説明

グラフィカルな遠隔マルチプロセス監視のための方法及び装置

コントローラ及び/又は分析試験システムを監視及び制御するための遠隔監視ユニットに結合された、関連付けられた分析試験システムを制御及び監視するためのコントローラのネットワークが開示される。コントローラはそれぞれ、各分析試験システムのステータスを表す表示画像を送信する。遠隔監視ユニットは、コントローラからの表示画像数が表示可能な静止サムネイル画像の閾値を上回るかを自動検出し、閾値を超えた場合、サムネイル画像をスクローリング又はストリーミング動作で動的に表示する。サムネイル画像は、静止画又は動画であり、リアルタイム又は擬似リアルタイムに更新されて、分析試験システムの更新されたステータスを反映する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、遠隔監視に関し、より具体的には、複数のプロセスの遠隔ビデオディスプレイを含む、リアルタイム又は擬似リアルタイムの遠隔監視に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の分析システムは、いくつもの試験ステーションと、試料を保持するための複数の容器と、試験ステーションから試験ステーションへさまざまな順序で容器を移動させるためのコンベア手段と、構築されたプロトコルに従って、容器の中身の試験順序を制御するためのコントローラとを含む。通常、コントローラは、分析試験システムにローカルに配置される。
【0003】
効率、安全及び品質を含むさまざまな目的のために、複数の分析システムのコントローラが、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク又は他の通信手段を通して、遠隔監視ユニットに接続される場合がある。遠隔監視ユニットは、コントローラと、ビデオ監視画面を有するディスプレイ装置と、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)とを含む。
【0004】
遠隔監視ユニットにおけるディスプレイ装置のビデオ監視画面、すなわち「遠隔監視画面」は、遠く離れた場所から監視されている分析システムの動作状態のグラフィカルな画像を提供する。一般に、遠く離れた監視画面上に表示されるグラフィカルな画像は、ローカルコントローラの監視画面上に表示された画像を再現したものとなっている。
【0005】
しかし、そのようなシステムからは、特にいくつもの試験ステーションを有するいくつもの分析システムが単一の遠隔監視ユニットによって監視される場合に問題が生じる。たとえば、いくつもの監視下の分析プロセスのそれぞれからのグラフィカルな画像は、遠隔監視画面に同時に伝達される必要がある。さらに、遠隔監視画面上に表示された各分析プロセスの伝達された画像は、見えるように十分に大きい必要があり、遠方のユーザに画像を理解させるように十分な詳細を提供する必要がある。さらに、遠隔監視画面上で同時に見ることができる必要がある自動プロセスの数は、時間、及び、分析システムの数によって異なる。
【0006】
しかし、遠隔監視ユニットにおける表示装置の遠隔監視画面は、所与の固定された可視領域を有する。より大きな画面領域は、この問題の1つの解決策ではあるが、大きな画面はより高価であり、単一の大画面は、不具合の際の冗長性を提供しない。したがって、多様な監視下の分析試験システムで同時に実行されている不定数のプロセスの状態を、単一の遠隔監視画面上に、リアルタイムに又は擬似リアルタイムに表示するためのシステム及び方法が必要とされる。さらに、遠隔監視画面の所定の部分を自動的かつ動的に割り当てて、監視下の分析システムの画像を、リアルタイムに又は擬似リアルタイムに表示し、かつ連続して更新するためのシステム及び方法が必要とされ、これによって、いくつかの又は全ての監視プロセス及びいくつかの又は全ての多様な分析システムと関連する情報が、ユーザに対してグラフィカルに提供される。
【発明の概要】
【0007】
たとえば生体液又は他の材料の試料を収容している容器を試験して運ぶための、自動化されたマルチプロセス分析システムが開示される。本システムは、予め構築されたプロトコルに従ってさまざまな試験を行うための複数の試験ステーションと、さまざまな手順を通して1つの試験ステーションから別の試験ステーションに容器を運ぶための複数のコンベア機構とを含む。
【0008】
自動化されたマルチプロセス分析システムは、室内又は検査室の他の物理領域(以下「ゾーン」)に配置することができる。分析システムの数と、ゾーンごとの各分析システムに関連付けられた試験ステーションの数とは、予め決められる。しかし、分析システムの数、各分析システムに関連付けられた試験ステーションの数、及び/又は、個々の試験ステーションのプロセス下にある容器の数は、時間とともに変化する可能性がある。
【0009】
監視下の分析システムは、それぞれ、一般的には関連した分析システムに近接して配置されるが、必ずしもそうではない、関連したコントローラをさらに含む。
【0010】
本システムは、少なくとも1つの遠隔監視ユニットを含んでおり、その遠隔監視ユニットは、プロセッサと、監視下の分析システムのそれぞれに関連付けられたコントローラによって送信されたグラフィック画像を目視によって監視するための監視表示画面とを有している。遠隔監視ユニットは、通信ネットワークを介してコントローラと通信する。遠隔監視ユニットは、一人のユーザが複数のコントローラを離れた場所から遠隔監視及び操作するために適合されている。
【0011】
コントローラは、遠隔監視ユニットに、ローカルコントローラの表示画像を伝達するように配置されている。ローカルコントローラ表示画像は、監視下の分析システムそれぞれの動作に関するデータ、パラメータ、ステータス及び在庫情報をグラフィカルに表示する。遠隔監視ユニットのプロセッサは、受信されているローカルコントローラ表示画像の数を、自動的に連続して判定し、受信されたローカルコントローラ表示画像の数が所定の表示閾値を下回る場合、すべてのローカルコントローラ表示画像が、監視表示画面上にサムネイル画像として同時に表示される。ローカルコントローラ表示画像の数が所定の表示閾値を上回る場合、ローカルコントローラ表示画像は、たとえばティッカーテープによるスクローリング又はストリーミング動作による動的なサムネイル画像のスライディングウィンドウとして表示される。
【0012】
たとえば、8つの分析システムのプロセスが遠隔監視ユニットによって遠隔監視され、所定の表示閾値が4つのみである場合、4又は5のプロセスの全部又は一部の部分の動的なスクローリング又はストリーミングサムネイル画像が、任意の所与の時点で、動画像の動く水平バーとして目視できる。スクローリング又はストリーミング動作の進行の速さ又は速度は、各動画像が遠隔監視画面上で十分な期間にわたって目視でき、コントローラ及び/又は各動画像と関連付けられた監視下の分析システムに関するあらゆる問題を所望の期間にわたって目視できるように、予め設定するか又は選択的に調整することができる。動画像のスクローリング又はストリーミング動作により、遠方のユーザが、従来のシステム上で有効に監視することができていたよりもさらに多くのプロセッサ画面を視覚的に遠隔監視することが可能となる。
【0013】
有利には、静止画像および動画像は、監視下の分析システムのそれぞれのリアルタイム及び/又は擬似リアルタイムのステータスを提供するために、連続的に更新される。
【0014】
本発明は、以下に続く発明の詳細な説明を図面と併せて参照することにより、より完全に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の、複数の分析システムを遠隔監視制御するためのシステムのブロック図を示す。
【図2】本発明の、監視下の分析システムを制御するためのコントローラのブロック図を示す。
【図3】本発明の、コントローラ及び分析システムを遠隔監視制御するための遠隔監視ユニットのブロック図を示す。
【図4】本発明の、複数の分析システムを遠隔監視制御するための方法のフローチャートを示す。
【図5】複数の静止画像を有する画面画像の説明のための例を示す。
【図6】複数の動画像をスクローリング又はストリーミングする画面画像の説明のための例を示す。
【図7】「グラブホールド」アイコンを有する画面画像の説明のための例を示す。
【図8】遠隔制御ボタンを有する画面画像の説明のための例を示す。
【図9】ゾーンボード及び機器ボードを有する画面画像の説明のための例を示す。
【図10】特定のフラグ要約ウィンドウを有する画面画像の説明のための例を示す。
【図11】全体的なフラグ要約ウィンドウを有する画面画像の説明のための例を示す。
【図12A】在庫要約ウィンドウを有する画面画像の説明のための例を示す。
【図12B】機器及び在庫フラグを構成するためのウィンドウをさらに有する、図12Aの画面画像の説明のための例を示す。
【図13】優先試料及び試料詳細ウィンドウを有する画面画像の説明のための例を示す。
【図14】品質制御ウィンドウを有する画面画像の説明のための例を示す。
【図15A】生産性データの異なる表示を有する画面画像の説明のための例を示す。
【図15B】生産性データの異なる表示を有する画面画像の説明のための例を示す。
【図15C】生産性データの異なる表示を有する画面画像の説明のための例を示す。
【図15D】生産性データの異なる表示を有する画面画像の説明のための例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
特許請求の範囲を具現する、具体的で説明的な例が記載される。本例は、特定の例を参照して特定の作用を記載することによって本発明を説明する目的で図示されるため、当業者は、本発明を理解して実践することが可能になる。具体例は限定的ではなく、むしろ説明的である。当業者によって理解されるように、本開示を読むと、本発明を具現するさまざまな代替を容易に実施することができる。
【0017】
具体的な実施形態を参照して記載された特徴は、必ずしもそれらの具体的な実施形態に限られるものではなく、他の実施形態に含まれていてもよい。
【0018】
機能フロー図及びその各ブロックは、特に明記されない限り、単に例示の動作の説明的な論理表現であり、行われる工程又は機能の相対時間に関して、又は本機能を行うための具体的な構造又は構成に関して限定していない。
【0019】
本明細書に記載された方法は、記述された方法を電子処理機械に実行させるための機械可読命令もしくはそのような命令の表現を記憶した機械可読媒体として提供されてもよい。「機械可読媒体」という用語は、固体メモリ、光学又は磁気ディスク、及び情報を表現する任意の電子又は電磁的信号を含むが、これらに限定されない。
【0020】
図1を参照すると、複数の監視下の分析システムを遠隔監視して制御し、以下にさらに詳細に記載された本方法を実践するための図示システム10が説明される。局所的に、システム10は、複数の監視下の分析システム及び関連付けられたコントローラを含む。複数の監視下の分析システム及び関連付けられたコントローラは、検査室の特定ゾーン内の同じ場所に配置することができるか、又は数ゾーン間に分散させることができる。
【0021】
監視下の分析システムは、個別に12iと名づけられ(i=1〜M)、一括して参照番号12として参照される。関連付けられたコントローラは、個別に14iと名づけられ(i=1〜N)、一括して参照番号14として参照される。本発明は、コントローラ14が、各監視下の分析システム12専用であるとして記載されるが、本発明は、これに限定されるとして解釈されるものではない。当業者においては、単一のコントローラ14が、1つ以上の監視下の分析システム12を制御するように適合されることができ、及び/又は数個のコントローラ14が、単一の監視下の分析システム12を制御するように適合されることができることが理解できる。このように、監視下の分析システムの数Mは、コントローラの数Nを下回る、同数である、又はそれを上回る可能性があり、両者間の比較関係は時間とともに変化する可能性がある。
【0022】
監視下の分析システム12の説明のための例は、市販のユニット、たとえばImmulite(商標)2000、Immulite(商標)2500、DPC SMS(商標)、及びDPC T60A(商標)を限定することなく含み、これらはSiemens Diagnostics, Inc.から入手可能である。当業者においては、たとえば明らかにされた例のような市販の分析システムは、通常一体化されたか又は関連付けられたコントローラを含み、これを1つ以上のコントローラ14として組み込むことができる。
【0023】
監視下の分析システム12のそれぞれに関連付けられたか又は一体化されたコントローラ14は、通信ネットワーク16、たとえばローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネット、ワイヤレスネットワーク、イーサネットネットワーク等に接続される。図2を参照すると、コントローラ14は、コントローラ14を通信ネットワーク16に接続するためのネットワークインターフェイス206と、コントローラ14を各監視下の分析システム12に接続するためのコントローラインターフェイス208とを含む。当業者においては、コントローラ14が、異なる特定のハードウェアユニット、単一のハードウェアユニット内部の離散的なソフトウェアモジュールとしての一般的なハードウェアユニットの複製、及び他の処理リソースを用いて組み込むことができることが理解されよう。
【0024】
コントローラ14は、記憶媒体202、プログラマブルプロセッサ204、及び少なくとも1つのI/O装置210をさらに含む。記憶媒体202は、機械可読命令及び他のデータを取り出し可能に記憶する。コントローラ14に対する機械可読命令は、分析シーケンス及びプロトコル、レポート形式、ローカルマシン診断、及び通常はオペレーティングシステムを含むことができる。記憶媒体202は、揮発性及び不揮発性メモリ、たとえばそれぞれランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み出し専用メモリ(ROM)を含むことができ、これらは当業者にはさまざまな形式で周知である。
【0025】
プログラマブルプロセッサ204は、機械可読命令を実行するように構成された中央処理装置によって実装することができる。コントローラ14内部のデータ通信はバス212によって容易に行われる。
【0026】
各I/O装置210は、関連付けられたコントローラ14と通信するためのユーザインターフェイスの他に、通信ネットワーク16に結合されたいずれかのコントローラ14、いずれかのコントローラ14に結合されたいずれかの監視下の分析システム12、及び/又は遠隔監視ユニット18と通信するためのユーザインターフェイスを提供する。I/O装置210の入力部は、タッチスクリーン装置、制御スティック、エアペン、キーボード、キーパッド、マウス、及び同様のGUI装置として実装することができる。I/O装置210の出力部は、モニタ表示画面として実装することができる。
【0027】
任意には、コントローラインターフェイス208は、コントローラ14と、たとえば、各監視下の分析システム12内部の離散した場所、すなわち試験ステーションに配置されたセンサ及び/又はアクチュエータ(図示せず)との間でディジタル制御データを通信するための手段を含むことができる。
【0028】
図3に関し、システム10は、監視下の分析システム12、すなわち遠隔監視ユニット18から離れた位置に配置された少なくとも1つの表示装置を含む。遠隔監視ユニット18は、ネットワークインターフェイス306を介して通信ネットワーク16に接続され、コントローラ14及び数個の分析システム12と通信する。
【0029】
遠隔監視ユニット18は、記憶媒体302、プログラマブルプロセッサ304、及び少なくとも1つのI/O装置308を含む。遠隔監視ユニット18は、記憶媒体302、プログラマブルプロセッサ304、及び少なくとも1つのI/O装置308間の内部通信のためのホストバス310をさらに含む。
【0030】
記憶媒体302は、機械可読命令及び他のデータを取り出し可能に記憶する。記憶媒体302は、揮発性及び不揮発性メモリ、たとえばそれぞれランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み出し専用メモリ(ROM)を含むことができ、これらは当業者にはさまざまな形式で周知である。任意には、大容量記憶ユニット312は、遠隔監視ユニット18に含まれていてもよい。
【0031】
プログラマブルプロセッサ304は、機械可読命令を実行するように構成された中央処理装置によって実装することができる。I/O装置308は、いずれかのコントローラ14、いずれかの監視下の分析システム12、及び遠隔監視ユニット18と通信するためのユーザインターフェイスを提供する。I/O装置308の入力部は、タッチスクリーン装置、制御スティック、エアペン、キーボード、キーパッド、マウス、及び同様のGUI装置として実装することができる。I/O装置308の出力部は、少なくとも1つのモニタ表示画面20、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、ブラウン管等として実装することができる。
【0032】
複数の分析システム12を遠隔監視及び制御するためのシステム10の構成を説明してきたが、ここではシステム10上で実行することができるさまざまなアプリケーション及びドライバプログラムを説明する。アプリケーション及び各アプリケーションに包含される構成は、以下の複数の監視される分析システム12を遠隔監視及び制御するための方法の記述でさらに詳細に説明される。
【0033】
第1のアプリケーションは、システム10が複数の監視下の分析システム12及びそれらに関連付けられたコントローラ14を、単一の遠隔地点から同時に監視して、選択的に制御することを可能にする。より具体的には、第1のアプリケーションは、遠隔監視ユニット18の監視表示画面20上に、所定の固定数の静止画像Sを表示することを支援するのに加え、遠隔監視ユニット18の監視表示画面20上に、複数の動画像Dをスクローリング及びストリーミングすることを支援する。
【0034】
第2のアプリケーションは、システム10が、遠隔監視ユニット18の監視表示画面20上に表示された静止画像及び動画像を、リアルタイム又は擬似リアルタイムに更新することを可能にする。リアルタイムの画像化は、各監視下の分析システム12での出来事及び事象の画像を、同時かつリアルタイムに記録して送信する、システム10の能力をさす。擬似リアルタイムの画像化は、コントローラ14レベルでのローカルな画像化の変化を検出して、検出後、遠隔監視ユニット18にあらゆる変化を送信する、システム10の能力をさす。検出と送信との間に短い時間のずれがあるために、画像が擬似リアルタイムで示される。また、擬似リアルタイムの画像化は、各監視下の分析システム12での出来事及び事象を、周期的な所定の時間間隔で送信するシステム10の能力、たとえば市販のソフトウェア及びインターネットウェブサイトのリフレッシュ機能をさすことができる。
【0035】
第3のアプリケーションは、ユーザが遠隔監視ユニット18において、監視表示画面20上での、たとえばマウスを用いた動画像Dのスクローリング又はストリーミング動作の停止、再スタート、及び手動による操作を可能にする。より具体的には、手動スクローリング機能により、ユーザが、監視表示画面20を横切ってスクローリング又はストリーミングする動画像Dのいずれかを「グラブホールド」し、自動スクローリング又はストリーミングをより一層減速させ、そしてさらに、特定の所望の動画像Dが監視表示画像20上に表示されるまで、動画像Dを手動で、たとえばマウスを左右に動かすことにより先に進めることが可能になる。「グラブホールド」は、マウスの左又は右機能ボタンを押圧して、押された位置に保持することによって行うことができる。また、自動スクロール又はストリーミングは、マウスの左又は右機能ボタンを押された位置から放すことによって再スタートすることができる。
【0036】
第4のアプリケーションは、離れた場所にいるユーザが、遠隔監視ユニット18から、特定のコントローラ14及び/又は監視下の分析システム12を制御してそれらと通信することを可能にする。たとえば、アプリケーションは、コントローラ14及び他の遠隔監視ユニット18において、現在特定のコントローラ14及び/又は監視下の分析システム12を制御しているユーザを特定するための目印を提供する。アプリケーションは、離れている場所にいるユーザが、他の遠隔監視ユニット18上の他のユーザを、特定のコントローラ14及び/又は監視下の分析システム12からロックアウトすることを可能にする。アプリケーションは、遠隔制御が非アクティブにされた場合に、コントローラ14及び他の遠隔監視ユニット18に警告する。遠隔制御機能は、最初に特定のコントローラ14又は監視下の分析システム12を制御している可能性のあるユーザが誰かを確定した後、そのユーザのコントロールを無効にすることに関連するあらゆる混乱を回避するために、シングルクリック操作によって実行される。
【0037】
第5のアプリケーションは、離れた場所にいるユーザに、監視下の分析システム12のうち1つ及び/又はコントローラ14のうち1つに関連した機械的な問題又は在庫問題もしくは起こり得る問題をリアルタイムで通知するために、組み込みイベント(「フラグ」)の管理を提供する。たとえば、フラグ管理は、遠隔監視ユニット18の監視表示画面20上に、ポップアップフラグ画像及び/又はポップアップ表示ウィンドウを提供し、特定のコントローラ14及び/又は監視下の分析システム12に関連する機械的な問題及び/又は在庫問題を警告することができる。ユーザインタラクション、たとえばポップアップフラグ及び/又は通知によるフラグの確認は、取られたアクション及び確認応答時間をたとえば監視目的で提供するために、電子的に記録される。加えて、第5のアプリケーションは、たとえばホーム画面画像上にフラグ管理ボタンを含むことができ、すべてのフラグイベント、たとえば発生日時、確認応答時間、取られたアクション等についてのデータを提供する。これらのデータは、複数のパラメータ、たとえば特定の日付、特定の時間、日付範囲、時間範囲、分析試験により、機器タイプにより、特定の機器により、フラグの重要性等により、フィルタリングすることができる。
【0038】
第6のアプリケーションは、監視下の分析システム12のための在庫管理を提供する。より具体的には、在庫管理は、監視下の分析システム12ごとの消耗品及び試薬の在庫の一覧データ表示、たとえば充填レベル、在庫レベル、重要性レベル、試薬有効期限等に加え、保守データ、たとえば各監視下の分析システム12の各試験ステーションに関連する各種試験装置の較正日及び再較正日を提供することができる。
【0039】
第7のアプリケーションでは、システム10で現在流れているか又はこれから流される順番待ちにある優先試料を追跡することができる。そのような優先試料は、予想される完了時間、すなわちターンアラウンドタイムが、期限を超過しているか又はもうすぐ期限を過ぎることとなる、開始されていない緊急の試験又は開始されていない定期的試験を含むことができる。第7のアプリケーションによって提供された優先試料データによって、管理者は、特定のクライアントとの試験契約の項目に既に違反しているか、又は、すぐにも違反しそうな分析試験を厳重に監視することが可能になる。
【0040】
第8のアプリケーションは、生産性についてのレポートを提供する。第1の生産性レポートは、ターンアラウンドタイム(TAT)応答レポートであることができ、たとえば、TAT要求に不合格/合格した分析試験の回数を(時間の関数として)示すとともに、完了した分析試験の割合等を時間の関数として示す。第2の生産性レポートは、スループットレポートであることができ、作業負荷が、たとえば機器タイプによって、特定の機器等によって、どの程度分散しているかを示す。第3の生産性レポートは試験回数レポートであってもよく、これは分析運転の回数を示す。その回数に対して検査室は、選択的に決定された期間にわたって、品質制御用の分析運転をさらに含む全試験運転の割合として、データ検証機構として、調節器として、複製として、中継器等として補償され、検査室が補償を受けなければ、プロトコルによって必要とされる場合がある。
【0041】
第9のアプリケーションは、品質保証及び品質制御(QA/QC)データレポート、たとえば、分析システム12それぞれの試験ステーション又は監視下の試験ステーションにおける機器に対するレヴィジェニングス(Levey−Jennings)レポート、レヴィジェニングスマルチレベル(Levey−Jennings Multilevel)レポート、機器較正レポート、及び/又はピアグループレポートを提供する。
【0042】
複数の分析システムの遠隔監視制御のさまざまな態様に関連するシステム及び多数のアプリケーションを説明してきたが、ここではシステム及びアプリケーションのエレメント間の相互作用と、複数の分析システムを遠隔管理制御するための方法とを説明する。本方法は、図1〜3にしたがったアーキテクチャで実践することができる。
【0043】
いったん遠隔監視ユニット18と、コントローラ14及び/又は監視下の分析システム12のそれぞれとの間の通信ネットワーク16が構築されると、遠隔監視ユニット18の処理ユニット304は、監視されているとともに画像データがコントローラ14によって遠隔監視ユニット18に送信されている分析システムの数M(ステップ402)、及び、監視されている分析システムの数Mが、データをスクローリング又はストリーミングすることなく遠隔監視ユニット18の監視表示画面20上に表示可能である離散的な静止画像の数Sを上回っているか否か(ステップ404)を継続的に判断する。
【0044】
たとえば、記憶メモリ302及び/又は大容量メモリ312は、監視表示画面20上に表示可能である静止画像の総数Sを決定もしくは算出することができるパラメータに関する取り出し可能に記憶されたデータを、現在監視されている分析システムの数M及び監視表示画面20上の使用可能な画面領域の関数として含むことができる。静止画像の数Sは、ユーザ、遠隔監視ユニット18、記憶メモリ302及び/又は大容量メモリ312で利用可能なメモリ、及び監視表示画面20のサイズ、容量及び寸法に依存して可変である。実際に、ユーザは、すべての画像を拡大/縮小して、単一の画面に合わせることができる。しかし、画像は、その小さなサイズのために、容易に使用可能ではない場合がある。
【0045】
通例、より広い画面領域を有する監視表示画面20は、より大きな画面領域を提供して、より小さな画面領域を有する監視表示画面20よりもさらに及び/又は相当に大きな静止画像Sに適応することができる。しかし、この大半もやはり、表示画面20上の静止画像Sの要求される品質及び詳細に依存し、これはたとえば、静止画像Sごとのピクセル数によって影響され、表示画面ごとに及びユーザごとに変化することがある。監視表示画像20上に静止画像Sの単一の水平列を含む傾向にある場合があるユーザがいる一方で、他のユーザは、監視表示画像20上の静止画像Sの1つより多くの水平列を好む場合がある。本開示では、静止画像Sの水平列が説明されているが、当業者においては、代わりに垂直列を用いることができることが理解できる。
【0046】
図5には、監視表示画像20上のホームページ画像Iの説明のための例を示しており、たとえば、遠隔分析システムの数Mが、監視表示画面20上に表示可能である離散的な静止画像の数Sを下回るか又は同じである例を示している(ステップ460)。静止サムネイル画像30〜39は、画像Iの下部に水平に示されており、監視表示画像20を横切ってスクローリング又はストリーミングされない。
【0047】
図5に示された例示的なホームページ画像Iでは、監視下の分析システム12a〜12h及びそれら各々のコントローラ14a〜14hを含む検査室のゾーン又はレイアウトの代表的な三次元等角図50、イベント管理ボード92、リアルタイム時計96、及び監視下の分析システム12a〜12hのそれぞれに対応するサムネイル画像30〜39が示される。当業者においては、本発明の教示に準拠して、データ及び他のコンテンツを表現する無数の方法があることが理解できる。本明細書で示される画像Iは例示である。
【0048】
サムネイル画像30〜39は静的であるが、監視表示画面20上に示されたサムネイル画像30〜39が変化しないというわけではない。むしろ、サムネイル画像30〜39は、監視表示画面20を横切ってスクローリング又はストリーミングしない。遠隔監視ユニット18の処理ユニット304及び/又はコントローラ14に関連付けられた処理ユニット204は、監視下の分析システム12が作動している限り、監視表示画面20上での表示用に、監視下の分析システム12の各々に関連するグラフィカルな画像をリアルタイムに又は擬似リアルタイムに連続して送信するように適合される。遠隔監視ユニット18の監視表示画面20上に表示されたリアルタイム又は擬似リアルタイムのサムネイル画像30〜39は、それぞれ、各コントローラ14に関連する表示装置上に表示されているグラフィカルな画像と同一である。
【0049】
監視下の分析システムの数Mが、表示可能な静止画像の数Sを越えた場合、画像は、遠隔監視ユニット18の監視表示画面20上に、自動的かつ動的に表示される(ステップ408)。したがって、離れた場所にいるユーザは、スクローリング又はストリーミング動作を開始する必要がない。動画像Dは、各サムネイル画像を監視表示画面20を横切ってスクローリング又はストリーミングすることによって、連続して示される。たとえば、図6は、画像30〜40のスクローリング又はストリーミングを備えるホームページ画像Iを示す。スクローリング又はストリーミングの方向は、DSと名づけられた矢印によって示される。スクローリング又はストリーミングするサムネイル画像30〜40の順番は、任意で、ユーザによって固定されるか、又はイベントベースにすることができる。監視下の分析システムの数Mが、表示可能な静止画像の数Sを越えるため、少なくとも1つのサムネイル画像40の全部もしくは一部が一時的に表示されない。
【0050】
動画像Dのスクローリング又はストリーミング動作は、ティッカーテープ状に、たとえばホームページ画像Iの下部又は上部等の領域を横切って、右から左方向(図示のとおり)に、又は左から右方向に移動することができる。先に述べたように、動画像Dのスクローリング又はストリーミング動作の方向は、監視表示画面20上の画像Iの左及び/又は右の垂直部において垂直に、たとえば上から下又は下から上にすることもできる。動画像Dの動作の速度又は速さは、所定のゆっくりとした又は緩やかな速度に制御されることができる。任意には、ステップ408を行うための機械実行可能命令は、ユーザに、スクローリング又はストリーミング動作の速度又は速さの調節を提供するように構成されることができる。
【0051】
本方法によれば、遠隔監視ユニット18が操作可能な状態であり、監視表示画面20が、監視下の分析システム12の静止画像Sを表示しているか(ステップ406)、又は監視下の分析システム12の動画像Dのストリーミング又はスクローリングを表示している(ステップ408)時はいつでも、及び、表示している間は、処理ユニット304は、離れた場所にいるユーザが、離散的な監視下の分析システム12に対応する特定の静止画像Sもしくは特定の動画像Dと対話することを希望しているかどうかの目印のために、遠隔監視ユニット18、たとえばI/O装置308の入力部を継続的に監視する(ステップ410)。離れた場所にいるユーザが、処理ユニット304に信号を送るか、あるいは別の方法で、たとえばログインすることにより、コマンド又はパスワードを入力することにより、マウスをドラッグするか又はマウスの機能ボタンをクリックすること等によって命令するまで、遠隔監視ユニット18の処理ユニット304及び/又は監視下の分析システム12のコントローラ14は、ステップ402〜ステップ408を行い続ける。
【0052】
いったん処理ユニット304がそのような目印を検出すると、静止画像Sが表示されているか、動画像Dが監視表示画面20を横切ってストリーミング又はスクローリングしているのかにもよるが(ステップ412)、離れた場所にいるユーザは、監視表示画面20上に表示されているサムネイル画像の1つに関連付けられた(ステップ410)コントローラ14及び/又は監視下の分析システム12のそれぞれと対話し、所望であればこれを制御することが可能になる。
【0053】
たとえば、静止画像Sが監視表示画面20上に示されている場合、ユーザは、たとえばタッチセンサ画面、マウスの機能ボタン、エアペン等を用いて各サムネイルを強調表示することによって、特定のコントローラ14及び/又はそれに関連する監視下の分析システム12と対話することができる(ステップ414)。たとえば、マウスが用いられる場合、離れた場所にいるユーザは、マウスの右又は左の機能ボタンを用いて、関連するサムネイル画像をクリック又はダブルクリックすることができる。これに代えて、画像Iのメインメニュー78に含まれる「遠隔制御」ボタン78cを選択することができ、ゾーン内の各監視下の分析システム12の名前を含むデータグリッドを出現させる。そして、離れた場所にいるユーザは、対象となる監視下の分析システム12の名前を強調表示してクリックすることができる。
【0054】
いったん所望の監視下の分析システム12が、各々のサムネイル画像を介して選択されると、サムネイル画像63のサイズは、自動的に拡大されるか、又はその代わりに、たとえばズームコマンドまたは最大化ボタンを用いることによって、マウスの左又は右の機能ボタンの第2クリックまたはダブルクリックを用いること等によって、拡大することができる。また、以下により詳細に説明されるように、離れた場所にいるユーザは、特定のサムネイル画像に関連するコントローラ14及び/又は監視下の分析システム12を遠隔制御することを選択することができる(ステップ422)。離れた場所にいるユーザが所望のサムネイル画像を選択した後であり、そのユーザがそのサムネイル画像と対話しており、そのユーザがコントローラ14及び/又は監視下の分析システム12を遠隔制御している場合であっても、コントローラ14からの画像データは、監視表示画面20上でのサムネイル画像30〜39としての表示のために、処理ユニット304に、連続的にかつリアルタイム及び/又は擬似リアルタイムに送信されることに留意すべきである。
【0055】
これに代えて、動画像Dが監視表示画面20を横切ってスクローリング又はストリーミングされている場合、離れた場所にいるユーザは最初に、所望のサムネイル画像が、監視表示画面20上の画像Iに示されているかを目視確認する必要がある(ステップ416)。所望のサムネイル画像のいくらかの部分又はすべてが、監視表示画面20上の画像Iに表示されている場合、及びマウスが用いられる場合、ユーザは、所望のサムネイル画像を、たとえばマウスの右又は左機能ボタンを押し下げて、機能ボタンを押された位置に保持することによって「グラブホールド」することができ、これにより動画像Dのスクローリング又はストリーミング動作を停止させる(ステップ418)。動画像Dのスクローリング又はストリーミング動作を開始させるためには、離れた場所にいるユーザは、単にマウスの右又は左機能ボタンを放す(ステップ430)。
【0056】
監視表示画面20上の画像Iに、所望のサムネイル画像の小さな部分のみが示されている場合か、又は所望のサムネイル画像が全く示されていない場合、離れた場所にいるユーザは、離れた場所にいるユーザが「グラブホールド」機能を用いてスクローリング又はストリーミング動作を停止させた時点で、たとえばマウスをスクローリング及び/又はストリーミングDSの方向又はスクローリング及び/又はストリーミングの逆方向にドラッグする(ステップ420)ことによって、動画像Dを手動で先に進めることができる。図7には、動画像Dを手動で先に進めるための方向矢印41及び42が、「グラブホールド」アイコン45で示される。離れた場所にいるユーザは、離れた場所にいるユーザが所望のサムネイル画像が再度出現するまで待つことを望まない場合、動画像Dを手動で先に進める選択肢を有する。
【0057】
静止画像Sと同様に、いったん所望の監視下の分析システム12が、それら各々のサムネイルを介して選択されると、サムネイル画像のサイズは、自動的に拡大されるか、又はその代わりに、たとえばズームコマンドまたは最大化ボタンを用いることによって、マウスの左又は右の機能ボタンの第2すなわちダブルクリックを用いること等によって、拡大することができる。また、以下により詳細に説明されるように、離れた場所にいるユーザは、特定のサムネイル画像に関連するコントローラ14及び/又は監視下の分析システム12を遠隔制御することを選択することができる(ステップ422)。離れた場所にいるユーザが、所望のサムネイル画像を選択した後で、それと接続しているか又はコントローラ14及び/又は監視下の分析システム12を遠隔制御していても、コントローラ14からの画像データは、監視表示画面20上でのサムネイル画像30〜40としての表示のために、処理ユニット304に、連続しかつリアルタイム及び/又は擬似リアルタイムに送信されることに留意すべきである。
【0058】
本発明に関連する第4のアプリケーションによれば、特定のサムネイル画像を閲覧するように指定した後、離れた場所にいるユーザは、特定のサムネイル画像に関連するコントローラ14及び/又は監視下の分析システム12を遠隔制御することを選択することができる(ステップ422)。回想すると、画像Iのメインメニュー78に含まれる「遠隔制御」ボタン78cが選択されると、ゾーン内の各監視下の分析システム12の名前を含むデータグリッドが出現し、離れた場所にいるユーザは、対象となる監視下の分析システム12の名前を強調表示してクリックすることができる。
【0059】
図8を参照すると、サムネイル画像43に対応するCentaur B分析システムの例証的なインタラクティブ表示画像Lが示される。インタラクティブ表示画像Lは、ドロップダウン機能ボタン44をさらに含む機器識別ボタン49を含み、起動されると、ゾーン内のその他の監視下の分析システム12すべての名前を含むデータグリッドを生成する。ユーザは、ドロップダウンデータグリッド内の監視下の分析システム12のいずれか1つをクリックして、ゾーン内の1つの分析システムから別のものにジャンプすることができる。
【0060】
識別ボタン49に隣接して示されるのは、仮想的にスライド可能な遠隔制御ボタン46である。遠隔制御ボタン46は、コントローラ14及び/又は各監視下の分析システム12が「使用中」(図8に示されるように)であるか又は離れた場所にいるユーザによって遠隔制御されているかを識別する。「使用中」オプションは、離れた場所にいるユーザが、コントローラ14及び/又は各監視された分析システム12と接続していることを意味することができる。「遠隔制御」オプションは独占的使用であり、そのために他のユーザは、コントローラ14及び/又は各監視下の分析システム12と接続することが妨げられる。
【0061】
図8に組み入れられた遠隔制御ボタン46は、民間航空機の洗面所のドアのロックと同じ方法で仮想的に可動である。より具体的には、離れた場所にいるユーザは、遠隔監視ボタン46のノブ408の上に「グラブホールド」して、右または左に水平にドラッグすることができる。図8に示されるように、ノブ408を左にドラッグすることにより、遠隔制御ボタン46が「使用中」から「使用可能」に変わる。
【0062】
任意には、離れた場所にいるユーザが監視下の分析システム12に関する特定のサムネイル画像43を選択した後、処理ユニット304は、監視表示画面20上に表示するためのプロンプトメッセージを自動的に生成し、離れた場所にいるユーザに、特定の画像に関連するコントローラ14及び対応する監視下の分析システム12を遠隔監視したいか否かを問う(ステップ424)ように適合されることができる。プロンプトは、問い合わせに応じるためのタッチセンサボタン及び/又はマウスの左又は右機能ボタンを用いた1以上のクリックによって起動させることができるボタンを含むことができる。
【0063】
これに代えて、処理ユニット304からのプロンプトなしに、システム10は、離れた場所にいるユーザが処理ユニット304に、特定のサムネイル画像43に関連したコントローラ14及び対応する監視下の分析システム12を遠隔制御することを所望する信号を送ることができるように適合されることができる。たとえば、離れた場所にいるユーザは、マウスカーソルが所望の監視下の分析システム12に対応するサムネイル43に位置している間に、マウスの右又は左機能ボタンをダブルクリックすることができる。
【0064】
いったん「遠隔制御」セッションが開始されると、離れた場所にいるユーザは、離れた場所にいるユーザが処理ユニット304に及び/又はコントローラ14に信号を送ってセッションを終了させるまで(ステップ428)、選択されたサムネイル画像43に対応するコントローラ14及び/又は関連する監視下の分析システム12と対話することができる(ステップ426)。
【0065】
図9を参照すると、本発明のさらなる特徴及びアプリケーションが説明される。先に述べたように、当業者においては、監視表示画面20上に、たとえば試験、機器、及び在庫データをグラフィカルに表示することのできる無数の方法が理解可能である。
【0066】
それぞれの三次元の等角図50は、その等角図50によって示された機器が配置される検査室内の特定のゾーンに対応している。図9に示されたゾーンは、「ADVIA WorkCell」ゾーンに対応する。装置70は、表示画像I上に含まれており、離れた場所にいるユーザが、三次元等角図50の視点の方向及びそのピッチを回転させることを可能にする。好ましくは、その装置は、離れた場所にいるユーザが、三次元等角図50を360度完全に回転させることを可能にする。
【0067】
画像Iの左側に垂直に示されているのは、ゾーンダッシュボード90である。ゾーンダッシュボード90は、包括的なゾーンデータ、たとえば検査室情報システム(「LIS」)及び試験統計をグラフィカルに表示する。ゾーンダッシュボード90は、遠隔監視ユニット18における実際の時間を提供するリアルタイム時計96を含むことができる。検査室50の三次元等角図に図示されたゾーンが、異なるタイムゾーンに位置している場合、複数の時計96を示すことができ、遠隔監視ユニット18での時間と、監視下の分析試験システム12に関連するローカル時間とを表現する。
【0068】
試験セクション91では、たとえば、待ち状態の(又は開始されていない)試験の数、アットリスク試験の数、期限を過ぎた試験の数、及び、緊急の試験(stat-tests)の数をグラフィカルに提供することができる。「緊急の試験」は、試験への優先的な対応及び処理を必要とするクライアント、たとえば、病院、医師、救急治療室(「ER」)等によって識別される試験のことを指す。「期限切れ試験」は、所要時間(「TAT」)が、試験を行う検査室と特定のクライアントとの間のサービス契約期間を超過している試験を指す。当業者においては、異なる試験は異なるTATを有することが理解可能である。また、サービス契約期間、特に識別試験のTATは、クライアントごとに異なる場合がある。たとえば、ERは医者のオフィスよりも早いTATを必要とする場合がある。
【0069】
「アットリスク」試験は、まだ期限切れになってはいないが、そのTATの超過に時間的に近づいている試験の要約を提供する。ユーザは、「アットリスク」試験向けの警告時間を選択的に調整して、試験が期限切れになる前に任意の分数の通知を提供することができる。
【0070】
ダッシュボード90上の機器フラグ要約セクション92は、ゾーン内に配置された個々の機器で発生した機器フラグの数及び種類の数値集計を一覧で提供する。図9の機器フラグ要約セクション92には、3種類の機器フラグ、危険(赤)要約フラグ88、警告(黄)要約フラグ81、及び情報(青)要約フラグ83が示される。要約フラグ81、83及び88内に示される数字は、ゾーン内で現在発生した機器フラグの数に対応する。図9の実施例では、「ADVIA WorkCell」ゾーン内には、全部で1つの危険フラグ、2つの警告フラグ、及び1つの情報フラグがある。
【0071】
「情報フラグ」は、特定の機器に関連付けることのできる、ユーザが作成するか又はユーザが定義したイベントに対応する。情報フラグの非排他的な例は、予定されたイベント、たとえば機器較正日、定期保守日等を含む。「危険フラグ」は、さらなる試験を停止させるか又は遅らせるエラーをさす。「警告フラグ」は、待ち状態の在庫エラー、及び、危険ではない機械的な問題の予告通知を提供する。
【0072】
個々の機器に関連する機器フラグは、ゾーン内の特定の機器に関連する潜在的なもしくは既に存在しているエラー、問題、又は欠陥が発生したときに、自動的に生成されて出現する。図9のゾーンの三次元等角図50を参照すると、機器フラグ82a、82b、84及び89が表示されている。機器フラグ82a、82b、84及び89の数字及びタイプは、対応する要約フラグ81、83及び88内に表示される数字と同一であるように設計される。情報フラグによって強調表示されたエラー、問題又は欠陥は、在庫エラー、たとえば、空又はほぼ空の消耗品レベル、空又はほぼ空の試薬レベル、期限切れの又は間もなく期限切れの試薬、通信エラー、及び/又は機械的エラーを含むことができる。エラー、問題又は欠陥が修正されると、機器フラグ82a、82b、84及び89は自動的に消え、対応する要約フラグ81、83及び88内に出現している数字は、この変化を自動的に反映するはずである。その反対もまた正しく、つまりエラー、問題又は欠陥が解決されるまで、機器フラグ82a、82b、84及び89は出現し続ける。
【0073】
機器フラグ管理は、ワークフローを管理して、エラーを解決するための反応時間及び取られたアクション(及び誰によるか)をチェックするための手段を提供するためのもので、本発明の多くのアプリケーションのうちの1つである。たとえば、図9を参照すると、第1の機器上に2つの警告フラグ82a及び82b、第2の機器上に1つの危険フラグ89、及び第3の機器上に情報フラグ84が表示される。警告フラグ82a及び82bは積み重ねられており、フラグ82aがフラグ82bのすぐ上に配置した関係となって表示されているが、警告フラグの一方は他方の後方側に表示されてもよい。
【0074】
機器フラグが生成されて監視表示画面20上に出現又はポップアップ表示されるときには、離れた場所にいるユーザまたはローカルユーザにその発生を警告するための視覚的な警告を含むか、その警告を伴ってもよい。カラー監視表示画面20が用いられている場合には、機器フラグ82a、82b、84及び89の色は、3つのフラグシンボルの1つに対応することができる。さらに、シンボルは、機器フラグ内に表示されてよく、警告フラグ82bに表示されたように在庫問題であるのか、危険フラグ89及び警告フラグ82bに表示されたように機械的問題であるのか、又は情報フラグ84に表示されたように情報問題であるのかを示すことができる。図示されていないが、機器に関連する最初のエラーの通知は、動いている又はウェーブする機器フラグ、及び/又は機器フラグの上方の角に位置する点滅する星印又は他のシンボル(図示せず)を含むことができる。フラグのウェーブ状の動き及び/又は点滅する星印の機能は、ユーザが機器フラグを認識するまで継続するようにプログラムすることができる。いったん認識されると、フラグのウェーブ状の動き及び/又は点滅する星印は停止する。
【0075】
機器フラグ82a、82b、84及び89の「認識」は、ゾーン50の三次元等角図内の各機器の画像上をクリック又はダブルクリックすることによって行うことができる。これに代えて、離れた場所にいるユーザは、メインメニュー78上の「フラグ」ボタン78d上を、たとえばマウスの左又は右機能ボタンを用いてクリックして、生成されるドロップダウンデータグリッド又はポップアップメッセージと対話することによって、機器フラグを認識することができる。
【0076】
予め決定されているが調整可能である期間内に認識がなされなかった場合、処理ユニット304及び/又はコントローラ14は、拡大メッセージを生成するように適合されることもできる。機器フラグに関連するエラーが拡大すると、機器フラグの上方の角に位置する点滅するエクスクラメーションポイント(図示せず)を生成して表示することができる。加えて、又はこれに代えて、認識されていないエラーメッセージの拡大したステータスを表示するために、画像I上のポップアップメッセージ内に、より大きな点滅する又は点滅しないエクスクラメーションポイント(図示せず)が含まれてもよい。点滅するエクスクラメーションポイントは、ユーザが各機器フラグを認識するまで点滅し続けることができる。いったん認識されると、エクスクラメーションポイントが消えて、各機器フラグはウェーブを停止する。
【0077】
たとえ認識されても、エラー、問題又は欠陥が所定の期間内に解決されない場合、処理ユニット304及び/又はコントローラ14は、機器フラグ82a、82b、84及び89を再度動き出させるか又はウェーブを開始させるように適合されることができ、なおも解決が達成されない場合には、処理ユニット304及び/又はコントローラ14は、処理ユニット304及び/又はコントローラ14は、先に説明したような別の拡大メッセージを生成するように適合されることができる。
【0078】
たとえばマウスの左又は右機能ボタンを用いて、ゾーン50の三次元等角図内の機器フラグをクリック又はダブルクリックすることにより、画像I上に表示された各フラグに対応するフラグ詳細ダイアログを生成することができる。ゾーンの三次元等角図から機器が選択された後、各機器に対応する機器ダッシュボード95が生成されて、画像I上に表示される。
【0079】
図9に示された機器ダッシュボード95は、例えばImmulite2000等の機器タイプ99を特定するとともに、フラグに関連するエラーを要約93する。図10にさらに示されるように、エラー又は問題の発生時間及び性質、エラー又は問題の認識の日時、及びエラー又は問題を解決するために取られたアクションの日時を要約するデータログを、たとえばフラグ詳細ダイアログ97を用いて提供することができる。
【0080】
任意には、機器ダッシュボード95は、機器のための機器スループット履歴98のグラフィック表示と、各機器のためのアプリケーションショートカットメニュー71とをさらに含むことができる。図9に図示されたアプリケーションショートカットメニュー71は、遠隔制御ショートカットボタン72、フラグ管理ショートカットボタン73、在庫ステータスショートカットボタン74、品質制御ショートカットボタン75、及び生産性ショートカットボタン76を含む。当業者においては、ショートカットは単に例示であり、さらなるショートカットが表示されることもできることが理解可能である。
【0081】
これに代えて、ユーザは、メインメニュー78上に位置する「フラグ」ボタン78dをクリックすることによって、フラグ詳細ダイアログ97を生成することができる。これは、まず、表示されたゾーン内に生成された機器フラグの目的とするフィルタリングされた部分の全部もしくは一部を一覧表示するフラグ管理データのグリッド(図11に図示)を生成する。そしてユーザは、目的とする機器フラグを強調表示又はクリックすることができる。図11を参照すると、本発明は、ユーザが、たとえばステータスタイプ、機器タイプ、発生の日又は時間、認識の日又は時間、経過時間、認識済み又は未認識(すなわち「オープン」)等に従って、又はそれらによって、フラグ管理データをフィルタリングすることを可能にするアプリケーションをさらに含む。
【0082】
図12A及び図12Bを参照すると、「在庫ステータスボタン」78e及び/又は在庫ステータスショートカットボタン74及び関連するアプリケーションは、起動されたときに、画像I上に表示するために、ゾーン内の任意の単一の機器のために、任意の機器の組み合わせのために及び/又はすべての機器のために、任意の数の在庫管理グラフィック60を生成することができる。機器フィルタ機能67は、ユーザが、ゾーン内の任意の機器の又は任意の機器の組み合わせのための在庫ステータスの一覧を見ることを可能にする。
【0083】
在庫管理グラフィック60は、たとえば、それぞれの個々の機器に関連するすべての消耗品63及び特定の試薬64の現在の充填レベルに加えて、それぞれの個々の機器に関連するすべての消耗品63及び特定の試薬64の危険又は要因レベルを図によって示すことができる。危険又は要因レベルは、警告又は危険フラグが生成されている在庫のレベルをさす。危険又は要因レベルは、ユーザによって、インタラクティブなアプリケーションを用いて、選択的に定められることができる。
【0084】
図12A又は図12Bには図示されていないが、在庫管理グラフィック60中の在庫項目「フラグがつく」、すなわち、1以上の警告又は危険フラグが生成された在庫項目は、消耗品63に関連するデータの上方に表示されるようにグラフィックの上部へ上昇することが可能である。危険又は要因レベルを決定するための、及び/又は、機器フラグの拡大を生じさせるための各消耗品63又は各試薬64についてのより詳細な情報は、たとえばマウスのカーソルを各消耗品63又は各試薬64上に走らせることによって、ポップアップウィンドウ66内に生成させるとともに表示させることができる。
【0085】
「優先試料ボタン」78f及びそれに関連するアプリケーションは、ユーザが、たとえば待ち行列データ、試験データ等を閲覧し、ソートし、操作し、及び/又は分類整理することを可能にする。たとえばマウスの左又は右機能ボタンを用いてメインメニュー78上の「優先試料」ボタン78fをクリックすることによって、アクションを要する優先試験のポップアップウィンドウ表示68を生成することができる。図13には、優先試験のポップアップウィンドウ表示68の説明のための例が示されている。ポップアップウィンドウ表示68は、データを表形式で提供する。データは、たとえば、開始されていないそれぞれの緊急試験、開始されていない期限を超過した定期的試験、及び、あらゆるアットリスク試験のそれぞれのための、クライアント、試料の出所、試料採取からの及び/又は検査室に運ばれてからの経過時間、試験タイプ、分析試験機器、受け入れ番号、患者の氏名及び/又は識別番号、担当医師名、期日を経過した時間又は期限超過までの残り時間等を含むことができる。また、特定の試料、患者、試験等に関係するさらなるデータ、たとえば試料詳細63を、ウィンドウ形式で提供することもできる。
【0086】
「品質制御ボタン」78g及び/又は品質制御ショートカットボタン75及び関連するアプリケーションは、ユーザが品質制御レポート、たとえばレヴィジェニングス(Levey−Jennings)レポート、レヴィジェニングスマルチレベル(Levey−Jennings Multilevel)レポート、較正レポート、ピアグループレポート等の品質制御レポートを作り出すことを可能にする。図14は、品質制御データの図示表示を提供する。
【0087】
「生産性ボタン」78h及び/又は生産性ショートカットボタン76及び関連するアプリケーションは、ユーザが、機器ダッシュボード95内の機器スループット履歴98のグラフィック表示内に提供されているものを超えた生産性レポートを作り出すことを可能にする。たとえば、図15Aは、45分の閾値TATに基づいて、3つの分析試験装置(IMMULITE 2000、IMMULITE 2500、及びIMMULITE 2500B)上で稼働する3つの試験タイプ(HCY、KT4及びBUN)を包含する代表的な第1の生産性レポートを示す。グラフィックデータは、特定の期間にわたるポイントデータ(閾値TATを上回るデータを示す)、及び同じ特定の期間にわたるバーデータ(閾値TATを満たす試験の割合を示す)を用いて提供される。したがって、離れた場所にいるユーザは、一見しただけで、指定された分析試験装置上で行われている99のHCY、KT4及びBUN試験が、TAT目標値を超えており、指定された分析試験装置上で行われているすべてのHCY、KT4及びBUN試験の88パーセントが、TAT目標値を満たしていることを確認することができる。
【0088】
第2の生産性レポートでは、これらのデータを用いて、作業負荷がどの程度分散しているかを、たとえば機器タイプごと、特定の機器ごと等に示すことができる。図15Bで示されるように、同じ3つの分析試験装置(IMMULITE 2000、IMMULITE 2500、及びIMMULITE 2500B)及び同じ3つの試験タイプ(HCY、KT4及びBUN)については、一見しただけで、3つの分析試験装置のそれぞれにおいて、3つの試験が行われている数を時間と一緒に確認することができる。これらのデータを用いて、目的とする試験タイプを行うことができるすべての機器間でのテスト数をよりよく割り当ててバランスを取ることができる。
【0089】
第3の生産性レポートでは、データを用いて、選択的に定義された期間にわたって、すべての試験の実施に対して検査室が補償を受けることとなる分析の実施数を示すことができる。図15Cに示されるように、同じ3つの分析試験装置(IMMULITE 2000、IMMULITE 2500、及びIMMULITE 2500B)及び同じ3つの試験タイプ(HCY、KT4及びBUN)については、一見しただけで、特定の期間にわたって実施される患者(補償される)と非患者(補償されない)との試験数の対比及び総効率(78%)を確認することができる。非患者試験数は、さらに、品質制御のための試験、データ検証機構としての試験、調節器としての試験、複製としての試験、中継器としての試験、希釈としての試験、及び他の試験の実施数に細分化することが可能であり、これらの試験は、プロトコルによって要求されるかもしれないが、検査室が補償を受けることのないものである。
【0090】
第4の生産性レポートでは、データを用いて、試験時間の配分、及び、オンタイム試験の割合を示すことができる。図15Dを参照すると、同じ3つの分析試験装置(IMMULITE 2000、IMMULITE 2500、及びIMMULITE 2500B)及び同じ3つの試験タイプ(HCY、KT4及びBUN)については、一見しただけで、3つの機器における3つの試験全体の88%が、45分のTAT目標値をパスしたことを確認することができる。また、さらに、もしTATが1時間延長された場合の限界収益をパーセントでオンタイムに一見しただけで確認することができる。
【0091】
本発明の一定の実施形態及び特徴を本明細書で例示して説明してきたが、多くの改変、代替、変更及び等価物が当業者には思いつくであろう。たとえば、本発明は、検査室における離散的なゾーン内の分析試験システムの監視及び制御に関係するアプリケーションについて説明してきたが、本発明の教示は、必ずしも検査室内にはない多様な特定のシステムに広範囲に適用することができる。したがって、添付の特許請求の範囲が、本発明の精神の範囲にあるものとして、すべてのそのような改変及び変更を包含することを意図していることが理解されよう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコントローラと、関連する分析試験システムとを遠隔監視する方法であって、それぞれのコントローラは、それぞれの分析システムに接続されているとともに、前記コントローラ及び/又は前記それぞれの分析試験システムのステータスを表す表示画像を生成するように適合されたプロセッサを有しており、
複数のコントローラのそれぞれに接続されており、かつ、処理ユニットと、表示装置と、ユーザインターフェイスとを有する監視ユニットを準備することと、
前記複数のコントローラの1つ以上から前記監視ユニットに、リアルタイム又は擬似リアルタイムに複数の画像を送信することと、
前記複数の画像のそれぞれに対応する複数の表示画像を、リアルタイム又は擬似リアルタイムに前記表示装置に表示することとを含み、
前記複数の表示画像における表示画像数が閾値を上回らない場合、前記複数の表示画像の各画像を前記表示装置に表示し、前記複数の表示画像における表示画像数が前記閾値を上回る場合、スクローリング又はストリーミング動作を介して、前記複数の表示画像のそれぞれを連続的に表示して、前記複数の表示画像の各画像が、前記表示装置上で周期的に目視できるようにする方法。
【請求項2】
ユーザが入力した「グラブホールド」コマンドを受信して、それに応じてスクローリング又はストリーミング動作を停止させることをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
「グラブホールド」コマンドを用いて、複数の表示画像を手動で先に進めることをさらに含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
複数の表示画像から選択された表示画像に関連するコントローラのうちの1つに関連するユーザによって要求された遠隔のオーバライドセッションを開始することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
検査室の少なくとも1つの機器ゾーン内に配置された複数の機器のステータスを遠隔監視するためのシステムであって、
検査室の前記少なくとも1つの機器ゾーン内に配置された複数の分析試験システムと、
それぞれが、前記複数の分析試験システムの少なくとも1つに接続されており、各コントローラ及び/又は各分析試験システムのステータスを表すリアルタイム又は擬似リアルタイム表示画像を連続的に生成して送信するように適合されたプロセッサを含む複数のコントローラと、
前記複数のコントローラのそれぞれと接続されており、表示装置と、ユーザインターフェイスと、前記表示装置にリアルタイム又は擬似リアルタイムに表示するために前記複数の機器から複数のリアルタイム又は擬似リアルタイム表示画像を受信するように適合された処理ユニットとを含む遠隔監視ユニットと、からなり、
前記複数の表示画像における表示画像数が閾値を上回らない場合、各コントローラからの表示画像が前記表示装置に表示されるか、もしくは、前記複数の表示画像における表示画像数が前記閾値を上回る場合、スクローリング又はストリーミング動作を介して、前記複数の表示画像のそれぞれを連続的に表示して、前記複数の表示画像の各画像が、前記表示装置上で周期的に目視できるようにするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【公表番号】特表2011−508881(P2011−508881A)
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540719(P2010−540719)
【出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/085222
【国際公開番号】WO2009/085534
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(507269175)シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレーテッド (39)
【氏名又は名称原語表記】SIEMENS HEALTHCARE DIAGNOSTICS INC.
【Fターム(参考)】