説明

ケーブルを有するセキュリティ機器

ケーブル(922)を有するセキュリティ機器のためのシステムおよび装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本願は、「改良されたEASセキュリティタグ(Improved EAS Security Tags)」を発明の名称とする2004年12月7日に出願された米国仮特許出願第60/633,813号と「改良されたEASセキュリティタグ(Improved EAS Security Tags)」を名称とする2005年5月23日に出願された米国仮特許出願第60/683,657号とを基礎とする優先権を主張するものであり、それらの内容は、参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0002】
アメリカ合衆国を指定国とする本国際出願は、アメリカ合衆国を指定国とする以下の出願に関連するものである。
(1)「磁気により作動可能なロック機構および関連するセキュリティ機器(Magnetically Actuable Locking Mechanism And Associated Security Device)」
(2)「磁気により作動可能なロック機構を有する光学ディスク・セキュリティ機器(Optical Disc Security Device Having A Magnetically Actuable Locking Mechanism)」
(3)「長尺要素を有する物品を固定するためのセキュリティ機器(Security Device For An Article Having A Constrained Elongate Element)」
(4)「瓶用セキュリティ機器(Security Device For A Bottle)」
【0003】
これらの関連出願は本願と同時に出願済であり、これらの関連出願の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0004】
セキュリティタグ・システムは、管理区域から物品を許可なく移動することを防止するために設計されたものである。例えば、一般的な電子的物品監視(EAS)(Electronic Article Surveillance)システムは、監視システムおよび1つ以上のセキュリティタグを含んでもよい。監視システムは、管理区域の進入地点に監視ゾーンを作ってもよい。セキュリティタグは、例えば硬質の商品などの物品、すなわちスポーツ用品、眼鏡、宝石、瓶などの監視対象物品に固着されたセキュリティ機器に封入されていてもよい。監視対象物品が監視ゾーンに進入した場合、無許可の移動を示すために、アラームが発せられてもよい。
【0005】
セキュリティ機器は、多数の様々な品物に固着してもよい。物品からセキュリティ機器を取り外すことは、無許可の場合には比較的困難である一方、許可されている場合には可能であることが望ましい。したがって、一般のセキュリティ機器、および、特にセキュリティ機器を物品に固着するためのシステムにおいて、改良された技術が必要とされる。
【0006】
実施形態とみなされる内容は、本明細書の結論部分において、特に指摘され、明確に主張される。しかし動作の整理および方法については、添付する図とともに以下の詳述を参照することにより、実施形態は最適に理解できるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
実施形態が対象としているのは、物品をセキュリティタグと組み合わせるための装置、システム、および方法である。
【0008】
例えば、一実施形態では、ロック機構と、セキュリティタグと、筐体とを具備するセキュリティ機器を含んでもよい。ロック機構は、磁気的に作動可能なラッチと、磁気的に作動可能なラッチをロック位置に付勢する可撓性要素と、ロック位置にある磁気的に作動可能なラッチの少なくとも一部分と噛み合うラッチ噛み合わせ要素とを具備しでもよい。ここで用いられるように、「ロック位置」は、磁気的に作動可能なラッチが、部分的または完全に、ラッチ噛み合わせ要素に関して、そのくぼみ部分内にあるか、それと係合するか、またはそれと結合している位置にあることを示してもよい。筐体は、ロック機構、セキュリティタグ、ラッチ噛み合わせ要素、および物品を、部分的または完全に、筐体に含むか、封入するか、または他の方法で固着するように構成された構造であってもよい。固着時には、ロック機構の磁気的に作動可能なラッチは、ラッチ噛み合わせ要素とロック位置で噛み合って、筐体を物品にロックすることにより、筐体に固着されたセキュリティタグを物品にロックすればよい。筐体がロック状態にあるとき、物品から筐体を分離する試みを、セキュリティ機器は防ぐかまたは抵抗すればよい。別の実施形態では、セキュリティ機器および取り外し器を含むセキュリティ・システムを含んでもよく、この取り外し器は、磁石を含む機器であってもよい。取り外し器は、磁気的に作動可能なラッチを磁力によってロック位置から外すことにより、筐体をロック解除するために用いられてもよい。
【0009】
なお、本明細書において「一実施形態」または「実施形態」という表現は、その実施形態に関連して記載される特定の特徴、構成、特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味するものである。「一実施形態」という文言が本明細書の様々な箇所に出現するが、それら全てが同一の実施形態を示すとは限らない。
【0010】
実施形態を十分に理解してもらうために、多数の具体的な詳細を本明細書で説明する。しかし、これらの実施形態がこれらの具体的な詳細がなくとも実施できることは、当業者には理解できるであろう。その他の例では、これらの実施形態が不明瞭となることを避けるために、周知の方法、手順、構成部品については詳細な説明はしていない。本明細書に開示される構成上および機能上の具体的な詳細が典型的なものであり、必ずしもこれらの実施形態の範囲を限定するものではないことは、理解されるであろう。
【0011】
以下、図面を参照する。全体を通じて同様の部分には同様の参照番号が付されている。図1には、一実施形態に係るセキュリティ・システム1およびセキュリティ機器2に含まれうる構成部品の前面図が示されている。この実施形態では、セキュリティ・システム1は、セキュリティ機器2および取り外し器40を含む。セキュリティ機器2は、ロック機構10と、セキュリティタグ20と、筐体30とを含めばよい。
【0012】
ロック機構10は磁気的に作動可能なロック機構であればよく、磁気的に作動可能なラッチ12と、可撓性要素16と、ラッチ噛み合わせ要素18とを含めばよい。
【0013】
磁気的に作動可能なラッチ12は、基底部分端部13Aと側面13Bと側面13Cとを含むことができる基底部分13と、ラッチ部分端部14Aを含むことができるラッチ部分14と、中央部分15とを有することができる。
【0014】
磁気的に作動可能なラッチ12は、基底部13がラッチ部分14および中央部分15の両者と同じ幅を有するような、実質的に長方形の形状の表面を有してもよい。基底部分13の幅、または側面13Bと側面13C間の距離は、ラッチ部分14と中央部分15の対応する幅と同じであってもよい。別の実施形態では、基底部分13、ラッチ部分14、および中央部分15の幅は異なってもよい。磁気的に作動可能なラッチ12は、薄く均一な断面を有してもよい。
【0015】
磁気的に作動可能なラッチ12は、また一方で、所望に応じて構成してもよく、1つ以上の部分品を含んでもよく、任意の点、線、面に対して対称性または非対称性を有してもよい。例えば、様々な実施形態では、磁気的に作動可能なラッチ12は、面がT字状、I字状、曲線状、または他の形状であり、且つ長方形、円形、または太い空洞を有するか他のくぼみ部分を有し、および/または不均一な断面を有し、または磁気的に作動可能なラッチ912の様々な実施形態に関するここでの記載に応じたものであってもよい。別の実施形態では、磁気的に作動可能なラッチ12のラッチ部分端部14Aは、1つ以上の、歯、リブ、ノッチ、鋸歯状突起、尖頭、曲線、くぼみ部分、または磁気的に作動可能なラッチ912の実施形態に関して本明細書で記載されているような他の形状を含んでもよい。加えて、基底部分端部13Aは、連続的または不連続であってもよい。磁気的に作動可能なラッチ12は、本明細書に記載されているように、ラッチ噛み合わせ要素18と係合するか、これを受けるか、これに挿入するか、または他の方法でこれと噛み合うように構成されていてもよい。
【0016】
一実施形態では、セキュリティ機器2は、別の可撓性要素16およびラッチ噛み合わせ要素18とともにセキュリティ機器2の同一のまたは異なった部分に配置されてもよい複数の磁気的に作動可能なラッチ12を含んでもよい。例えば、一実施形態では、複数の磁気的に動作可能なラッチ12は、例えば物品を固着する部分またはセキュリティタグ20を固着する部分などの、セキュリティ機器2の別の部分と協働してその部分をロックしてもよい。
【0017】
磁気的に作動可能なラッチ12は、鉄、ニッケル、あるいはコバルトなどの磁性材料または、鉄、ニッケル、あるいはコバルトの合金を含むか、もしくはこれらの磁性材料あるいはこれらの合金から形成されてもよい。一実施形態では、磁気的に作動可能なラッチ12は、1つ以上の磁性材料を含んでもよく、1つ以上の非磁性材料を含んでもよい。
【0018】
可撓性要素16は、立方体、楕円体、コイル状、または可撓性要素916の実施形態に関して本明細書に記載される他の任意の形状などの所望の形状を有してもよく、1つ以上の部分品を含んでもよく、あるいは磁気的に作動可能なラッチ12と組み合わせられていても、これと一体となっていてもよい。一実施形態では、可撓性要素16は、例えば板バネなどの片持ちアームの形状であってもよい。可撓性要素16は、軽量、多孔性、半剛性、弾性、ガス状、および/または海綿状の可撓性材料であって圧縮時に抵抗力を及ぼす材料などの可撓性材料を含むか、またはこの材料から形成されていてもよく、また圧縮力が除去された際に、非圧縮時の形状を部分的または完全に回復してもよい。例えば、様々な実施形態では、可撓性要素16は、スポンジゴム、ポリマーフォーム、セラミックフォーム、または他の発泡体、および/または別の1つ以上の材料を含んでもよいし、これもしくはこれらから形成されてもよい。可撓性要素16は、さらにまたは代替的に圧縮時に抵抗力を及ぼすように構成されてもよい。例えば、様々な実施形態では、可撓性要素16は、金属、ポリマー、セラミック、および/または別の1つ以上の材料を含む部材であって、コイル、板バネ、もしくは他の片持ちアーム、他のバネ、または他の同様の部材として構成されてもよい。可撓性要素16は、任意の質量を有すればよい。
【0019】
ラッチ噛み合わせ要素18は、1つ以上の孔またはくぼみ部分、リブ、歯、突起、または他の形状などを有する、所望の構成を有してもよい。ラッチ噛み合わせ要素18は、1つ以上の部分品を含んでもよく、または本明細書に記載されているように、筐体30と別個または一体であってもよい。ラッチ噛み合わせ要素18は、磁気的に作動可能なラッチ12の少なくとも一部分と係合するか、これを受けるか、これに挿入するか、または他の方法でこれと噛み合えばよい。例えば、磁気的に作動可能なラッチ12が、長方形の形状を有する細長い部材である一実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素18は、本明細書に記載されているように、磁気的に作動可能なラッチ12またはその一部分がロック位置に挿入されるくぼみ部分を有するように構成されてもよい。磁気的に作動可能なラッチ12がそのラッチ部分端部14Aで噛み合う実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素18はロック位置に歯を噛み合わせるリブを有するように構成されてもよい。
【0020】
セキュリティタグ20は、セキュリティタグまたはラベルなどの検出可能な機器またはシステムであってもよい。例えば、様々な実施形態では、セキュリティタグ20は任意の種類のEASタグ(例えば、無線周波数(RF)(Redio Frequency)タグ、音響磁気式タグ、および/またはこれらの組み合わせ)、無線周波数識別(RFID)(Radio Frequency Identification)タグ、スマートタグ、または他の検出可能な盗難防止もしくは他のタグであってもよい。セキュリティタグ20は、セキュリティタグまたはラベルの種類に応じて音響磁気式検出器、電磁式検出器、無線周波数式検出器、または他の検出器などの、対応する検出システムまたは機器によって検出可能であってもよい。
【0021】
筐体30は、図1の実施形態で部分的に示されているように、部分的または完全に、ロック機構10およびセキュリティタグ20を含み、および/またはこれらを取り囲むか、封入するか、貼り付けるか、噛み合うか、または他の方法で固着し、さらにロック機構10がロック位置にありそれによって筐体がロックされているとき、ロック機構10およびセキュリティタグ20に加えて物品も固着する構造を有する、任意のケーシングまたは他の構造であってもよい。筐体30およびロック機構10は、このように物品を筐体30に固着またはロックし、それによってセキュリティ機器2を固着またはロックしてもよい。筐体30は、所望の構成を有してもよく、筐体930、1030、1130、および1230の実施形態に関して本明細書に記載されているように、固着するように設計されたロック機構10、セキュリティタグ20、および物品の形状に基づく形状を有してもよい。筐体30は、筐体30と一体であるラッチ噛み合わせ要素18を含んでもよく、または、ラッチ噛み合わせ要素18と組み合わされるように構成されてもよい。代替的に、筐体30は、ラッチ噛み合わせ要素18と組み合わされるように構成されてもよい。筐体30は、ポリマーおよび/または別の1つ以上の材料を含んでもよい。
【0022】
セキュリティ機器2に含まれる構成部品は、以下のセキュリティ機器の実施形態に記載されているように、セキュリティ機器2が物品にロックされるように構成されてもよい。セキュリティタグ20は再利用可能または使い捨てであってもよい。
【0023】
図1Aから図1Dは、一実施形態に係る図1に示される取り外し器40の斜視図、上面図、正面図、および側面図である。取り外し器40は、磁石42を含み収容する機器であってよい。磁石42は、任意の永久磁石または電磁石などの、任意の種類の磁石であってよい。キュリティ・システム1に関して、取り外し器40は、物品からセキュリティ機器2をロック解除するために、セキュリティ機器2とともに用いてもよい。取り外し器40は、セキュリティ機器2の磁気的に作動可能なラッチ12に適切に隣接して置くことができ、磁気的に作動可能なラッチ12を磁気の力でロック位置から移動させて、ロック状態にすることのできる物品からセキュリティ機器2の筐体30を取り外す。
【0024】
様々な実施形態では、取り外し器40は異なった複数の磁石42を含んでもよい。例えば、磁気的に作動可能なラッチ12をロック位置から移動させて、セキュリティ機器2をロック解除するのに必要な磁力に基づいて、取り外し器40の磁石42を選択してもよい。この磁力は、その移動に対抗する力を相殺する以上の力が必要となることもある。そのような対抗力には、例えば、磁気的に作動可能なラッチ12によって圧縮される際に可撓性要素16によって与えられる抵抗力、筐体30および/または他の要素と接触する磁気的に作動可能なラッチ12によって移動時に生じる摩擦力、およびその他の力などが含まれる。様々な構成を有する様々なセキュリティ機器において、取り外し器40を用いる別の実施形態では、ロック解除にあたり最強の磁石を必要とするセキュリティ機器のロックを十分解除できるような強度を有する磁石42を選択することができる。
【0025】
一実施形態では、セキュリティ機器2は使い捨て用として構成してもよい。例えば、図1Eから図1Fに示される一実施形態では、セキュリティ機器2の磁気的に作動可能なラッチ12は、ロック位置でラッチ噛み合わせ要素18と噛み合わせて、チャネル3の内部に位置させてもよい。1つ以上の板バネ、または片持ちアーム4および5のような片持ちアームが、バネによる負荷が加わった形態でチャネル3に位置する。
【0026】
例えば、片持ちアーム4は、図1Eに示されているように、無負荷の姿勢にあってもよい。片持ちアーム4は、その側面4Aがチャネル壁3Aに隣接するような姿勢で曲げられて、バネによる負荷がかけられてもよい。次に、磁気的に作動可能なラッチ12は、片持ちアーム4の移動を防ぎバネによる負荷を保つように、他の面4Bに隣接するロック位置でチャネル3に配置されてもよい。片持ちアーム5も同様の姿勢にあってもよい。次に、磁気的に作動可能なラッチ12が取り外し器40によってロック位置から移動すると、片持ちアーム4および5は、もはや磁気的に作動可能なラッチ12によって固定されることはなく、はねもどるかまたは他の方法で、無負荷の姿勢に戻ることができる。これらの姿勢において、磁気的に作動可能なラッチ12の基底部分13が片持ちアーム4および5の前を通過できない状態で、片持ちアーム4および5が磁気的に作動可能なラッチ12の基底部分13をブロックするようにチャネル3にまで伸びていて、磁気的に作動可能なラッチ12はロック位置に戻ることができないかもしれない。すると、いくらセキュリティ機器を追加しても、もはやロックすることはできない。
【0027】
別の実施形態では、片持ちアーム4および5のうち、1つのみが含まれる。他の様々な実施形態では、セキュリティ機器が2度使用されるのを防ぐために、例えば、コイルまたは他のバネ、ゴム、および発泡体などの他の弾性要素を、チャネル3または筐体の他の部分内で用いてもよい。
【0028】
図1Gから図1Jに示されているような別の実施形態では、磁気的に作動可能なラッチ12がロック位置から移動させられる毎に、磁気的に作動可能なラッチ12がロック位置に再度位置できるようにリセットするように、ロック機構および筐体部分を構成してもよい。例えば、チャネル基底端部13Aが引っ込み部7に隣接するように、磁気的に作動可能なラッチ12をチャネル6に配置してもよい。引っ込み部7は、磁気的に作動可能なラッチ12がロック位置から外れるように付勢されたとき、磁気的に作動可能なラッチ12の少なくとも一部分が引っ込み部7に、落ちるか、さもなければ入り込むように構成してもよい。引っ込み部は、磁気的に作動可能なラッチ12をロック位置に向かう動きを制限してもよい壁部8によって区画してもよい。この実施形態では、磁気的に作動可能なラッチ12を引っ込み部から外すことのできる磁石を用いるなどして、磁気的に作動可能なラッチ12を配置したセキュリティ機器を、使用するために「リセット」してもよい。
【0029】
別の実施形態では、図2から図9の実施形態に関して記載されるような、ケーブル付きセキュリティ機器902は、ロック機構910、セキュリティタグ920、ケーブル922、および筐体930を含んでもよい。
【0030】
図2は、一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器902を図示するものであり、対応する要素を検討する箇所で参照することができる。この実施形態でのケーブル付きセキュリティ機器902は筐体930を含み、この筐体930は下部筐体、上部筐体970、およびケーブル922を含んでもよい。
【0031】
ケーブル922は長尺要素であってもよく、少なくとも部分的に円筒形であってもよく、プラスチックおよび金属を含んでもよい。ケーブル922は可撓性を有してもよい。一方、様々な実施形態では、ケーブル922は、別の構成を有してもよい。例えば、ケーブル922は、他の形状、別の材料あるいは金属の組み合わせ、および/または、ケーブル付きセキュリティ機器902の1つ以上の要素を有してもよい。
【0032】
例えば、一実施形態では、ケーブル922は、任意の様々なサイズおよび形状の閉ループであっても、その1部であってもよい。本明細書で用いられているように、「閉ループ」とは、中空部分を連続的に取り囲む構造体であって、その中空部分がその構造体を完全に貫通しているような構造体のことである。中空部分は、構造体の一部とみなされてもよく、または構造体に取り囲まれた空間とみなされてもよい。中空部分は、固定されたサイズを有しても有しなくてもよい。閉ループは、筐体などの、別の構造体と一体化されていてもよく、また別の部分品であってもよい。閉ループは、例えば、連続的な構造体の2つの部分を、互いに連結するか、または、2つの部分に枝分かれする第2の構造体と連結することによって、形成することができる。
【0033】
閉ループは、様々な実施形態では、締め綱、ベルト、ひも、鎖、平ひも、および、連続的な部分をもつ同様の構造体を互いに連結したものか、または分岐状構造により連結したものを含んでもよい。閉ループを物品の周囲に縛り付けることにより、物品を固着してもよい。閉ループを、中空部分中に伸ばすことにより、物品を閉ループに固着してもよい。なおここでこの中空部分はその物品を貫通し、物品によって連続的に包囲されているものである。
【0034】
閉ループに固着することのできる物品の例は、本体と連続的な平ひもまたは他の取っ手とを有する構造体であって、その取っ手は少なくとも一部が本体から伸び出ていて、両端が、物品を貫いて伸長している中空部分をその構造体が連続的に取り囲むようにして、本体に、貼り付ける、一体化する、固着する、封入する、または、他の方法で本体と連結している構造体である。そのような構造体は、両端などの2つの部分において物品と連結する、平ひもまたは連続した取っ手を有するハンドバッグ、財布、ブリーフケースなどの、閉ループを有する物品であってもよい。
【0035】
閉ループは、物品または物品の一部の周囲を締め付けることにより、物品を閉ループに固着しうる。
【0036】
ケーブル922の構成の別の例として、ケーブル922は、以下に記載されているように、少なくとも部分的に円筒形であり、ラッチ噛み合わせ要素918を含む、長尺部材であってもよい。
【0037】
筐体930は、少なくとも部分的には立方体の外形を有してもよく、外面932に短い「I」形状または短い小文字の「l」形状を有してもよく、また別の形状を有してもよい。筐体930は、2つの孔934および936を有してもよい。孔934および936のそれぞれは、筐体の側面938および939を貫いても、貫かなくてもよい。孔934および936は、それぞれが少なくとも部分的に円筒形であってもよい。一方、様々な実施形態では、孔934および936は、少なくとも部分的に立方体であるかまたは別の形状などの、別の形状を有してもよい。
【0038】
孔934および936は、それぞれがケーブル922の形状およびサイズに依存した形状およびサイズを有するように構成してもよい。このケーブル922は、様々な実施形態において、以下に記載するように、孔934および936の少なくとも1つの中に入り込むか、またはそれを貫いてもよい。
【0039】
筐体930の下部筐体950および上部筐体970は、孔934または936の一部または全部を有するように形成してもよい。一実施形態では、筐体930を組み立てるとき、下部筐体950および上部筐体970が協働して孔934および936を形成するように、下部筐体950および上部筐体970は、例えば、孔934および936の半分の部分を形成する。下部筐体950および上部筐体970を含む筐体930は、プラスチックおよび金属などの、1つ以上の材料を具備してもよく、それらの部分は同一または異なった材料か、またはそれらの組み合わせを具備してもよい。
【0040】
様々な実施形態では、筐体930およびその構成部品は、例えば、図1の実施形態の筐体30に関して記載されているような、所望の構成およびサイズとすることができる。
【0041】
図3は、一実施形態に係る、上部筐体が取り外された状態のケーブル付きセキュリティ機器の一部を示す斜視図である。図3は、一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器902のロック機構910および下部筐体950の斜視図を示すものである。ロック機構910は、磁気的に作動可能なラッチ912、可撓性要素916、およびラッチ噛み合わせ要素918を含んでもよい。
【0042】
磁気的に作動可能なラッチ912は磁性材料を具備することができ、図1の磁気的に作動可能なラッチ12に関して記載されているように、1つ以上の材料を具備してもよい。磁気的に作動可能なラッチ912は、基底部分913を含んでもよく、その基底部分913は、基底部分端部913A、基底部分側面913Bおよび913Cと、ラッチ部分端部914Aを含んでもよいラッチ部分914と、中央部分915とを含んでもよい。
【0043】
磁気的に作動可能なラッチ912は、少なくとも部分的に「I」字状の形状であってもよい。基底部分側面913Bおよび913Cは平行で、それぞれが少なくとも実質的に真っ直ぐで、基底部分側面913Bと913Cとの間の距離でありえる基底部分913の幅は対応する中央部分915の幅よりも広いが、対応するラッチ部分914の幅と同じになってもよい。基底部分端部913Aは平面状であってもよく、基底部分側面913Bおよび913Cに対して実質的に垂直であってもよい。磁気的に作動可能なラッチ912は厚みが薄くてもよい。
【0044】
磁気的に作動可能なラッチ912は1つ以上の突起980を含んでもよい。突起980は、磁気的に作動可能なラッチ912の少なくとも部分的にラッチ部分914に位置してもよく、ラッチ部分端部914Aにその端部を有してもよい。
【0045】
一実施形態では、突起980は、例えば、歯981から983の、1つ以上の歯を有してもよい。3つの歯981から983は、それぞれ、歯端部981Cから983Cで交わるかまたは歯端部981Cから983Cの付近で終わるように相対的な角度がついている、側面981Aから983A、および981Bから983Bを有してもよい。歯端部981Cから983Cはとがっていてもよい。
【0046】
側面981Aから983Aは、側面981Bから983Bと同じく、少なくとも実質的に平行であってもよい。側面981Aから983Aは、基底部分913の基底部分側面913Aから913B、および/または、磁気的に作動可能なラッチ912のラッチ部分914および中央部分915の対応する面の1つまたは両方に対して、角度がついていてもよい。基底部分913の基底部分側面913Aから913Bと、ラッチ部分914および中央部分915の対応する面とに対して、側面981Bから983Bは実質的に垂直であるか、小さい角度がついていてもよい。歯981から983は、間隔が均等、または不均等であってもよい。
【0047】
一方、1つ以上の突起980は、別の構成を含んでもよい。1つ以上の突起980は、例えば、1つ以上のリブ、ノッチ、鋸歯状突起、尖頭、曲面、またはくぼみ部分を含んでもよい。1つ以上の突起980はラッチのラッチ部分914上に少なくとも部分的に位置してもよい。1つ以上の突起980は、以下に記載するように、ロック位置においてラッチ噛み合わせ要素918と噛み合うように構成してもよい。
【0048】
磁気的に作動可能なラッチ912は、様々な実施形態では、図1に示される磁気的に作動可能なラッチ12に関して本明細書に記載されているような、別の構成であってもよい。
【0049】
可撓性要素916は、可撓性材料を含むか、または可撓性材料で形成してもよく、且つ、図1に示される可撓性要素16に関して本明細書で記載されているような、1つ以上の材料を含んでもよい。可撓性要素916は一実施形態では、その端部916Aがその端部916Bより広いような、実質的に立方体の形状を有するように構成されてもよく、また、別の形状を有してもよい。様々な実施形態では、可撓性要素916は、図1の磁気的に作動可能なラッチ12に関して本明細書で記載されているように、コイルもしくは他のバネ、または同様の部材として、またはコイルもしくは他のバネ、または同様の部材の1つ以上の材料を含む、構成であってもよい。
【0050】
ラッチ噛み合わせ要素918はケーブル922の中に含まれてもよく、筐体930とは別であってもよい。この実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素918は1つ以上のくぼみ部分を含んでもよい。一実施形態では、1つ以上の歯または他の突起980が1つ以上のくぼみ部分990の中に伸びているとき、磁気的に作動可能なラッチ912はロック位置でラッチ噛み合わせ要素918と噛み合ってもよい。
【0051】
1つ以上のくぼみ部分990は、1つ以上のリブ992によって区画してもよい。このリブ992は、突起980に関して本明細書に記載されているような突起であってもよい。1つ以上のリブ992は、それぞれ、リブ側面994および996を含んでもよい。このリブ側面994および996は、一実施形態では、平行ではない。例えば、一実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素918の長さに沿う接線方向に対して、リブ側面994は実質的に垂直または垂直に近い角度でもよい一方、リブ側面996はラッチ噛み合わせ要素918の長さに対して、45度などの、鋭角がついていてもよい。そのような構成によって、以下に記載されているような他の反対の方向ではなく、孔934を通る1つの方向のみに、ラッチ噛み合わせ要素918を引く、または他の方法で動かすことを容易にすることができる。
【0052】
一方、ラッチ噛み合わせ要素918は、例えば、ロック位置で磁気的に作動可能なラッチ912と噛み合うための、1つ以上のリブ、ノッチ、鋸歯状突起、尖頭、曲面、またはくぼみ部分を有するような、他の構成であってもよい。例えば、一実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素918は、磁気的に作動可能なラッチ912の1つ以上の突起980の形状と同様またはある程度同様の形状である1つ以上のくぼみ部分990を有する構成であってもよい。少なくとも1つのくぼみ部分990は、1つ以上の突起980またはその一部を受けてもよく、それによってラッチ噛み合わせ要素918が孔934から出る動きが妨げられるか、または抑制されてもよい。
【0053】
別の実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素918は、例えば、ゴムまたは軟質プラスチックのような挿入可能な材料を含んでもよく、磁気的に作動可能なラッチ912は、とがった歯などの、突起980を含んでもよい。磁気的に作動可能なラッチ912がロック位置にあって、ラッチ噛み合わせ要素918が孔934から外れる方向、つまり筐体930から外れる方向に向かう力で引かれる場合、それらの突起はラッチ噛み合わせ要素918に噛み込んでもよい。
【0054】
一実施形態では、ケーブル922はラッチ噛み合わせ要素918を含み、様々な構成とすることができる。例えば、ケーブル922およびラッチ噛み合わせ要素918は、1つ以上の材料を含んでもよい。一実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素918およびケーブル922はプラスチックを含んでもよく、1つ以上のリブ992はプラスチックを含んでもよい。ラッチ噛み合わせ要素918もまた、ステンレス鋼や他の金属などの、第2の材料を含んでもよい。この金属は、ラッチ噛み合わせ要素918の内部を形成し、プラスチックがその周囲に配置されてもよい。様々な実施形態では、金属およびプラスチックの構成部品は、分離可能でも分離不可能でもよい。例えば、金属およびプラスチックの構成部品は、接着、プレス嵌合、共成形(co−molded)、挿入、および/または塗膜されてもよい。金属部分は、ラッチ噛み合わせ要素918を強化して、破損または他の方法でラッチ噛み合わせ要素918の部分が分離することを、妨げるかまたは抑制し、それによってケーブル付きセキュリティ機器902のロック解除を妨げるかまたは抑制することができる。この金属は、数珠繋ぎ状、撚り線状、平ワイヤ状、部分的に円筒形である他に、ラッチ噛み合わせ要素918およびケーブル922が強化されながらも且つ可撓性を有するようにケーブル922を補強するにふさわしい仕方で、形成してもよい。リブ992に圧縮力が加わった際にリブ992が変形するように、ラスチックは変形可能であってもよい。
【0055】
一実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素918を含むケーブル922は、少なくとも部分的に円筒形とし、最大直径を1/8inchとし、直径1/16inchのステンレス鋼芯部分の周囲にプラスチック外層を配置する構成とすることができる。最大直径1/8inchは、リブ992でのラッチ噛み合わせ要素918の最大直径を含んでもよい。くぼみ部分990でのラッチ噛み合わせ要素918の領域の直径は、1/8inchより小さく1/16inchより大きくてもよい。一実施形態では、くぼみ部分990を有するラッチ噛み合わせ要素918の領域の直径は可変であってもよく、例えば、1/16inchから1/8inchの範囲で変化してもよい。一実施形態では、ケーブル922の一部はラッチ噛み合わせ要素および918を含まず、1/8inchの均一な直径であってもよい。
【0056】
様々な実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素918は、軟質ゴムまたは他の外側材料および硬質プラスチックまたは他の内側材料のような、他の材料を具備することができる。一実施形態では、ラッチ噛み合わせ要素918の内側部分または外側部分を形成してもしなくてもよい1つ以上の材料で、ケーブル922およびラッチ噛み合わせ要素918を形成してもよい。
【0057】
筐体930の下部筐体950は、ロック機構910の磁気的に作動可能なラッチ912および可撓性要素916をその内部で隣接して配置するように、構成してもよい。このことにより、磁気的に作動可能なラッチ912の基底部分端部913Aを可撓性要素916の近く、またはそれに接する位置に置くことができる。そのような構成とすることにより、磁気的に作動可能なラッチ912および可撓性要素916の動きを、1つ以上の方向に制限することができる。
【0058】
例えば、下部筐体950は、チャネル端部壁965と、チャネル壁966および968と、チャネル壁966および968によって画定されチャネル端部壁965によって境界が示されるチャネル964とを含んでもよい。チャネル壁966および968は、互いに対して実質的に平行な部分を含んでもよく、それぞれ、基底部分側面913Bおよび913Cと、中央部分915およびラッチ部分914の面とにおいて、磁気的に作動可能なラッチ912の近く、または磁気的に作動可能なラッチ912に接して位置し、それによって、磁気的に作動可能なラッチ912の動きを、チャネル964に沿う方向の動きに制限してもよい。これは、例えば、実質的に直線方向の動きであってもよい。
【0059】
別の様々な実施形態では、磁気的に作動可能なラッチ912は、回転運動、回転運動/直線運動の組み合わせ、または他の任意の1つ以上の方向の運動をしてもよい。これらの様々な実施形態では、1つ以上のチャネル964、可撓性要素916、およびラッチ噛み合わせ要素918のうちの1つ以上は、磁気的に作動可能なラッチ912を1つ以上の方向に動くように導くような、外形、形状、または構成を有してもよい。
【0060】
磁気的に作動可能なラッチ912をロック位置から移動し可撓性要素916に押しつける場合に、磁気的に作動可能なラッチ912の力およびチャネル端部壁965の抵抗力によって、可撓性要素916を圧縮するように、可撓性要素916はチャネル端部壁965に隣接して配置してもよい。そのような圧縮に対抗して、可撓性要素916は、磁気的に作動可能なラッチ912のそのような動きに対する抗力を持つことができる。
【0061】
上述のように、様々な実施形態のそれぞれでは、チャネル964と、チャネル壁966および968とが、そのような磁気的に作動可能なラッチ912を収容し、磁気的に作動可能なラッチ912の動きを1つ以上の方向に制限できるように、別の形状を、磁気的に作動可能なラッチ912が有するように構成してもよい。これらの実施形態のそれぞれでは、可撓性要素916はチャネル964の内部にはまり込むように構成してもよい。
【0062】
このようにして、筐体930の孔934に配置されたラッチ噛み合わせ要素918の部分のリブ992に磁気的に作動可能なラッチ912の歯918から983または突起980が係合するとき、ロック機構910の可撓性要素916は、磁気的に作動可能なラッチ912をロック位置に付勢することができる。そのような構成によって、ラッチ噛み合わせ要素918が孔934から出る動きは妨げられるか、または抑制される。
【0063】
例えば、一実施形態では、磁気的に作動可能なラッチ912の歯981が2つのリブ992間のロック位置に配置されているとき、隣接するリブ側面994は歯側面981Bに対して実質的に平行かまたは小さい角度がついていてもよい。しかし、リブ側面994および歯側面981Bは、ラッチ噛み合わせ要素918が孔934の壁面に固定されつつ孔934を通り抜ける方向に対して、実質的に垂直かまたは垂直に近いものとすることができる。それにより、ラッチ噛み合わせ要素918に対して孔934から引き出す力が加えられるとき、リブ側面994と歯側面981Bとが接触し、実質的に垂直かまたは垂直に近い対抗する力を互いに及ぼし合うまで、ラッチ噛み合わせ要素918は動く。その場合、ラッチ噛み合わせ要素918は、孔934から抜き出されることに対して、妨げられるか、または抑制される。
【0064】
一方、一実施形態では、そのような構成は、ラッチ噛み合わせ要素918が筐体930の孔934に入る動きを妨げないか、または、その動きに対してより小さい抵抗力を作用させることとなる。したがって、歯側面981Aおよび隣接するリブ側面996は、孔934でのラッチ噛み合わせ要素918の動きの方向に対して、角度がついてもよい。孔934の中にさらに引き込む力がラッチ噛み合わせ要素918に加わると、リブ側面996と歯側面981Aとが接触するまで、ラッチ噛み合わせ要素918は動く。その場合、リブ側面996および歯側面981Aが作用し合う垂直方向の対抗力は、はるかに小さいものとなり、ラッチ噛み合わせ要素918の外側材料が本明細書で検討されるように変形可能である場合、ラッチ噛み合わせ要素918は動くことがある。垂直方向の力、リブ側面996および歯側面981Aが互いに抵抗し合いながら摺動することによって生じる摩擦力、リブ992がその変形により作用させる圧縮力、および/または、他の任意の対抗力によって、その運動が生じる。
【0065】
ラッチ噛み合わせ要素918をさらに孔934の中に送り込み、可能ならば貫かせる(孔936から孔934に伸びているケーブル922を、例えば図2に示される方向に送り込むなどの)、この力は、ラッチ噛み合わせ要素918を孔934から抜き出す力よりも、小さいか、またははるかに小さいものとなりうる。このように、一実施形態では、例えば、このより小さい力は、ラッチ噛み合わせ要素918(このラッチ噛み合わせ要素918は、本明細書で検討されるように、他の端部が孔936に固着されていてもよい)を物品のまわりに締め付けることによって、管理可能に作用させることができる。磁気的に作動可能なラッチ912が複数の突起980を有し、且つ、ラッチ噛み合わせ要素918が複数のリブ992を有する実施形態では、突起980およびリブ992の全部が接触することにより生じる対抗力を克服する必要がある。それでも、この力は、ラッチ噛み合わせ要素918をさらに孔934に管理可能に押し込むことが可能であるほどのものでありうる。
【0066】
加えて、ケーブル922は、孔934から筐体930の孔936に伸びているので、以下に検討するようにケーブル922を固着してもよい場合、連続したケーブル922は、ケーブル922と、筐体930の分岐部分と、を含む閉ループを形成することができる。このように、磁気的に作動可能なラッチ912は、組み立て時に、閉ループを開くことを妨げるかまたはこれに抵抗するために、下部筐体950および上部筐体970とともに協働し、物品を取り除くために、物品をケーブル付きセキュリティ機器に固着してもよい。
【0067】
筐体930の下部筐体950は、さらにまたは代替的に、上部筐体970を受けるように構成してもよい。
【0068】
図1に戻って、上部筐体970は、ロック機構910の磁気的に作動可能なラッチ912および可撓性要素916をケーブル付きセキュリティ機器902の内部に封入するために、上部筐体970が下部筐体950に配置されるような、外形および内部構成を有してもよい。例えば、上記のような筐体930を構成するために、上部筐体950および下部筐体970が筐体930の半分または別の部分となるような形状であってもよい。
【0069】
下部筐体950および上部筐体970のうちの1つまたは両方は、孔936の内部に、1つ以上の引っ込み部を含んでもよい。引っ込み部はそれぞれ、リブ992などの、ケーブル922の一部を収容し、筐体930の他の部分と協働してケーブル922を、ケーブル922の端部の1つにおいて、筐体930に固着するような、形状であってもよい。一実施形態では、下部筐体950は、1つ以上の、例えば3つなどの、それぞれがリブ992を受ける形状となっている引っ込み部を含んでもよい。上部筐体970は、リブ992を引っ込み部952内部に固着するために、筐体950に配置するとき、各リブ992にきわめて隣接して配置してもよい。そのために、リブ992は、1つ以上の引っ込み部から出されないようにブロックされ、それによってケーブル922の端部または他の部分は、ケーブル付きセキュリティ機器902に固着することができる。
【0070】
別の実施形態では、側面939かまたはその付近における孔936の部分は、2つのリブ992の間のケーブル922の領域を受けるが、リブ992を通すには小さすぎるサイズであってもよい。すると、側面939かまたはその付近における、孔936の部分は、1つのリブ992が筐体930に配置されるように、2つのリブ992の間のケーブル922の領域を取り囲むことができる。それによって、筐体はケーブル922を固着することができる。
【0071】
筐体930は、組み立て時、ケーブル922の第2の部分も孔934の内部に固着してもよい。ケーブル922はこのように筐体930によって分岐し、連続であるので、ケーブル付きセキュリティ機器930は、閉ループを具備することができる。ケーブル922は、本明細書に記載されるように、筐体930に固着してもよいので、閉ループはケーブル付きセキュリティ機器902の一部として形成してもよい。
【0072】
図4は、一実施形態に係る図2から図3で上述されているように、ケーブル付きセキュリティ機器902に含むことができる要素の分解図を示すものである。
【0073】
図5から図9は、それぞれ、一実施形態に係る、図2から図3に関して上述したような、ケーブル付きセキュリティ機器902の、上面、正面、側面、側面図を示すものである。
【0074】
図10は、一実施形態に係る、セキュリティタグ組立体997の斜視図を示すものである。セキュリティタグ組立体997は、例えば、図1のセキュリティタグ20などの、セキュリティタグを封入するセキュリティタグ筐体997Aを含んでもよい。セキュリティタグ筐体は、セキュリティタグ筐体997の長い側面に隣接して、セキュリティタグ筐体997を通って伸びている孔997Bを含んでもよい。孔997Bは、ケーブル922が孔997Bの中を通って伸びるような、サイズと形状を有するように構成してもよい。そのようにすると、ケーブル付きセキュリティ機器902を組み立てるとき、セキュリティタグ組立体997がケーブル997に固着され、そのようにして封入したセキュリティタグを筐体930に固着することができる。そのような構成によって、セキュリティタグ組立体997はケーブル922上で様々な位置に置くことができ、そのようにして筐体930に関して様々な位置に置くことができる。
【0075】
そのような構成によって、複数のセキュリティタグ組立体997をケーブル997上に配置することができ、セキュリティタグ20などの、複数のセキュリティタグを筐体930に固着することができる。例えば、一実施形態では、EASタグを封入したセキュリティタグ組立体997と、RFIDを封入したセキュリティタグ組立体997とを、ケーブル922に固着し、それにより、ケーブル922が固着されている筐体930に固着することができる。別の実施形態では、EASタグと、RFIDタグと、ウルトラマックスタグ(Ultramax tag)と、スマートタグと、他の検出可能な盗難防止用その他のタグとの、任意の組み合わせをセキュリティタグ組立体997に封入し、それぞれをケーブル922に固着し、そして、筐体に固着してもよい。
【0076】
セキュリティタグ筐体997Aは、下部筐体997Cおよび上部筐体を含んでもよく、この下部筐体997Cおよび上部筐体は、それぞれが他方に配置されるような形状であってもよい。
【0077】
下部筐体997Cおよび上部筐体997Dは、溶接、融解、接着剤接着、スナップフィット(下部筐体997Cおよび上部筐体997Dが、例えば噛み合い突起およびくぼみ部分を有するように構成されている箇所などで)、締り嵌め、および/または、他の固着手段によって、固着してもよい。そのような固着手段によって、下部筐体997Cおよび上部筐体997Dの分離を妨げるかまたは抑制し、それによって、その中にあるセキュリティタグの取り外しも、妨げまたは抑制することができる。
【0078】
図11から図13は、それぞれ、セキュリティタグ組立体998〜1000の別の実施形態の斜視図を示すものである。これらのセキュリティタグ組立体998〜1000は、それぞれ、下部筐体1498A〜1500Aおよび上部筐体1498B〜1500Bを具備する、セキュリティタグを内部に封入したセキュリティタグ筐体998A〜1000Aを有することができるが、様々な位置に孔を含んでもよい。このようにすれば、セキュリティタグ筐体998A〜1000Aは、セキュリティタグ筐体998A〜1000Aを通して伸びるケーブル998に対して、様々な位置に置くことができる。
【0079】
例えば、孔998Bは、セキュリティタグ筐体998の短い面に隣接してセキュリティタグ筐体998を貫通させてもよい。孔999Bおよび999Cは、セキュリティタグ筐体999を貫通するケーブル922に対して、2つの可能な位置を取るために、セキュリティタグ筐体999のそれぞれ長い面と短い面に隣接してセキュリティタグ筐体999を貫通させてもよい。孔1000B〜1000Eは、そのような4つの相対的な位置を可能とするために、4つの面に隣接して伸びてもよい。
【0080】
図14から図21は、一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器1002またはその部分の斜視図を示すものである。ケーブル付きセキュリティ機器1002は、図2から図9のケーブル付きセキュリティ機器902に関して記載した、図14から図21で参照されるような要素を含んでもよい。一方で、ケーブル付きセキュリティ機器1002は、セキュリティタグ20を受けるように構成されたタグ隔室1051と、下部筐体1050上に配置されるような形状である上部筐体1070とを含む筐体1030を有してもよい。下部筐体1050および上部筐体1070は、「T字」の形状を有するように構成してもよい。セキュリティ機器1002が組み立てられた状態にあるとき、セキュリティタグ20はタグ隔室1061に配置してもよく、そのようにしてケーブル付きセキュリティ機器1002によって固着してもよい。
【0081】
図22から図29は、一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器1102またはその部分の様々な図を示すものである。ケーブル付きセキュリティ機器1102は、図2から図9のケーブル付きセキュリティ機器902に関して記載され、図22から図29で参照されたような要素を含んでもよい。一方で、ケーブル付きセキュリティ機器1102は、セキュリティタグ20を受けるように構成されたタグ隔室1151も含む下部筐体1150と、下部筐体1050に配置されるような形状の上部筐体1170とを含む、筐体1130を有してもよい。下部筐体1150および上部筐体1170は、長い「I字」または短い小文字の「l」の形状を有するように構成してもよい。セキュリティ機器1002を組み立てるとき、セキュリティタグ20をタグ隔室1061に配置し、そうして、ケーブル付きセキュリティ機器1102によって固着してもよい。
【0082】
図30から図42は、一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器1202またはその部分の様々な図を示すものである。ケーブル付きセキュリティ機器1202は、図22から図29のケーブル付きセキュリティ機器1102に関して記載されたような要素を含んでもよく、少なくとも部分的に「I字」状の形状であってもよく、筐体にセキュリティタグを封入することができてもよい。一方、この実施形態では、ケーブル付きセキュリティ機器1202は、可撓性を有し平ひもまたはリボン状の形状とすることのできるケーブル1222を含む。ケーブル1222は、1つ以上のくぼみ部分1290と平らな面に置くことができる突起1292とを有する、ラッチ噛み合わせ要素1218を含んでもよい。ケーブル1222は、筐体30の1つの端部1222Aに固着してもよく、その端部1222Aから引き出してもよい。ケーブル1222は平ひもとして構成されているので、ケーブル1222を容易に物品の周囲に縛り付けることができるようになる。
【0083】
図30から図42の実施形態のケーブル付きセキュリティ機器1202は、ケーブル付きセキュリティ機器1202の筐体1230内部のどちらかの端部にケーブル1222を固着するように、構成してもよい。このようにすると、この実施形態のケーブル1222は筐体1230の中に入ることができず、ケーブル1222の1つの端部は筐体1230から垂れ下がるようにして戻される。このように、ケーブル付きセキュリティ機器30は、ケーブル1222には自由端ができないように、ケーブル1222を固着してもよい。
【0084】
図43から図52は、一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器1302またはその部分の様々な図を示すものである。ケーブル付きセキュリティ機器1302は、図30から図42のケーブル付きセキュリティ機器1202と同様の構成であってもよいが、ケーブル1222は筐体30の側面1330Aに固着してもよい。
【0085】
図53から図57は、一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器1402またはその部分の、様々な図を示すものである。ケーブル付きセキュリティ機器1402は、ケーブル付きセキュリティ機器1202と同様の構成であってもよいが、ケーブル1222は筐体30の中央1430Aに固着してもよい。
【0086】
様々な実施形態のそれぞれでは、ケーブル1222、1322、および1422の1つは、本明細書に記載されているケーブル902、1002、または1102と置換可能であり、その逆もまた成り立つ。
【0087】
様々な実施形態のそれぞれでは、ケーブル付きセキュリティ機器902、1002、1102、1202、1302、および1402の1つは、複数のケーブルを含むことができ、磁気的に作動可能なラッチなどの、磁気によるロック機構またはその一部分を複数含むことができる。例えば、ケーブル付きセキュリティ機器902は、第1のロック機構と同様に動作する第2のロック機構910と、第1のケーブルと同様に動作する第2のケーブル922を有するように構成してもよい。様々な実施形態では、ケーブル付きセキュリティ機器902は、ケーブル922を筐体930の反対の側、同じ側、または隣接する側から引き出すように構成してもよい。
【0088】
様々な実施形態のそれぞれでは、ケーブル付きセキュリティ機器システムは、図2から図57に関して本明細書で記載されるケーブル付きセキュリティ機器902、1002、1102、1202、1302、および1402のいずれかと、図1に関して本明細書で記載される取り外し器40などの、取り外し器とを含む。例えば、ケーブル付きセキュリティ機器902の実施形態に関しては、取り外し器40と磁気的に作動可能なラッチ912との間に可撓性要素916が配置されるようにして、ケーブル付きセキュリティ機器902の磁気的に作動可能なラッチ912の付近に取り外し器40が位置するとき、取り外し器40が磁気的に作動可能なラッチ912を磁気的にロック位置から移動させ、可撓性要素916に押しつけることができる。可撓性要素916の圧縮力、および、磁気的に作動可能なラッチ912のそのような動きに対抗するいかなる力よりも、磁力のほうが大きいとき、磁気的に作動可能なラッチ912はロック位置から出ることができる。その場合、ケーブル922は、孔934およびケーブル付きセキュリティ機器902から完全に出ることをブロックされない。
【0089】
様々な実施形態では、ロック解除にあたってセキュリティ機器902、1002、1102、1202、1302、および1402のそれぞれは、どの部分も破損されていないので、セキュリティ機器は再利用可能である。別の実施形態では、使い捨て用またはリセット可能な磁気的に作動可能なラッチが用いられる。
【0090】
様々な実施形態のそれぞれでは、セキュリティ機器902、1002、1102、1202、1302、または1402はEASタグおよび磁気機構を備える能力を有してもよい。このセキュリティ機器は、一実施形態では、EAS構成部品を有してもよく、無許可の者が、セキュリティ機器、および、セキュリティ機器に部分的に封入するか、または他の方法でそれに固着した任意の物品を持ち出して店を去ることを妨げるか、またはこれを防止すために利用してもよい。
【0091】
一実施形態では、ケーブル付きセキュリティ機器902は、「短いI」の構成を有し、下部筐体950、上部筐体970、およびラッチ機構とも呼ばれるロック機構910を含む。ケーブル付きセキュリティ機器902は、次の4つのホルダ、すなわちEASラベル2面ケーブル・エントランス、EASラベル4面ケーブル・エントランス、EASラベル短ケーブル・エントランス、およびEASラベル長ケーブル・エントランスのうちの1つに収容されるセキュリティタグまたはラベル、例えば、図1に関して本明細書で記載されるセキュリティタグ20など、を含んでもよい。これらのホルダは、ぞれぞれ、図10から図13のセキュリティタグ組立体997〜1000に対応することができる。一実施形態では、セキュリティタグまたはラベル用のホルダは、上部筐体および下部筐体と、EASラベルとを含んでもよい。これらは、上部筐体997Cおよび1498A〜1500Aと下部筐体997Dおよび1498B〜1500Bを含むセキュリティタグ組立体997〜1000と、セキュリティタグ20などのセキュリティタグとに対応してもよい。
【0092】
一実施形態では、ケーブル付きセキュリティ機器1002は、「T字」の構成を有し、下部筐体1050、上部筐体1070、ラッチ機構と呼ばれるロック機構910、およびセキュリティタグ20などの、セキュリティタグを含んでもよい。
【0093】
一実施形態では、ケーブル付きセキュリティ機器1102は「長いI字」の構成を有し、下部筐体1150、上部筐体1170、ラッチ機構と呼ばれるロック機構910、およびセキュリティタグ20などの、セキュリティタグを含んでもよい。
【0094】
実施形態の具体的な特徴を本明細書の記載として例示してきたが、当業者は多数の変更、置き換え、変化、および同等品を見いだすことができるであろう。したがって、添付した特許請求の範囲は、実施形態の範囲に含まれるそのような全ての変更や変化を、含むものであること理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】一実施形態に係る、セキュリティ機器およびシステムの構成部品の図である。
【図1A】一実施形態に係る、取り外し器の斜視図である。
【図1B】一実施形態に係る、取り外し器の上面図である。
【図1C】一実施形態に係る、取り外し器の正面図である。
【図1D】一実施形態に係る、取り外し器の側面図である。
【図1E】使い捨て用に構成されたセキュリティ機器の一部分の斜視図である。
【図1F】使い捨て用に構成されたセキュリティ機器の部分の上面図である。
【図1G】リセット可能に構成されたセキュリティ機器の一部分の斜視図である。
【図1H】使い捨て用に構成されたセキュリティ機器の一部分の斜視図である。
【図1I】使い捨て用に構成されたセキュリティ機器の一部分の上面図である。
【図1J】使い捨て用に構成されたセキュリティ機器の一部分の正面図である。
【図2】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図3】一実施形態に係る、上部筐体が取り外された状態での、ケーブル付きセキュリティ機器の一部分の斜視図である。
【図4】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の分解図である。
【図5】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図6】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の部分的内部上面図である。
【図7】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の正面図である。
【図8】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の側面図である。
【図9】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の側面図である。
【図10】一実施形態に係る、セキュリティタグ組立体の斜視図である。
【図11】一実施形態に係る、セキュリティタグ組立体の斜視図である。
【図12】一実施形態に係る、セキュリティタグ組立体の斜視図である。
【図13】一実施形態に係る、セキュリティタグ組立体の斜視図である。
【図14】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図15】一実施形態に係る、上部筐体が取り外された状態での、ケーブル付きセキュリティ機器の一部分の斜視図である。
【図16】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の分解図である。
【図17】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図18】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の部分内面上面図である。
【図19】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の正面図である。
【図20】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の側面図である。
【図21】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の側面図である。
【図22】1つの実施系に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図23】一実施形態に係る、上部筐体が取り外された状態での、ケーブル付きセキュリティ機器の一部分の斜視図である。
【図24】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の分解図である。
【図25】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図26】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の部分的内面上面図である。
【図27】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の正面図である。
【図28】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の側面図である。
【図29】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の側面図である。
【図30】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図31】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図32】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図33】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図34】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の正面図、側面図、および上面図である。
【図35】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図36】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の正面図である。
【図37】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の上面図である。
【図38】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の側面図である。
【図39】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の部分的内面斜視図である。
【図40】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の部分的内面上面図である。
【図41】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の部分的内面斜視図である。
【図42】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の部分的内面側面図である。
【図43】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図44】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図45】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図46】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図47】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の正面図、側面図、および上面図である。
【図48】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図49】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の上面図である。
【図50】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図51】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の正面図である。
【図52】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の一部分の側面図である。
【図53】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図54】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図55】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図56】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の斜視図である。
【図57】一実施形態に係る、ケーブル付きセキュリティ機器の正面図、側面図、および上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品のためのセキュリティ機器であって、
磁気的に作動可能なロック機構と、
ケーブルと、
前記磁気的に作動可能なロック機構とケーブルとが固着されている筐体と、
を具備することを特徴とする、セキュリティ機器。
【請求項2】
前記磁気的に作動可能なロック機構は、磁気的に作動可能なラッチと、可撓性要素と、ラッチ噛み合わせ要素とを具備することを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティ機器。
【請求項3】
前記可撓性要素と前記磁気的に作動可能なラッチとが結合して単一の部分品となっていることを特徴とする、請求項2に記載のセキュリティ機器。
【請求項4】
前記筐体に固着された第2のケーブルをさらに具備することを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティ機器。
【請求項5】
第2の磁気的に作動可能なロック機構をさらに具備することを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティ機器。
【請求項6】
前記磁気的に作動可能なラッチはロック位置にある前記ケーブルと噛み合い、前記セキュリティ機器は第2のケーブルと、第2のロック位置において前記第2のケーブルと噛み合う第2の磁気的に作動可能なラッチを具備する第2の磁気的に作動可能なロック機構とをさらに具備することを特徴とする、請求項2に記載のセキュリティ機器。
【請求項7】
前記筐体はチャネルをさらに具備し、前記磁気的に作動可能なラッチおよび可撓性要素は少なくとも部分的に前記チャネルに配置されることを特徴とする、請求項2に記載のセキュリティ機器。
【請求項8】
前記ケーブルは前記ラッチ噛み合わせ要素を具備することを特徴とする、請求項2に記載のセキュリティ機器。
【請求項9】
前記ラッチ噛み合わせ要素は少なくとも1つのくぼみ部分を具備することを特徴とする、請求項2に記載のセキュリティ機器。
【請求項10】
前記可撓性要素は、前記磁気的に作動可能なラッチに隣接して位置し、前記磁気的に作動可能なラッチの少なくとも一部分が前記くぼみ部分の中に伸びているロック位置に向かって前記磁気的に作動可能なラッチを付勢することを特徴とする、請求項9に記載のセキュリティ機器。
【請求項11】
前記ラッチ噛み合わせ要素は少なくとも1つのリブを具備することを特徴とする、請求項2のセキュリティ機器。
【請求項12】
前記磁気的に作動可能なラッチは前記ロック位置にあるときに、前記少なくとも1つのリブが前記磁気的に作動可能なラッチと噛み合うことを特徴とする、請求項11に記載のセキュリティ機器。
【請求項13】
前記磁気的に作動可能なラッチは、前記ラッチ噛み合わせ要素と噛み合うための少なくとも1つの突起を具備することを特徴とする、請求項2に記載のセキュリティ機器。
【請求項14】
前記ラッチ噛み合わせ要素は少なくとも1つのくぼみ部分を具備し、前記少なくとも1つの突起は、前記少なくとも1つのくぼみ部分と噛み合うことによって、前記ラッチ噛み合わせ要素と噛み合うことを特徴とする、請求項13に記載のセキュリティ機器。
【請求項15】
前記ラッチ噛み合わせ要素は貫入可能な材料を具備することを特徴とする、請求項2に記載のセキュリティ機器。
【請求項16】
前記磁気的に作動可能なラッチは前記可撓性要素と前記ラッチ噛み合わせ要素との間に位置することを特徴とする、請求項2に記載のセキュリティ機器。
【請求項17】
セキュリティタグをさらに具備することを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティ機器。
【請求項18】
前記セキュリティタグは前記筐体内に封入されていることを特徴とする、請求項17に記載のセキュリティ機器。
【請求項19】
前記ケーブルに固着するためのセキュリティタグ筐体であって、前記セキュリティタグ筐体は前記セキュリティタグを封入していることを特徴するセキュリティタグ筐体をさらに具備することを特徴とする、請求項17に記載のセキュリティ機器。
【請求項20】
前記ケーブルは平ひもであることを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティ機器。
【請求項21】
前記ケーブルは金属製の内部とプラスチック製の外部を具備することを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティ機器。
【請求項22】
前記ケーブルは補強されていることを特徴とする、請求項21に記載のセキュリティ機器。
【請求項23】
前記金属は数珠繋ぎ状であることを特徴とする、請求項21に記載のセキュリティタグ。
【請求項24】
前記金属は撚り線状であることを特徴とする「、請求項21に記載のセキュリティタグ。
【請求項25】
前記物品は閉プールを具備し、前記ケーブルは前記閉ループを前記筐体に固着することを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティタグ。
【請求項26】
前記磁気的に作動可能なラッチは、磁力によって前記ロック位置から離すことができることを特徴とする、請求項1に記載のロック機構。
【請求項27】
前記磁気的に作動可能なラッチは、実質的に直線方向に動かすことができることを特徴とする、請求項26に記載のロック機構。
【請求項28】
前記磁気的に作動可能なラッチは、実質的に回転方向に動かすことができることを特徴とする、請求項26に記載のロック機構。
【請求項29】
前記磁気的に作動可能なラッチは、回転方向と直線方向とが組み合わされた方向に動かすことができることを特徴とする、請求項26に記載のロック機構。
【請求項30】
前記ケーブルおよび筐体はともに閉ループを具備することを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティタグ。
【請求項31】
前記セキュリティ機器は再利用可能であることを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティ機器。
【請求項32】
前記セキュリティ機器は使い捨て用であることを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティ機器。
【請求項33】
前記セキュリティ機器はリセット可能であることを特徴とする、請求項1に記載のセキュリティ機器。
【請求項34】
前記磁気的に作動可能なラッチは前記ロック位置にあるとき、相対的に反対方向への前記ケーブルの動きには抵抗することを特徴とする、請求項10に記載のセキュリティ機器。
【請求項35】
物品のためのセキュリティ機器システムであって、
筐体、前記筐体に固着されるケーブル、および前記筐体に配置された磁気的に作動可能なロック機構を具備する、セキュリティ機器と、
前記セキュリティ機器をロック解除するための取り外し器であって、磁石を具備する、取り外し器と、
を具備することを特徴とする、セキュリティ機器システム。
【請求項36】
物品のためのセキュリティ機器であって、
セキュリティタグと、
磁気的に作動可能なロック機構と、
ケーブルと、
筐体と、
を具備し、
前記ケーブルと筐体とは、前記物品を固着するための閉ループを形成するための手段を具備することを特徴とする、セキュリティ機器。
【請求項37】
前記筐体は前記セキュリティタグを固着するための手段をさらに具備することを特徴とする、請求項36に記載のセキュリティ機器。
【請求項38】
前記セキュリティタグを前記ケーブルに固着するための手段をさらに具備することを特徴とする、請求項36に記載のセキュリティ機器。

【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図1H】
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【図1I】
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【図1J】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【公表番号】特表2008−523509(P2008−523509A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545677(P2007−545677)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/044690
【国際公開番号】WO2006/063264
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(592192642)センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】SENSORMATIC ELECTORONICS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6600 Congress Avenue,Boca Raton,Florida 33487,United State of America
【Fターム(参考)】