説明

カラオケ装置及び通信カラオケシステム

【課題】カラオケ演奏曲の演奏時に実行された演出効果を別のカラオケ装置においても再現可能とし、ユーザの一体感を向上する。
【解決手段】カラオケ装置10は、カラオケ演奏曲を特定する曲ID、そのカラオケ演奏曲を過去に歌唱した歌唱者を含む所定範囲の映像データ、及び、上記過去の歌唱時に実行された照明データを記憶したホストサーバ20に対し、通信可能に接続されている。カラオケ装置10は、楽曲データ記憶手段と、カラオケ演奏曲の予約受付手段と、楽曲再生手段と、曲IDをホストサーバ20に送信して、その曲IDに対応した映像データ及び照明データを取得するデータ取得手段と、楽曲データの再生にしたがい、映像データを表示可能な表示部109と、照明装置50に照明データに対応した照明を実行させるための制御信号を出力する、制御信号出力手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ演奏曲の演奏サービスを提供するカラオケ装置、及びこれを備えた通信カラオケシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケ装置によりカラオケ演奏曲が演奏されるとき、その場の雰囲気を盛り上げるための種々の演出(例えば照明や、ミラーボールや、スモーク等)が行われる場合がある。従来、このような演出を実行する演出装置を、カラオケ装置で演奏されるカラオケ演奏曲に合わせて制御する技術が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3742685号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、1つのカラオケ演奏装置において、カラオケ装置で演奏されるカラオケ演奏曲に合わせ演出装置を制御する構成が、開示されている。ここで、当該カラオケ演奏曲の演奏と共に実行された演出を、当該カラオケ演奏曲を演奏する他のカラオケ装置でも実行できるようにすれば、同じ演出効果を他のカラオケ装置でも再現することができ、ユーザの仮想的な一体感を向上できるはずである。
【0005】
また、別の従来技術として、カラオケ装置で歌唱した動画映像を映像データとしてサーバへ投稿し、その映像データを他のカラオケ装置へダウンロードし、他のカラオケ装置で映像データを再生するときに、歌唱者も歌唱できるサービス(コラボレーション歌唱、通称、コラボ)もカラオケ市場では実施されている。
【0006】
しかしながら、上記従来技術やサービスでは、映像は、一緒に再生されているものの、上記のような同一の演出効果の再現によるユーザの一体感の向上については特に配慮されていなかった。
【0007】
本発明の目的は、カラオケ演奏曲の演奏時に実行された演出効果を別のカラオケ装置においても再現可能とし、ユーザの一体感を向上できる、カラオケ装置及び通信カラオケシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1の発明は、カラオケ演奏曲を特定する曲識別情報、当該曲識別情報で特定される前記カラオケ演奏曲を含む所定範囲の映像データ、及び、当該曲識別情報で特定される前記カラオケ演奏曲の演奏時に実行された演出データ、を記憶したサーバに対し、ネットワークを介して通信可能に接続され、楽曲データを用いてカラオケ演奏曲の再生サービスを提供するカラオケ装置であって、前記楽曲データを記憶した楽曲データ記憶手段と、ユーザによる前記カラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、前記予約受付手段が受け付けた前記予約に基づき、前記楽曲データ記憶手段から読み出された前記楽曲データを再生する楽曲再生手段と、前記予約受付手段で受け付けた前記カラオケ演奏曲に対する前記曲識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバより、当該曲識別情報に対応した前記映像データ及び前記演出データを取得するデータ取得手段と、前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、前記データ取得手段により取得された前記映像データを表示可能な表示手段と、前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、前記データ取得手段により取得された前記演出データに対応した演出動作を演出装置が実行するための制御信号を出力する、制御信号出力手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
本願第1発明のカラオケ装置は、サーバに対して通信可能に接続されている。サーバには、予め、過去にあるユーザによりカラオケ演奏曲が演奏されたときの所定範囲の映像データと、当該カラオケ演奏曲の識別情報と、その歌唱時に演出装置で実行された演出データとが、互いに関連付けられ、セットで記憶されている。
【0010】
ユーザがカラオケ演奏曲の予約を行うと、その予約は予約受付手段によって受け付けられる。そして、データ取得手段が、上記受け付けられたカラオケ演奏曲の曲識別情報をサーバに送信する。これにより、上記のようにしてサーバで曲識別情報にそれぞれ対応付けられて記憶された、複数の曲の映像データ及び演出データの中から、上記送信された曲識別情報に対応した映像データ及び演出データがダウンロードされ、データ取得手段によって取得される。
【0011】
そして、上記予約に対応して楽曲再生手段によって楽曲データの再生が行われると、その再生にしたがい、表示手段が上記取得された映像データの表示を行う。これにより、カラオケ装置のユーザは、過去にユーザ(別のユーザでもよいし、当該ユーザ本人でもよい)が歌唱した同じ曲(当該曲識別情報に係わる曲)に係わる映像を再生して見ながら、当該過去のカラオケ演奏と仮想的に一体化した態様で、当該曲の歌唱を楽しむことができる。しかもそのとき、上記楽曲再生手段による楽曲データの再生にしたがい、制御信号出力手段が上記取得された演出データを実現するための制御信号を出力する。これにより、過去のカラオケ演奏時と同じ態様の演出効果を、今回、演出装置によって再現することができる。この結果、ユーザは、上記過去のカラオケ演奏時と同じ演出効果を得ることができ、さらに上記仮想的な一体感を向上することができる。
【0012】
第2発明は、上記第1発明において、前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい前記ユーザによって実行された演出操作に応じて、前記データ取得手段により取得された前記演出データに対応した新たな演出データを生成するデータ生成手段を有することを特徴とする。
【0013】
これにより、今回の歌唱時において、ユーザが意図的に演出の態様をさらに修正した場合、その修正した態様をこれ以降再現するための演出データを新たに生成することができる。
【0014】
第3発明は、上記第2発明において、前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、当該楽曲データに係わる前記カラオケ演奏曲の演奏時における所定範囲の視野を撮影し、当該所定範囲の映像データを生成する動画撮影手段と、前記動画撮影手段により生成された前記所定範囲の映像データと、当該カラオケ演奏曲に係わる曲識別情報と、前記データ生成手段により生成された前記新たな演出データとを、互いに関連付けて前記サーバへ出力する新データ送信手段とを有することを特徴とする。
【0015】
本願第3発明においては、上記のように修正された演出データを新データ送信手段がサーバにアップロードする。これにより、これ以降、当該カラオケ演奏曲の歌唱時において、上記演出データに対応した新たな照明態様を、他のユーザ(又は同一ユーザでもよい)が容易に再現可能となる。この結果、前述のように演出態様を修正した場合であっても、演出効果の一体性は失われないので、上記仮想的な一体感を確実に維持することができる。
【0016】
上記目的を達成するために、第4の発明は、サーバと、前記サーバに対しネットワークを介して通信可能にそれぞれ接続され、楽曲データを用いてカラオケ演奏曲の再生サービスを提供する第1カラオケ装置及び第2カラオケ装置と、を有する通信カラオケシステムであって、前記第1カラオケ装置は、楽曲データを再生する第1楽曲再生手段と、前記第1楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、当該楽曲データに関連付けられた演出データに対応した演出動作を第1演出装置が実行するための制御信号を出力する、第1制御信号出力手段と、前記第1楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、当該楽曲データに係わるカラオケ演奏曲が演奏されたときの所定範囲の視野を撮影し、当該所定範囲の映像データを生成する動画撮影手段と、前記動画撮影手段により生成された前記所定範囲の映像データと、当該カラオケ演奏曲に係わる曲識別情報と、前記演出データとを、前記サーバへ出力するデータ送信手段と、を有し、前記サーバは、前記データ送信手段より出力された、前記映像データと、前記曲識別情報と、前記演出データとを、互いに関連付けて記憶する情報記憶手段を有し、前記第2カラオケ装置は、楽曲データを記憶した楽曲データ記憶手段と、ユーザによる前記カラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、前記予約受付手段が受け付けた前記予約に基づき、前記楽曲データ記憶手段から読み出された前記楽曲データを再生する第2楽曲再生手段と、前記予約受付手段で受け付けた前記カラオケ演奏曲に対する前記曲識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバの前記情報記憶手段より、当該曲識別情報に対応した前記映像データ及び前記演出データを取得するデータ取得手段と、前記第2楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、前記データ取得手段により取得された前記映像データを表示可能な表示手段と、前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、前記データ取得手段により取得された前記演出データに対応した演出動作を第2演出装置が実行するための制御信号を出力する、第2制御信号出力手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
本願第4発明の通信カラオケシステムは、第1カラオケ装置と、第2カラオケ装置と、これら第1及び第2カラオケ装置に通信可能に接続されたサーバとを有している。
【0018】
第1カラオケ装置では、第1楽曲再生手段により楽曲データが再生されると、当該楽曲データに関連付けられた演出データが第1制御信号出力手段より出力される。これにより、楽曲データの再生にしたがった所定の態様で第1演出装置による演出動作が実行される。そして、その態様による演出を用いながら演奏されている当該楽曲データのカラオケ演奏時の所定範囲が、動画撮影手段によって撮影され、映像データが生成される。生成された映像データは、当該カラオケ演奏曲の曲識別情報と、上記演出データとともに、データ送信手段からサーバへ出力されてアップロードされる。サーバは、それら映像データ、曲識別情報、演出データを、セットで情報記憶手段に記憶する。
【0019】
一方、第2カラオケ装置では、ユーザがカラオケ演奏曲の予約を行うと、その予約は予約受付手段によって受け付けられる。そして、データ取得手段が、上記受け付けられたカラオケ演奏曲の曲識別情報をサーバに送信する。これにより、サーバの情報記憶手段に曲識別情報にそれぞれ対応付けられて記憶された、複数の曲の映像データ及び演出データの中から、上記送信された曲識別情報に対応した映像データ及び演出データがダウンロードされ、第2カラオケ装置のデータ取得手段によって取得される。
【0020】
そして、上記予約に対応して第2楽曲再生手段によって楽曲データの再生が行われると、その再生にしたがい、表示手段が上記取得された映像データの表示を行う。これにより、第2カラオケ装置のユーザは、過去に第1カラオケ装置のユーザ(別のユーザでもよいし、同一ユーザでもよい)が歌唱した同じ曲(当該曲識別情報に係わる曲)に係わる映像を再生して見ながら、当該過去のカラオケ演奏と仮想的に一体化した態様で、当該曲の歌唱を楽しむことができる。しかもそのとき、上記第2楽曲再生手段による楽曲データの再生にしたがい、第2制御信号出力手段が上記取得された演出データを実現するための制御信号を出力する。これにより、過去に第1カラオケ装置でカラオケ演奏されたときと同じ態様の照演出効果を、第2カラオケ装置側の第2演出装置によって再現することができる。この結果、第2カラオケ装置のユーザは、上記過去のカラオケ演奏時と同じ演出効果を得ることができ、さらに上記仮想的な一体感を向上することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、カラオケ演奏曲の演奏時に実行された演出効果を別のカラオケ装置においても再現可能とし、ユーザの一体感を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施形態のカラオケ装置を備えた通信カラオケシステムの全体構成を表す機能ブロック図である
【図2】第1カラオケ装置の制御部により実行される処理手順の詳細を表すフローチャートである。
【図3】第2カラオケ装置の制御部により実行される処理手順の詳細を表すフローチャートである。
【図4】第1カラオケ装置及び第2カラオケ装置からサーバに送信される送信データのデータ構造の一例を模式的に示す図である。
【図5】第1カラオケ装置及び第2カラオケ装置の制御部により実行される処理手順の概念を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0024】
図1は、本実施形態のカラオケ装置を備えた通信カラオケシステムの全体構成を表す機能ブロック図である。
【0025】
図1において、通信カラオケシステム1は、少なくとも1つの第1カラオケ装置10Aと、少なくとも1つの第2カラオケ装置10Bと、各カラオケ装置10ごとに設けられた演出装置としての照明装置50と、ホストサーバ20とを有している。カラオケ装置10A,10B(以下適宜、これらを総称して単に「カラオケ装置10」という)は、例えばカラオケ店舗等のカラオケルームKRに設置されている。カラオケ装置10は、楽曲データとしてのMusical Instrument Digital Interface(MIDI;登録商標)データ及び映像データを用いて、カラオケ演奏曲の再生サービスを提供する装置である。カラオケ装置10とホストサーバ20とは、例えば通信ネットワーク等のネットワークNWとを介し、互いに情報送受信可能に接続されている。
【0026】
カラオケ装置10は、装置本体100と、リモコン25と、マイク30と、動画撮影手段としてのカメラ40とを有している。装置本体100とリモコン25とは、例えば無線又は有線のLAN等のネットワークを介し、互いに情報送受信可能に接続されている。装置本体100とマイク30とは、無線回線又は有線回線により接続されている。装置本体100とカメラ40とは、無線回線又は有線回線により接続されている。カラオケルームKR内に設置された照明装置50は、無線回線又は有線回線により装置本体100と接続されている。
【0027】
装置本体100は、制御部101と、大容量記憶装置103と、操作部104と、受信部105と、音源106と、音声制御部107と、スピーカ108と、表示部109と、通信制御部110とを有している。
【0028】
制御部101は、図示しないCPUや、RAM及びROM等のメモリを備えている。この制御部101は、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMや上記大容量記憶装置103に予め記憶された各種プログラムを実行する。これにより、装置本体100全体の制御を行う。
【0029】
特に、制御部101は、カメラ40により動画撮影された歌唱者を含むカラオケルームKR内の所定範囲の映像データに対し画像処理を行い、その映像データを大容量記憶装置103に記憶するとともに表示部109に表示させる処理を行う。
【0030】
大容量記憶装置103は、例えばHard Disk Drive(HDD)などから構成される。この大容量記憶装置103は楽曲データ記憶手段として機能し、楽曲データ(MIDIデータ)、背景映像データ、及び歌詞データ等の各種情報が記憶されている。また、この大容量記憶装置103には、ユーザの歌唱時の映像データが順次記憶される。さらに、大容量記憶装置103には、ユーザの歌唱時に照明装置50でカラオケルームKR内を照明する際の演出データとしての照明データが例えば各カラオケ演奏曲ごとに記憶されている。
【0031】
照明データは、ユーザが照明態様を変更する照明操作を加えていない場合には、初期照明データが記憶されている。ユーザが照明態様を変更する照明操作を行った場合には、その変更を行った照明データを前の照明データに上書き更新(または積み上げて)新たな照明データとして順次記憶される。初期照明データとしては、個々の楽曲の進行に合わせて固有の照明態様を対応づけるように制作された照明データ(フルカスタム版)や、複数の楽曲に対し共通に制作され各楽曲の楽曲データに含まれる楽曲要素(音程の行程や音量の大小等)に合わせて特定の照明態様を対応づけた照明データ(全自動版)、上記フルカスタム版や全自動版の中間の性質をもつように、例えば楽曲の種別やジャンル等によりある程度パターン化されたなら照明態様を対応付けた照明データ(中間版)、等がある。
【0032】
操作部104は、例えば複数のキーやスイッチなどから構成される。ユーザは、この操作部104又は後述のリモコン25を用いて、カラオケ演奏曲の予約操作等の各種操作を行うことができる。
【0033】
受信部105は、上記のマイク30から出力された歌唱者の音声信号を受信する。
【0034】
音源106は、上記制御部101によって大容量記憶装置103から読み出された楽曲データを再生して音声制御部107へ出力する。音声制御部107は、音源106から出力された楽曲データ、及び、受信部105を介してマイク30により入力された音声信号を増幅し、スピーカ108へ出力する。スピーカ108は、音声制御部107から出力された楽曲データ及び音声信号を音声出力する。
【0035】
なお、以下適宜、音源106、音声出力部107、及びスピーカ108を、省略して「音源106等」と称する。音源106等は、楽曲データを再生する楽曲再生手段を構成している。
【0036】
表示部109は、例えば液晶ディスプレイなどから構成され、各種映像を表示する表示手段として機能する。特に、表示部109は、上記音源106等により楽曲データの再生が行われるのにしたがい、楽曲データの再生に同期して、大容量記憶装置103から読み出された背景映像データ、及び歌詞データに対応したテロップ等を表示することができる。
【0037】
通信制御部110は、リモコン25やホストサーバ20との間で情報通信の制御を行う。
【0038】
リモコン25は、利用者がカラオケ演奏曲の予約操作等の各種操作を複数のキーやスイッチ等で行うための操作端末である。
【0039】
カメラ40は、歌唱時に歌唱者を含む所定範囲の視野を動画撮影するためのもので、その所定範囲の映像データを生成する。
【0040】
照明装置50は、カラオケ演奏曲の再生の際にカラオケルームKR内を所定の態様で照明するためのもので、例えばカラオケルームKRの天井に下向きに備え付けられたり、カラオケルームKRの床に横向きや上向きに備え付けられている。照明装置50は、照明データによる照明制御を行う照明コントローラ50aを備えている。照明データは、制御部101によって大容量記憶装置103から読み出して照明コントローラ50aに出力され、照明コントローラ50aは、照明データに対応した照明を行わせるよう照明装置50を照明制御する。
【0041】
ホストサーバ20は、例えば大容量記憶装置等からなる図示しない情報記憶手段を備えている。ホストサーバ20の情報記憶手段には、予め、過去にあるユーザがカラオケ演奏曲を歌唱したときの当該歌唱しているユーザの姿を含む所定範囲の映像データと、当該カラオケ演奏曲の曲ID(曲識別情報)と、その歌唱時に照明装置で実行された照明データとが、互いに関連付けられ、セットで記憶されている。
【0042】
以上において、本実施形態のカラオケ装置10を備えた通信カラオケシステム1の最大の特徴は、1つのカラオケ装置10においてカラオケ演奏時に映像データに対応した照明データを用いて、他のカラオケ装置での同一楽曲のカラオケ演奏時において同じ態様の照明を実行可能としたことである。すなわち、例えば第1カラオケ装置10Aを利用してあるカラオケ演奏曲が演奏されユーザ(歌唱者)が歌唱した際、歌唱者を含む所定範囲の映像データ、及び、そのカラオケ演奏曲の歌唱時に実行された照明データがホストサーバ20にアップロードされ、記憶される。その後、第2カラオケ装置10Bにおいて上記とは別のユーザ(同一のユーザでもよい)が上記と同一のカラオケ演奏曲を歌唱する際、ホストサーバ20に記憶されたカラオケ演奏曲の映像データ及び照明データの中から、当該カラオケ演奏曲に対応した映像データ及び照明データが第2カラオケ装置10Bにダウンロードされる。そして、第2カラオケ装置10Bでは、当該カラオケ演奏曲の再生に合わせて、取得された映像データによる映像が表示部109で表示される一方、取得された照明データによる照明が照明装置50で併せて行われる。この結果、第2カラオケ装置10Bによる歌唱者に、第1カラオケ装置10Aによる歌唱者の歌唱と仮想的な一体感(高度なコラボレーション歌唱)を与えることができる。
【0043】
本実施形態による上記の手法を図2〜図5を用いて詳細に説明する。第1カラオケ装置10Aにおいて実行される制御手順を図2により説明する。図2において、例えば図示しないカラオケ管理者により例えば第1カラオケ装置10Aの電源がオンにされることによって、このフローが開始される。
【0044】
まずステップS10で、第1カラオケ装置10Aの制御部101は、ユーザによるカラオケ演奏曲の予約が行われたか否かを判定する。ユーザが操作部104の直接操作又はリモコン25を介した操作によりカラオケ演奏曲の予約操作を行うと、そのカラオケ演奏曲を特定する曲IDを取得するとともに、予約が受け付けられて、カラオケ演奏曲の予約が行われたと判定する。ユーザによるカラオケ演奏曲の予約が行われるまで判定が満たされず、ステップS10をループして待機する。ユーザによるカラオケ演奏曲の予約が行われたら、判定が満たされてステップS15に移る。
【0045】
ステップS15では、制御部101は、大容量記憶装置103に制御信号を出力して、上記ステップS10でのカラオケ演奏曲の予約に基づき、大容量記憶装置103から、当該予約に係わるカラオケ演奏曲に対応した楽曲データ、背景映像データ、歌詞データ、及び照明データ等を読み出す。そして、音源106等(第1楽曲再生手段)に、上記楽曲データの再生を開始させるとともに、表示部109に、上記楽曲データの再生と同期して、上記背景映像データ及び歌詞データの表示を開始させる。これにより、歌唱者は、楽曲データに基づき再生されるカラオケ演奏曲を歌唱することができる。
【0046】
ステップS20では、制御部101は、カメラ40に制御信号を出力して、カメラ40により、カラオケルームKR内のカラオケ演奏曲を歌唱している歌唱者の姿を含む所定範囲の視野を動画撮影し(但し、歌唱者がいない状態での当該所定範囲を動画撮影してもよい)、撮影した動画の録画を開始させる。動画録画で取得された映像データは、大容量記憶装置103に記憶される。なお、このカラオケ歌唱の映像データに対し、マイク30により取得されたユーザのカラオケ歌唱の音声データを付随させるようにしてもよい(後述の図4(a)参照)。
【0047】
その後、ステップS25では、制御部101は、照明装置50(第1演出装置)の照明コントローラ50a(第1照明コントローラ)に制御信号を出力する。これにより、上記楽曲データの再生にしたがい、照明装置50の照明が上記照明データに対応した照明に制御され、照明装置50によるカラオケルームKR内の照明が開始される。なお、このステップS25が、各請求項記載の第1制御信号出力手段として機能する。
【0048】
ステップS30では、制御部101は、ユーザによる照明装置50の照明態様を変更する照明操作があったか否かを判定する。ユーザが照明装置50の照明態様を変更する照明操作を行った場合、判定が満たされ、ステップS35に移る。ユーザが照明態様を変更する操作を行わなかった場合、ステップS30の判定が満たされず、ステップS40に移る。
【0049】
ステップS35では、制御部101は、照明データをユーザによる照明態様を変更したデータに変更し、当該変更した照明データにしたがって照明コントローラ50aを介して照明装置50の照明態様を制御する。上記変更した照明データは、大容量記憶装置103に記憶される。なお、このステップS35が、各請求項記載のデータ生成手段として機能する。その後、ステップS40に移る。
【0050】
ステップS40では、制御部101は、楽曲の再生が終了したかどうかを判定する。楽曲の再生が終了したときは、判定が満たされてステップS45に移る。一方、楽曲の再生が終了していないときは、判定が満たされず、ステップS15に戻り、ステップS15〜ステップS40の手順を繰り返す。
【0051】
ステップS45では、制御部101は、前述のステップS20で録画された映像データと、ステップS25で使用され(必要に応じてステップS35で変更され)た照明データとを、大容量記憶装置103から読み出す。その後、それら映像データ及び照明データを、前述のステップS10の曲の予約で取得されたカラオケ演奏曲の曲IDと関連付けて、ホストサーバ20にアップロードする。なお、このときに送信されるデータ構造については後述する。ホストサーバは、上記アップロードされたデータを、ホストサーバ20の情報記憶手段に記憶する。
【0052】
なお、このステップS45が、各請求項記載のデータ送信手段として機能する。ステップS45が完了すると、第1カラオケ装置10Aでの作業が終了し、このフローを終了する。
【0053】
第2カラオケ装置10Bにおいて実行される制御手順を図3により説明する。図3において、例えば図示しないカラオケ管理者により第2カラオケ装置10Bの電源がオンにされることによって、このフローが開始される。
【0054】
まずステップS100で、第2カラオケ装置10Bの制御部101は、ユーザにより、コラボレーション用の動画(少なくとも1つの上記第1カラオケ装置10Aにより撮影されアップロードされた、カラオケ演奏曲を歌唱している歌唱者の姿を含む所定範囲の視野を撮影した動画)を取得する要求があるか否かを判定する。ユーザが操作部104の直接操作又はリモコン25を介した操作によりコラボレーション用の動画の要求操作を行うまでは当該判定が満たされず、ステップS100をループして待機する。ユーザによる上記コラボレーション用の動画の要求操作が行われたら判定が満たされ、ステップS115に移る。
【0055】
ステップS115では、制御部101は、ホストサーバ20にアクセスしてその時点でいずれかの第1カラオケ装置10Aから(又は第2カラオケ装置10Bからでもよい)からアップロードされて蓄積されている、コラボレーション用の動画の一覧を取得する。そして、制御部101は、表示部109に制御信号を出力して、上記取得したコラボレーション用の動画の少なくとも1つの識別情報(例えば、楽曲名称、日付、投稿者コメント等)を一覧表示する。
【0056】
ステップS120では、制御部101は、ユーザにより、例えば操作部104を介し、上記一覧表示の中から少なくとも1つのコラボレーション用の動画が選択された否かを判定する。ユーザが操作部104の直接操作又はリモコン25を介した操作によりコラボレーション用の動画の選択操作を行うまでは判定が満たされずループ待機する。コラボレーション用の動画の選択操作が行われると、その動画に対応したカラオケ演奏曲を特定する曲IDが決定されるとともに、当該カラオケ演奏曲の予約が受け付けられる。なお、このステップS120が、各請求項記載の予約受付手段として機能する。
【0057】
ステップS125では、制御部101は、上記ステップS120で予約されたカラオケ演奏曲に対する曲IDをホストサーバ20に送信し、ホストサーバ20の情報記憶手段から当該曲IDに対応した映像データ(コラボレーション用の動画)及び照明データをダウンロードする。ダウンロードされた映像データ及び照明データは大容量記憶装置103に記憶される。なお、このステップS125が、各請求項記載のデータ取得手段として機能する。
【0058】
その後、ステップS130で、制御部101は、大容量記憶装置103に制御信号を出力して、上記ステップS120でのカラオケ演奏曲の予約に基づき、大容量記憶装置103から、当該予約に係わるカラオケ演奏曲に対応した楽曲データ、歌詞データ、及び照明データ等を読み出す。そして、音源106等(第2楽曲再生手段)に、上記楽曲データの再生を開始させるとともに、表示部109に、上記楽曲データの再生と同期して、上記背景映像データ及び歌詞データの表示を開始させる。これにより、歌唱者は、楽曲データの再生によるカラオケ演奏曲に則って歌唱することになる。
【0059】
ステップS135では、制御部101は、楽曲の再生が行われるにしたがい、上記ステップS125で取得した映像データを再生して、表示部109に、コラボレーション用の動画の表示を開始させる。
【0060】
ステップS140では、制御部101は、カメラ40に制御信号を出力して、カメラ40により、カラオケルームKR内のカラオケ演奏曲を歌唱している歌唱者の姿を含む所定範囲の視野を動画撮影し、撮影した動画の録画を開始させる。
【0061】
ステップS145では、制御部101は、照明装置50(第2演出装置)の照明コントローラ50aに制御信号を出力する。これにより、上記楽曲データの再生にしたがい、照明装置50が、上記ステップS125で取得した照明データに対応した照明態様に制御され、照明装置50によるカラオケルームKR内の照明が開始される。なお、このステップS145が、各請求項記載の第2制御信号出力手段として機能するとともに、制御信号出力手段としても機能する。
【0062】
その後、ステップS150では、制御部101は、照明装置50の照明コントローラ50aに制御信号を出力して、ユーザによる照明装置50の照明操作があったか否かを判定する。適宜の照明操作手段等を介しユーザによる照明装置50の照明態様を変更する照明操作があった場合、判定が満たされてステップS155に移る。照明態様を変更する照明操作がなかった場合は、ステップS150の判定が満たされず、ステップS160に移る。
【0063】
ステップS155では、制御部101は、照明データをユーザによる照明態様を変更したデータに変更し、変更した照明データにしたがい照明コントローラ50aを介し照明装置50の照明態様を制御する。変更した照明データは、大容量記憶装置103に記憶される。その後、ステップS160に移る。
【0064】
ステップS160では、制御部101は、楽曲の再生が終了したかどうかを判定する。楽曲の再生が終了したときは、判定が満たされてステップS170に移る。一方、楽曲の再生が終了していないときは、判定が満たされず、ステップS130に戻り、ステップS130〜ステップS160の手順を繰り返す。
【0065】
ステップS165では、制御部101は、前述のステップS140で録画された映像データと、ステップS145で使用され(必要に応じてステップS155で変更され)た照明データとを、大容量記憶装置103から読み出す。その後、それら映像データ及び照明データを、前述のステップS100の曲の予約で取得されたカラオケ演奏曲の曲IDと関連付けて、ホストサーバ20にアップロードする。なお、このときに送信されるデータ構造については後述する。ホストサーバ20は、上記アップロードされたデータを上記情報記憶手段に記憶させる。ステップS165が完了すると、第2カラオケ装置10Bでの作業が終了し、このフローを終了する。なお、このステップS165が、各請求項記載の新データ送信手段として機能する。
【0066】
図4に、上記図2のステップS45や、図3のステップS165で、第1カラオケ装置10Aや第2カラオケ装置10Bからホストサーバ20に送信される送信データの一例を模式的に示す。
【0067】
図4(a)は、送信データのデータ構造を示し、カラオケ演奏曲の曲IDと、上記映像データと、照明データとが、互いに関係付けられて、1つのデータフレームを形成している。なお、この例では、前述したように、照明データは、マイク30を介し取得されたユーザの歌唱の音声データとともに、カメラデータとして組み込まれている。
【0068】
そして、図4(a)に示される照明データは、詳細を図4(b)に示すように、この例では、曲の最初から終わりに向かって、「A」「B」「C」「A」「B」「C」「D」「D」「D」・・「X」「Y」「Z」の順で並んでいる。これにより、各アルファベットに対応した照明態様が当該配列順に時系列的に実現される。
【0069】
図4(c)は、上記図4(b)に示す照明データに対し、上記ステップS35やステップS155において照明態様の変更操作が行われ、データ変更が行われた場合の一例を示している。この例では、曲の開始から7番目、8番目、9番目に実行される照明データが、変更前は図4(b)に示したように「D」「D」「D」であったところ、変更後は図4(c)に示すように「E」「E」「E」となっている。
【0070】
以上説明したように、本実施形態の通信カラオケシステム1は、第1カラオケ装置10Aと、第2カラオケ装置10Bと、これら第1及び第2カラオケ装置10A,10Bに通信可能に接続されたホストサーバ20とを有している。
【0071】
第1カラオケ装置10Aでは、第1楽曲再生手段である音源106等により楽曲データが再生されると、当該楽曲データに関連付けられた照明データが第1カラオケ装置10Aから照明装置50より出力される(図5のステップSS1、図2のステップS25参照)。これにより、楽曲データの再生にしたがった所定の態様で照明装置50による照明が行われる。そして、その態様による照明を用いながら当該楽曲データのカラオケ演奏曲を歌唱している歌唱者の姿が、カメラ40によって撮影され、映像データが生成される。生成された映像データは、当該カラオケ演奏曲の曲IDと、上記照明データとともに、第1カラオケ装置10Aからホストサーバ20へ出力されてアップロードされる(図5のステップSS1、図2のステップS45参照)。ホストサーバ20は、それら映像データ、曲ID、照明データを、セットで上記情報記憶手段に記憶する。
【0072】
その後、第2カラオケ装置10Bでは、ユーザがカラオケ演奏曲の予約を行い、その予約が受け付けられると、上記受け付けられたカラオケ演奏曲の曲IDが(ダウンロード要求として)ホストサーバ20に送信される(図5のステップSS3、図3のステップS120参照)。これにより、ホストサーバ20の情報記憶手段に曲IDにそれぞれ対応付けられて記憶された、複数の曲の映像データ及び照明データの中から、上記送信された曲IDに対応した映像データ及び照明データがダウンロードされ、第2カラオケ装置10Bによって取得される(図5のステップSS4、図3のステップS125参照)。
【0073】
そして、上記予約に対応して音源106等によって楽曲データの再生が行われると、その再生にしたがい、表示部109が上記取得された映像データの表示を行う。これにより、第2カラオケ装置10Bのユーザは、過去に第1カラオケ装置10Aのユーザ(別のユーザでもよいし、同一ユーザでもよい)が歌唱した同じ曲(当該曲IDに係わる曲)の歌唱映像を再生して見ながら、当該過去に歌唱したユーザと仮想的に一体化した態様で、当該曲の歌唱を楽しむことができる。(コラボレーション歌唱)
しかもそのとき、上記音源106等による楽曲データの再生にしたがい、第2制御信号出力手段が上記取得された照明データを実現するための制御信号を出力する(図5のステップSS5、図3のステップS145参照)。これにより、過去に第1カラオケ装置10Aのユーザが歌唱したときと同じ態様の照明を、第2カラオケ装置10B側の照明装置50によって再現することができる。この結果、第2カラオケ装置10Bのユーザは、上記過去にユーザが歌唱したときと同じ演出効果を得ることができ、さらに上記仮想的な一体感を向上することができる。
つまり、高度なコラボレーション歌唱が実現できる。
【0074】
また、第2カラオケ装置10Bは、上記のようにして照明が実行されながら上記楽曲データの再生が行われるとき、当該楽曲データに係わる前記カラオケ演奏曲を歌唱している歌唱者を含む所定範囲の視野を撮影し、当該所定範囲の映像データを生成する。また、第2カラオケ装置10Bは、上記のようにして実行された態様の照明に対し上記ユーザによってさらに態様を変更する操作がなされた場合、当該変更操作に応じた新たな照明データを生成する。これにより、ユーザが意図的に照明態様を修正したときに、その修正した態様をこれ以降さらに再現するための照明データが新たに生成されることになる(図5、コラボ録画)。
【0075】
そして、上記カメラ40により生成された所定範囲の映像データと、当該カラオケ演奏曲に係わる曲IDと、上記生成された新たな照明データとが、互いに関連付けてコラボ録画データとしてホストサーバ20へ出力される(図5のステップSS6、図3のステップS165参照)。このように、上記の修正された照明データがホストサーバ20にアップロードされることにより、これ以降、当該カラオケ演奏曲の歌唱時において、上記照明データに対応した新たな照明態様を、他のユーザ(又は同一ユーザでもよい)が容易に再現可能となる。この結果、前述のように照明態様を修正した場合であっても、演出効果の一体性は失われないので、以降、上記仮想的な一体感のある高度なコラボレーションを確実に維持することができる。
【0076】
なお、以上においては、演出の一例として照明を例にとり、演出装置としての照明装置で実行される演出データとしての照明データが、異なるカラオケ装置において同一の照明効果が再現されるようにしたが、これに限られない。すなわち、照明以外の、ミラーボールや、スモーク等の他の演出に本発明を適用してもよい。この場合も、上記同様の効果を得る。
【0077】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0078】
1 カラオケ通信システム
10 カラオケ装置
10A 第1カラオケ装置
10B 第2カラオケ装置
40 カメラ(動画撮影手段)
50 照明装置
50a 照明コントローラ
103 大容量記憶装置(楽曲データ記憶手段)
106 音源
109 表示部(表示手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ演奏曲を特定する曲識別情報、当該曲識別情報で特定される前記カラオケ演奏曲を含む所定範囲の映像データ、及び、当該曲識別情報で特定される前記カラオケ演奏曲の演奏時に実行された演出データ、を記憶したサーバに対し、ネットワークを介して通信可能に接続され、楽曲データを用いてカラオケ演奏曲の再生サービスを提供するカラオケ装置であって、
前記楽曲データを記憶した楽曲データ記憶手段と、
ユーザによる前記カラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、
前記予約受付手段が受け付けた前記予約に基づき、前記楽曲データ記憶手段から読み出された前記楽曲データを再生する楽曲再生手段と、
前記予約受付手段で受け付けた前記カラオケ演奏曲に対する前記曲識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバより、当該曲識別情報に対応した前記映像データ及び前記演出データを取得するデータ取得手段と、
前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、前記データ取得手段により取得された前記映像データを表示可能な表示手段と、
前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、前記データ取得手段により取得された前記演出データに対応した演出動作を演出装置が実行するための制御信号を出力する、制御信号出力手段と、
を有することを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
請求項1記載のカラオケ装置において、
前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい前記ユーザによって実行された演出操作に応じて、前記データ取得手段により取得された前記演出データに対応した新たな演出データを生成するデータ生成手段を有する
ことを特徴とするカラオケ装置。
【請求項3】
請求項2記載のカラオケ装置において、
前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、当該楽曲データに係わる前記カラオケ演奏曲の演奏時における所定範囲の視野を撮影し、当該所定範囲の映像データを生成する動画撮影手段と、
前記動画撮影手段により生成された前記所定範囲の映像データと、当該カラオケ演奏曲に係わる曲識別情報と、前記データ生成手段により生成された前記新たな演出データとを、互いに関連付けて前記サーバへ出力する新データ送信手段と
を有することを特徴とするカラオケ装置。
【請求項4】
サーバと、前記サーバに対しネットワークを介して通信可能にそれぞれ接続され、楽曲データを用いてカラオケ演奏曲の再生サービスを提供する第1カラオケ装置及び第2カラオケ装置と、を有する通信カラオケシステムであって、
前記第1カラオケ装置は、
楽曲データを再生する第1楽曲再生手段と、
前記第1楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、当該楽曲データに関連付けられた演出データに対応した演出動作を第1演出装置が実行するための制御信号を出力する、第1制御信号出力手段と、
前記第1楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、当該楽曲データに係わるカラオケ演奏曲が演奏されたときの所定範囲の視野を撮影し、当該所定範囲の映像データを生成する動画撮影手段と、
前記動画撮影手段により生成された前記所定範囲の映像データと、当該カラオケ演奏曲に係わる曲識別情報と、前記演出データとを、前記サーバへ出力するデータ送信手段と、
を有し、
前記サーバは、
前記データ送信手段より出力された、前記映像データと、前記曲識別情報と、前記演出データとを、互いに関連付けて記憶する情報記憶手段
を有し、
前記第2カラオケ装置は、
楽曲データを記憶した楽曲データ記憶手段と、
ユーザによる前記カラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、
前記予約受付手段が受け付けた前記予約に基づき、前記楽曲データ記憶手段から読み出された前記楽曲データを再生する第2楽曲再生手段と、
前記予約受付手段で受け付けた前記カラオケ演奏曲に対する前記曲識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバの前記情報記憶手段より、当該曲識別情報に対応した前記映像データ及び前記演出データを取得するデータ取得手段と、
前記第2楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、前記データ取得手段により取得された前記映像データを表示可能な表示手段と、
前記楽曲再生手段により前記楽曲データの再生が行われるのにしたがい、前記データ取得手段により取得された前記演出データに対応した演出動作を第2演出装置が実行するための制御信号を出力する、第2制御信号出力手段と、
を有することを特徴とする通信カラオケシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−159810(P2012−159810A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−21379(P2011−21379)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】