説明

グリコPEG化因子VIIおよび因子VIIA

本発明は、因子VIIまたは因子VIIaペプチドおよびPEG部分間の複合体を提供する。複合体は、ペプチドおよび修飾基の間に介在されると共に、共有結合された無処置グリコシルリンク基を介してリンクされている。複合体は、グリコシル化および未グリコシル化ペプチドの両方から、グリコシルトランスフェラーゼの作用により形成される。グリコシルトランスフェラーゼは、修飾糖質部分をペプチド上のアミノ酸またはグリコシル残基のいずれかに結合する。この複合体を含む医薬品配合物がまた提供されている。複合体の調製方法もまた本発明の範囲内である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式、
【化1】

(式中、
Dは、−OHおよびR−L−HN−から選択されるメンバーであり、
Gは、R−L−および−C(O)(C〜C)アルキル−Rから選択されるメンバーであり、
は、直鎖ポリ(エチレングリコール)残基および分岐ポリ(エチレングリコール)残基から選択されるメンバーを含む部分であり、および
Mは、H、金属および単一の陰電荷から選択されるメンバーであり、
Lは、結合、置換または非置換アルキルおよび置換または非置換ヘテロアルキルから選択されるメンバーであるリンカーであり、
ここで、DがOHであるときGはR−L−であり、およびGが−C(O)(C〜C)アルキルであるときDはR−L−NH−である)
を有する修飾シアル残基を含むグリコシルリンカーを含む因子VII/因子VIIaペプチド複合体の製造方法であって、
(a)グリコシル部分、
【化2】

を含む因子VII/因子VIIaペプチドを、
式、
【化3】

を有するPEG−シアル酸ドナー部分と、
前記PEG−シアル酸を前記グリコシル部分のGalへ転移させる酵素に、前記転移に適切な条件で接触させるステップを含む、方法。
【請求項2】
L−Rが、式、
【化4】

(式中、
aは、0〜20から選択される整数である)
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
が、
【化5】

(式中、
e、f、mおよびnは、1〜2500から独立して選択される整数であり、および
qは、0〜20から選択される整数である)
から選択されるメンバーである構造を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
が、
【化6】

(式中、
e、fおよびf’は、1〜2500から独立して選択される整数であり、および
qおよびq’は、1〜20から独立して選択される整数である)
から選択されるメンバーである構造を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
が、
【化7】

(式中、
eおよびfは、1〜2500から独立して選択される整数である)
から選択されるメンバーである構造を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記グリコシルリンカーが、式、
【化8】

を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ペプチド複合体が、
【化9】

(式中、AAは前記ペプチド複合体のアミノ酸残基であり、およびtは、0および1から選択される整数である)
から選択される式に基づく前記グリコシルリンカーの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ペプチド複合体が、少なくとも1つの前記グリコシルリンカーを含み、ここで、前記グリコシルリンカーの各々は、以下の式、
【化10】

(式中、AAは前記ペプチド複合体のアミノ酸残基であり、およびtは、0および1から選択される整数である)
から独立して選択されるメンバーである構造を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ペプチド複合体が、
【化11】

【化12】

(式中、AAは前記ペプチド複合体のアミノ酸残基であり、およびtは、0および1から選択される整数であり、および
式中、Gを含まないシアリル部分の0および2つから選択されるメンバーがない)
から選択される式に基づく前記グリコシルリンカーの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ペプチド複合体が、
【化13】

【化14】

(式中、AAは前記ペプチド複合体のアミノ酸残基であり、およびtは、0および1から選択される整数であり、および
式中、Gを含まないシアリル部分の0および2つから選択されるメンバーがない)
から選択される式に基づく少なくとも1つの前記グリコシルリンカーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記因子VII/因子VIIaペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記グリコシルリンカーが、前記因子VII/因子VIIaペプチドに、セリンおよびスレオニンから選択されるアミノ酸残基を介して結合している、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記グリコシルリンカーが、前記因子VII/因子VIIaペプチドに、アスパラギン残基であるアミノ酸残基を介して結合されている、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記アスパラギン残基が、N152、N322およびこれらの組み合わせから選択されるメンバーである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記因子VIIaペプチドが生理活性因子VIIaペプチドである、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
ステップ(a)の前に、
(b)前記因子VII/因子VIIaペプチドを好適な宿主において発現させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記宿主が哺乳類発現系である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
それを必要とする対象における状態を処置する方法であって、前記状態は前記対象における易感染性凝固効力により特徴付けられ、前記対象における前記状態の回復に有効な量の、請求項1に記載の方法により産生された因子VII/因子VIIaペプチド複合体を対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項19】
ある量の、請求項1に記載の方法により産生された因子VII/因子VIIaペプチド複合体を前記哺乳動物に投与するステップを含む、哺乳動物における凝固効力を増強させる方法。
【請求項20】
式、
【化15】

(式中、
はH、CHOR、COORまたはORであり、
式中、
は、H、置換または非置換アルキルまたは置換または非置換ヘテロアルキルを表し、
およびRは、H、置換または非置換アルキル、OR、NHC(O)Rから独立して選択されるメンバーであり、
式中、
およびRは、H、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキルまたはシアル酸から独立して選択され、
16およびR17は、独立して選択される高分子アームであり、
およびXは、高分子部分R16およびR17をCに結合する、独立して選択されるリンケージ断片であり、
は非反応性基であり、および
はリンカー基である)
を有する修飾シアリル残基を含むグリコシルリンカーを含む因子VII/因子VIIaペプチド複合体の製造方法であって、
(a)グリコシル部分、
【化16】

を含む因子VII/因子VIIaペプチドを、
式、
【化17】

を有するPEG−シアル酸ドナー部分と、
PEG−シアル酸を前記グリコシル部分のGalへ転移させる酵素に、前記転移に適切な条件で接触させるステップを含む、方法。
【請求項21】
部分、
【化18】

が、
【化19】

(式中、
e、f、mおよびnは、1〜2500から独立して選択される整数であり、および
qは、0〜20から選択される整数である)
から選択されるメンバーである式を有する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
部分、
【化20】

が、
【化21】

(式中、
e、fおよびf’は、1〜2500から独立して選択される整数であり、および
qおよびq’は、1〜20から独立して選択される整数である)
から選択されるメンバーである式を有する、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記グリコシルリンカーが式、
【化22】

を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
因子VII/因子VIIaペプチド複合体が式、
【化23】

(式中、
AAは、前記ペプチドのアミノ酸残基であり、
tは、0および1から選択される整数であり、および
15は修飾シアリル部分である)
を有する少なくとも1つのグリコシルリンカーを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記因子VII/因子VIIaペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記グリコシルリンカーが、前記因子VII/因子VIIaペプチドに、アスパラギン残基であるアミノ酸残基を介して結合されている、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記アスパラギン残基が、N152、N322およびこれらの組み合わせから選択されるメンバーである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記因子VIIaペプチドが生理活性因子VIIaペプチドである、請求項20に記載の方法。
【請求項29】
ステップ(a)の前に、
(b)因子VII/因子VIIaペプチドを好適な宿主において発現させるステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記宿主が哺乳類発現系である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
それを必要とする対象における状態を処置する方法であって、前記状態は前記対象における易感染性凝固効力により特徴付けられ、前記対象における前記状態の回復に有効な量の、請求項20に記載の方法により産生された因子VII/因子VIIaペプチド複合体を対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項32】
ある量の、請求項20に記載の方法により産生された因子VII/因子VIIaペプチド複合体を前記哺乳動物に投与するステップを含む、哺乳動物における凝固効力を増強させる方法。
【請求項33】
a)シアリダーゼ、
b)グリコシルトランスフェラーゼ、エキソグリコシダーゼおよびエンドグリコシダーゼから選択されるメンバーである酵素、
c)修飾糖質/修飾シアリル残基、
d)因子VII/因子VIIaペプチド
を組み合わせて、前記因子VIIまたは因子VIIaペプチド複合体を合成するステップを含む、因子VIIまたは因子VIIaペプチド複合体の合成方法。
【請求項34】
前記組み合わせるステップが、10時間未満の時間である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
キャッピングステップをさらに含む、請求項33に記載の方法。

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図3D】
image rotate

【図3E】
image rotate

【図3F】
image rotate

【図3G】
image rotate

【図3H】
image rotate

【図3I】
image rotate

【図3J】
image rotate

【図3K】
image rotate

【図3L】
image rotate

【図3M】
image rotate

【図3N】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図4D】
image rotate

【図4E】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15A】
image rotate

【図15B】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図13C】
image rotate

【図13D】
image rotate

【図13E】
image rotate

【図13F】
image rotate

【図13G】
image rotate

【図13H】
image rotate

【図13I】
image rotate

【図13J】
image rotate

【図13K】
image rotate

【図13L】
image rotate

【図13M】
image rotate

【図13N】
image rotate

【図13O】
image rotate

【図13P】
image rotate

【図13Q】
image rotate

【図13R】
image rotate

【図13S】
image rotate

【図13T】
image rotate

【図13U】
image rotate

【図13V】
image rotate

【図13W】
image rotate

【図13X】
image rotate

【図13Y】
image rotate

【図13Z】
image rotate

【図13AA】
image rotate

【図13BB】
image rotate

【図13CC】
image rotate


【公表番号】特表2009−515508(P2009−515508A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527212(P2008−527212)
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/032649
【国際公開番号】WO2007/022512
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(500062254)ネオス テクノロジーズ インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】