説明

キナーゼインヒビターホスホネート結合体

本発明は、リン置換キナーゼ阻害性化合物、このような化合物および結合体を含有する組成物、およびこのような化合物および結合体を投与する工程を包含する治療方法、ならびに、このような化合物および結合体を調製するために有用なプロセスおよび中間体に関する。さらに、本発明は、キナーゼ活性に関連する疾患(例えば、癌)に対する治療活性を有し得る、少なくとも1つのキナーゼを阻害するのに有用な組成物および方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のホスホネートおよび式Iの下部構造:
【化1】

またはその薬学的に受容可能な塩を含む化合物であって、
ここで、LおよびLは、−N−または−CR−であり;そして
は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、または置換アリールである、
化合物。
【請求項2】
以下の式の下部構造:
【化2】

を含む、請求項1に記載の化合物であって、
ここで、
およびLは、独立して−N−または−CR−であるが、ただし、LまたはLの一方のみが窒素原子であり;
は、水素、アルキル、アリール、または置換アリールであり;
20は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキルアリール、シクロアルキル、置換アリール、または−NRであり;
およびRは、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、またはアラルキルであり;
21は、水素、アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラルキルであり;そして
22およびR23は、独立して、水素、アルキル、置換アリール、またはアラルキルである、
化合物。
【請求項3】
式IIの下部構造:
【化3】

を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式IIIa、式IVa、または式Vaの下部構造:
【化4】

を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式1、式2、式3、または式4:
【化5】

を有する、請求項1に記載の化合物であって、
ここで:
はAであり;
は:
【化6】

であり;
は:
【化7】

であり;
は、独立してO、S、N(R)、N(OR)、またはN(N(R)(R))であり;
は、独立して結合、O、N(R)、N(OR)、N(N(R)(R))、または−S(O)M2−であり;そしてここで、Yは、2つのリン原子に結合する場合、Yは、また、C(R)(R)であり得;
は、独立してH、R、W、保護基、または次式:
【化8】

であり;
は、独立してH、W、R、または保護基であり;
は、独立してH、R、またはRであって、ここで、各々のRは、独立して、0〜3個のR基で置換され;
は、R3a、R3b、R3c、またはR3dであるが、ただし、Rがヘテロ原子に結合される場合、Rは、R3cまたはR3dであり;
3aは、F、Cl、Br、I、−CN、N、または−NOであり;
3bは、Yであり;
3cは、−R、−N(R)(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)、−S(O)(OR)、−S(O)(OR)、−OC(Y)R、−OC(Y)OR、−OC(Y)(N(R)(R))、−SC(Y)R、−SC(Y)OR、−SC(Y)(N(R)(R))、−N(R)C(Y)R、−N(R)C(Y)OR、または−N(R)C(Y)(N(R)(R))であり;
3dは、−C(Y)R、−C(Y)OR、または−C(Y)(N(R)(R))であり;
は、1〜18個の炭素原子からなるアルキル、2〜18個の炭素原子からなるアルケニル、または2〜18個の炭素原子からなるアルキニルであり;
は、Rであって、各々のRは、0〜3個のR基で置換され;
は、WまたはWであり;
は、R、−C(Y)R、−C(Y)W、−SOまたは-SOであり;
は、炭素環または複素環であり、ここで、Wは、独立して0個〜3個のR基で置換され;
は、独立して1個、2個または3個のA基で置換されるWであり;
M2は、0、1または2であり;
M12aは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
M12bは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
M1a、M1cおよびM1dは、独立して0または1であり;
M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
およびLは、−N−または−CR−であるが、ただし、LまたはLの一方のみが窒素原子であり;
は、水素、アルキル、アリール、または置換アリールであり
20は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキルアリール、シクロアルキル、置換アリール、または−NRであり;
およびRは、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、またはアラルキルであり;
21は、水素、アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラルキルであり;そして
22およびR23は、独立して、水素、アルキル、置換アリール、またはアラルキルである、
化合物。
【請求項6】
は、以下の式:
【化9】

である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
は、以下の式:
【化10】

である、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
は、以下の式:
【化11】

である、請求項5に記載の化合物。
【請求項9】
は、以下の式:
【化12】

である、請求項5に記載の化合物。
【請求項10】
は、以下の式:
【化13】

であり、そしてW5aは、炭素環または複素環であって、ここでW5aは、独立して0または1個のR基で置換される、請求項5に記載の化合物。
【請求項11】
M12aが1である、請求項5に記載の化合物。
【請求項12】
は、以下の式:
【化14】

である、請求項5に記載の化合物。
【請求項13】
は、以下の式:
【化15】

である、請求項5に記載の化合物。
【請求項14】
は、以下の式:
【化16】

であり、W5aは、独立して0または1個のR基で置換された炭素環である、請求項5に記載の化合物。
【請求項15】
は、以下の式:
【化17】

であり、
2bは、O、またはN(R)であり;そして
M12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である、請求項5に記載の化合物。
【請求項16】
は、以下の式:
【化18】

であり、W5aは、独立して0または1個のR基で置換された炭素環である、請求項5に記載の化合物。
【請求項17】
は、以下の式:
【化19】

であり、W5aは、炭素環または複素環であって、ここでW5aは、独立して0または1個のR基で置換される、請求項5に記載の化合物。
【請求項18】
は、以下の式:
【化20】

であり、
2bは、O、またはN(R)であり;そして
M12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である、請求項5に記載の化合物。
【請求項19】
は、以下の式:
【化21】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
は、以下の式:
【化22】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
は、以下の式:
【化23】

であって
1aは、O、またはSであり;そして
2aは、O、N(R)、またはSである、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
は、以下の式:
【化24】

であって、Y2bは、O、またはN(R)である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
は、以下の式:
【化25】

であって、
は、独立してH、または1〜18個の炭素原子からなるアルキルであり;
2bは、OまたはN(R)であり;そして
M12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
は、以下の式:
【化26】

であって、
2bは、OまたはN(R)であり;そして
M12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
M12dが1である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
は、以下の式:
【化27】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
は、以下の式:
【化28】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
が炭素環である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
は、以下の式:
【化29】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
がフェニルである、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
M12bが1である、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
は、以下の式:
【化30】

であって
1aは、O、またはSであり;そして
2aは、O、N(R)、またはSである、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
は、以下の式:
【化31】

であって、そしてY2bは、O、またはN(R)である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
は、以下の式:
【化32】

であって、
は、独立してH、または1〜18個の炭素原子からなるアルキルであり;
2bは、OまたはN(R)であり;そして
M12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
がHである、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
M12dが1である、請求項34に記載の化合物。
【請求項37】
は、以下の式:
【化33】

であって、フェニル炭素環は、0、1、2、または3個のR基で置換される、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
は、以下の式:
【化34】

であって、
は、独立してH、または1〜18個の炭素原子からなるアルキルである、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
は、以下の式:
【化35】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
は、以下の式:
【化36】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項41】
は、以下の式:
【化37】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項42】
は、以下の式:
【化38】

であって、
1aは、O、またはSであり;そして
2aは、O、N(R)、またはSである、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項43】
は、以下の式:
【化39】

であって、
1aは、O、またはSであり;
2bは、O、またはN(R)であり;そして
2cは、O、N(R)、またはSである、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項44】
は、以下の式:
【化40】

であって、
は、独立してH、または1〜18個の炭素原子からなるアルキルであり;
1aは、O、またはSであり;
2bは、O、またはN(R)であり;
2dは、OまたはN(R)であり;そして
M12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項45】
は、以下の式:
【化41】

であって、
2bは、O、またはN(R)であり;そして、
M12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項46】
は、以下の式:
【化42】

であって、そしてY2bは、O、またはN(R)である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項47】
は、以下の式:
【化43】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項48】
は、以下の式:
【化44】

である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項49】
は、以下の式:
【化45】

であって、
1aは、O、またはSであり;そして
2aは、O、N(R)、またはSである、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項50】
は、以下の式:
【化46】

であって、
1aは、O、またはSであり;
2bは、O、またはN(R)であり;そして
2cは、O、N(R)、またはSである、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項51】
は、以下の式:
【化47】

であって、
は、独立してH、または1〜18個の炭素原子からなるアルキルであり;
1aは、O、またはSであり;
2bは、O、またはN(R)であり;
2dは、OまたはN(R)であり;そして
M12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項52】
は、以下の式:
【化48】

であって、
2bは、O、またはN(R)であり;そして
M12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である、
請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項53】
は、以下の式:
【化49】

であり、そしてY2bは、O、またはN(R)である、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項54】
は、以下の式:
【化50】

であって、ここで各々のRは、独立して(C〜C)アルキルである、請求項5に記載の化合物。
【請求項55】
請求項2に記載の化合物であって、
は、水素または置換アリールであり;
20は、水素、シクロアルキル、または−NRであり;
は水素であり、そしてRは、置換アルキル、または置換アリールであり;
21は、水素、アルキル、置換シクロアルキル、または置換アラルキルであり;
22は、水素またはアルキルであり;そして
23は、水素、置換アリール、または置換シクロアルキル、またはアラルキルである、
化合物。
【請求項56】
請求項1〜55のいずれか1項に記載の化合物であって、該化合物は、セリン/スレオニンキナーゼ、チロシンキナーゼ、Bcr−Ablキナーゼ、サイクリン依存性キナーゼ、Flt3チロシンキナーゼ、MAP Erkキナーゼ、JAK3キナーゼ、VEGFレセプターキナーゼ、PDGFレセプターチロシンキナーゼ、プロテインキナーゼC、インシュリンレセプターチロシンキナーゼおよび/またはEGFレセプターチロシンキナーゼを阻害する、化合物。
【請求項57】
薬学的に受容可能な賦形剤と、請求項1〜55のいずれか1項に記載の化合物とを含む、薬学的組成物。
【請求項58】
請求項1〜55のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に受容可能な賦形剤とを含む、単位投薬形態。
【請求項59】
インビトロまたはインビボでキナーゼを阻害するための方法であって、このような処理を必要とするサンプルを、請求項1〜55のいずれか1項に記載の化合物と接触させる工程を包含する、方法。
【請求項60】
前記接触させる工程が、インビボにおいてである、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
動物においてキナーゼを阻害する方法であって、該動物に、請求項1〜55のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項62】
前記化合物は、薬学的に受容可能なキャリアとともに処方される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記処方物は、第2の活性成分をさらに含有する、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
請求項59〜63のいずれか1項に記載の方法であって、前記キナーゼは、セリン/スレオニンキナーゼ、チロシンキナーゼ、Bcr−Ablキナーゼ、サイクリン依存性キナーゼ、Flt3チロシンキナーゼ、MAP Erkキナーゼ、JAK3キナーゼ、VEGFレセプターキナーゼ、PDGFレセプターチロシンキナーゼ、プロテインキナーゼC、インシュリンレセプターチロシンキナーゼおよび/またはEGFレセプターチロシンキナーゼである、方法。
【請求項65】
癌の処置を必要とする動物において、癌を処置する方法であって、請求項1〜55のいずれか1項に記載の有効量の化合物を、該動物へ投与する工程を包含する、方法。
【請求項66】
医学的療法において使用するための、請求項1〜55のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項67】
動物においてキナーゼを阻害するための医薬を調製するための、請求項1〜55のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項68】
請求項67に記載の使用であって、前記キナーゼは、セリン/スレオニンキナーゼ、チロシンキナーゼ、Bcr−Ablキナーゼ、サイクリン依存性キナーゼ、Flt3チロシンキナーゼ、MAP Erkキナーゼ、JAK3キナーゼ、VEGFレセプターキナーゼ、PDGFレセプターチロシンキナーゼ、プロテインキナーゼC、インシュリンレセプターチロシンキナーゼおよび/またはEGFレセプターチロシンキナーゼである、使用。
【請求項69】
動物において、癌を処置するための医薬を調製するための、請求項1〜55のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項70】
本明細書中のスキームおよび実施例に記載されるとおりの、化合物を調製する方法。
【請求項71】
薬学的組成物を調製するための方法であって、該方法は、薬学的に受容可能な賦形剤と、請求項1〜55のいずれか1項に記載の化合物を混合する工程を包含する、方法。

【公表番号】特表2007−529421(P2007−529421A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547456(P2006−547456)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/043595
【国際公開番号】WO2005/063258
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(500029420)ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】