説明

クリーンエアー装置

【課題】 従来の空気清浄機は、室内用のものは常時外気を取り入れないので屋内の二酸化炭素濃度が高くなり、非健康的なものであった。また、従来の外気を取り込む装置はチリ等を除去するだけのものであった。
【解決手段】温度調整された水を霧又は水滴状に噴霧する中に、外気を通過させ、外気中にある花粉及びチリほこりを洗い流すと同時に空気温度を調整し、更に外気が霧の中を通過する際発生するマイナスイオンを含んだ綺麗な外気を屋内に送り込むクリーンエアー装置にあって、循環水に含まれる有害物質を除去する第1フィルター手段、霧状の水分を含んだ空気の中に含まれる有害物質を除去する第2フィルター手段、前記循環水の温度を調整する水温制御手段、前記循環水を霧又は水滴状に噴霧する噴霧手段及び前記循環水を溜める水タンク手段によって構成されるクリーンエアー装置を提供するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧又は水滴及び珪藻土を含んだ軽石並びにヒータを利用して外気を綺麗で温度調整されたマイナスイオンを含む空気にして、屋内に取り込む装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の空気清浄機は、室内の空気を綺麗にしたり、暖冷房したり、あるいはマイナスイオンを加える装置で、この方式での効果を上げるにはどうしても部屋を密閉し、室内にある空気だけを処理したので、人間が生活すると二酸化炭素を排出し、その濃度は高くなり、不健康のものであった。また、外気を室内に取り込む装置は外気を取り込む際
繊維フィルターや電子装置で空気のチリ等を除去するだけのもので、有害物質を除去した綺麗で、温度調整され、なおかつマイナスイオンを含ませた外気は得られなかった。
【特許文献1】特開2005−315527
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上に述べた従来の空気清浄機は、屋内用のものは常時外気を取り入れないので屋内の二酸化炭素濃度が高くなり、非健康的な装置であった。また、従来の外気を取り込む装置はチリ等を除去するだけのものであった。
【0004】
本発明は、自然の外気にある有害物質を除去すると同時にその空気を温度調整し、更にマイナスイオンを発生させ、屋内に供給することを目的とする装置である。
【0005】
本発明は、温度調整された水を霧又は水滴状に噴霧する中に外気を通過させ、外気中にある花粉及びチリ並びにほこりを洗い流すと同時に空気温度を調整し、更に外気が霧の中を通過する際発生するマイナスイオンを含んだ綺麗な外気を屋内に送り込むクリーンエアー装置にあって、循環水に含まれる有害物質を除去する第1フィルター手段、霧状の水分を含んだ空気中に含まれる有害物質を除去する第2フィルター手段、前記循環水の温度を調整する水温制御手段、前記循環水を霧又は水滴状に噴霧する噴霧手段及び前記循環水を溜める貯水タンク手段によって構成されることを特徴とするクリーンエアー装置である。
【0006】
また、珪藻土を含んだ軽石によって構成された第1フィルター手段及び第2フィルター手段を具備する前記クリーンエアー装置である。
【発明の効果】
【0007】
前述したように本発明のクリーンエアー装置は、主に一般家庭用のものであり、自然の外気中の花粉及びチリ等を霧又は水滴状の水で洗い落とし、更に有害物質を珪藻土を含む軽石に吸着処理した綺麗で温度調整されたマイナスイオンを含む外気を屋内に供給することにより、健康的ですがすがしい屋内での生活を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。本発明は、空気と有害物質を除去した水との接触効率を上げ、フィルター手段によって空気中の有害物質を除去して、綺麗で、しかも温度調整された外気を屋内に供給しようとするものである。
【実施例】
【0009】
図1は本発明の実施形態を示すクリーンエアー装置の立体図であり、図2は本発明のクリーンエアー装置の正面断面図である。本発明のクリーンエアー装置は、外気を吸入する吸気口2から吸引し、その吸引した空気に水中ヒーター12(水温制御手段)により温度調整された水をモーター7によってエンペラー13から吸い上げて、送水パイプ14を通して、水噴射ノズル4から霧又は水滴状に噴霧させる水噴射ノズル4(水噴霧手段)とによって、吸引した空気中の花粉やチリ等を洗い落とし、併せてマイナスイオンを発生させる空気洗浄室3と、該空気洗浄室3において発生した水分を含んだ空気を通過させる時に該空気中に含まれる有害物質を吸着処理する珪藻土を含んだ軽石によって構成された空気浄化軽石層5(第2フィルター手段)と、綺麗になったマイナスイオンを含む温度調整された空気を溜めるクリーンエアー溜室6と、前記空気洗浄室3において汚れた水となって下に溜まった水を浄化する珪藻土を含んだ軽石によって構成された水浄化軽石層10(第1フィルター手段)と、該水浄化軽石層10によって浄化された水を溜める貯水タンク11(タンク手段)と、前記水噴射用の水の汲み上げと送風ファン8の動力となるモーター7とによって構成されており、前記クリーンエアー溜室6のクリーンエアーを屋内に送る送風ファン8によってクリーンエアー供給パイプ9を通って、クリーンエアーが屋内に供給されることになる。
【0010】
図3は、本発明の実施形態を示すクリーンエアー装置の据付図である。クリーンエアー装置1において外気を吸気口から吸引し、その吸引した空気中に含まれる有害物質を除去したクリーンエアーをクリーンエアー供給パイプ9を通して建物15の屋内浄化空気吐出口16から屋内に供給する仕組みになっており、綺麗で温度調整されたマイナスイオンを含む外気を屋内に供給することができ、健康的ですがすがしい屋内での生活を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、主に一般家庭用の小型のものであるが、大型にすればオフィス、病院、福祉施設、教室、体育館、劇場、屋内遊戯施設、屋内焼肉食堂等にも利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態を示すクリーンエアー装置の立体図である。
【図2】本発明のクリーンエアー装置の正面からの断面図である。
【図3】本発明の実施形態を示すクリーンエアー装置の据付図である。
【符号の説明】
【0013】
1 クリーンエアー装置
2 吸気口
3 空気洗浄室
4 水噴射ノズル
5 空気浄化軽石層
6 クリーンエアー溜室
7 モーター
8 送風ファン
9 クリーンエアー供給パイプ
10 水浄化軽石層
11 貯水タンク
12 水中ヒーター
13 エンペラー
14 送水パイプ
15 建物
16 屋内浄化空気吐出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度調整された水を霧又は水滴状に噴霧する中に、外気を通過させ、外気中にある花粉及びチリ並びにほこりを洗い流すと同時に空気温度を調整し、更に外気が霧の中を通過する際発生するマイナスイオンを含んだ綺麗な外気を屋内に送り込むクリーンエアー装置にあって、循環水に含まれる有害物質を除去する第1フィルター手段、霧状の水分を含んだ空気中に含まれる有害物質を除去する第2フィルター手段、前記循環水の温度を調整する水温制御手段、前記循環水を霧又は水滴状に噴霧する噴霧手段及び前記循環水を溜める貯水タンク手段によって構成することを特徴とするクリーンエアー装置。
【請求項2】
珪藻土を含んだ軽石によって構成された第1フィルター手段及び第2フィルター手段を具備することを特徴とする請求項1記載のクリーンエアー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−309396(P2008−309396A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157341(P2007−157341)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(598090748)
【Fターム(参考)】