説明

グレーチング及びそれに使用する滑り止め部材

【課題】厨房等において作業者の靴底がグレーチングの濡れたメインバー上面と接し長手方向へ荷重が作用しても大きく滑ることを防止して、作業者が転倒する危険を緩和することができるグレーチングを提供する。
【解決手段】グレーチング1は、間に通水用の隙間100が生じるよう並設された複数のメインバー110と、各メインバー110を連結する連結ロッド及び各メインバー110間に所要間隔を開けるためのスペーサーと、各メインバー110の間のスペーサーが設けられている位置に取り付けられている所要数の滑り止め部材2とを備えている。滑り止め部材2は上部が各メインバー110の間の隙間100から突出しメインバー110の上面より高くなるように保持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グレーチング及びそれに使用する滑り止め部材に関する。更に詳しくは、メインバーが多数並設された構造で、例えば厨房等の床面の排水溝に嵌装されるグレーチングであって、作業者の靴底がグレーチングの濡れたメインバー上面と接し長手方向へ荷重が掛かっても大きく滑ることを防止できるものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばレストランや料理店等の厨房においては、調理作業がそれ自体水を多く使う仕事であり、また、様々な食品を取り扱うため常に清潔でなければならないという作業の性質上、作業場の床面に頻繁に水が流される。このため、作業場には排水を効率よく行うための排水溝が多く設けられている。
【0003】
また、衛生面から、厨房と外部の通路等は仕切られており、排水溝は、床面を流れる水が通路等に流れ出るのを防止するために、厨房と通路等の境界部分にも設けられている。これら排水溝の開口部には、水切りのためのグレーチングが全長にわたって被せられている。
【0004】
このようなグレーチングの一例としては、特許文献1に記載の止水簀の子及び止水器具がある。この止水簀の子及び止水器具は、一例として浴室の床面の洗い場に近い側に配設して使用されているが、明細書の段落番号〔0001〕に記載されているように、厨房等において、水を使用する区域と当該区域と隣接する他の区域との間に配設することもできる。
【0005】
前記従来の止水器具は、排水トラップ装置が装着された止水器具本体を有しており、その開口部には止水簀の子が嵌装されている。止水簀の子は支脚部を有し、並設されている複数本の簀の子部材と、簀の子部材を支脚部で連結している連結部材とを備え、簀の子部材の並設により簀の子部材間には全長にわたって連続した止水溝が多数形成されている。各止水溝の方向は、水を使用する区域から他の区域に向かう方向、すなわち水の流れ方向と交差しており、水を効果的に止めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−336147号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1記載の止水簀の子を例えば厨房に配設した場合、その止水性能については十分有用であるが、次のような課題も有していた。
すなわち、一般的な厨房においては、調理人を始めとする作業者が慌ただしく行き来しており、しかも作業場の床面の至るところにある止水簀の子(グレーチング)は水で濡れており、場合によっては油脂で汚れていることもある。
【0008】
止水簀の子は、その幅方向(メインバーの並設方向)には、並設されているメインバーの上面角部によってある程度の滑り止め効果を有している。しかし、長手方向へは引っ掛かるものがないので、作業者の靴底が濡れたメインバー上面と接して長手方向へ荷重が掛かるときわめて滑りやすい。したがって、このような状況下では調理人の転倒事故が発生するおそれが少なからずあり、特にスープなどの加熱した液状食品の運搬中に転倒すると、調理人が大火傷を負う危険さえあった。
【0009】
(発明の目的)
本発明の目的は、メインバーが多数並設された構造で、例えば厨房等の床面の排水溝に嵌装されるグレーチングであって、作業者の靴底がグレーチングの濡れたメインバー上面と接し長手方向へ荷重が作用しても大きく滑ることを防止して、作業者が転倒する危険を緩和することができるグレーチング及びそれに使用する滑り止め部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
本発明は、
上部に通水用の隙間を設けて所要間隔で並設されている所要長さを有する複数のメインバーと、
各メインバーを並設方向へ連結する連結手段と、
各メインバーの間の所要箇所に、上部が通水用の隙間から突出しメインバーの上面より高くなるよう着脱自在に取り付けられた滑り止め部材と、
を備えている、
グレーチングである。
【0011】
本発明は、
滑り止め部材が、連結手段に載置され、両側をメインバーで挟まれて取り付けられている、
前記グレーチングである。
【0012】
本発明は、
頭部と、頭部に直角に設けられた支脚壁で構成されており、断面形状がT字状の複数のメインバーと、
各メインバーを連結する連結ロッド及び各メインバー間に所要間隔を開けるためのスペーサーと、
各メインバーの間のスペーサーが設けられている位置に取り付けられている所要数の滑り止め部材と、
を備えており、
各メインバーは、各頭部の上面の高さが揃うように、かつ隣接する頭部の間に通水用の隙間が生じるよう間隔を開けて並設されており、
滑り止め部材は、スペーサーに嵌め込む凹部を有する取付部と、上部が各メインバーの間の通水用の隙間から突出しメインバーの上面より高くなるストッパー部とを有し、取付部を各メインバーの頭部とスペーサーで挟んで固定または保持されている、
グレーチングである。
【0013】
本発明は、
滑り止め部材が、軟質素材または準軟質素材により形成されるか、または表面が軟質素材または準軟質素材により被覆されている、
前記グレーチングである。
【0014】
本発明は、
前記グレーチングに使用する滑り止め部材であって、
スペーサーに嵌め込む凹部を有する取付部と、
上部が各メインバーの間の通水用の隙間から突出しメインバーの上面より高くなるストッパー部と、
を有しており、取付部を各メインバーの頭部とスペーサーで挟んで固定または保持することができる、
滑り止め部材である。
【0015】
本明細書及び特許請求の範囲にいう「グレーチング」の用語は、排水桝、排水溝、排水口等の蓋または掩蔽具として使用するものの他、床面に直接敷いて使用する簀の子様の敷物を含む意味で使用している。
また、本明細書及び特許請求の範囲にいう「軟質素材または準軟質素材」としては、例えば、軟質ポリ塩化ビニル等の合成樹脂、天然ゴムまたは合成ゴム、またはこれらを複合したものが好適に使用される。
【0016】
(作用)
本発明に係るグレーチング及び滑り止め部材の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を前記各部に限定するものではない。
【0017】
グレーチング(1)は、厨房等の床面に設けられた排水溝の両縁部の受部材等に載置され、排水溝の上部開口部に位置するように嵌装される。
排水溝に嵌装された各グレーチング(1)は、グレーチング(1)の幅方向に対しては、並設されている各メインバー(110)の頭部(112)の上面部が形成する凹凸によって、ある程度の滑り止め効果を有している。
【0018】
グレーチング(1)は、さらに、厨房内で行き来する調理人を始めとする作業者の靴の靴底が、水で濡れたり油脂が付着した各メインバー(110)の頭部(112)上面と接し、長手方向へ荷重が掛かっても、各メインバー(110)の間に長手方向の複数箇所に設けられている各滑り止め部材(2)に当たって止められることにより、靴底が大きく滑ることを防止することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、メインバーが多数並設された構造で、例えば厨房等の床面の排水溝に嵌装されるグレーチングにおいて、作業者の靴底がグレーチングの濡れたメインバー上面と接し長手方向へ荷重が作用しても、メインバーの間に設けられている滑り止め部材で止めることができるので、靴底が長手方向に大きく滑ることを防止することができる。すなわち、本発明は、並設されたメインバー上面の凹凸による幅方向の滑り止め効果と、長手方向の滑り止め効果とが相乗することによって、より高い滑り止め効果が期待できる。
したがって、厨房等で作業者が慌ただしく行き来しても、作業者が滑って転倒する危険を緩和することができ、より安全なグレーチング及びそれに使用する滑り止め部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係るグレーチングの一実施の形態を示す斜視説明図。
【図2】図1に示したグレーチングの左側面図。
【図3】図1のA−A箇所の部分拡大断面図。
【図4】図2のB−B部分拡大断面図。
【図5】本発明に係る滑り止め部材の一実施の形態を示し、(a)は上側斜視図、(b)は下側斜視図。
【図6】グレーチングの使用状態を示す分解斜視説明図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施の形態を図1ないし図6に基づき、更に詳細に説明する。
グレーチング1は、幅方向に並設された複数本のメインバー110と、長手方向の複数箇所に配置され各メインバー110を並設方向に連結する連結手段である連結ボルト120と、各メインバー110の間に設けられ連結ボルト120が貫通するスペーサー130と、各メインバー110の間のスペーサー130上部に取り付けられた滑り止め部材2を備えている。
【0022】
メインバー110は、断面形状が略T字状で長手方向に延びた棒状の部材であって、上部に設けられた頭部112と、頭部112の下面の幅方向中央から下方に直角方向に設けられた支脚壁114を備え、頭部112の表面側には表層部113が設けられている構造である(図3参照)。
【0023】
メインバー110の表層部113を除く部分(頭部112及び支脚壁114)は、硬質の合成樹脂(例えば硬質ポリ塩化ビニル等)で形成されており、表層部113は、軟質の合成樹脂(例えば軟質ポリ塩化ビニル等)で形成されている。また、表層部113は、幅方向中央部が両縁部よりやや高めてあり、メインバー110の他の部分とは押し出し成形によって一体成形することにより固着されている(特許文献1参照)。
【0024】
メインバー110の支脚壁114には、高さ方向の中間部に、長さ方向に等間隔で複数の貫通孔116が形成されている。各メインバー110が並設された状態で同一直線上にある貫通孔116には、それぞれ角パイプ状のガイド管124(図3、図4参照)と、ガイド管124に挿通された連結ボルト120が通されている。ガイド管124は、貫通孔116の内周面にちょうど入るように形成されており、これによってガイド管124が固定される。
【0025】
各メインバー110の間には、硬質の合成樹脂(例えば硬質ポリ塩化ビニル等)で形成された円筒形状のスペーサー130が配されており、前記各ガイド管124と連結ボルト120は、共に各スペーサー130に通されている。なお、ガイド管124は、連結ボルト120と各スペーサー130の間の隙間を埋めて、各スペーサー130の位置をほぼ均一に揃えるための補助部材となるものである。
【0026】
そして、一端部(図1で右端部、図2、図3で左端部)に配された各メインバー110から外側へ突出した各連結ボルト120の各螺子部121にはナット122が螺合され締め付けられている。各メインバー110の間には、スペーサー130が配されることによって、頭部112間に通水のための隙間100が等間隔で形成されている。
【0027】
また、各メインバー110の間の各スペーサー130の上部には、各メインバー110の頭部112下面との間で挟むようにして滑り止め部材2が取り付けられている。
ここで、主に図5を参照して滑り止め部材2の構造を説明する。滑り止め部材2は、全体が硬質の合成樹脂で形成されている。
【0028】
滑り止め部材2は、図5において下側の取付部21と、取付部21の上部に隆起するように形成されたストッパー部22により構成されている。
取付部21の下面側には、スペーサー130の外面形状にほぼ隙間なく沿う形状(本実施の形態では半円形状)の凹部である当接部23が、両側部24を切り欠くように設けられている。
【0029】
ストッパー部22は、取付部21の上面の幅方向中央に突出して、長手方向の全長にわたり設けられている。取付部21の上面両側のストッパー部22が設けられていない部分は平坦な肩部25となっている。ストッパー部22の幅は頭部112間の隙間100と同じか、またはほぼ同じに形成されており、ストッパー部22の高さは、各メインバー110の間に取り付けたときにストッパー部22上部が頭部112上部よりもやや突出(本実施の形態では2mm程度)するように形成されている。
【0030】
滑り止め部材2は、ストッパー部22の両側面221が各メインバー110の頭部112の両縁部によって挟まれ、両側面24が支脚壁114と密着して挟まれており、さらに両肩部25の上面が頭部112の下面側に密接し、当接部23がスペーサー130の上面に密着した状態で取り付けられている。これにより、各滑り止め部材2は、取り付け箇所において前後左右へ動くことがないように、かつ脱落することがないようにして固定されている。
【0031】
本実施の形態においては、滑り止め部材2の頭部112の表層部113は、軟質ポリ塩化ビニル等の合成樹脂で形成されているが、これに限定するものではなく、例えば、シリコンやエラストマー等の他の軟質または準軟質の合成樹脂、天然ゴムまたは合成ゴム等の公知素材、またはこれらを複合したものであってもよい。なお、滑り止め効果の観点から、頭部112の上面には少なくとも凹凸などの滑り止め構造が設けられていることが望ましい。
【0032】
本実施の形態においては、滑り止め部材2は、内部が中空になっているが、この構造に限定するものではなく、中実体で形成してもよい。また、滑り止め部材2は、硬質または準硬質の合成樹脂で形成した芯材の表面を軟質または準軟質の合成樹脂により被覆したものであってもよい。
【0033】
本実施の形態においては、メインバー110の表層部113を除く部分及びスペーサー130は、硬質ポリ塩化ビニル等の合成樹脂により形成されているが、これに限定するものではなく、例えば、ステンレススチール、アルミニウム等の各種金属、木材、竹材等の公知素材またはこれら複合して形成してもよい。
【0034】
本実施の形態においては、スペーサーは円筒形状に形成されているが、当該形状に限定するものではなく、例えば、外形が断面三角形、四角形、その他多角形の角筒形状であってもよい。
【0035】
本実施の形態におけるグレーチング1は、後述する図6に示すように、受部材31、32を設けた深い排水溝3(支脚壁114の下方端部が溝の底に接地しない深さ)に嵌装して使用してもよいし、浅い排水溝(支脚壁114の下方端部が溝の底に接地する深さ)に嵌装して使用してもよい。なお、グレーチングは、図示はしていないが、排水溝3に受部材31、32を設けずに、グレーチング1の両側に排水溝3の両縁部に掛かる係止体を設けたタイプとしてもよい。
【0036】
(作 用)
図1ないし図6を参照して、グレーチング1の作用を説明する。
グレーチング1は、厨房等の床面に設けられた排水溝3(図6参照)の両縁部に設けられた金属製でL板状の受部材31、32に載置され、排水溝3の上部開口部30に位置するように嵌装される。なお、グレーチング1は、通常、排水溝3の全長にわたり多数が嵌装される。
【0037】
排水溝3に嵌装された各グレーチング1は、グレーチング1の幅方向に対しては、並設されている各メインバー110の頭部112の上面部が形成する凹凸によって、ある程度の滑り止め効果を有している。そして、本実施の形態のグレーチング1は、さらに長手方向の滑止効果を有している。
【0038】
すなわち、厨房内で行き来する調理人を始めとする作業者の靴(通常は、合成樹脂製の長靴)の靴底が、水で濡れたり油脂が付着した各メインバー110の頭部112上面と接し、長手方向へ荷重が掛かっても、各メインバー110の間に長手方向の複数箇所に設けられている各滑り止め部材2に当たって止められることにより、靴底が大きく滑ることを防止することができる。
このように、グレーチング1は、前記幅方向の滑り止め効果と、長手方向の滑り止め効果とが相乗することによって、より高い滑り止め効果が期待できる。
【0039】
なお、一般的に厨房等で作業者が履く長靴は軟質または準軟質の合成樹脂で形成されているので、滑り止め部材2を軟質または準軟質の合成樹脂で形成すれば、長靴等の靴底の破損及び摩耗を低減することができる。また、滑り止め部材2を踏んだ場合も、十分に変形するので、作業者がよろけたり足裏に痛みを感じたりすることを防止できる。
【0040】
また、グレーチング1は、使用によって滑り止め部材2のストッパー部22が摩耗または破損した場合でも、その滑り止め部材2のみを取り外し、新しいものに交換することができる。さらに、グレーチング1は分解組立が自在な構造であり、滑り止め部材2も着脱自在であるため、製造する工場のみならず使用する現場においても、メインバー110の増減や滑り止め部材2の交換及び増減を容易に行うことができ、ユーザーのニーズに合わせた調整が簡単にできる。
【0041】
なお、本実施の形態のグレーチング1は、同様の構造のものを厨房等の床面に敷設して簀の子としても転用することができる。これによれば、既に説明したグレーチング1と同様の作用を有するので、例えば排水溝3に嵌装するグレーチング1と相まって、より広い面積での滑り止め効果が期待できる。
【0042】
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
【符号の説明】
【0043】
1 グレーチング
110 メインバー
112 頭部
113 表層部
114 支脚壁
116 貫通孔
120 連結ボルト
121 螺子部
122 ナット
124 ガイド管
130 スペーサー
2 滑り止め部材
21 取付部
22 ストッパー部
221 側面
23 当接部
24 側部
25 肩部
3 排水溝
30 上部開口部
31、32 受部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に通水用の隙間(100)を設けて所要間隔で並設されている所要長さを有する複数のメインバー(110)と、
各メインバー(110)を並設方向へ連結する連結手段(120,122,130)と、
各メインバー(110)の間の所要箇所に、上部が通水用の隙間(100)から突出しメインバー(110)の上面より高くなるよう着脱自在に取り付けられた滑り止め部材(2)と、
を備えている、
グレーチング。
【請求項2】
滑り止め部材(2)が、連結手段(120,122,130)に載置され、両側をメインバー(110)で挟まれて取り付けられている、
請求項1記載のグレーチング。
【請求項3】
頭部(112)と、頭部(112)に直角に設けられた支脚壁(114)で構成されており、断面形状がT字状の複数のメインバー(110)と、
各メインバー(110)を連結する連結ロッド(120)及び各メインバー(110)間に所要間隔を開けるためのスペーサー(130)と、
各メインバー(110)の間のスペーサー(130)が設けられている位置に取り付けられている所要数の滑り止め部材(2)と、
を備えており、
各メインバー(110)は、各頭部(112)の上面の高さが揃うように、かつ隣接する頭部(112)の間に通水用の隙間(100)が生じるよう間隔を開けて並設されており、
滑り止め部材(2)は、スペーサー(130)に嵌め込む凹部(23)を有する取付部(21)と、上部が各メインバー(110)の間の通水用の隙間(100)から突出しメインバー(110)の上面より高くなるストッパー部(22)とを有し、取付部(21)を各メインバー(110)の頭部(112)とスペーサー(130)で挟んで固定または保持されている、
グレーチング。
【請求項4】
滑り止め部材(2)が、軟質素材または準軟質素材により形成されるか、または表面が軟質素材または準軟質素材により被覆されている、
請求項1、2または3のいずれかに記載のグレーチング。
【請求項5】
請求項3または4のいずれかに記載のグレーチング(1)に使用する滑り止め部材(2)であって、
スペーサー(130)に嵌め込む凹部(23)を有する取付部(21)と、
上部が各メインバー(110)の間の通水用の隙間(100)から突出しメインバー(110)の上面より高くなるストッパー部(22)と、
を有しており、取付部(21)を各メインバー(110)の頭部(112)とスペーサー(130)で挟んで固定または保持することができる、
滑り止め部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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