説明

カメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ

【課題】本発明は、水中での近接撮影を行う場合に、被写体にカメラ用水中ケースのレンズ被覆筒部の影を生じさせることがないカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタを提供する。
【解決手段】本発明は、内蔵するカメラ31のレンズ部32を対物レンズに対する光透過可能な状態で覆うレンズ被覆筒部23と、カメラ内蔵ストロボ光の透過窓24と、ケースシュー部25とを備えるとともに、内蔵するカメラ31の外周全体を覆うカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ1であって、ケースシュー部25に対して着脱可能に装着される取付基部2と、この取付基部2により基端11a側が回動可能に支持され、突出端11b側が前記レンズ被覆筒部23の前方位置からケースシュー部25の上方位置に亘る範囲に変位してレンズ被覆筒部23に臨む面に設けた反射面11cにより前記透過窓24を透過するストロボ光の照射領域を変更するバウンスプレート11と、を有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、図7に示すように内蔵ストロボ52を有するデジタルカメラ51をカメラ用水中ケース61内に収納し、この状態で水中にて被写体71の撮影を行う場合、水中においては光量が少ないことから内蔵ストロボ52を発光させて撮影を実行することが通常である。
【0003】
この場合、被写体71と、カメラ用水中ケース61におけるレンズ被覆筒部62の先端面との距離が例えば10cm等のような近距離撮影の際には、内蔵ストロボ52からのストロボ光の一部がレンズ被覆筒部62により遮られて被写体71を明るく照射することができない状態が生じ、この結果、図8に示すように、被写体71の撮影画像81においてレンズ被覆筒部62の影部分62aが含まれることになり、良質な撮影画像81を得ることができないという問題があった。尚、図6においてθは、内蔵ストロボのストロボ光照射角である。
【0004】
特許文献1には、ストロボ内蔵カメラを収容する防水ケースに対して、内蔵したストロボからの光を近接撮影用レンズの前方近傍位置までガイドする光ガイド手段を着脱可能に備えた水中撮影用アダプタが提案されている。
【0005】
この特許文献1の場合、近接撮影用レンズの前方近傍位置までストロボからの光をガイドし得るものの、内蔵したストロボからの光の被写体に対する照射範囲を調節することまでは考慮されていない。
【特許文献1】特開2005−148282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする問題点は、カメラ用水中ケース内に内蔵ストロボ付きのカメラを収容し、水中において内蔵ストロボ発光下で被写体の近接撮影を行う場合に、被写体にカメラ用水中ケースのレンズ被覆筒部の影を生じさせることがなく、かつ、ストロボからの光の被写体に対する照射範囲を調節することも可能なカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタが存在しない点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタは、内蔵するカメラのレンズ部を対物レンズに対する光透過可能な状態で覆うレンズ被覆筒部と、カメラ内蔵ストロボ光の透過窓と、ケースシュー部とを備えるとともに、内蔵するカメラの外周全体を覆うカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタであって、前記ケースシュー部に対して着脱可能に装着される取付基部と、この取付基部により基端側が回動可能に支持され、突出端側が前記レンズ被覆筒部の前方位置からケースシュー部の上方位置に亘る範囲に変位してレンズ被覆筒部に臨む面に設けた反射面により前記透過窓を透過するカメラ内蔵ストロボ光の照射領域を変更するバウンスプレートと、を有することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、カメラ用水中ケースのケースシュー部に装着される取付基部により、バウンスプレートの基端側を回動可能に支持し、その突出端側をレンズ被覆筒部の前方位置からケースシュー部の上方位置に亘る範囲に変位可能に構成し、バウンスプレートのレンズ被覆筒部に臨む面に設けた反射面により透過窓を透過するカメラ内蔵ストロボ光の照射領域を変更するものであるから、水中において内蔵ストロボ発光下で被写体の近接撮影を行う場合に、レンズ被覆筒部の影を被写体に生じさせないようにすることができ、レンズ被覆筒部の影部分が含まれることのない良質な近接撮影画像を得ることができ、かつ、被写体に対する撮影距離の相違にも対応可能なカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ提供することができる。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、レンズ被覆筒部と、カメラ内蔵ストロボ光の透過窓と、ケースシュー部とを下部から上部に一列に配列した構造のカメラ用水中ケースにおける前記ケースシュー部に装着することで、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ提供することができる。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、前記バウンスプレートの形状を突出端側が大寸法で、基端側が小寸法の台形状に形成した構成で、請求項2記載の発明と同様な効果を奏し、かつ、
ストロボからの光の被写体に対する照射範囲を被写体の種々の形状に応じて調節することも可能なカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ提供することができる。
【0011】
請求項4記載の発明によれば、カメラ用水中ケースのケースシュー部に装着される取付基部に前記第1軸支部及び第2軸支部を設け、第2軸支部によりバウンスプレートの基端側を上下方向に回動可能に支持し、かつ、第1軸支部のカメラの対物レンズの光軸と同方向に沿う軸線の回りを回動するようにバウンスプレートを支持しているので、カメラ内蔵ストロボ光を上から下へ向けて又は斜下方へ反射してその照射領域を変更することができ、これにより、レンズ被覆筒部と、カメラ内蔵ストロボ光の透過窓と、ケースシュー部とを一列に配列していない構成のカメラ用水中ケースを使用しての被写体の近接撮影の場合にも請求項1記載の発明の場合と同様な効果を奏するカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、カメラ用水中ケース内に内蔵ストロボ付きのカメラを収容し、水中において内蔵ストロボ発光下で被写体の近接撮影を行う場合に、被写体にカメラ用水中ケースのレンズ被覆筒部の影を生じさせることがなく、かつ、ストロボからの光の被写体に対する照射範囲を調節することも可能なカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタを提供するという目的を、内蔵するカメラのレンズ部を対物レンズに対する光透過可能な状態で覆うレンズ被覆筒部と、カメラ内蔵ストロボ光の透過窓と、ケースシュー部とを下部から上部に一列に配列するとともに、内蔵するカメラの外周全体を覆うカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタであって、前記ケースシュー部に対して着脱可能に装着される取付基部と、この取付基部の一部として設けた前記カメラ用水中ケースの幅方向に沿った軸支部により基端側が上下方向に回動可能に支持され、突出端側が前記レンズ被覆筒部の前方位置からケースシュー部の上方位置に亘る範囲に変位してレンズ被覆筒部に臨む面に設けた反射面により前記透過窓を透過するカメラ内蔵ストロボ光を上から下へ向けて反射しその照射領域を変更する突出端側が大寸法で、基端側が小寸法の台形状に形成したバウンスプレートと、を有する構成により実現した。
【実施例】
【0013】
以下に、本発明の実施例に係るカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタについて図1乃至図4を参照して詳細に説明する。
【0014】
本実施例に係る近距離撮影用バウンスアダプタ1は、図1、図2に示すように、デジタルカメラ等のようなカメラ31を収容するカメラ用水中ケース21のケース本体22に設けたケースシュー部25に対して着脱可能に装着されて使用されるものである。
【0015】
すなわち、前記カメラ用水中ケース21は、ケース本体22の前面側において内蔵ストロボ33を備えるカメラ31のレンズ部32を対物レンズに対する光透過可能な状態で覆うレンズ被覆筒部23と、内蔵ストロボ33からのストロボ光の透過窓24と、ケースシュー部25とを下部から上部に一列に配列している。
【0016】
前記ケースシュー部25は、ケース本体22のレンズ被覆筒部23、透過窓24の真上に設けた上面が平坦な装着受部26と、この装着受部26に設けた前記カメラ31の対物レンズの光軸と同方向で前面側(透過窓24側)が開口した真直ぐなガイド溝27と、装着受部26の下側でかつガイド溝27に連通する前面側が開口した受穴部28と、を具備している。
【0017】
前記近距離撮影用バウンスアダプタ1は、前記ケースシュー部25に対して着脱可能に装着される取付基部2と、この取付基部2により基端11a側が上下方向に回動可能に支持されたバウンスプレート11と、を有している。
【0018】
前記取付基部2は、前記ケースシュー部25における装着受部26の上面に下面が当接する当接基体3と、ガイド溝27によりガイドされるガイド胴部4と、受穴部28内に没入させる没入体5とを一体構成とするとともに、当接基体3の上側に薄型直方体状のプレート支持体6を設け、このプレート支持体6の突出端側に前記カメラ用水中ケース21の幅方向に沿ったバウンスプレート11用の軸支部7を一体に設けている。
【0019】
前記バウンスプレート11は、図1に示すように、突出端11b側が大寸法で、基端11a側が小寸法の台形状に形成され、基端側11aに配置した回動連結体12を前記軸支部7により回動可能に支持させるとともに、前記軸支部7の外側に配置した操作円盤13を回動操作することで、図4に示すように、突出端11b側が前記レンズ被覆筒部23の前方位置からケースシュー部25の上方位置に亘る範囲に変位するように構成している。
【0020】
図4に示すように、前記バウンスプレート11をケースシュー部25の上方位置に回動変位した際には、このバウンスプレート11は、内蔵ストロボ33のストロボ光照射角θの範囲外となり、近接撮影以外の撮影時におけるストロボ光に影響を与えることは皆無となる。
【0021】
また、前記バウンスプレート11をレンズ被覆筒部23の前方位置に臨ませた状態では、前記バウンスプレート11のレンズ被覆筒部23に臨む面に設けた白色又は銀色等に色付けした反射面11cにより前記透過窓24を透過する内蔵ストロボ33のストロボ光を上から下へ向けて反射し、これにより、被写体10に対する照射領域を変更し得るように構成している。
【0022】
次に、本実施例に係る近距離撮影用バウンスアダプタ1を使用した被写体10に対する近接撮影動作について、図2、図3をも参照して説明する。
図2に示すように、内蔵ストロボ33を有する前記カメラ31をカメラ用水中ケース21内に収納し、この状態で水中にて内蔵ストロボ33を発光させ被写体10の近接撮影を行う。このとき、前記前記近距離撮影用バウンスアダプタ1におけるバウンスプレート11の位置は、図2に示すように、レンズ被覆筒部23の前方上方位置で、かつ、ストロボ光照射角θの範囲内とする。
【0023】
このようなバウンスプレート11の配置により、内蔵ストロボ33からのストロボ光の一部は前記反射面11cにより下方に向けて反射され、この結果、レンズ被覆筒部23により遮られる内蔵ストロボ33からの直接光が届かない被写体10の表面を反射光により明るく照射し、前記レンズ被覆筒部23による影を生じさせない状態となる。
【0024】
このような本実施例の態様での近接撮影の実行によって、図3に示すように、前記被写体10の撮影画像10Aは、その表面にレンズ被覆筒部23の影部分が表出しない良好な画質を有するものとなる。尚、図3中、10Bは被写体10の底部に生じる影像である。
【0025】
また、前記操作円盤13を回動操作してバウンスプレート11のレンズ被覆筒部23の前方での回動位置を種々変更することもでき、近接撮影時の被写体10の前記レンズ被覆筒部23の突出端面からの位置の相違にも対応できる。
【0026】
さらに、前記バウンスプレート11の形を突出端11b側が大寸法の台形状としているので、ストロボ光照射角θに応じたストロボ光の広がりに対応してこのストロボ光を下方に反射でき、形状が種々に相違する被写体10の近接撮影にも広範に対応することができる。
【0027】
次に、図5、図6を参照して本実施例に係る近距離撮影用バウンスアダプタ1の変形例にいて説明する。
【0028】
図5、図6は変形例の近距離撮影用バウンスアダプタ1Aを示すものであり、この近距離撮影用バウンスアダプタ1Aは、既述した場合と同様な当接基体3、ガイド胴部4、没入体5及びプレート支持体6を備えるとともに、前記プレート支持体6に取り付けた前記カメラ31の対物レンズの光軸と同方向に沿う配置の第1軸支部41と、この第1軸支部41により回動可能に支持された前記カメラ用水中ケース21の幅方向に沿う配置の第2軸支部42とを具備する取付基部2Aと、この取付基部2Aにより支持された上述した場合と同様なバウンスプレート11とを有している。
【0029】
すなわち、変形例の近距離撮影用バウンスアダプタ1Aのバウンスプレート11は、前記回動連結体12を介してその基端11a側が第2軸支部42により上下方向に回動可能に支持され、突出端11b側が前記レンズ被覆筒部23の前方位置からケースシュー部25の上方位置に亘る範囲に変位するとともに、第2軸支部42とともに前記第1軸支部41により回動支持されてその軸線の回りを回動変位し、前記レンズ被覆筒部23に臨む面に設けた反射面11cにより前記透過窓24を透過する内蔵ストロボ33からのストロボ光を上から下へ向けて又は図6に示すように斜下方へ反射して、前記被写体10に対する照射領域を多様に変更し得るように構成している。
【0030】
図5、図6に示す変形例の近距離撮影用バウンスアダプタ1Aによれば、レンズ被覆筒部23と、ストロボ光の透過窓24と、ケースシュー部25とを上下一列に配列していない構成のカメラ用水中ケース(図示せず)を使用しての被写体10の近接撮影の場合にも、上述した実施例の近距離撮影用バウンスアダプタ1の場合と同様な効果を発揮させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の近距離撮影用バウンスアダプタは、カメラ用水中ケースを用いた水中での近接撮影の場合に好適である他、内蔵ストロボを有するカメラ自体に設けたアクセサリーシューに装着して陸上で通常の近接撮影を行う場合にも好適に応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施例に係るカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ及びカメラを示す斜視図である。
【図2】本実施例に係る近距離撮影用バウンスアダプタを使用して被写体を撮影する状態を示す概略説明図である。
【図3】本実施例に係る近距離撮影用バウンスアダプタを使用して内蔵ストロボ発光状態で被写体を撮影した場合の撮影画像例を示す概略図である。
【図4】本実施例に係る近距離撮影用バウンスアダプタにおけるバウンスプレートのカメラ用水中ケースに対する回動状態を示す説明図である。
【図5】本実施例に係るカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタの変形例を示す斜視図である。
【図6】本実施例に係るカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタの変形例においてバウンスプレートを回動した状態を示す斜視図である。
【図7】カメラ用水中ケース内に収容したカメラの内蔵ストロボによるストロボ光の照射角を示す説明図である。
【図8】カメラ用水中ケース内に収容したカメラの内蔵ストロボ発光状態で撮影した被写体の撮影画像例を示す概略図である。
【符号の説明】
【0033】
1 近距離撮影用バウンスアダプタ
1A 近距離撮影用バウンスアダプタ
2 取付基部
2A 取付基部
3 当接基体
4 ガイド胴部
5 没入体
6 プレート支持体
7 軸支部
10 被写体
10A 撮影画像
10B 影像
11 バウンスプレート
11a 基端
11b 突出端
11c 反射面
12 回動連結体
13 操作円盤
21 カメラ用水中ケース
22 ケース本体
23 レンズ被覆筒部
24 透過窓
25 ケースシュー部
26 装着受部
27 ガイド溝
28 受穴部
31 カメラ
32 レンズ部
33 内蔵ストロボ
41 第1軸支部
42 第2軸支部
θ ストロボ光照射角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内蔵するカメラのレンズ部を対物レンズに対する光透過可能な状態で覆うレンズ被覆筒部と、カメラ内蔵ストロボ光の透過窓と、ケースシュー部とを備えるとともに、内蔵するカメラの外周全体を覆うカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタであって、
前記ケースシュー部に対して着脱可能に装着される取付基部と、
この取付基部により基端側が回動可能に支持され、突出端側が前記レンズ被覆筒部の前方位置からケースシュー部の上方位置に亘る範囲に変位してレンズ被覆筒部に臨む面に設けた反射面により前記透過窓を透過するカメラ内蔵ストロボ光の照射領域を変更するバウンスプレートと、
を有することを特徴とするカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ。
【請求項2】
内蔵するカメラのレンズ部を対物レンズに対する光透過可能な状態で覆うレンズ被覆筒部と、カメラ内蔵ストロボ光の透過窓と、ケースシュー部とを下部から上部に一列に配列するとともに、内蔵するカメラの外周全体を覆うカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタであって、
前記ケースシュー部に対して着脱可能に装着される取付基部と、
この取付基部により基端側が回動可能に支持され、突出端側が前記レンズ被覆筒部の前方位置からケースシュー部の上方位置に亘る範囲に変位してレンズ被覆筒部に臨む面に設けた反射面により前記透過窓を透過するカメラ内蔵ストロボ光を上から下へ向けて反射しその照射領域を変更するバウンスプレートと、
を有することを特徴とするカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ。
【請求項3】
内蔵するカメラのレンズ部を対物レンズに対する光透過可能な状態で覆うレンズ被覆筒部と、カメラ内蔵ストロボ光の透過窓と、ケースシュー部とを下部から上部に一列に配列するとともに、内蔵するカメラの外周全体を覆うカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタであって、
前記ケースシュー部に対して着脱可能に装着される取付基部と、
この取付基部の一部として設けた前記カメラ用水中ケースの幅方向に沿った軸支部により基端側が上下方向に回動可能に支持され、突出端側が前記レンズ被覆筒部の前方位置からケースシュー部の上方位置に亘る範囲に変位してレンズ被覆筒部に臨む面に設けた反射面により前記透過窓を透過するカメラ内蔵ストロボ光を上から下へ向けて反射しその照射領域を変更する突出端側が大寸法で、基端側が小寸法の台形状に形成したバウンスプレートと、
を有することを特徴とするカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ。
【請求項4】
内蔵するカメラのレンズ部を対物レンズに対する光透過可能な状態で覆うレンズ被覆筒部と、カメラ内蔵ストロボ光の透過窓と、ケースシュー部とを備えるとともに、内蔵するカメラの外周全体を覆うカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタであって、
前記ケースシュー部に対して着脱可能に装着されるとともに、前記カメラの対物レンズの光軸と同方向に沿う配置の第1軸支部及びこの第1軸支部により回動可能に支持された前記カメラ用水中ケースの幅方向に沿う配置の第2軸支部を備える取付基部と、
前記第2軸支部により基端側が上下方向に回動可能に支持され、突出端側が前記レンズ被覆筒部の前方位置からケースシュー部の上方位置に亘る範囲に変位するとともに、第2軸支部とともに前記第1軸支部により回動支持されてその軸線の回りを回動変位し、前記レンズ被覆筒部に臨む面に設けた反射面により前記透過窓を透過するカメラ内蔵ストロボ光を上から下へ向けて又は斜下方へ反射してその照射領域を変更するバウンスプレートと、
を有することを特徴とするカメラ用水中ケースに用いる近距離撮影用バウンスアダプタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−14879(P2009−14879A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−174744(P2007−174744)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【出願人】(507022606)シーアンドシー・サンパック株式会社 (71)
【Fターム(参考)】