クロスリンカーおよびそれらの使用
荷電またはプロ荷電クロスリンク部分ならびにその荷電またはプロ荷電クロスリンク部分を含む細胞結合剤および薬物のコンジュゲート、ならびにそれらを作る方法。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II)の細胞結合剤−薬物コンジュゲートであって、
【化1】
[式中:
CBは細胞結合剤を表し;
Dはジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、エーテル、カルバメート、またはアミド結合により細胞結合剤に連結した薬物を表し;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニル、SO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基、またはフェニルであり、ここで:
R11、R12およびR13は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝または環状アルキルであり、Xはフェニルまたは1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルを表し;
l、mおよびnは0または1から4までの整数であり;
Aはフェニルまたは置換されたフェニルであり、ここでその置換基は、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、またはSO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基であり、ここでXは上記と同じ定義を有し、ここでgは0または1であり;
Zは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、またはF1−E1−P−E2−F2単位であり、ここでE1およびE2は同じもしくは異なっており、それはC=O、O、もしくはNR14であり、ここでR14はH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニルであり;Pは2〜20アミノ酸長のペプチド単位であり、ここでE1もしくはE2は末端の窒素、末端の炭素を通して、またはペプチドのアミノ酸の内の1つの側鎖を通してペプチドに連結されていることができ;ならびにF1およびF2は同じもしくは異なっており、それは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、ZがF1−E1−P−E2−F2では無いならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり、またはgが1である場合、A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり;
Yはカルボニル、チオエーテル、アミド、ジスルフィド、またはヒドラゾン基を表し;qは1から20までの整数を表す]
である、前記コンジュゲート。
【請求項2】
Dがチオテパ;シクロホスファミド(CYTOXAN(商標));ブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファンから選択されるアルキルスルホネート類;ベンゾドーパ、カルボコン、メツレドーパ、およびウレドーパから選択されるアジリジン類;エチレンイミン類;およびメチルアメラミン類(methylamelamines);ブラタシンおよびブラタシノンから選択されるアセトゲニン類;カンプトテシン;ブリオスタチン;カリスタチン;CC−1065;CC−1065のアドゼレシン、カルゼレシンまたはビゼレシン合成類似体;クリプトフィシン類;ドラスタチン;デュオカルマイシン;デュオカルマイシンのKW−2189またはCBI−TMI合成類似体;エレウテロビン;パンクラチスタチン;サルコディクチン;スポンジスタチン;クロラムブシル、クロルナファジン、コロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベムビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードから選択されるナイトロジェンマスタード類;ニトロソ尿素類(nitrosureas)、例えばカルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン;抗生物質、例えばエネジイン抗生物質(例えばカリケアマイシン、特にカリケアマイシンガンマ1およびカリケアマイシンシータI;ダイネマイシン、ダイネマイシンAを含む;エスペラマイシン;ネオカルジノスタチンクロモフォアおよび関連する色素タンパク質エネジイン抗生物質クロモモフォア類、アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、オースラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン;クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、ナイトマイシン類(nitomycins)、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;メトトレキセートおよび5−フルオロウラシル(5−FU)から選択される代謝拮抗剤;デノプテリン、メトトレキセート、プテロプテリン、トリメトレキセートから選択される葉酸類似体;フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン選択されるプリン類似体;アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、5−FUから選択されるピリミジン類似体;カルステロン、ドロモスタノロンプロピオネート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンから選択されるアンドロゲン類;抗副腎薬、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;フロリン酸から選択される葉酸補充薬;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキセート;デフォファミン;デメコルシン;ジアジコン;エルフォミチン(elfomithine);エリプチニウムアセテート;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシウレア;レンチナン;ロニダミン;マイタンシンおよびアンサミトシン類から選択されるマイタンシノイド類;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラクリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;T−2トキシン、ベラクリンA、ロリジンAおよびアングイジンから選択されるトリコテセン類;ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(“Ara−C”);シクロホスファミド;チオテパ;タキサン類;クロラムブシル;ゲムシタビン;6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキセート;シスプラチンおよびカルボプラチンから選択されるプラチナ類似体;ビンブラスチン;プラチナ;エトポシド(VP−16);イホスファミド;マイトマイシンC;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン;ナベルビン;ノバントロン;テニポシド;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ;イバンドロネート;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオミチン(difluoromethylomithine)(DMFO);レチノイン酸;カペシタビン;タモキシフェン、ラロキシフェン、アロマターゼを阻害する4(5)−イミダゾール類、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびトレミフェン(ファレストン)を含む抗エストロゲン薬;ならびにフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、およびゴセレリンから選択される抗アンドロゲン薬から選択される抗ホルモン剤、siRNAまたはその組み合わせ;ならびに上記のいずれかの医薬的に許容できる塩類、酸類、または誘導体から選択される、請求項1に記載のコンジュゲート。
【請求項3】
Dがマイタンシノイド類、CC−1065類似体、モルホリノドキソルビシン、タキサン類、カリケアマイシン類、アウリスタチン類、ピロロベンゾジアゼピン二量体、siRNAまたはその組み合わせ、および上記のいずれかの医薬的に許容できる塩類、酸類、または誘導体から選択される、請求項1または2に記載のコンジュゲート。
【請求項4】
細胞結合剤が、腫瘍細胞、ウイルス感染細胞、微生物感染細胞、寄生生物感染細胞、自己免疫細胞、活性化された細胞、骨髄細胞、活性化されたT細胞、B細胞、またはメラニン細胞、IGF−IR、CanAg、EGFR、EphA2受容体、MUC1、MUC16、VEGF、TF、MY9、抗B4、EpCAM、CD2、CD3、CD4、CD5、CD6、CD11、CD11a、CD18、CD19、CD20、CD22、CD26、CD30、CD33、CD37、CD38、CD40、CD44、CD56、CD79、CD105、CD138、EphA受容体類、EphB受容体類、EGFr、EGFRvIII、HER2/neu、HER3、メソテリン、cripto、アルファvベータ3、インテグリン、アルファvベータ5インテグリン、アルファvベータ6インテグリン、Apo2、およびC242抗原の内の1種類以上を発現する細胞;ならびにインスリン成長因子受容体、上皮成長因子受容体、または葉酸受容体を発現する細胞から選択される標的細胞に結合する、請求項1に記載のコンジュゲート。
【請求項5】
細胞結合剤が、抗体、単鎖抗体、標的細胞に結合する抗体断片、モノクローナル抗体、単鎖モノクローナル抗体、または標的細胞に結合するモノクローナル抗体断片、キメラ抗体、標的細胞に結合するキメラ抗体断片、ドメイン抗体、標的細胞に結合するドメイン抗体断片、抗体を模倣するadnectin類、DARPin類、リンフォカイン、ホルモン、ビタミン、成長因子、コロニー刺激因子、または栄養素輸送分子である、請求項1に記載のコンジュゲート。
【請求項6】
抗体が表面再構成(resurfaced)抗体、表面再構成単鎖抗体、またはその表面再構成抗体断片である、請求項5に記載のコンジュゲート。
【請求項7】
抗体がそれらのモノクローナル抗体、単鎖モノクローナル抗体、またはモノクローナル抗体断片である、請求項5に記載のコンジュゲート。
【請求項8】
抗体がそれらのヒト抗体、ヒト化抗体もしくは表面再構成抗体、ヒト化単鎖抗体、またはヒト化抗体断片である、請求項5に記載のコンジュゲート。
【請求項9】
抗体がそれらのキメラ抗体、キメラ抗体断片、ドメイン抗体、またはドメイン抗体断片である、請求項5に記載のコンジュゲート。
【請求項10】
抗体がMy9−6、B4、C242、N901、DS6、EpCAM、EphA2受容体、CD38、IGF−IR、CNTO 95、B−B4、トラスツズマブ、ペルツズマブ、ビバツズマブ、シブロツズマブ、ペルツズマブ、またはリツキシマブである、請求項8に記載のコンジュゲート。
【請求項11】
腫瘍細胞が乳癌細胞、前立腺癌細胞、卵巣癌細胞、結腸直腸癌細胞、胃癌細胞、扁平上皮癌細胞、小細胞肺癌細胞、および精巣癌細胞から選択される、請求項4に記載のコンジュゲート。
【請求項12】
腫瘍を処置する方法であって、処置を必要とする対象に療法上有効量の請求項1に記載のコンジュゲートを投与することを含む、前記方法。
【請求項13】
式(I)により表されるクロスリンカーであって、
【化2】
[式中:
Y’は細胞結合剤との反応を可能にする官能基を表し;
Qはジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、エーテル、カルバメートまたはアミド結合を通した細胞毒性薬物の連結を可能にする官能基を表し;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニル、SO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基、またはフェニルであり、ここで:
R11、R12およびR13は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルであり、Xはフェニルまたは1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルを表し;
l、mおよびnは0または1から4までの整数であり;
Aはフェニルまたは置換されたフェニルであり、ここでその置換基は、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、またはSO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基であり、ここでXは上記と同じ定義を有し、ここでgは0または1であり;ならびに
Zは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、またはF1−E1−P−E2−F2単位であり、ここでE1およびE2は同じもしくは異なっており、それはC=O、O、もしくはNR14であり、ここでR14はH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニルであり;Pは2〜20アミノ酸長のペプチド単位であり、ここでE1もしくはE2は末端の窒素、末端の炭素を通して、またはペプチドのアミノ酸の内の1つの側鎖を通してペプチドに連結されていることができ;ならびにF1およびF2は同じもしくは異なっており、それは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、ZがF1−E1−P−E2−F2では無いならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり、またはgが1である場合、A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基である]
である、前記クロスリンカー。
【請求項14】
式(III)の化合物であって:
【化3】
[式中:
CBは細胞結合剤を表し;
Qはジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、エーテル、カルバメートまたはアミド結合を通した細胞毒性薬物の連結を可能にする官能基を表し;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニル、SO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基、またはフェニルであり、ここで:
R11、R12およびR13は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルであり、Xはフェニルまたは1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルを表し;
l、mおよびnは0または1から4までの整数であり;
Aはフェニルまたは置換されたフェニルであり、ここでその置換基は、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、またはSO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基であり、ここでXは上記と同じ定義を有し、ここでgは0または1であり;
Zは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、またはF1−E1−P−E2−F2単位であり、ここでE1およびE2は同じもしくは異なっており、それはC=O、O、もしくはNR14であり、ここでR14はH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニルであり;Pは2〜20アミノ酸長のペプチド単位であり、ここでE1もしくはE2は末端の窒素、末端の炭素を通して、またはペプチドのアミノ酸の内の1つの側鎖を通してペプチドに連結されていることができ;ならびにF1およびF2は同じもしくは異なっており、それは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、ZがF1−E1−P−E2−F2では無いならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり、またはgが1である場合、A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり;ならびに
Yはカルボニル、チオエーテル、アミド、ジスルフィド、またはヒドラゾン基を表し;qは1から20までの整数を表す]
である、前記化合物。
【請求項15】
式(IV)の化合物であって:
【化4】
[式中:
Y’は細胞結合剤との反応を可能にする官能基を表し;
Dはジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、エーテル、カルバメート、またはアミド結合により細胞結合剤に連結した薬物を表し;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニル、SO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基、またはフェニルであり、ここで:
R11、R12およびR13は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルであり、Xはフェニルまたは1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルを表し;
l、mおよびnは0または1から4までの整数であり;
Aはフェニルまたは置換されたフェニルであり、ここでその置換基は、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、またはSO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−、窒素を含む複素環、N+R11R12R13もしくはX−N+R11R12R13から選択される荷電した置換基であり、ここでXは上記と同じ定義を有し、ここでgは0または1であり;ならびに
Zは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、またはF1−E1−P−E2−F2単位であり、ここでE1およびE2は同じもしくは異なっており、それはC=O、O、もしくはNR14であり、ここでR14はH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニルであり;Pは2〜20アミノ酸長のペプチド単位であり、ここでE1もしくはE2は末端の窒素、末端の炭素を通して、またはペプチドのアミノ酸の内の1つの側鎖を通してペプチドに連結されていることができ;ならびにF1およびF2は同じもしくは異なっており、それは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、ZがF1−E1−P−E2−F2では無いならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり、またはgが1である場合、A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基である]
である、前記化合物。
【請求項16】
有効量の請求項1に記載のコンジュゲート、その医薬的に許容できる塩または溶媒和物、および医薬的に許容できるキャリヤー、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項1】
式(II)の細胞結合剤−薬物コンジュゲートであって、
【化1】
[式中:
CBは細胞結合剤を表し;
Dはジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、エーテル、カルバメート、またはアミド結合により細胞結合剤に連結した薬物を表し;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニル、SO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基、またはフェニルであり、ここで:
R11、R12およびR13は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝または環状アルキルであり、Xはフェニルまたは1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルを表し;
l、mおよびnは0または1から4までの整数であり;
Aはフェニルまたは置換されたフェニルであり、ここでその置換基は、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、またはSO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基であり、ここでXは上記と同じ定義を有し、ここでgは0または1であり;
Zは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、またはF1−E1−P−E2−F2単位であり、ここでE1およびE2は同じもしくは異なっており、それはC=O、O、もしくはNR14であり、ここでR14はH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニルであり;Pは2〜20アミノ酸長のペプチド単位であり、ここでE1もしくはE2は末端の窒素、末端の炭素を通して、またはペプチドのアミノ酸の内の1つの側鎖を通してペプチドに連結されていることができ;ならびにF1およびF2は同じもしくは異なっており、それは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、ZがF1−E1−P−E2−F2では無いならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり、またはgが1である場合、A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり;
Yはカルボニル、チオエーテル、アミド、ジスルフィド、またはヒドラゾン基を表し;qは1から20までの整数を表す]
である、前記コンジュゲート。
【請求項2】
Dがチオテパ;シクロホスファミド(CYTOXAN(商標));ブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファンから選択されるアルキルスルホネート類;ベンゾドーパ、カルボコン、メツレドーパ、およびウレドーパから選択されるアジリジン類;エチレンイミン類;およびメチルアメラミン類(methylamelamines);ブラタシンおよびブラタシノンから選択されるアセトゲニン類;カンプトテシン;ブリオスタチン;カリスタチン;CC−1065;CC−1065のアドゼレシン、カルゼレシンまたはビゼレシン合成類似体;クリプトフィシン類;ドラスタチン;デュオカルマイシン;デュオカルマイシンのKW−2189またはCBI−TMI合成類似体;エレウテロビン;パンクラチスタチン;サルコディクチン;スポンジスタチン;クロラムブシル、クロルナファジン、コロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベムビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードから選択されるナイトロジェンマスタード類;ニトロソ尿素類(nitrosureas)、例えばカルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン;抗生物質、例えばエネジイン抗生物質(例えばカリケアマイシン、特にカリケアマイシンガンマ1およびカリケアマイシンシータI;ダイネマイシン、ダイネマイシンAを含む;エスペラマイシン;ネオカルジノスタチンクロモフォアおよび関連する色素タンパク質エネジイン抗生物質クロモモフォア類、アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、オースラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン;クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、ナイトマイシン類(nitomycins)、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;メトトレキセートおよび5−フルオロウラシル(5−FU)から選択される代謝拮抗剤;デノプテリン、メトトレキセート、プテロプテリン、トリメトレキセートから選択される葉酸類似体;フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン選択されるプリン類似体;アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、5−FUから選択されるピリミジン類似体;カルステロン、ドロモスタノロンプロピオネート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンから選択されるアンドロゲン類;抗副腎薬、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;フロリン酸から選択される葉酸補充薬;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキセート;デフォファミン;デメコルシン;ジアジコン;エルフォミチン(elfomithine);エリプチニウムアセテート;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシウレア;レンチナン;ロニダミン;マイタンシンおよびアンサミトシン類から選択されるマイタンシノイド類;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラクリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;T−2トキシン、ベラクリンA、ロリジンAおよびアングイジンから選択されるトリコテセン類;ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(“Ara−C”);シクロホスファミド;チオテパ;タキサン類;クロラムブシル;ゲムシタビン;6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキセート;シスプラチンおよびカルボプラチンから選択されるプラチナ類似体;ビンブラスチン;プラチナ;エトポシド(VP−16);イホスファミド;マイトマイシンC;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン;ナベルビン;ノバントロン;テニポシド;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ;イバンドロネート;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオミチン(difluoromethylomithine)(DMFO);レチノイン酸;カペシタビン;タモキシフェン、ラロキシフェン、アロマターゼを阻害する4(5)−イミダゾール類、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびトレミフェン(ファレストン)を含む抗エストロゲン薬;ならびにフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、およびゴセレリンから選択される抗アンドロゲン薬から選択される抗ホルモン剤、siRNAまたはその組み合わせ;ならびに上記のいずれかの医薬的に許容できる塩類、酸類、または誘導体から選択される、請求項1に記載のコンジュゲート。
【請求項3】
Dがマイタンシノイド類、CC−1065類似体、モルホリノドキソルビシン、タキサン類、カリケアマイシン類、アウリスタチン類、ピロロベンゾジアゼピン二量体、siRNAまたはその組み合わせ、および上記のいずれかの医薬的に許容できる塩類、酸類、または誘導体から選択される、請求項1または2に記載のコンジュゲート。
【請求項4】
細胞結合剤が、腫瘍細胞、ウイルス感染細胞、微生物感染細胞、寄生生物感染細胞、自己免疫細胞、活性化された細胞、骨髄細胞、活性化されたT細胞、B細胞、またはメラニン細胞、IGF−IR、CanAg、EGFR、EphA2受容体、MUC1、MUC16、VEGF、TF、MY9、抗B4、EpCAM、CD2、CD3、CD4、CD5、CD6、CD11、CD11a、CD18、CD19、CD20、CD22、CD26、CD30、CD33、CD37、CD38、CD40、CD44、CD56、CD79、CD105、CD138、EphA受容体類、EphB受容体類、EGFr、EGFRvIII、HER2/neu、HER3、メソテリン、cripto、アルファvベータ3、インテグリン、アルファvベータ5インテグリン、アルファvベータ6インテグリン、Apo2、およびC242抗原の内の1種類以上を発現する細胞;ならびにインスリン成長因子受容体、上皮成長因子受容体、または葉酸受容体を発現する細胞から選択される標的細胞に結合する、請求項1に記載のコンジュゲート。
【請求項5】
細胞結合剤が、抗体、単鎖抗体、標的細胞に結合する抗体断片、モノクローナル抗体、単鎖モノクローナル抗体、または標的細胞に結合するモノクローナル抗体断片、キメラ抗体、標的細胞に結合するキメラ抗体断片、ドメイン抗体、標的細胞に結合するドメイン抗体断片、抗体を模倣するadnectin類、DARPin類、リンフォカイン、ホルモン、ビタミン、成長因子、コロニー刺激因子、または栄養素輸送分子である、請求項1に記載のコンジュゲート。
【請求項6】
抗体が表面再構成(resurfaced)抗体、表面再構成単鎖抗体、またはその表面再構成抗体断片である、請求項5に記載のコンジュゲート。
【請求項7】
抗体がそれらのモノクローナル抗体、単鎖モノクローナル抗体、またはモノクローナル抗体断片である、請求項5に記載のコンジュゲート。
【請求項8】
抗体がそれらのヒト抗体、ヒト化抗体もしくは表面再構成抗体、ヒト化単鎖抗体、またはヒト化抗体断片である、請求項5に記載のコンジュゲート。
【請求項9】
抗体がそれらのキメラ抗体、キメラ抗体断片、ドメイン抗体、またはドメイン抗体断片である、請求項5に記載のコンジュゲート。
【請求項10】
抗体がMy9−6、B4、C242、N901、DS6、EpCAM、EphA2受容体、CD38、IGF−IR、CNTO 95、B−B4、トラスツズマブ、ペルツズマブ、ビバツズマブ、シブロツズマブ、ペルツズマブ、またはリツキシマブである、請求項8に記載のコンジュゲート。
【請求項11】
腫瘍細胞が乳癌細胞、前立腺癌細胞、卵巣癌細胞、結腸直腸癌細胞、胃癌細胞、扁平上皮癌細胞、小細胞肺癌細胞、および精巣癌細胞から選択される、請求項4に記載のコンジュゲート。
【請求項12】
腫瘍を処置する方法であって、処置を必要とする対象に療法上有効量の請求項1に記載のコンジュゲートを投与することを含む、前記方法。
【請求項13】
式(I)により表されるクロスリンカーであって、
【化2】
[式中:
Y’は細胞結合剤との反応を可能にする官能基を表し;
Qはジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、エーテル、カルバメートまたはアミド結合を通した細胞毒性薬物の連結を可能にする官能基を表し;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニル、SO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基、またはフェニルであり、ここで:
R11、R12およびR13は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルであり、Xはフェニルまたは1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルを表し;
l、mおよびnは0または1から4までの整数であり;
Aはフェニルまたは置換されたフェニルであり、ここでその置換基は、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、またはSO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基であり、ここでXは上記と同じ定義を有し、ここでgは0または1であり;ならびに
Zは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、またはF1−E1−P−E2−F2単位であり、ここでE1およびE2は同じもしくは異なっており、それはC=O、O、もしくはNR14であり、ここでR14はH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニルであり;Pは2〜20アミノ酸長のペプチド単位であり、ここでE1もしくはE2は末端の窒素、末端の炭素を通して、またはペプチドのアミノ酸の内の1つの側鎖を通してペプチドに連結されていることができ;ならびにF1およびF2は同じもしくは異なっており、それは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、ZがF1−E1−P−E2−F2では無いならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり、またはgが1である場合、A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基である]
である、前記クロスリンカー。
【請求項14】
式(III)の化合物であって:
【化3】
[式中:
CBは細胞結合剤を表し;
Qはジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、エーテル、カルバメートまたはアミド結合を通した細胞毒性薬物の連結を可能にする官能基を表し;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニル、SO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基、またはフェニルであり、ここで:
R11、R12およびR13は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルであり、Xはフェニルまたは1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルを表し;
l、mおよびnは0または1から4までの整数であり;
Aはフェニルまたは置換されたフェニルであり、ここでその置換基は、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、またはSO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基であり、ここでXは上記と同じ定義を有し、ここでgは0または1であり;
Zは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、またはF1−E1−P−E2−F2単位であり、ここでE1およびE2は同じもしくは異なっており、それはC=O、O、もしくはNR14であり、ここでR14はH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニルであり;Pは2〜20アミノ酸長のペプチド単位であり、ここでE1もしくはE2は末端の窒素、末端の炭素を通して、またはペプチドのアミノ酸の内の1つの側鎖を通してペプチドに連結されていることができ;ならびにF1およびF2は同じもしくは異なっており、それは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、ZがF1−E1−P−E2−F2では無いならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり、またはgが1である場合、A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり;ならびに
Yはカルボニル、チオエーテル、アミド、ジスルフィド、またはヒドラゾン基を表し;qは1から20までの整数を表す]
である、前記化合物。
【請求項15】
式(IV)の化合物であって:
【化4】
[式中:
Y’は細胞結合剤との反応を可能にする官能基を表し;
Dはジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、エーテル、カルバメート、またはアミド結合により細胞結合剤に連結した薬物を表し;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニル、SO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−から選択される陰イオン、ならびに窒素を含む複素環、N+R11R12R13およびX−N+R11R12R13から選択される陽イオンから選択される荷電した置換基、またはフェニルであり、ここで:
R11、R12およびR13は同じまたは異なっており、それはH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルであり、Xはフェニルまたは1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキルを表し;
l、mおよびnは0または1から4までの整数であり;
Aはフェニルまたは置換されたフェニルであり、ここでその置換基は、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、または3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、またはSO3−、X−SO3−、OPO32−、X−OPO32−、PO32−、X−PO32−、CO2−、窒素を含む複素環、N+R11R12R13もしくはX−N+R11R12R13から選択される荷電した置換基であり、ここでXは上記と同じ定義を有し、ここでgは0または1であり;ならびに
Zは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、またはF1−E1−P−E2−F2単位であり、ここでE1およびE2は同じもしくは異なっており、それはC=O、O、もしくはNR14であり、ここでR14はH、1個から6個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、3個から6個までの炭素原子を有する分枝もしくは環状アルキル、2個から6個までの炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルケニルもしくはアルキニルであり;Pは2〜20アミノ酸長のペプチド単位であり、ここでE1もしくはE2は末端の窒素、末端の炭素を通して、またはペプチドのアミノ酸の内の1つの側鎖を通してペプチドに連結されていることができ;ならびにF1およびF2は同じもしくは異なっており、それは式(OCH2CH2)pの任意のポリエチレンオキシ単位であり、ここでpは0もしくは2から約1000までの整数であり、ZがF1−E1−P−E2−F2では無いならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基であり、またはgが1である場合、A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10の内の少なくとも1個は荷電した置換基である]
である、前記化合物。
【請求項16】
有効量の請求項1に記載のコンジュゲート、その医薬的に許容できる塩または溶媒和物、および医薬的に許容できるキャリヤー、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57A】
【図57B】
【図57C】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72A】
【図72B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57A】
【図57B】
【図57C】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72A】
【図72B】
【公表番号】特表2011−519864(P2011−519864A)
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−507634(P2011−507634)
【出願日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2009/042267
【国際公開番号】WO2009/134977
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(504039155)イミュノジェン・インコーポレーテッド (36)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2009/042267
【国際公開番号】WO2009/134977
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(504039155)イミュノジェン・インコーポレーテッド (36)
【Fターム(参考)】
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