説明

キー入力誤操作防止装置

【課題】 複数の機能が割り当てられた1つのキーにおける誤操作を防止する一方でキー入力の利便性を高めることが可能なキー入力誤操作防止装置を提供する。
【解決手段】 1つのキーについて複数の異なる操作に基づく複数のキー入力を行うようにしたキー入力装置において、複数のキー入力のそれぞれに対して有効/無効を設定する対応リストLを作成することが可能な制御手段を備える。1つのキーについての全ての操作のキー入力を無効にすることなく、特定の操作のキー入力を選択的に有効とするので、1つのキーを多機能化してキー入力装置の小型化を実現する一方で、当該キーにおける誤操作を防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末等のキー入力装置に関し、特にキー入力の誤操作を防止するためのキー入力誤操作防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の携帯端末では、キー入力装置でのキー入力を意図しない場合でも、取り扱い時にキーに触れたときに入力が行われてしまうことがある。このようなキー入力装置での誤操作を防止するために、キーが押されてもキー入力が無効となるような誤操作防止装置が提案されている。例えば、特許文献1では、表示装置にキー入力装置の各キーの有効/無効を表示させ、この表示を参照しながら各キーの有効/無効を設定可能にした技術が提案されている。この技術によれば、キーを無効に設定しておけば、キーに触れたような場合でもキー入力が行われることはなく、誤操作を防止することが可能である。また、近年のこの種のキー入力装置として、キーの押し方を使い分けることで1つのキーを複数の機能キーとして動作させるようにした技術も提案されている。特許文献2では、1つのキーを半押し、又は全押しすることで異なる機能キーとして動作するダブルアクションキーが提案されている。このようなキー入力装置においても、特許文献1の技術を適用してキーを無効に設定しておけば、当該キーが意に反して操作された場合でもキー入力が行われることはなく、誤操作が防止されることになる。
【特許文献1】特開平1−213706号公報
【特許文献2】特開2004−326545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献2のキー入力装置に特許文献1の誤操作防止技術を適用すれば、当該キーの入力が無効になり誤操作を防止することは可能であるが、この場合にはキーの押し方の如何にかかわらず、すなわちキーが半押しされた場合と全押しされた場合のいずれの場合も無効になる。そのため、例えば、2つの異なる機能、例えば、携帯電話における写真撮影機能と写真表示機能を1つのキーの半押しと全押しとに割り当てたキー入力装置の場合には、当該キーを無効に設定すると、写真撮影機能と写真表示機能の両方が共に無効になってしまう。したがって、写真撮影機能は無効にしたいが、写真表示機能は有効にしたいとの要求があった場合には、この要求に対応することができなくなり、携帯電話の利便性が低下してしまうという問題が生じる。また、近年の携帯電話は小型化が図られる一方で多機能化が図られており、1つのキーに多種類の機能を割り当てることが要求されているが、当該キーに特許文献1の誤操作防止技術を適用したときには当該キーに割り当てられた多種類の機能が全て実行できなくなってしまい、結果としてキー数を低減することが難しくなり、キー入力装置の小型化、さらには携帯電話を小型化する上での障害になる。
【0004】
本発明の目的は、複数の機能が割り当てられた1つのキーにおいて、各機能毎に有効/無効を設定することを可能にし、当該キーにおける誤操作を防止する一方でキー入力の利便性を高めることが可能なキー入力誤操作防止装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、1つのキーについて複数の異なる操作に基づく複数のキー入力を行うようにしたキー入力装置において、複数のキー入力のそれぞれに対して有効/無効を設定することが可能な制御手段を備える。具体的には、1つのキーに対する複数のキー入力の対応を対応リストとして記憶する記憶手段と、と嗽対応リストを表示する表示手段とを備えており、制御手段は表示手段に表示された対応リストに基づいて各キー入力の有効/無効を設定できるようにし、設定した各キー入力の有効/無効を記憶手段に記憶させるように構成する。
【0006】
さらに、具体的には、1つのキーについての複数の異なる操作によってオン/オフ状態が変化される1つ以上のスイッチを備えており、制御手段は当該スイッチのオン/オフ状態を検知するとともに、記憶手段に記憶された対応リストを参照して当該スイッチの有効/無効を判定して当該スイッチの操作に対応した機能を実行させるように構成する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、1つのキーについて複数の異なる操作を行って複数のキー入力を行うようにしたキー入力装置において、各操作毎、すなわち各キー入力毎に有効/無効を設定するので、1つのキーの全ての操作のキー入力を無効にすることなく、特定の操作のキー入力を選択的に有効とすることができる。これにより、1つのキーを多機能化してキー入力装置の小型化を実現する一方で、当該キーにおける誤操作を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の好ましい形態として、複数の異なる操作はキーの押し込み深さの違いであり、スイッチとして異なる押し込み深さでそれぞれオン/オフ状態が変化される複数のスイッチで構成され、制御手段はこれら複数のスイッチに対して有効/無効を設定することが可能に構成される。あるいは、複数の異なる操作はキーの押し込み時間の違いであり、制御手段は1つのスイッチのオン状態の継続時間の違いによるキー入力について有効/無効を設定することが可能に構成される。
【0009】
また、本発明の他の好ましい形態として、表示手段は、少なくとも1つのキーについての複数のキー入力のそれぞれについて有効/無効であることを表示する。あるいは、表示手段は、少なくとも1つのキーについての複数のキー入力のうち、有効に設定されたキー入力についてのみその機能を表示する。さらには、表示手段は、少なくとも1つのキーについての複数のキー入力のそれぞれについて有効/無効であることとその機能を表示する。複数のキー入力における有効/無効、又は有効なキー入力の機能、さらにはキー入力の有効/無効とその機能が目視によって速やかに確認でき、キー入力の設定を容易に行うことが可能になる。
【実施例1】
【0010】
次に、本発明の実施例1を図面を参照して説明する。図1は本発明のキー入力誤操作防止装置を適用したキー入力装置を備える携帯電話の外観図である。ここでは、本発明のキー入力装置として携帯電話1の操作パネル1aに配設されている「0」〜「9」の数値キーと「#」,「*」の記号キーの全12個のボタンキーを含む多数のキーからなるキー入力部10に適用した例を示している。前記キー入力部10における少なくとも前記12個のボタンキーの機構は同じ構成であり、図2に概念構成を示すように、ユーザが指先で各ボタンキーのキーボタン101を押下することにより操作パネル1aの内部に重畳配置した2つのスイッチ102,103が順次オン動作されるものである。ここでは、キーボタン101を浅く押下した半押しによりオンする半押しスイッチ102と、キーボタン101を深く押下した全押しによりオンする全押しスイッチ103で構成されている。また、実施例1の携帯電話1では、一般的な携帯電話と同様に、後述する設定時に使用するための設定キー11、カーソルキー(十字キー)12等が配設されている。
【0011】
図3は前記携帯電話1の内部回路構成を示す概略ブロック図であり、前記12個のボタンキーを含むキー入力部10は制御部2に接続されている。この制御部2は、図2に示したように、キー入力部10の各ボタンキーの押下により動作される半押しスイッチ102と全押しスイッチ103のそれぞれのオン/オフの状態を検知し、この検知結果に基づいて所要の機能を実行可能とする。また、このとき各スイッチ102,103がオンされた時間を測定し、所定時間以上継続してオンされたときを長押しスイッチ状態として検知し、所定時間よりも短い時間だけオンされたときを短押しスイッチ状態として検知する。すなわち、制御部2は、キー入力部2の各ボタンキーにおけるスイッチ状態として、ボタンキーを所定時間以上全押しした全押しの長押しスイッチ状態と、所定時間以上半押しした半押しの長押しスイッチ状態と、所定時間よりも短い時間全押しした全押しの短押しスイッチ状態と、同じく短い時間だけ半押しした半押しの短押しスイッチ状態との4つの異なるスイッチ状態を検知する。そして、これら4つのスイッチ状態にそれぞれ対応して所要の機能を割り当てている。なお、実際にはボタンキーのそれぞれ4つのスイッチ状態の全てについて機能が割り当てられるものではなく、任意に選択したスイッチ状態について機能が割り当てられる。なお、各ボタンキーの各スイッチ状態に対する各機能の割り当て、およびこれに伴う各機能の動作についてはこれまでの携帯電話におけるものと同じであるので、ここでは説明は省略する。
【0012】
図3に示したように、前記制御部2には記憶部3が接続されており、制御部2は記憶部3にアクセスして前記キー入力部10の各ボタンキーにおけるスイッチ状態と、後述するようなこれらのスイッチ状態が無効又は有効であるかの対応リストを記憶することが可能である。また、制御部2は携帯電話1に設けられた設定キー11及びカーソルキー12の操作によって記憶部3に記憶している対応リストの各スイッチ状態について、その有効/無効の状態を書き替えることが可能である。さらに、制御部2はこの対応リストの記憶に基づいて各ボタンキーに割り当てた機能について、当該ボタンキーの操作による各スイッチ状態が有効であるか無効であるかを判定し、有効である場合にのみ当該スイッチ状態に対応した機能を実行させる制御を行う。一方、前記制御部2は携帯電話1の表示部4、例えば液晶表示器を制御して各種の表示を実行するが、本発明に関係する表示として前記記憶部3に記憶している対応リストを表示することが可能とされている。
【0013】
図4は表示部4に表示した対応リストLの一例であり、前記12個のボタンキーを縦欄に配置し、前記4つの異なるスイッチ状態を横欄に配置した対応リストLとして表示しており、この対応リストLにおいて各ボタンキーのそれぞれ異なる4つのスイッチ状態の枠内に当該スイッチ状態の設定が無効であるか有効であるかを表示する。例えば、「1」ボタンキーについてみると、「全押しの長押し」のスイッチ状態は「有効」であり、「半押しの長押し」のスイッチ状態は「有効」であり、「全押しの短押し」のスイッチ状態は「無効」であり、「半押しの短押し」のスイッチ状態は「無効」に設定されていることが判る。すなわち、「1」ボタンキーについては全押し、半押しのいずれでも長押しした場合にのみキー入力が行われ、短押しの場合にはキー入力が行われない設定である。そして、ユーザはこの表示部4に表示される対応リストLを参照しながら設定キー11とカーソルキー12を操作することにより、各スイッチ状態における「有効」と「無効」を切り替え表示させ、これと共に記憶部3に記憶されている当該ボタンキーの各スイッチ状態の有効/無効を書き換えることが可能とされている。
【0014】
以上の構成の実施例1の携帯電話におけるキー入力部2における誤操作防止の手順について図5(a)のフローチャートを参照して説明する。ユーザが携帯電話1の図示しないメニューキーを操作してキー入力設定モードにすると、表示部4には図4に示した各ボタンキーの対応リストが表示される(S101)。ユーザはカーソルキー12を操作して、有効/無効を設定したいボタンキーの対応するスイッチ状態の枠にカーソルCを移動させる。図4の対応リストLでは「3」キーの「全押しの長押し」の枠にカーソルCを移動させている。その上で設定キー11を操作すると当該カーソルCが移動されている枠の「有効」と「無効」を交番的に切り替え表示させることができるので、ユーザはこれを見ながら「有効」と「無効」のいずれか所望の状態に設定し、誤操作防止設定を実行する(S102)。設定後はキー入力設定モードを解除すると、表示部4における対応リストの表示はなくなり、同時に設定されたスイッチ状態の有効/無効を保存すべく対応リストが記憶部3に記憶される(S103)。
【0015】
このように設定を行うことにより、以降においては、図5(b)に処理フローチャートを示すように、ユーザが所望のボタンキー、ここでは「0」〜「9」,「*」,「#」の各ボタンキーを操作すると、制御部2は当該ボタンキーのスイッチ状態を検知し(S201)、次いで記憶部3に記憶されている対応リストを読み出す(S202)。次いで、読み出した対応リストを参照して検知したスイッチ状態の「有効」と「無効」を判定する(S203)。「有効」に設定されているスイッチ状態のときには、当該スイッチ状態に割り当てられている機能を実行する(S204)。一方、「無効」に設定されているスイッチ状態のとき、すなわち誤操作防止設定されているときには当該ボタンキーの操作を無効にし、割り当てられている機能を実行しない。
【0016】
例えば、図4に示した対応リストの場合には、ユーザが「1」ボタンキーを短時間だけ全押し操作し、制御部2が当該ボタンキーのスイッチ状態が「全押しの短押し」であると検知しても、記憶部3に記憶されている対応リストを参照したときには、当該スイッチ状態は「無効」に設定されているので、制御部2は割り当てられている機能を実行しない。これにより、ユーザが意図しないのに「1」ボタンキーを短時間だけ全押しても、あるいは携帯時に「1」ボタンキーが衣服等に触れて瞬間だけ全押し状態となって「全押しの短押し」のスイッチ状態が操作されたのと全く同じ状況が生じても、ユーザが意図しない機能が実行されることはなく、いわゆる誤操作が防止されることになる。その一方で、ユーザが「1」ボタンキーを所定時間だけ全押したときには、制御部2は「全押しの長押し」のスイッチ状態を検知し、記憶部3の対応リストを参照して当該スイッチ状態が「有効」に設定されているので、制御部2は割り当てられている機能を実行する。したがって、同じ「1」ボタンキーを操作しても、その押下の形態、すなわちスイッチ状態が相違するようなキー操作を行うことにより、当該「1」ボタンキーに割り当てられている機能を選択的に実行することができる。
【0017】
このように、実施例1の携帯電話1では、キー入力部10を構成する複数のボタンキーについて、1つのボタンキーがそれぞれ4つのスイッチ状態を有しており、しかもこれらのスイッチ状態についてそれぞれ異なる機能を割り当てることができるので、多機能性を高めてもキー入力部10を小型化し、さらには携帯電話1の小型化が実現できる。その一方で、各ボタンキーの各スイッチ状態について個別に有効/無効の設定が可能であるので、ボタンキーの誤操作を確実に防止することができる。
【実施例2】
【0018】
図6は実施例2のキー誤操作防止装置にかかる対応リストL1を示している。実施例1は単に各ボタンキーのスイッチ状態の有効/無効を表示する構成としているが、これでは各ボタンキーの各スイッチ状態に割り当てられた機能の有効/無効を一目で理解することが難しい。そこで、実施例2では、各スイッチ状態が有効に設定された場合にのみ対応する機能を表示し、無効に設定された場合には機能を表示しないようにしている。ここでは、実施例1と同様に「0」〜「9」の数字キーと「#」,「*」の記号キーについてそれぞれ「全押しの長押し」,「半押しの長押し」,「全押しの短押し」,「半押しの短押し」の各スイッチ状態の対応リストL1とし、これらのうち有効に設定されているスイッチ状態の枠内にのみ機能を表示する。
【0019】
例えば、「5」の数字ボタンキーでは、「全押しの長押し」が有効とされ、その機能である「バックライト」が表示されている。したがって、この「5」の数字ボタンキーを、全押しの短押ししても、あるいは半押しの長押し又は短押ししてもこの際のスイッチ状態は無効であるので、当該枠には「−」が表示されているのみであって何らの機能を実行しない。このように、ユーザが対応リストL1を表示することにより、現在において設定されている各ボタンキーのスイッチ状態と機能とが一目で判るので、ユーザによるキー入力の利便性が高められる。なお、この対応リストL1を表示した状態でキー入力設定モードにすれば、実施例1と同様に各スイッチ状態の有効/無効の設定が可能である。特に、無効を有効に設定し直した場合には、それまで表示されていない機能が対応リストL1の該当するスイッチ状態の枠内に表示されるようになり、有効を無効に設定し直すときには表示されていた機能が表示されなくなる。
【0020】
実施例2では、有効に設定されている各ボタンキーの各スイッチ状態、すなわち押し方と、その有効とされる機能を目視で確認でき、ユーザにおける設定時の利便性を高めることができるとともに、現在の各ボタンキーの機能を確認して携帯電話の使用に際しての利便性を高める上で有効である。
【実施例3】
【0021】
実施例1,2では1つのボタンキーについて4つの異なるスイッチ状態を設定したキー入力装置の例を示したが、最も一般的な1つのボタンキーについて「全押し」と「半押し」の2つのスイッチ状態のキー入力部についても本発明を適用してもよい。図7はその一例であり、「0」〜「9」の数字キーと「#」,「*」の記号キーのそれぞれに「全押し」と「半押し」のスイッチ状態を設定した場合の対応リストL2である。ここでは、各ボタンキーのスイッチ状態における機能を上欄に表示し、その有効/無効を下欄に表示させている。例えば、「5」の数字キーでは、「全押し」のスイッチ状態において「5」の数値を入力する機能を有し、このスイッチ状態が有効とされているが、「半押し」のスイッチ状態において「バックライト」を点灯する機能を有し、このスイッチ状態が無効とされている。したがって、「5」の数字キーを全押しすれば「5」の値が制御部2に入力されて表示部4に「5」が表示されるが、半押ししてもバックライトは点灯しない。これにより、当該ボタンキーが誤操作によって半押しされてもバックライトが意に反して点灯されることはない。
【0022】
実施例3では、各ボタンキーの各スイッチ状態、すなわち押し方とその機能、及びそれが有効であるか無効であるかを全て目視で確認でき、ユーザにおける設定時ないしは携帯電話の使用の利便性を高めることができる。
【0023】
本発明にかかるキー入力装置(実施例のキー入力部)は、実施例で説明したボタンキーに限られるものではなく、十字キーや回転キー等、操作の方法が異なるキーを備える入力装置についても本発明を適用することができる。また、本発明のキー入力装置が適用される機器は実施例の携帯電話に限られるものではなく、キー入力装置を備える各種の機器に適用可能である。さらに、表示装置は液晶表示装置に限られるものでなく、各キーの有効、無効が表示できるものであれば適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明を適用した携帯電話の外観図である。
【図2】キーボタンのスイッチ状態とその検知を説明するための図である。
【図3】本発明の主要部のブロック構成図である。
【図4】実施例1の対応リストである。
【図5】本発明における動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】実施例2の対応リストである。
【図7】実施例3の対応リストである。
【符号の説明】
【0025】
1 携帯電話
2 制御部
3 記憶部
4 表示部
10 キー入力部
11 設定キー
12 カーソルキー
L,L1,L2 対応リスト
C カーソル



【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つのキーについて複数の異なる操作に基づく複数のキー入力を行うようにしたキー入力装置において、前記複数のキー入力のそれぞれに対して有効/無効を設定することが可能な制御手段を備えることを特徴とするキー入力誤操作防止装置。
【請求項2】
1つのキーに対する複数のキー入力の対応を対応リストとして記憶する記憶手段と、前記対応リストを表示する表示手段とを備え、前記制御手段は前記表示手段に表示された対応リストに基づいて前記各キー入力の有効/無効を設定できるようにし、設定した各キー入力の有効/無効を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載のキー入力誤操作防止装置。
【請求項3】
1つのキーについての複数の異なる操作によってオン/オフ状態が変化される1つ以上のスイッチを備え、前記制御手段は当該スイッチのオン/オフ状態を検知するとともに、前記記憶手段に記憶された対応リストを参照して当該スイッチの有効/無効を判定して当該スイッチの操作に対応した機能を実行させることを特徴とする請求項2に記載のキー入力誤操作防止装置。
【請求項4】
前記複数の異なる操作はキーの押し込み深さの違いであり、前記スイッチとして異なる押し込み深さでそれぞれオン/オフ状態が変化される複数のスイッチで構成され、前記制御手段は前記複数のスイッチに対して有効/無効を設定することを特徴とする請求項3に記載のキー入力誤操作防止装置。
【請求項5】
前記複数の異なる操作はキーの押し込み時間の違いであり、前記制御手段は1つのスイッチのオン状態の継続時間の違いによるキー入力について有効/無効を設定することを特徴とする請求項3に記載のキー入力誤操作防止装置。
【請求項6】
前記表示手段は、少なくとも1つのキーについての複数のキー入力のそれぞれについて有効/無効であることを表示することを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のキー入力誤操作防止装置。
【請求項7】
前記表示手段は、少なくとも1つのキーについての複数のキー入力のうち、有効に設定されたキー入力についてのみその機能を表示することを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のキー入力誤操作防止装置。
【請求項8】
前記表示手段は、少なくとも1つのキーについての複数のキー入力のそれぞれについて有効/無効であることとその機能を表示することを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のキー入力誤操作防止装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−230295(P2009−230295A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−72783(P2008−72783)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】