説明

クラッチ操作装置

【課題】操作抵抗や操作量のバラツキを減らすと共に、狭い空間にコンパクトに配置可能とし、さらには、回動部材に作用するクラッチ操作荷重を均等化し、回動部材の動作を円滑にする。
【解決手段】電動モータ48の駆動に応じて回動する単一のセクタギヤ54に対して、各連繋部材45、47を連結し、セクタギヤ54の初期位置から中間位置への回動により、刈取クラッチ機構43のOFFを維持したまま、脱穀クラッチ機構44のみをONさせ、セクタギヤ54の中間位置から終端位置への回動により、脱穀クラッチ機構44のONを維持したまま、刈取クラッチ機構43をONさせるにあたり、各連繋部材45、47をロッド部材で構成し、略同方向からセクタギヤ54に連結すると共に、セクタギヤ54に対する各連繋部材45、47の連結位置を、セクタギヤ54の回動中心54aを挟んで振り分け状に配した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータの駆動により、第一テンションクラッチ及び第二テンションクラッチを所定の順序でON/OFFさせるクラッチ操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第一テンションクラッチ及び第二テンションクラッチに、それぞれ連繋部材を介して連繋され、これらの連繋部材をモータの駆動により操作して、第一テンションクラッチ及び第二テンションクラッチを所定の順序でON/OFFさせるクラッチ操作装置が知られている(特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載されるクラッチ操作装置は、コンバインに適用されるものであり、単一のモータ駆動により、刈取クラッチ及び脱穀クラッチをON/OFFさせるように構成されている。このような構成によれば、両クラッチを手動で操作する場合に比べ、オペレータのクラッチ操作荷重を軽減できるだけでなく、作業状況に応じて刈取クラッチ及び脱穀クラッチを自動的にON/OFF制御することが可能になる。
【特許文献1】特開2006−77959号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載のクラッチ操作装置では、各連繋部材がワイヤ部材で構成され、配索されたワイヤ部材の曲げ具合によって操作抵抗や操作量にバラツキが生じるため、調整が煩雑であった。また、上記のクラッチ操作装置では、各連繋部材をそれぞれ異なる方向から回動部材に連結しているため、ワイヤ部材が長くなるだけでなく、広い配置空間が必要になるという問題があった。さらに、上記のクラッチ操作装置では、回動部材の一端部に二つの連繋部材を連結しているので、回動部材に偏ったクラッチ操作荷重が作用し、回動部材の円滑な動作が阻害される惧れがあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、第一テンションクラッチ及び第二テンションクラッチに、それぞれ連繋部材を介して連繋され、これらの連繋部材をモータの駆動により操作して、第一テンションクラッチ及び第二テンションクラッチを所定の順序でON/OFFさせるクラッチ操作装置であって、前記モータの駆動に応じて回動する単一の回動部材に対して、第一テンションクラッチ用連繋部材及び第二テンションクラッチ用連繋部材を連結し、回動部材の初期位置から中間位置への回動により、第一テンションクラッチのOFFを維持したまま、第二テンションクラッチのみをONさせ、回動部材の中間位置から終端位置への回動により、第二テンションクラッチのONを維持したまま、第一テンションクラッチをONさせるにあたり、第一テンションクラッチ用連繋部材及び第二テンションクラッチ用連繋部材をロッド部材で構成し、略同方向から回動部材に連結すると共に、回動部材に対する各連繋部材の連結位置を、回動部材の回動中心を挟んで振り分け状に配したことを特徴とする。このようにすると、連繋部材をロッド部材で構成したので、ワイヤ部材で構成する場合に比べて、操作抵抗や操作量のバラツキを減らし、調整作業を容易にすることができる。また、各連繋部材を略同方向から回動部材に連結したので、狭い空間にコンパクトに配置することができる。さらに、回動部材に対する各連繋部材の連結位置を、回動部材の回動中心を挟んで振り分け状に配したので、回動部材に作用するクラッチ操作荷重を可及的に均等化し、回動部材の動作を円滑にすることができる。
また、前記回動部材の回動中心から各連繋部材の連結位置までの距離を異ならせたことを特徴とする。このようにすると、回動部材の回動に伴う各連繋部材の操作量を容易に異ならせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1はコンバインであって、該コンバイン1は、茎稈を刈取る前処理部2と、刈取茎稈から穀粒を脱穀し、この穀粒を選別する脱穀部3と、選別済みの穀粒を貯溜する穀粒タンク4と、脱穀済みの排稈を処理する後処理部5と、各種の操作具が設けられる操作部6と、クローラ式の走行部7とを備えて構成されている。
【0006】
前処理部2は、未刈茎稈を分草するデバイダ8と、分草された茎稈を引き起す引起し装置(図示せず)と、茎稈の株元位置を切断する刈刃装置(図示せず)と、刈取茎稈を脱穀部3に向けて搬送する前処理搬送装置(図示せず)とを備えて構成され、機体フレーム9の左前端部に立設される前処理支持フレーム(図示せず)によって、昇降自在に支持されている。
【0007】
図2に示すように、脱穀部3は、扱胴11を内装する扱室(図示せず)と、扱室に沿って茎稈を搬送する脱穀フィードチェン12と、脱穀された穀粒を選別する選別室(図示せず)と、選別した穀粒を穀粒タンク4へ揚上搬送する揚穀筒13と、脱穀済みの排藁を後処理部5に向けて搬送する排藁搬送装置(図示せず)とを備えて構成され、機体フレーム9の左側に搭載されている。揚穀筒13は、脱穀部3の機体中心側の側面に沿って立設され、脱穀部3に対して強固に固定されている。
【0008】
穀粒タンク4は、揚穀筒13から送り込まれる穀粒を貯溜すると共に、貯溜した穀粒を排出オーガ10を介して機外へ搬出するように構成されている。本実施形態では、穀粒タンク4を、機体フレーム9の右側に搭載するにあたり、その後端側を支点として機体外方へ退避回動可能としている。このように構成すると、穀粒タンク4を機体外方へ退避回動させることによって、機体フレーム9の右側上方が広く開放され、機体中心部のメンテナンスが容易になる。
【0009】
操作部6の下方には、前処理部2、脱穀部3、穀粒タンク4、走行部7及び脱穀フィードチェン12に動力を供給するエンジンEが搭載されている。図2に示すように、穀粒タンク4は、エンジンプーリ14、伝動ベルト15及びタンク入力プーリ16を介してエンジン動力を入力し、この動力でタンク内の螺旋搬送体(図示せず)を動作させる。走行部7の動力は、エンジンプーリ14、伝動ベルト17及びミッション入力プーリ18を介してミッションケース19に伝動され、該ミッションケース19に内装される走行用無段変速装置(HST)20などで変速されてから、走行部7の駆動輪7aに伝動される。
【0010】
脱穀部3の動力は、エンジンプーリ14、作業機伝動ベルト21及びギヤケース入力プーリ22を介して、後述するギヤケース23の入力軸24に一旦伝動され、ここからカウンタプーリ25、脱穀伝動ベルト26及び脱穀入力プーリ27を介して脱穀部3に伝動される。この動力は、唐箕軸28を介して選別室の揺動選別体29などに伝動されると共に、脱穀動力伝動機構30を介して扱胴11に伝動される。脱穀動力伝動機構30は、カウンタプーリ31、伝動ベルト32及び扱胴入力プーリ33を備えて構成され、前記揚穀筒13の前方に所定の間隔を存して縦方向に配設されている。
【0011】
ギヤケース23は、入力軸24から入力されるエンジン動力を、前処理用無段変速装置(HST)34で無段変速し、前処理部2及び脱穀フィードチェン12に供給するように構成されている。これにより、前処理部2及び脱穀フィードチェン12の茎稈搬送速度が同期され、引継ぎ部における搬送乱れが防止される。前処理用無段変速装置34は、HSTポンプ(斜板式可変容量油圧ポンプ)35と、該HSTポンプ35の吐出油で駆動するHSTモータ(固定容量油圧モータ)36とを備えて構成されており、HSTポンプ35の斜板操作に応じてエンジン動力を無段階に変速することが可能である。無段変速された前処理動力は、ギヤケース23の前処理出力軸37から出力される。前処理出力軸37には、出力プーリ38が設けられており、ここから前処理伝動ベルト39及び前処理入力プーリ40を介して前処理部2に動力が供給される。
【0012】
図4に示すように、ギヤケース23には、作業系クラッチを構成する二つのテンションアーム41、42が回動自在に設けられている。第一テンションアーム41は、刈取クラッチ機構43(第一テンションクラッチ)を構成するためのもので、その回動により、前処理伝動ベルト39を緊張又は弛緩させ、前処理部2に対する動力供給の入り/切りを行う。また、第二テンションアーム42は、脱穀クラッチ機構44(第二テンションクラッチ)を構成するためのもので、その回動により、作業機伝動ベルト21を緊張又は弛緩させ、脱穀部3などに対する動力供給の入り/切りを行う。
【0013】
第一テンションアーム41の基端部は、第一テンションクラッチ用連繋部材45を介してクラッチ操作装置46に連繋され、また、第二テンションアーム42の基端部は、第二テンションクラッチ用連繋部材47を介してクラッチ操作装置46に連繋されている。クラッチ操作装置46は、単一の電動モータ48を備え、その駆動力で連繋部材45、47を引くことにより、テンションアーム41、42を入り動作させる。
【0014】
操作部6には、刈取クラッチ43及び脱穀クラッチ44の入り/切り操作に兼用される作業系クラッチレバー49が設けられている。図3に示すように、作業系クラッチレバー49は、レバー支軸50を支点として前後に回動操作可能に支持されると共に、基端部にカム部49aを有している。カム部49aの対向位置には、二個のレバー位置検出スイッチ51、52が設けられ、これらのレバー位置検出スイッチ51、52によって作業系クラッチレバー49の操作位置が検出される。つまり、両クラッチ機構43、44を切りとする第一の操作位置では、両レバー位置検出スイッチ51、52がOFFであるが、脱穀クラッチ機構44のみを入りとする第二の操作位置では、カム部49aによって第一レバー位置検出スイッチ51のみがONとなる。また、両クラッチ機構43、44を入りとする第三の操作位置では、カム部49aによって両レバー位置検出スイッチ51、52がONとなる。これにより、作業系クラッチレバー49の位置を電気的に検出し、クラッチ操作装置46を動作させることが可能になる。
【0015】
以下、クラッチ操作装置46について、図4〜図8を参照して説明する。これらの図に示すように、クラッチ操作装置46は、ブラケット53と、該ブラケット53に一体的に設けられる単一の電動モータ48と、ブラケット53に回動自在に支持され、電動モータ48の出力ギヤ48aに噛合されるセクタギヤ(回動部材)54と、セクタギヤ54の回動位置を検出するポテンショメータ55とを備えて構成されている。
【0016】
ブラケット53は、揚穀筒13及び脱穀部3の枠体3aに固定されている。具体的に説明すると、揚穀筒13には、二つの固定片13a、13bが突設されており、これらの固定片13a、13bに対してブラケット53の2箇所がボルト56で固定されている。また、脱穀部3の枠体3aには、一つの固定片3bが突設されており、該固定片3bに対してブラケット53の1箇所がボルト57で固定されている。このようにすると、クラッチ操作装置46を揚穀筒13のみに固定していた従来に比して、クラッチ操作装置46の支持を強固にし、安定したクラッチ操作を行うことができる。
【0017】
セクタギヤ54は、電動モータ48の正逆駆動により、図6に示す初期位置と、図7に示す中間位置と、図8に示す終端位置とに回動制御される。刈取クラッチ機構43の連繋部材45は、セクタギヤ54の初期位置及び中間位置において繰り出し状態(クラッチOFF状態)であり、セクタギヤ54が終端位置のとき引き込み状態(クラッチON状態)となるように、セクタギヤ54に対する連結方向及び連結位置が設定されている。具体的に説明すると、セクタギヤ54が初期位置から中間位置に回動するときは、連繋部材45がセクタギヤ54の回動中心を支点越えすることにより、連繋部材45の繰り出し状態が維持され、セクタギヤ54が中間位置から終端位置に回動するとき、連繋部材45が引き込まれる。
【0018】
一方、脱穀クラッチ機構44の連繋部材47は、セクタギヤ54が初期位置のとき繰り出し状態(クラッチOFF状態)であり、セクタギヤ54の中間位置及び終端位置において引き込み状態(クラッチON状態)となるように、セクタギヤ54に対する連結方向及び連結位置が設定されている。具体的に説明すると、セクタギヤ54が初期位置から中間位置に回動するときは、連繋部材47が引き込まれるが、セクタギヤ54が中間位置から終端位置に回動するときは、連繋部材47がセクタギヤ54の回動中心を支点越えすることにより、それ以上の引込みが行われないようにしてある。
【0019】
各連繋部材45、47は、ロッド部材(リンク部材やアーム部材を含む)で構成されている。具体的に説明すると、第一テンションクラッチ用連繋部材45は、ロッド45a、45b及びコイルバネ45cを用いて構成され、第一テンションアーム41とセクタギヤ54との間に介設される。また、第二テンションクラッチ用連繋部材47は、ロッド47a、アーム47b、ロッド47c、コイルバネ47d及びリンク47eを用いて構成され、第二テンションアーム42とセクタギヤ54との間に介設される。このように、連繋部材45、47をロッド部材で構成すると、ワイヤ部材で構成する場合に比べて、操作抵抗や操作量のバラツキを減らし、調整作業を容易にすることができる。
【0020】
また、各連繋部材45、47は、略同方向からセクタギヤ54に連結されている。このようにすると、各連繋部材45、47を異なる方向からセクタギヤ54に連結する場合に比べ、クラッチ操作装置46や連繋部材45、47を狭い空間にコンパクトに配置することができる。
【0021】
また、セクタギヤ54に対する各連繋部材45、47の連結位置は、セクタギヤ54の回動中心54aを挟んで振り分け状に配されている。このようにすると、セクタギヤ54に作用するクラッチ操作荷重を可及的に均等化し、セクタギヤ54の動作を円滑にすることができる。
【0022】
また、本実施形態では、セクタギヤ54の回動中心54aから各連繋部材45、47の連結位置までの距離L1、L2を異ならせてある。具体的には、セクタギヤ54の回動中心54aから連繋部材45の連結位置までの距離L1を、セクタギヤ54の回動中心54aから連繋部材47の連結位置までの距離L2よりも長くしてある。このようにすると、セクタギヤ54の回動に伴う各連繋部材45、47の操作量を容易に異ならせることができる。
【0023】
次に、作業系クラッチレバー49の操作に応じたクラッチ操作装置46の動作について説明する。作業系クラッチレバー49が第一の操作位置にあるときは、セクタギヤ54が初期位置に回動制御される。この状態では、両連繋部材45、46が繰り出し状態であるため、刈取りクラッチ43及び脱穀クラッチ44がOFFとなる。
【0024】
作業系クラッチレバー49を第一の操作位置から第二の操作位置に操作すると、セクタギヤ54が初期位置から中間位置に回動制御される。このとき、連繋部材45は、前述した支点越えにより繰り出し状態を維持し、連繋部材47のみが引き込まれる。これにより、刈取りクラッチ43のOFFを維持したまま、脱穀クラッチ44のみをONさせることができる。
【0025】
作業系クラッチレバー49を第二の操作位置から第三の操作位置に操作すると、セクタギヤ54が中間位置から終端位置に回動制御される。このとき、連繋部材47は、前述した支点越えにより繰り出し状態を維持し、連繋部材45のみが引き込まれる。これにより、脱穀クラッチ44のONを維持したまま、刈取りクラッチ43をONさせることができる。また、連繋部材47が支点越えすると、その引き込み荷重がセクタギヤ54を進める方向に作用するので、連繋部材45の引き込み荷重を軽減することが可能になる。尚、作業系クラッチレバー49を第三の操作位置から第二の操作位置に操作した場合や、第二の操作位置から第一の操作位置に操作した場合は、上記と逆順の動作が行われる。
【0026】
叙述の如く構成された本実施形態によれば、刈取クラッチ機構43及び脱穀クラッチ機構44に、それぞれ連繋部材45、47を介して連繋され、これらの連繋部材45、47を電動モータ48の駆動により操作して、刈取クラッチ機構43及び脱穀クラッチ機構44を所定の順序でON/OFFさせるクラッチ操作装置46であって、電動モータ48の駆動に応じて回動する単一のセクタギヤ54に対して、各連繋部材45、47を連結し、セクタギヤ54の初期位置から中間位置への回動により、刈取クラッチ機構43のOFFを維持したまま、脱穀クラッチ機構44のみをONさせ、セクタギヤ54の中間位置から終端位置への回動により、脱穀クラッチ機構44のONを維持したまま、刈取クラッチ機構43をONさせるにあたり、各連繋部材45、47をロッド部材で構成し、略同方向からセクタギヤ54に連結すると共に、セクタギヤ54に対する各連繋部材45、47の連結位置を、セクタギヤ54の回動中心54aを挟んで振り分け状に配したので、連繋部材45、47をワイヤ部材で構成する場合に比べて、操作抵抗や操作量のバラツキを減らし、調整作業を容易にすることができるだけでなく、各連繋部材45、47を異なる方向からセクタギヤ54に連結する場合に比べて、狭い空間にコンパクトに配置することができる。さらに、セクタギヤ54に対する各連繋部材45、47の連結位置を、セクタギヤ54の回動中心54aを挟んで振り分け状に配したことによって、セクタギヤ54に作用するクラッチ操作荷重を可及的に均等化し、セクタギヤ54の動作を円滑にすることが可能になる。また、セクタギヤ54の回動中心54aから各連繋部材45、47の連結位置までの距離L1、L2を異ならせれば、セクタギヤ54の回動に伴う各連繋部材45、47の操作量を容易に異ならせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】コンバインの側面図である。
【図2】コンバインの動力伝動構造を示す伝動回路図である。
【図3】(A)〜(C)は作業系クラッチレバーの操作位置を示す説明図である。
【図4】クラッチ操作装置、刈取クラッチ機構及び脱穀クラッチ機構を示す側面図である。
【図5】クラッチ操作装置の正面図である。
【図6】セクタギヤを初期位置としたクラッチ操作装置の正面図である。
【図7】セクタギヤを中間位置としたクラッチ操作装置の正面図である。
【図8】セクタギヤを終端位置としたクラッチ操作装置の正面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 コンバイン
43 刈取クラッチ機構
44 脱穀クラッチ機構
45 連繋部材
46 クラッチ操作装置
47 連繋部材
48 電動モータ
49 作業系クラッチレバー
54 セクタギヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一テンションクラッチ及び第二テンションクラッチに、それぞれ連繋部材を介して連繋され、これらの連繋部材をモータの駆動により操作して、第一テンションクラッチ及び第二テンションクラッチを所定の順序でON/OFFさせるクラッチ操作装置であって、
前記モータの駆動に応じて回動する単一の回動部材に対して、第一テンションクラッチ用連繋部材及び第二テンションクラッチ用連繋部材を連結し、回動部材の初期位置から中間位置への回動により、第一テンションクラッチのOFFを維持したまま、第二テンションクラッチのみをONさせ、回動部材の中間位置から終端位置への回動により、第二テンションクラッチのONを維持したまま、第一テンションクラッチをONさせるにあたり、
第一テンションクラッチ用連繋部材及び第二テンションクラッチ用連繋部材をロッド部材で構成し、略同方向から回動部材に連結すると共に、回動部材に対する各連繋部材の連結位置を、回動部材の回動中心を挟んで振り分け状に配したことを特徴とするクラッチ操作装置。
【請求項2】
前記回動部材の回動中心から各連繋部材の連結位置までの距離を異ならせたことを特徴とする請求項1記載のクラッチ操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−197964(P2009−197964A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−42649(P2008−42649)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】