説明

ガンマ温度計軸方向装置および原子力発電プラントにおいて原子炉炉心を監視する方法

【課題】容易に製造することができ、また、炉心の軸方向出力形状に関する情報量を増大可能なGTセンサの機構を提供する。
【解決手段】原子炉炉心の第1機器ハウジング34内に、ガンマ温度計(GT)センサ38の第1リニアアレイ52を位置決めし、第2機器ハウジング34内にGTセンサの第2リニアアレイを位置決めし、第1炉心ロケーションにおいて原子炉炉心内に第1機器ハウジングを位置決めし、第1炉心ロケーションに対して対称な第2炉心ロケーションにおいて第2機器ハウジングを位置決めし、GTセンサの第1リニアアレイ内のGTセンサの少なくとも1つから炉心状態データを収集するステップと、収集された炉心状態データを、第2リニアアレイから収集されるデータとして適用する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力発電プラントにおいて原子炉炉心を監視することに関し、特に、沸騰水型原子炉(BWR)の炉心内にガンマ温度計を配置することに関する。
【背景技術】
【0002】
典型的なBWR原子力発電プラントは、原子炉炉心の状態を監視する原子核機器を含む。これらの機器によって生成される信号を使用して、原子炉炉心が許容可能な運転状態内に維持される。機器信号は、3次元(3D)ノーダル出力および2次元(2D)バンドル流を決定する炉心モニタソフトウェアによって処理することができる。その後、3Dノーダル出力および2Dバンドル流を使用して、原子炉炉心内の熱余裕を決定することができる。オペレータは、決定された熱余裕を使用して、許容可能な運転状態を越えないように、炉心運転状態に対する調整を行うことができる。さらに、3Dノーダル出力および2Dバンドル流は、プラントオペレータによって使用され、原子炉炉心が、許容可能な運転状態内で運転していることを確認することができる。
【0003】
典型的なBWR原子炉用の機器は、トランスバースインコアプローブ(transverse In−core Probe)(TIP)システムならびに局部出力領域モニタ(LPRM)および/またはスタートアップレンジ中性子モニタ(Start−Up Range Neutron Monitor)(SRNM)システムを含む。利用可能なタイプのTIP機器は、中性子熱束を測定する機器およびガンマ束を測定する機器を備える。LPRM機器は、一般に、中性子熱束を測定する。
【0004】
TIPおよびLPRM機器は、炉心内の固定した動径方向ロケーションにおいて軸方向測定を行うために、炉心内に配置される。従来、TIPは、炉心内に機械的に出し入れされ、LPRMが較正され、特に、各LPRM内の個々の検出器が較正される。較正プロセス中、TIPは、LPRMの検出器に隣接して位置決めされ、LPRM利得電子回路は、LPRM検出器に、隣接するTIPからの出力信号に匹敵する出力信号を生成させるように調整される。さらに、TIPは、6インチ(15センチメートル)間隔の高さなど、原子炉炉心内の種々の高さにおいて中性子熱束およびガンマ束を指示する処理された出力信号を提供してもよい。炉心内の種々の高さにおいて行われる束の測定は、非LPRM炉心ロケーションにおける炉心内の出力形状に関する軸方向情報を提供する。
【0005】
TIPを上昇/下降させるTIP機械システムを維持し、運転することは費用がかかる。ガンマ温度計(GT)センサが、TIPの代わりに使用されてきた。炉心内に出し入れされたTIPと違って、GTセンサは、炉心内の固定した軸方向ロケーションに位置決めされる。TIPと同様に、GTセンサを使用して、LPRMが較正される。GTセンサは、固定した軸方向ロケーションに位置決めされるため、TIPを上昇/下降させる機械移動システムの費用は、GTセンサが固定であるため解消されている。
【0006】
従来の用途では、7つ以上のGTセンサが、垂直ストリングなどの上に、リニアアレイとして配置される。7つのGTセンサのこれらの垂直アレイは、原子炉炉心内の種々の固定高さに位置決めされる。GTセンサ用の固定高さは、製造時に決定され、GTセンサを支持するストリング上の固定した軸方向位置に相当する。
【0007】
ストリング上でのGTセンサの作製は、各ストリングにおけるGTセンサの軸方向配置についての公差が狭いため問題になる。ストリングの各GTは、炉心内で割り当てられた高さに位置決めされるように、ストリング上に精密に位置決めされなければならない。各垂直ストリングのGTセンサは、それぞれ、狭い垂直公差内に位置決めされて、GTセンサが炉心内に設置されると、各GTセンサが、その割り当てられた軸方向位置に、たとえば、LPRMに隣接して位置決めされることが保証される。LPRMが正確に較正されることができるような、GTストリングについての狭い垂直公差が必要である。GTセンサ用の各ストリングは、アレイが適切に位置決めされ、LPRMに垂直に位置合わせされた後、炉心内に永久的に固定される。
【0008】
GTストリングについての垂直公差を広げることは、任意の原子核測定システム、たとえば、LPRMの固有の不確実性と組み合わされて、原子炉炉心の運転状態の決定における不確実性を生じることになる。炉心運転状態の決定における不確実性の増加は、不確実性の増加を補償するように運転余裕が増加するため、原子炉炉心運転限界を狭めることをもたらす可能性が高い。余裕の増加は、許容可能な運転状態が狭くなるため、さらなる原子炉燃料コストを生じる可能性がある。
【0009】
GTセンサのストリングに適用される狭い軸方向公差は、これらのアレイの製造に関して問題となる。公差は、GTストリング上に正確に位置決めされることができるGTセンサの数を、たとえば、7つのGTセンサまで減少させる。各ストリング上で製造されることができるGTセンサの制限された数は、GTセンサによって検知されることができる炉心情報量を減少させる。
【0010】
GTストリングによって検知されることができる炉心の軸方向出力形状に関する情報量は、ストリング上に垂直に配置されたGTセンサの数に依存する。各GTセンサは、炉心内のある高さに相当する、ストリング上の特定の軸方向位置においてデータを収集する。各GTストリング上でのGTセンサの数を制限することは、GTセンサからのデータがそれに対して存在する炉心高さを制限する。
【0011】
軸方向出力形状に関する情報量は、ストリング上のGTセンサの数が増加するにつれて増加する。たとえば、ストリング上の7つのGTセンサは、ストリング上の20のGTセンサと比べて、種々の炉心高さにおいて軸方向出力形状に関して少ない情報を提供する。GTセンサによって検知される、炉心内の軸方向出力形状に関する情報を増加させることは、その出力形状の不確実性を減少させる。出力形状の不確実性の減少は、炉心運転限界に適用される余裕の対応する減少を可能にする。不確実性余裕を減少させることは、炉心が、安全で、かつ、燃料消費に関してより効率的である状態で運転されることを可能にする。
【0012】
ストリングにおける各GT/センサの軸方向ロケーションが、ストリングの製造前に指定されることが通例である。さらに、炉心用の各GTストリングは、GTセンサが、各ストリング上の同じ軸方向ロケーションに配置されるように製造される。そのため、GTセンサは、GTアレイの全ての軸方向ロケーションについて同じ炉心高さに配置される。これらのGT高さロケーションは固定であるため、GT高さは、通常、炉心モニタリングソフトウェア内にハードコーディングされる。炉心モニタリングソフトウェアは、GTセンサが、各センサについて割り当てられた軸方向位置以外の炉心高さで、かつ、GTセンサについて予め決められた狭い公差で配置されることを許容しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
容易に製造することができ、また、炉心の軸方向出力形状に関する情報量を増大することができるGTセンサの機構が長い間必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
原子炉炉心の運転状態に関するデータを収集する方法において、第1機器ハウジング内にガンマ温度計(GT)センサの第1リニアアレイを位置決めするステップであって、GTセンサが第1リニアアレイに沿って非対称に配置される、ステップと、第2機器ハウジング内にGTセンサの第2リニアアレイを位置決めするステップであって、GTセンサが第2リニアアレイに沿って非対称に配置され、GTセンサの第2リニアアレイがGTセンサの第1リニアアレイに対して非対称である、ステップと、第1炉心ロケーションにおいて原子炉炉心内に第1機器ハウジングを位置決めし、第1炉心ロケーションに対して対称な第2炉心ロケーションにおいて第2機器ハウジングを位置決めするステップと、GTセンサの第1リニアアレイ内のGTセンサの少なくとも1つから炉心状態データを収集するステップと、収集された炉心状態データを、第2リニアアレイから収集されるデータとして適用するステップとを含む方法が開発されている。
【0015】
原子炉炉心内に配置されたガンマ温度計(GT)センサのリニアアレイの対であって、第1リニアアレイの長さに沿って非対称に配置されるGTセンサの第1リニアアレイと、第2リニアアレイに沿って非対称に配置されるGTセンサの第2リニアアレイであって、GTセンサの第1リニアアレイに対して非対称である、第2リニアアレイとを備え、第1リニアアレイが、第1炉心ロケーションにおける原子炉炉心内に位置決めされ、第2機器ハウジングが、第1炉心ロケーションに対して対称な第2炉心ロケーションに位置決めされる対が開発されている。
【0016】
原子炉炉心を指示するガンマ温度計(GT)センサからデータを収集し、提示する方法において、GTセンサの複数のリニアGTアレイを形成するステップであって、各アレイ内のGTセンサの軸方向位置は、アレイを形成する前に予め決められない、ステップと、リニアGTアレイのそれぞれに配置された複数のGTセンサのそれぞれの軸方向位置を決定するステップと、各GTセンサについての軸方向位置をリニアGTアレイに関連するデータファイルに記憶するステップと、リニアGTアレイのそれぞれについてのデータファイルを炉心モニタソフトウェアにロードするステップと、リニアGTアレイのそれぞれについて、炉心モニタソフトウェアが、データファイル内の軸方向位置に基づいてGTセンサのそれぞれの炉心内における高さを決定するステップと、炉心内でリニアGTアレイを位置決めするステップと、各リニアGTアレイについてGTセンサから炉心の運転状態に関するデータを収集するステップと、炉心モニタリングソフトウェアが、収集されたデータを使用して、種々の炉心高さにおける炉心状態の表現を生成するステップとを含む方法が開発されている。方法は、さらに、別個の機器管内にリニアGTアレイのそれぞれを位置決めするステップと、機器管のそれぞれにおいて局部出力領域モニタ(LPRM)用の検出器を位置決めするステップと、各機器管について、検出器のそれぞれに隣接するアレイのGTセンサの1つを識別するステップと、識別された隣接するGTセンサを使用するか、または、検出器に最も近い、隣接しないGTセンサを使用することによって検出器のそれぞれを較正するステップとを含んでもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、BWRの原子炉容器12内に収容される原子炉炉心10の略図である。炉心10は、たとえば、数百の燃料集合体14(黒の境界を持つ白の正方形によって図1に示される)を備える。各燃料集合体14は、燃料棒、ウォータロッド、およびチャネルのアレイを含むことがある。制御棒ブレード(図示せず)は、集合体のグループ間に、たとえば、2×2集合体アレイ間に挿入される。原子炉容器12内の水は棒を囲む。核反応によって発生する熱は、棒から炉心を通して循環する水に伝達され、水の一部が沸騰する。炉心で発生した熱は、炉心内での安全でかつ効率的な原子炉運転を維持するために注意深く制御される。
【0018】
容器12は、通常、BWR内に密閉された円柱水充填チャンバである。燃料集合体は、容器12の水の中に沈められ、容器は、約12フィート(4メートル)の水充填深さを有する場合がある。図1は、容器の上面視図であり、炉心内に配置された数百の燃料集合体14の2次元(2D)アレイを示す。燃料集合体の2Dアレイは、行と列で配置され、全体が円形の外周を有してもよい。燃料集合体アレイの中心16は、アレイの動径方向中心と呼ばれる。アレイの中心16に近い燃料集合体14は、アレイの外周18に近い燃料集合体に比べて、より厳しい運転状態を経験する傾向がある。アレイ内で共通半径20のところにある燃料集合体は、通常、同様な炉心運転状態を経験することになる。
【0019】
炉心内の状態を監視するための種々の機器が、炉心容器内に位置決めされる。これらの機器は、炉心内の中性子束およびガンマ束を測定し、原子炉の出力を指示するデータを提供する束測定デバイス、たとえば、スタートアップレンジ中性子モニタ(SRNM)チャネル22(図1の黒の正方形)および局部出力領域モニタ(LPRM)システム28(黒の円)を含んでもよい。SRNMチャネルは、炉心内のそれぞれのチャネルロケーションにおいて中性子束の低出力領域を測定する。炉心は、炉心内の中性子束およびガンマ束を測定する局部出力領域モニタ(LPRM)などの他の出力モニタを有してもよい。さらに、TIPまたはGT機器は、LPRMおよびSRNMと並んで配置されてもよい。
【0020】
機器22および28は、炉心の中心16に対して所定の動径方向位置などの、炉心内の所定位置に配置される。機器は、図1に示すように、炉心内で対称に配置されてもよい。各タイプの機器、たとえば、LPRMおよびSRNMは、炉心内で対称に配置されてもよい。モニタリング機器、たとえば、LPRM、SRNM、TIP、およびGTセンサは、炉心内の種々の動径方向位置および高さで中性子束および/またはガンマ束を測定する。
【0021】
炉心は、炉心10の中心16を通して延びる対称線31を有する。炉心は、対称線の周りで対称である。対称線は、通常、図1に示すように、炉心上で1:30位置から7:30位置まで、45°で延びる線である。特に、機構の状態および炉心の状態は、対称線の両側で鏡像化される。対称線から同じ(共通)距離にあり、かつ、対称線に垂直な線に沿う機器33は、炉心から均一な量の束を受け取る。ただし、機器33は、炉心内で同じ高さにあるものとする。例として、機器33、たとえば、GTストリングの対は、対称線に垂直な線に沿って、対称線31から等距離にある。炉心内の同じ高さにあるGTストリングのこの対内のGTセンサは、炉心から同じ量の束を受け取ることになる。
【0022】
図2は、束測定機器30を囲み、制御棒ブレード32に隣接する燃料集合体14の従来の機構を示す。束測定機器30は、LPRMまたはSRNM用のGT温度計(GTセンサ)38および中性子束検出器40を含む、個々のセンサのリニアGTストリングアレイ36を含む密閉中空機器管34内に収容されてもよい。
【0023】
機器30は、通常、4つの隣接する燃料集合体のグループの間に配置される。各機器30は、燃料集合体の長さ、好ましくは、少なくとも燃料集合体内の燃料棒の活性部分の長さだけ実質的に延びる。機器は、炉心内で燃料集合体と同じ高さにあり、好ましくは、炉心核運転中、炉心内に固定される。
【0024】
機器30は、炉心内に配置されて、炉心内の種々の動径方向位置における中性子およびガンマ束レベルに関するデータが収集される。炉心内の各動径方向位置において、機器は、炉心内の種々の高さで束レベルデータを収集する。各機器管34内で、個々の測定センサ38、40は、管の長さに沿う種々の軸方向ロケーションに配置される。管が炉心内にあるとき、センサのこれらの軸方向ロケーションは、炉心内の種々の高さに相当する。センサは、機器管34内のセンサの軸方向ロケーションのそれぞれについて、また、軸方向ロケーションに相当する炉心高さにおいて、束レベルに関するデータを提供する。
【0025】
各機器管34において、センサは、たとえば、GTセンサ、LPRM、およびSRNMを含んでもよい。センサは、また、機器管に隣接して配置されるTIPを含んでもよい。しかし、TIPは、通常、炉心内に固定されず、プラントのオペレータによって炉心から機械的に出し入れされる。TIPは、炉心内でTIPを移動させるための複雑でかつ費用のかかる機械式コンベアを必要とするため、好ましくは使用されない。TIPに優るGTセンサの利点は、GTセンサが、LPRMまたはSRNMを有する管ハウジング34内に固定されてもよいことである。
【0026】
各GTセンサ38は、炉心内の高さに相当するセンサについて、ストリング上の動径方向ロケーションにおけるガンマ束レベルのデータを提供する出力信号を発生する。各管ハウジング34内のGTセンサを使用して、同じ管内のLPRM40を較正してもよい。LPRMを較正するために、GTセンサが管内のLPRMに隣接して軸方向に配置されるように、GTセンサのストリング36が管内に位置決めされる。LPRMを較正するために、LPRMの出力信号は、LPRMに隣接するGTセンサの出力信号に一致するように調整される。LPRMの出力信号は、LPRMからの信号を処理する、LPRM内の電子回路の利得を変更することによって調整されてもよい。さらに、GTセンサを使用して、炉心から束データが取得されてもよい。
【0027】
図2に示す管34内のGTセンサ38は、GTストリング36に沿う所定のロケーションに配置される。GTストリングおよびそのGTセンサは従来型である。これらの所定のロケーションは、GTストリング用の製造プロセスの前に指定される。ストリングは、GTセンサ38がストリングに沿う所定の軸方向ロケーションに位置決めされるように製造される。通常、比較的少数の、たとえば、7つのGTセンサが、LPRM用のセンサのロケーションに相当する指定された軸方向ロケーションにおいてストリング上に位置決めされる。GTセンサについての所定の軸方向ストリング位置は、GTセンサがLPRMセンサに隣接して位置決めされることを保証するために、狭い公差にさらされる。LPRMセンサと同じ軸方向位置にGTセンサを位置決めすることは、各LPRMセンサを隣接するGTセンサによって正確に較正するために必要とされる。GTセンサとLPRMセンサとの間の軸方向距離が大きくなればなるほど、LPRMセンサの較正の不確実性が大きくなる。
【0028】
GTのストリングについての製造プロセスの制約およびストリング上へGTセンサを位置決めするための厳しい軸方向公差のために、従来のストリングの約7つのGTセンサは、従来のストリング製造プロセスを使用して経済的に製造されることができる最大数のセンサである。LPRMセンサを較正することに加えて、GTセンサからの束データを使用して、炉心の出力形状を決定してもよい。GTセンサの数が制限されると、GTセンサによって異なる炉心高さで取得されることができる束データが減少する。炉心の決定される出力形状の分解能は、部分的に、各ストリング上のGTセンサの数に依存する。7つのGTセンサだけが各ストリング上にある状態では、炉心の軸方向の、たとえば、異なる炉心高さにおける(GTセンサによって決定される)出力形状の分解能は比較的粗い。
【0029】
炉心の決定される出力形状の分解能は、各GTストリング上のGTセンサの数を増加させることによって増加してもよい。ストリングにおいてGTセンサにかかる事前作製軸方向位置決め制約をなくす新しいGTストリング構造およびストリングを作製する方法が開発されてきた。この位置決め制約をなくすことによって、比較的大きな数の、たとえば、16以上のGTセンサが、ストリング内に配置されてもよい。
【0030】
図3は、LPRMおよび比較的大きな数のGTセンサ38を有するGTストリング42用の機器管ハウジングセンサ34の略図である。管ハウジング、LPRM、およびGTセンサは従来型であってよい。GTストリングについての作製プロセスは、ストリング上の所定の軸方向位置にGTセンサを設置することに限定されないことを除いて、従来型であってよい。作製プロセスは、たとえば、2インチ(5cm)の直径と1フィート(30cm)の長さを有する金属棒内に、比較的大きな数の、たとえば、16以上のGTセンサを位置決めすることを含んでもよい。
【0031】
図4は、GTストリングについての作製方法およびレジストレーション方法のフローチャートである。ステップ60にて、棒内に設置されるGTセンサの数は、事前押し出しされた棒内で適合する程度の大きさであってよい。ステップ62にて、GTセンサを有する棒は、従来の押し出しプロセスによって、たとえば、15フィート(4.5m)の長さと0.25インチ(6mm)の直径に伸びる。押し出しプロセス中、図3に示す伸ばされた棒42に示すように、GTセンサは、棒の軸方向長さに沿ってある程度任意に分散される。
【0032】
押し出しプロセス後、ステップ64にて、ストリング内の各GTセンサ38の軸方向位置44は、従来のGTセンサ検出機器および方法を使用して測定される。各GTセンサの軸方向位置44は、高い確度まで、たとえば、1〜5mm以内まで決定される。ステップ66にて、特定のGTストリングを使用する場合に将来参照するために、各GTセンサの軸方向位置は、登録され、記憶される。各GTセンサの軸方向位置は、対応するGTストリングに関連するコンピュータデータファイルに記憶される。
【0033】
ステップ68にて、GTストリング内の各GTセンサの軸方向位置のデータファイルは、炉心モニタリングソフトウェアプログラムを含む原子炉炉心用のコンピュータシステムにロードされる。このプログララムは、原子炉炉心運転を監視し、炉心を監視する機器およびセンサからのデータを解析し、炉心内の動径方向および高さを含む3次元(3D)で炉心の出力形状を示すマップを生成する従来型システムであってよい。従来の炉心モニタリングプログラムは、各GTストリング内の既知のGTセンサ位置に関するハードコーディングされた軸方向位置を有する。本発明の目的のために、プログラムは、炉心内に配置された機器管内のGTストリングのそれぞれについて、GTセンサ位置の入力ファイルを受容するように修正される。特に、ステップ70にて、ソフトウェアプログラムは、各GTストリングについてGTセンサの軸方向位置のデータファイルを読み取り、各GTセンサについて炉心内の高さを決定する。ソフトウェアは、各GTセンサの高さを、炉心内のGTストリングの動径方向位置(任意選択で、センサに関連する半径角度)に関連付ける。各GTセンサの高さおよび動径位置を知って、ステップ72にて、炉心モニタリングソフトウェアは、センサによって収集されたデータを使用して、炉心の出力形状マップを生成する。
【0034】
例示的な3D出力形状グラフ56が、図5に示される。3D出力形状グラフは、GTストリング上のGTセンサの高さに相当する炉心内の異なる軸方向高さ(E)における動径方向出力分布を提示する。炉心ロケーション57は、各ロケーションにおける炉心出力を表すために色分けされてもよい。たとえば、赤で示す炉心ロケーション57は、青で示す別の炉心ロケーションより高い出力レベルを示してもよい。炉心ロケーションは、種々の炉心高さで、かつ、各高さでの異なる炉心ロケーションで、3Dグラフ56で示される。
【0035】
さらに、ステップ74にて、機器管34または炉心モニタリングソフトウェアの製造業者は、管内のLPRM40の各検出器に隣接するストリング内のGTセンサ46を識別する。ステップ76にて、各検出器に隣接する識別されたGTセンサを使用して、検出器が較正される。比較的大きな数のGTセンサがストリング内に配置されるため、各LPRM検出器に隣接するGTセンサが存在することになる。各LPRM検出器に隣接するGTセンサは、GTセンサとLPRM検出器の両方の軸方向ロケーションを知ることによって決定されることができる。
【0036】
隣接するGTセンサが故障しているか、または、利用可能でない場合、検出器に対して最も近いGTセンサを使用して、検出器較正が行われることになる。検出器からより遠くに離れたGTセンサを使用することは、較正の不確実性を増加させる。
【0037】
ストリングが作製された後にGTセンサの組み込まれた軸方向ロケーションを、GTストリングの製造業者に決定させることは、特定のGTセンサが、ストリング内の特定の軸方向ロケーションに位置決めされるという要件を取り除くことを可能にする。この要件がない場合、要件が課されるときに比べて、より多くのGTセンサ、たとえば、2〜3倍多いGTセンサが、GTストリング内に設置されることができる。ストリング内のGTセンサの数を増加させることは、GTセンサが炉心の出力に関する束データをそこで収集する炉心内の高さの数を増加させる。
【0038】
図6は、炉心内で対称位置にあり(図1の機器33を参照されたい)、かつ、GTセンサがストリングに対して非対称に配置されたGTストリング56、58を有する一対の機器管52、54の略図である。一対の機器管52、54は、対称線31(図1)から共通距離に配置される。これらの管52、54は共に、GTセンサのGTストリング56、58およびLPRM40を有する。GTストリング56、58は、炉心内で対称位置にあるため、同じ炉心状態、たとえば、ガンマ束を検出する。炉心内の対称位置は、同じ炉心高さで、かつ、対称線に垂直な炉心線に沿う、対称線から同じ距離の位置を含む。対称に位置するGTストリングの場合、ストリング上のGTセンサによって収集される束データは、GTセンサの高さ変動を除いて同じであるはずであると考えて差し支えない。
【0039】
ストリングにおけるGTセンサの非対称配置は、意図的であり、また、GTストリングの作製前に決定されたGTセンサの軸方向ロケーションに基づいてもよい。GTセンサの所定の軸方向ロケーションのために、ストリング内に配置されることができるセンサの数は、たとえば、7つのGTセンサに制限される。図6の左側のGTストリング56は、ストリングの底部半分に比べて上部半分の方により多くのGTセンサを有する。同様に、図6の右側のGTストリングは、ストリングの上部半分に比べて低部半分の方により多くのGTセンサを有する。別の形態の非対称ロケーションは、2つのストリング上に同じ数のGTセンサを有することであり、各ストリング上のGTセンサの軸方向ロケーションは異なる。
【0040】
各ストリングにおけるGTセンサの非対称軸方向配置によって、他のストリング58において対応するGTセンサがそこには存在しない炉心内の高さに、1つのストリング56におけるGTセンサの少なくとも一部があることになる。こうした炉心高さにおいて、1つのGTストリングだけが、炉心内の束に関するデータを取得する。さらに、LPRM用の検出器40より少ないGTセンサが存在する。関連するGTセンサがない状態で検出器を較正することは問題となる。LPRM検出器軸方向位置は、両方の機器管56、58について同じである。対称に位置決めされたGTストリング56、58は、ひとまとめに両方のストリングについて、機器管内のLPRM検出器軸方向位置のそれぞれにおいてGTセンサが存在するように配置されたGTセンサを有する。炉心モニタソフトウェアは、LPRM検出器に直接隣り合う、たとえば、同じ高さにあるGTセンサ、または、LPRM検出器に最も近いGTセンサを識別する。1つのGTセンサだけが識別される(たとえば、GTセンサが検出器と同じ高さにある)場合、検出器は、識別されたGTセンサによって検知されるのと同じ信号レベルを検出器が出力するまで、LPRM検出器に関連する電子回路を調整することによって較正される。複数のGTセンサが、LPRM検出器に近接しているとして識別される場合、炉心モニタソフトウェアは、各GTセンサから同じ高さの検出器までの軸方向距離に基づく重み付き平均などによってGTセンサ信号を補間してもよい。GTセンサの重み付き平均は、LPRM検出器用の電子回路を調整することによってLPRM検出器の出力に一致される参照信号としてソフトウェアによって使用される。
【0041】
炉心モニタソフトウェアは、対称ロケーションにある、たとえば、動径方向対称軸から同じ距離にあるGTストリングが、炉心束を含む同じ炉心状態を経験すると推論する。この推論に基づいて、炉心モニタソフトウェアは、1つのストリング(「開始ストリング(originating string)」)からのGTセンサデータを、開始ストリングにおいて収集されたデータと、(他のストリングが同じ炉心ロケーションにGTセンサを有さない限り)開始ストリングに対して対称炉心ロケーションにある別のストリングにおいて収集されたデータの両方として適用する。同様に、直接隣り合うGTセンサを有さないLPRM検出器40は、検出器と同じかまたは近い高さにあり、かつ、対称炉心ロケーションの機器管内のGTセンサからのデータを使用して較正されてもよい。
【0042】
図7は、GTセンサ(GT−1、GT−2)からのデータと検出器(LPRM−ストリング−1、LPRM−ストリング−2)からのデータの強い相関を示すチャートであり、センサおよび検出器は、機器管内でほぼ同じ軸方向ロケーションにあり、管は、炉心内で対称に配置される。特に、GTセンサ(GT−1)と検出器(LPRM−ストリング−1)を有する第1の機器管は、炉心内で、GTセンサ(GT−2)と検出器(LPRM−ストリング−2)を有する第2の管に対して対称に配置される。両方の管内の同じ軸方向高さにあるGTセンサは、実質的に同じ予想データ信号出力を有する。同様に、両方の管内でかつ同じ軸方向高さ(height)にある検出器(LPRM)は、対応する高さについてのGTセンサ信号に等しい、同じ予想検出器信号出力を有する。信号の類似性により、1つの管内のGTセンサを使用して、別の管内の検出器を較正することができる。ただし、検出器はGTセンサと同じ高さにあり、かつ、検出器を有する管が、炉心内で、GTセンサを有する管に対して対称に配置されるものとする。
【0043】
図4のステップ78にて、炉心モニタソフトウェアは、対称炉心ロケーションにある炉心内のGTストリングを識別する。対称GTストリングの場合、コントローラは、ステップ80にて、対称ストリングの両方ではないが一方がGTセンサを有する炉心高さを識別する。識別された炉心高さのそれぞれにおける1つのGTセンサについて、炉心の出力形状を生成するときなど、炉心の状態を解析するときに、センサデータを、両方の対称ストリングから生じたものとして適用する。LPRM検出器を較正するために、ステップ84にて、炉心モニタソフトウェアは、同じ機器管内に隣接するGTセンサを有さない検出器40を識別する。識別された検出器40のそれぞれを較正するために、炉心内に対称に位置決めされた機器管からのデータではなく、検出器と同じ軸方向位置にあるGTセンサからのデータを使用する。
【0044】
炉心を監視するGTセンサの有効数を増加させるための、本明細書に開示される2つの方式は、GTストリング当たりGTセンサが約7つだけという現在経済的な最適条件に比べて、原子核測定システムの不確実性を減少させる。第1の方式は、各ストリング内のGTセンサの数を増加させるが、較正の目的でLPRM検出器に直接隣り合ってGTセンサを位置決めしないというリスクがある。第2の方式は、減少した数の(とりわけ、従来の数の)GTセンサを使用するが、センサの非対称配置および炉心内での対称に位置決めされた機器管の間でのセンサデータの置換による。両方の方式は、GTストリングを作製するための知られている方法によって達成されることができるよりも、より多くの炉心高さにおいてデータを収集する。測定システムの不確実性を低減することは、炉心についての運転限界に有利に影響を及ぼし、また、よりよい炉心性能、より低い燃料コスト、および複雑なTIPの排除をもたらす可能性がある。
【0045】
モニタリングソフトウェアは、炉心内での対称に位置決めされた機器管の間でのセンサデータを置換するため、また、検出器、たとえば、異なる管内のLPRM検出器を較正するために、センサの非対称配置を使用する。この能力は、ソフトウェアが、固定されたGTセンサの数より大きい数のLPRM検出器を較正することを可能にする。較正を頻繁に行い、検出器によって生成されるデータが正確に較正されることを保証することができる。さらに、GTセンサに隣接しない検出器は、別の機器管内で対称に位置決めされるGTセンサからのデータを使用することによって較正されてもよい。炉心内の対称ロケーションからのセンサデータの置換可能性が好都合であるが、本開示は、本発明者等の知る限りでは過去に知られていない、センサデータの置換可能性の用途を提示する。
【0046】
本発明について、現在のところ、最も実用的かつ好ましい実施形態であると考えられるものに関連して述べたが、本発明は、開示される実施形態に限定されるのではなく、それどころか、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に含まれる種々の変更および均等な構成を包含することが意図されることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】上面視で示される原子炉炉心の略図である。
【図2】燃料集合体の間に配置される機器管の斜視図であり、管内のセンサを露出するために切り取り図で管を示す。
【図3】LPRMおよび比較的大きな数のGTセンサを有するGTストリング用の機器管ハウジングセンサの略図である。
【図4】GTストリングについての作製方法およびレジストレーション方法のフローチャートである。
【図5】GTセンサから収集されたデータによって生成される出力マップの例示的な3次元(3D)マップを示す図である。
【図6】炉心内で対称位置にあり、かつ、GTセンサがストリングに対して非対称に配置されたGTストリングを有する一対の機器管の略図である。
【図7】種々の軸方向高さにおける(LPRM、GTセンサなどからの)予想機器信号の例を示すチャートであり、対称炉心ロケーションにおける2つの機器のリニアアレイの類似性を立証する。
【符号の説明】
【0048】
10 原子炉炉心
12 容器
14 燃料集合体
16 アレイ中心
18 アレイ周縁
20 共通半径
22 スタートアップレンジ中性子モニタ(SRNM)チャネル
24 中性子(N)源
26 予備中性子源ロケーション
28 局部出力領域モニタ(LPRM)システム
30 束測定機器
31 対称線
32 制御棒ブレード
33 対称GT
34 機器管
36 リニアGT極アレイ
38 ガンマ温度計(GT)センサ
40 LPRM/SRNM用検出器
42 図3のGT極
44 極内の各GTセンサ軸方向位置
46 LPRMの検出器に隣接するGTセンサ
48、50 機器管
52、54 GT極
56 軸方向ロケーションzにおける炉心出力マップ
57 動径方向炉心位置
58 軸方向炉心位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子炉炉心(10)の運転状態に関するデータを収集する方法において、
第1機器ハウジング(34)内にガンマ温度計(GT)センサ(38)の第1リニアアレイ(36、52)を位置決めする(33)ステップであって、前記GTセンサが前記第1リニアアレイに沿って非対称に配置される、ステップと、
第2機器ハウジング(34)内にGTセンサの第2リニアアレイ(36、54)を位置決めする(33)ステップであって、前記GTセンサが前記第2リニアアレイに沿って非対称に配置され、前記GTセンサの第2リニアアレイが前記GTセンサの第1リニアアレイに対して非対称である、ステップと、
第1炉心ロケーションにおいて前記原子炉炉心(10)内に前記第1機器ハウジングを位置決めし、第1炉心ロケーションに対して対称な第2炉心ロケーションにおいて前記第2機器ハウジングを位置決めする(78)ステップと、
前記GTセンサの第1リニアアレイ内の前記GTセンサの少なくとも1つから炉心状態データを収集するステップと、
前記収集された炉心状態データを、前記第2リニアアレイから収集されるデータとして適用する(82)ステップとを含む方法。
【請求項2】
前記収集された炉心状態データを適用するステップは、前記データを、前記第1リニアアレイ内の前記GTセンサの前記少なくとも1つと実質的に同じ高さで収集されたものとして適用する(80)ステップを含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第2リニアアレイの前記高さには、GTセンサがない(80)、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記高さは、前記第2リニアアレイに隣接する局部出力領域モニタ(Local Power Range Monitor)(LPRM)用の検出器を含み、方法は、同じ高さの、前記第1リニアアレイ上の前記少なくとも1つのGTセンサからの前記収集データを使用して、前記検出器を較正する(84)ステップを含む請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記第2リニアアレイ(54)は、前記アレイの下側半分内に前記GTセンサ(38)の大多数を含み、前記第1リニアアレイ(52)は、前記アレイの上側半分内に前記GTセンサの大多数を含み、前記第1リニアアレイの前記アレイの下側半分内の前記GTセンサの少なくとも1つは、前記第1リニアアレイに隣接する第1LPRM(40)の各検出器に隣接し、前記第1LPRMの上側半分内の少なくとも1つの検出器には、前記第1リニアアレイ上の隣接するGTセンサがなく、前記第2リニアアレイの前記アレイの上側半分内の前記GTセンサの少なくとも1つは、前記第2リニアアレイに隣接する第2LPRM(40)の各検出器に隣接し、前記第2LPRMの下側半分内の少なくとも1つの検出器には、前記第2リニアアレイからの隣接するGTセンサがない請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記第1炉心ロケーション(33)および第2炉心ロケーション(33)は、前記炉心を通って延びる対称線(31)から共通距離のところにある請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記収集された炉心データの前記適用は、前記炉心についての出力形状の生成を含む請求項1記載の方法。
【請求項8】
原子炉炉心内に配置されたガンマ温度計(GT)センサのリニアアレイ(33)の対であって、
第1リニアアレイの長さに沿って非対称に配置されるGTセンサ(38)の第1リニアアレイ(36、52)と、
第2リニアアレイに沿って非対称に配置されるGTセンサの第2リニアアレイ(36、54)であって、前記GTセンサの第1リニアアレイに対して非対称である、第2リニアアレイとを備え、
前記第1リニアアレイが、第1炉心ロケーションにおける前記原子炉炉心内に位置決めされ、前記第2機器ハウジングが、前記第1炉心ロケーションに対して対称な第2炉心ロケーション(31)に位置決めされる対。
【請求項9】
前記第2リニアアレイ(54)は、前記アレイの下側半分内に前記GTセンサの大多数を含み、前記第1リニアアレイ(52)は、前記アレイの上側半分内に前記GTセンサの大多数を含む請求項8記載の対。
【請求項10】
前記第1炉心ロケーションおよび第2炉心ロケーションは、前記炉心の軸を通って延びる対称線(31)から共通距離のところにある請求項8記載の対。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−175128(P2009−175128A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−297763(P2008−297763)
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【出願人】(508177046)ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナージー・アメリカズ・エルエルシー (101)
【氏名又は名称原語表記】GE−HITACHI NUCLEAR ENERGY AMERICAS, LLC
【Fターム(参考)】