説明

カテーテル

【課題】基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分での急激な剛性変化を抑制する。
【解決手段】チューブ状の基部シャフト1と;基部シャフト1の先端部に基端部が連通状に接続されて、基部シャフト1よりも剛性が低くされると共に、ガイドワイヤー用開口部14を有するチューブ状の先端シャフト3と;先端シャフト3に挿入されて、基端部がガイドワイヤー用開口部14に接続されると共に、ガイドワイヤが挿脱自在に挿通されるガイドワイヤー用シャフト5と;基部シャフト1の先端部及び先端シャフト3の基部側の内部に配設されたコアワイヤー6を有する。基部シャフト1の先端部に、スリット10が螺旋状に形成され、コアワイヤー6の先端部が、ガイドワイヤー用開口部14よりも前方に配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血管内の狭窄部を拡張して、血流の再疎通を目的としたバルーンカテーテル等のカテーテルに関する。より詳しくは、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)、経皮経管形成術(PTA)において使用されるラピッドエクスチェンジタイプのバルーンカテーテル等のカテーテルに関する。
【背景技術】
【0002】
ラピッドエクスチェンジタイプのバルーンカテーテルは、基端部が圧力印可装置と接続されるチューブ状の基部シャフトと;基部シャフトの先端部に基端部が連通状に接続されて、基部シャフトよりも剛性が低くされると共に、側面にガイドワイヤー用開口部を有するチューブ状の先端シャフトと;先端シャフトの先端部に基端部が連通状に接続され、圧力印可装置により、圧力が印可されるバルーンと;バルーン及び先端シャフトに挿入されて、基端部がガイドワイヤー用開口部に接続されると共に、先端部がバルーンから前方に突出し、ガイドワイヤが挿脱自在に挿通されるガイドワイヤー用シャフトを有する。
【0003】
上記カテーテルでは、基部シャフトと先端シャフトは剛性が相違することから、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分で、急激な剛性の変化が生じていた。このため、上記カテーテルでは、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分で、キンクが生じたり、基部シャフトの基端部に加えた操作力を効率良くカテーテル先端部まで伝達できず、結果として、バルーンを容易に病変部位(狭窄部位)に到達させることができないとの問題があった。
【0004】
この問題を解決するバルーンカテーテルの一例として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。このものでは、基部シャフトの先端部が軸心に対して傾斜状とされて、先端に向かうに従って、剛性が低くされると共に、コアワイヤーが基部シャフトの先端部及び先端シャフトの基部側の内部に配設されて、先端シャフトの基部側の剛性の向上が図られている。このカテーテルによれば、基部シャフトの先端部の加工とコアワイヤーにより、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分での急激な剛性変化を抑制できる。然しながら、上記カテーテルでは、基部シャフトの先端部が軸心に対して傾斜状とされているので、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分の剛性に方向性が生じて、剛性が低い部分でキンクが生じ易いとの問題があった。又、上記のように、基部シャフトの先端部が軸心に対して傾斜状とされて、先鋭状とされているので、基部シャフトの先端部が先端シャフトを破損させる惧れもあった。
【0005】
又、上記問題を解決するバルーンカテーテルの他の例として、特許文献2に開示されたものがある。このものでは、基部シャフトの先端部に、螺旋状のスリットが形成されて、基部シャフトの先端部の剛性が低くされ、これにより、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分での急激な剛性変化の緩和が図られている。ところで、先端シャフトにおける、ガイドワイヤー用開口部が形成された部分の剛性は弱いが、上記カテーテルにおいて、この剛性の弱い部分が、基部シャフトの先端部の前方近傍に配置された場合には、この剛性の弱い部分のために、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分では、依然として、急激な剛性変化が生じるとの問題があった。
【0006】
【特許文献1】特開2003−164528号公報
【特許文献2】特開2001−353225号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
発明が解決しようとする課題は、剛性の高い基部シャフトと剛性の低い先端シャフトの接続部分やその近傍部分でキンクが発生する惧れがある点と、基部シャフトの基端部に加えた操作力を効率良くカテーテル先端部まで伝達できない点と、基部シャフトが先端シャフトを破損させる惧れがあった点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決できるカテーテルを提供することを目的とし、その目的を達成するために、本発明の特徴とするところは、チューブ状の基部シャフトと、基部シャフトの先端部に基端部が連通状に接続されて、基部シャフトよりも剛性が低くされると共に、ガイドワイヤー用開口部を有するチューブ状の先端シャフトと、先端シャフトに挿入されて、基端部がガイドワイヤー用開口部に接続されると共に、ガイドワイヤが挿脱自在に挿通されるガイドワイヤー用シャフトと、基部シャフトの先端部及び先端シャフトの基部側の内部に配設されたコアワイヤーを有するカテーテルであって、基部シャフトの先端部に、スリットが螺旋状に形成され、コアワイヤーの先端部が、ガイドワイヤー用開口部よりも前方に配設された点にある。
尚、基部シャフトの基端部に圧力印可装置が接続され、先端シャフトの先端部に、圧力印可装置により圧力が印可されるバルーンが連通状に接続され、ガイドワイヤー用シャフトがバルーンに挿入されることもある。
又、基部シャフトの基端部に、圧力印可装置が接続されるハブが接続され、先端シャフトが、基部側の第1シャフトと、第1シャフトの先端部に基端部が連通状に接続され且つ基端部の側面にガイドワイヤー用開口部を有する先端部側の第2シャフトを有し、ガイドワイヤー用シャフトの先端部がバルーンから前方に突出し、コアワイヤーが、第1シャフトと第2シャフトの基部の内部に配設されることもある。
更に、スリットのピッチが、基部シャフトの先端に向かうに従って小となるようにされることもある。
又、基部シャフトの先端部が、先端シャフトの基部に挿入される挿入部とされ、挿入部の先端部が、スリットが形成されるスリット形成部とされることもある。
更に、スリット形成部の先端部にコアワイヤーが接続されることもある。
又、コアワイヤーが、前方に向かって、テーパー状とされることもある。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分での急激な剛性変化を抑制できると共に、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分の剛性に方向性が生じる惧れもないので、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分でのキンクを防止できると共に、基部シャフトの基端部に加えた操作力を効率良くカテーテルの先端部まで伝達できる。
又、基部シャフトの先端部が軸心に対して傾斜状とされて、先鋭状とされていないので、基部シャフトの先端部が先端シャフトを破損させる惧れもない。
請求項2記載の発明のように、先端シャフトの先端部にバルーンを備えれば、バルーンを容易に病変部位(狭窄部位)に到達させることができる。
請求項4記載の発明のように、スリットのピッチが、基部シャフトの先端に向かうに従って小となるようにすれば、基部シャフトの先端部の剛性を、先端に向かうに従って、徐々に低下させることができて、より一層、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分での急激な剛性変化を抑制できる。
請求項6記載の発明のように、スリット形成部の先端部にコアワイヤーを接続すれば、基部シャフトの先端部における、スリットによる剛性の低下作用が、コアワイヤーにより阻害されることを、最小限にでき、より一層、基部シャフトと先端シャフトの接続部分及びその近傍部分での急激な剛性変化を抑制できる。
請求項7記載の発明のように、コアワイヤーを、前方に向かって、テーパー状とすれば、先端シャフトの先端部側の剛性が高くなり過ぎることを防止でき、先端シャフトの先端部側の柔軟性が損なわれることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明をラピッドエクスチェンジタイプのバルーンカテーテルに適用した実施の形態の一例を図面に基づき説明する。図1はラピッドエクスチェンジタイプのバルーンカテーテルの外観図、図2は要部の拡大図、図3は図2のA−A線矢視断面図である。バルーンカテーテルは、基部シャフト1と、ハブ2と、先端シャフト3と、バルーン4と、ガイドワイヤー用シャフト5と、コアワイヤー6等を有する。
【0011】
基部シャフト1はチューブ状とされて、比較的剛性が高くされており、その基端部には、インフレーター等の圧力印可装置7が取り付けられるハブ2が気密状に接続されて、連通している。基部シャフト1の先端部は挿入部8とされ、挿入部8の先端部がスリット形成部9とされている。スリット形成部9には、螺旋状のスリット(切り込み)10が形成されている。スリット10のビッチは軸心方向に関して一定とされる場合と、基部シャフト1の先端に向かうに従って小となるようにされる場合とがある。基部シャフト1の外径は0.3〜3mm、好ましくは0.5〜1.5mmとされ、その肉厚は10〜150μm、好ましくは20〜100μmとされ、その長さは300〜2000mm、好ましくは700〜1500mmとされ、そのスリット10の幅は1〜10mm、好ましくは3〜7mmとされている。基部シャフト1を構成する材料としては、剛性の高いステンレス、ニッケル−チタン合金、アルミニウム等の金属材料、又は、これら金属材料に匹敵する剛性を有する高分子材料が使用される。
【0012】
先端シャフト3はチューブ状とされて、柔軟性を有し、基部シャフト1よりも剛性が低くされている。先端シャフト3は、基部側の第1シャフト12と、これと連通する先端側の第2シャフト13を一体形成して成り、第1シャフト12の基部が基部シャフト1の挿入部8に外嵌されて、気密状に接続(連結、結合)固定されて、連通している。尚、第1・第2シャフト12,13を別個に形成して、接続、一体化することもある。第2シャフト13の基端部の側面にはガイドワイヤー用開口部14が形成されている。先端シャフト3の外径は0.5〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.1mm、その肉厚は25〜200μm、好ましくは50〜100μm、その長さは200〜2000mm、好ましくは200〜1000mmとされている。先端シャフト3を構成する材料には、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプテン、エチレン−プロピレン重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等)、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、フッ素樹脂等の高分子材料、又は、これらの混合物が使用される。
【0013】
バルーン4は、その基端部が先端シャフト3の先端部に気密状に接続(連結、結合)固定されて、連通するもので、圧力印可装置7からの圧力媒体(気体(例えば、空気)、液体)の供給・排出により、圧力の印可・停止により、任意径に拡張(膨張)収縮自在とされて、血管等の狭窄部の拡張を行う。バルーン4の拡張されたときの円筒部分の外径は1.0〜15mm、好ましくは1.0〜5.0mmとされ、その長さは5〜50mm、好ましくは10〜40mmとされ、その全体の長さは10〜70mm、好ましくは15〜60mmとされている。バルーン4を構成する材料としては、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプテン、エチレン−プロピレン重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等)、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリフエニレンサルファイド、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、フッ素樹脂等の高分子材料が使用される。
【0014】
ガイドワイヤー用シャフト5はチューブ状とされ、先端シャフト3及びバルーン4に挿入されて、基端部が先端シャフト3の第1シャフト12の側面のガイドワイヤー用開口部14に接続(結合)されると共に、先端部がバルーン4から前方に突出しており、ガイドワイヤ(図示省略)が挿脱自在に挿通される。ガイドワイヤー用シャフト5の外径は0.1〜1.0mm、好ましくは0.3〜0.7mmとされ、その肉厚が10〜150μm、好ましくは20〜100μmとされ、その長さは100〜2000mm、好ましくは200〜1500mmとされている。ガイドワイヤー用シャフト5を構成する材料としては、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等)、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、フッ素樹脂等の高分子材料、又は、これらの混合物が使用される。
【0015】
コアワイヤー6は、基部シャフト1のスリット形成部9の先端部と、先端シャフト3の基部側、即ち、第1シャフト12及び第2シャフト13の基部の内部に配設(配置固定)されて、スリット形成部9の先端部の内周面に基端部が接続(連結、結合)固定されると共に、コアワイヤー6の先端部はガイドワイヤー用開口部14よりも前方に配置されている。コアワイヤー6の外径は0.1〜1mm、好ましくは0.1〜0.5mmとされ、その長さは50〜500mm、好ましくは100〜300mmとされている。コアワイヤー6は、軸心方向に関して、一定径とされる場合と、前方に向かってテーパー状とされる場合とがある。コアワイヤー6を構成する材料としては、ステンレス、ニッケル−チタン合金等の金属材料、又は、これら金属材料に匹敵する剛性を有する高分子材料が使用される。
【0016】
上記構成例によれば、下記の効果を奏する。
A.基部シャフト1の先端部に、螺旋状のスリット10が形成されて、基部シャフト1の 先端部の剛性が低くされると共に、コアワイヤー6が基部シャフト1の先端部及び先端 シャフト3の基部側の内部に配設されて、先端シャフト3の基部側の剛性の向上が図ら れている。それ故、スリット10とコアワイヤー6により、剛性の高い基部シャフト1 と剛性の低い先端シャフト3の接続部分及びその近傍部分での急激な剛性変化を抑制で きる。
B.先端シャフト3における、ガイドワイヤー用開口部14が形成された部分の剛性は弱 いが、コアワイヤー6の先端部が、ガイドワイヤー用開口部14よりも前方に配設され ているので、コアワイヤー6により、先端シャフト3における、ガイドワイヤー用開口 部14が形成された部分の剛性を向上でき、基部シャフト1との剛性の差を少なくでき て、剛性の高い基部シャフト1と剛性の低い先端シャフト3の接続部分及びその近傍部 分での急激な剛性変化を抑制できる。
C.基部シャフト1の先端部が軸心に対して傾斜状とされていないので、基部シャフト1 と先端シャフト3の接続部分及びその近傍部分の剛性に方向性が生じる惧れもない。
D.上記A〜Cのように、基部シャフト1と先端シャフト3の接続部分及びその近傍部分 での急激な剛性変化を抑制できると共に、基部シャフト1と先端シャフト3の接続部分 及びその近傍部分の剛性に方向性が生じる惧れもないので、基部シャフト1と先端シャ フト3の接続部分及びその近傍部分でのキンクを防止できると共に、基部シャフト1の 基端部に加えた操作力を効率良くカテーテルの先端部まで伝達でき、バルーン4を容易 に病変部位(狭窄部位)に到達させることができる。
E.又、基部シャフト1の先端部が軸心に対して傾斜状とされて、先鋭状とされていない ので、基部シャフト1の先端部が先端シャフト3を破損させる惧れもない。
F.更に、スリット10のピッチが、基部シャフト1の先端に向かうに従って小となるよ うにすれば、基部シャフト1の先端部の剛性を、先端に向かうに従って、徐々に低下さ せることができて、より一層、基部シャフト1と先端シャフト3の接続部分及びその近 傍部分での急激な剛性変化を抑制できる。
G.又、スリット形成部9の先端部にコアワイヤー6を接続すれば、基部シャフト1の先 端部における、スリット10による剛性の低下作用が、コアワイヤー6により阻害され ることを、最小限にでき、より一層、基部シャフト1と先端シャフト3の接続部分及び その近傍部分での急激な剛性変化を抑制できる。
H.更に、コアワイヤー6を、前方に向かって、テーパー状とすれば、先端シャフト3の 先端部側の剛性が高くなり過ぎることを防止でき、先端シャフト3の先端部側の柔軟性 が損なわれることを防止できる。
尚、本発明は、血栓吸引カテーテルや血栓捕捉カテーテル等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すバルーンカテーテルの縦側断面を示す説明図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】図2のA−A線矢視断面図である。
【符号の説明】
【0018】
1 基部シャフト
2 ハブ
3 先端シャフト
4 バルーン
5 ガイドワイヤー用シャフト
6 コアワイヤー
7 圧力印可装置
8 挿入部
9 スリット形成部
10 スリット(切り込み)
12,13 第1・第2シャフト
14 ガイドワイヤー用開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ状の基部シャフトと、
基部シャフトの先端部に基端部が連通状に接続されて、基部シャフトよりも剛性が低くされると共に、ガイドワイヤー用開口部を有するチューブ状の先端シャフトと、
先端シャフトに挿入されて、基端部がガイドワイヤー用開口部に接続されると共に、ガイドワイヤが挿脱自在に挿通されるガイドワイヤー用シャフトと、
基部シャフトの先端部及び先端シャフトの基部側の内部に配設されたコアワイヤー
を有するカテーテルであって、
基部シャフトの先端部に、スリットが螺旋状に形成され、
コアワイヤーの先端部が、ガイドワイヤー用開口部よりも前方に配設されたことを特徴とするカテーテル。
【請求項2】
基部シャフトの基端部に圧力印可装置が接続され、
先端シャフトの先端部に、圧力印可装置により圧力が印可されるバルーンが連通状に接続され、
ガイドワイヤー用シャフトがバルーンに挿入された請求項1記載のカテーテル。
【請求項3】
基部シャフトの基端部に、圧力印可装置が接続されるハブが接続され、
先端シャフトが、基部側の第1シャフトと、第1シャフトの先端部に基端部が連通状に接続され且つ基端部の側面にガイドワイヤー用開口部を有する先端部側の第2シャフトを有し、
ガイドワイヤー用シャフトの先端部がバルーンから前方に突出し、
コアワイヤーが、第1シャフトと第2シャフトの基部の内部に配設された請求項2記載のカテーテル。
【請求項4】
スリットのピッチが、基部シャフトの先端に向かうに従って小となるようにされた請求項1〜3の何れかに記載のカテーテル。
【請求項5】
基部シャフトの先端部が、先端シャフトの基部に挿入される挿入部とされ、
挿入部の先端部が、スリットが形成されるスリット形成部とされた請求項1〜4の何れかに記載のカテーテル。
【請求項6】
スリット形成部の先端部にコアワイヤーが接続された請求項5記載のカテーテル。
【請求項7】
コアワイヤーが、前方に向かって、テーパー状とされた請求項1〜6の何れかに記載のカテーテル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−89724(P2007−89724A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−281051(P2005−281051)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000135036)ニプロ株式会社 (583)
【Fターム(参考)】