説明

ガスタービンエンジンシステム

【課題】軽量化及び低コスト化を可能にしたガスタービンエンジンシステムを提供する。
【解決手段】 ガスタービンエンジンシステム1は、第1及び第2のガスタービンエンジン10,20、第1のガスタービンエンジン10を始動させるスタータゼネレータ17、抽気配管3を備えて構成されている。抽気配管3は、第1のガスタービンエンジン10の圧縮機11から抽出された圧縮空気を第2のガスタービンエンジン20のタービン23に導入する抽気導入手段として機能する。ガスタービンエンジン10を始動させた後に、圧縮機11から抽出された圧縮空気が、抽気配管3を経由しタービン23に導入され、タービン23を回転駆動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数基のガスタービンエンジンを始動させるガスタービンエンジンシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ガスタービンエンジンシステムとして、例えば特開2006−213168号公報に記載されるように、2基のガスタービンエンジンを備えた垂直離着陸機であって、圧縮機で圧縮された空気の一部を外部に取り出し、その取り出した高圧空気をエネルギとして垂直離着機の推力発生器で推力を発生させるものが知られている。このシステムは、ガスタービンエンジンから抽出された高圧空気を利用し推力を発生させることにより、垂直離着陸機の軽量化及び燃費の向上を図ろうとするものである。
【特許文献1】特開2006−213168号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したガスタービンエンジンシステムにあっては、エンジンを始動させるための始動装置をエンジン毎に設ける必要があるので、機体への搭載重量が重くなり、軽量化を図り難く、製造コストが高くなる問題点があった。
【0004】
そこで本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、軽量化及び低コスト化を可能にしたガスタービンエンジンシステムを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明に係るガスタービンエンジンシステムは、少なくとも第1のガスタービンエンジンと第2のガスタービンエンジンとを有するガスタービンエンジンシステムであって、第1のガスタービンエンジンを始動させるための始動手段と、第1のガスタービンエンジンの圧縮機から抽出された圧縮空気を第2のガスタービンエンジンのタービンに導入するための抽気導入手段と、を備えて構成されている。
【0006】
この発明によれば、始動手段により第1のガスタービンエンジンを始動させた後に、第1のガスタービンエンジンの圧縮機から抽出された圧縮空気を抽気導入手段によって第2のガスタービンエンジンのタービンに導入させ、その圧縮空気を利用しタービンを回転させることで、第2のガスタービンエンジンを始動させる。これによって、1つの始動手段で複数基のガスタービンエンジンを始動させることが可能となり、従来と比べて始動手段の数を減らすことができる。その結果、システム全体の軽量化を向上することができると共に、コストの削減を図ることが可能となる。また、このようにガスタービンエンジンの始動手段を減らすことにより、システム全体の大きさを小さくすることが可能となり、コンパクト化を図ることができる。
【0007】
また本発明に係るガスタービンエンジンシステムにおいて、抽気導入手段は、第2のガスタービンエンジンの燃焼器を介し、第1のガスタービンエンジンの圧縮機から抽出された圧縮空気をタービンに導入することが好適である。
【0008】
この発明によれば、第2のガスタービンエンジンの燃焼器では、抽気導入手段により導入された圧縮空気を利用し、燃料と混合し燃焼させることによって、第2のガスタービンエンジンが自立運転し易くなる。
【0009】
また本発明に係るガスタービンエンジンシステムにおいて、第2のガスタービンエンジンには、圧縮機の吸気空気流量を調節するための吸気制御弁が設けられ、吸気制御弁は、第1のガスタービンエンジンの圧縮機から抽出された圧縮空気をタービンに導入する際に全閉とされていることが好適である。
【0010】
この発明によれば、圧縮空気を第2のガスタービンエンジンのタービンに導入する際に、吸気制御弁を全閉とすることによって、導入された圧縮空気が圧縮機を経由し外部への流出を防止することができ、第2のガスタービンエンジンを始動し易くなる。そして、第2のガスタービンエンジンの始動後に、吸気制御弁の開度を適宜調節することにより、圧縮機の吸気空気流量を増大させ、第2のガスタービンエンジンが自立運転し易くなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、軽量化及び低コスト化を可能にしたガスタービンエンジンシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係るガスタービンエンジンシステムの概略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係るガスタービンエンジンシステム(以下、エンジンシステムという)1は、例えば小型の飛行体に搭載され、推力発生器として用いられる。
【0014】
このエンジンシステム1は、第1のガスタービンエンジン10、第2のガスタービンエンジン20、これらのガスタービンエンジンを制御するためのECU2を備えて構成されている。第1のガスタービンエンジン10は、抽気式ガスタービンエンジンであって、圧縮機11、燃焼器12、タービン13を備え、圧縮機11とタービン13とが回転軸14によって連結されている。圧縮機11は、吸気配管19を介して空気を取り込み、取り込んだ空気を圧縮するものである。そして、圧縮機11は、圧縮された高圧空気を内部配管15を介して燃焼器12に供給すると共に、抽気配管3を介して第2のガスタービンエンジン20側に送り出している。
【0015】
燃焼器12は、圧縮機11から供給された圧縮空気と、燃料アクチュエータ(図示せず)から供給された燃料とを混合し燃焼させ、高温高圧の燃焼ガスを生成するものである。この燃焼器12は、内部配管16によってタービン13と連通されている。燃焼器12で生成された高温高圧の燃焼ガスは、内部配管16を経由しタービン13に供給される。タービン13は、供給された燃焼ガスの流れによって回転されると共に、燃焼ガスを外部に排気する。タービン13は、回転軸14を介して回転駆動力を圧縮機11に伝え、圧縮機11を回転駆動させる。
【0016】
第1のガスタービンエンジン10には、タービンエンジンを始動させるためのスタータゼネレータ17が取り付けられている。スタータゼネレータ17は、シャフト17aと減速機18とを介し回転軸14に連結されている。このスタータゼネレータ17は、例えば図示しないバッテリから供給される電力によって回転駆動される。そして、スタータゼネレータ17の回転駆動力は、減速機18によって所定の減速比で減速され、回転軸14に伝達される。圧縮機11とタービン13とは、この回転軸14の回転によって駆動される。
【0017】
第1のガスタービンエンジン10には、ECU2での制御に必要な各種状態量を検出するために、各種センサが設けられている。例えば、圧縮機11出口の付近には、圧縮機11の出口圧力を測定するための圧力センサ30と、内部配管15の途中には、燃焼器12への流入空気流量を測定するための流量センサ31がそれぞれ設置されている。
【0018】
また、燃焼器12には、燃料流量を検出するための流量センサ32と、燃焼温度を検出するための温度センサ33が設置されている。更に、回転軸14には、回転数を検出するための回転数センサ34が取り付けられている。これらのセンサ30〜34は、検出した各信号をECU2に出力する。
【0019】
吸気配管19の入口には、圧縮機11の吸気空気流量を調節するための可変ガイド弁(Variable Inlet Guide Vane:VIGV)40が設けられている。この可変ガイド弁40は、ECU2に接続され、ECU2からの制御信号によってその開度が制御されている。
【0020】
第2のガスタービンエンジン20は、圧縮機21、燃焼器22、タービン23を備え、圧縮機21とタービン23とが回転軸24によって連結されている。圧縮機21は、吸気配管25を介して空気を取り込み、取り込んだ空気を圧縮するものである。そして、圧縮機21は、圧縮された高圧空気を内部配管25を介して燃焼器22に供給する。
【0021】
燃焼器22は、圧縮機21から供給された圧縮空気と、燃料アクチュエータ(図示せず)から供給された燃料とを混合し燃焼させ、高温高圧の燃焼ガスを生成するものである。この燃焼器22は、内部配管26によってタービン23と連通されている。燃焼器22で生成された高温高圧の燃焼ガスは、内部配管26を経由しタービン23に供給される。タービン23は、供給された燃焼ガスの流れによって回転されると共に、燃料ガスを外部に排気する。タービン23は、回転軸24を介して回転駆動力を圧縮機21に伝え、圧縮機21を回転駆動させる。
【0022】
第2のガスタービンエンジン20には、ECU2での制御に必要な各種状態量を検出するために、各種センサが設けられている。第1のガスタービンエンジン10と同様に、圧縮機出口圧力を測定するための圧力センサ35、燃焼器22への流入空気流量を測定するための流量センサ36、燃料流量を検出するための流量センサ37、燃焼温度を検出するためのセンサ38、及び回転軸24の回転数を検出するための回転数センサ39がそれぞれ設置されている。これらのセンサ35〜39は、検出した各信号をECU2に出力する。
【0023】
また、吸気配管27の入口には、圧縮機21の吸気空気流量を調節するための可変ガイド弁(Variable Inlet Guide Vane:VIGV)42が設けられている。この可変ガイド弁42は、ECU2に接続され、ECU2からの制御信号によってその開度が制御されている。
【0024】
ECU2は、システム全体を制御するための電子制御ユニットであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random AccessMemory)などを備えて構成されている。ECU2は、上述した各種センサから出力された検出信号を受信し、第1のガスタービンエンジン10及び第2のガスタービンエンジン20の燃焼、回転等を制御する。例えば、ECU2は、流量センサ32から出力された検出信号に基づいて燃焼器12に供給する燃料流量を設定したり、あるいは回転数センサ34からの検出信号に基づいて可変ガイド弁40の開度を調節したりしている。
【0025】
図1に示すように、抽気配管3は、第2のガスタービンエンジン20の内部配管25に連通されている。この抽気配管3は、内部配管25,26と共に、第1のガスタービンエンジン10の圧縮機11から抽出された圧縮空気を第2のガスタービンエンジン20のタービン23に導入するための抽気導入手段として機能する。第1のガスタービンエンジン10の圧縮機11から抽出された圧縮空気は、この抽気配管3及び内部配管25を経由し、第2のガスタービンエンジン20の燃焼器22に導入され、更に内部配管26を経由しタービン23に導入される。
【0026】
抽気配管3には、配管内を流れる圧縮空気の逆流を防止するための逆止弁4,5が設けられている。逆止弁4は、抽気配管3の入口付近(すなわち、圧縮機11側)に取り付けられ、圧縮空気の圧縮機11側への逆流を防止している。一方、逆止弁5は、抽気配管3の出口付近(すなわち、圧縮機21側)に取り付けられ、圧縮空気の圧縮機21への逆流を防止している。
【0027】
また、抽気配管3には、逆止弁5を迂回するためのバイパス配管6が設けられている。バイパス配管6には、バイパス配管6内を流れる圧縮空気の流量を調節するためのバイパス弁44が取り付けられている。バイパス弁44は、電子制御式のものであって、その開度がECU2によって制御されている。
【0028】
次に、図2を参照し本実施形態に係るエンジンシステム1の動作について説明する。図2は、本実施形態に係るガスタービンエンジンシステムの動作を示すフローチャートである。図2における制御処理は、ECU2によって実行されるものである。
【0029】
まず、S10に示すように、可変ガイド弁の開度設定とバイパス弁の全閉が行われる。ここでは、可変ガイド弁40が必要な開度に設定されると共に、可変ガイド弁42及びバイパス弁44が全閉とされる。
【0030】
そして、S11に移行し、第1のエンジン始動の処理が行われる。この処理では、ECU2からスタータゼネレータ17への始動信号が送信され、従って、スタータゼネレータ17が回転し、回転軸14を介して圧縮機11及びタービン13を回転駆動させる。
【0031】
S11に続くS12では、第1のエンジンへの燃料噴射及び点火の処理が行われる。すなわち、圧縮機11及びタービン13の回転数が規定以上になった時に、燃焼器12に燃料が噴射され、点火が実施される。これによって、圧縮機11及びタービン13の回転数が更に上昇し、第1のガスタービンエンジン10は徐々に自立運転できる状態になる。
【0032】
S12が終了すると、S13に移行し、第1のエンジン回転数の保持が行われる。圧縮機11から抽出された圧縮空気を利用して第2のガスタービンエンジン20を始動させるには、高圧且つ大量な空気が必要され、圧縮機11の出力を更に高める必要がある。ここでは、可変ガイド弁40が開かれ、圧縮機11から抽気される空気の圧力及び流量が第2のガスタービンエンジン20の始動に必要な値になるように、第1のガスタービンエンジン10の回転数が保持される。
【0033】
そして、S14に移行し、圧縮空気の導入が行われる。この処理では、バイパス弁44が開かれ、圧縮機11から抽出された圧縮空気が抽気配管3に導入される。このとき、吸気配管27の可変ガイド弁42が閉じられているので、抽気配管3内の圧縮空気は、圧縮機21を逆流せずに第2のガスタービンエンジン20の燃焼器22に導入される。燃焼器22に導入された圧縮空気は、更に内部配管26を経由し、タービン23に流入し、タービン23を回転駆動させる。タービン23の回転により、圧縮機21は回転駆動される。
【0034】
S14が終了すると、S15に移行し、第2のエンジンへの燃料噴射及び点火が行われる。すなわち、タービン23の回転は、どんどん加速し、その回転数が規定値に達した時に、燃焼器22に燃料が噴射され、点火が実施される。これによって、圧縮機21及びタービン23の回転数が更に上昇し、第2のガスタービンエンジン20は徐々に自立運転できる状態になる。
【0035】
そして、S16に移行し、可変ガイド弁開度の調節及びバイパス弁全閉が行われる。第2のガスタービンエンジン20が自立運転できた時に、可変ガイド弁42は徐々に開かれ、同時にバイパス弁44は徐々に閉じられる。
【0036】
具体的には、第2のガスタービンエンジン20のアイドルが最も安定して運転できるように、可変ガイド弁42とバイパス弁44とのバランスを取りながら、それぞれの開度を調節する。最終的にはバイパス弁44が全閉とされ、可変ガイド弁42が最適な開度に固定される。これによって、第2のガスタービンエンジン20の始動が完了する。
【0037】
以下、図3を参照し図2の制御処理におけるシステム動作のタイミングチャートについて説明する。図3は、図1のガスタービンエンジンシステムの動作を示すタイミングチャートである。
【0038】
初めに、第1のガスタービンエンジン10の可変ガイド弁40が必要な開度で開かれる。時刻t1になった時に、ECU2から第1のガスタービンエンジン10への始動信号が送信され、スタータゼネレータ17が回転し、回転軸14を介して圧縮機11及びタービン13を回転駆動させる。これによって、第1のガスタービンエンジン10の回転数が上昇する。
【0039】
続いて時刻t2になった時点で、第1のガスタービンエンジン10の回転数が規定値以上になり、第1のガスタービンエンジン10の燃焼器12に燃料噴射が実施される。そして、時刻t3になった時に、点火が行われる。
【0040】
続いて時刻t4において、点火が終了する。このとき、可変ガイド弁40の開度が増大され、第1のガスタービンエンジン10の回転数も上昇し続ける。そして、時刻t5になった時点で、第1のガスタービンエンジン10の回転数の上昇及び可変ガイド弁40開度の増大が停止し、それぞれ一定値で保持される。
【0041】
続いて時刻t6において、バイパス弁44が開かれる。このとき、圧縮機11から抽出された圧縮空気が、抽気配管3を経由し第2のガスタービンエンジン20のタービン23に導入される。これによって、第2のガスタービンエンジン20は回転駆動される。そして、時刻t7になった時に、バイパス弁44が一定の開度で維持される。
【0042】
第2のガスタービンエンジン20の回転数が規定値に達した時に(時刻t8)、第2のガスタービンエンジン20への燃料噴射が行われる。そして、時刻t9になった時に、点火が行われる。これにより、第2のガスタービンエンジン20の回転数が更に上昇する。
【0043】
続いて時刻t10において、点火が終了する。第2のガスタービンエンジン20が自立運転できた時に(時刻t11)、バイパス弁44は徐々に閉じられ、同時に可変ガイド弁42は徐々に開かれる。そして、第2のガスタービンエンジン20のアイドルが最も安定した運転できるまで、可変ガイド弁42とバイパス弁44とのバランスを取りながら、これらの開度が調節される。時刻t12の時に、バイパス弁44が全閉とされ、可変ガイド弁42が最適な開度に固定される。これによって、第2のガスタービンエンジン20の始動が終了する。
【0044】
以上のように、本実施形態に係るエンジンシステム1によれば、スタータゼネレータ17により第1のガスタービンエンジン10を始動させた後に、抽気配管3を介し圧縮機11から抽出された圧縮空気を第2のガスタービンエンジン20のタービン23に導入させ、その圧縮空気を利用しタービン23を回転させて、第2のガスタービンエンジン20を始動させる。これによって、1つのスタータゼネレータ17で2基のガスタービンエンジンを始動させることが可能となり、従来と比べてスタータゼネレータ17の数を減らすことができる。その結果、システム全体の軽量化を向上することができると共に、コストの削減を図ることが可能となる。
【0045】
また、従来と比べてスタータゼネレータ17の数を減らすことにより、システム全体の大きさを小さくすることが可能となるので、コンパクト化を図ることができる。システム全体の軽量化の向上によって、燃費の向上を図ることが可能となる。
【0046】
更に、圧縮機21の吸気空気流量を調節するための可変ガイド弁42が設けられているので、例えば、圧縮空気をタービン23に導入する際に、この可変ガイド弁42を全閉とすることによって、導入された圧縮空気が圧縮機21を経由し外部への流出を防止することができるので、第2のガスタービンエンジン20を始動し易くなる。そして、第2のガスタービンエンジン20の始動後に、可変ガイド弁42の開度を適宜調節することにより、圧縮機21の吸気空気流量を増大させ、第2のガスタービンエンジン20が自立運転し易くなる。
【0047】
なお、上述した実施形態は本発明に係るガスタービンエンジンシステムの一例を説明したものであり、本発明に係るガスタービンエンジンシステムは本実施形態に記載したものに限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、ガスタービンエンジン2基を備えたシステムについて説明したが、これに限らず3基以上を備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施形態に係るガスタービンエンジンシステムの概略構成図である。
【図2】図1のガスタービンエンジンシステムの動作を示すフローチャートである
【図3】図1のガスタービンエンジンシステムの動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0049】
1…ガスタービンエンジンシステム、3…抽気配管、10…第1のガスタービンエンジン、11,21…圧縮機、12,22…燃焼器、13,23…タービン、17…スタータゼネレータ、20…第2のガスタービンエンジン、40,42…可変ガイド弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1のガスタービンエンジンと第2のガスタービンエンジンとを有するガスタービンエンジンシステムであって、
前記第1のガスタービンエンジンを始動させるための始動手段と、
前記第1のガスタービンエンジンの圧縮機から抽出された圧縮空気を前記第2のガスタービンエンジンのタービンに導入するための抽気導入手段と、
を備えることを特徴とするガスタービンエンジンシステム。
【請求項2】
前記抽気導入手段は、前記第2のガスタービンエンジンの燃焼器を介し、前記第1のガスタービンエンジンの前記圧縮機から抽出された圧縮空気を前記タービンに導入する請求項1に記載のガスタービンエンジンシステム。
【請求項3】
前記第2のガスタービンエンジンには、圧縮機の吸気空気流量を調節するための吸気制御弁が設けられ、前記吸気制御弁は、前記第1のガスタービンエンジンの前記圧縮機から抽出された圧縮空気を前記タービンに導入する際に全閉とされている請求項1又は2に記載のガスタービンエンジンシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−71261(P2010−71261A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−242834(P2008−242834)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)