説明

カップ容器の親子蓋

【課題】即席刻み麺やコーンフレーク等を収容する単一のカップ容器において、乾燥形態食事と含水形態食事を選択的に可能にすることができる高い利便性をもたらすカップ容器の親子蓋を提供する。
【解決手段】カップ容器の全口径を覆うシール状の親蓋の周縁部寄りの一部位に直径3cmの小径口を設け、その小径口を密封するシール状の子蓋16を作る。親蓋の小径口部に対応せしめて貼り、粘着と剥離による開閉が自由にできる構造になっているカップ容器のシール状親子蓋15を作る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップ容器の親子蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カップ容器の二重蓋があった。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特許公開平11−79228号公報 図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許公開平11−79228号公報の二重蓋は、上蓋と下蓋が等寸大であり形状的に識別しにくかった。既存の一般的な即席カップ麺の一重蓋との外見での視覚的区別が乏しく、上蓋と下蓋を同時に開封する間違いの懸念もあった。 図1参照。
【課題を解決するための手段】
【0005】
カップ容器の全経口を覆うシール状の親蓋の周縁部寄りの一部位に直径3cmの小径口を設け、その小径口を密封するシール状の子蓋を作る。その子蓋は裏面周縁部が粘着質となっていて、親蓋の小経口部に対応して粘着と剥離による開閉が自由にできる構造になっているカップ容器のシール状親子蓋を作る。
【発明の効果】
【0006】
親子蓋は、単一のカップ容器において、乾燥形態食事と含水形態食事を選択的に可能にするので、カップ詰食事食品における利便性を高める。
親子蓋は、他の食品のカップ容器詰の蓋にも適用できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施例1
親子蓋を符号付で説明する。
つまみ部17がある直径10cmのシール状蓋の周端部寄りの一部位に直径3cmの小径口19を設け、これを親蓋にした。そして、この親蓋の形状を縮小したようなつまみ部18がある直径5cmのシール状の子蓋16を作った。その子蓋16は、親蓋の小径口19の開閉に剥離と接着が自在にできるように、子蓋16の裏面は周端部が粘着質部位21になっている。これを親蓋の直径3cmの小径口19の真上に接着し親子蓋15にした。
なお、ここでの子蓋16の作り方は、幅の広い片面粘着テープを子蓋形状に裁断し、その裏面中心部の直径3cmとつまみ部突端1cmに非粘着シールを貼りつけて子蓋16にした。
【産業上の利用可能性】
【008】
菜粉末成形具とその組合せ食品及び親子蓋は工業的に量産が可能で、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】親子蓋の表面図
【図2】親子蓋の裏面図
【図3】親子蓋の表面図
【図4】子蓋の裏面図
【図5】親子蓋付カップ容器全体図
【図6】即席野菜・海藻粉末成形具刻み麺の親子蓋付カップ容器詰の断面図
【図7】野菜・海藻粉末成形具コーンフレークの親子蓋付カップ容器詰の断面図
【符号の説明】
【0010】
15 親子蓋
16 子蓋
17 親子蓋のつまみ部
18 子蓋のつまみ部
19 親子蓋裏面の小径口
20 子蓋裏面の親子蓋小径口対応部位
21 子蓋の裏面粘着質部位
31 即席刻み麺
32 野菜・海藻粉末成形具
33 コーンフレーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ容器の全口径を覆うシール状の親蓋の周縁部寄りの一部位に直径3cmの小径口を設け、その小径口を密封するシール状の子蓋を作り、その子蓋の裏面周縁部は粘着質にして親蓋の小径口部に対応して貼り、粘着と剥離による開閉が自由にできる構造になっているカップ容器のシール状の親子蓋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−140349(P2011−140349A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133393(P2010−133393)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【分割の表示】特願2010−17418(P2010−17418)の分割
【原出願日】平成22年1月8日(2010.1.8)
【出願人】(596175393)
【Fターム(参考)】