説明

キーシート及びその製造方法

【課題】表面側からの光では、背景部や表示部を立体的な印象で視認でき、背面側から照光されたとき、表示部や背景部に光の濃淡や筋が形成されることを防止でき、優れた外観品質を確保し易いキーシートを提供する。
【解決手段】透明なキートップ部13と、キートップ部13の背面側に積層された複数の透光性のライン21からなるボーダーライン層22と、ボーダーライン層22の背面側に積層されて、複数のライン21間に入り込むように形成された地色層23と、地色層23の背面側に積層されて、光が透過不能に形成された遮光層25とを備え、地色層23の表示部15の位置には、表示部15の形状で開口した第1の抜き形状部23aが設けられ、ボーダーライン層22及び遮光層25の表示部15の位置には、第1の抜き形状部23a以上の大きさで開口した第2及び第3の抜き形状部21a、25aが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、キートップ部に文字、数字、記号、図形等の表示部と、その周りの背景部とが表面側から視認可能に設けられ、背面側から照光されることで表示部から光が表面側に放射されるキーシート及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種スイッチ、リモコン装置、携帯電話等の操作パネルに用いられるキーシートには、入力操作が行われるキートップ部が1個或いは複数個設けられている。各キートップ部には各種の意匠が付されており、地色又は地模様となる背景部と、文字、数字、記号、図形等の表示部とが、表面側から視認可能に設けられたものが多数存在する。
【0003】
看者に立体的な印象を与える地模様を備えたキーシートも知られており、例えば、下記特許文献1には、透明な成形体の底面側に、透明印刷層と光輝性粒子を含む光輝層とを有し、透明印刷層を背景に光輝層が明るく立体的に浮き出るように構成された立体地模様層を備えた加飾成形体が提案されている。ここでは、透明なキートップ本体の底面に、透明印刷層と光輝層とにより立体地模様層が形成され、更に、着色層により文字、記号、図形などを表す表示部が形成されている。
【0004】
このような加飾成形体では、キートップ部を表面側から視認すると、表示部として形成された数字や文字が平面的に観察され、その背景には等間隔に浮かび上がる縦縞が立体的な地模様として観察される。そのため、立体的な背景に平面的な数字や文字が置かれた外観が得られている。
【特許文献1】特開2007−173183号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のキーシートでは、表面側からの光により視認する間は、背景部では透明印刷層による縦縞が適度に視認でき、表示部では透明印刷層が視認されずに数字や文字等を鮮明に視認できるが、背面側から照光される用途では、照光された際、透明印刷層が表面側から過剰に強く視認され易くなり、表面側からの光により視認される場合に比べると、著しく外観品質が低下し易いことが明らかとなった。例えば、背面側からの光により透明印刷層、特にその縁部等において光の濃淡や筋が形成され、表示部では数字や文字などが識別し難くなり、背景部では立体的な縦縞とは全く異なる印象の光の縦縞が形成されることがある。
【0006】
そこで、この発明では、表面側からの光により視認されるときには、背景部や表示部を立体的な印象で視認でき、背面側からの光により視認されるときには、表示部や背景部に光の濃淡や筋が形成されることを防止でき、優れた外観品質を確保し易いキーシートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する請求項1に記載のキーシートは、キートップ部に所定形状の表示部と、前記表示部以外の背景部とが表面側から視認可能に設けられ、背面側から照光されることで、前記表示部を透過した光が表面側から放射されるキーシートにおいて、透明な前記キートップ部と、前記キートップ部の背面側に積層されて、透光性の複数の模様要素からなる模様層と、前記模様層の背面側に積層されて、前記複数の模様要素間に入り込むように形成された地色層と、前記地色層の背面側に積層されて、前記背面側から照光された際の光が透過不能に形成された遮光層とを備え、前記地色層の前記表示部の位置には、前記表示部の形状で開口した第1の抜き形状部が設けられ、前記模様層及び前記遮光層の前記表示部の位置には、前記第1の抜き形状部以上の大きさで開口した第2及び第3の抜き形状部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載のキーシートは、請求項1に記載の構成に加え、前記地色層が、光を乱反射可能な透光性の層からなり、前記模様層に設けられた前記第2の抜き形状部が、前記地色層に設けられた前記第1の抜き形状部より大きく形成されることにより、前記模様層の前記表示部側の縁部より内側に前記地色層が設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載のキーシートは、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記遮光層に設けられた前記第3の抜き形状部は、前記地色層に設けられた前記第1の抜き形状部より大きく形成されることにより、前記遮光層の前記表示部側の縁部より内側に前記地色層が設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載のキーシートは、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記模様層の全ての前記模様要素が、平面視で前記遮光層の範囲内に配置されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載のキーシートは、請求項4に記載の構成に加え、前記第3の抜き形状部が前記第2の抜き形状部より小さく形成されることにより、前記模様層の前記表示部側の縁部より内側に前記遮光層が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載のキーシートは、請求項1乃至5の何れか一つに記載の構成に加え、前記地色層に設けられた前記第1の抜き形状部の内側には、前記背面側からの光を散乱させて透過可能な隠蔽層が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載のキーシートは、請求項6に記載の構成に加え、前記隠蔽層は、前記地色層の前記第1の抜き形状部及び前記遮光層の前記第3の抜き形状部より大きく設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載のキーシートの製造方法は、キートップ部に、所定形状の表示部と、前記表示部以外の背景部とが表面側から視認可能に設けられ、背面側から照光されることで、前記表示部を透過した光が表面側から放射されるキーシートを製造する方法において、透明なキートップ部の背面側に、透光性の複数の模様要素からなる模様層を形成する工程と、前記模様層の背面側に積層すると共に、前記複数の模様要素間に入り込むように地色層を形成する工程と、前記地色層の背面側に、前記背面側から照光された光が透過不能な遮光層を形成する工程とを含み、前記地色層を形成する工程では、前記表示部の位置に、前記表示部の形状で開口した第1の抜き形状部を設け、前記模様層及び前記遮光層を形成する工程では、前記表示部の位置に、前記第1の抜き形状部以上の大きさで開口した第2及び第3の抜き形状部を設けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載のキーシートによれば、背面側から照光されない間には、透明なキートップ部の背面側に透光性の複数の模様要素からなる模様層が積層され、この模様層の背面側に地色層が積層されて複数の模様要素間に入り込むように形成されているので、表面側からの光により、背景部が複数の模様要素と地色層とにより立体的な印象で視認される。また、表示部が第1乃至第3の抜き形状部を開口させることで設けられているので、背景部とは異なる印象となり、表示部が立体的な印象の背景部から浮き上がり、或いは、沈み込んだ印象で視認される。
【0016】
そして、背面側から照光された際には、表示部の位置に第1乃至第3の抜き形状部が設けられているので、背面側からの光が表示部から表面側に放射されて視認される。このとき、模様層に第2の抜き形状部が設けられることで、表示部には模様層の模様要素が存在していないので、模様要素による光の濃淡や筋が表示部に形成されることがなく、表示部から均一な光を放射し易い。同時に、遮光層が地色層の背面側に積層されているので、背面側からの光が地色層を透過して模様層に到達し難く、背景部に模様要素による光の濃淡や筋が形成され難い。
【0017】
その結果、表面側からの光により視認されるときには、背景部や表示部を立体的な印象で視認でき、背面側からの光により視認されるときには、表示部や背景部に光の濃淡や筋が形成されずに表示部から放射される光を視認できるので、優れた外観品質を確保することが可能である。
【0018】
請求項2に記載のキーシートによれば、地色層が光を乱反射可能な透光性の層からなり、模様層に設けられた第2の抜き形状部が、地色層に設けられた第1の抜き形状部より大きく形成されることにより、模様層の表示部側の縁部より内側に地色層が設けられているので、模様層の各模様要素と表示部との間が離間されて表示部の近接周囲が光を乱反射可能な地色層で囲まれている。そのため、背面側から照光されない間は表面側からの光の乱反射により表示部が縁取られることで、表示部が立体的な印象の背景部からより浮き上がり、或いは、沈み込んだ印象で視認させることができる。更に、背面側から照光された際には、背面側から第1の抜き形状部を透過する光が模様層の模様要素の表示部側の端部に直接到達することがない上に、地色層を透過した光等が模様層の模様要素の表示部側の端部等に到達して光の濃淡や筋などが形成されたとしても、表示部の近接周囲の地色層の乱反射によりその光の濃淡や筋を目立ち難くすることができる。
【0019】
請求項3に記載のキーシートによれば、遮光層に設けられた第3の抜き形状部が、地色層に設けられた第1の抜き形状部より大きく形成されることにより、前記遮光層の前記表示部側の縁部より内側に前記地色層が設けられているので、遮光層の第3の抜き形状部と地色層の第1の抜き形状部とに僅かなズレが生じても地色層から遮光層がはみ出して外部から視認されることがなくて優れた外観品質を確保し易い上に、背面側から照光された際に、背面側からの光が地色層を透過して表示部の近接周囲を囲むように放射されることで表示部が縁取られるため、表示部をより鮮やかに表示することができる。
【0020】
請求項4に記載のキーシートによれば、模様層の全ての模様要素が平面視で遮光層の範囲内に配置されているので、背面側から照光された際、地色層を透過した光が模様層の模様要素に到達し難く、背景部に模様層による光の濃淡や筋が形成されることをより確実に防止することができる。
【0021】
請求項5に記載のキーシートによれば、第3の抜き形状部が第2の抜き形状部より小さく形成されることにより、模様層の表示部側の縁部より内側に遮光層が設けられているので、背面側から照光することにより表示部において光を放出させるようにしていても、表示部の乱反射等により模様層の表示部側の縁部に光が到達することをより確実に防止し易くできる。
【0022】
請求項6に記載のキーシートによれば、地色層に設けられた第1の抜き形状部の内側には、背面側からの光を散乱させて透過可能な隠蔽層が設けられているので、背面側から照光されない間には、表示部を通して表面側から背面側が視認されることを防止でき、背面側から照光された際には、背面側からの光をより均一に表示部から放射して視認させることが可能であり、外観品質をより向上し易い。
【0023】
請求項7に記載のキーシートによれば、隠蔽層が地色層の第1の抜き形状部及び遮光層の第3の抜き形状部より大きく設けられているので、平面視において、地色層及び遮光層と隠蔽層との間に間隙が形成されず、背面側から照光された際に、表示部の近接周囲に背面側からの光が強くなる部位が形成されることがなく、外観品質をより向上し易い。
【0024】
請求項8に記載のキーシートの製造方法によれば、表面側からの光により視認されるときには、背景部や表示部を立体的な印象で視認でき、背面側からの光により視認されるときには、表示部や背景部に光の濃淡や筋が形成されない優れた外観品質を確保できるキーシートを製造することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明の実施の形態を、図1乃至図5を用いて説明する。
【0026】
この実施の形態のキーシート10は、図1乃至図4に示すように、携帯電話等の操作パネルに使用されるものである。キーシート10は、透明なシート材11の表面に、操作位置毎に透明な成形体からなるキートップ本体12が固定されることで形成されており、ここではシート材11とキートップ本体12とによりキートップ部13が構成されている。各キートップ部13には、文字、数字、記号、図形等の所定形状を表示する表示部15と、表示部15以外の背景部17とが表面側から視認可能に設けられている。
【0027】
このキーシート10は、各キートップ部13が電気部品の接点等の入力部上に押圧操作可能に配置されて、背面側に設けられたLED等の発光体31により照光可能となっているが、詳細な図示は省略されている。
【0028】
キーシート10を構成するシート材11及びキートップ本体12は、各キートップ部13を手指により押圧した際に押圧操作が可能であり、且つ、表示部15及び背景部17が視認可能な程度に透明な無色又は有色の樹脂等の材料からなるものを用いることができる。例えば、シート材11としては、PET、ポリカーボネート、ウレタン樹脂等からなるシート状材料を用いてもよく、キートップ本体12としては、透明な紫外線硬化樹脂等によりシート材11と一体に成形された成形体を用いてもよい。
【0029】
各キートップ部13の表示部15及び背景部17は、図3及び図4に示すように、シート材11の背面側に各種の層を積層することで形成されており、複数の線又は帯形状を呈する透光性の模様要素としてのライン21が互いに平行に略等間隔で配置されることで形成された模様層としてのボーダーライン層22と、ボーダーライン層22の背面側に積層されて複数のライン21間に入り込むように形成された地色層23と、地色層23の背面側に積層されて光が透過不能に形成された遮光層25とを備えている。なお、図3及び図4では、一部の層がシート材11から離間した展開状態で図示されているが、実際には、全ての層がシート材11の背面側に順次密着して積層されている。
【0030】
地色層23の表示部15となる位置には、表示部15の形状で開口した第1の抜き形状部23aが設けられている。また、ボーダーライン層22の表示部15となる位置には、第1の抜き形状部23a以上の大きさで開口した第2の抜き形状部21aが設けられている。この第2の抜き形状部21aでは、ボーダーライン層22を構成する複数のライン21の先端やライン21の側縁により境界が構成されており、ライン21が存在しない部位では境界が欠けた状態となっている。更に、遮光層25の表示部15となる位置には、第1の抜き形状部23a以上の大きさで開口した第3の抜き形状部25aが設けられている。
【0031】
この実施の形態では、ボーダーライン層22に設けられた第2の抜き形状部21aが、地色層23に設けられた第1の抜き形状部23aより大きい相似形状に形成されている。第2の抜き形状部21aが第1の抜き形状部23aより大きければ、ボーダーライン層22の各ライン21と表示部15との間を僅かに離間させて、表示部15の近接周囲を地色層23で囲むことができ、表示部15の外観品質を確保し易くできるからである。
【0032】
また、遮光層25に設けられた第3の抜き形状部25aが、地色層23に設けられた第1の抜き形状部23aより大きい相似形状に形成されている。第3の抜き形状部25aが第1の抜き形状部23aより大きければ、遮光層25を表示部15から僅かに離間させることができ、表示部15の外観品質を確保し易くできるからである。
【0033】
更に、ボーダーライン層22に設けられた第2の抜き形状部21aが、遮光層25に設けられた第3の抜き形状部25aと同じ大きさに形成されることで、ボーダーライン層22の全てのライン21が、平面視で遮光層25の範囲内に配置されている。このように地色層23を介して配置されるボーダーライン層22と遮光層25との相対関係を調整することで、背面側から照光された際の背景部17の外観品質を確保し易くできるからである。
【0034】
このようなキーシート10において、地色層23はキートップ部13の背景部17を構成する層であり、キートップ部13を通して視認される地色層23の外観が背景部17の一部を構成している。この地色層23は無模様であっても、任意の模様が付与されたものであってもよく、また、有彩色であっても、無彩色であってもよく、更に、単色であっても、複数の色彩が存在していてもよい。
【0035】
この実施の形態では、地色層23は透光性を有する母材中に金属微粒子等が分散されたメタリックインキからなり、光を乱反射可能な透光性の層となっている。地色層23が光を乱反射可能な透光性の層、特に、メタリックインキからなれば、キートップ部13の背景部17を表面側からの光で視認した際には、表面側からの光が乱反射されるため背景部17の光沢が得られ、背面側から照光した際には、背面側からの光が地色層23に到達した部位では、背景部17から乱反射された光を放射させることができ、背景部17の他の部位とは異なる印象を得ることができる。
【0036】
ボーダーライン層22は、透光性の材料により形成された複数の平行なライン21からなり、地色層23の表面側に設けられることで、地色層23と共にキートップ部13の背景部17を構成する層である。このボーダーライン層22は、表面側からキートップ部13を通して地色層23と共に視認されたとき、例えば図2に示すように、地色層23の外観にライン21に対応した縞模様を付与することができる。
【0037】
この実施の形態では、キートップ部13のシート材11を構成する樹脂とは異なる屈折率を有する透明インキにより形成されている。ボーダーライン層22の各ライン21をシート材11と異なる屈折率とすることで、キーシート10を表面側から視認したとき、地色層23までの距離感を異ならせることができ、地色層23にライン21に基づく立体的な凹凸感を付与することが可能となる。なお、ボーダーライン層22はシート材11及びキートップ本体12より透明性を低下させたり、着色していてもよい。
【0038】
遮光層25は、背面側から照光された際、背面側からの光を遮光する層であり、透過率が十分に低く、背面側からの光がボーダーライン21に到達しないように、好ましくは全く到達しないようにする層である。この遮光層25としては、少なくとも地色層23より透光性の低い材料からなるのが好適であり、ここでは、光が透過不能な黒色インキにより形成されている。
【0039】
この実施の形態のキーシート10では、地色層23に設けられた第1の抜き形状部23aの内側に、地色層23とは異なる色で、背面側からの光を散乱させて透過可能な着色隠蔽層28が設けられている。
【0040】
着色隠蔽層28は、各表示部15毎に異なる色で地色層23よりも光が透過可能に設けられた透光性加飾層27a、27b、27cと、透光性加飾層27a、27b、27cより背面側に積層された白色散乱層29とからなる。
【0041】
透光性加飾層27a、27b、27cは、第1の抜き形状部23aにより外縁形状が形成された表示部15に色彩を付与する層であり、例えば着色インキ等により形成されている。背面側から照光されない間は、キートップ部13を通して透光性加飾層27a、27b、27cで反射された光により表示部15に色彩が付され、背面側から照光された際には、背面側から透光性加飾層27a、27b、27cを透過した光がキートップ部13を通して表面側に放射されることで表示部15に色彩が付される。
【0042】
白色散乱層29は、キーシート10表面側から表示部15を通して背面側が視認されることを防止する層であり、例えば白色インキ等により形成されている。ここでは、背面側から照光された際、背面側からの光を拡散して表示部15から放射させる光を均一化し、また、透光性加飾層27a、27b、27cの色調整を行い、更に、裏移りを防止することが可能となっている。
【0043】
この着色隠蔽層28の透光性加飾層27a、27b、27cは、第1乃至第3の抜き形状部21a、23a、25aよりも大きく形成されており、白色散乱層29はキートップ部13の背面全体を覆うように形成されている。このようにすれば、地色層23及び遮光層25と着色隠蔽層28との間に間隙が形成されることがなく、背面側から照光された際、表示部15の周縁に背面側からの光が強く放射される部位が形成されることを防止できる。
【0044】
なお、このキーシート10では、シート材11の背面側のキートップ部13を除く部位に、艶消しの黒色からなり光が透過不能な表面遮光層19が設けられている。この表面遮光層19は遮光層25と同一の遮光性材料から形成されていてもよく、異なる遮光性材料から形成されていてもよいが、ここでは、表面遮光層19と遮光層25とが同一の材料となっている。これらの遮光性材料は黒色に限られることなく、白色等他の色であってもよい。この表面遮光層19により各キートップ部13の周囲が囲まれ、更に、各キートップ部13の背景部17が表面遮光層19に隣接して設けられることで、キーシート10が表面側から視認された際、各キートップ部13の独立した印象が得られている。
【0045】
次に、このような構成のキーシート10の製造方法について、図5を用いて説明する。
【0046】
キーシート10を製造するには、まず、図5(a)に示すような平坦なシート材11の一方の表面側の所定位置に、図5(b)に示すように、紫外線硬化樹脂を成形及び硬化させることで、成形体からなるキートップ本体12を一体に形成し、複数のキートップ部13を形成する。
【0047】
シート材11の背面側には、図5(c)に示すように、キートップ部13以外の位置に黒インキを塗りつぶすベタ印刷を行うことで、表面遮光層19を形成する。
【0048】
次いで、図5(d)に示すように、透明インキを印刷して複数の透光性のライン21を形成することでボーダーライン層22を形成する。その際、表示部15の位置では、透明インキを印刷せずにボーダーライン層22を表示部15の形状より大きく開口させることで、第2の抜き形状部21aを形成する。この第2の抜き形状部21aの表示部15の外縁からのオフセット量、即ち、第1の抜き形状部23aからのオフセット量は、特に限定されるものではないが、例えば0.2mm以上としてもよい。
【0049】
次いで、図5(e)に示すように、表面遮光層19及びボーダーライン層22の背面側からメタリックインキをベタ印刷し、地色層23を形成する。その際、表示部15の位置で、表示部15の形状にメタリックインキを印刷せずに地色層23を開口させることで、第1の抜き形状部23aを形成する。この第1の抜き形状部23aにより表示部15の外縁形状が形成される。また、第1の抜き形状部23a以外の位置では、ボーダーライン層22の複数のライン21間にメタリックインキを入り込ませて、メタリックインキをシート材11に密着させると共に各ライン21の背面及び側面に密着させる。
【0050】
次いで、図5(f)に示すように、地色層23の背面側に、黒インキをベタ印刷し、遮光層25を形成する。その際、表示部15の位置では、黒インキを印刷せずに遮光層25を表示部15の形状より大きく開口させることで、第3の抜き形状部25aを形成する。この第3の抜き形状部25aの表示部15の外縁からのオフセット量、即ち、第1の抜き形状部23aからのオフセット量は、特に限定されるものではないが、例えば0.2mm以上としてもよい。
【0051】
その後、図5(g)に示すように、キートップ部13の背面側の表示部15の位置に、遮光層25より背面側から透光性の着色インキを印刷し、透光性加飾層27a、27b、27cを形成する。その際、透光性加飾層27a、27b、27cは、第3の抜き形状部25aより広い範囲に印刷する。
【0052】
そして、図5(h)に示すように、キートップ部13の背面全体に白色インキをベタ印刷することで、白色散乱層29を形成する。これにより、キーシート10の製造が完了する。
【0053】
このようにして製造されたキーシート10は、例えば、接点等の入力部を有する電気部品等が収容された図示しない筐体などに、各キートップ部13がそれぞれ接点等の入力部に対応する位置となるように装着されて使用される。
【0054】
使用時には、各キートップ部13を手指により押圧すると、キートップ部13の背面側に設けられている接点等の入力部を離接させることができる。この使用時には、背面側から照光されない間は、表示部15と背景部17が表面側からの光により視認される。そして、筐体内部に設けられたLED等の発光部31により背面側から照光されると、表示部15を透過した光が表面側から放射され、表示部15が点灯した状態で視認される。
【0055】
以上のようなキーシート10によれば、背面側から照光されない間は、透明なキートップ部13の背面側に複数の透光性のライン21からなるボーダーライン層22が積層され、このボーダーライン層22の背面側に地色層23が積層されて複数のライン21間に入り込むように形成されているので、表面側からの光により、背景部17が複数のライン21と地色層23とにより立体的な印象で視認されることができる。また、表示部15が第1乃至第3の抜き形状部21a、23a、25aを開口させることで設けられているので、背景部17とは異なる印象となり、表示部15が立体的な印象の背景部17から浮き上がり、或いは、沈み込んだ印象で視認されることができる。
【0056】
そして、背面側から照光された際には、表示部15の位置に第1乃至第3の抜き形状部21a、23a、25aが設けられているので、背面側からの光が表示部15から表面側に放射されて視認される。このとき、ボーダーライン層22に第2の抜き形状部21aが設けられることで、表示部15にはボーダーライン層22のライン21が存在していないので、ライン21による光の濃淡や筋が表示部15に形成されることがなく、表示部15から均一な光を放射し易い。同時に、遮光層25が地色層23の背面側に積層されているので、背面側からの光が地色層23を透過してボーダーライン層22に到達し難く、背景部17にライン21による光の濃淡や筋が形成され難い。
【0057】
その結果、表面側からの光により視認されるときには、背景部17や表示部15を立体的な印象で視認でき、背面側からの光により視認されるときには、表示部15や背景部17に光の濃淡や筋が形成されずに表示部15から放射される光を視認できるので、優れた外観品質を確保することが可能である。
【0058】
また、このキーシート10によれば、地色層23が光を乱反射可能な透光性の層からなり、ボーダーライン層22の第2の抜き形状部21aが地色層23の第1の抜き形状部23aより大きく形成されているので、平面視において、ボーダーライン層22の各ライン21の表示部15側の縁部より内側に地色層23を設けることができるため、ボーダーライン層22の各ライン21と表示部15との間が離間されて表示部15の近接周囲が光を乱反射可能な地色層23で囲むことができる。そのため、背面側から照光されない間は、表面側からの光の乱反射により表示部15が縁取られることで、表示部15が立体的な印象の背景部17からより浮き上がり、或いは、沈み込んだ印象で視認させることができる。また、背面側から照光された際には、背面側から第1の抜き形状部23aを透過する光がボーダーライン層22のライン21の表示部15側の端部に直接到達することがない。更に、地色層23を透過した光等がボーダーライン層22のライン21の表示部15側の端部等に到達して光の濃淡や筋などが形成されたとしても、表示部15の近接周囲の地色層15の乱反射によりその光の濃淡や筋を目立ち難くすることができる。
【0059】
更に、このキーシート10によれば、遮光層25に設けられた第3の抜き形状部25aが、地色層23に設けられた第1の抜き形状部23aより大きく形成されているので、平面視において、遮光層25の表示部15側の縁部より内側に地色層23を設けることができるため、遮光層25の第3の抜き形状部25aと地色層23の第1の抜き形状部23aとに僅かなズレが生じても地色層23から遮光層25がはみ出して外部から視認されることがなくて優れた外観品質を確保し易い。更に、背面側から照光された際に、背面側からの光が地色層23を透過して表示部15の近接周囲を囲むように放射されることで表示部15が縁取られるため、表示部15をより鮮やかに表示することができる。
【0060】
また、このキーシート10では、ボーダーライン層22の全てのライン21が平面視で遮光層25の範囲内に配置されているので、背面側から照光された際、地色層23を透過した光がボーダーライン層22のライン21に到達し難く、背景部17にボーダーライン層22による光の濃淡や筋が形成されることをより確実に防止することができる。
【0061】
更に、このキーシート10では、地色層23に設けられた第1の抜き形状部23aの内側には、背面側からの光を散乱させて透過可能な隠蔽層が設けられているので、背面側から照光されない間には、表示部15を通して表面側から背面側が視認されることを防止でき、背面側から照光された際には、背面側からの光をより均一に表示部15から放射して視認させることが可能であり、外観品質をより向上し易い。
【0062】
また、このキーシート10では、着色隠蔽層28が、地色層23の第1の抜き形状部23a及び遮光層25の第3の抜き形状部25aより大きく設けられているので、平面視において、地色層23及び遮光層25と着色隠蔽層28との間に間隙が形成されず、背面側から照光された際に、表示部15の近接周囲に背面側からの光が強くなる部位が形成されることがなく、外観品質をより向上し易い。
【0063】
なお、上記実施の形態のキーシート10の構成は、この発明の範囲内において、適宜変更することが可能である。
【0064】
例えば、上記実施の形態では、ボーダーライン層22のライン21の第2の抜き形状部21aと遮光層25の第3の抜き形状部25aとが同じ大きさに形成された例について説明したが、図6及び図7に示すように、遮光層25の第3の抜き形状部25aがボーダーライン層22のライン21の第2の抜き形状部21aより小さく形成されることにより、
ライン21の第2の抜き形状部21a側の縁部より内側に遮光層25が配置されるように形成してもよい。
【0065】
このようにすれば、背面側から照光することにより表示部15において光を放出させるようにしていても、表示部15周囲の乱反射等によりボーダーライン層22のライン21側の縁部に光が到達することをより確実に防止し易くできる。
【0066】
また、上記実施の形態のキーシート10では、ボーダーライン層22の全てのライン21が、平面視で遮光層25の範囲内に配置された例について説明したが、ボーダーライン層22の一部に対応する部分に遮光層25を設けることなく、背面側から地色層23を透過した光を一部のボーダーライン層22のライン21に達するように構成することにより、照光時に背景部17に一部のライン21等が浮き出るようにして、意匠性を向上させることも可能である。
【0067】
更に、上記実施の形態では、キートップ部13を複数設けた例について説明したが、一つであってもよい。
【0068】
また、上記のキーシート10では、シート材11に成形体からなるキートップ本体12を固定してキートップ部13を構成したが、成形体からなるキートップ本体を設けることなくシート材11のみによりキートップ部を構成し、これにボーダーライン層22、地色層23、遮光層25を設けることでフィルム状のキーシートを構成してもよい。
【0069】
更に、上記では、透光性の複数の模様要素からなる模様層として、複数の平行なライン21からるボーダーライン層22を設けた例について説明したが、特に限定されるものではない。例えば、各ライン21は横線の形状に限らず、縦線、斜線、交差線、曲線等であってもよく、また、各種の図形や図柄等であってもよく、任意の形状を形成することが可能である。そのような場合であっても、各模様要素が透光性或いは透明であれば、立体的に視認することができるからである。
【0070】
更に、複数の模様要素は、必ずしも複数個の模様要素に分離して形成されている必要はなく、複数の離間した部位に、模様要素が配置されない部位を挟んで形成されていればよく、例えば、一つの連続した模様要素からボーダーライン層22を形成することも可能である。
【0071】
また、上記では、表示部15の着色隠蔽層28として、透光性加飾層27a、27b、27cと白色散乱層29とを設けた例について説明したが、何れか一方だけであってもよく、両者を設けることなく用いることも可能である。
【0072】
更に、透光性加飾層27a、27b、27cや白色散乱層29を設ける場合、上記では、着色隠蔽層28の透光性加飾層27a、27b、27cを第1乃至第3の抜き形状部21a、23a、25aよりも大きく形成し、白色散乱層29をキートップ部13の背面全体を覆うように形成したが、透光性加飾層27a、27b、27cは少なくとも第1の抜き形状部23aを塞ぐことが可能であればよく、白色散乱層29は少なくとも透光性加飾層27a、27b、27cの全面を被覆できれる形状であればよい。
[発明の実施の形態2]
【0073】
図8は、この発明の実施の形態2のキーシートを示す。
【0074】
この実施の形態2のキーシート10は、透明なシート材11の表面に、操作位置毎に透明な成形体からなるキートップ本体12が固定されることで形成されている。ここでは、キートップ本体12からキートップ部13が構成されており、キートップ本体12の背面に表示部15と背景部17とが表面側から視認可能に設けられている。
【0075】
各キートップ部13の表示部15及び背景部17は、実施の形態1と同様に、ライン21からなるボーダーライン層22と、地色層23と、遮光層25とを備えると共に、透光性加飾層27a、27b、27c及び白色散乱層29からなる着色隠蔽層28を備える。ここでは、透光性加飾層27a、27b、27c及び白色散乱層29は何れも第1の抜き形状部23a毎に、第1乃至第3の抜き形状部21a、23a、25aより大きい形状に設けられている。
【0076】
これらの表示部15及び背景部17を構成する各層22、23、25、28が設けられたキートップ部13は、透明な接着剤層33によりシート材11に固定されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0077】
このような構成のキーシート10であっても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることが可能であり、表面側からの光により視認されるときには、背景部17や表示部15を立体的な印象で視認でき、背面側からの光により視認されるときには、表示部15や背景部17に光の濃淡や筋が形成されずに表示部15から放射される光を視認でき、優れた外観品質を確保することが可能である。
【0078】
また、ボーダーライン層22の第2の抜き形状部21aが地色層23の第1の抜き形状部23aより大きく形成されているので、背面側から照光されない間は、表面側からの光の乱反射により表示部15が縁取られることができ、背面側から照光された際には、背面側から第1の抜き形状部23aを透過する光がボーダーライン層22のライン21の表示部15側の端部に直接到達することがない。
【0079】
更に、遮光層25の第3の抜き形状部25aが地色層23の第1の抜き形状部23aより大きく形成されているので、第3の抜き形状部25aと第1の抜き形状部23aとに僅かなズレが生じても地色層23から遮光層25がはみ出して外部から視認されることがない。更に、背面側から照光された際に、背面側からの光が地色層23を透過して表示部15の近接周囲を囲むように放射されることで表示部15が縁取られることができる。
【0080】
また、ボーダーライン層22の全てのライン21が遮光層25の範囲内に配置されているので、背面側から照光された際、地色層23を透過した光がボーダーライン層22のライン21に到達し難い。
【0081】
更に、地色層23に設けられた第1の抜き形状部23aの内側に着色隠蔽層28が設けられているので、背面側から照光されない間には、表示部15から背面側が視認されることを防止でき、背面側から照光された際には、背面側からの光をより均一に表示部15から放射できる。
【0082】
また、着色隠蔽層28が地色層23の第1の抜き形状部23a及び遮光層25の第3の抜き形状部25aより大きく設けられているので、地色層23及び遮光層25と着色隠蔽層28との間に間隙が形成されず、背面側から照光された際に、表示部15の近接周囲に背面側からの光が強くなる部位が形成されることがない。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】この発明の実施の形態1のキーシートを示す平面図である。
【図2】この発明の実施の形態1のキートップ部の表示部及び背景部を示す平面図である。
【図3】図2のA−A断面を厚さ方向に展開した状態で示す図である。
【図4】図2のB−B断面を厚さ方向に展開した状態で示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1のキーシートの製造工程を説明する図である。
【図6】この発明の実施の形態1のキーシートの変形例を示すもので、図2のA−A断面を厚さ方向に展開した状態で示す図である。
【図7】この発明の実施の形態1のキーシートの変形例を示すもので、図2のB−B断面を厚さ方向に展開した状態で示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2のキーシートを示す図2のA−A断面相当図である。
【符号の説明】
【0084】
10 キーシート
13 キートップ部
15 表示部
17 背景部
21 ライン(模様要素)
21a 第2の抜き形状部
22 ボーダーライン層(模様層)
23 地色層
23a 第1の抜き形状部
25 遮光層
25a 第3の抜き形状部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キートップ部に所定形状の表示部と、前記表示部以外の背景部とが表面側から視認可能に設けられ、背面側から照光されることで、前記表示部を透過した光が表面側から放射されるキーシートにおいて、
透明な前記キートップ部と、
前記キートップ部の背面側に積層されて、透光性の複数の模様要素からなる模様層と、
前記模様層の背面側に積層されて、前記複数の模様要素間に入り込むように形成された地色層と、
前記地色層の背面側に積層されて、前記背面側から照光された際の光が透過不能に形成された遮光層とを備え、
前記地色層の前記表示部の位置には、前記表示部の形状で開口した第1の抜き形状部が設けられ、
前記模様層及び前記遮光層の前記表示部の位置には、前記第1の抜き形状部以上の大きさで開口した第2及び第3の抜き形状部が設けられていることを特徴とするキーシート。
【請求項2】
前記地色層が、光を乱反射可能な透光性の層からなり、前記模様層に設けられた前記第2の抜き形状部が、前記地色層に設けられた前記第1の抜き形状部より大きく形成されることにより、前記模様層の前記表示部側の縁部より内側に前記地色層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキーシート。
【請求項3】
前記遮光層に設けられた前記第3の抜き形状部は、前記地色層に設けられた前記第1の抜き形状部より大きく形成されることにより、前記遮光層の前記表示部側の縁部より内側に前記地色層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキーシート。
【請求項4】
前記模様層の全ての前記模様要素が、平面視で前記遮光層の範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のキーシート。
【請求項5】
前記第3の抜き形状部が前記第2の抜き形状部より小さく形成されることにより、前記模様層の前記表示部側の縁部より内側に前記遮光層が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のキーシート。
【請求項6】
前記地色層に設けられた前記第1の抜き形状部の内側には、前記背面側からの光を散乱させて透過可能な隠蔽層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載のキーシート。
【請求項7】
前記隠蔽層は、前記地色層の前記第1の抜き形状部及び前記遮光層の前記第3の抜き形状部より大きく設けられていることを特徴とする請求項6に記載のキーシート。
【請求項8】
キートップ部に、所定形状の表示部と、前記表示部以外の背景部とが表面側から視認可能に設けられ、背面側から照光されることで、前記表示部を透過した光が表面側から放射されるキーシートを製造する方法において、
透明なキートップ部の背面側に、透光性の複数の模様要素からなる模様層を形成する工程と、
前記模様層の背面側に積層すると共に、前記複数の模様要素間に入り込むように地色層を形成する工程と、
前記地色層の背面側に、前記背面側から照光された光が透過不能な遮光層を形成する工程とを含み、
前記地色層を形成する工程では、前記表示部の位置に、前記表示部の形状で開口した第1の抜き形状部を設け、
前記模様層及び前記遮光層を形成する工程では、前記表示部の位置に、前記第1の抜き形状部以上の大きさで開口した第2及び第3の抜き形状部を設けることを特徴とするキーシートの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−92744(P2010−92744A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−262332(P2008−262332)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(000190116)信越ポリマー株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】