説明

キノコの菌体選別方法及びキット

【課題】キノコの人工栽培において、目視判断のための高い技術を不要として、簡便かつ正確に優良キノコ菌体と不良キノコ菌体とを識別する方法を提供すること。
【解決手段】少なくとも1種のキノコ遺伝子の発現量及び/又はその発現パターンを指標としてキノコの品種内差を識別することを特徴とするキノコの菌体選別方法に関する。例えば、マイクロアレイ解析及び定量リアルタイムPCRの結果から得られた遺伝子の発現量及び/又は発現パターンを比較することによって、優良キノコ菌体と不良キノコ菌体とを識別する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種のキノコ遺伝子の発現量及び/又はその発現パターンを指標としてキノコの品種内差を識別することを特徴とするキノコの菌体選別方法。
【請求項2】
少なくとも1種のキノコ遺伝子の発現量及び/又はその発現パターンを指標にキノコの品種内差を識別し、キノコを選別又は純化して菌株を得ることを特徴とする請求項1に記載のキノコの菌体選別方法。
【請求項3】
キノコ遺伝子の発現量及び/又はその発現パターンを、ハイブリダイゼーション、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)又はシークエンシングによって検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のキノコの菌体選別方法。
【請求項4】
キノコ遺伝子が、配列番号1〜312のいずれかに示される塩基配列を有するか、又は配列番号1〜312のいずれかに示される塩基配列の全部若しくは一部に対して相補的な配列を有する核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズするか、又は配列番号1〜312のいずれかに示される塩基配列に対して80%以上の相同性を有する塩基配列を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のキノコの菌体選別方法。
【請求項5】
キノコ遺伝子が、配列番号13、100、138、160、212若しくは292に示される塩基配列を有するか、又は配列番号13、100、138、160、212若しくは292のいずれかに示される塩基配列の全部若しくは一部に対して相補的な配列を有する核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズするか、又は配列番号13、100、138、160、212若しくは292のいずれかに示される塩基配列に対して80%以上の相同性を有する塩基配列を有することを特徴とする請求項4に記載のキノコの菌体選別方法。
【請求項6】
キノコ遺伝子の発現量及び/又はその発現パターンを、該遺伝子によりコードされるタンパク質の発現量及び/又はその発現パターンにより検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のキノコの菌体選別方法。
【請求項7】
タンパク質が、配列番号313〜624のいずれかに示されるアミノ酸配列を有するタンパク質、又は配列番号313〜624のいずれかに示されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が置換、欠失、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列を有し、かつ前記タンパク質と同等の活性若しくは機能を有するタンパク質、又は配列番号313〜624のいずれかに示されるアミノ酸配列に対して80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有するタンパク質であることを特徴とする請求項6に記載のキノコの菌体選別方法。
【請求項8】
タンパク質の発現量及び/又はその発現パターンを、該タンパク質に対する抗体を用いた、ウエスタンブロッティング、ラジオイムノアッセイ、酵素イムノアッセイ、蛍光イムノアッセイ又はサンドイッチイムノアッセイによって検出することを特徴とする請求項6又は7に記載のキノコの菌体選別方法。
【請求項9】
品種内差が、キノコ子実体の形成の正常及び異常、味、含有成分又は耐病性である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のキノコの菌体選別方法。
【請求項10】
キノコが、マイタケ、エリンギ、ブナシメジ、シイタケ、ホンシメジ、ハタケシメジ、エノキタケ、ナメコ、ツクリタケ、ヒラタケ及びマツタケを含む食用キノコより選択されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のキノコの菌体選別方法。
【請求項11】
キノコ遺伝子又は該遺伝子によりコードされるタンパク質の発現量及び/又はその発現パターンを検出するための手段を含むことを特徴とするキノコの菌体選別用キット。
【請求項12】
キノコ遺伝子の発現量及び/又はその発現パターンを検出するための手段がプライマー又はプローブであることを特徴とする請求項11に記載のキノコの菌体選別用キット。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−90603(P2012−90603A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−242507(P2010−242507)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 発行者名:日本きのこ学会会長 山中 勝次 刊行物名:日本きのこ学会 第14回大会 講演要旨集 掲載頁:47頁(A−10)、及び48頁(A−11) 刊行物発行日:平成22年9月1日
【出願人】(593084915)株式会社雪国まいたけ (30)
【Fターム(参考)】