説明

カラーおよび白黒混在ドキュメントを印刷するためのプリントショップ管理方法および装置

【課題】混在したカラーおよび白黒ページをドキュメントが含んでいる場合に、印刷コストを削減する。
【解決手段】サーバに接続されかつサーバによって管理される複数のプリンタが存するプリントショップシステムを管理するための方法が、説明される。印刷されるドキュメントが、カラーページおよび白黒ページの両方を含んでいる場合、サーバは、印刷ジョブの全てをカラープリンタに提出するか、あるいは、印刷ジョブを2つのサブジョブに分割し、カラーページをカラープリンタに、白黒ページを白黒プリンタに提出するかに関する決定を、実施する。サーバは、好ましくは、ジョブの全てを印刷するためのトータルコストを最小化するために、コスト計算に基づいて、前記決定を行うが、他の考慮すべき事項に基づいて、前記決定を行うことも可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明は、複数のプリンタがサーバに接続され、サーバにより管理されているプリントショップシステムを管理するための方法および装置に関する。特に、カラーページおよび白黒ページの両方を含むドキュメントを印刷するためのプリントショップにおける印刷ジョブおよびプリンタを管理するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
専門のプリントショップは、一般的に、ネットワークによってサーバに接続される複数のプリンタを有しており、当該サーバは、1つ以上のプリンタによるユーザジョブの印刷を制御する。プリントショップのプリンタは、一般的に、異なる特徴および能力を有する。特に、プリントショップは、一般的に、白黒プリンタおよびカラープリンタの両方を有する。通常式の実務においては、白黒ページ(グレースケール画像を含む)だけを含んでいるドキュメントを、白黒プリンタを使用して印刷し、カラーページを含んでいるドキュメントを、カラープリンタを使用して印刷している。カラープリンタによる印刷は、白黒プリンタによる印刷に比べて、一般的に高価である。
【発明の開示】
【0003】
発明の要約
印刷される多数のドキュメントは、カラーページおよび白黒ページの両方を含んでいる。ドキュメントによっては、カラーページ数が比較的小さく、大部分が白黒ページから構成されるものがある。このようなドキュメントの全体を、カラープリンタによって印刷することは、結果として、不必要に高コストの印刷となる。
【0004】
したがって、本発明は、白黒ページおよびカラーページの両方を含んでいる印刷ジョブを管理する方法に、向けられている。
【0005】
本発明の目的は、混在したカラーおよび白黒ページをドキュメントが含んでいる場合に、印刷コストを削減することである。
【0006】
本発明の付加的あるいは別々の特徴および有利な点は、後に続く説明において明らかにされ、また、一つには説明から明らかであり、あるいは、本発明の実施によって知ることが可能である。本発明の目的および他の有利な点は、添付の図面と同様に、説明文および請求の範囲において詳しくは指摘される構成によって、実現化されかつ達成される。
【0007】
具体化され概して説明されように、これらおよびその他の目的を達成するために、本発明は、プリントショップシステムを管理するための方法であって、前記プリントショップシステムは、異なるカラー能力を有するプリンタの複数のカテゴリを含んでおり、前記方法は、前記プリンタに接続されるサーバにおいて実行され、(a)印刷リクエストおよび印刷されるソースドキュメントを取得すること、(b)前記プリンタのカテゴリのカラー能力に対応する複数のカラーカテゴリの定義に従って、前記ソースドキュメントを解析し、前記ドキュメントの各ページが属するカラーカテゴリを決定すること、(c)ステップ(b)の前記解析および所定基準に基づいて、プリンタの単一のカテゴリによって前記ソースドキュメントを印刷するか、あるいは、プリンタの2以上のカテゴリによって前記ソースドキュメントを印刷するか、を決定すること、および、(d)ステップ(c)の前記決定に基づいて、印刷リクエストをプリンタの1つ以上のカテゴリに提出することを有することを特徴とする方法を、提供する。
【0008】
別の態様において、本発明は、データ処理装置によって前記方法を実行させるためのコンピュータプログラムを提供する。
【0009】
前述の概略的記述および以下の詳細な記述の両方は、代表的および説明的であり、請求される本発明のさらなる説明を提供することを意図していることが理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図面の簡単な説明
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷ジョブを管理するための方法を説明するためのフローチャートである。
【0011】
図2は、ネットワークを経由してサーバに接続される複数のプリンタを有するプリントショップシステムを概略的に示している。
【0012】
好ましい実施の形態の詳細な説明
図2は、ネットワーク4を経由して、サーバ(あるいは適当なデータ処理装置)3に接続される複数のプリンタ2a,2b・・・を有するプリントショップシステム1を、概略的に示している。1つ以上のユーザ端末(不図示)がまた、サーバに接続されており、プリントショップオペレータは、サーバおよびシステムの残余と情報をやりとりすることが可能である。サーバ3は、好ましくはまた、印刷ジョブ(つまり、ユーザからの印刷リクエストおよび印刷されるドキュメント)を受け取るために、例えば、インターネット等の外部ネットワーク5に接続されている。プリントショップ管理ソフトウェアの制御下で、サーバ3は、ユーザからの印刷ジョブを受け取ると、印刷コマンドおよび印刷されるデータを、1つ以上のプリンタ2に提出する。プリントショップ管理ソフトウェアは、例えば、印刷ジョブのためにどのプリンタを使用するのか、自動的か、オペレータによってある程度制御するのか、等の多様な管理上の決定を、行うことができる。
【0013】
印刷されるドキュメント(以降においてソースドキュメントとして参照される)が、混在カラードキュメント、つまり、カラーページおよび白黒ページの両方を含むものである場合、サーバ3は、印刷ジョブの全て(つまり、ソースドキュメントの全てのページ)をカラープリンタに提出するか、あるいは、印刷ジョブを2つのサブジョブに分割し、カラーページをカラープリンタに、白黒ページを白黒プリンタに提出するか、を決定する。本発明の実施の形態によれば、サーバは、コスト計算に基づいて、このような決定を行い、ジョブの全てを印刷するためのトータルコストを最小化する。一般的に言って、ソースドキュメントの白黒ページ数が比較的大きい場合、印刷ジョブを分割することは、より費用効果的な傾向があるが、白黒ページ数が比較的小さい場合、ジョブの全てをカラープリンタによって印刷することが、より費用効果的な傾向がある。
【0014】
印刷ジョブが2つのサブジョブに分割され、カラープリンタおよび白黒プリンタによって別々に印刷される場合、ジョブチケットおよびソースドキュメントを処理して、ドキュメントのカラーページおよび白黒ページを分離することで、異なるプリンタに提出し得るようにしなければならない。ソースドキュメントと関連づけられたジョブチケットは、印刷を支配する多様なパラメータ、例えば、部数、向き、入力トレイ、出力トレイ、仕上げ指示(ステープル、穴あけ等)などを特定する。名称が「Method for Printing Mixed Color and Black and White Documents(カラーおよび白黒混在ドキュメントを印刷するための方法)」(弁護士事件整理番号75675.B084)である共有かつ同時係属の米国特許出願は、ことごとく、この中に参照され、組み入れられており、1つのジョブチケットを、2つのサブジョブチケットに分割し、一方をカラー印刷用に、他方を白黒印刷用とするための具体的方法を、説明している。2つのジョブチケットは、カラープリンタおよび白黒プリンタにそれぞれ提出される。そして、カラープリンタおよび白黒プリンタからのアウトプットページは、印刷されたドキュメントを生産するために、ソースドキュメントのオリジナルページ順に従って、一緒に併合されなければならない。まず、プリンタの一方によってサブジョブの一方の印刷し、印刷されたページを、プリンタの他方の用紙挿入機ユニットへ搬送し、プリンタの他方によってサブジョブの他方を印刷することによって、併合を達成することが可能である。用紙挿入機ユニットは、プリンタのフィーダであり、プリンタによる他のドキュメントの印刷と同時のプログラムされた順序で、用紙を印刷することなく、プリンタの出力トレイに供給する。その結果、用紙挿入機ユニットのページは、同時に印刷されるページと併合される。最初に印刷されるサブジョブは、カラーサブジョブあるいは白黒サブジョブのどちらか一方であり、好ましくは、併合の際に挿入するために必要な時間が少ないので、より小さいページ数を有するものに依存し、あるいは、印刷ジョブ(例えば、ステープル、穴あけ、折り等)によって要求される仕上げ能力を有するプリンタに依存する。
【0015】
本発明の実施の形態は、混在ジョブをカラープリンタによって全て印刷するべきか、あるいは、コスト検討に基づいて、カラーサブジョブおよび白黒サブジョブに分割すべきであるかを、決定するための方法を提供する。まず、次のパラメータが定義される。
C:ソースドキュメントにおけるカラーページ数、
B:ソースドキュメントにおける白黒ページ数、
N:製作されるドキュメントの部数、
Pc:カラーページ印刷のページ当たりのコスト、
Pb:白黒ページ印刷のページ当たりのコスト、および、
E:分割印刷を実行するためのコスト(作業)。
【0016】
最後の項目、分割印刷(ジョブ分割)を実行するためのコストは、ジョブチケットを2つのサブジョブチケットに分割するための作業(サーバによって実行され、それゆえに、限界費用は、極僅かである)のコスト、第1印刷サブジョブのアウトプットを、第1プリンタから第2プリンタの用紙挿入機ユニットまで搬送するための作業のコスト、併合などの際に、用紙ジャムや他の問題から回復するための潜在的コストを含んでいる。この作業の適当な手段は、労務費等に依存する。
【0017】
これらのパラメータを使用して、カラープリンタによってソースドキュメントの全てを印刷するコストは、「Cc=(C+B)*Pc*N」であり、
印刷ジョブを分割し、カラープリンタによってカラーページのみを印刷するコストは、「Cs=[(C*Pc)+(B*Pb)]*N+E」である。
【0018】
ここで留意すべきは、全てのコピーが同一の白黒プリンタおよび同一のカラープリンタによって作製される場合、作製されるコピーの部数に関係なく、ジョブ分割を実行するためのコストEを、一度、負うことになる。
【0019】
サーバは、「Cc<Cs」である場合、カラープリンタによって印刷ジョブの全てを印刷し、また、「Cc>Cs」である場合、印刷ジョブを2つののサブジョブに分割するように、決定する。これは、数学的に、以下と等価であるである。
【0020】
「B*N>E/(Pc−Pb)」の場合、印刷ジョブを2つのサブジョブに分割し、かつ、「B*N<E/(Pc−Pb)」の場合、カラープリンタによって印刷ジョブの全てを印刷する。
【0021】
値「E/(Pc−Pb)」が、定数であるので、ジョブを分割するべきかどうかの決定は、ドキュメントにおける白黒ページ数(B)および作成されるコピー部数の白黒ページ数(N)に依存する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷ジョブおよびプリンタを管理するためのサーバにおいて実行される方法を、説明している。ジョブチケットおよび関連づけられるソースドキュメントが、ユーザから受け取られて、あるいは、サーバによって獲得されると(ステップS11)、サーバは、ソースドキュメントを解析し、ドキュメント内のカラーページおよび白黒ページを検出する(ステップS12)。一般的に、ドキュメントは、そのコンテンツの特質を示すメタデータを含んでおり、当該メタデータは、特定のページあるいはオブジェクトが、カラーデータあるいは白黒データだけを含むかどうかを含んでいる。サーバは、このメタデータを使用し、ドキュメントにおけるどのページが、カラーであり、また、どのページが白黒であるかを検出し、各ページタイプの数をカウントする。その代わり、印刷されるときに、例えば、両面印刷(用紙の各シートの2つの面に2つのページが印刷され、また、デュプレックスとして参照される)、あるいは、ツー−オン−ワンあるいはマルチプル−オン−ワン(2つ以上のページが、サイズに関して削減され、用紙の1ページに印刷され、また、N−アップとして参照される)が要求されるときに、ドキュメントのページが再配置される場合、サーバは、ドキュメントを解析し、印刷されたシート(ドキュメントのページと対照的に)がカラーあるいは白黒であるかについて決定する。その後、サーバは、印刷ジョブをカラーサブジョブおよび白黒サブジョブに分割するか、あるいは、ジョブの全てをカラープリンタによって印刷するかを決定する(ステップS13)。当然、ドキュメントが白黒ページのみを含んでいる場合、サーバは、ジョブの全てを白黒プリンタによって印刷することを決定する。ステップS13における決定は、上述のコスト計算あるいは別の適当なコスト評価式に基づいている。そして、サーバは、印刷ジョブを処理し、適当なプリンタあるいは前記決定に基づくプリンタによって印刷するために、それを提出する(ステップS14)。例えば、サーバが、ジョブを2つのサブジョブに分割すると決定する場合、サーバは、ジョブチケットを処理して、カラープリンタ用および白黒プリンタ用として2つのサブジョブチケットを生成し、かつ、ソースドキュメントにおけるカラーページおよび白黒ページを分離して、前記2つのプリンタに搬送される2つの対応ドキュメントを生成する。ジョブチケットを分割する具体的な方法は、名称が「Method for Printing Mixed Color and Black and White Documents(カラーおよび白黒混在ドキュメントを印刷するための方法)」である上述の同時係属の特許出願において、より詳細に記述されている。一方、サーバが、ジョブの全てを1つのプリンタによって印刷すると決定する場合、それをプリンタに提出する前においては、ソースドキュメントに対する付加的な処理は、必要でない。もちろん、多数のコピー(コピー部数の数が特に多い)が作製される場合、ジョブ(分割の有無にかかわらず)を、複数のプリンタによって同時に印刷することが可能である。
【0023】
上記一例において、ステップS13における決定は、印刷ジョブを分割するコストと、ジョブを分割しないコストとを比較するコスト計算に基づいている。あるいは、サーバは、コスト検討に付加し、印刷ジョブの分割の有無を決定するために、別のファクタを考慮することも可能である。前記ファクタは、異なるタイプのプリンタの可用性、ジョブの緊急性などを含んでいる。例えば、緊急の印刷ジョブが、カラーページおよび白黒ページの両方を含んでいるが、プリントショップにおける白黒プリンタの全部が、その時に利用できない場合、サーバは、より高価となる場合であっも、ドキュメントの全てを、カラープリンタによって印刷することを決定することができる。あるいは、決定する際に、コストの検討および完了時間の検討を組み合わせることも可能である。
【0024】
カラープリンタによって特定の白黒ページを印刷することが望ましい別の一例は、用紙の両面が印刷され、印刷アウトプットがブックレットに製本される小冊子モードである。オープンブックレットにおいて、白黒ページがカラーページに面しており、かつ、白黒ページが白黒プリンタによって印刷され、カラーページがカラープリンタによって印刷される場合、前記2つのページは、互いに隣接させて目視すると、視覚的に異なる外観を有することとなる。これは、トナー差、装置条件差などにより、白黒プリンタによって印刷されるページが、カラープリンタによって印刷されるページに対し、異なる外観を有するからである。したがって、印刷コストを増やすこととなるが、カラープリンタによって白黒ページを印刷し、2つの相対するページの外観における望ましくない差異を削減することは、好ましい。これらの異なる検討を考慮し、サーバにおいて、異なる優先モード、例えば、コスト優先モード、完了時間優先モード等を、事前に定義することが可能であり、したがって、サーバは、優先コマンドを使用するオペレータによって、このようなモードの1つが、選択的に設定されることが可能である。
【0025】
上記の説明において、白黒プリンタがグレースケール画像(例えば、ハーフトーンや他の適当な方法を使用し)を印刷できる場合、用語「白黒」は、グレースケール画像を含んでいる。一方。プリントショップにおいて利用可能な白黒プリンタがグレースケールを印刷できず、グレースケールをカラープリンタによって印刷しなけらばならない場合、サーバは、グレースケールを有するページをカラーページとして取り扱うこととなる。さらに、前記方法は、単色プリンタ、つまり、一色のみ(例えば、赤色)あるいは一色の濃淡を印刷できるプリンタを含んでいるプリントショップシステムに、適用することが可能である。このような状況において、為される前記決定は、フルカラーページ(つまり、複数色を有するページ)および単色ページの両方を含んでいるソースドキュメントを、カラープリンタによって全て印刷すること、あるいは、単色プリンタ用およびカラープリンタ用に2つのサブジョブに分割することである。(ここで留意すべきは、白黒プリンタが単色プリンタである)。別の選択肢として、プリントショップが、白黒プリンタ、フルカラープリンタおよび非黒色の単色プリンタを有することが可能であり、そして、サーバが、混在ソースドキュメントを、これらのプリンタを1台、2台あるいはそれ以上使用し、印刷するかどうか決定する。さらに一般的に、本発明の実施の形態は、異なるカラー能力、例えば、白黒、カラーあるいは上述の別の一例をそれぞれ有するプリンタの2以上のカテゴリを有するプリントショップシステムを、管理するための方法に、向いており、サーバは、コスト検討および/または他の検討に基づいて、プリンタの1、2あるいはその以上カテゴリに関し、ドキュメントを印刷するか否かを決定する。サーバが、ソースドキュメントを解析し、そのページのカラー特徴を決定する場合、プリンタのカテゴリのカラー能力に対応する、例えば、白黒、カラー等のカラーカテゴリの定義を使用する。カラーカテゴリの定義は、オペレータによって、サーバソフトウェアにプログラムされ、特定のショップの要求に適合させられる。
【0026】
本実施の形態は、プリントショップ環境において適用されるものとして、説明されているが、本発明は、ショップの物理的設定に限定されるものでなく、異なるロケーションのプリンタがサーバに接続されている分散型設定を有するプリントショップシステムに適用することが可能である。
【0027】
本発明に係るプリントショップ管理方法および装置において、本発明の意図あるいは範囲から逸脱することなく、多様な修正および変更を為すことが可能であることは、当業者にとって明らかである。したがって、本発明は、添付される請求の範囲およびそれらの等価の範囲内にある修正および変更を包含することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷ジョブを管理するための方法を説明するためのフローチャートである。
【図2】ネットワークを経由してサーバに接続される複数のプリンタを有するプリントショップシステムを概略的に示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリントショップシステムを管理するための方法であって、前記プリントショップシステムは、異なるカラー能力を有するプリンタの複数のカテゴリを含んでおり、
前記方法は、前記プリンタに接続されるサーバにおいて実行され、
(a)印刷リクエストおよび印刷されるソースドキュメントを取得すること、
(b)前記プリンタのカテゴリのカラー能力に対応する複数のカラーカテゴリの定義に従って、前記ソースドキュメントを解析し、前記ドキュメントの各ページが属するカラーカテゴリを決定すること、
(c)ステップ(b)の前記解析および所定基準に基づいて、プリンタの単一のカテゴリによって前記ソースドキュメントを印刷するか、あるいは、プリンタの2以上のカテゴリによって前記ソースドキュメントを印刷するか、を決定すること、および、
(d)ステップ(c)の前記決定に基づいて、印刷リクエストをプリンタの1つ以上のカテゴリに提出すること
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記所定基準は、プリンタの単一のカテゴリによって前記ソースドキュメントを印刷するためのコストと、プリンタの2以上のカテゴリによって前記ソースドキュメントを印刷するためのコストとの間の比較を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プリントショップシステムは、白黒プリンタのカテゴリおよびカラープリンタのカテゴリを含んでおり、
ステップ(b)は、前記ソースドキュメントにおける白黒ページ数を、少なくとも検出することを含んでおり、
ステップ(c)における前記所定基準は、作製される前記ドキュメントのコピー部数によって乗じられた前記ドキュメントの白黒ページ数が、カラーページ印刷と白黒ページ印刷との間におけるページ当たりのコスト差によって除された、分割印刷を実行するコストより大きいか、あるいは小さいかを決定することを含んでいる
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記所定基準は、プリンタの異なるカテゴリの可用性および印刷のために要求される完了時間に基づく検討を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
(e)オペレータから優先コマンドを受け取ることを、さらに有しており、前記優先コマンドは、コスト優先コマンドあるいは完了時間優先コマンドであり、
ステップ(c)において、前記所定基準は、受け取った優先コマンドに基づき、前記ドキュメントを印刷するコストに関連する第1基準と、前記ドキュメントの印刷が完了する推定時間に関連する第2基準との間で、選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
データ処理装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、前記データ処理装置によって、プリントショップシステムを管理するためのプロセスを実行させるように構成されており、
前記プリントショップシステムは、異なるカラー能力を有しかつサーバに接続されるプリンタの複数のカテゴリを含んでおり、かつ、
前記プロセスは、
(a)印刷リクエストおよび印刷されるソースドキュメントを取得するためのステップ、
(b)前記プリンタのカテゴリのカラー能力に対応する複数のカラーカテゴリの定義に従って、前記ソースドキュメントを解析し、前記ドキュメントの各ページが属するカラーカテゴリを決定するためのステップ、
(c)ステップ(b)の前記解析および所定基準に基づいて、プリンタの単一のカテゴリによって前記ソースドキュメントを印刷するか、あるいは、プリンタの2以上のカテゴリによって前記ソースドキュメントを印刷するか、を決定するためのステップ、および、
(d)ステップ(c)の前記決定に基づいて、印刷リクエストをプリンタの1つ以上のカテゴリに提出するためのステップ
を有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記所定基準は、プリンタの単一のカテゴリよって前記ソースドキュメントを印刷するためのコストと、プリンタの2以上のカテゴリよって前記ソースドキュメントを印刷するためのコストとの間の比較を含んでいることを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記プリントショップシステムは、白黒プリンタのカテゴリおよびカラープリンタのカテゴリを含んでおり、
ステップ(b)は、前記ソースドキュメントにおける白黒ページ数を、少なくとも検出することを含んでおり、
ステップ(c)における前記所定基準は、作製される前記ドキュメントのコピー部数によって乗じられた前記ドキュメントの白黒ページ数が、カラーページ印刷と白黒ページ印刷との間におけるページ当たりのコスト差によって除された、分割印刷を実行するコストより大きいか、あるいは小さいかを決定することを含んでいる
ことを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記所定基準は、プリンタの異なるカテゴリの可用性および印刷のために要求される完了時間に基づく検討を含んでいることを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記プロセスは、(e)オペレータから優先コマンドを受け取るためのステップを、さらに有しており、前記優先コマンドは、コスト優先コマンドあるいは完了時間優先コマンドであり、
ステップ(c)において、前記所定基準は、受け取った優先コマンドに基づき、前記ドキュメントを印刷するコストに関連する第1基準と、前記ドキュメントの印刷が完了する推定時間に関連する第2基準との間で、選択される
ことを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
請求項6〜10ののいずれか1項に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−272903(P2007−272903A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−90245(P2007−90245)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(507031918)コニカ ミノルタ システムズ ラボラトリー, インコーポレイテッド (157)
【Fターム(参考)】