キャリアマネジメントの方法及び通信装置
【課題】無線通信システムのUE(ユーザー端末)でキャリアマネジメントを実行する方法を提供する。
【解決手段】方法は、複数のキャリアを配置する段階と、MAC(媒体アクセス制御)シグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階とを含む。
【解決手段】方法は、複数のキャリアを配置する段階と、MAC(媒体アクセス制御)シグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はキャリアマネジメント(carrier management)の方法及び通信装置に関し、特にキャリアアグリゲーション(CA)技術をサポートするために、無線通信システムのUE(ユーザー端末)でキャリアマネジメントを実行する方法及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(long term evolution)無線通信システムは、第三世代移動通信システム(例えばUMTS(汎用移動通信システム))をもとに確立されたアドバンスド高速無線通信システムである。LTE無線通信システムはパケット交換のみサポートし、そのRLC(無線リンク制御)層とMAC(媒体アクセス制御)層は基地局(ノードB)とRNC(無線ネットワークコントローラ)に個別に設ける必要がなく、同一の通信ネットワークエンティティーに統合できるので、システム構造が比較的に簡単である。
【0003】
しかし、将来各種サービスへの需要を満足するために、3GPP(第三世代パートナーシッププロジェクト)はLTEシステムの後につく次世代の無線通信システム、LTE−A(LTEアドバンスド)システムの仕様制定に取り組んでいる。LTE−Aシステムにはキャリアアグリゲーション(CA)技術が導入されている。この技術は、複数のコンポーネントキャリアを集約することで、UEの送信帯域幅を拡大してスペクトル利用効率を向上させる。
【0004】
現行のCA技術は以下の特徴を有する。
(1) 連続したコンポーネントキャリアの集約をサポートすると同時に、非連続のコンポーネントキャリアの集約もサポートする。
(2) アップリンクとダウンリンクの集約キャリア数が異なっても可能である。しかし、従来のシステムと互換するために、アップリンクとダウンリンクに同数のコンポーネントキャリアを配置しなければならない。
(3) 異なる送信帯域幅を得るために、アップリンクとダウンリンクに数量が異なったコンポーネントキャリアを配置することができる。
(4) UEにとって、各コンポーネントキャリアはトランスポートブロックを独力で送信し、独立したHARQ(ハイブリッド自動リピート要求)メカニズムを有する。
【0005】
そのほか、UEのキャリア配置はRRC再設定(radio resource control reconfiguration)により行われる。例えば、UEの複数のコンポーネントキャリアを配置するために、ネットワークはRRC接続セットアップメッセージまたはRRC再設定メッセージを発信する。
【0006】
一般に、CA起動後、関連のスケジューリングと制御情報を取得してデータを受信するために、UEは上位層(例えばRRC(無線リソース制御)層)により配置されたすべてのキャリアを同時にモニターしなければならない。しかし、特定の場合、例えばデータレートが低いかUEがアイドリング状態にあった場合では、一部のキャリアが利用されず、すべてのキャリアを継続的にモニターすることはUEに不必要な電力消費をもたらすので、一部のキャリアをオフか無効にすることが必要である。しかし前述のように、キャリアの配置は上位層シグナリングにより行わなければならず、多くの時間を費やすだけでなく、UEの現在状態を即時に反映することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は主として、無線通信システムのUEでキャリアマネジメントを実行する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、無線通信システムのUE(ユーザー端末)に用いられるキャリアマネジメントの方法を開示する。無線通信システムはキャリアアグリゲーション(CA)技術をサポートし、それによりUEは多重キャリアで送信することが可能である。方法は、複数のキャリアを配置する段階と、MAC(媒体アクセス制御)シグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階とを含む。
【0009】
本発明では更に、無線通信システムのUEに用いられるキャリアマネジメントを実行するための通信装置を開示する。無線通信システムはCA技術をサポートし、それにより当該UEは多重キャリアで送信することが可能である。通信装置は、プログラムを実行するCPU(中央処理装置)と、CPUに結合され、プログラムを記憶する記憶装置とを含む。プログラムは、複数のキャリアを配置する段階と、MACシグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】無線通信システムを表す説明図である。
【図2】無線通信装置のブロック図である。
【図3】図2に示すプログラムを表す説明図である。
【図4】本発明の実施例による方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1を参照する。図1は無線通信システム10を表す説明図である。無線通信システム10は望ましくはLTE−Aシステムであって、概してネットワークと複数のUEからなる。図1に示すネットワークとUEは無線通信システム10の構造を説明するために用いるに過ぎない。実際、ネットワークは要求に応じて複数の基地局、RNC(無線ネットワークコントローラー)を含みうる。UEは携帯電話、コンピュータシステムなどの装置である。
【0012】
図2を参照する。図2は無線通信装置100のブロック図である。無線通信装置100は図1に示すUEを実施する。説明を簡素化するため、図2では無線通信装置100の入力装置102と、出力装置104と、制御回路106と、CPU(中央処理装置)108と、記憶装置110と、プログラム112と、トランシーバー114のみ示している。無線通信装置100において、制御回路106はCPU108を用いて記憶装置110に記憶されたプログラム112を実行し、無線通信装置100の動作を制御し、入力装置102(例えばキーボード)でユーザーが入力した信号を受信し、出力装置104(スクリーン、スピーカーなど)で映像、音声などの信号を出力する。無線信号を受発信するトランシーバー114は受信した信号を制御回路106に送信し、または制御回路106による信号を無線で出力する。言い換えれば、通信プロトコルに当てはめれば、トランシーバー114は第一層の一部とみなされ、制御回路106は第二層と第三層の機能を実施する。
【0013】
図3を参照する。図3は図2に示すプログラム112を表す説明図である。プログラム112はアプリケーション層200と、第三層インターフェイス202と、第二層インターフェイス206を備え、第一層インターフェイス218と接続されている。第三層インターフェイス202はRRC(無線リソース制御)を実施する。第二層インターフェイス206はRLC(無線リンク制御)層インターフェイスとMAC(媒体アクセス制御)層インターフェイスを含み、リンク制御を実施する。第一層インターフェイス218は物理接続を実施する。
【0014】
LTE−A無線通信システムにおいて、プログラム112はキャリアアグリゲーション(CA)技術をサポートするので、UEはネットワークにより配置された複数のキャリアを利用して送信することができる。それに鑑みて、本発明の実施例ではネットワークにより配置されたキャリアを迅速に有効/無効にして、システム効率を向上させるために、キャリアマネジメントプログラム220を提供する。
【0015】
図4を参照する。図4は本発明の実施例による方法40のフローチャートである。下記方法40は、無線通信システムのUEにおいてキャリアマネジメントを実行するために用いられ、キャリアマネジメントプログラム220としてコンパイルすることができる。方法40は以下のステップを含む。
【0016】
ステップ400:開始。
ステップ402:キャリアCC1〜CCnを配置する。
ステップ404:MACシグナリングによりキャリアCC1〜CCnのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする。
ステップ406:終了。
【0017】
以上の方法40によれば、UEはCA動作時にまず上位層シグナリング(例えばRRC接続セットアップメッセージまたはRRC再設定メッセージなどのRRCシグナリング)でキャリアCC1〜CCnを配置する。次に、UEはMACシグナリングによりキャリアCC1〜CCnのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする。言い換えれば、本発明の実施例では、UEの送信データ量の変化を即時に反映し、システム効率を向上させるために、MACシグナリングで上位層により配置されたキャリアの動作状態を切り替える。
【0018】
例えば、CA起動後、UEがアイドリング状態に入れば、ネットワークはMACシグナリングで上位層からUEに配置された一部のキャリアをオフにする。それによりUEは一部のキャリアに対するモニタリングを停止するので、電力消費を節減することができる。それに反して、送信効率を向上させるために、ネットワークもMACシグナリングで無効にされた一部のキャリアを有効にすることができる。したがって、データ送信量の変化に即時に対応するために、ネットワークはUEのキャリア数を迅速に変更することができる。
【0019】
LTEシステムでは、各MAC PDU(媒体アクセス制御プロトコールデータユニット)はヘッダと、0または複数の制御要素(control element)と、0または複数のSDU(サービスデータユニット)と、オプションとして存在するパッディング領域とを含む。本発明の実施例では、前記MACシグナリングをMAC PDUの制御要素で運ぶので、UEは受信した制御要素により、上位層から配置されたキャリアのうち1つのキャリアグループを有効か無効にすることができる。
【0020】
もっとも、前記キャリアグループは実際の要求により、複数のキャリアか、または特定のキャリアのみ含むことが可能である。また、複数のキャリアグループの切替を制御するために、他実施例として、同じ制御要素で複数のMACシグナリングを同時に運ぶこともできる。これも本発明の範囲に属する。
【0021】
注意すべきは、本発明によるキャリア制御方法はダウンリンクキャリアにもアップリンクキャリアにも適用できる。もっとも、当業者はシステム要求に基づいて修正を加えることができる。MACシグナリングでキャリア動作状態を切り替える動作であれば、いずれも本発明の範囲に属する。
【0022】
まとめて言えば、CA動作時、本発明はMACシグナリングで上位層により配置されたキャリアの動作状態を切り替える。したがって、データ送信量の変化に即時に対応するために、ネットワークはUEのキャリア数を迅速に変更することができる。
【0023】
以上は本発明に好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の精神の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0024】
10 無線通信システム
100 無線通信装置
102 入力装置
104 出力装置
106 制御回路
108 CPU
110 記憶装置
112 プログラム
114 トランシーバー
200 アプリケーション層
202 第三層インターフェイス
206 第二層インターフェイス
218 第一層インターフェイス
220 キャリアマネジメントプログラム
【技術分野】
【0001】
本発明はキャリアマネジメント(carrier management)の方法及び通信装置に関し、特にキャリアアグリゲーション(CA)技術をサポートするために、無線通信システムのUE(ユーザー端末)でキャリアマネジメントを実行する方法及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(long term evolution)無線通信システムは、第三世代移動通信システム(例えばUMTS(汎用移動通信システム))をもとに確立されたアドバンスド高速無線通信システムである。LTE無線通信システムはパケット交換のみサポートし、そのRLC(無線リンク制御)層とMAC(媒体アクセス制御)層は基地局(ノードB)とRNC(無線ネットワークコントローラ)に個別に設ける必要がなく、同一の通信ネットワークエンティティーに統合できるので、システム構造が比較的に簡単である。
【0003】
しかし、将来各種サービスへの需要を満足するために、3GPP(第三世代パートナーシッププロジェクト)はLTEシステムの後につく次世代の無線通信システム、LTE−A(LTEアドバンスド)システムの仕様制定に取り組んでいる。LTE−Aシステムにはキャリアアグリゲーション(CA)技術が導入されている。この技術は、複数のコンポーネントキャリアを集約することで、UEの送信帯域幅を拡大してスペクトル利用効率を向上させる。
【0004】
現行のCA技術は以下の特徴を有する。
(1) 連続したコンポーネントキャリアの集約をサポートすると同時に、非連続のコンポーネントキャリアの集約もサポートする。
(2) アップリンクとダウンリンクの集約キャリア数が異なっても可能である。しかし、従来のシステムと互換するために、アップリンクとダウンリンクに同数のコンポーネントキャリアを配置しなければならない。
(3) 異なる送信帯域幅を得るために、アップリンクとダウンリンクに数量が異なったコンポーネントキャリアを配置することができる。
(4) UEにとって、各コンポーネントキャリアはトランスポートブロックを独力で送信し、独立したHARQ(ハイブリッド自動リピート要求)メカニズムを有する。
【0005】
そのほか、UEのキャリア配置はRRC再設定(radio resource control reconfiguration)により行われる。例えば、UEの複数のコンポーネントキャリアを配置するために、ネットワークはRRC接続セットアップメッセージまたはRRC再設定メッセージを発信する。
【0006】
一般に、CA起動後、関連のスケジューリングと制御情報を取得してデータを受信するために、UEは上位層(例えばRRC(無線リソース制御)層)により配置されたすべてのキャリアを同時にモニターしなければならない。しかし、特定の場合、例えばデータレートが低いかUEがアイドリング状態にあった場合では、一部のキャリアが利用されず、すべてのキャリアを継続的にモニターすることはUEに不必要な電力消費をもたらすので、一部のキャリアをオフか無効にすることが必要である。しかし前述のように、キャリアの配置は上位層シグナリングにより行わなければならず、多くの時間を費やすだけでなく、UEの現在状態を即時に反映することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は主として、無線通信システムのUEでキャリアマネジメントを実行する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、無線通信システムのUE(ユーザー端末)に用いられるキャリアマネジメントの方法を開示する。無線通信システムはキャリアアグリゲーション(CA)技術をサポートし、それによりUEは多重キャリアで送信することが可能である。方法は、複数のキャリアを配置する段階と、MAC(媒体アクセス制御)シグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階とを含む。
【0009】
本発明では更に、無線通信システムのUEに用いられるキャリアマネジメントを実行するための通信装置を開示する。無線通信システムはCA技術をサポートし、それにより当該UEは多重キャリアで送信することが可能である。通信装置は、プログラムを実行するCPU(中央処理装置)と、CPUに結合され、プログラムを記憶する記憶装置とを含む。プログラムは、複数のキャリアを配置する段階と、MACシグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】無線通信システムを表す説明図である。
【図2】無線通信装置のブロック図である。
【図3】図2に示すプログラムを表す説明図である。
【図4】本発明の実施例による方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1を参照する。図1は無線通信システム10を表す説明図である。無線通信システム10は望ましくはLTE−Aシステムであって、概してネットワークと複数のUEからなる。図1に示すネットワークとUEは無線通信システム10の構造を説明するために用いるに過ぎない。実際、ネットワークは要求に応じて複数の基地局、RNC(無線ネットワークコントローラー)を含みうる。UEは携帯電話、コンピュータシステムなどの装置である。
【0012】
図2を参照する。図2は無線通信装置100のブロック図である。無線通信装置100は図1に示すUEを実施する。説明を簡素化するため、図2では無線通信装置100の入力装置102と、出力装置104と、制御回路106と、CPU(中央処理装置)108と、記憶装置110と、プログラム112と、トランシーバー114のみ示している。無線通信装置100において、制御回路106はCPU108を用いて記憶装置110に記憶されたプログラム112を実行し、無線通信装置100の動作を制御し、入力装置102(例えばキーボード)でユーザーが入力した信号を受信し、出力装置104(スクリーン、スピーカーなど)で映像、音声などの信号を出力する。無線信号を受発信するトランシーバー114は受信した信号を制御回路106に送信し、または制御回路106による信号を無線で出力する。言い換えれば、通信プロトコルに当てはめれば、トランシーバー114は第一層の一部とみなされ、制御回路106は第二層と第三層の機能を実施する。
【0013】
図3を参照する。図3は図2に示すプログラム112を表す説明図である。プログラム112はアプリケーション層200と、第三層インターフェイス202と、第二層インターフェイス206を備え、第一層インターフェイス218と接続されている。第三層インターフェイス202はRRC(無線リソース制御)を実施する。第二層インターフェイス206はRLC(無線リンク制御)層インターフェイスとMAC(媒体アクセス制御)層インターフェイスを含み、リンク制御を実施する。第一層インターフェイス218は物理接続を実施する。
【0014】
LTE−A無線通信システムにおいて、プログラム112はキャリアアグリゲーション(CA)技術をサポートするので、UEはネットワークにより配置された複数のキャリアを利用して送信することができる。それに鑑みて、本発明の実施例ではネットワークにより配置されたキャリアを迅速に有効/無効にして、システム効率を向上させるために、キャリアマネジメントプログラム220を提供する。
【0015】
図4を参照する。図4は本発明の実施例による方法40のフローチャートである。下記方法40は、無線通信システムのUEにおいてキャリアマネジメントを実行するために用いられ、キャリアマネジメントプログラム220としてコンパイルすることができる。方法40は以下のステップを含む。
【0016】
ステップ400:開始。
ステップ402:キャリアCC1〜CCnを配置する。
ステップ404:MACシグナリングによりキャリアCC1〜CCnのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする。
ステップ406:終了。
【0017】
以上の方法40によれば、UEはCA動作時にまず上位層シグナリング(例えばRRC接続セットアップメッセージまたはRRC再設定メッセージなどのRRCシグナリング)でキャリアCC1〜CCnを配置する。次に、UEはMACシグナリングによりキャリアCC1〜CCnのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする。言い換えれば、本発明の実施例では、UEの送信データ量の変化を即時に反映し、システム効率を向上させるために、MACシグナリングで上位層により配置されたキャリアの動作状態を切り替える。
【0018】
例えば、CA起動後、UEがアイドリング状態に入れば、ネットワークはMACシグナリングで上位層からUEに配置された一部のキャリアをオフにする。それによりUEは一部のキャリアに対するモニタリングを停止するので、電力消費を節減することができる。それに反して、送信効率を向上させるために、ネットワークもMACシグナリングで無効にされた一部のキャリアを有効にすることができる。したがって、データ送信量の変化に即時に対応するために、ネットワークはUEのキャリア数を迅速に変更することができる。
【0019】
LTEシステムでは、各MAC PDU(媒体アクセス制御プロトコールデータユニット)はヘッダと、0または複数の制御要素(control element)と、0または複数のSDU(サービスデータユニット)と、オプションとして存在するパッディング領域とを含む。本発明の実施例では、前記MACシグナリングをMAC PDUの制御要素で運ぶので、UEは受信した制御要素により、上位層から配置されたキャリアのうち1つのキャリアグループを有効か無効にすることができる。
【0020】
もっとも、前記キャリアグループは実際の要求により、複数のキャリアか、または特定のキャリアのみ含むことが可能である。また、複数のキャリアグループの切替を制御するために、他実施例として、同じ制御要素で複数のMACシグナリングを同時に運ぶこともできる。これも本発明の範囲に属する。
【0021】
注意すべきは、本発明によるキャリア制御方法はダウンリンクキャリアにもアップリンクキャリアにも適用できる。もっとも、当業者はシステム要求に基づいて修正を加えることができる。MACシグナリングでキャリア動作状態を切り替える動作であれば、いずれも本発明の範囲に属する。
【0022】
まとめて言えば、CA動作時、本発明はMACシグナリングで上位層により配置されたキャリアの動作状態を切り替える。したがって、データ送信量の変化に即時に対応するために、ネットワークはUEのキャリア数を迅速に変更することができる。
【0023】
以上は本発明に好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の精神の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0024】
10 無線通信システム
100 無線通信装置
102 入力装置
104 出力装置
106 制御回路
108 CPU
110 記憶装置
112 プログラム
114 トランシーバー
200 アプリケーション層
202 第三層インターフェイス
206 第二層インターフェイス
218 第一層インターフェイス
220 キャリアマネジメントプログラム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムのUE(ユーザー端末)に用いられるキャリアマネジメントの方法であって、当該無線通信システムはキャリアアグリゲーション(CA)技術をサポートし、それにより当該UEは多重キャリアで送信することが可能であり、当該方法は、
複数のキャリアを配置する段階と、
MAC(媒体アクセス制御)シグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階と
を含むキャリアマネジメントの方法。
【請求項2】
前記複数のキャリアはダウンリンクキャリアである、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項3】
前記複数のキャリアはアップリンクキャリアである、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項4】
前記キャリアグループは特定のキャリアのみ含む、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項5】
前記MACシグナリングはMAC制御要素で運ばれる、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項6】
前記複数のキャリアは上位層シグナリングにより配置される、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項7】
前記無線通信システムはLTE−Aシステムである、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項8】
無線通信システムのUEに用いられるキャリアマネジメントを実行するための通信装置であって、当該無線通信システムはCA技術をサポートし、それにより当該UEは多重キャリアで送信することが可能であり、当該通信装置は、
プログラムを実行するCPU(中央処理装置)と、
前記CPUに結合され、前記プログラムを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムは、
複数のキャリアを配置する段階と、
MACシグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階と
を含む通信装置。
【請求項9】
前記複数のキャリアはダウンリンクキャリアである、請求項8に記載の通信装置。
【請求項10】
前記複数のキャリアはアップリンクキャリアである、請求項8に記載の通信装置。
【請求項11】
前記キャリアグループは特定のキャリアのみ含む、請求項8に記載の通信装置。
【請求項12】
前記MACシグナリングはMAC制御要素で運ばれる、請求項8に記載の通信装置。
【請求項13】
前記複数のキャリアは上位層シグナリングにより配置される、請求項8に記載の通信装置。
【請求項14】
前記無線通信システムはLTE−Aシステムである、請求項8に記載の通信装置。
【請求項1】
無線通信システムのUE(ユーザー端末)に用いられるキャリアマネジメントの方法であって、当該無線通信システムはキャリアアグリゲーション(CA)技術をサポートし、それにより当該UEは多重キャリアで送信することが可能であり、当該方法は、
複数のキャリアを配置する段階と、
MAC(媒体アクセス制御)シグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階と
を含むキャリアマネジメントの方法。
【請求項2】
前記複数のキャリアはダウンリンクキャリアである、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項3】
前記複数のキャリアはアップリンクキャリアである、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項4】
前記キャリアグループは特定のキャリアのみ含む、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項5】
前記MACシグナリングはMAC制御要素で運ばれる、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項6】
前記複数のキャリアは上位層シグナリングにより配置される、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項7】
前記無線通信システムはLTE−Aシステムである、請求項1に記載のキャリアマネジメントの方法。
【請求項8】
無線通信システムのUEに用いられるキャリアマネジメントを実行するための通信装置であって、当該無線通信システムはCA技術をサポートし、それにより当該UEは多重キャリアで送信することが可能であり、当該通信装置は、
プログラムを実行するCPU(中央処理装置)と、
前記CPUに結合され、前記プログラムを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムは、
複数のキャリアを配置する段階と、
MACシグナリングにより前記複数のキャリアのうち1つのキャリアグループを有効または無効にする段階と
を含む通信装置。
【請求項9】
前記複数のキャリアはダウンリンクキャリアである、請求項8に記載の通信装置。
【請求項10】
前記複数のキャリアはアップリンクキャリアである、請求項8に記載の通信装置。
【請求項11】
前記キャリアグループは特定のキャリアのみ含む、請求項8に記載の通信装置。
【請求項12】
前記MACシグナリングはMAC制御要素で運ばれる、請求項8に記載の通信装置。
【請求項13】
前記複数のキャリアは上位層シグナリングにより配置される、請求項8に記載の通信装置。
【請求項14】
前記無線通信システムはLTE−Aシステムである、請求項8に記載の通信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2010−226721(P2010−226721A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−66876(P2010−66876)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(500029110)アスーステック コンピュータ インコーポレーティッド (158)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(500029110)アスーステック コンピュータ インコーポレーティッド (158)
【Fターム(参考)】
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