説明

カバリング糸、カバリング糸の製造方法、カバリング糸の製造装置及びカバリング糸を用いた高伸縮性衣料

【課題】風合いが柔らかく、保温性、肌触り良好なカバリング糸、カバリング糸の製造方法、カバリング糸の製造装置及びカバリング糸を用いた高伸縮性衣料を提供する。
【解決手段】所定の伸張率に引き伸ばされた弾性糸32の外周に強制加撚された合成繊維からなる添え糸が添えられ、この状態で前記弾性糸32及び添え糸が合成繊維からなる巻き糸によって巻き締められてなり、前記弾性糸32を無伸張状態としたとき、該弾性糸32の外周に巻き糸からなる巻き締め部分45と添え糸からなる捻れた毛羽状部分46とが形成されるカバリング糸。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンティーストッキングやタイツ、靴下などの高伸縮性衣料に好適なカバリング糸、カバリング糸の製造方法、カバリング糸の製造装置及びカバリング糸を用いた高伸縮性衣料に関し、特には風合いが柔らかく、保温性、肌触り良好なカバリング糸、カバリング糸の製造方法及びカバリング糸の製造装置及びカバリング糸を用いた高伸縮性衣料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、カバリング糸としては、ポリウレタン弾性糸を芯(コア)とし、この糸表面にナイロン糸やポリエステル糸などの巻き糸を巻き付けたものが知られており、弾性糸の表面に一重に巻き糸を巻き付けたカバードヤーン(SCY)と弾性糸の外周に二重に巻き糸を巻き付け、上巻と下巻の巻方向を逆方向にしたカバードヤーン(DCY)とがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図4に示すように、SCY13は、パッケージ1の(回転数)巻き戻し速度とデリベリーローラ11の回転数との回転差によってドラフトを与えられながら、パッケージ1から巻き戻される弾性糸2が第1スピンドル装置3のスピンドル4に導入され、回転するボビン5から巻き戻された巻き糸6が弾性糸2の外周に巻き付けられる。次いで、デリベリーローラ12を介して巻き取りボビン14に巻き取られると言った手順で製造される。
【0004】
一方、DCY13’は、図6に示すように、パッケージ1の(回転数)巻き戻し速度とデリベリーローラ11の回転数との回転差によってドラフトを与えられながら、パッケージ1から巻き戻される弾性糸2が第1スピンドル装置3のスピンドル4に導入され、回転するボビン5から巻き戻された巻き糸6が弾性糸2の外周に巻き付けられる。次いで、弾性糸2は第2スピンドル装置7のスピンドル8に導入され、第1スピンドル装置3のボビン5と反対方向に回転するボビン9から巻き戻された巻き糸10がさらに弾性糸2の外周に巻き付けられる。次いで、トラバーサ12を介して巻き取りボビン14に巻き取られると言った手順で製造される。
【0005】
製造されたSCY13は、図5に示すように、弾性糸2の外周に巻き糸6を巻き付けられるため、弾性糸2単独の場合に比べて耐久性に富んでいる。一方、DCY13’は、図7に示すように、弾性糸2の外周に二重に巻き糸6、10が巻き付けられるため、SCY13に比べて耐久性に富み、しかも上巻と下巻の巻方向を逆方向にしていることから、撚方向がなく、パンティーストッキングやタイツなどを編成するときも、S撚糸とZ撚糸を用意し、それらを各コース交互に編成するといった手間を要しないという利点がある。
【0006】
しかし、これらSCY13、DCY13’は、いずれも弾性糸の外周を一重または二重に巻き糸で巻き締めているため、嵩高性に乏しく、保温性、風合い、肌触りという点では充分ではなかった。
【0007】
そこで、このような不具合の改善し、嵩高性に優れ、柔らかな風合いを有するカバリング糸が提案されるに至っている(例えば特許文献2参照)。このカバリング糸28は、図8に示すように、パッケージ21からドラフトを与えられながら巻き戻される弾性糸22にナイロン等の合繊長繊維からなる添え糸23を引き揃えた状態に添えて給糸し、この状態で弾性糸22及び添え糸23がスピンドル装置のスピンドル25を通過し、回転するボビン26から巻き戻された巻き糸26が両糸22、23の外周に巻き付けられ、トラバーサ27を介して巻き取りボビン29に巻き取られると言った手順で製造される。
【特許文献1】特開2003−278043号公報
【特許文献2】特公昭60−54412号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2記載のカバリング糸28は、図9に示すように、非伸張状態としたとき、弾性糸21は直線状に縮小し、その周りに縮小できない添え糸23がループを作り、さらに添え糸23のループを押さえ込む形で巻き糸26が捲き締めており、その外形からは嵩高性に優れ、柔らかな風合いを有する糸のように見られるものの、巻き糸26で押さえ込まれた添え糸23のループは腰がなく毛羽状とはならないため、空気層を形成することができず、充分な保温性、柔らかな風合い、肌触りを得るには至っていなかった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑み為されたものであり、風合いが柔らかく、保温性、肌触り良好なカバリング糸、カバリング糸の製造方法、カバリング糸の製造装置及びカバリング糸を用いた高伸縮性衣料を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、所定の伸張率に引き伸ばされた弾性糸の外周に強制加撚された合成繊維からなる添え糸が添えられ、この状態で前記弾性糸及び添え糸が合成繊維からなる巻き糸によって巻き締められてなり、前記弾性糸を無伸張状態としたとき、該弾性糸の外周に巻き糸からなる巻き締め部分と添え糸からなる捻れた毛羽状部分とが形成されることを特徴とするカバリング糸をその要旨とした。
【0011】
請求項2記載の発明は、合成繊維からなる添え糸を巻回した第1スピンドルの給糸ボビンを高速回転させながら前記添え糸を巻き戻すことで撚を入れ、所定の伸張率に引き伸ばされた弾性糸を第2スピンドルに通過させるときに前記添え糸を弾性糸の外周に添わせるように給糸し、次いで、前記弾性糸及び添え糸の周りに第2スピンドルの給糸ボビンから合成繊維からなる巻き糸を巻き付けることによって前記弾性糸及び添え糸を巻き締めることを特徴とするカバリング糸の製造方法をその要旨とした。
【0012】
請求項3記載の発明は、合成繊維からなる添え糸が巻回され、高速回転する給糸ボビンを有しており、前記給糸ボビンを高速回転させながら前記添え糸を巻き戻すことで撚を入れる第1スピンドルと、前記第1スピンドルの斜め上方に位置し、合成繊維からなる巻き糸の給糸ボビンを有しており、所定の伸張率で引き伸ばされた弾性糸の外周に前記加撚された添え糸が添えられた状態で通過し、前記弾性糸及び添え糸の外周に前記巻き糸を巻き付けることによって前記弾性糸及び添え糸を巻き締める第2スピンドルとを有していることを特徴とするカバリング糸の製造装置をその要旨とした。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のカバリング糸であって、撚方向の異なるS撚糸とZ撚糸を用意し、これらS撚糸及びZ撚糸を各コース交互に編成することにより得られる高伸縮性衣料をその要旨とした。
【発明の効果】
【0014】
本発明のカバリング糸にあっては、所定の伸張率に引き伸ばされた弾性糸の外周に強制加撚された合成繊維からなる添え糸が添えられ、この状態で前記弾性糸及び添え糸が合成繊維からなる巻き糸によって巻き締められてなり、前記弾性糸を無伸張状態としたとき、該弾性糸の外周に巻き糸からなる巻き締め部分と添え糸からなる捻れた毛羽状部分とが形成され、前記捻れて突出する毛羽部分が空気層を形成するので、保温性に優れると共に風合いが柔らかく肌触りが良好である。
【0015】
また、本発明のカバリング糸の製造方法及び製造装置にあっては、既存のSCY製造機であって、隣り合う二機を用いることで、請求項1記載のカバリング糸を製造することができ、新たな設備を要しないという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明のカバリング糸、カバリング糸の製造方法、カバリング糸の製造装置及びカバリング糸を用いた高伸縮性衣料を図面に示した一実施の形態に従って詳細に説明する。
【0017】
図2に示すように、本発明のカバリング糸35は、所定の伸張率に引き伸ばされた弾性糸32の外周に強制加撚された合成繊維からなる添え糸35が添えられ、この状態で前記弾性糸32及び添え糸35が合成繊維からなる巻き糸40によって巻き締められてなり、前記弾性糸32を無伸張状態としたとき、該弾性糸32の外周に巻き糸からなる巻き締め部分45と添え糸からなる捻れた毛羽状部分46とが形成されるようになっている。以下、このような構造を有するカバリング糸43の製造過程を説明する。
【0018】
本発明のカバリング糸43のコアとして使用する弾性糸32には、ポリウレタン糸やゴム糸を用いることができる。本発明のカバリング糸43のコアは、単芯及び複芯のいずれでもよい。弾性糸32の太さは、用途によって様々であるが8〜390デシテックスが好ましい。例えばパンティーストッキング用のカバリング糸の場合、8〜78デシテックスが好ましく、タイツ用のカバリング糸の場合、11〜78デシテックスが好ましい。これらパンティーストッキング用またはタイツ用のカバリング糸の場合、より好ましくは17〜33デシテックスであり、最適には22〜33デシテックスである。また、靴下用のカバリング糸の場合は、78〜390デシテックスが好ましい。尚、弾性糸32の太さが8デシテックスを下回る場合、強度が小さくなるため、製造時や編成時に糸切れを生じ易くなり、390デシテックスを超える場合、パッケージの交換頻度が高くなるという不具合を生じることになる。図示の例では22デシテックスのポリウレタン糸を弾性糸22として用いた。
【0019】
図1は、本発明のカバリング糸の製造装置を示す模式図である。図1に示すように、装置50の下部にはパッケージ31が配されており、このパッケージ31に用途に応じて選択された単芯または複芯の弾性糸32が巻回されている。また、装置50の上部にはデリベリーローラ41が配されており、パッケージ31に巻回された弾性糸32が、パッケージ31の(回転数)巻き戻し速度とデリベリーローラ41の回転数との回転差によってドラフトを与えられ引き伸ばされながら、パッケージ31から巻き戻されて引き出されるようになっている。弾性糸32に与えられるドラフト(伸張率)としては、もとの糸の長さの2.5〜3.5倍が好ましく、最適には約3倍である。図示の例では、弾性糸の伸張率を3倍とした。
【0020】
パッケージ31から所定の伸張率で引き出された弾性糸32は、その上方に位置する中空の第2スピンドル装置37の第2スピンドル38に伸張状態で給糸される。一方、第2スピンドル装置37の斜め下方位置には、第1スピンドル装置33が横設されている。第1スピンドル装置33は添え糸35の給糸ボビン34を有している。給糸ボビン34に巻回される添え糸35には、ナイロン(登録商標)、ポリプロピレン、ポリエステルなどの合成繊維を用いることができる。添え糸35の太さは、8〜110デシテックスが好ましく、より好ましくは10〜44デシテックスである。図示の例では、11デシテックスのナイロンフィラメントを用いた。第1スピンドル装置33に取り付けられた給糸ボビン34は高速回転しながら添え糸35を巻き戻すことで、巻き戻された添え糸35に撚りがかけられるようになっている。
【0021】
尚、添え糸35が、デリベリーローラー41によって1m引き上げられる際の供給ボビン34の回転数としては特に限定されないが、好ましくは1000回/m〜3000回/mである。添え糸35の供給ボビン34の回転数が、前述の1000回/mを下回ると、後述する巻き糸で巻き締められた後、弾性糸を非伸張状態としたときに、捻れが生じ難くなり、毛羽状とならない恐れがある。一方、3000回/mを上回る場合には、糸折れを生じたり、編成後の生地に皺が発生したりする恐れがあるからである。図示の例では、添え糸35の供給ボビン34の回転数は2000回/mとした。
【0022】
加撚された添え糸35は、ガイド36を介して第2スピンドル装置37の第2スピンドル38に通過する弾性糸32の外周に添わせるように給糸される。第2スピンドル装置37の第2スピンドル38は、巻き糸40が巻回された給糸ボビン39を有し、第1スピンドル装置33と同一方向に回転するようになっている。
【0023】
給糸ボビン39に巻回される巻き糸40には、添え糸35と同じくナイロン(登録商標)、ポリプロピレン、ポリエステルなどの合成繊維を用いることができる。巻き糸40の太さは、8〜110デシテックスが好ましく、より好ましくは10〜44デシテックスである。第2スピンドル38に取り付けられた給糸ボビン39は高速回転しながら巻き糸43を巻き戻し、該巻き糸40はスネールガイド47下で弾性糸32及び加撚された添え糸35の外周に巻き付けられ、これらを巻き締める。図示の例では、巻き糸40として11デシテックスのナイロンフィラメントを用いた。
【0024】
上記のとおり、巻き糸40は、弾性糸32及び添え糸35を巻き締めて、図3に示すように、巻き締め部45を形造るものであることから、その巻き付け回数が余りに多くなると、捻れた毛羽状部分46が少なくなり、予定する風合い、保温性、肌触りを確保できなくなる。本発明のカバリング糸43において、捻れた毛羽状部分46を多くし、予定する風合い、保温性、肌触りを確保するため、好ましい巻き糸40の巻き付け回数としては、350〜2000回/mである。巻き糸30の巻き付け回数が350/mを下回ると、糸離れを生じたり、強度低下を招く恐れがあり、2000回/mを上回る場合には、予定する風合い、保温性、肌触りを確保できなくなる恐れがある。巻き糸40の巻き付け回数は、より好ましくは1000〜1500回/mである。図示の例では、巻き糸40の巻き付け回数を1400回/mとした。
【0025】
尚、本発明のカバリング糸43において、捻れた毛羽状部分46を多くし、予定する風合い、保温性、肌触りを確保するには、巻き糸40の巻き付け回数を調整するほかに、弾性糸32のドラフト(伸張率)を大きくする方法を採ることもできる。好ましい伸張率としては、もとの糸の長さの2〜5倍であり、より好ましくは2.5〜3.5倍である。図示の例では、弾性糸の伸張率を3倍とした。
【0026】
こうして、弾性糸32及び添え糸35の外周に巻き糸40が巻き付けられたカバリング糸43は、トラバーサ42を介して巻き取りボビン44に巻き取られるのである。
【0027】
本発明のカバリング糸の製造装置は、既存のSCY製造機であって、隣り合う二機を用いることでカバリング糸を製造することができ、新たな設備を要しないという利点がある。図1に示す製造装置50は、既存のSCY製造機の隣り合う二機のうち、一方のSCY製造機の下側のパッケージ、上側の給糸ボビンを有するスピンドル、デリベリーローラ、トラバーサ、巻き取りボビンを用い、これらをパッケージ31、巻き糸40の給糸ボビン39を有する第2スピンドル装置37、第2スピンドル38、デリベリーローラ41、トラバーサ42、巻き取りボビン44とし、隣り合う他方のSCY製造機の下側の給糸ボビンを有するスピンドルを用い、これらを添え糸35の給糸ボビン34を有する第1スピンドル装置33とし、他方のDSY製造機の第1スピンドル装置33の給糸ボビン34から加撚しながら添え糸35をガイド36を介して斜め上方に隣接する一方のSCY製造機の第2スピンドル装置37の第2スピンドル38へと給糸し、この添え糸35をパッケージ31から伸張状態で引き出された弾性糸32の外周に添わせて、これら弾性糸32及び添え糸35の外周に第2スピンドル装置37の給糸ボビン39から巻き糸40を巻き付けて巻き締めることでカバリング糸43を製造するようにしたものである。
【0028】
上記の如くして得られたカバリング糸であって、撚方向の異なるS撚糸とZ撚糸を用意し、これらS撚糸及びZ撚糸を伸張状態で各コース交互に編成することにより、パンティーストッキング、タイツ、靴下などの高伸縮性衣料を製造することができる。
【0029】
尚、本発明のカバリング糸、その製造方法、製造装置及び高伸縮性衣料にあっては、例えば伸張率を高くする一方で、巻き糸の巻き付け回数を減らすことで、毛羽を出やすくするなど、特許請求の範囲に記載の範囲で自由に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明のカバリング糸の製造装置を示す模式図。
【図2】本発明のカバリング糸を示す模式図。
【図3】本発明のカバリング糸を示し、弾性糸を無伸張状態としたときの状態を示す模式図。
【図4】従来のSCYの製造装置を示す模式図。
【図5】従来のSCYの伸張状態の形態を示す模式図。
【図6】従来のDCYの製造装置を示す模式図。
【図7】従来のDCYの伸張状態の形態を示す模式図。
【図8】従来の別のカバリング糸の製造装置を示す模式図。
【図9】従来の別のカバリング糸の非伸張状態の形態を示す模式図。
【符号の説明】
【0031】
パッケージ・・・31
弾性糸・・・32
第1スピンドル・・・33
添え糸・・・35
給糸ボビン・・・34
第2スピンドル・・・38
巻き糸・・・40
給糸ボビン・・・39
デリベリーローラ・・・41
トラバーサ・・・42
カバリング糸・・・43
巻き取りボビン・・・44
巻き締め部分・・・45
毛羽部分・・・46

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の伸張率に引き伸ばされた弾性糸の外周に強制加撚された合成繊維からなる添え糸が添えられ、この状態で前記弾性糸及び添え糸が合成繊維からなる巻き糸によって巻き締められてなり、前記弾性糸を無伸張状態としたとき、該弾性糸の外周に巻き糸からなる巻き締め部分と添え糸からなる捻れた毛羽状部分とが形成されることを特徴とするカバリング糸。
【請求項2】
合成繊維からなる添え糸を巻回した第1スピンドルの給糸ボビンを高速回転させながら前記添え糸を巻き戻すことで撚を入れ、所定の伸張率に引き伸ばされた弾性糸を第2スピンドルに通過させるときに前記添え糸を弾性糸の外周に添わせるように給糸し、次いで、前記弾性糸及び添え糸の周りに第2スピンドルの給糸ボビンから合成繊維からなる巻き糸を巻き付けることによって前記弾性糸及び添え糸を巻き締めることを特徴とするカバリング糸の製造方法。
【請求項3】
合成繊維からなる添え糸が巻回され、高速回転する給糸ボビンを有しており、前記給糸ボビンを高速回転させながら前記添え糸を巻き戻すことで撚を入れる第1スピンドルと、前記第1スピンドルの斜め上方に位置し、合成繊維からなる巻き糸の給糸ボビンを有しており、所定の伸張率で引き伸ばされた弾性糸の外周に前記加撚された添え糸が添えられた状態で通過し、前記弾性糸及び添え糸の外周に前記巻き糸を巻き付けることによって前記弾性糸及び添え糸を巻き締める第2スピンドルとを有していることを特徴とするカバリング糸の製造装置。
【請求項4】
請求項1記載のカバリング糸であって、撚方向の異なるS撚糸とZ撚糸を用意し、これらS撚糸及びZ撚糸を各コース交互に編成することにより得られる高伸縮性衣料。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−133069(P2010−133069A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−312030(P2008−312030)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【出願人】(508361759)吉岡ウェビング株式会社 (2)
【Fターム(参考)】