配信要求のIPパケットをサーバ10に対して送信する処理を行い、また、ストリームデータのIPパケットを受信する処理を行うモジュールである。HDD47は、中継装置20より受信するストリームデータをバッファに一時蓄積する記憶装置である。
【0042】
以下、本実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。
図7は、本実施の形態におけるオーバーレイマルチキャストの処理動作を示すシーケンス図である。前提として、サーバ10は動画のファイルデータ50を保持しているものとする。クライアント40Aおよびクライアント40Bからファイルデータ50の要求が発行された場合(S701)、ファイルデータ50の所在を知っている中継装置20を介して(S702)、サーバ10がファイルデータ50の要求を受け取る(S703)。そして、サーバ10はファイルデータ50を送信する(S704)。
すなわち、まず、クライアント40のストリーム受信処理部42は、ストリームの配信を受ける際に、サーバ10に対し、ストリーム送信要求を発行する。一方、サーバ10においては、クライアント40が発行するストリーム通信についての各情報を格納したストリーム送信要求の受信確認を行い、ストリーム送信要求を受信した場合、MPEGストリームの各ピクチャをRTP/UDP/IPパケットに分割してクライアント40に送信する処理を開始する。
なお、クライアントからのファイルデータ50の要求がなくても、サーバ10がユーザの属性や履歴情報に基づいた判断により自動的にファイルデータ50を該当するクライアントに送信することも考えられる。
【0043】
そして、中継装置20はサーバ10からファイルデータ50を受信する(S705)。
MPEGストリームを含むIPパケットを受信すると、中継装置20のストリーム特定部21は、受信パケット内のRTPヘッダから、ペイロードタイプを検出し、32であった場合はMPEGストリームと解釈する。ストリームヘッダのストリーム先頭パケットを示すフラグがセットされている場合、UDPパケットヘッダから送信元ポート番号と宛先ポート番号とを検出し、さらにIPヘッダから送信元IPアドレスを検出し、これらの組み合わせにより通信を識別・特定し、ばらばらに到着する各パケットを一貫して制御する。
また、中継装置20のストリーム特定部21は、例えば、コンテンツNo○○のデータである旨、CMなどが何秒間挿入可能であるか、どのタイミングで挿入可能であるかなどの情報、フレームを間引くことが可能な範囲(1/2や1/4など)の情報などを抽出・分析する。
【0044】
次に、中継装置20は変換装置30にパケット到着メッセージを送信する(S706)。
中継装置20の対変換装置通信部22は、変換装置30に対してパケットの送信元IPアドレス、送信元ポート番号及び宛先ポート番号をパケット到着メッセージとして通知する。パケット到着メッセージには、その他の情報が付加されていてもよい。例えば、コンテンツNo○○のデータである旨、CMなどが何秒間挿入可能であるか、どのタイミングで挿入可能であるかなどの情報、フレームを間引くことが可能な範囲(1/2や1/4など)の情報などである。
【0045】
変換装置30の対中継装置通信部31は中継装置20からパケットの送信元IPアドレス、送信元ポート番号及び宛先ポート番号をパケット到着メッセージとして受け取り、変換装置30のデータ加工情報作成部32は、中継装置20に対して送信するストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を作成する(S707)。
ここでは、データ加工用の情報はクライアント40A、クライアント40Bそれぞれに対して個別に異なったものであり、中継装置20に対する指定は、クライアント40A、クライアント40B個々(データ加工用の情報の送信は計二回)に行うものとする。
データ加工の類型として、削除(動画の開始直後10分間の削除、フレームを間引く)、挿入(広告の静止画・動画などを追加する)、修正(データを置換する)などがある。
ここでは、クライアント40Aのユーザはギャンブル好きであり、またクライアント40Bのユーザはスポーツ好きである場合、それぞれの嗜好に応じたCMを、サーバ10から受信した本来の動画のファイルデータに挿入することとする。なお、中継装置20からのパケット到着メッセージに付加されている、CMが何秒間挿入可能であるか、どのタイミングで挿入可能であるかの情報を参照する。また、クライアントの特定のため後述する宛先IPアドレス取得部38で取得した宛先IPアドレスと、HDD37に保存されているクライアントのユーザの属性や履歴情報および挿入・修正用のデータを参照する。
【0046】
また、変換装置30の宛先IPアドレス取得部38は、データ転送先のIPアドレスを所定の手法で取得する(S708)。本実施の形態ではクライアント40A、クライアント40BのIPアドレスを取得する。このステップは、上記のステップS707に先行してもよい。
【0047】
その後、変換装置30は中継装置20に転送メッセージを送信する(S709)。
変換装置30の対中継装置通信部31は、中継装置20に対してクライアント40A、クライアント40BのIPアドレスを転送メッセージとして送信する。また、中継装置20に対して転送メッセージに付加してストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を送信する。ここでは、データ加工用の情報として、クライアント40Aについては、動画の開始から5分の時点に30秒間のギャンブル関連のCMデータを挿入し、一方、クライアント40Bについては、動画の開始から5分の時点に30秒間のスポーツ関連のCMデータを挿入するという上記のステップS707で作成された情報が用いられる。併せて、該当するギャンブル関連のCMデータおよびスポーツ関連のCMデータも中継装置20に対して送信される。
なお、中継装置20が複数設けられるシステムでは最適な中継装置20が選択されることであってもよい。
【0048】
中継装置20の対変換装置通信部22は、変換装置30から宛先IPアドレスを含む転送メッセージ(ストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を含む)を受信し、中継装置20のデータ加工部27は、データ加工による変更後のファイルデータを作成する(S710)。なお、宛先IPアドレスとしてのクライアント40A、クライアント40BのIPアドレスは、中継装置20自身で取得する構成であってもよい。
中継装置20のデータ加工部27は、サーバ10からのストリームデータなどのパケットにより送信されたファイルデータについて、変換装置30から受信したストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を用いてデータ加工を施し、クライアント40A、クライアント40Bそれぞれに対して個別に送信するデータ加工による変更後のファイルデータを作成する。すなわち、クライアント40Aについては、動画の開始から5分の時点に30秒間のギャンブル関連のCMデータを挿入したファイルデータを作成し、一方、クライアント40Bについては、動画の開始から5分の時点に30秒間のスポーツ関連のCMデータを挿入したファイルデータを作成する。なお、変更後のファイルデータ自体を作成するのではなく、ストリームデータなどのパケットの送信順を制御し、クライアント側で変更後のファイルデータが再生されるようにすることであってもよい。
【0049】
中継装置20は、クライアント40A用に変更を加えたファイルデータ50をクライアント40Aに送信し、またクライアント40B用に変更を加えたファイルデータ50をクライアント40Bに送信する(S711)。この際、クライアント40AのIPアドレス、クライアント40BのIPアドレスを用いる。
クライアント40Aおよびクライアント40Bは、ストリームを構成する複数のRTP/UDP/IPパケットの受信を開始し、バッファに受信したRTP/UDP/IPパケットからMPEGデータを取り出し、MPEGデコーダ41が必要とするデータレートで投与する。
中継装置20は、送信したパケットのパケット最終フラグがセットされている場合、当該パケットをストリームの最終パケットと判断し、ストリームの送信を終了する。一方、クライアント40Aおよびクライアント40Bは、MPEGデコーダ41に与えたMPEGデータを含むRTP/UDP/IPパケットにストリームの最終パケットを示す最終フラグがセットされていた場合ストリーム再生を終了する。
【0050】
上記の本実施の形態によれば、アプリケーション層とネットワーク層をオーバーレイマルチキャストにおいて連携させ、ネットワーク帯域の消費やデータ転送のタイムラグを低減し、中継装置および変換装置のパケット処理負担を軽減することができる。
【0051】
以下、本発明の第二の実施の形態について説明する。
上記の第一の実施の形態のシステム構成と基本的には同様であり、重複する説明は省略する。相違点は、上記の第一の実施の形態では、クライアント40Aおよびクライアント40B用に変更を加えたファイルデータは、中継装置20のデータ加工部27が作成していたが、所定の条件下で変換装置30で作成する点にある。上記の第一の実施の形態では、図7のステップS710で、中継装置20の対変換装置通信部22が変換装置30から宛先IPアドレスを転送メッセージ(ストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を含む)を受信し、中継装置20のデータ加工部27がデータ加工による変更後のファイルデータを作成していた。
【0052】
図8は、中継装置20の構成を示すブロック図である。本実施の形態における中継装置20は、処理能力確認部281、帯域確認部282および加工決定部283をさらに備える点で上記の第一の実施の形態の中継装置20とは異なる。
【0053】
処理能力確認部281は、中継装置20自身のCPU23の処理能力の空き具合および変換装置30のCPU33の処理能力の空き具合を確かめる。例えば、変換装置30にCPU33の処理能力の空き具合を問い合わせると、「70%空いている」などの回答が得られる。
【0054】
帯域確認部282は、ネットワーク100の帯域の空き具合を確かめる。例えば、エコーメッセージが戻る時間を計測し、遅延の程度を確かめることであってもよい。
【0055】
加工決定部283は、処理能力確認部27が確かめた中継装置20自身のCPU23の処理能力の空き具合と、変換装置30に問い合わせて確かめた変換装置30のCPU33の処理能力の空き具合とを比較し、さらに、帯域確認部28が確かめたネットワーク100の帯域の空き具合に応じて、各クライアント用に変更を加えたファイルデータを作成する装置を中継装置20か変換装置30かに決定する。例えば、変換装置30のCPU33が「70%空いている」、かつ、エコーメッセージが戻る時間が短時間で、遅延が少ないので、各クライアント用に変更を加えたファイルデータを作成する装置を中継装置20でなく変換装置30と決定する。なお、この際の判断基準となる閾値等は所定の記憶部に保存されていてもよい。
【0056】
図9は、変換装置30の構成を示すブロック図である。本実施の形態における変換装置30は、データ加工部39をさらに備える点で上記の第一の実施の形態の中継装置20とは異なる。
データ加工部39は、中継装置20からのストリームデータなどのパケットにより送信されたファイルデータについて、データ加工情報作成部32で作成したストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を用いてデータ加工を施し、クライアント40A、クライアント40Bそれぞれに対して個別に送信するデータ加工による変更後のファイルデータを作成する。なお、対中継装置通信部31はストリームデータなどのパケットの一部を中継装置20から受け取ることであってもよい。データ加工に必要な部分のみで足りる場合があるからである。
【0057】
以下、本実施の形態の処理動作について図10のシーケンス図を参照して説明する。上記の第一の実施の形態と基本的には同様であり、重複する説明は省略する。相違点は、上記の第一の実施の形態の図7のステップS710である。この処理に相当する本実施の形態の処理は、以下のとおりである。
【0058】
中継装置20の対変換装置通信部22は、変換装置30から宛先IPアドレスを転送メッセージ(ストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を含む)を受信し、中継装置20の処理能力確認部281は、中継装置20自身のCPU23の処理能力の空き具合および変換装置30のCPU33の処理能力の空き具合を確かめる。また中継装置20の帯域確認部282は、ネットワーク100の帯域の空き具合を確かめる(S1010)。
【0059】
そして、中継装置20の加工決定部283は、処理能力確認部27が確かめた中継装置20自身のCPU23の処理能力の空き具合と、変換装置30に問い合わせて確かめた変換装置30のCPU33の処理能力の空き具合とを比較し、さらに、帯域確認部28が確かめたネットワーク100の帯域の空き具合に応じて、各クライアント用に変更を加えたファイルデータを作成する装置を中継装置20か変換装置30かに決定する(S1011)。ここでは、変換装置30のCPU33が「70%空いている」、かつ、エコーメッセージが戻る時間が短時間で、遅延が少ないので、各クライアント用に変更を加えたファイルデータを作成する装置を中継装置20でなく変換装置30と決定したものとする。
【0060】
中継装置20の対変換装置通信部22は、変換装置30に対して、各クライアント用に変更を加えたファイルデータを作成する装置を変換装置30と決定した旨を通知する(S1012)。また、中継装置20は、ストリームデータなどのパケットにより送信されたファイルデータを変換装置30に対して送信する。なお、ストリームデータなどのパケットの一部を変換装置30に対して送信することであってもよい。
【0061】
変換装置30のデータ加工部39は、中継装置20からのストリームデータなどのパケットにより送信されたファイルデータについて、データ加工情報作成部32で作成したストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報を用いてデータ加工を施し、クライアント40A、クライアント40Bそれぞれに対して個別に送信するデータ加工による変更後のファイルデータを作成する(S1013)。なお、データ加工情報作成部32で作成したストリームデータなどのパケットのデータ加工用の情報は、すでに中継装置20に送信したものを再度、中継装置20から受信することであってもよい。
【0062】
変換装置30の対中継装置通信部31は、クライアント40Aおよびクライアント40B用に変更を加えたファイルデータをそれぞれ中継装置20に送信する(S1014)。
【0063】
そして、中継装置20は、クライアント40A用に変更を加えたファイルデータ50をクライアント40Aに送信し、またクライアント40B用に変更を加えたファイルデータ50をクライアント40Bに送信する(S1015)。なお、ストリームデータなどのパケットの一部を変換装置30に対して送信した場合、中継装置20のデータ加工部27は、サーバ10からのストリームデータなどのパケットにより送信されたファイルデータについて、変換装置30から受信したクライアント40Aおよびクライアント40B用に変更を加えたファイルデータの一部を用いてデータ加工を施し、クライアント40A、クライアント40Bそれぞれに対して個別に送信するデータ加工による変更後のファイルデータを作成することであってもよい。
【0064】
上記の本実施の形態によれば、中継装置20のCPU23の処理能力の空き具合と、変換装置30のCPU33の処理能力の空き具合とに応じて2つのリソースを効率的に利用してパケット処理の迅速化を図ることができる。また、ネットワーク100の帯域の空き具合を勘案することで、単純に2つのリソースの空き具合だけではなく、ネットワーク100を介して変換装置30にデータ転送する際の効率も加味することでより現実的にパケット処理の迅速化を図ることができる。
【0065】
なお、各実施の形態において述べたような処理を実行するプログラムは、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)、フロッピー(登録商標)ディスク、メモリカードなどの様々な記録媒体に記録された形態で提供することができる。そして、そのプログラムは、各装置のコンピュータの動作を制御し、プログラム制御された各装置が本発明の処理を実行する。
【0066】
以上により本発明の実施の形態について説明した。なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0067】
10 サーバ
20 中継装置
30 中継ノード(変換装置)
40A、40B クライアント
100 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムであって、
前記サーバは、前記中継装置に対して前記クライアントに送信すべきファイルデータを送信する手段を備え、
前記中継装置は、前記変換装置に対して前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する手段と、
受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する手段とを備え、
前記変換装置は、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する手段を備えることを特徴とするオーバーレイマルチキャストシステム。
【請求項2】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムであって、
前記サーバは、前記中継装置に対して前記クライアントに送信すべきファイルデータを送信する手段を備え、
前記中継装置は、前記変換装置に対して前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する手段と、
自装置のCPUの処理能力の空き具合と、前記変換装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置とするか前記変換装置とするかを決定する手段と、
前記加工する装置が前記中継装置であると決定された場合、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する手段と、
加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する手段とを備え、
前記変換装置は、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する手段と、
前記加工する装置が前記変換装置であると決定された場合、前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、前記中継装置から送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記中継装置に対して送信する手段とを備えることを特徴とするオーバーレイマルチキャストシステム。
【請求項3】
前記中継装置は、前記加工する装置を決定するときに、前記ネットワークの帯域の空き具合も勘案することを特徴とする請求項2記載のオーバーレイマルチキャストシステム。
【請求項4】
前記ファイルデータの加工は、データの削除、挿入および修正のいずれかであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のオーバーレイマルチキャストシステム。
【請求項5】
前記クライアントは、前記サーバが保持するファイルデータを要求する手段を備え、
前記サーバは、前記中継装置に対して前記要求されたファイルデータを送信し、
前記中継装置は、加工後のファイルデータを前記ファイルデータを要求したクライアントに送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のオーバーレイマルチキャストシステム。
【請求項6】
前記中継装置は、前記変換装置に対して、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知するとともに前記変換装置が前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成するときに利用可能な情報を送信する手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のオーバーレイマルチキャストシステム。
【請求項7】
前記変換装置は、前記中継装置に対して、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を送信するとともに取得した前記ファイルデータを要求したクライアントのIPアドレス情報を送信する手段を備え、
前記中継装置は、受け取った前記ファイルデータを要求したクライアントのIPアドレス情報に基づいて加工後のファイルデータを前記クライアントに送信することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のオーバーレイマルチキャストシステム。
【請求項8】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける中継装置であって、
前記変換装置に対して前記サーバから送信された前記クライアントに送信すべきファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する手段と、
前記変換装置から受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する手段とを備えることを特徴とする中継装置。
【請求項9】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける中継装置であって、
前記変換装置に対して前記サーバから送信された前記クライアントに送信すべきファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する手段と、
自装置のCPUの処理能力の空き具合と、前記変換装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置とするか前記変換装置とするかを決定する手段と、
前記加工する装置が前記自装置であると決定された場合、前記変換装置から受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する手段と、
前記加工する装置が前記変換装置であると決定された場合、加工後のファイルデータを前記変換装置から受信する手段と、
加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する手段とを備えることを特徴とする中継装置。
【請求項10】
前記加工する装置を決定するときに、前記ネットワークの帯域の空き具合も勘案することを特徴とする請求項9記載の中継装置。
【請求項11】
前記ファイルデータの加工は、データの削除、挿入および修正のいずれかであることを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の中継装置。
【請求項12】
前記変換装置に対して、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知するとともに前記変換装置が前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成するときに利用可能な情報を送信する手段を備えることを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の中継装置。
【請求項13】
前記変換装置から受け取った前記ファイルデータを要求したクライアントのIPアドレス情報に基づいて加工後のファイルデータを前記クライアントに送信することを特徴とする請求項8から12のいずれか1項に記載の中継装置。
【請求項14】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける変換装置であって、
前記中継装置から、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを受け取る手段と、
前記中継装置に加工後のファイルデータを前記クライアントに送信させるべく、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する手段とを備えることを特徴とする変換装置。
【請求項15】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける変換装置であって、
前記中継装置から、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを受け取る手段と、
前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する手段と、
前記中継装置により前記中継装置のCPUの処理能力の空き具合と、自装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置と決定された場合、前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、前記中継装置から送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記中継装置に対して送信する手段とを備えることを特徴とする変換装置。
【請求項16】
前記ファイルデータの加工は、データの削除、挿入および修正のいずれかであることを特徴とする請求項14または15記載の変換装置。
【請求項17】
前記中継装置から、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを受け取るとともに前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成するときに利用可能な情報を受信する手段を備えることを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の変換装置。
【請求項18】
前記中継装置に対して、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を送信するとともに取得した前記ファイルデータを要求したクライアントのIPアドレス情報を送信する手段を備えることを特徴とする請求項14から17のいずれか1項に記載の変換装置。
【請求項19】
ネットワーク上における、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを利用したオーバーレイマルチキャスト方法であって、
前記サーバが、前記中継装置に対して前記クライアントに送信すべきファイルデータを送信するステップと、
前記中継装置が、前記変換装置に対して前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知するステップと、
前記変換装置が、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信するステップと、
前記中継装置が、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記クライアントに送信するステップとを有することを特徴とするオーバーレイマルチキャスト方法。
【請求項20】
ネットワーク上における、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを利用したオーバーレイマルチキャスト方法であって、
前記サーバが、前記中継装置に対して前記クライアントに送信すべきファイルデータを送信するステップと、
前記中継装置が、前記変換装置に対して前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知するステップと、
前記変換装置が、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信するステップと、
前記中継装置が、自装置のCPUの処理能力の空き具合と、前記変換装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置とするか前記変換装置とするかを決定するステップと、
前記加工する装置が前記変換装置であると決定された場合、前記変換装置が、前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、前記中継装置から送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記中継装置に対して送信し、一方、前記加工する装置が前記中継装置であると決定された場合、前記中継装置が、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工するステップと、
前記中継装置が、加工後のファイルデータを前記クライアントに送信するステップとを有することを特徴とするオーバーレイマルチキャスト方法。
【請求項21】
前記中継装置が、前記加工する装置を決定するときに、前記ネットワークの帯域の空き具合も勘案することを特徴とする請求項20記載のオーバーレイマルチキャスト方法。
【請求項22】
前記ファイルデータの加工は、データの削除、挿入および修正のいずれかであることを特徴とする請求項19から21のいずれか1項に記載のオーバーレイマルチキャスト方法。
【請求項23】
前記クライアントが、前記サーバが保持するファイルデータを要求するステップを有し、
前記サーバが、前記中継装置に対して前記要求されたファイルデータを送信し、
前記中継装置が、加工後のファイルデータを前記ファイルデータを要求したクライアントに送信することを特徴とする請求項19から22のいずれか1項に記載のオーバーレイマルチキャスト方法。
【請求項24】
前記中継装置が、前記変換装置に対して、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを通知するとともに前記変換装置が前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成するときに利用可能な情報を送信することを特徴とする請求項19から23のいずれか1項に記載のオーバーレイマルチキャスト方法。
【請求項25】
前記変換装置が、前記中継装置に対して、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を送信するとともに取得した前記ファイルデータを要求したクライアントのIPアドレス情報を送信し、
前記中継装置が、受け取った前記ファイルデータを要求したクライアントのIPアドレス情報に基づいて加工後のファイルデータを前記クライアントに送信することを特徴とする請求項19から24のいずれか1項に記載のオーバーレイマルチキャスト方法。
【請求項26】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける中継装置のプログラムであって、
前記中継装置に、前記変換装置に対して前記サーバから送信された前記クライアントに送信すべきファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する処理と、
前記変換装置から受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項27】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける中継装置のプログラムであって、
前記中継装置に、前記変換装置に対して前記サーバから送信された前記クライアントに送信すべきファイルデータのパケットの到着メッセージを通知する処理と、
自装置のCPUの処理能力の空き具合と、前記変換装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置とするか前記変換装置とするかを決定する処理と、
前記加工する装置が前記自装置であると決定された場合、前記変換装置から受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する処理と、
前記加工する装置が前記変換装置であると決定された場合、加工後のファイルデータを前記変換装置から受信する処理と、
加工後のファイルデータを前記クライアントに送信する処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項28】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける変換装置のプログラムであって、
前記変換装置に、前記中継装置から、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを受け取る処理と、
前記中継装置に加工後のファイルデータを前記クライアントに送信させるべく、前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項29】
ネットワーク上において、サーバと、中継装置と、変換装置と、少なくとも1台以上のクライアントとを含んで構成されるオーバーレイマルチキャストシステムにおける変換装置のプログラムであって、
前記変換装置に、前記中継装置から、前記サーバから送信されたファイルデータのパケットの到着メッセージを受け取る処理と、
前記中継装置が保持する前記サーバから送信されたファイルデータの加工用の情報を作成し、当該情報を前記中継装置に対して送信する処理と、
前記中継装置により前記中継装置のCPUの処理能力の空き具合と、自装置のCPUの処理能力の空き具合とに応じて、受け取った前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、既に保持している前記サーバから送信されたファイルデータを加工する装置を自装置と決定された場合、前記ファイルデータの加工用の情報を用いて、前記中継装置から送信されたファイルデータを加工し、加工後のファイルデータを前記中継装置に対して送信する処理とを実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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