説明

カバー装置とこれを用いたカバー装置付表示パネル

【課題】不使用時には表示面を外部から適切に保護し、割れや傷の発生を防ぐとともに、使用時にはデッドスペースの発生を効率的に抑制し、有効画面比率の向上を期待できるカバー装置とこれを用いたカバー装置付表示パネルを提供する。
【解決手段】アコーディオン状カバー体102と、一対の案内レール101a、101bでカバー装置10を構成する。携帯情報端末に対し、X方向に沿って一対の案内レール101a、101bを配設し、カバー体102をスライド自在に案内レール101a、101bに担持させる。不使用時にはカバー体102を展開し表示面を被覆する。使用時にはカバー体102をX方向にスライドして収縮し、表示面及び操作部を外部露出させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示パネルのディスプレイ部(表示面)に配設するカバー装置と、これを配設してなるカバー装置付表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、小型電子機器として、オーディオビジュアル(AV)機器、携帯電話機、ポケットコンピュータ、電子ブック、インターネット情報検索が可能な携帯情報端末(PDA)など、様々な画像表示デバイス(以下、単に「表示デバイス」と称する。)が開発されて普及している。
これらの表示デバイスの多くは、本来は据え置き型の電子機器を小型・携帯用途として発展させたものである。インターネット接続環境の普及と、記録媒体の小型・大容量化、さらには部品の小型化等に伴って多機能化が進んでいる。
【0003】
とりわけ近年では、音楽や録音音声を聴くオーディオ機能と、動画や静止画を見るディスプレイ機能に対応した製品が非常に増えており、画像表示性能に優れる表示面を備える表示デバイスが急速に拡大している。代表的な表示デバイスとして、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OELD)等のディスプレイ部を搭載した、いわゆる表示パネルが開発されている。
【0004】
表示パネルはフルカラー表示も可能であり、ユーザーが情報を把握し易く便利な半面、ユーザーが携帯することで落下や衝撃、過度な押圧等によってディスプレイ部を破損しやすいという問題がある。特に最近では、ディスプレイ部を大型化し、画像表示性能を特に向上させた表示パネルが急速に製品化されており、このような大型のディスプレイ部を備える表示パネルを適切に保護することが求められている。
【0005】
これに対し従来では、たとえば特許文献1の表示装置に示すように、表示装置の筐体にスライド式のカバーを配設する構成が提案されている。この構成では、不使用時にはディスプレイ部をカバーで被覆して保護し、使用時にはカバーを筐体表面の別のエリアにスライドして退避させ、ディスプレイ部を外部露出させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−31348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1等のカバーは、使用時にはディスプレイ部以外の筐体表面(退避エリア)にカバーをそのままスライドさせるため、予め筐体表面にカバーの面積以上のデッドスペースを退避エリアとして設けなければならない。このデッドスペースは構造上、画像表示や操作に寄与することができない。
ここでカバーのサイズは、保護対象のディスプレイ部の面積に比例して設定するため、ディスプレイ部の大型化に伴い、退避エリアも増大する。これにより、筐体表面において大面積の退避エリアを設ける必要がある。またカバーを退避させると、退避エリアに存在する操作ボタンの一部を被覆してしまうこともあり、一定操作ができなくなる問題も生じうる。
【0008】
このようなデッドスペースの存在は、表示パネルの小型化を図る上でも大きな制約であり、ディスプレイ部の有効画面比率を向上させ、表示パネルの大画面化と携帯性の両立を図る観点において大きな問題となる。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであって、不使用時には表示面を外部から適切に保護し、割れや傷の発生を防ぐとともに、使用時にはデッドスペースの発生を効率的に抑制し、有効画面比率の向上を期待できるカバー装置とこれを用いたカバー装置付表示パネルの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、一主面に表示面が設けられた表示パネルの前記表示面を被覆するカバー装置であって、伸縮自在に動き、かつ伸長した状態で前記表示面の少なくとも一部分を覆うカバー体と、前記カバー体の一端側において前記表示パネルと止着する止着部とを備え、前記カバー体を前記一端側から伸長して前記表示面を被覆する第一の状態と、前記一端側とは反対方向から前記止着部に近づけて前記カバー体を収縮させる第二の状態とに切り替えられる構成とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のカバー装置によれば、第一の状態において、表示パネルの表示面は伸縮性のカバー体を伸長させることで被覆され、表示面が適切に保護される。これにより大型の表示面を備える表示デバイスを外に携帯しても、表示面が割れたり、外部との接触で傷付くのが効果的に防止される。
一方、第二の状態では、ユーザーの操作により前記カバー体を収縮させ、前記一主面における前記表示面以外の領域に退避させる。このように本発明では、パネル使用時には、表示面を露出させつつ、カバー体を収縮して退避させることで、退避エリアを極力小さくすることができる。これにより表示パネルの携帯性や操作性を損なうことなく、表示パネルの筐体の小型化に貢献できる。また、表示パネルに占めるディスプレイ面積も広く確保でき、有効画面比率を向上させ、大画面化にも寄与できる。
【0011】
以上のように本発明によれば、表示パネルの携帯性と大画面とを両立しつつ、押圧や落下による表示面の割れや傷の発生を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係る、カバー装置付表示デバイス1の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】カバー装置10周辺の構造を概略的に示す部分的組図および側面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るカバー装置10A周辺の構造を概略的に示す図および側面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係るカバー装置10B周辺の構造を概略的に示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態4に係るカバー装置10C周辺の構造を概略的に示す部分斜視組図である。
【図6】本発明の実施の形態4に係るカバー装置付表示デバイス1Aの構成を概略的に示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態5に係るカバー装置10D周辺の構造を概略的に示す部分斜視組図である。
【図8】本発明の実施の形態5に係るカバー装置付表示デバイス1Bの構成を概略的に示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態6に係るカバー装置付表示デバイス2の構成を概略的に示す斜視組図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態及び実施例を説明するが、当然ながら本発明はこれらの形式に限定されるものでなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
<実施の形態1>
(カバー装置付表示デバイス1の構成)
図1(a)は、本発明の一例である、カバー装置付表示デバイス1(以下、単に「表示デバイス1」と称する。)の概略構成を示す図である。表示デバイス1は、携帯情報端末20と、当該携帯情報端末20に配設されたカバー装置10とで構成される。
【0014】
携帯情報端末20は、代表的な小型表示デバイスであるスマートフォンである。第一主面(オモテ面)201と第二主面(裏面)202を有する、扁平な薄型直方体状の筐体を持つ。第一主面201上には、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイからなる四角形状の大型のディスプレイ部(表示面203)と、操作部204、スピーカー部200がそれぞれ配されている。第二主面202は全体を図示しないが、第一主面201と連続するように平滑な曲面で構成されている。
【0015】
なお、本明細書で言う「表示パネル」とは、携帯情報端末20のような薄型筐体を持つパネルを基本的に指すが、このような構成に限定するものではなく、ある程度Z方向厚みを持つ直方体状、半円柱状、多角柱状等の表示デバイス全般を「表示パネル」に含むものとする。また、「直方体」も厳密な6面体である必要はなく、携帯情報端末20のように第一主面201と第二主面202に挟まれた側面の幾つかが緩やかな形状であってもよい。
【0016】
カバー装置10は、X方向に延伸された案内部材(一対の案内レール101a、101b)と、当該一対の案内レール101a、101bに跨って設けられたカバー体102、カバー体102の一端側に設けられた止着部1023とで構成される。尚、カバー装置10は、少なくともカバ−体102と止着部1023を備えていれば良い。
案内レール101a、101bは、カバー体102を携帯情報端末20の第一主面201の表面に沿って一方向(ここではX軸に沿った方向)に案内する案内部材であり、図2(a)に示すようにコの字型断面形状を有し、Y軸方向に沿ってカバー体102に臨むように案内溝1010a、1010bが形成されている。
【0017】
実施の形態1においては、カバー体102は、長尺状のカバー本体1021と、各谷折部1021bからY方向に突出して配されたスライド軸(滑動体)1021c、カバー本体1021の長手方向一端側に設けられたツマミ1022、およびマグネット部1025で構成されている。スライド軸1021cとしては金属軸の他、公知のベアリンク軸やローラー軸を用いても良い。尚、カバ−体102は、少なくともカバ−本体102を備えていれば良い。
【0018】
カバー本体1021は、複数の山折部1021aおよび谷折部1021bを持つベローズ状体(ここではシート型のアコーディオン状体)であって、例えば柔軟性且つ機械的強度に優れるシート材料(綿などの天然繊維、ポリエステル等の合成繊維、或いは塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂等)で構成された帯状体である。材料はこれに限定されず、質感や操作性、審美性を考慮して、厚紙、和紙、革材料、PET樹脂の他、素材自体が伸縮性を有するゴム材料等も使用できる。
【0019】
カバー本体1021は、使用時はそのベローズ状の形態を利用して第一主面201の表示面203の全体を覆って外部より保護するとともに、不使用時には収縮してコンパクトな形状となり、表示面203から退避させることができる。なお、カバー本体1021の素材に硬い材料を用いることで、表示面203の保護効果も高められるが、あまり硬いと伸縮が困難になるおそれもあるので留意する。
【0020】
カバー体102の被覆サイズは、少なくとも表示面203の一部以上を覆う被覆サイズであればよいが、有効に表示面203を保護する観点ではできるだけ表示面203のサイズと等しいか、それより大きい被覆サイズとするのが好ましい。
なお、ここではカバー本体1021を一体的に構成しているが、これに限定されず、例えば複数の短冊部材を各々の山折部1021a及び谷折部1021bにおいてヒンジ等により連結して構成することも可能である。
【0021】
カバー装置10を配設する際は、携帯情報端末20に対し、四角形状の表示面203のX方向に沿った一辺の外側と、前記一辺の対辺の外側を通る状態で、案内レール101a、101bを両面テープや接着剤等を用いて配設する。そして、案内レール101a、101bの間にカバー本体1021を介在させ、各ガイドピン1021cを各案内溝1010a、1010bの内部にスライド自在に担持させる。また、止着部1023を第一主面201の下方に両面テープや接着剤で固定する。
【0022】
(表示デバイス1の効果について)
以上の構成を持つ表示デバイス1の様子を図1(a)、(b)、および図2(a)(b)(c)を用いて説明する。
表示デバイス1の不使用時(第一の状態)には、図1(b)、図2(b)に示すように、ユーザーはカバー本体1021の長手方向一端側に設けられたツマミ1022を利用してカバー体102を指で逆X方向へ押し上げる。これによりカバー体102は、案内レール101a、101bに案内され、携帯情報端末20の第一主面201表面に沿って逆X方向へスライドする。ユーザーはカバー体102を移動させ続け、表示面203を被覆する位置まで移動する。スライド量が最大になると、カバー体102の先端に設けられたマグネット部1025が、表示面203の上に配設されたマグネット部1024と吸着し、カバー体102が位置保持される。これによりカバー体102で完全に被覆された表示面203は、当該カバー体102によって外部からの衝撃や過度な押圧による割れや傷から適切に保護される(図2(b))。
【0023】
また、表示面203がタッチパネル型の場合、不使用時にカバー体102で被覆されることで、誤作動・誤入力の問題発生を防止することもできる。
また、カバー体102により、操作部204に対する誤作動・誤入力を防止する効果も期待できる。
一方、表示デバイス1の使用時(第二の状態)には、ユーザーは指でカバー体102をX方向へ押し下げ、表示面203を露出させる(図1(a))。このときカバー体102は、案内レール101a、101bに沿ってスムーズに案内され、X方向へスライドされる(図1(a)、図2(c))。この際、カバー体102は、山折部1021a及び谷折部1021bにおいて折り畳まれて収縮し、第一の状態よりもコンパクトな形状で表示面203の下部領域に退避する。
【0024】
このようにカバー体102は、使用時においては小さな面積で退避できるため、携帯情報端末20の小型化や有効画面比率の向上を実現することが可能となる。
さらに、上記いずれの操作時においても、カバー体102は案内レール101a、101bに担持されたスライド軸1021cによりスムーズにスライドできるため、第一の状態および第二の状態の切り替えが非常に楽であり、ユーザーの片手による操作で自在に行える。また、上記カバー装置10の操作中であっても、側面操作部205の操作性は妨げられないので、ユーザーは自由に側面操作部205を操作することができる。
【0025】
このような諸効果は、スライド量が固定された硬質のカバーを配設する特許文献1等の従来技術には得られないものである。
なお、表示デバイス1におけるカバー装置10は、独立して携帯情報端末20に対して脱着可能な製品であり、携帯情報端末20以外の様々な表示デバイスにも適用することが可能である。
【0026】
なお上記例では、第二の状態でカバー体102を表示面203より完全に退避させるようにした。しかしながら、第一の状態ではカバー体102で表示面203を部分的に被覆し、第二の状態では前記表示面203の露出面積を前記第一の状態より小さくなる程度にカバー体102を退避させてもよい。このようにしても、前記表示面203に対する一定の保護効果を期待できる。但し、少なくとも操作性や表示特性、および表示面203の保護性能を損なわないようにする点に留意する。
<実施の形態2>
図3(a)は、実施の形態2に係るカバー装置10A周辺の構造を概略的に示す図である。カバー装置10Aは、カバー装置10から一対の案内レール101a、101bとガイドピン(滑動体)1021cを省略した構成である。
【0027】
このような構成を持つカバー装置10Aであっても、カバー体102Aを操作して、カバー装置10とほぼ同様の効果を期待することができる。すなわち、不使用時にはカバー体102を図1の携帯情報端末20の表示面203に対して伸長して展開することで、表示面203を外部より適切に保護でき、押圧や落下による表示面の割れや傷の発生を抑制することが可能となる。
【0028】
また、表示面(図示せず)がタッチパネル型の場合、不使用時にカバー体102Aで被覆されることで、誤作動・誤入力の問題発生を防止することもできる。
また、カバー体102Aにより、操作部(図示せず)に対する誤作動・誤入力を防止する効果も期待できる。
一方、使用時に、はカバー体102Aを第一主面201上でコンパクトに収縮でき、過度のデッドスペースの発生を効果的に防止できる。
【0029】
ここで側面図である図3(b)に示すように、マグネット部1026を操作部204の下部(X方向下部)に設けておき、図3(c)側面図のように、使用時に完全に収縮して退避状態となったカバー装置10Aのマグネット部1025と吸着させて、退避させたカバー体102Aを固定させることも好適である。
なお、カバー体102Aの折り畳み方向としては、図3(b)のように表示面(第一主面)の平面と平行なX方向に限定されず、表示面(第一主面)の平面と垂直なZ方向に折り畳むようにしてもよい。
【0030】
実施の形態1、2では、カバー体102、102Aを折り畳む構成としたが、カバー体102、102Aを樹脂フィルムや布、繊維材料などの柔軟な素材でシート状に形成する場合は、使用時にロール状に巻き取って表示面から退避させることも可能である。
<実施の形態3>
続いて図4は、実施の形態3に係るカバー装置10Bの概略構成を示す図である。
【0031】
カバー装置10Bはブラインドカーテン状カバー体102Bと、これを囲繞する枠体101fを備える。複数の短冊部材(スラット部1027)が一定間隔毎に配置され、互いに長手(Y)方向両端付近に設けられた連結糸1028a、1028bで連結されている。伸長方向末端のスラット部1027aにはツマミ1022およびマグネット部1025が配設される。
【0032】
枠体101fは、ブラインドカーテン状カバー体102Bの伸縮を案内する役目をなし、帯情報端末20の表示面203を囲繞するように両面テープや接着剤等を用いて配設される。各スラット部1027は、枠体101fの中に収納されている。
さらに図4のように、各スラット部1027と枠体101fには、それぞれ孔1027b、1010cが2か所ずつ設けられており、当該孔1027b、1010cに退避糸1029がU字状に挿通される。退避糸1029の両端は伸長方向末端のスラット部1027aに固定されている。カバー装置10Bにおいては、カバー体102Bを携帯情報端末20側に止着する止着部として、退避糸1029および枠体101fとが機能する。
【0033】
以上の構成により、使用時には退避糸1029を枠体101fから引き出すと、各スラット部1027、1027aがX方向に引き寄せられ、起立姿勢で互いに間隔を縮め、全体として収縮される。これにより枠体101fの内部に開口領域が生じ、この開口領域を通して表示面20が外部露出される。
一方、不使用時にはユーザーがツマミ1022を逆X方向にスライドさせると、各スラット部1027、1027aが所定間隔毎に繰り出され、前記各スラット部1027、1027aが倒伏姿勢になって前記表示面20を被覆して保護することができる(図4では説明のためスラット部1027、1027aを立てている)。また、スラット部1027、1027aによる被覆によって、
外部からの衝撃や過度な押圧による割れや傷から適切に保護される。
【0034】
また、表示面(図示せず)がタッチパネル型の場合、不使用時にカバー体102Bで被覆されることで、誤作動・誤入力の問題発生を防止することもできる。
また、カバー体102Bにより、操作部(図示せず)に対する誤作動・誤入力を防止する効果も期待できる。
なお、スラット部1027aに配されたマグネット部1025は、表示面203の上部に設けられたマグネット部1024(図1(a)参照)と吸着することで、カバー体102Bの位置保持が良好になされる。
<実施の形態4>
次に図5は、実施の形態4に係るカバー装置10C周辺の構造を概略的に示す部分斜視図である。
【0035】
カバー装置10Cは、一対の案内レール101a、101bおよび繰り出し式カバー体102Cとで構成される。
カバー体102Cは、一例として、一定の機械的強度を持つ樹脂材料(ポリカーボネートなど)を用いて形成された複数の板状部材1020a〜1020fからなる。図5に示すように、板状部材1020a〜1020fは同順に上から下へ互いに重ねられて配される。板状部材1020a〜1020fの長手(Y)方向に沿った側面のうち一辺(ここでは逆X方向奥側の一辺)には、Z方向へ延びる垂下部1028a〜1028fが立設される。垂下部1028aの高さは全ての板状部材1020a〜1020fを重ねた合計厚み分に設定され、その他の垂下部1028b〜1028fの高さは同順に各板状部材1020a〜1020fの厚み分だけ減少させている。これにより、最上層の板状部材1020aがX方向にスライドすると、隣接する各板状部材1020a〜1020fの垂下部1028a〜1028f同士が当接し、全ての板状部材1020a〜1020fがX方向にスライドする。垂下部1028a〜1028fからY方向両端には、外部に突出するようにガイドピン1031a〜1031fが設けられる。ガイドピン1031a〜1031fは板状部材1020a〜1020fと一体的に形成してもよい。
【0036】
また板状部材1020b〜1020fの垂下部1028b〜1028fの真上には、Z方向にリブ1030b〜1030fが立設され、各板状部材が真下で隣接する板状部材のリブと各々係合することで、第一係合部が構成される。
さらに板状部材1020b〜1020fの長手(Y)方向に沿った側面のうち他辺(ここではX方向手前側の一辺)には、カバー体102Cの伸長時に前記リブ1030b〜1030fと側面において当接して係合可能なツメ部1029a〜1029eが形成され、各々係合することで第二係合部が構成される。
【0037】
一対の案内レール101a、101bは実施の形態1とほぼ同様であるが、ガイドピン1031a〜1031fが脱落しないように規制ピン1011a、1011bが配設されている。
以上の構成を持つカバー装置10Cでは、繰り出し式カバー体102Cを、図6(a)一対の案内レール101a、101bを携帯情報端末20の表示面203のX方向に沿った両側面に配設する。そして図5に示すように、各案内レール101a、101bの案内溝1010a、1010bに各板状部材1020a〜1020fのガイドピン1031a〜1031fを挿入して配設する。このようにカバー装置10Cでは、案内レール101a、101bおよびガイドピン1031a〜1031fがカバー体102Cの止着部を兼ねている。
【0038】
ここでカバー体102Cを携帯情報端末20に配設してなる表示デバイス1Aの使用前後の様子を図6(a)、(b)に示す。
使用時には、図6(a)に示すように、ユーザーは板状部材1020aのツマミ1022をX方向に操作する。これにより各板状部材1020a〜1020fは互いに積層された状態となり、一対の案内レール101a、101bに沿ってX方向にスライドし、表示面203より退避する。このときカバー体102Cではツメ部1029a〜1029e及びリブ1030b〜1030fが離間することで板状部材1020a〜1020fが係合状態を解除し、それぞれ独立してスライドし、全体として収縮しながら退避する。従ってユーザーは表示面203の露出に際して迅速な操作を行えるとともに、良好に操作部204を操作し、表示面203の表示内容を楽しむことができる。また、板状部材1020a〜1020fがコンパクトに重なってカバー体102Cの見掛け上の総面積が収縮するため、デッドスペースの面積を極力抑制でき、表示デバイス1Aにおける有効画面比率の向上も図ることができる。
【0039】
一方、不使用時には図6(b)に示すように、ユーザーは板状部材1020aのツマミ1022を逆X方向に操作する。これにより、各板状部材1020a〜1020fは互いにツメ部1029a〜1029e及びリブ1030b〜1030fが当接することで係合し、順次、逆X方向に繰り出される。カバー体102Cは伸長して面積が拡大し、最終的には表示面203の全体を被覆する。ツマミ1022の下に配されたマグネット部1025が表示面203の上部に設けられたマグネット部1024と吸着すると、カバー体102Cの位置決めがなされ、表示面203が良好に外部より保護されることとなる。ここで板状部材1020a〜1020fを一定の機械的強度を有する材料で構成することで、特に表示面203に対して優れた保護効果を期待できる。また、表示面203並びに操作部204の誤作動・誤入力も良好に防止できる。
【0040】
なお、板状部材の枚数は6枚に限定されず、たとえば3枚程度であってもよい。
また、実施の形態3,4では複数の板状部材をツメ部及びリブで係合させた構成としたが、ツメ部及びリブは必須ではなく、各板状部材毎に独立してスライド自在に配することもできる。この場合、不使用時にカバー体を展開した際に板状部材間に隙間が生じることも考えられるが、展開された板状部材によって、表示面に対する保護効果を期待することができる。
<実施の形態5>
次に図7は、実施の形態5に係るカバー装置10D周辺の構造を概略的に示す部分斜視組図である。カバー装置10Dの基本的構造は10Cと同じであり、板状部材1034a〜1034fからなるカバー体102Dが一対の案内レール101c、101dでスライド自在に担持されている。一対の案内レール101c、101dには、各板状部材1034a〜1034fごとに対応する案内溝1012a〜1017a、1012b〜1017bを設けている。
【0041】
ここで、各板状部材1034a〜1034fはガイドピンを用いず、各板状部材1034a〜1034fの長手(Y)方向両端部の平面端部1032a〜1032f、1033a〜1033fを各案内レールの案内溝1012a〜1017a、1012b〜1017bに挿入し、スライド自在に担持される。これによりカバー体102Dは、一対の案内レール101c、101dにより直接携帯情報端末側に止着される。
【0042】
続いて図8(a)は、カバー装置10Dを備える実施の形態5に係る表示デバイス1Bの構成を概略的に示す斜視図である。
表示デバイス1Bは、いわゆるタッチパネル型情報端末であり、薄型筐体21の内部に収納された本体ユニット213の大型表示面214が、当該筐体21の第一主面216における開口部215を通じ、外部露出している。筐体21の内部において、表示面214のX方向に沿った一対の側面には、それぞれ案内レール101c、101d(101dは不図示)が配置されている。この案内レール101c、101dの各案内溝1012a〜1017a、1012b〜1017bに各板状部材1034a〜1034fがスライド自在に担持されている。
【0043】
この構成においても、実施の形態4とほぼ同様の諸効果を期待できる。すなわち、使用時にはユーザーはツマミ1022を操作し、カバー体102DをX方向にスライドする。これにより各板状部材は垂下部にて互いに当接しつつ、迅速にX方向へ退避する。ユーザーは表示面214を介して効率よく操作したり、画像を閲覧したりできる。特に表示デバイス1Bでは、大型表示面214が操作部を兼ねているが、上記のようにカバー体102Dを良好に退避させることで、操作性の低下を効率よく抑制させることができる。
【0044】
一方、不使用時にはユーザーはツマミ1022を操作し、カバー体102DをX方向に繰り出してスライドさせる。最終的に板状部材のマグネットは、開口部に設けられたマグネット部1035と吸着し、カバー体102Dが位置保持される。これにより大型表示面214を保護し、外部からの衝撃や過度な押圧による割れや傷から適切に保護される。
また、表示面214がタッチパネル型の場合、不使用時にカバー体102Dで被覆されることで、誤作動・誤入力の問題発生を防止することもできる。
【0045】
また、カバー体102Dにより、操作部(図示せず)に対する誤作動・誤入力を防止する効果も期待できる。
なお、カバー装置10Dの代わりにカバー装置10Cを筐体21の内部に設けても、表示デバイス1Bとほぼ同様の効果を期待できる。
<実施の形態6>
次に図9は、実施の形態6に係る、ケース入りカバー装置付表示デバイス2(表示デバイス2)の構成を概略的に示す斜視組図である。
【0046】
表示デバイス2は、一対の皿状のケース部材(上部ケース300および下部ケース304)からなる外装ケース30の内部に、実施の形態1の携帯情報端末20及びカバー装置10を収納して構成される。
上部ケース(第一ケース部材)300は、耐衝撃性に優れる樹脂材料、一例としてポリカーボネート(PC)材料で構成されている。外観的には携帯情報端末20を収納できるように矩形主面を持つ皿状に形成され、表示面203を外部露出させる開口部301と、スピーカー部200に合わせた位置に孔302とが形成されている。図示しないが、上部ケース300の内側には携帯情報端末20の位置決めリブが配される。さらに下部ケース304と対向する周縁部には、下部ケース304側と嵌合するためのリブ303が立設される。
【0047】
下部ケース304(第二ケース部材)は、外観的には上部ケース300と同様の皿状の形状を有する。携帯情報端末20を収納する裏面308(紙面では上面)には、携帯情報端末20を位置決めするとともに、カバー体102をX方向に沿って案内するためのリブ305a、305b、306が立設されている。また、上部ケース300と対向する周縁部には、上部ケース300のリブ303と嵌合するための嵌合溝307が形成される。
【0048】
なお第一ケース300および第二ケース304には、それぞれ側面操作部205を露出させるための切り欠き部309a、309bが形成されている。
このような構成を持つ表示デバイス2の不使用時には、ユーザーはツマミ1022を操作し、カバー装置10のカバー体102を逆X方向に引き上げる。これによりカバー体102は展開し、表示面203はカバー体102によって被覆され、外部から保護される。また表示面203、操作部204の誤作動・誤入力を防止できる。
【0049】
一方、表示デバイス2の使用時には、ユーザーはツマミ1022を操作し、カバー体102をX方向に引き下げる。これに伴い、カバー体102は携帯情報端末20の表面に沿って収縮し、表示面203から退避するので、開口部301を通じて表示面203が外部露出する。この状態でユーザーは表示デバイス2を良好に使用することができる。
<その他の事項>
実施の形態1〜5の表示デバイスにおいて、実施の形態6のようにカバー装置と携帯情報端末20を収納する外装ケース30を設けることもできる。
【0050】
また、カバー体は、透明樹脂材料等や半透明材料を用いて構成できる。この場合、カバー体が表示面を被覆していても、表示面の画像を外部から視認できるので表示デバイスの状態把握が極めて容易であり、好適である。このような樹脂材料としては、例えば比較的薄く、機械的強度に優れるポリカーボネート材料等を例示できる。
また、カバー体102に1または2以上の開口部を設けても良い。この場合、表示面を被覆した際でも画面上に表示される着信履歴や時計表示等の情報を視認できるので望ましい。
【0051】
上記各実施の形態では、カバー体をX方向に沿ってスライドさせる構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、逆X方向にスライドさせる構成としても良い。また、カバー体をY方向に沿ってスライドさせる構成および逆Y方向にスライドさせる構成としてもよい。
本発明の表示パネルは、携帯用の小型サイズに限定されず、いずれのサイズの表示パネルであってもよい。例えば据え置き型の大型表示デバイスであっても適用可能である。
【0052】
カバー体が被覆する表示面は数学的に厳密な四角形状に限定されるものではなく、例えば四隅が丸くても良い。また、楕円形、円形のほか、多角形であってもよい。
また、カバー体は表示面以外の所定領域、たとえば操作部を覆うようにしてもよい。この場合、操作部をカバー体で覆うことで、誤作動や誤入力を防止する効果を期待できる。
なお、以上説明した本発明の実施の形態においては、カバー体102、102A,102B、102C、102Dは、その先端に設けられたマグネット部、1025が、表示面203、214の上に配設されたマグネット部1024、1026と吸着し位置保持される例を示したが、特にこれに限るものではなく、適宜、位置保持可能な機構を適用すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明のカバー装置およびこれを用いた表示パネルは、既存のスマートフォンやPDA、オーディオビジュアル(AV)機器、携帯電話機、ポケットコンピュータ、さらには電子ブック等の各種小型表示デバイスに幅広く適用でき、その利用可能性は極めて高い。特に、大型の表示面を備える表示パネルへの適用に優れている。
【符号の説明】
【0054】
1、1A、1B、2 カバー装置付表示デバイス
10、10B、10C、10D カバー装置
20 携帯情報端末
30 外装ケース
101a、101b、101c、101d 案内レール
101f 枠体
102、102A、102B、102C、102D カバー体
103a、103b、104a、104b 係合部
200 スピーカー部
201、216 第一主面(オモテ面)
202 第二主面(裏面)
203、214 表示面
204 操作部
205 側面操作部
213 本体ユニット
215 開口部
300 上部ケース(第一ケース部材)
301 開口部
302 孔
303 嵌合リブ
304 下部ケース(第二ケース部材)
305a、305b、306 案内リブ
306 位置決めリブ
307 嵌合溝
308 裏面
309a、309b 切り欠き部
1010a、1012a〜1017a、1010b、1012b〜1017b 案内溝
1011a、1011b 規制ピン
1020a〜1020f、1034a〜1034f 板状部材
1021 カバー本体
1021a 山折部
1021b 谷折部
1021c スライド軸(滑動体)
1022 ツマミ
1023 止着部
1024、1025、1026 マグネット部
1027 スラット
1028a〜1028f 垂下部
1029 退避糸
1029a〜1029e ツメ部
1030b〜1030f リブ
1031a〜1031f ガイドピン(滑動体)
1032a〜1032f、1033a〜1033f 平面端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一主面に表示面が設けられた表示パネルの前記表示面を被覆するカバー装置であって、
伸縮自在に動き、かつ伸長した状態で前記表示面の少なくとも一部分を覆うカバー体と、
前記カバー体の一端側において前記表示パネルと止着する止着部とを備え、
前記カバー体を前記一端側から伸長して前記表示面を被覆する第一の状態と、
前記一端側とは反対方向から前記止着部に近づけて前記カバー体を収縮させる第二の状態とに切り替えられる
カバー装置。
【請求項2】
前記カバー体は、蛇腹構造をしたベローズ状体であり、
第一の状態においては、前記表示面上に展開され、
第二の状態においては、複数の折線において折り畳まれる
請求項1に記載のカバー装置。
【請求項3】
前記カバー体はブラインドカーテン状体であり、
複数のスラットと、各スラットを連結する連結糸とを備え、
第一の状態においては、前記各スラットが倒伏姿勢になって前記表示面を覆うように展開され、
第二の状態においては、各スラットが起立姿勢で間隔を縮め全体として収縮する
請求項1に記載のカバー装置。
【請求項4】
前記カバー体を前記表示パネルの表面の一の方向に案内する案内部材を有し、
当該案内部材は、
一対の案内レールと、該各案内レール上をスライド可能な滑動体とからなり、
前記案内レールの各々は、前記表示面に重ならないように、前記表示面を跨いで前記表示パネル上に配設され、
前記滑動体は、前記カバー体の周縁から突設する状態で前記カバー体に配されている
請求項1〜3のいずれかに記載のカバー装置。
【請求項5】
前記カバー体を前記表示パネルの表面の一の方向に案内する、一対の案内レールを有し、
前記カバー体は、その周縁で該各案内レール上をスライド可能に配されており、
前記案内レールの各々は、前記表示面に重ならないように、前記表示面を跨いで前記表示パネル上に配設されている
請求項1に記載のカバー装置。
【請求項6】
前記カバー体は、複数の板状部材で構成され、
第一の状態においては、前記各板状部材が前記一の方向に沿って並設されて前記表示面を覆い、
第二の状態においては、各板状部材が積層されて全体として収縮する
請求項4または5に記載のカバー装置。
【請求項7】
前記複数の板状部材は、前記伸長する際に隣接する前記板状部材同士間で互いに当接して係合する係合部を有し、
前記第二の状態から第一の状態への移行時において、各板状部材の前記係合状態が維持され、
前記第一の状態から第二の状態への移行時において、各板状部材の前記各係合部が離間して前記係合状態が解除される
請求項6に記載のカバー装置。
【請求項8】
前記カバー体は、前記第一の状態において前記表示面の一部を外部露出させるための窓部を有する
請求項1〜7のいずれかに記載するカバー装置。
【請求項9】
一主面に表示面が設けられた表示パネルに対し、請求項1〜7のいずれかに記載のカバー装置を備えた
カバー装置付表示パネル。
【請求項10】
一主面に表示面が設けられた表示パネルに対して請求項1〜7のいずれかに記載のカバー装置が装着された状態で、前記表示パネル及び前記カバー装置とを収納するケース付カバー装置であって、
前記ケース付カバー装置は、互いに嵌合する第一ケース部材および第二ケース部材からなるケースを備え、
前記第一ケース部材は、前記第二の状態において前記表示パネルの前記表示面を外部露出させる開口部を有する
ケース付カバー装置。
【請求項11】
請求項10に記載の前記ケース付カバー装置に対し、表示パネルが収納されてなる、ケース及びカバー装置付表示パネル。
【請求項12】
一主面に表示面が設けられた本体ユニットと、
前記表示面を保護するカバー装置と、
前記本体ユニットおよび前記カバー装置を収納するとともに、前記表示面を外部露出する開口部が形成された筐体とを有し、
前記カバー装置は、前記本体ユニット上に配置され、伸縮自在で、伸長した状態で前記表示面の一部以上を覆う被覆サイズのカバー体と、
前記カバー体の一端側を前記表示面を除く前記一主面の所定部位に止着する止着部とを備え、
前記カバー体を他端側から伸長状態にして前記表示面を被覆する第一の状態と、
前記他端側を前記一端側に近づけて前記カバー体を収縮させる第二の状態とに切り替え自在である
カバー装置付表示パネル。
【請求項13】
前記カバー装置は、前記カバー体を前記表示パネルの表面の一の方向に案内する案内部材を有し、
当該案内部材は、一対の案内レールと、該各案内レール上をスライド可能な滑動体とからなり、
前記案内レールの各々は、前記表示面に重ならないように、前記表示面を跨いで前記本体ユニット上に配設され、
前記滑動体は、前記カバー体の周縁から突設する状態で前記カバー体に配されている
請求項12に記載のカバー装置付表示パネル。
【請求項14】
前記カバー装置は、前記カバー体を前記本体ユニットの表面の一の方向に案内する一対の案内レールを有し、
前記カバー体は、その周縁にて該各案内レール上をスライド可能に配されており、
前記案内レールの各々は、前記表示面に重ならないように、前記表示面を跨いで前記本体ユニット上に配設されている
請求項12に記載のカバー装置付表示パネル。
【請求項15】
前記カバー体は、複数の板状部材で構成され、
第一の状態においては、前記各板状部材が前記一の方向に沿って並設されて前記表示面を覆い、
第二の状態においては、各板状部材が積層されて全体として収縮する
請求項13または14に記載のカバー装置付表示パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−11815(P2013−11815A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145773(P2011−145773)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】