説明

ガスタービン回転主軸

【課題】締結機構による締結力を適正に保つことができるガスタービン回転主軸を提供する。
【解決手段】ガスタービン回転主軸1は、中心軸としての回転軸G回りに回転する回転体K1,K2と、回転体K1,K2に対し同軸に並設されたリング7と、回転体K1,K2及びリング7を軸線方向に挟持するように締結する締結ボルト機構18と、を備えている。リング7は、回転軸Gを含む面での断面Sが、くさび形状とされている。よって、ガスタービン回転主軸1を回転すると、遠心力によってリング7が径方向外側に拡がるように移動する。これに伴って、締結ボルト機構18で締結された回転体K1,K2及びリング7の軸長が回転数に応じて変化され、締結ボルト機構18による締結力が回転数に応じて調整されることとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービンの回転主軸であるガスタービン回転主軸に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のガスタービン回転主軸としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。このようなガスタービン回転主軸は、中心軸回りに回転する圧縮機翼車及びタービン翼車(回転体)を備えている。そして、これら翼車は、その中央を貫通するように内挿されたタイボルト(締結機構)によって、軸線方向に挟持されるよう一体的に締結されている。
【特許文献1】特開平10−131767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、上述したようなガスタービン回転主軸では、回転による遠心力及び熱変形の影響のために、締結機構の締結力が変動する。その結果、締結力が過大になって回転主軸が変形したり、締結力が過小になって振動が発生したりするおそれがある。そのため、ガスタービン回転主軸においては、締結機構による締結力を適正に保つことが強く望まれている。
【0004】
そこで、本発明は、締結機構による締結力を適正に保つことができるガスタービン回転主軸を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明に係るガスタービン回転主軸は、中心軸回りに回転する回転体と、回転体に対し同軸に並設されたリング体と、回転体及びリング体を軸線方向に挟持するように締結する締結機構とを備え、リング体は、軸線を含む面での断面がくさび形状とされていることを特徴とする
【0006】
このガスタービン回転主軸を回転すると、遠心力によってリング体が径方向外側に拡がるように移動する。ここで、リング体は、軸線を含む面での断面がくさび形状とされている。よって、リング体の径方向外側への移動に伴って、締結機構で締結された回転体及びリング体の軸線方向の実質的な長さ(以下、「軸長」という)が、回転数に応じて変化されることとなる。従って、本発明によれば、締結機構による締結力を回転数に応じて調整することができ、締結力を適正に保つことが可能となる。
【0007】
また、リング体は、Cリング形状とされていることが好ましい。この場合、リング体には、その周方向の一部が切り欠かれたような切れ目が形成されることから、リング体を、遠心力で径方向外側に拡がるように移動させ易くなる。
【0008】
また、回転体は、具体的には、コンプレッサインペラ及びタービンディスクの少なくとも一方である場合がある。
【0009】
また、リング体の径方向内側に配設され、熱膨張性を有する熱膨張体をさらに備えることが好ましい。この場合、周囲温度による熱膨張体の熱膨張で、リング体が径方向に移動される。よって、回転体及びリング体の軸長を周囲温度に応じて変化させ、締結機構による締結力を調整することができる。
【0010】
また、締結機構は、締結ボルト及びナットを含んで構成され、締結ボルトは、回転体及びリング体に対し同軸に内挿され、締結ボルト機構のボルト頭部又はナットは、その径方向外側にて軸線方向に突出する凸部を有することが好ましい。この場合、回転されることで生じる凸部の遠心力により曲げが生じ、締結ボルトの軸長が変化される。その結果、締結ボルトによる締結力が調整されることとなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、締結機構による締結力を適正に保つことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0013】
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るガスタービン回転主軸を示す概略断面図、図2(a)は図1のリングの拡大断面図、図2(b)はII−II線に沿っての断面図である。図1に示すように、本実施形態のガスタービン回転主軸1は、ガスタービンにおいて回転軸G回りに回転駆動する動翼としての回転主軸である。ここでのガスタービン回転主軸1は、圧縮部2とタービン部3とが一軸上に配置された一軸型のものである。
【0014】
圧縮部2は、中心軸としての回転軸G回りに回転するフロントシャフト4及びコンプレッサインペラ5を含んで構成されている。コンプレッサインペラ5は、上流側(図示左側)から流入する空気等のガスを遠心方向に圧送するためのものである。ここでは、コンプレッサインペラ5は、遠心式とされている。
【0015】
タービン部3は、中心軸としての回転軸G回りに回転するセンターシャフト6、リング(リング体)7、タービンディスク8,9及びリアシャフト10を含んで構成されている。
【0016】
リング7は、センターシャフト6とタービンディスク8との間において、これらに当接するように配置されている。このリング7は、図2(a)に示すように、回転軸Gを含む面での断面Sがくさび形状とされている。具体的には、断面Sは、径方向外側に行くに従って狭まるような台形状のくさび形状とされている。
【0017】
また、リング7は、図2(b)に示すように、回転軸G方向から見てC字状のCリング形状とされており、周方向の一部が切れてなる切れ目11を有している。図1に戻り、タービンディスク8,9は、ガスの圧力や運動エネルギーを回転運動のエネルギーへと変換するためのものであり、ここでは、軸流式とされている。
【0018】
このガスタービン回転主軸1においては、フロントシャフト4、コンプレッサインペラ5、センターシャフト6、リング7、タービンディスク8,9及びリアシャフト10は、次のように構成されている。すなわち、回転軸Gを中心軸として同軸にこの順で、回転軸G方向(以下、単に「軸線方向」という)に沿って並設されている。そして、締結機構としての締結ボルト機構18によって同期回転可能に一体化されている。具体的には、タイボルト等の締結ボルト15が同軸に内挿されるように設けられ、フロントシャフト4の上流側の端部16(締結ボルト15の頭部に相当)とナット14とで軸線方向に挟持されるよう締結されている。
【0019】
次に、本実施形態の作用について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、便宜上、ガスタービン回転主軸1を模試化して説明する。具体的には、フロントシャフト4、コンプレッサインペラ5及びセンターシャフト6を第1回転体K1とし、タービンディスク8,9及びリアシャフト10を第2回転体K2として模式化する。
【0020】
図3は、図1のガスタービン回転主軸を模式化した断面図である。図中においては、ガスタービン回転主軸1が軸対称構造体であることから、断面において回転軸Gを介した一方側(図示上方側)のみを示している。
【0021】
ガスタービン回転主軸1を回転すると、図3(a)に示すように、かかる回転の回転数に応じて遠心力が発生し、この遠心力によってリング7が径方向外側(矢印A方向)に拡がるように移動する。
【0022】
ここで、リング7は、上述したように、その断面Sが径方向外側に行くに従って狭まるようなくさび形状とされている。よって、図3(b)に示すように、リング7が径方向外側に移動するに伴って、締結ボルト機構18で締結された回転体K1,K2及びリング7の軸線方向における実質的な長さ(以下、「軸長」という)が伸長する。その結果、締結ボルト機構18による締結力(以下、単に「締結力」という)が増加することとなる。
【0023】
以上、本実施形態によれば、例えばガスタービン回転主軸1の回転で締結力が低下する場合であっても、その回転数及びくさび形状に応じて、締結力を増加させることができる。すなわち、ガスタービン回転主軸1の回転に応じた締結力調整が可能となり、締結力を適正に保つことができる。
【0024】
また、本実施形態では、上述したように、リング7がCリング形状とされ、その周方向の一部が切れてなる切れ目11が形成されている。そのため、リング7は、回転による遠心力で径が拡がるように変形し易くなる。よって、リング7を、遠心力で径方向外側に容易に移動させることができる。
【0025】
なお、本実施形態では、上記のように、センターシャフト6及びタービンディスク8間にリング7を配置したが、これに限定されるものではなく、フロントシャフト4、コンプレッサインペラ5、センターシャフト6、タービンディスク8,9及びリアシャフト10の何れの間にリング7を配置してもよい。ちなみに、本実施形態のように、外径の大きいセンターシャフト6及びタービンディスク8間にリング7を配置すると、リング7の径も大きくできるため、生じる遠心力を一層高めることが可能となる。
【0026】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図4を参照しつつ説明する。図4に示すように、本実施形態のガスタービン回転主軸20が上記第1実施形態と異なる点は、リング7(図3参照)に代えて、リング27を備えた点である。リング27は、その断面Sが、径方向外側に行くに従って拡がるような台形状のくさび形状とされている。
【0027】
このガスタービン回転主軸20を回転すると、かかる回転の回転数に応じて生じる遠心力によって、リング27が径方向外側(矢印A方向)に拡がるように移動する。ここで、リング27の断面Sは、径方向外側に行くに従って拡がるようなくさび形状とされているため、かかるリング7の移動に伴って回転体K1,K2及びリング7の軸長が縮小し、締結力が低減することとなる。
【0028】
よって、本実施形態によれば、例えばガスタービン回転主軸20の回転で締結力が増大する場合であっても、その回転数及びくさび形状に応じて、締結ボルト15の締結力を低減させることができる。従って、本実施形態においても、ガスタービン回転主軸20の回転に応じた締結力調整が可能となり、締結力を適正に保つことができる。
【0029】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について図5を参照しつつ説明する。図5に示すように、本実施形態のガスタービン回転主軸30が上記第1実施形態と異なる点は、スペーサ(熱膨張体)31をさらに備えた点である。スペーサ31は、リング形状を呈している。このスペーサ31は、リング7の内面7aと締結ボルト15の外面15aとの間にて、これらに当接するように配置されている。つまり、スペーサ31は、リング7に対し径方向内側に配設されている。
【0030】
このスペーサ31は、例えば金属で形成され、熱膨張性を有している。具体的には、スペーサ31は、その周囲温度で径方向に熱膨張可能な特性を有している。このスペーサ31は、熱膨張係数が大きいものとされ、ここでは、リング7よりも熱膨張係数が大きいものとされている。
【0031】
以上、本実施形態のガスタービン回転主軸30では、スペーサ31の熱膨張係数がリング7よりも大きいものとされている。そのため、リング7は、熱膨張したスペーサ31によって径方向外側に押圧され、径方向外側に拡がるように移動されることとなる。その結果、回転体K1,K2及びリング7の軸長を伸長させ、締結力を増加させることが可能となる。すなわち、周囲温度に応じた締結力調整がスペーサ31によって可能となり、締結力を適正に保つことができる。
【0032】
なお、本実施形態のように、スペーサ31がタービン部3に配置されるように構成すると、タービン部3では周囲温度が高いことから、スペーサ31が一層熱膨張するために好ましい。
【0033】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について図6を参照しつつ説明する。図6に示すように、本実施形態のガスタービン回転主軸40が上記第3実施形態と異なる点は、スペーサ31(図5参照)に代えてスペーサ(熱膨張体)41を備えた点である。スペーサ41は、熱膨張係数が小さいものとされ、ここでは、リング7よりも熱膨張係数が小さいものとされている。
【0034】
以上、本実施形態のガスタービン回転主軸40では、熱膨張したスペーサ31によって、リング7が径方向内側(矢印B方向)に実質的に移動されることとなる。その結果、回転体K1,K2及びリング7の軸長を縮小させ、締結力を低減させることが可能となる。すなわち、周囲温度に応じた締結力調整がスペーサ41によって可能となり、締結力を適正に保つことができる。
【0035】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について図7を参照しつつ説明する。図7に示すように、本実施形態のガスタービン回転主軸50が上記第2実施形態と異なる点は、スペーサ31をさらに備えた点である。このスペーサ31は、リング27よりも熱膨張係数が大きいものとされている。
【0036】
本実施形態のガスタービン回転主軸50では、熱膨張したスペーサ31によって、リング27が径方向外側(矢印A方向)に拡がるように移動される。その結果、回転体K1,K2及びリング27の軸長を縮小させ、締結力を低減させることができる。すなわち、本実施形態においても、周囲温度に応じた締結力調整がスペーサ31によって可能となり、締結力を適正に保つことができる。
【0037】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態について図8を参照しつつ説明する。図8に示すように、本実施形態のガスタービン回転主軸60が上記第5実施形態と異なる点は、スペーサ31(図5参照)に代えてスペーサ41を備えた点である。このスペーサ41は、リング27よりも熱膨張係数が小さいものとされている。
【0038】
本実施形態のガスタービン回転主軸60では、熱膨張したスペーサ41によって、リング27が径方向内側(矢印B方向)に実質的に移動される。その結果、回転体K1,K2及びリング7の軸長を伸長させ、締結力を増加させることが可能となる。すなわち、本実施形態においても、周囲温度に応じた締結力調整がスペーサ31によって可能となり、締結力を適正に保つことができる。
【0039】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態について図9を参照しつつ説明する。図9に示すように、本実施形態のガスタービン回転主軸70が上記第1実施形態と異なる点は、締結ボルト機構18(図3参照)に代えて、締結ボルト機構(締結機構)78備えた点である。
【0040】
締結ボルト機構78は、締結ボルト75、フロントシャフト4の上流側の端部72及びナット73を含んで構成されている。ナット73は、凸部74aを有している。凸部74aは、その軸線方向外側の端面73aの外縁部(径方向外側)において、軸線方向外側に突出するよう設けられている。端部72は、凸部74bを有している。凸部74bは、その軸線方向外側の端面72aの外縁部(径方向外側)において、軸線方向外側に突出するよう設けられている。
【0041】
以上、本実施形態のガスタービン回転主軸70では、回転で生じる凸部74a,74bの遠心力によって、ナット73及び端部72を軸線方向内側に曲げるような曲げモーメントM1が発生する。そして、この曲げモーメントM1によって締結ボルト75の軸長が縮小されることとなる。これにより、締結力を増加させることが可能となる。すなわち、本実施形態では、例えばガスタービン回転主軸70の回転で締結力が低下する場合でも、その回転数に応じた締結力調整が凸部74a,74bにより可能となり、締結力を適正に保つことができる。
【0042】
なお、本実施形態では、リング7に代えてリング27を備えてもよく、また、スペーサ31,41の何れかをさらに備えていてもよい。(後述の第8実施形態にて同じ)。
【0043】
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態について図10を参照しつつ説明する。図10に示すように、本実施形態のガスタービン回転主軸80が上記第1実施形態と異なる点は、締結ボルト機構18(図3参照)に代えて、締結ボルト機構(締結機構)88を備えた点である。
【0044】
締結ボルト機構88は、締結ボルト85、フロントシャフト4の上流側の端部82及びナット83を含んで構成されている。ナット83は、凸部84aを有している。凸部84aは、その軸線方向内側の端面83aの外縁部(径方向外側)において、軸線方向内側に突出するよう設けられている。端部82は、凸部84bを有している。凸部84bは、その軸線方向内側の端面82aの外縁部(径方向外側)において、軸線方向内側に突出するよう設けられている。
【0045】
以上、本実施形態のガスタービン回転主軸80では、回転で生じる凸部84a,84bの遠心力によって、ナット83及び端部82を軸線方向外側に曲げるような曲げモーメントM2が発生する。そして、この曲げモーメントM2によって、締結ボルト85の軸長が伸長されることとなる。これにより、締結力を低減させることが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、例えばガスタービン回転主軸70の回転で締結力が増加してしまう場合でも、その回転数に応じた締結力調整が凸部84a,84bにより可能となり、締結力を適正に保つことができる。
【0046】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、ガスタービン回転主軸を一軸型のものとしたが、二軸型のものであってもよい。また、上記実施形態では、コンプレッサインペラ5を遠心式とし、タービンディスク8,9を軸流式としたが、コンプレッサインペラ5を軸流式としてもよいし、タービンディスク8,9を遠心式としても勿論よい。
【0047】
また、上記実施形態では、リング7,27の断面Sを台形状のくさび形状としたが、三角形状のくさび形状としてもよい。くさび形状は、広義には、断面Sにおいて径方向内側の幅と外側の幅とが異なる形状を含んでいる。
【0048】
また、上記実施形態では、スペーサ31,41をリング形状としたが、これに限定されず、リング7,27よりも径方向内側に配設されていれば種々の形状であってもよい。また、上記第7実施形態では、凸部74a,74bの何れか一方が設けられていればよく、同様に、上記第8実施形態では、凸部84a,84bの何れか一方が設けられていればよい。
【0049】
また、上記第8実施形態においては、図11(a)に示すように、凸部84a,84bの突出高さを、径方向外側に行くに従って高くなるように構成してもよい。この場合、ガスタービン回転主軸80の回転による遠心力によって、回転体K1,K2が径方向外側(矢印C方向)に拡がるよう移動すると、締結ボルト機構88の回転体K1,K2を挟持する挟持面86,87間の軸長が縮小するため、締結力が増加する。
【0050】
また、上記第8実施形態においては、図11(b)に示すように、凸部84a,84bの突出高さを、径方向外側に行くに従って低くなるように構成してもよい。この場合、ガスタービン回転主軸80の回転による遠心力によって、回転体K1,K2が径方向外側(矢印C方向)に拡がるよう移動すると、挟持面86,87間の軸長が伸長するため、締結力が低減する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1実施形態に係るガスタービン回転主軸を示す概略断面図である。
【図2】(a)は図1のリングの拡大断面図、(b)はII−II線に沿っての断面図である。
【図3】図1のガスタービン回転主軸を模式化した断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るガスタービン回転主軸を模式化した断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るガスタービン回転主軸を模式化した断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係るガスタービン回転主軸を模式化した断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係るガスタービン回転主軸を模式化した断面図である。
【図8】本発明の第6実施形態に係るガスタービン回転主軸を模式化した断面図である。
【図9】本発明の第7実施形態に係るガスタービン回転主軸を模式化した断面図である。
【図10】本発明の第8実施形態に係るガスタービン回転主軸を模式化した断面図である。
【図11】図10のガスタービン回転主軸の他の例を模式化した断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1,20,30,40,50,60,70,80…ガスタービン回転主軸、4…フロントシャフト(回転体)、5…コンプレッサインペラ(回転体)、6…センターシャフト(回転体)、7,27…リング(リング体)、8,9…タービンディスク(回転体)、10…リアシャフト(回転体)、14,73,83…ナット、15,75,85…締結ボルト、16,72,82…フロントシャフトの端部、18,78,88…締結ボルト機構(締結機構)、31,41…スペーサ(熱膨張体)、74a,74b,84a,84b…凸部、G…回転軸(所定の軸線)、K1…第1回転体(回転体)、K2…第2回転体(回転体)、S…断面。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸回りに回転する回転体と、
前記回転体に対し同軸に並設されたリング体と、
前記回転体及び前記リング体を軸線方向に挟持するように締結する締結機構と、を備え、
前記リング体は、軸線を含む面での断面がくさび形状とされていることを特徴とするガスタービン回転主軸。
【請求項2】
前記リング体は、Cリング形状とされていることを特徴とする請求項1記載のガスタービン回転主軸。
【請求項3】
前記回転体は、コンプレッサインペラ及びタービンディスクの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1又は2記載のガスタービン回転主軸。
【請求項4】
前記リング体の径方向内側に配設され、熱膨張性を有する熱膨張体をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載のガスタービン回転主軸。
【請求項5】
前記締結機構は、締結ボルト及びナットを含んで構成され、
前記締結ボルトは、前記回転体及び前記リング体に対し同軸に内挿され、
前記締結ボルト機構のボルト頭部又は前記ナットは、その径方向外側にて軸線方向に突出する凸部を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載のガスタービン回転主軸。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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