説明

カード端末

【課題】 操作者がスライド溝に対してカードを斜めにスライドさせないような手段を講じ、カードの読み取りエラーの発生を未然に防止する。
【解決手段】 一実施形態におけるカード端末(1)は、所定の情報が記録されたカード(C)がスライドされるスライド溝と、前記スライド溝に挿入してスライドされる前記カード(C)に記録された情報を読み取る読取ヘッド(22a)と、前記スライド溝の入口側における前記スライド溝の底面(25)の延長線上にその上面が位置し、前記入口から前記スライド溝に挿入される前記カード(C)の一辺(30)を前記上面で受けるカード受部(11)と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、各種カードに記録された情報を読み取るカードリーダを備えたカード端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種情報が記録されたカードがスライドされるスライド溝と、このスライド溝内に設けられ、該溝にスライドされるカードに記録された情報を読み取る読取ヘッドとを備え、カードから読み取った情報を用いて種々の情報処理を行うカード端末が知られている。
【0003】
例えば商品の販売店舗においては、クレジットカードやデビッドカード等を読み取って商品の販売に関する処理を実行するPOS(Point Of Sales)端末、ECR(Electric Cash Register)、およびカード決済端末が、商品のカード決済に利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−157436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなカード端末にてカードに記録された情報を読み取る際に、スライド溝に対して斜めにカードを挿入してしまったり、スライド溝からカードを斜めに引き抜いてしまったりすると、スライド溝内の読取ヘッドがカードから適切に情報を読み取れず、エラーが生じることがある。
【0006】
一例として、特に小型化されたカード端末においては、スライド溝の入口(カードが挿入される始端側)や出口(カードが挿入される後端側)から読取ヘッドまでの滑走距離を十分確保できないことが多く、上記エラーが発生し易い。
【0007】
このような事情から、操作者がスライド溝に対してカードを斜めにスライドさせないような手段を講じ、カードの読み取りエラーの発生を未然に防止する必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく、一実施形態におけるカード端末は、所定の情報が記録されたカードがスライドされるスライド溝と、前記スライド溝に挿入してスライドされる前記カードに記録された情報を読み取る読取ヘッドと、前記スライド溝の入口側における前記スライド溝の底面の延長線上にその上面が位置し、前記入口から前記スライド溝に挿入される前記カードの一辺を前記上面で受けるカード受部と、を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】一実施形態におけるカード決済端末を正面側から見た外観斜視図。
【図2】同実施形態におけるカード決済端末を背面側から見た外観斜視図。
【図3】同実施形態におけるカード決済端末の表示ユニットを開放した際に現れる本体ユニットの上面を示す概略図。
【図4】同実施形態におけるカード決済端末の制御回路を示すブロック図。
【図5】同実施形態におけるカード決済端末にて読み取られるカードの模式図。
【図6】図2におけるA−A断面をスライドされるカードとともに示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、カード端末の一例として、カードから読み取った情報を用いて商品の代金を決済する小型のカード決済端末1を開示する。
【0011】
図1はカード決済端末1を正面側から見た外観斜視図であり、図2は該端末1を背面側から見た外観斜視図である。
このカード決済端末1は、本体ユニットAと表示ユニットBとで構成されている。表示ユニットBは、背面側のヒンジ部2によって本体ユニットAに対し取り付けられている。このヒンジ部2を軸として、表示ユニットBは、図中の矢印Pの示す方向に向けて本体ユニットAから開閉する。
【0012】
表示ユニットBの上面には、LCD(Liquid Crystal Display)20、タッチパネル21、および突出部23等が設けられている。LCD20は、その表示面がカード決済端末1の正面側に向くように設けられ、商品の販売に関する情報等を選択的に表示する。タッチパネル21は、LCD20の表示面上に設けられ、LCD20に表示されたGUI部品のタッチ操作を検出する。
【0013】
突出部23は、カード決済端末1を正面側から見た右方に設けられている。突出部23と表示ユニットBの本体との間には、スライド溝24が形成される。表示ユニットBを閉じた際には、突出部23が設けられた側の表示ユニットBの本体の側壁と、本体ユニットAの側壁とが同一平面上に位置する。したがって、表示ユニットBが閉じられた状態においては、スライド溝24の延長線と本体ユニットAの筐体面とが交わらず、スライドされるカードC(図5参照)が本体ユニットAの筐体と接触することはない。
【0014】
本体ユニットAの筐体面には、カード決済端末1への電源供給をオン/オフする電源スイッチ10やカード受部11,12等が設けられている。カード受部11,12は、本体ユニットAと一体形成されておらず、別部材にて形成され、接着剤等の取り付け手段によって本体ユニットAに取り付けられている。なお、接着剤に限らず、本体ユニットAにカード受部11,12を取り付けるための凹凸形状の溝を本体ユニットAおよびカード受部11,12の双方に設け、この溝を係合させることによりカード受部11,12を本体ユニットAに取り付けてもよい。
【0015】
カード受部11は、スライド溝24の入口側に設けられ、カード受部12は、スライド溝24の出口側に設けられている。また、カード受部11,12は、いずれもスライド溝24の底面25(図6参照)の延長線上にその上面が位置するように設けられており、表示ユニットBが閉じられている状態においては、カード受部11,12の上面と、スライド溝24の底面25とが段差が生じていない面一となる。
【0016】
図3は、表示ユニットBを開放した際に現れる本体ユニットAの上面を示す概略図である。なお、開放した表示ユニットBは、図示を省略している。本体ユニットAの上面には、感熱紙を巻回したロールが収納される収納部13が設けられている。また、正面側から見た収納部13の左方には、表示ユニットBを閉じた際に後述の突出部23の一部と嵌め合う窪み部14が形成されている。カード受部11,12の幅W、およびスライド溝24の幅は、スライド溝24にスライドされるカードCの厚さよりも大きくなるように設定されている。
【0017】
図4はカード決済端末1の制御回路を示すブロック図である。
本体ユニットA側の制御回路は、制御部15に通信ユニット16、および電源回路17等を接続して構成され、表示ユニットB側の制御回路は、上記LCD20、上記タッチパネル21、およびカードリーダ22等で構成されている。また、本体ユニットAおよび表示ユニットBの制御回路には、本体ユニットAおよび表示ユニットBに設けられた用紙搬送機構やサーマルヘッドによって構成されるプリンタユニット18が接続されている。
【0018】
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)にて構成され、上記ROM等に記憶されたプログラムを実行してカード決済端末1を用いたカード決済処理等の動作を制御する。
【0019】
通信ユニット16は、通信ケーブルを介して店舗内のLAN(Local Area Network)やインターネット等の外部ネットワークと接続されており、これらネットワークを介して外部サーバ等との通信を行う。
【0020】
電源回路17は、電源スイッチ(SW)10がオンされたことに応じて商用交流電源等の外部電源またはバッテリから電力を取り込み、本体ユニットAおよび表示ユニットBの各部に供給する。
【0021】
プリンタユニット18は、上記収納部13に収納されたロールから送り出される感熱紙に対しサーマルヘッドにより熱を加えて文字等のパターンを印刷し、レシートやクレジット伝票として発行する。これらレシートやクレジット伝票は、表示ユニットBを閉じた状態で本体ユニットAと表示ユニットBとの間に形成される発行口3(図1参照)から発行される。
【0022】
カード決済端末1にて読み取られるカードCの模式図を図5に示している。このカードCは、スライド溝24にスライドさせる際に該溝24の底面25と接触する一辺30の長さがLである。また、一辺30から表面に付された磁性体31までの高さがH1であり、一辺30から裏面に付された磁性体32までの高さがH2である。なお、L,H1,H2の具体的な値は、例えばJIS(Japanese Industrial Standards)やISO(International Organization Standardization)にて定められた規格に従って設定される。カードCは、スライド溝24の底面25に一辺30を摺動させるようにして、図1,図5中に矢印で示したスライド方向Sに向けてスライドされる。
【0023】
カードリーダ22は、カードCの裏面に付された磁性体32から情報を読み取る第1磁気ヘッド22aと、カードCの表面に付された磁性体31から情報を読み取る第2磁気ヘッド22bとを有している。
【0024】
上記第1磁気ヘッド22aは、表示ユニットBの本体側におけるスライド溝24の内壁に設けられ、上記第2磁気ヘッド22bは、突出部23側におけるスライド溝24の内壁であって磁気ヘッド22aが設けられた位置よりもスライド方向Sの下流側に設けられている。第1磁気ヘッド22aのスライド溝24の底面25からの高さは、スライド時に底面25と摺動するカードCの一辺30からカードCの裏面に付された磁性体32までの高さH2と略一致し、第2磁気ヘッド22bのスライド溝24の底面25からの高さは、スライド時に底面25と摺動するカードCの一辺30からカードCの表面に付された磁性体31までの高さH1と略一致する。第1磁気ヘッド22aは、スライドされるカードCに付された磁性体32から情報を読み取り、第2磁気ヘッド22bは、スライドされるカードCに付された磁性体31から情報を読み取る。各磁気ヘッド22a,22bによって読み取られた情報は、制御部15に送信される。このとき制御部15は、受信した情報に基づいてカード決済処理やポイント付与に関する処理等を実行する。
【0025】
以上説明したカード決済端末1の構成においては、カードCの一辺30をスライド溝24の底面25に接触させ、該一辺30と底面25が平行となるようにしてカードCをスライド方向Sに向けてスライドさせると、各磁気ヘッド22a,22bによって正しく裏面および表面の磁性体32,31から情報が読み取られる。一方、スライド溝24の底面25に対してカードCの一辺30が傾いた状態でカードCをスライド方向Sに向けてスライドさせると、各磁気ヘッド22a,22bによって正しく裏面および表面の磁性体32,31から情報が読み取られない場合があり、読み取りエラーが生じ得る。
【0026】
本実施形態においては、上記カード受部11,12によって、この読み取りエラーの発生を未然防止する。以下、カード受部11,12の詳細について、図6を用いて説明する。
【0027】
図6は、図2におけるA−A断面をカードCとともに示す概略図である。図6において斜線を付して示す断面は、スライド溝24の底面25およびカード受部11,12の断面を表している。また、磁気ヘッド22bの位置を破線枠にて示している。
【0028】
ここで、スライド溝24の入口から、磁気ヘッド22aがカードCの裏面に付された磁性体32から情報を読み取り始める位置までの距離を滑走距離X1と定義し、スライド溝24の出口から、磁気ヘッド22bがカードCの表面に付された磁性体31から情報を読み取り終える位置までの距離を滑走距離X2と定義する。磁気ヘッド22a,22bは、これら滑走距離X1,X2がカードCの長さLよりも短くなるように、それぞれ表示ユニットBの本体側の内壁および突出部23側の内壁に設けられている。このような状態においては、突出部23のサイズを小さく設計でき、カード決済端末1の小型化が可能となる。
【0029】
カード受部11は、スライド溝24の入口から本体ユニットAの背面側端部にかけて設けられている。その結果、スライド溝24の入口側において、磁気ヘッド22aによる読み取りが開始されるまでのカードCの滑走距離がX1からX3に延長される。
【0030】
一方、カード受部12は、スライド溝24の出口から本体ユニットAの正面側端部にかけて設けられている。その結果、スライド溝24の出口側において、磁気ヘッド22bによる読み取りが完了した後のカードCの滑走距離がX2からX4に延長される。
【0031】
ここで、カード受部11,12によりカードCの滑走距離を延長した効果について説明する。
カードCをスライド溝24の入口に挿入する際には、操作者の癖等によりカードCの一辺30と滑走面(底面25およびカード受部11,12の上面)とが平行にならないことが多く、例えば図6の破線41のようにカードCの一辺30が滑走面に対し傾くことがある。カード受部11が設けられておらず、滑走距離X1が短い場合には、カードCの裏面に付された磁性体32のスライド方向Sに対する前端部が磁気ヘッド22aによる読み取り位置に到達するまでにカードCの姿勢が正されにくく読み取りエラーが生じ易い。しかし、カード受部11が設けられれば、磁性体32の上記前端部が磁気ヘッド22aによる読み取り位置に到達するまでの滑走距離がX1からX3に延長されるので、カードCの姿勢が正され易くなり読み取りエラーが生じにくくなる。
【0032】
また、カードCをスライド溝24から引き抜く際には、操作者の癖等によりカードCの一辺30と滑走面とが平行にならないことが多く、例えば図6の破線42のようにカードCの一辺30が滑走面に対し傾くことがある。カード受部12が設けられておらず、滑走距離X2が短い場合には、一旦カードCの一辺30と滑走面が平行になった後であってもカードCの表面に付された磁性体31のスライド方向Sに対する後端部が磁気ヘッド22bの読み取り位置に到達するまでにカードCの姿勢が崩れ易く読み取りエラーが生じ易い。しかし、カード受部12が設けられれば、磁性体31の上記後端部が磁気ヘッド22bの読み取り位置に到達するまでの滑走距離がX2からX4に延長されるので、読み取りが完了するまでカードCの姿勢が維持され易くなり、読み取りエラーが生じにくくなる。
【0033】
なお、滑走距離X3,X4が長いほどスライド時のカードCの姿勢が磁気ヘッド22a,22bの位置において平行に保たれ易い。しかしながら、滑走距離X3,X4を大きくすればするほどカード決済端末1が大型化してしまう。そこで、距離X3,X4の具体的な値、すなわち底面25およびカード受部11,12の上面の長さは、カード決済端末1のサイズ等を考慮した上で、経験的、理論的、あるいは実験的に、読み取りエラーが発生しにくくなる最適な値に定めればよい。
【0034】
以上説明したように、本実施形態におけるカード決済端末1は、入口側からスライド溝24に挿入されるカードCの一辺30を上面で受けるカード受部11と、出口側から引き抜かれるカードCの一辺30を上面で受けるカード受部12とを設けて、入口側および出口側におけるスライド溝24の滑走距離X1,X2を延長した。このようにしたことにより、カード決済端末1の小型化を実現しつつも十分な滑走距離が確保でき、カードCの読み取りエラーを防止することが可能となる。
【0035】
また、カード受部11,12は、本体ユニットAと一体形成せずに、別部材にて形成し、本体ユニットAに取り付ける構成とした。このようにしたことにより、カード受部11,12の交換が可能となり、カード受部11,12の破損あるいは劣化への対処が容易となる。
【0036】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
カード受部11,12の上面は、カードCとの摺動により傷付いたり、白化したりする虞がある。このような場合、カード受部11,12の上面の摩擦係数が増大し、カードCを円滑にスライドできなくなり得るし、カード決済端末1の見た目も悪くなる。
【0037】
そこで、本実施形態においては、第1の実施形態にて説明したカード決済端末1のカード受部11,12に各種の塗装を施してこれらの問題に対処する例を開示する。
【0038】
例えばカード受部11,12の耐磨耗性を向上させたい場合には、カード受部11,12にUV(Ultra Violet)コートを施せばよい。すなわち、紫外線硬化型の塗料をカード受部11,12に塗布し、紫外線発生装置により紫外線を照射して、塗布した塗料を硬化させる。このようにすれば、カード受部11,12の耐摩耗性や耐熱性等を大幅に向上させることができる。
【0039】
また、カード受部11,12の潤滑性を向上させたい場合には、カード受部11,12にPTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene)塗料やFEP(Fluorinated Ethylene Propylene copolymer)塗料を用いてフッ素コートを施せばよい。このようにすれば、カード受部11,12の潤滑性、摺動消音性、および耐熱性等を大幅に向上させることができる。
【0040】
その他、向上させたい特性に応じた最適な塗装をカード受部11,12に対して施せばよい。
なお、上記のような塗装は、少なくともカード受部11,12とカードCとが摺動する面、すなわちカード受部11,12の上面に対して行えばよい。
【0041】
(変形例)
上記各実施形態にて開示した構成は、種々変形実施可能である。具体的な変形例としては、例えば次のようなものがある。
【0042】
(1)上記各実施形態においては、カード端末の一例として、カード決済端末1を開示した。しかしながら、上記各実施形態にて開示したカード受部11,12を含むカードの読み取りに関わる構成をPOS端末やECR等の他種のカード端末に適用してもよい。
【0043】
(2)上記各実施形態においては、2つの磁気ヘッド22a,22bにてカードの裏面および表面に付された磁性体32,31から情報を読み取る場合を例示した。しかしながら、いずれか一方の磁気ヘッドのみ備える構成としてもよい。このようにした場合、スライド溝の入口から当該磁気ヘッドによる読み取り位置までが滑走距離X1,X3となり、当該磁気ヘッドによる読み取り位置からスライド溝の出口までが滑走距離X2,X4となる。
【0044】
(3)上記各実施形態においては、スライド溝24の入口と出口の双方にカード受部11,12を設ける場合を例示した。しかしながら、カード受部は、入口と出口のいずれか一方にのみ設けられていてもよい。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
1…カード決済端末、A…本体ユニット、B…表示ユニット、X1〜X4…滑走距離、11,12…カード受部、22…カードリーダ、22a…第1磁気ヘッド、22b…第2磁気ヘッド、23…突出部、24…スライド溝、25…底面、C…カード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の情報が記録されたカードがスライドされるスライド溝と、
前記スライド溝に挿入してスライドされる前記カードに記録された情報を読み取る読取ヘッドと、
前記スライド溝の入口側における前記スライド溝の底面の延長線上にその上面が位置し、前記入口から前記スライド溝に挿入される前記カードの一辺を前記上面で受けるカード受部と、
を備えていることを特徴とするカード端末。
【請求項2】
所定の情報が記録されたカードがスライドされるスライド溝と、
前記スライド溝に挿入してスライドされる前記カードに記録された情報を読み取る読取ヘッドと、
前記スライド溝の出口側における前記スライド溝の底面の延長線上にその上面が位置し、前記出口から引き抜かれる前記カードの一辺を前記上面で受けるカード受部と、
を備えていることを特徴とするカード端末。
【請求項3】
前記カード受部の少なくとも上面に塗装を施したことを特徴とする請求項1又は2に記載のカード端末。
【請求項4】
前記読取ヘッドは、前記スライド溝の内壁上に設けられ、前記スライド溝の入口から前記読取ヘッドまでの距離が、前記カードの一辺の長さよりも短いことを特徴とする請求項1に記載のカード端末。
【請求項5】
前記読取ヘッドは、前記スライド溝の内壁上に設けられ、前記スライド溝の出口から前記読取ヘッドまでの距離が、前記カードの一辺の長さよりも短いことを特徴とする請求項2に記載のカード端末。
【請求項6】
前記カード受部は、当該カード端末の本体と別部材にて形成され、前記本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1に記載のカード端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−118703(P2012−118703A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267101(P2010−267101)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】