説明

キャップ

【課題】使用者の意図に沿って、内容物を定量に、または不定量に吐出させることが可能なキャップを提供する。
【解決手段】本キャップ1は、特に、キャップ本体4と計量体5との間に、容器2の倒立状態で、計量体5に設けた流通口29からの内容物を計量する計量域45と、キャップ本体4の定量吐出用孔20に対向し、容器2の正立状態で、計量域45からの内容物を貯溜する貯溜域46とが備えられる。これにより、蓋体6により定量吐出用孔20だけを開放して、容器2を定量吐出用孔20が下方を向くように傾ければ、一定量の内容物が定量吐出用孔20から吐出され、一方、蓋体6により不定量吐出用孔21だけを開放して、容器2を不定量吐出用孔21が下方を向くように傾ければ、内容物が連続して不定量吐出用孔21から吐出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の意図に沿って、内容物を定量にまたは不定量に吐出可能なキャップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、特許文献1には、容器本体内と連通し、容器本体を倒立させた状態で内容物が容器本体内から流れ込む第1貯留室と、容器本体を正立させた状態で内容物が前記第1貯留室から流れ込み貯留される第2貯留室と、前記第1貯留室を横切るようにして延び、前記第2貯留室に一端開口が臨む筒状の吐出樋とを備えた定量吐出キャップが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−241957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に係る定量吐出キャップでは、内容物を定量吐出させることは可能であるが、連続的に不定量吐出させることができず、使用者にとって不都合が生じることがある。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、容器内の内容物を定量に、または不定量に吐出させることが可能なキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、容器口に装着されるキャップであって、該キャップは、前記容器口に装着され、天端壁部を有する筒状に形成されるキャップ本体と、該キャップ本体の内部に配置される計量体と、前記キャップ本体の天端壁部の上面に配置される蓋体とから構成され、前記キャップ本体は、その天端壁部に設けた定量吐出用孔及び不定量吐出用孔を備え、前記計量体は、前記キャップ本体の不定量吐出用孔に対向して、容器内からの内容物が流通する流通口を備え、前記蓋体は、前記キャップ本体の定量吐出用孔及び不定量吐出用孔をそれぞれ独立して閉塞する第1及び第2閉塞部を備え、前記キャップ本体と前記計量体との間に、容器の倒立状態で、前記流通口からの内容物を計量する計量域と、前記キャップ本体の定量吐出用孔に対向し、容器の正立状態で、前記計量域からの内容物を貯溜する貯溜域とを備えたことを特徴とするものである。
請求項1の発明では、容器内の内容物を定量吐出させる際には、容器を倒立させると、容器口からの内容物がキャップ本体内に配置された計量体の流通口からキャップ本体と計量体との間に備えた計量域に流れ込む。続いて、容器を正立させると、計量域からの内容物がキャップ本体と計量体との間に備えた貯溜域に流れ込む。そして、蓋体の第1閉塞部をキャップ本体の定量吐出用孔から離脱させて定量吐出用孔を開放し、容器を定量吐出用孔が下方を向くように傾ければ、キャップ本体内の貯溜域に貯溜された内容物が、キャップ本体の定量吐出用孔から外部に一定量吐出される。
一方、容器内の内容物を連続的に不定量吐出させる際には、蓋体の第2閉塞部をキャップ本体の不定量吐出用孔から離脱させて該不定量吐出孔を開放し、容器を不定量吐出用孔が下方を向くように傾ければ、容器内の内容物が連続して容器口から計量体に設けた流通口を経てキャップ本体の不定量吐出用孔から外部に吐出される。
【0007】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記キャップ本体は、前記天端壁部の定量用吐出孔の周辺から垂設される吐出案内部を備えていることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、内容物を定量吐出させる際、キャップ本体と計量体との間に備えた貯溜域に貯溜された内容物を吐出案内部に沿って容易にキャップ本体の定量吐出用孔へ案内することが可能になる。
【0008】
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明において、前記吐出案内部は、その下端から所定高さの範囲の不定量吐出用孔側の周壁を切り欠いて構成されることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、キャップ本体と計量体との間に備えた貯溜域に貯溜された内容物を吐出案内部内に容易に流入させることが可能になる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のキャップによれば、使用者の意図に沿って、簡単な操作によって内容物を定量、または不定量吐出させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るキャップの断面図である。
【図2】図2は、本キャップのキャップ本体を示し、(a)は上面図で、(b)は断面図であり、(c)は下面図である。
【図3】図3は、本キャップの計量体を示し、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図4】図4は、本キャップの蓋体を示し、(a)は上面図で、(b)は断面図であり、(c)は下面図である。
【図5】図5は、本キャップにおいて内容物を定量吐出させる様子を段階的に示した図である。
【図6】図6は、本キャップにおいて内容物を不定量吐出させる様子を段階的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るキャップ1は、図1に示すように、容器2の容器口3に装着されるものであって、容器2の容器口3に装着されるキャップ本体4と、該キャップ本体4の内部に配置される計量体5と、キャップ本体4に設けた定量吐出用孔20及び不定量吐出用孔21をそれぞれ独立して、別々に閉塞する蓋体6とから構成される。容器2内には、例えば、粉状または顆粒状の調味料等が内容物として充填される。
【0012】
キャップ本体4は、図1及び図2に示すように、平面視円形状の天端壁部10と、該天端壁部10の外周端から垂設される円筒状の胴部11と、該胴部11の内側で天端壁部10から該胴部11と同心状に垂設される円筒状支持部12とから構成される。円筒状支持部12は胴部11よりもその高さが相当低く形成されている。胴部11の内周面の、円筒状支持部12の下端よりも下方の位置に、容器2の容器口3の外周面に設けた雄ねじ部14に螺合する雌ねじ部15が形成されている。
【0013】
また、キャップ本体4の天端壁部10の上面には、蓋体6が嵌合される溝状凹部16が形成される。溝状凹部16の平面視形状は、蓋体6の平面視形状と略一致する。該溝状凹部16は、その平面視形状が、間隔を置き互いに平行に延びる直線部17、17と、胴部11の外周面に一致して対向する円弧部18、18とを接続した形状に形成される。溝状凹部16の各直線部17には、その幅方向略中央に係合凹部19がそれぞれ形成される。また、天端壁部10の溝状凹部16の底部には、各直線部17の延びる方向に沿って定量吐出用孔20及び不定量吐出用孔21が間隔を置いてそれぞれ開口している。これら定量吐出用孔20及び不定量吐出用孔21は各直線部17から等間隔で形成される。またこれら定量吐出用孔20及び不定量吐出用孔21は円筒状支持部12の内側に形成される。なお、本実施の形態では、図2の右側の孔が不定量吐出用孔21であり、左側の孔が定量吐出用孔20である。キャップ本体4の円筒状支持部12の下端内周面には、内方に突設される支持突部24が一条形成される。キャップ本体4の円筒状支持部12の内径は、後述する計量体5のC字状壁部27の外径に略一致する。
【0014】
さらに、キャップ本体4には、天端壁部10に設けた定量吐出用孔20の周辺から所定高さのU字状の吐出案内部25が垂設される。該U字状の吐出案内部25の両端部が円筒状支持部12の内周面に接続されて上下方向に貫通する空間22が形成される。なお、本実施形態では、吐出案内部25はU字状部材で構成されているが、上下方向に貫通する空間22を定量吐出孔20の下方に形成すればよいので、U字状部材に限定するものではない。吐出案内部25の下端部は、円筒状支持部12の下縁に設けた支持突部24よりも上方に位置し、支持突部24と所定間隔を有するようになる。この間隔は後述する計量体5の水平壁部30の厚み分に相当する。また、吐出案内部25の下端に切欠部26が形成されている。切欠部26は吐出案内部25の下端から所定高さの範囲に亘り、不定量吐出用孔21側、すなわち、円筒状支持部12の中心に向かう側に形成される。本実施の形態では、切欠部26は、吐出案内部25の下端から全高の半分程度の高さまでの範囲で形成される。
【0015】
計量体5は、図1及び図3に示すように、所定範囲の周壁が開放される、所定高さのC字状壁部27と、該C字状壁部27の内部を塞ぐように配置される屈曲板部28とから構成される。屈曲板部28は、水平壁部30と、該水平壁部30に連設された傾斜壁部31とからなり、平面視形状が円形状の一部が欠円された形状に形成されている。屈曲板部28の欠円された開口部位が、C字状壁部27の開放されている側と反対側に位置しており、C字状壁部27の壁面近くに形成された開口部位が、容器2内の内容物が流通する流通口29となる。屈曲板部28の水平壁部30は、図3に示すように、C字状壁部27の開放されている側の下端近傍を塞ぐように接続され、傾斜壁部31は水平壁部30の中心寄りの部位から連続して屈曲して斜め上方に延び、その側面がC字状壁部27の内周面に接続され、その上縁31aが流通口29を形成する。なお、C字状壁部27は、屈曲板部28を円筒状支持部12内に形成するための支持部材であるので、円筒状または柵状であってもよい。
【0016】
蓋体6は、図1及び図4に示すように、板状に形成され、その平面視形状は、キャップ本体4の天端壁部10の上面に設けた溝状凹部16の平面視形状と略一致しており、同心状で互いに対向する円弧部32、32と、互いに平行に延び対向する直線部33、33とを接続した形状に形成される。蓋体6の下面には、各円弧部32、32間に各直線部33の延びる方向に沿って間隔を置いて2つの突設部34a、34bが下方に向けてそれぞれ突設される。各突設部34a、34bは、各直線部33から等間隔で配置される。各突設部34a、34bは、所定厚の平面視円形状に形成され、その下面に円形状凹部35が形成されることで環状突部36が形成される。なお、蓋体6の突設部34aがキャップ本体4の天端壁部10に設けた定量吐出用孔20を閉鎖する第1閉塞部に相当し、突設部34bがキャップ本体4の天端壁部10に設けた不定量吐出用孔21を閉鎖する第2閉塞部に相当する。
【0017】
また、蓋体6には、その下面の各突設部34a、34b間の位置に段階的に薄肉に形成された2本のヒンジ部42、42を、各直線部33、33と直交する方向に沿って間隔を置いてそれぞれ形成している。この結果、突設部34aが配置される回動部40a及び突設部34bが配置される回動部40bと、各回動部40a、40b間に所定幅で各直線部33と直交するように延びる矩形状の不動部41とが形成される。これにより、各回動部40a、40bが各ヒンジ部42、42を中心にそれぞれ上下方向に回動できるようになる。また、蓋体6の不動部41の各直線部33、33側の両端部には、各直線部33、33から外方に突設する係合突部43、43がそれぞれ形成されている。
【0018】
そして、図1に示すように、キャップ本体4の天端壁部10に設けた溝状凹部16に蓋体6を整合して、キャップ本体4の溝状凹部16の対向する直線部17、17に設けた各係合凹部19、19に、蓋体6の不動部41の各直線部33、33側の両端に設けた係合突部43、43を嵌合する。これと同時に、蓋体6に設けた各突設部34a、34bの環状突部36、36を、キャップ本体4の天端壁部10の溝状凹部16に設けた定量吐出用孔20及び不定量吐出用孔21にそれぞれ嵌合して、これら定量吐出用孔20及び不定量吐出用孔21を閉塞する。この時、キャップ本体4の天端壁部10の上面と蓋体6の上面とが略一致する。
【0019】
次に、計量体5のC字状壁部27の開放部位にキャップ本体4内に垂設されるU字状の吐出案内部25が位置するように、計量体5のC字状壁部27の外周面をキャップ本体4の円筒状支持部12の内周面に当接させつつ、計量体5をキャップ本体4の円筒状支持部12内に挿入して、計量体5のC字状壁部27の下端をキャップ本体4の円筒状支持部12の下端に設けた支持突部24により支持させる。この結果、キャップ本体4内に備えた計量体5の、容器2内の内容物が流通する流通口29(計量体5の屈曲板部28の開口部位)と、キャップ本体4の溝状凹部16の底部に設けた不定量吐出用孔21とが対向する。また、キャップ本体4に備えた吐出案内部25の切欠部26を除く下端が計量体5の屈曲板部28の水平壁部30の上面に接触すると共に、吐出案内部25の切欠部26の側方に、計量体5の屈曲板部28の傾斜壁部31が位置するようになる。
【0020】
この状態において、キャップ本体4内で、計量体5の屈曲板部28の傾斜壁部31の先端よりも上方(流通口29より上方)で、吐出案内部25の周辺の、計量体5のC字状壁部27及びキャップ本体4の天端壁部10により囲まれた領域が、容器2の倒立状態において、キャップ本体4内の流通口29からの内容物を計量する計量域45として機能する。また、計量体5の屈曲板部28上で、吐出案内部25と円筒状支持部12とで仕切られ上下方向に貫通する空間22を含むC字状壁部27の内部の領域が、容器2を倒立状態から正立状態にした際に、倒立状態時において計量域45にて計量された内容物を貯溜する貯溜域46として機能する。
【0021】
最終的に、容器2の容器口3にキャップ1のキャップ本体4の胴部11を被せ、容器口3の外周面に設けた雄ねじ部14に、キャップ本体4の胴部11の内周面に設けた雌ねじ部15を螺合して、容器口3に本キャップ1を装着する。
【0022】
次に、本発明の実施形態に係るキャップ1において内容物を定量吐出させる方法を図5に基づいて説明する。
上述したように、本キャップ1が容器口3に装着された後、まず、容器2内の内容物を定量吐させる際には、図5(a)に示すように、容器2を倒立させる。すると、容器口3からの内容物がキャップ本体4内に配置された計量体5の流通口29から、上述した計量域45に流れ込む。続いて、図5(b)に示すように、容器2を正立させると、計量域45の内容物の大部分は、キャップ本体4内の計量体5の流通口29から容器2内に落下するが、内容物の一定量は、キャップ本体4内に備えた計量体5の屈曲板部28の傾斜壁部31に沿って、上述した貯溜域46に流れ込む。
【0023】
そして、図5(c)に示すように、蓋体6の定量吐出用孔20側の回動部40aだけを、ヒンジ部42を介して上方に回動させて、キャップ本体4の天端壁部10に設けた定量吐出用孔20を開放して、容器2を定量吐出用孔20が下方を向くように倒立させれば、キャップ本体4内の貯溜域46に貯溜された内容物が、キャップ本体4の吐出案内部25と円筒状支持部12とで仕切られ上下方向に貫通する空間22を経て天端壁部10の定量吐出用孔20から外部に一定量吐出される。なお、これと同時に、容器口3からの内容物がキャップ本体4内の計量体5に設けた流通口29から計量域45に流れ込むようになる。続いて、蓋体6の回動部40aにより、キャップ本体4の定量吐出用孔20を閉塞して(閉塞しなくてもよい)、容器2を正立させれば図5(b)に示す状態となり、引き続き、キャップ本体4の定量吐出用孔20を開放して、容器2を定量吐出用孔20が下方を向くように傾ければ、図5(c)に示す状態となる。
これから解るように、内容物を一定量吐出させた後、引き続き、一定量の内容物を吐出させる際には、容器2を正立状態から倒立させるだけの操作で、一定量の内容物をキャップ本体4の定量吐出用孔20から吐出させることが可能になる。
【0024】
次に、本発明の実施形態に係るキャップ1において内容物を不定量吐出させる方法を図6に基づいて説明する。
内容物を一定量吐出させた後不定量吐出させる際には、図6(a)の状態から、図6(b)に示すように、蓋体6の不定量吐出用孔21側の回動部40bだけを、ヒンジ部42を介して上方に回動させて、キャップ本体4の天端壁部10に設けた不定量吐出用孔21を開放して、容器2を不定量吐出用孔21が下方を向くように傾ければ、キャップ本体4内に備えた計量体5の水平壁部30上の貯溜域46に溜まっていた内容物が計量体5の傾斜壁部31に案内されてキャップ本体4の天端壁部10に設けた不定量吐出用孔21から外部に吐出され、同時に、容器2内の内容物が容器口3からキャップ本体4内の計量体5に備えた流通口29を経てキャップ本体4の天端壁部10に設けた不定量吐出用孔21から外部に連続的に吐出される。
なお、内容物を不定量吐出させた後に定量吐出させるには、図5(a)〜(c)の操作を行えばよい。
【0025】
以上説明したように、本発明の実施形態に係るキャップ1によれば、容器2内の内容物を定量吐出させる際には、蓋体6により定量吐出用孔20だけを開放して、容器2を定量吐出用孔20が下方を向くように傾ければ、一定量の内容物がキャップ本体4の定量吐出用孔20から吐出される。一方、容器2内の内容物を不定量吐出させる際には、蓋体6により不定量吐出用孔21だけを開放して、容器2を不定量吐出用孔21が下方を向くように傾ければ、内容物が連続してキャップ本体4の不定量吐出用孔21から吐出される。
このように、本キャップ1では、使用者の意図に沿って、内容物を一定量吐出させたり、連続的に不定量吐出させることが可能となり、使用者にとって使い勝手が非常に良くなる。
【符号の説明】
【0026】
1 キャップ,2 容器,3 容器口,4 キャップ本体,5 計量体,6 蓋体,10 天端壁部,20 定量吐出用孔,21 不定量吐出用孔,22 空間,25 吐出案内部,26 切欠部,29 流通口,34a 突設部(第1閉塞部),34b 突設部(第2閉塞部),45 計量域,46 貯溜域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器口に装着されるキャップであって、
該キャップは、前記容器口に装着され、天端壁部を有する筒状に形成されるキャップ本体と、該キャップ本体の内部に配置される計量体と、前記キャップ本体の天端壁部の上面に配置される蓋体とから構成され、
前記キャップ本体は、その天端壁部に設けた定量吐出用孔及び不定量吐出用孔を備え、
前記計量体は、前記キャップ本体の不定量吐出用孔に対向して、容器内からの内容物が流通する流通口を備え、
前記蓋体は、前記キャップ本体の定量吐出用孔及び不定量吐出用孔をそれぞれ独立して閉塞する第1及び第2閉塞部を備え、
前記キャップ本体と前記計量体との間に、容器の倒立状態で、前記流通口からの内容物を計量する計量域と、前記キャップ本体の定量吐出用孔に対向し、容器の正立状態で、前記計量域からの内容物を貯溜する貯溜域とを備えたことを特徴とするキャップ。
【請求項2】
前記キャップ本体は、前記天端壁部の定量用吐出孔の周辺から垂設される吐出案内部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
【請求項3】
前記吐出案内部は、その下端から所定高さの範囲の不定量吐出用孔側の周壁を切り欠いて構成されることを特徴とする請求項2に記載のキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−35553(P2013−35553A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170998(P2011−170998)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000220206)東京ライト工業株式会社 (25)
【Fターム(参考)】