説明

キナーゼおよびユビキネーションアッセイ法

抗体、ポリペプチドおよび有機分子を含む組成物、キット、ならびに、例えば共鳴エネルギー移動(RET)を用いて、分子相互作用(例えば、脱ユビキネーション、ユビキネーションおよびキナーゼ活性)を探索する方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の段階を含む、化合物が翻訳後修飾のモジュレータであるか否かを判定する方法:
a)化合物と少なくとも1つの融合タンパク質を発現している細胞とを接触させて被験試料を生成させる段階であって、融合タンパク質が第1の標識および翻訳後修飾のための基質を含む段階;
b)翻訳後修飾のための適切な条件下で被験試料をインキュベートする段階;
c)(b)の前、間、または後に、翻訳後修飾の有無に基づいて、被験試料を少なくとも1つの融合タンパク質への弁別結合を示す結合パートナーと接触させる段階であって、結合パートナーが第2の標識を含み、第1および第2の標識が共鳴エネルギー移動(RET)ペアである段階;および
d)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;ならびに
e)被験試料からの蛍光発光を測定する段階。
【請求項2】
以下の段階を含む、少なくとも1つの化合物のキナーゼ活性を測定する方法:
a)少なくとも1つの化合物と少なくとも1つの融合タンパク質とを接触させて被験試料を生成させる段階であって、融合タンパク質が蛍光ポリペプチドおよびキナーゼ基質ポリペプチドを含む段階;
b)キナーゼ活性のための適切な条件下で被験試料をインキュベートする段階;
c)(b)の前、間、または後に、被験試料を標識を含む結合分子と接触させる段階であって、結合分子が非リン酸化基質またはリン酸化基質のいずれかを含有する少なくとも1つの融合タンパク質に特異的に結合し、かつ蛍光ポリペプチドおよび標識がRETペアである段階;
d)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;ならびに
e)被験試料からの蛍光発光を測定する段階。
【請求項3】
以下の段階を含む、少なくとも1つの化合物の脱ユビキネーション活性を測定する方法:
a)化合物と少なくとも1つの融合タンパク質とを接触させて被験試料を生成させる段階であって、
少なくとも1つの融合タンパク質が以下を含み:
i)蛍光ポリペプチド;
ii)脱ユビキネーション酵素ポリペプチド基質;および
iii)標識、
蛍光ポリペプチドおよび標識がRETペアであり、脱ユビキネーション酵素ポリペプチド基質の切断により(i)および(iii)の間の共鳴エネルギー移動が減少する段階;
b)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;ならびに
c)被験試料からの蛍光発光を測定する段階。
【請求項4】
以下の段階を含む、少なくとも1つの化合物がキナーゼ活性を調節するか否かを判定する方法:
a)少なくとも1つの化合物、少なくとも1つのキナーゼ、および少なくとも1つの融合タンパク質を接触させて被験試料を生成させる段階であって、融合タンパク質が蛍光ポリペプチドおよびキナーゼ基質ポリペプチドを含む段階;
b)キナーゼ活性に適切な条件下で被験試料をインキュベートする段階;
c)(b)の前、間、または後に、被験試料を標識を含む結合分子と接触させる段階であって、結合分子が非リン酸化基質またはリン酸化基質のいずれかを含有する少なくとも1つの融合タンパク質と特異的に結合し、かつ蛍光ポリペプチドおよび標識がRETペアである段階;
d)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;ならびに
e)被験試料からの蛍光発光を測定する段階。
【請求項5】
以下の段階を含む、少なくとも1つの化合物が脱ユビキネーション活性を調節するか否かを判定する方法:
a)少なくとも1つの化合物、少なくとも1つの脱ユビキネーション酵素および少なくとも1つの融合タンパク質を接触させて被験試料を生成させる段階であって、
融合タンパク質が、以下を含み:
i)蛍光ポリペプチド;
ii)脱ユビキネーション酵素ポリペプチド基質;および
iii)標識、
蛍光ポリペプチドおよび標識がRETペアであり、脱ユビキネーション酵素ポリペプチド基質の切断により(i)および(iii)の間の共鳴エネルギー移動が減少する段階;
b)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;ならびに
c)被験試料からの蛍光発光を測定する段階。
【請求項6】
a)パッケージ材料;
b)蛍光ポリペプチドおよびキナーゼ基質ポリペプチドを含む少なくとも1つの融合タンパク質;ならびに
c)標識を含む少なくとも1つの結合分子
を含む、製品であって、
蛍光ポリペプチドおよび標識がRETペアである、製品。
【請求項7】
a)パッケージ材料;ならびに
b)i)蛍光ポリペプチド;
ii)脱ユビキネーション酵素ポリペプチド基質;および
iii)標識を含む少なくとも1つの融合タンパク質
を含む、製品であって、
蛍光ポリペプチドおよび標識がRETペアであり、脱ユビキネーション酵素ポリペプチド基質の切断により(i)および(iii)の間の共鳴エネルギー移動が減少する、製品。
【請求項8】
i)蛍光ポリペプチド;
ii)脱ユビキネーション酵素ポリペプチド基質;および
iii)標識
を含む、融合タンパク質であって、
蛍光ポリペプチドおよび標識がRETペアであり、脱ユビキネーション酵素ポリペプチド基質の切断により(i)および(iii)の間の共鳴エネルギー移動が減少する融合タンパク質。
【請求項9】
以下の段階を含む、少なくとも1つの化合物のユビキチン化活性を測定する方法:
a)少なくとも1つの化合物を、少なくとも1つのタンパク質および少なくとも2集団のユビキトンを接触させて被験試料を生成させる段階であって、1集団のユビキトンがRETペアのためのアクセプター部分を含み、もう1つの集団がRETペアのためのドナー部分で標識されている段階;
b)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;および
c)被験試料からの蛍光発光を測定する段階。
【請求項10】
以下の段階を含む、少なくとも1つの化合物がユビキチン化活性を調節するか否かを判定する方法:
a)少なくとも1つの化合物、少なくとも1つのタンパク質および少なくとも2集団のユビキトンを接触させて被験試料を生成させる段階であって、1集団のユビキトンがRETペアのためのアクセプター部分を含み、もう1つの集団がRETペアのためのドナー部分で標識されている段階;
b)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;ならびに
c)被験試料からの蛍光発光を測定する段階。
【請求項11】
a)パッケージ材料;および
b)少なくとも2集団のユビキチン
を含む、製品であって、
1集団のユビキチンがRETペアのためのアクセプター部分を含み、もう1つの集団がRETペアのためのドナー部分で標識されている、製品。
【請求項12】
以下の段階を含む、少なくとも1つの化合物のユビキチン化活性を測定する方法:
a)i)少なくとも1つの化合物を、
ii)ユビキチン、および
iii)タンパク質
と接触させて被験試料を生成させる段階であって、タンパク質がユビキチン化基質とRETペアの第1の部分とを含む段階;
b)ユビキチン化のための適切な条件下で被験試料をインキュベートする段階;
c)(b)の前、間、または後のいずれかに、被験試料をユビキチンと結合する結合分子と接触させる段階であって、結合分子がFRETペアの第2の部分で標識されている段階;
d)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;ならびに
e)被験試料からの蛍光発光を測定する段階。
【請求項13】
以下の段階を含む、少なくとも1つの化合物がユビキネーション活性のモジュレータであるか否かを判定する方法:
a)i)少なくとも1つの化合物を、
ii)ユビキチン、
iii)タンパク質、および
iv)ユビキチン化酵素
と接触させて被験試料を生成させる段階であって、タンパク質がユビキチン化基質とRETペアの第1の部分とを含む段階;
b)ユビキチン化のための適切な条件下で被験試料をインキュベートする段階;
c)(b)の前、間、または後のいずれかに、被験試料をユビキチンと結合する結合分子と接触させる段階であって、結合分子がFRETペアの第2の部分で標識されている段階;
d)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;
e)被験試料からの蛍光発光を測定する段階、ならびに
f)蛍光発光を対照試料と比較する段階。
【請求項14】
以下の段階を含む、少なくとも1つのユビキチン化酵素またはユビキチン化様の酵素のための少なくとも1つの基質を検出する方法:
a)i)少なくとも1つのユビキチン化酵素またはユビキチン化様の酵素を、
ii)基体上に固定されたポリペプチド、および
iii)検出可能部分を含む、少なくとも1つのユビキチンまたはユビキチン様のタンパク質
と接触させる段階;
b)ユビキチン活性またはユビキチン化様の活性を可能にする条件下で(a)をインキュベートする段階;
c)基体上の任意のポリペプチドに結合する検出可能部分を検出する段階。
【請求項15】
以下の段階を含む、試料の脱ユビキチン化活性を同定する方法:
a)i)試料を、ii)基体上に固定された少なくとも1つまたは複数のポリペプチドと接触させる段階であって、少なくとも1つまたは複数のポリペプチドが検出可能部分に結合したユビキチンまたはユビキチン様のタンパク質を含み、脱ユビキチン化活性が基体からの検出可能部分の解離を生じさせる、段階;
b)脱ユビキチン化活性に適切な条件下で(a)をインキュベートする段階;
c)基体上の任意のポリペプチドに結合する検出可能部分を検出する段階。
【請求項16】
以下の段階を含む、ホスホジエステラーゼ活性を検出する方法:
a)i)試料を、
ii)ホスホジエステラーゼの基質
と接触させて被験試料を生成させる段階であって、基質がRETペアの第1のメンバーを含む段階;
b)ホスホジエステラーゼ活性に適切な条件下で(a)をインキュベートする段階;
c)(b)の前、間、または後のいずれかに、被験試料を、ホスホジエステラーゼの切断生成物の特異性を有する結合分子と接触させる段階であって、結合分子がRETペアの第2のメンバーを含み、切断生成物がRETペアの第1のメンバーを含む段階;
d)被験試料を少なくとも1つの波長の光に曝露する段階;ならびに
e)被験試料からの蛍光発光を測定する段階。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31A】
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【図31B】
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【図32A】
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【図32B−1】
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【図32B−2】
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【図33】
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【図34A】
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【図34B】
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【図35】
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【図36A】
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【図36B】
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【図36C】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41A】
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【図41B】
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【図41C】
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【図42A】
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【図42B】
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【図42C】
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【図42D】
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【図42E】
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【図42F】
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【公表番号】特表2009−513681(P2009−513681A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538212(P2008−538212)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/060373
【国際公開番号】WO2007/051207
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【出願人】(502221282)インヴィトロジェン コーポレーション (113)
【Fターム(参考)】