説明

カートリッジ用梱包箱及びカートリッジのセットアップ方法

【課題】 現像剤等が封入されたカートリッジのセットアップ時に現像剤が漏れ出し床面を汚すことを防止するため、そのカートリッジの梱包箱を作業マットとして利用できるようにする。
【解決手段】 カートリッジ用梱包箱の切断開封部を、箱上端面26の近傍に設けられた下重ね及び上重ね胴切断開封部39、46と、箱の左側面14において胴切断開封部39に直交した切断始端51から左側面14、下端面11を経て右側面15の下端面11近傍に至る範囲に設けられた側面切断開封部47と、側面切断開封部47の切断終端から前後の両折り目21、22に達する展開切断開封部53とにより構成した。先に胴切断開封部39、40を切断開封することにより箱形作業マットとして利用され、次に側面切断開封部47及び展開切断開封部53を切断開封することによりシート状作業マットとして利用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる現像カートシッジ、トナーカートリッジ、感光体カートリッジ等のカートリッジの梱包箱に関し、特に、開封後のカートリッジのセットアップ用作業マットとして利用できる紙製の梱包箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置に使用される各種カートリッジの梱包箱として、使用前カートリッジを取り出したのちに、使用済みカートリッジを再梱包できるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。この梱包箱は、側面の上重ねフラップにジッパーによる切断開封部を設け、この切断開封部を切断して梱包箱を開封し、使用前カートリッジを取り出すようにしている。
【0003】
また、前記のフラップから箱側面にわたる屈曲部に再封緘用差し込み片を設け、その差し込み片に対応した差し込み口を下重ねフラップに設けている。使用後カートリッジの再梱包は、フラップの重なりを上下反対にして前記差し込み片を差し込み口に差し込むことにより行う。
【特許文献1】特開平5−124638号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の使用前カートリッジには、輸送時の安全性等を考慮して各種の保護部材が装着される。例えば、現像カートリッジの場合は、内部の現像剤の流出を防止するために、現像剤の排出ポートや現像ローラの露出部分に閉塞部材が装着される。このため、カートリッジの交換に際しては、前記の閉塞部材を除去する作業、除去したのちに機械本体との結合のためのアダプターを装着する作業等のセットアップ作業が必要となる。
【0005】
これらの作業は、カートリッジを床面に横倒しして行われるので、しばしば現像剤がこぼれ、床面を汚すことがある。また、床面のホコリなどがカートリッジに付着する不都合もある。このため、作業マットを敷き、その上でセットアップ作業を行うことが望ましいが、作業時間のロス、適当な場所の確保等を考慮しなければならず、また、メンテナンス従事者は常に作業マットを携行しなければならない不便がある。
【0006】
前記の不便を解消するために、使用前カートリッジを取り出した後の梱包箱を扁平に潰して床面に敷くことが考えられる。
【0007】
しかし、特許文献1に示されたような梱包箱を扁平に潰したり、1枚のシートに展開したりする作業が必要となり、その作業の間はカートリッジを床面等に一時的に置く必要もあり、作業場所を広くとる問題がある。
【0008】
そこで、この発明は、梱包箱に設けられる切断開封部の形状に工夫を加え、セットアップ用の作業マットとして利用できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記の課題を解決するために、切断開封部を所定位置に設けた紙製のカートリッジ用梱包箱において、前記切断開封部は、箱の一端面の近傍において箱胴部の全周にわたり設けられた胴切断開封部と、箱の一側面において前記胴切断開封部に直交した切
断始端から他端面を経て前記一側面に対向した他側面に至り、さらに当該他側面の前記他端面近傍の切断終端に至る範囲に設けられた側面切断開封部と、前記切断終端において前記側面切断開封部と直交し、前記他側面の前後各折り目に達する展開切断開封部とにより構成されたものである。
【0010】
前記構成のカートリッジ用梱包箱は、これを立てた状態で胴部切断開封部によって箱上端部を切断除去し、被梱包物のカートリッジの一端部を露出させ、上端部が切断除去された梱包箱を箱形作業マットとして用い、一次的なセットアップ作業を行う。
【0011】
次に、前記箱形作業マットをカートリッジが収納されたままの状態で横向きに倒し、側面切断開封部の切断始端から切断終端までの切断開封を行う。
【0012】
さらに、その切断開封された部分からカートリッジの両側に向けて押し開くと展開切断開封部が切断され、箱形作業マットが左右に展開されたシート状作業マットが形成される。そのシート状作業マットの上面でカートリッジの二次的なセットアップ作業を行う。
【0013】
前記一側面の前後各折り目を介してそれぞれ下重ね前面及び後面が設けられ、前記他側面の前後各折り目を介してそれぞれ前記下重ね前面及び後面に対応した上重ね前面及び後面が設けられ、前記下重ね前面と後面とその間の前記一側面に下重ね胴切断開封部、及び前記上重ね前面の後面とその間の前記他側面に上重ね胴開封部がそれぞれ同じ位置に設けられ、これらの下重ね及び上重ね胴切断開封部の両者によって前記の胴部切断開封部を構成するようにすることができる。
【0014】
この構成の場合は、箱の外面に現れた上重ね胴切断開封部によって上重ね前後面とこれらに挟まれた側面が切断開封される。次に、その切断開封によって現れた下重ね胴切断開封部によって下重ね前後面とこれらによって挟まれた側面が切断開封される。両方の切断開封によって梱包箱の一端部が切断除去される。
【0015】
前記胴切断開封部を形成するジッパーと前記側面切断開封部を形成するジッパーがTの字形に交差した構成を採ると、胴切断開封部を切断除去することにより、その切断部に一定幅をもった側面切断開封部の切断始端が現れる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、梱包箱を立てた状態で胴切断開封部を切断開封することにより箱の上端部が除去された形状の箱形作業マットが形成され、その作業マットの上端から露出したカートリッジの端部に一次的なセットアップ作業を施すことができる。そのとき、カートリッジから現像剤が漏れ出すことがあっても、これらは箱形作業マット内に落下するので、床面を汚すことがない。
【0017】
さらに、横倒しした前記の箱形作業マットを側面切断開封部及び展開切断開封部を切断開封することにより、左右に展開することができるので、これをシート状作業マットとして用いて二次的なセットアップ作業を行うことができる。このときも、現像剤が漏れたとしても、シート状作業マットに受けられるので床面を汚すことがなく、またカートリッジに床面のホコリ等が付着することを防ぐことができる。
【0018】
前記のようにカートリッジの梱包箱をセットアップの作業マットとして使用することにより、予め作業マットを用意する必要がなく、また、作業場所も必要最小限に抑えることができる。
【0019】
また、胴切断開封部を上重ね胴切断開封部と下重ね胴切断開封部の両者によって構成
することにより、2枚重ねとなる箱胴部分を1枚ずつ切断開封できるので、容易に切断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0021】
この実施形態のカートリッジ用梱包箱は、図1に示したように、この発明のカートリッジ用梱包箱は、1枚の段ボールを打ち抜いて箱形に組み立てたものであり、そのブランクの形状は以下のようなものである。
【0022】
箱の一端面(以下、下端面という。)11の左右両側にそれぞれ折り目12、13を介して一側面(以下、左側面という。)14及び他側面(以下、右側面という。)15が設けられる。左側面14の前後の折り目16、17を介して下重ね前面18及び下重ね後面19が設けられる。右側面15の前後の折り目21、22を介して上重ね前面23、上重ね後面24が設けられる。
【0023】
前記左側面14の一端部に折り目25を介して箱の他端面(以下、上端面という。)26が設けられる。前記下端面11及び上端面26にそれぞれ前後の折り目を介して前後のフラップ27、28、29,30が設けられる。
【0024】
前記上重ね前面23の折り目21と平行の自由側縁に前面差し込み片31が設けられ、上重ね後面24にも折り目22と平行の自由端縁に後面差し込み片32が設けられる。前記の前面差し込み片31の折り目の中間部にロック片差し込みスリット33が設けられる。
【0025】
前記左側面14の折り目16、17に、それぞれ前記差し込み片31、32に対応した差し込みスリット34、35が設けられる。差し込みスリット34の中央部には、前記ロック片差し込みスリット33に対応したロック片36が左側面14から下重ね前面18にわたり設けられる。ここで、前記のロック片36は、左側面14の折り目37以外の部分でコの字形に切り抜かれ、前記差し込みスリット34の位置に中間折り目38が形成されたものである。
【0026】
前記の左側面14及びこれに折り目16、17を介して連結された下重ね前面18と下重ね後面19にわたり、上端面26の近傍において前記折り目12と平行の下重ね胴切断開封部39が設けられる。この下重ね胴切断開封部39は、2本の平行なミシン目41によって構成された帯状の胴部ジッパー42により形成される。胴部ジッパー42の一端部につまみ40が設けられる。ミシン目41は、図2に示したように、への字形の切り込みを一定間隔で連続的に設けることにより形成されたものである。
【0027】
前記と同様に、右側面15及びこれに折り目21、22を介して連結された上重ね前面23と上重ね後面24にわたり、下端面11の折り目13の位置を基準として前記の下重ね胴切断開封部39と同じ高さにおいて、折り目13と平行の上重ね胴切断開封部43が設けられる。また、前記右側面15の上端縁にのり代15aが設けられる。
【0028】
この上重ね胴切断開封部43も、2本の平行なミシン目44によって構成された帯状の胴部ジッパー45により形成される。胴部ジッパー45の一端部につまみ46が設けられる。胴部ジッパー45は、前記の胴部ジッパー42と同一高さにおいて同一幅に形成される。また、これらの胴部ジッパー42、45から上端までの長さaは、この部分で箱端部
を切断開封した場合に、内部に収納されるカートリッジの端部が露出する程度の大きさに設定される。
【0029】
前記の下重ね胴切断開封部39と上重ね胴切断開封部43、即ち、胴部ジッパー42、45によって、箱胴部の全周にわたる胴切断開封部が構成される。胴切断開封部を下重ね及び上重ね胴切断開封部39、43の2部分によって構成しているのは、2枚重ねとなる下重ね前面18と上重ね前面23の部分、及び下重ね後面19と上重ね後面24の部分を1枚づつ切断開封できるようにするためである。
【0030】
前記左側面14の幅方向の中心部において、前記下重ね胴切断開封部39とTの字形に交差する側面切断開封部47が設けられる。この側面切断開封部47も平行2本のミシン目48により構成された帯状の側面ジッパー49により形成される。
【0031】
側面ジッパー49は、前記胴部ジッパー42との交差部分に切断始端51を有し、その切断始端51から左側面14及び下端面11を経て右側面15に至り、その右側面15において前記下端面11に近傍に設定された切断終端52に至る範囲に設けられる。この側面ジッパー49が設けられる部分は、素材段ボールが1枚の部分であるので、1本だけで容易に切断開封することができる。なお、前記の切断始端51は、胴部ジッパー42が切断開封されたのちに、その切断面に露出することにより、側面ジッパー49の切断開封のための指掛け部分となる。
【0032】
前記切断終端52において前記側面ジッパー49と直交し、右側面15の前後の折り目21、22に達する展開切断開封部53が設けられる。
【0033】
この展開切断開封部52は、それぞれ折り目21、22に達する2か所のミシン目54によって形成される。これらのミシン目54の下端面11からの高さbは、これがゼロである場合はミシン目54が折り目13に重なり、折り目13の強度を低下させる懸念があるので、その強度を損なわない程度の距離を保つ大きさに設定される。
【0034】
以上ブランクの組み立て手順は、下端面11及び上端面26を、また左側面14及び右側面15をそれぞれ対向状に折り曲げ、フラップ27、28及び29、30の外側に下重ね前面18、下重ね後面19を折り重ね、さらにその上に上重ね前面23、上重ね後面24を折り重ねる。
【0035】
上重ね前面23の差し込み片31を対向する差し込みスリット34に差し込み、上重ね後面24の差し込み片32を対向する差し込みスリット35に差し込む。さらに、ロック片36を中間折り目38により屈曲してロック片差し込みスリット33に差し込みロックすることにより箱胴部が形成される。のり代15aは、上端面26の内面に接着される。
【0036】
前記のようにして組み立てられる梱包箱A(図3参照)によって梱包されるカートシッジとして、図示の場合は、現像ユニット55を示している(図4参照)。
【0037】
この現像ユニット55は、一端部に現像剤の排出ポートが設けられ、側面に現像ローラが設けられる。この現像ユニットには現像剤が封入されているので、輸送時に排出ポートや現像ローラの部分から現像剤が漏れ出すことを防止するため、それぞれ排出ポート閉塞部材56及びローラ閉塞部材(図示省略)が装着される。
【0038】
前記の現像ユニット55をカバーフィルム58(図4参照)で梱包し、その両端部に緩衝材59、60を介在した状態で前記の梱包箱Aに梱包される(図3参照)。
【0039】
前記のように梱包された現像ユニット55をセットアップする方法は以下のようなものである。
【0040】
まず、図4に示したように、前記の排出ポート閉塞部材56側が梱包箱Aの上端面26側となるようにして、梱包箱Aの下端面11を床面Fに起立させるか又は作業者の手で保持して斜めに立てる。
【0041】
そして、つまみ46(図3参照)をつまんで胴部ジッパー45を引っ張り(図3の二点鎖線参照)、上重ね前面23、右側面15及び上重ね後面24の範囲を開封する。さらに、前記の開封によって現れたつまみ40(図1参照)をつまんで胴ジッパー42を引っ張り、下重ね前面18、左側面14及び下重ね前面19の範囲を開封する。これにより、箱の上端部61が切除され、不完全な箱である箱形作業マットBが形成される(図4参照)。現像ユニット55の上端部が箱形作業マットBの上端から露出する。
【0042】
現像ユニット55の上端部が露出すると、カバーフィルム58を外したのち、排出ポート閉塞部材56を外し、現れた排出ポートに施されたシールを外し、アダプター62(図5参照)を排出ポートに装着する。この間、現像剤排出ポートは、常に上向き状態に維持されるので、内部の現像剤が漏れ出すおそれがない。たとえ、漏れ出したとしても、現像剤は箱形作業マットBの内部に落ちるので、周辺の床面を汚すことがない。
【0043】
アダプター62は機械本体に装着されるまで閉塞されているので、これを装着したのちは現像剤が漏れ出す恐れはない。
【0044】
つぎに、前記のように上端部61を切断除去し現像ユニット55を入れたまま箱形作業マットBを、左側面14を上にして床面上に横倒しする(図5参照)。
【0045】
その後、下重ね胴切断開封部39の切断面に現れた切断始端51をつまみ、側面ジッパー49を矢印イの方向に引っ張り(図3の二点鎖線参照)、反対側の右側面15の切断終端52(図6参照)まで切断開封する。
【0046】
そのうえで、作業者が側面ジッパー49の除去後の溝部分に両手を掛け、図5の矢印ロで示したように、左側面14を左右に押し開き箱形作業マットBを展開させる(図6参照)。その押し開きの力によって、右側面15側に形成された切断終端52から両側のミシン目54がそれぞれ折り目21、22まで切断される。
【0047】
これによって、右側面15上に現像ユニット55が横倒しされた状態で、その現像ユニット55の左側に下端面11の半分弱及び左側面14の半分弱の立壁で囲まれた下重ね後面19(その下面に上重ね後面24が重なっている。)が展開される。また、右側に下端面11の残りの半分弱及び左側面14の残りの半分弱の立壁で囲まれた下重ね前面18(その下面に上重ね前面23が重なっている。)が展開される。この展開により、シ―ト状作業マットCが形成される。
【0048】
前記のシート状作業マットCの上に現像ユニット55を適宜な姿勢に置き変える等してローラ閉塞部材(図示省略)を除去するセットアップ作業を行う。この作業中に現像剤が漏れ出すことがあっても、作業マットC上で受けることができるので床面を汚すことがない。特に、左右両側部の展開部分に、下端面11と左側面14の部分によって形成された立壁が存在するので、この立壁部分において現像剤が外部へ飛散するのを防止することができる。
【0049】
なお、被梱包体であるカートリッジに加わる曲げ、ひねり等の応力を緩和するために、
前記の梱包箱Aに梱包したうえで、さらに緩衝材を介して外箱に収納し、二重梱包とする場合がある。
【0050】
また、前記の胴切断開封部39、43、側面切断開封部47及び展開切断開封部53の各部は、段ボール素材の裏面にカットテープを貼付することによって構成される場合もある。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態の梱包箱のブランクの平面図である。
【図2】同実施形態の梱包箱のミシン目部分の一部拡大図である。
【図3】同実施形態の梱包箱の梱包状態の斜視図である。
【図4】同実施形態の梱包箱の開封途中の分解正面図である。
【図5】同実施形態の梱包箱の開封途中の他の状態の平面図である。
【図6】同実施形態の梱包箱の開封展開後の斜視図である。
【符号の説明】
【0052】
A 梱包箱
B 箱形作業マット
C シート状作業マット
11 下端面
14 左側面
15 右側面
18 下重ね前面
19 下重ね後面
23 上重ね前面
24 上重ね後面
26 上端面
39 下重ね胴部切断開封部
42 胴部ジッパー
43 上重ね胴部切断開封部
44 ミシン目
45 胴部ジッパー
47 側面部切断開封部
48 ミシン目
49 側面ジッパー
51 切断始端
52 切断終端
53 展開切断開封部
54 ミシン目
55 現像ユニット(カートシッジ)
56 排出ポート閉塞部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断開封部を所定位置に設けた紙製のカートリッジ用梱包箱において、
前記切断開封部は、箱の一端面の近傍において箱胴部の全周にわたり設けられた胴切断開封部と、
箱の一側面において前記胴切断開封部に直交した切断始端から他端面を経て前記一側面に対向した他側面に至り、さらに当該他側面の前記他端面近傍の切断終端に至る範囲に設けられた側面切断開封部と、
前記切断終端において前記側面切断開封部と直交し、前記他側面の前後各折り目に達する展開切断開封部とにより構成されたことを特徴とするカートリッジ用梱包箱。
【請求項2】
前記一側面の前後各折り目を介してそれぞれ下重ね前面及び後面が設けられ、前記他側面の前後各折り目を介してそれぞれ前記下重ね前面及び後面に対応した上重ね前面及び後面が設けられ、前記下重ね前面と後面とその間の前記一側面に下重ね胴切断開封部、及び前記上重ね前面の後面とその間の前記他側面に上重ね胴開封部がそれぞれ同じ位置に設けられ、これらの下重ね及び上重ね胴切断開封部の両者によって前記の胴部切断開封部が構成されたことを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ用梱包箱。
【請求項3】
前記胴切断開封部と側面切断開封部は、ジッパーにより構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカートリッジ用梱包箱。
【請求項4】
前記胴切断開封部を形成するジッパーと前記側面切断開封部を形成するジッパーがTの字形に交差していることを特徴とする請求項3に記載のカートリッジ用梱包箱。
【請求項5】
前記胴切断開封部の位置が、その切断開封によって内部のカートリッジの一方の端部が露出する位置に設定されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のカートリッジ用梱包箱。
【請求項6】
前記カートリッジが現像剤を収容させた現像ユニットであり、その現像ユニットは一端部に設けられた現像剤の排出ポートと側面に設けられた現像ローラを有し、これらの部分にそれぞれ排出ポート閉塞部材とローラ閉塞部材が着脱可能に嵌合され、前記排出ポート閉塞部材側を嵌合した端部が前記一端面側となる向きに収納されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のカートリッジ用梱包箱。
【請求項7】
請求項6に記載のカートリッジ用梱包箱を用いたカートリッジのセットアップ方法において、前記一端面が上向きとなるように当該梱包箱を起立させ、その起立状態で前記胴切断開封部を切断して箱上端部を切除し、その切除によって形成された箱形作業マットの上端から露出したカートリッジの上端部から前記排出ポート閉塞部材を除去し、除去した位置に現れた排出ポートにアダプターを装着し、
次に前記箱形作業マットを横向きに倒し、前記側面切断開封部をその切断始端から切断終端にわたり切断開封し、さらに前記展開切断開封部を切断しつつ箱胴部を左右に展開することによりシート状作業マットを形成し、そのシート状作業マットの上で前記ローラ閉塞部材を除去することを特徴とするカートリッジのセットアップ方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−155611(P2010−155611A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−333293(P2008−333293)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】