説明

ゲートウェイセッション確立のための方法及び装置

3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへポリシーを配備する方法が開示される。ポリシーは、非3GPPアクセスネットワークを介して、移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連する。ローカルIPアドレスが3GPPコアネットワークにおいて受信され(S1)、このローカルIPアドレスは、接続の確立中に移動端末によって取得される。3GPPコアネットワークにおいて、ポリシー制御セッションの確立は、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへと開始される(S3)。受信されるローカルIPアドレスは、共有IPアドレス割当情報を参照して接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークを判定する(S2a)、あるいはその判定を可能にする(S2b)ために使用される。共有IPアドレス割当情報は、複数の非3GPPアクセスネットワークに割り当てられている、それぞれが異なるローカルIPアドレスの範囲を設定する。3GPPコアネットワークにおいて、ポリシー制御セッションを開始するステップの結果として確立するポリシー制御セッションを使用して、非3GPPアクセスネットワークへ提供される(S4)。このポリシーは、確立される接続に関連する非3GPPアクセスネットワークに配備するためのものである。この方法は、非3GPPアクセスネットワークにおいて使用するためにも提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非3GPPアクセスネットワークを介して、3GPPコアネットワークへ移動端末を接続するためのスキームにおけるゲートウェイセッション確立のための方法及び装置に関するものである。この方法は、固定網と移動網のコンバージェンス(収束)における特定用途を見い出せる。
【背景技術】
【0002】
電気通信における現在の傾向は、固定ネットワークと移動ネットワークのコンバージェンス(収束)であり、これは、固定網と移動網のコンバージェンス(FMC(Fixed Mobile Convergence))として知られる。IPベースの技術を使用して進化中のネットワークの動向は、固定ネットワークと移動ネットワークとで共通していて、これは、収束をより容易にすることである。FMCによって、移動ネットワークオペレータと固定ネットワークオペレータは、より効率的に自身のネットワークリソースを利用することが可能となり、これは、資本支出と事業費(CAPEXとOPEX)の削減をもたらすことになる。例えば、ユーザが自宅でマルチメディアテレフォニー(MMTel)のようなIPベースのアプリケーションを実行している場合には、無線アクセスネットワークではなくむしろ固定アクセスネットワークのブロードバンド接続性を利用することがより効率的である。
【0003】
宅内ネットワークはFMCの成功の鍵となる。なぜなら、それらは、通常のユーザによってほぼ共通に使用される固定ネットワークアクセスであるからである。それゆえ、宅内ネットワークを通じて移動電話を改良型パケットコア(EPC:「非3GPPアクセス用アーキテクチャの拡張」、3GPP TS 23.402、V8.2.0、2008年6月参照)へ移動電話を接続することができることが重要である。以下では、用語、ユーザ機器(UE)は、用語、移動端末あるいは移動電話の代わりに使用することにする。用語UEは、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)の文献でも知られている。
【0004】
3GPPは、移動体2G/3G/LTEアクセス及び「非3GPPアクセス」(TS23.402)を定義する。後者は、固定ネットワークであり得る。多くのUEは、複数の無線インタフェースを提供することによってFMCの動向を取り扱っている。この無線インタフェースには2G/3G/LTEアクセスへ接続するためのインタフェースや、固定ネットワークに接続するためのWiFiインタフェースがある。
【0005】
TS23.402は、UEを、非3GPPアクセスネットワークを介して3GPPコアネットワーク(EPC)へ接続するための様々な方法を定義している。これらのインタフェースは、プロキシモバイルIP(PMIP)プロトコルあるいはクライアントモバイルIP(CMIP)プロトコルのどちらかを使用する。本明細書では、通常、CMIPの使用が想定される。即ち、S2cとして知られるインタフェースである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願人は、上述の状況で以下の技術的課題を認識している。
【0007】
高度な使用の場合に対しては、例えば、IMSボイスコールを行うことに対しては、QoSセットアップは、EPCと非3GPPアクセスの両方で要求される。S2cに対してこれをどのようにして行うかについては、TS23.402で定義される。以下のこれらの定義は、非3GPPアクセスドメイン内の境界ゲートウェイ(BGW)が、EPC(ポリシー及び課金ルール機能あるいはPCRF)内のポリシーサーバ向けのゲートウェイ制御セッションをセットアップするために要求される。そして、このゲートウェイセッションは、QoSルールをダウンロードするために使用される。このルールのダウンロードは接続時に実行されるが、その後の段階、例えば、ユーザがアプリケーション向けの新規のセッションを開始する場合に実行される可能性もある。ゲートウェイ制御セッションはユーザ単位で確立される定義によるので、BGWはUEの識別情報を有することが要求される。この識別情報を安全に取得するための唯一の方法は、認証を介在させることである。それゆえ、仕様書では、3GPPアクセス認証を定義している(即ち、アクセス時のユーザ認証)。
【0008】
3GPPアクセス認証は、上位レベルでのみ定義される。特殊な事例での3GPPアクセス認証を適用する場合、例えば、非3GPPアクセスネットワークがBBFネットワーク(BBFはブロードバンドフォーラムを表していて、固定アクセス用の標準化機構:http://www.broadband-forum.org/参照)である場合、仕様書は、特定の認証プロトコルを推進しない。いくつかの候補が検証されているが、これらの候補の有用性は、特定のネットワークトポロジーにかなり依存している。例としては、ユーザが自身の所有するWiFiAP(アクセスポイント)を構成設定しているか?、あるいは、これがオペレータによってリモートで管理されているか?、宅内ゲートウェイ(RGW)でブリッジされているかあるいはルーティングされているか?RGWにネットワークアドレス変換(NAT)が存在するか等である。
【0009】
出願人によって認識される上述の課題を取り組むことが要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
BBFネットワークのような非3GPPアクセスネットワークを介して、移動端末あるいはUEから、進化型パケットコアのような3GPPコアネットワークへの接続を含む方法が提案される。この方法は、固定移動集約スキームでの使用を見い出し、ここでは、移動端末あるいはUEは、例えば、WiFiを使用して、固定宅内ネットワークを介して、3GPPコアネットワークへ接続する。
【0011】
本明細書では、非3GPPアクセスネットワークにおけるBGW(あるいはその等価物)と、3GPPコアネットワークにおけるPCRF(あるいはその等価物)との間のゲートウェイ制御セッション(あるいはゲートウェイセッション)を確立するための方法が特に提案される。ゲートウェイ制御セッションは、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへ、非3GPPアクセスネットワークを介して移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連するポリシーを提供するために確立される。それゆえ、ゲートウェイ制御セッション(あるいはゲートウェイセッション)は、ポリシー制御セッションと見なすことができ、また、ゲートウェイ制御セッション(あるいはゲートウェイセッション)の代わりになるようなものとして参照することができる。
【0012】
BBFネットワークが非3GPPアクセスネットワークである場合、BGWはBNGとなり得る。この方法は、3GPPアクセス認証を行うことなく、ゲートウェイセッションの確立を達成する。この方法では、PCRFが、BGWに代わって、ゲートウェイセッションの確立を開始する。そのような方法で、PCRFが正規のBGWをアドレス指定することができるようにするために、アドレス割当情報がオペレータ間で共有される。
【0013】
ゲートウェイセッションの確立のためのスキームは、以下のステップを有するように提案される。(0)アドレス割当情報の共有、(1)UEが取得するローカルIPアドレスを用いる、UEのローカル認証、(2)3GPPコアネットワーク内のPDNゲートウェイへのローカルIPアドレスの転送、(3)PCRFへのローカルIPアドレスの転送、(4)ステップ(3)で受信されるローカルIPアドレスとステップ0からのIPアドレス割当情報とを使用して、PCRFがBGWに向けてのゲートウェイセッションを開始する、(5)ゲートウェイセッションが確立される。
【0014】
上述のステップ(2)では、ユーザ認証を含む、トンネル(セキュリティゲートウェイ)が、UEと3GPPコアネットワークにおけるPDNゲートウェイとの間で確立される。ステップ(2)は、以下の段階を備えるように見なすことができる。:A)セキュリティアソシエーションが確立される、次に、B)移動IPセッションが確立される、そして、最後に、C)トンネルが確立される。この状況における段階Bは重要である。それは、ローカルIPアドレスをPDN GWへ搬送するからである。上述のステップ(3)では、IPセッションが、ステップ(2)で受信されるUE情報を使用して、PDNゲートウェイとPCRFとの間で確立される(これは、後の段階で、PCRFからPDNへのパケットフィルタのダウンロードを可能にする)。上述のステップ(4)では、PCRFは、ステップ(3)で受信されるUE情報とステップ(0)からのアドレス割当情報を使用して、PCRFがBGWに向けてのゲートウェイセッションを開始する(このセッションの目的は、後の段階で、PCRFからPDNへのパケットフィルタのダウンロードを可能にすることである)。PCRFは、一般的には、特定のBGWをアドレス指定しないが、Diamterアドレス体系とDRAとをアドレス指定することになる。PCRFは、ポリシー制御機能(PCF)、あるいは、それと等価の、BBFネットワークにおけるブロードバンドポリシー制御機能(BPCF)を使用して、BGWへのゲートウェイセッションを開始することができる。
【0015】
上述のステップ(0)に関し、この提案は、各非3GPPアクセスネットワークが、IPアドレスのどのブロックがあるいは範囲がUE/NATに割り当てられることができるかを知っていることである。この情報をPCRFへ配信する、あるいはこの情報をPCRF(上述のステップ(4)で使用するため)と共有する、いくつかの方法が可能である。ここでは、このような方法として、IPアドレス範囲を共有する方法が提案される:(a)DNSを使用すること、(b)DRAルーティングコンフィグレーションを使用すること、及び(c)分散マッピングデータベースを使用することである。IPアドレス割当情報が共有される厳格な方法は重要ではなく、もちろん、本発明は、これらの3つの方法に限定されるものではない。他の共有する方法を使用することができ、これらの方法の2つ以上を組み合わせることも可能であることが理解されるべきである。
【0016】
上述の方法(群)を用いることで、IPアドレス範囲はネットワークIDにマッピングされ、そして、DNSサーバへ追加される。非3GPPアクセスネットワークにおけるDRAは、所与のUE/NAT IPアドレスを提供するPCFを検出することを可能にするために、自身のルーティングテーブルを更新する。ゲートウェイセッションを開始するために、PCRFは、UE/NATアドレスに基づくリバースDNSルックアップを実行する。DNSはネットワークIDでリプライし、そして、これは、非3GPPアクセスネットワークにおけるDRAをアドレス指定するために使用される(例えば、宛先−アドレス体系 AVP)。PCFは、所与のUE/NAT IPアドレスを提供するBGWを検出することを可能にするように構成されている。これは、後述する第1の実施形態で扱われる方法である。
【0017】
上述の方法(b)を用いると、セッションを開始するために、PCRFによってPCFへ送信されるメッセージは、特別なフォーマットの宛先−アドレス体系AVPを含んでいる。宛先アドレス体系は、対象のUE/NATのIPアドレスから構築される。これは、どのようにしてDNS名がリバースDNSルックアップに対するIPアドレスから構築されるかに類似している。このことを動作させるために、3GPPドメインにおけるDRAが適切に構成設定される必要がある。これは、非3GPPドメインからのコンフィグレーションメッセージから受信されるルーティング情報に基づいている。非3GPP側のDRAは、所与のUE/NAT IPアドレスを提供するBGWを検出することを可能にするために、自身のルーティングテーブルを更新する。これは、後述する第2の実施形態で扱われる方法である。
【0018】
上述の方法(c)を用いると、既存のデータベース構造を再使用することに代えて、別のデータベースが導入される。非3GPPドメイン内では、どのIPアドレス範囲がどのBGWによって提供され、また、どのBGWがどのPCFによって提供されるかをリストにしているローカルマッピングデータベースが存在する。このローカルマッピングデータベースを使用することで、DRAは、所与のUE/NATアドレスをアドレス指定するためのPCFを検出することができる。同様に、PCFは、アドレス指定するためのBGWを検出することができる。各非3GPPオペレータは、すべてのネットワークに、アドレスブロックについてのローミング協定があり、そして、それをUE/NATへアドレスを割り当てるために使用することを通知する。これらのブロックは、3GPPドメイン内のPCRFに記憶される、即ち、PCRFは、非3GPPネットワークIDにマッピングされる範囲のリストを維持する。UE/NATアドレスを使用することで、PCRFは、このリストを問い合わせ、ネットワークIDを検出する。ネットワークIDを使用することで、正規の非3GPPネットワークをアドレス指定することができる。これは、後述する第3の実施形態で扱われる方法である。
【0019】
提案されるスキームでは、少なくともPCRF、BPCF及びBGWは、既存のスキームで開示されない新規のステップを実行するように構成されているので、本出願人が所有する権利において新規性がある。以下に記載される他のノードは、新規のステップを実行するものであるので、本出願人が所有する権利において新規性がある。
【0020】
本明細書で提案される方法を実行する装置を制御するためのプログラムも提案され、これは、装置にロードされる場合、その装置に本明細書で提案される装置となるように動作させる。このプログラムは、搬送媒体で搬送されても良い。この搬送媒体は、記憶媒体であっても良い。この搬送媒体は、送信媒体であっても良い。このようなプログラムによってプログラムされる装置も予想され、それは、そのようなプログラムを含む記憶媒体となるからである。
【0021】
本明細書で言及されるように、ネットワークコンフィグレーションに依存する、3GPPアクセス認証を実行するいくつかの方法が存在する。これは、UEあるいは、WiFi APあるいはRGW、それらの組み合わせを意味する。その影響は、新規のプロトコルのコンフィグレーションあるいは導入となって現れる。本発明の実施形態は、PCRFが開始するゲートウェイセッション確立を提案する。これは、3GPPアクセス認証に対する必要性を解消するという効果を有する。その結果、QoSセットアップは、UE、WiFi AP及びRGWの少なくとも1つに影響を与えることなく、非3GPPアクセスにおいて達成される。
【0022】
本明細書では、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへポリシーを配備する方法が開示される。ポリシーは、非3GPPアクセスネットワークを介して、移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連する。ローカルIPアドレスが3GPPコアネットワークにおいて受信され、このローカルIPアドレスは、接続の確立中に移動端末によって取得される。3GPPコアネットワークにおいて、ポリシー制御セッションの確立は、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへと開始される。受信されるローカルIPアドレスは、共有IPアドレス割当情報を参照して接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークを判定する、あるいはその判定を可能にするために使用される。共有IPアドレス割当情報は、複数の非3GPPアクセスネットワークに割り当てられている、それぞれが異なるローカルIPアドレスの範囲を設定する。3GPPコアネットワークにおいて、ポリシー制御セッションを開始するステップの結果として確立されるポリシー制御セッションを使用して、非3GPPアクセスネットワークへ提供される。このポリシーは、確立される接続に関連する非3GPPアクセスネットワークに配備するためのものである。
【0023】
これらのステップは、ポリシー及び課金ルール機能のような、3GPPコアネットワークにおけるポリシーサーバによって実行されても良い。
【0024】
共有IPアドレス割当情報は、3GPPコアネットワークで保持されるDNSデータベースあるいは別のデータベースに記憶されても良い。接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークの判定は、ローカルIPアドレスに基づいてデータベースにおけるルックアップ動作を実行することを含んでいても良い。あるいは、そのような判定は、ローカルIPアドレスに基づくルックアップ動作を実行することを別のノードに可能にするために、その別のノードへローカルIPアドレスを提供することによって実現されても良い。
【0025】
別のデータベースは、DRAであっても良い。この方法は、接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークを判定することをDRAへ可能にするために、該DRAへローカルIPアドレスを提供することを含んでいても良い。
【0026】
別のデータベースは、ポリシーサーバで保持されても良い。
【0027】
本明細書では、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークにポリシーを配備する方法が開示される。このポリシーは、非3GPPアクセスネットワークを介して移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連する。この方法は、非3GPPアクセスネットワークにおいて、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへのポリシー制御セッションの確立を支援することを含み、ポリシー制御セッションの確立は、接続の確立中に移動端末によって取得されるローカルIPアドレスを使用して3GPPコアネットワークによって開始されていて、ローカルIPアドレスは、複数の非3GPPアクセスネットワークに割り当てられている、それぞれが異なるローカルIPアドレスの範囲を設定する共有IPアドレス割当情報を参照して接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークを判定する、あるいはその判定を可能にするものである。ポリシーは、非3GPPアクセスネットワークにおいて、支援するステップの結果として確立されるポリシー制御セッションを使用して受信される。確立される接続に関連して、受信されるポリシーが非3GPPアクセスネットワークにおいて配備される、あるいはその受信されるポリシーは、そのような配備を行うために非3GPPアクセスネットワークにおいて準備される。
【0028】
これらのステップは、非3GPPアクセスネットワークにおける境界ゲートウェイノードであるゲートウェイノードによって、あるいは、非3GPPアクセスネットワークにおけるポリシー制御機能であるポリシーサーバによって、あるいは、ゲートウェイノードとポリシーサーバとが協働することによって、実行されても良い。
【0029】
ポリシーは、QoSポリシーであっても、あるいはQoSポリシーを有していても良い。
【0030】
移動端末は、UEを含んでいても良い。
【0031】
3GPPコアネットワークは、進化型パケットコアネットワークを含んでいても良い。
【0032】
非3GPPアクセスネットワークは、BBFネットワークを含んでいても良い。
【0033】
本明細書では、3GPPコアネットワークで使用するための装置が開示される。この装置は、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへポリシーを配備するためのものである。このポリシーは、非3GPPアクセスネットワークを介して移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連する。受信機あるいは受信ユニットあるいはそのような手段が、接続の確立中に、移動端末によって取得されているローカルIPアドレスを受信するために提供される。プロセッサあるいはプロセッサユニットあるいはそのような手段が、受信されるローカルIPアドレスを使用して、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへのポリシー制御セッションの確立を開始するために提供されることで、共有IPアドレス割当情報を参照して接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークを判定する、あるいはその判定を可能にする。この共有IPアドレス割当情報は、複数の非3GPPアクセスネットワークに割り当てられている、それぞれが異なるローカルIPアドレスの範囲を設定する。プロセッサあるいはプロセッサユニットあるいはそのような手段が、確立されるポリシー制御セッションを使用して非3GPPアクセスネットワークへポリシーを提供するために提供される。このポリシーは、確立される接続に関連する非3GPPアクセスネットワークに配備するためのものである。
【0034】
本明細書では、非3GPPアクセスネットワークで使用するための装置が開示される。この装置は、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへポリシーを配備するためのものである。このポリシーは、非3GPPアクセスネットワークを介して移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連する。プロセッサあるいはプロセッサユニットあるいはそのような手段が、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへのポリシー制御セッションの確立を支援するために提供され、ポリシー制御セッションの確立は、接続の確立中に移動端末によって取得されるローカルIPアドレスを使用して3GPPコアネットワークによって開始されていて、ローカルIPアドレスは、複数の非3GPPアクセスネットワークに割り当てられている、それぞれが異なるローカルIPアドレスの範囲を設定する共有IPアドレス割当情報を参照して接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークを判定する、あるいはその判定を可能にするものである。受信機あるいは受信ユニットあるいはそのような手段が、確立されるポリシー制御セッションを使用してポリシーを受信するために提供される。プロセッサあるいはプロセッサユニットあるいはそのような手段が、確立される接続に関連して、受信されるポリシーを配備する、あるいは配備のための準備をするために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】アーキテクチャの概要を提供するブロック図である。
【図2】3GPPアクセス認証が使用されない場合のアクセスに接続するための周知の手順に伴う課題を示すステップ群を有するブロック図である。
【図3】アクセスに接続するための3GPPアクセス認証の使用を示すステップ群を有するブロック図である。
【図4A】3GPPアクセス認証を含む非3GPP(BBF)アクセスネットワークに接続するためのシグナリング図である(図4Aは全体シグナリング図を示し、その詳細が判読しにくいことは問題ではない、それは、図4Aは図4Bから図4Eの複製であり、図4Aは、文字ではなく図式で示したものと見なすことができるからである)。
【図4B】明確のために、図4Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図4C】明確のために、図4Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図4D】明確のために、図4Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図4E】明確のために、図4Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図5】PCRFが開始するゲートウェイセッション確立を示すステップ群を有するブロック図である。
【図6A】DNSに基づくIPアドレス範囲を共有するためのシグナリング図である(図6Aは全体シグナリング図を示し、その詳細が判読しにくいことは問題ではない、それは、図6Aは図6Bから図6Eの複製であり、図6Aは、文字ではなく図式で示したものと見なすことができるからである)。
【図6B】明確のために、図6Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図6C】明確のために、図6Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図6D】明確のために、図6Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図6E】明確のために、図6Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図7A】DRAルーティングコンフィグレーションに基づくIPアドレス範囲を共有するためのシグナリング図である(図7Aは全体シグナリング図を示し、その詳細が判読しにくいことは問題ではない、それは、図7Aは図7Bから図7Eの複製であり、図7Aは、文字ではなく図式で示したものと見なすことができるからである)。
【図7B】明確のために、図7Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図7C】明確のために、図7Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図7D】明確のために、図7Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図7E】明確のために、図7Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図8A】分散マッピングデータベースに基づくIPアドレス範囲を共有するためのシグナリング図である(図8Aは全体シグナリング図を示し、その詳細が判読しにくいことは問題ではない、それは、図8Aは図8Bから図8Eの複製であり、図8Aは、文字ではなく図式で示したものと見なすことができるからである)。
【図8B】明確のために、図8Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図8C】明確のために、図8Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図8D】明確のために、図8Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図8E】明確のために、図8Aのシグナリング図を4つに分図したものの1つを示す図である。
【図9】本発明を実施する方法が実現される場合のノードの構成を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に従う3GPPコアネットワークにおけるポリシーサーバノードの構成を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に従う非3GPPアクセスネットワークにおけるポリシーサーバノードの構成を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に従う非3GPPアクセスネットワークにおけるゲートウェイノードの構成を示す図である。
【図13】本発明の実施形態に従って実行されるステップ群を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
従来技術に関連する上述の技術的な課題を考慮して、本発明の実施形態は、3GPPアクセス認証を使用することなく、ゲートウェイセッションをセットアップする方法を提案する。ゲートウェイセッションを確立するための構想はBGW(S2cに対して現在規定される)によるものではなく、PCRFによるものである。しかしながら、このようなPCRFから開始されるゲートウェイセッション確立の実装は付随的な課題をもたらす。これには、どのようにして、PCRFが正規のBGWを取り扱うことができるか?である。本発明の実施形態は、オペレータ間でアドレス割当情報を共有することによってこの課題を解決することを提案する。
【0037】
本発明の実施形態の詳細説明の前に、技術的な課題のより詳細な説明を説明する。
【0038】
TS23.402は、どのようにしてUEをS2cを使用して非3GPPアクセスに接続するかを定義する。ここでは、非3GPPアクセスがBBFネットワークである状況を想定する。図1は、そのような構成を示している。図では、RGは宅内ゲートウェイを表し、それゆえ、これは、本明細書で言及するRGWと等価である。
【0039】
まず、3GPPアクセス認証を伴わない状況を検討する。これについては、図2で示される。このような状況では、BGW(本明細書では、BNGと呼ばれる)はPCRFに向けてのゲートウェイセッションを確立することができない。図2では、以下のステップが示される。
【0040】
・ステップ1:ローカル認証である。UEは、ローカルIPアドレスを取得する。これには、3GPP UE信用証明書が含まれない。例えば、商用OSを備えるラップトップと同一の手順である。
【0041】
・ステップ2:DSMIPv6(デュアルスタックMIPv6)トンネルのセットアップである。これには、3GPPユーザ認証が含まれる。ステップ2の後、ユーザは、ベストエフォート型のトラフィックを実行することができる。多くのステップで、QoSをセットアップすることが要求される。
【0042】
・ステップ3:インターネットプロトコル接続アクセスネットワーク(IP−CAN)セッションのセットアップである。これは、ステップ2で受信される3GPP UE信用証明書に基づいている。このセッションの目的は、後の段階で、PCRFからパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW)へパケットフィルタをダウンロードすることを可能にするためである。
【0043】
・ステップ4:BNGは、ゲートウェイセッションを開始することを必要とする。これは、3GPP UE信用証明書に基づいている。このセッションの目的は、後の段階で、PCRFからBNGへパケットフィルタをダウンロードすることを可能にするためである。
【0044】
しかしながら、BNGは、ゲートウェイセッションをセットアップするために要求される3GPP UE信用証明書を有していない。結果として、そのUEに対するBBFにおけるQoSはセットアップされない。
【0045】
ここで、3GPPアクセス認証を伴う状況を検討する。これについては、図3で示される。3GPPアクセス認証を使用することによって、BNGはUE信用証明書を取得することができる。これを使用することで、ゲートウェイセッションをセットアップすることができる。図3では、以下のステップが示される。
【0046】
・ステップ1:UEは、3GPPアクセス認証を実行する。これには、3GPP UE信用証明書が含まれる。このセットアップは、非3GPPアクセスの方法とに沿うものであり、3GPPアクセス認証は、TS23.402のS2Cに対してのオプションである。
【0047】
・ステップ2、3:図2で参照したものである。
【0048】
・ステップ4:BNGは、ゲートウェイセッションを開始する。これは、ステップS1で受信される3GPP UE信用証明書に基づいている。このセッションの目的は、後の段階で、PCRFからBNGへパケットフィルタをダウンロードすることを可能にするためである。
【0049】
図4のシグナリング図は、どのようにしてUEが3GPPアクセス認証を使用してネットワークへ接続することになるかの詳細を説明するものである(図4Aは全体シグナリング図を示し、一方、図4Bから図4Eは、明確にするために、同一のシグナリング図を4つに分図したものである)。ここで、RGWとWiFi APは、図4に組み込まれていることに注意されたい。また、NATを想定している。
【0050】
図4のシグナリング図では、BNGはDiameterリレーとして動作する。こうすることで、Daimeterシグナリングをスプーフ(spoof)することができる。代替のソリューションは、RGWから直接AAAサーバへDiameterシグナリングを送信することである。AAAサーバは、ゲートウェイセッションを開始するために、BNGへシグナリングすることができる。
【0051】
図4のシグナリング図は、802.1Xが認証プロトコルとして使用される。これは、とりわけ、WiFi AP(即ち、802.1X認証器)が適切に構成設定されることを必要とする。つまり、AAAサーバのIPアドレスを把握することを必要とし、また、そのAAAサーバを用いてRadius/Diameter共有シークレットを有することを必要とする。これは、おそらく、WiFi APがオペレータによって所有され、そして、管理される場合に実現される。しかしながら、ほとんどの場合、WiFi APはユーザによって所有され、そして、管理される。そのため、このソリューションは、配備の課題を生じる。
【0052】
別の認証プロトコルの候補には、ダイナミックホストコンフィグレーションプロトコル(DHCP)認証がある。しかしながら、このプロトコルは、主に、固定アクセス向けのRGWの認証に対して記述されている。プロトコルの更新は、より汎用的なものにすることが要求され、そうすることで、ユーザが一様にDHCP認証を使用することができる。IPv6の状況では、DHCPはIPアドレスを取得するために要求されない。その結果、IPv6においてDHCP認証を使用することは不利益である。
【0053】
更にまた別の候補には、ネットワークアクセス用認証搬送プロトコル(PANA)がある。上述の状況で適切に動作するためにこのプロトコルに対しては、RGWは、ブリッジされていることを必要とする。今日、ほとんどの場合、RGWはNAT化されている。これは、本発明の実施形態に関連する状況におけるPANAの有用性を制限する。
【0054】
本発明の実施形態に関連する状況において、上述のプロトコルの任意のものを実装することは、自明なことではない。プロトコル及びコンフィグレーションの少なくとも一方に関して、UE、WiFi AP及びRGWの少なくともいずれかについて必要な条件が課されることになる。それゆえ、本発明の実施形態は、3GPPアクセス認証を伴わないゲートウェイセッション確立を開始する方法を提案する。
【0055】
上述の課題により関係する状況を用いて、本発明の実施形態をより詳細に説明する。
【0056】
図5に示される概要図は、どのようにしてPCRFが、本発明の実施形態のゲートウェイセッション確立を開始することができるかを定義している。
【0057】
・ステップ0:後述する。
【0058】
・ステップ1:ローカル認証である。UEはローカルIPアドレスを取得する。これには、3GPP UE信用証明書が含まれない。例えば、商用OSを備えるラップトップと同一の手順である(これは、図2のステップ1となる)。
【0059】
・ステップ2:DSMIPv6(デュアルスタックMIPv6)トンネルのセットアップである。これには、3GPPユーザ認証が含まれる。ステップ2の後、ユーザは、ベストエフォート型のトラフィックを実行することができる。多くのステップで、QoSをセットアップすることが要求される(これは、図2のステップ2となる)。
【0060】
・ステップ3:インターネットプロトコル接続アクセスネットワーク(IP−CAN)セッションのセットアップである。これは、ステップ2で受信される3GPP UE信用証明書に基づいている。このセッションの目的は、後の段階で、PCRFからパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW)へパケットフィルタをダウンロードすることを可能にするためである(これは、図2のステップ3となる)。
【0061】
・ステップ4:PCRFは、BNGに向けてのゲートウェイセッションを開始する(これは、実質的には、図2のステップ4の逆のステップである)。このセッションの目的は、後の段階で、PCRFからBNGへパケットフィルタをダウンロードすることを可能にするためである。
【0062】
ここで、PCRFとBPCF(ブロードバンドポリシー制御機能)との間のS9インタフェースは、ローミングインタフェースであることに注意されたい。BBFドメインとEPCドメインは、2つの異なるオペレータである可能性がある。UEは移動体であるので、自身のホームオペレータとのローミング協定を有している任意のネットワークに接続することができる。(3GPPドメインとBBFドメインとの間のインタフェースはS9と呼ばれ、これは、PCRFとBPCFとの間で定義される。PCRFとBGWとの間でセッションを直接確立することができるが、そのインタフェースはGxxと呼ばれ、Gxxの上位のセットがS9である)。
【0063】
BNGがPCRF向けのゲートウェイセッションを確立する場合、BNGはこれをUE信用証明書に基づいて実行する。これはIMSIであり、ホームネットワークのコード(即ち、MNCとMCC)を含んでいる。それゆえ、BNGは常に正規のPCRFをアドレス指定することができるようになる。
【0064】
このことは、PCRFがセッションを確立する場合にはあてはまらない。UE/NATの位置についての唯一の手掛かりは、自身のローカルIPアドレスである。PGWはそのアドレスをステップ2で受信し、それをステップ3でPCRFへ転送する。また、追加の情報を得ないことには、PCRFはどのネットワークに向けてアドレスするかを知ることができない。
【0065】
この問題をどのようにして解決するかについての提案は、共有IPアドレス範囲に基づくことである。この基本的な概念は、各BBFオペレータが、IPアドレスのどのブロックがUE/NATに割り当てられるかを知ることである。
【0066】
以下の説明では、どのようにしてこの情報をPCRFへ配信するかについての代替構成を伴う、本発明の様々な異なる実施形態が説明される。PCRFへのこの情報の配信は、図5のステップ0で示される。
【0067】
ここで、図5のステップ4では、PCRFは、特定のBNGあるいはBPCFをアドレス(address)しないことに注意されたい。これは、Diameterアドレス体系(realm)とDRA(不図示)を取り扱う。これは、EPC(TS29.213)内のアドレス割当手順に類似している。唯一残っている問題は、どのようしにてPCRFがBPCFをアドレスすることであり、これについては、以下で様々なソリューションを提示する。これらのソリューションは包括的なものではないことを明らかであり、当業者であれは、同一の原理に基づいて他のソリューションを容易に考え出すことができるであろう。
【0068】
第1の実施形態は、IPアドレス範囲の共有がDNSに基づいているソリューションを提示する。図6のシグナリング図は、第1の実施形態に従うスキームを実現する方法の1つの詳細を示している(図6Aは全体シグナリング図を示し、一方、図6Bから図6Eは、明確にするために、同一のシグナリング図を4つに分図したものである)。
【0069】
BBFドメインでは、ネットワークIDにマッピングされているIPアドレス範囲が、DNSサーバに追加される。ネットワークIDは、「ims.mnc<MNC>.mcc<MCC>.3gppnetwork.org(3GPP仕様書で定義される)」の形式のドメイン名である。
【0070】
BBF側のDRAは、自身のルーティングテーブルを更新して、UE/NAT IPアドレスを提供するBPCFを検出することができる。BPCFは、UE/NAT IPアドレスを提供するBNGを検出できるように構成されている。
【0071】
ここで、EPCドメインは、複数のPCRFを含むことができることに注意されたい。その場合、Diameterルーティングエージェント(DRA)は、TS29.213で定義されるように使用される。これは、図6では示されていない。図6は、BBF側のDRAだけを示している。
【0072】
ゲートウェイセッションを開始するために、PCRFは、UE/NATアドレスに基づくリバースDNSルックアップを用いて開始する。DNSは、ネットワークIDをリプライすることになる。これは、BBFドメイン内のDRAをアドレス指定するための宛先アドレス体系AVP(デスティネーションレルムAVP(Destination-Realm AVP))で使用される。
【0073】
「所有IPアドレス範囲のコンフィグレーション」と呼ばれるブロックは、図示のような機能を果たしている。ここでは、どのようにしてこのブロックが実装されるべきかについては詳細に説明しない。これは、マニュアルでセットアップすることもできるし、一部を自動とすることもできる。
【0074】
第2の実施形態は、IPアドレス範囲の共有がDRAルーティングコンフィグレーションに基づいているソリューションを提示する。図7のシグナリング図は、第2の実施形態に従うスキームを実現する方法の1つの詳細を示している(図7Aは全体シグナリング図を示し、一方、図7Bから図7Eは、明確にするために、同一のシグナリング図を4つに分図したものである)。
【0075】
図7に示される第2の実施形態では、セッションを開始するためにBPCFへPCRFによって送信されるメッセージは、特別なフォーマットの宛先アドレス体系AVPを含んでいる。宛先アドレス体系は、対象のUE/NATのIPDアドレスから構築され、これは、どのようにしてDNS名がリバースDNSルックアップに対するIPアドレスから構築されるかの形態に類似している(RFC3596あるいはRFC2317におけるセクション2.5参照)。
【0076】
これを動作させるために、3GPPドメインのDRAは、適切に構成設定される必要がある。これは、BBFドメインからのコンフィグレーションメッセージから受信されるルーティング情報に基づいて実行される(図7の信号4)。BBF側のDRAは、自身のルーティングテーブルを更新して、UE/NAT IPアドレスを提供するBPCFを検出することができる。BPCFは、UE/NAT IPアドレスを提供するBNGを検出することができるように構成される。
【0077】
「所有IPアドレス範囲のコンフィグレーション」と呼ばれるブロックは、図示のような機能を果たしている。ここでは、どのようにしてこのブロックが実装されるべきかについては詳細に説明しない。これは、マニュアルでセットアップすることもできるし、一部を自動とすることもできる。
【0078】
第3の実施形態は、IPアドレス範囲の共有が分散マッピングデータベースに基づいているソリューションを提示する。上述の第1の実施形態と第2の実施形態は、既存のデータベース構造を再使用することを試行する。これがいくつかの理由で望ましくない場合、第3の実施形態のように新規のデータベースを導入することができる。
【0079】
図8のシグナリング図は、第3の実施形態に従うスキームを実現する方法の1つの詳細を示している(図8Aは全体シグナリング図を示し、一方、図8Bから図8Eは、明確にするために、同一のシグナリング図を4つに分図したものである)。
【0080】
BBFドメイン内では、どのIPアドレス範囲がどのBNGによって提供され、また、どのBNGがどのBPCFによって提供されるかをリストにしているローカルマッピングデータベースが存在する。このデータベースは、ここでは更には詳細には説明しない。なぜなら、ほとんどの場合、今日では、このようなデータベースは、既に、BBFドメイン内(A−RACFの一部として)に存在しているからである。このローカルマッピングデータベースを使用することで、DRAは、UE/NATアドレスをアドレス指定するためのBPCFを検出することができる。同様に、BPCFは、アドレス指定するためのBNGを検出することができる。
【0081】
各BBFオペレータは、すべてのネットワークに、それらのネットワークがアドレスブロックについてのローミング協定を有し、そして、それらのネットワークがUE/NATへアドレスを割り当てるために使用することを通知する。これらのブロックは、EPCドメインのPCRFに記憶される。即ち、PCRFは、(BBF)ネットワークIDにマッピングされる範囲のリストを維持している。UE/NATアドレスを使用して、PCRFはこのリストを照会し、ネットワークIDを検出する。ネットワークIDを使用することで、正規のBBFネットワークをアドレス指定することができる。
【0082】
ここで、EPCドメインは複数のPCRFを含んでいる場合があることに注意されたい。この場合、Diameterルーティングエージェント(DRA)は、TS29.213で定義されるように使用される。これについては、シグナリング図には示されていない。
【0083】
「所有IPアドレス範囲のコンフィグレーション」と呼ばれるブロックは、図示のような機能を果たしている。ここでは、どのようにしてこのブロックが実装されるべきかについては詳細に説明しない。これは、マニュアルでセットアップすることもできるし、一部を自動とすることもできる。
【0084】
上述のステップ群の1つ以上の動作が、デバイスあるいはノード上の、あるいは装置上で動作するプログラムによって制御することができることは明らかであろう。このような動作プログラムは、コンピュータ可読媒体に記憶することができる。あるいは、例えば、インターネットウェブサイトから提供されるダウンロード可能なデータ信号のような信号で実施し得る。装置の請求項は、それ自身による動作プログラムを包含するように解釈されるべきであり、あるいはキャリヤ(搬送波)上のレコードとして、あるは、信号として、あるいはその他の形態として解釈されるべきである。
【0085】
図9は、本発明を実行する方法が実現されるノード1の図である。本発明を実現する方法を実行するための、ノード1を制御するためのコンピュータプログラムは、プログラム記憶装置30に記憶される。本発明を実現する方法の実行中に使用されるデータは、データ記憶装置20に記憶される。本発明を実現する方法の実行中には、プログラムステップがプログラム記憶装置30からフェッチされ、中央処理ユニット(CPU)10によって実行され、これは、データ記憶装置20から要求に応じてデータを取得する。
【0086】
本発明の実施形態の応答からの結果となる出力情報は、データ記憶装置20に記憶戻すことができる、あるいは、入力/出力(I/O)インタフェース40へ送信することができる。これは、必要に応じて、他のノードへデータを送信するための送信機を備えることができる。同様に、入力/出力(I/O)インタフェース40は、例えば、CPU10によって使用するために、他のノードからデータを受信するための受信機を備えることができる。
【0087】
添付のシグナリング図のそれぞれは、様々なノードによって交換される一連のメッセージと、その様々なノードによって実行される方法のステップを示しているだけでなく、これらのメッセージを交換するための、あるいはこれらの方法のステップを実行するための、装置を示しているものと見なすことができる。例えば、図6のPCRFは、ステップ39のリバースDNSルックアップを実行するための装置を備えるものと見なすことができる(但し、これは、図9に示されるようなCPUによって実行されるプログラムを使用して、一実施形態で実現することができる)。
【0088】
図5から図8のPCRF、PCF及びBNGとして使用するために適している装置は、それぞれ図10から図12で示される。上述の具体的なネットワークとプロトコル以外のネットワークとプロトコルへの本発明の適用性のために、PCRFはポリシーサーバ(あるいは、ポリシー及び課金ルール機能)として参照することができ、PCFはポリシーサーバ(あるいはポリシー制御機能)として参照することができ、そして、BNGはゲートウェイノード(あるいは境界ゲートウェイノード)として参照することができる。
【0089】
3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへポリシーを配備する本発明の実施形態に従う方法が図13に示される。ポリシーは、非3GPPアクセスネットワークを介して、移動端末(例えば、UE)から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連する。図13のステップ群と図5から図8のステップ群との対応は以下で説明する。
【0090】
図10のポリシーサーバ(PCRF)は、図13のステップS1、S2a、S3及びS4をそれぞれ実行するように構成されている、部分P1、P2a、P3、及びP4を備える。図11のポリシーサーバ(PCF)は、図13のステップS5a、S6a及びS7aをそれぞれ実行するように構成されている、部分P5a、P6a、及びP7aを備える。図12のゲートウェイノード(BNG)は、図13のステップS5b、S6b及びS7bをそれぞれ実行するように構成されている、部分P5b、P6b、及びP7bを備える。部分P1はローカルIPアドレス受信ユニットである。部分P2aはアクセスネットワーク判定ユニットである。部分P3はポリシー制御セッション開始及び確立ユニットである。部分P4はポリシー提供ユニットである。部分P5aはポリシー制御セッション確立ユニットである。部分P6aはポリシー受信ユニットである。部分P7aはポリシー送信ユニット(あるいはポリシー配備準備ユニット)である。部分P5bはポリシー制御セッション確立ユニットである。部分P6bはポリシー受信ユニットである。部分P7bはポリシー配備ユニットである。これらのユニットは、ハードウェアで構成されていても良いし、上述のプログラムによって実現されても良いし、これらの組み合わせによって実現されても良い。例えば、図9を参照すると、これらのユニットの1つ以上のそれぞれは、プログラム記憶装置30からフェッチされ、CPU10によって実行される適切なプログラムステップによって効果的に提供され、CPU10は、データ記憶装置20から要求に応じてデータを取得する。1つ以上のユニットは、組み合わされていても良い。
【0091】
図13のステップS1では、ローカルIPアドレスが、部分1による3GPPコアネットワーク内のポリシーサーバ(PCRF)で受信される。ローカルIPアドレスは、接続の確立中に移動端末によって取得されたものである。先の要約の項目を参照すると、これは、一般的にはステップ(3)に対応し、また、ステップ(4)の一部に対応し、これは、ローカルIPアドレスの受信を示している。また、これは、一般的には、図6のステップ32、図7のステップ34、図8のステップ29に対応する。
【0092】
図13のステップS3では、3GPPコアネットワークから非3GPPアクセスネットワークへの、ポリシー制御セッションの確立がポリシーサーバ(PCRF)の部分P3によって開始される。このポリシー制御セッションは、他の部分では、ゲートウェイ制御セッションあるいはゲートウェイセッションとして参照される。ステップS3に密接に関連して、ステップS1で受信されるローカルIPアドレスは、共有IPアドレス割当情報を参照して接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークを判定するために(ステップS2a)あるいはその非3GPPアクセスネットワークの判定を可能にするために(ステップS2b)、ポリシーサーバ(PCRF)によって使用される。共有IPアドレス割当情報は、複数のそのような非3GPPアクセスネットワークに割り当てられる、それぞれが異なる範囲のローカルIPアドレスを設定する。ステップS2aは、ポリシーサーバ(PCRF)の部分P2aによって実行される。ステップS2aの代替としてのステップS2bは、3GPPコアネットワーク(3GPP DRAのような)の別のノードによって実行されることになる。先の要約の項目を参照すれば、ステップS2a/bとS3は、一般的には、ステップ(4)に対応する。ステップS3は、また、一般的には、図6のステップ38、図7のステップ40、図8のステップ35に対応する。ステップS2aは、また、一般的には、図6のステップ39、図8のステップ36に対応する。ステップS2bは、また、一般的には、図7のステップ43に対応する。
【0093】
これに関して、共有IPアドレス割当情報は、3GPPコアネットワークで保持されるDNSデータベースあるいは別のデータベースに記憶されていても良く、そうすることで、ステップS2a/bは、接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークを判定するためにローカルIPアドレスに基づいてデータベースにおけるルックアップ動作を実行すること、あるいは、ローカルIPアドレスに基づいてそのようなルックアップ動作を実行することを別のノードに実現可能にするために、その別のノードへローカルIPアドレスを提供することに関与する。DNSのオプションは、ステップ39のリバースDNSルックアップであるステップS2aとともに、図6を参照して第1の実施形態で記載される。DNSデータベース以外のデータベースを使用するオプションは、図7及び図8をそれぞれ参照する第2の実施形態及び第3の実施形態で記載される。
【0094】
第2の実施形態(図7)では、他のデータベースは3GPP DRAであり、これは、図7のステップ43の接続のために使用される非3GPPアクセスネットワークを判定することを3GPP DRAに可能にするために、図7のステップ42の3GPP DRAへローカルIPDアドレスを提供するポリシーサーバ(PCRF)を備える。第3の実施形態(図8)では、他のデータベースはポリシーサーバ(PCRF)によって保持され、これは、図8のステップ36の接続のために使用される非3GPP アクセスネットワークを判定するポリシーサーバ(PCRF)を備える。
【0095】
ステップS3の一方として、ポリシーサーバ(PCF)と非3GPPアクセスネットワークのゲートウェイノード(BNG)とは協働して、それぞれ部分P5aと部分P5bを使用するステップS5a及びステップS5bにおいて、ポリシー制御セッションの確立(上述のステップS3を参照して説明される3GPPコアネットワークによって開始されているポリシー制御セッションの確立)を支援する。先の要約の項目を参照すれば、ステップS5a/bはステップ(5)のいくつかの点に対応する。ステップS5aは、また、一般的には、図6のステップ38及び43、図7のステップ40及び48、図8のステップ35及び46に対応し、あるいは、ポリシーサーバ(PCF)に関連するこれらのステップの少なくとも一部に対応する。ステップS5bは、また、図6のステップ38及び43、図7のステップ40及び48、図8のステップ35及び46に対応し、あるいは、ゲートウェイノード(BNG)に関連するこれらのステップの少なくとも一部に対応する。
【0096】
ステップS4において、ポリシーサーバ(PCRF)の部分P4は、ステップS3、S5a及びS5bの結果として確立されるポリシー制御セッションを使用して非3GPPアクセスネットワークへポリシーを提供する。このポリシーは、確立された接続に関連する非3GPPアクセスネットワークにおける配備のためであり、そして、それについての使用は、一般的には、要約の項目と、要約の前の項目で、上述したものとなる。ステップS4は、図6のステップ47、図7のステップ52、図8のステップ50に対応する(それぞれ、QoSルールの提供に関連する)。
【0097】
ステップS6aとS6bにおいて、ポリシーは、ステップP6aとP6bを使用して、それぞれポリシーサーバ(PCF)とゲートウェイノード(BNG)によってポリシー制御セッションを介して受信される。ステップS6aは、一般的には、図6のステップ48、図7のステップ53、図8のステップ51に対応する。ステップS6bは、一般的には、図6のステップ51/52、図7のステップ56/57、図8のステップ54/55に対応する。
【0098】
ステップS7aにおいて、ポリシーサーバ(PCF)の部分P7aは、ゲートウェイノード(BNG)へポリシーを送信することによって、確立される接続に関連してポリシーの配備を準備して、そうすることで、ステップS7aはステップS6bに先行する。ステップS7aは、一般的には、図6のステップ51、図7のステップ56、図8のステップ54に対応する。
【0099】
ステップS7bにおいて、ゲートウェイノード(BNG)の部分P7bは、確立された接続に関連してポリシーを配備する。ステップS7bは、一般的には、図6のステップ52、図7のステップ57、図8のステップ55に対応する。
【0100】
上述のように、これは、Gxxインタフェースを使用してPCRFとBNGとの間で直接確立されるポリシー制御セッションに対して可能である。
【0101】
上述のポリシーはQoSポリシーであっても良いし、あるいはQoSポリシーを備えても良く、本発明の実施形態は、3GPPコアネットワークを非3GPPアクセスネットワークへの他のタイプのポリシーを配備のために有用である。3GPPコアネットワークは、進化型パケットコアネットワークを備えても良い。非3GPPアクセスネットワークは、BBFネットワークを備えても良い。
【0102】
3GPP TR23.839 V0.3.0は、S2c及びS2bを対象とする、BBFアクセス相互作用の研究あるいはサポートを立案している。S2a(上述のように)は、3GPP TR23.839 V0.3.0では対象とされていないが、本発明の実施形態に従うPCRFで開始されるゲートウェイ制御セッション確立をS2a、S2b及びS2cに対して使用することができることが当業者によって明らかであろう。
【0103】
本発明の範囲から逸脱することなく上述の実施形態を様々に変形することができることが当業者には理解されるであろう。例えば、上述の実施形態は3GPPネットワークの一部を参照して説明されているが、本発明の実施形態は、同様の機能コンポーネントを有する3GPPネットワークの後継となる同様のネットワークにも適用可能となることが容易に理解されるであろう。本願の請求項における用語「3GPP」と「非3GPP」は、それに従って解釈されるべきである。同様に、本発明の実施形態は、BBFのような非3GPPアクセスネットワークに制限されるものではなく、任意の非3GPPアクセスネットワークに適用可能である。
【0104】
付録
図4、6、7及び8のシグナリング図は、https://sourceforge.net/projects/msc-generator/から利用可能な「msc-generator」ツールを使用して生成したものである。このツールは、テキスト記述から通信アプリケーション用のシグナリング図(メッセージシーケンスチャート)を描画するためのツールである。完全性のために、図4、6、7及び8それぞれを生成するために使用される完全なテキスト記述を以下に含める。以下のテキスト記述は、添付のシグナリング図からは明らかでない更なる情報を伝えるために、いくつかの色付け及び陰影付け効果を含んでいる。
【0105】
【数1】

【0106】
【数2】

【0107】
【数3】

【0108】
【数4】

【0109】
【数5】

【0110】
【数6】

【0111】
【数7】

【0112】
【数8】

【0113】
【数9】

【0114】
【数10】

【0115】
【数11】

【0116】
【数12】

【0117】
【数13】

【0118】
【数14】

【0119】
【数15】

【0120】
【数16】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
非3GPPアクセスネットワークを介して移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連するポリシーを、前記3GPPコアネットワークから前記非3GPPアクセスネットワークへ配備する方法であって、
前記3GPPコアネットワークにおいて、
(a)前記接続の確立中に、前記移動端末によって取得されているローカルIPアドレスを受信するステップと、
(b)前記(a)ステップで受信される前記ローカルIPアドレスを使用して、前記3GPPコアネットワークから前記非3GPPアクセスネットワークへのポリシー制御セッションの確立を開始して、複数の前記非3GPPアクセスネットワークに割り当てられている、それぞれが異なるローカルIPアドレスの範囲を設定する共有IPアドレス割当情報を参照して前記接続のために使用される前記非3GPPアクセスネットワークを判定する、あるいはその判定を可能にするステップと、
(c)前記(b)ステップの結果として確立される前記ポリシー制御セッションを使用して前記非3GPPアクセスネットワークへ前記ポリシーとして、前記確立される接続に関連する前記非3GPPアクセスネットワークに配備するためのポリシーを提供するステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記(a)、(b)及び(c)ステップは、ポリシー及び課金ルール機能である、前記3GPPコアネットワークにおけるポリシーサーバによって実行される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記共有IPアドレス情報は、前記3GPPコアネットワークで保持されるDNSデータベースあるいは別のデータベースに記憶され、
前記(b)ステップは、前記接続のために使用される前記非3GPPアクセスネットワークを判定するために、前記ローカルIPアドレスに基づいて前記データベースにおけるルックアップ動作を実行する、あるいは、前記ローカルIPアドレスに基づくルックアップ動作を実行することを別のノードに実行することを可能にするために、前記別のノードへ前記ローカルIPアドレスを提供するステップを備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記別のデータベースは、DRAであり、前記接続のために使用される前記非3GPPアクセスネットワークを判定することを前記DRAへ可能にするために、該DRAへ前記ローカルIPアドレスを提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
請求項2に従属する場合において、前記別のデータベースは、前記ポリシーサーバで保持される
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
非3GPPアクセスネットワークを介して移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連するポリシーを、前記3GPPコアネットワークから前記非3GPPアクセスネットワークへ配備する方法であって、
前記非3GPPアクセスネットワークにおいて、
(a)前記3GPPコアネットワークから前記非3GPPアクセスネットワークへのポリシー制御セッションの確立を支援するステップであって、前記ポリシー制御セッションの確立は、前記接続の確立中に前記移動端末によって取得されるローカルIPアドレスを使用して前記3GPPコアネットワークによって開始されていて、前記ローカルIPアドレスは、複数の前記非3GPPアクセスネットワークに割り当てられている、それぞれが異なるローカルIPアドレスの範囲を設定する共有IPアドレス割当情報を参照して前記接続のために使用される前記非3GPPアクセスネットワークを判定する、あるいはその判定を可能にするものである、支援するステップと、
(b)前記(a)ステップの結果として確立される前記ポリシー制御セッションを使用して前記ポリシーを受信するステップと、
(c)前記確立される接続に関連して、前記(b)ステップで受信される前記ポリシーを配備する、あるいは配備のための準備をするステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項7】
前記(a)、(b)及び(c)ステップは、前記非3GPPアクセスネットワークにおける境界ゲートウェイノードであるゲートウェイノードによって、あるいは、前記非3GPPアクセスネットワークにおけるポリシー制御機能であるポリシーサーバによって、あるいは、前記ゲートウェイノードと前記ポリシーサーバとが協働することによって、実行される
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ポリシーは、QoSポリシーである、あるいはQoSポリシーを有する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記移動端末は、UEを含んでいる
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記3GPPコアネットワークは、進化型パケットコアネットワークを含んでいる
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記非3GPPアクセスネットワークは、BBFネットワークを含んでいる
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
非3GPPアクセスネットワークを介して移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連するポリシーを、前記3GPPコアネットワークから前記非3GPPアクセスネットワークへ配備するための該3GPPコアネットワークにおいて使用するための装置であって、
前記3GPPコアネットワークにおいて、
(a)前記接続の確立中に、前記移動端末によって取得されているローカルIPアドレスを受信するための手段と、
(b)前記受信される前記ローカルIPアドレスを使用して、前記3GPPコアネットワークから前記非3GPPアクセスネットワークへのポリシー制御セッションの確立を開始して、複数の前記非3GPPアクセスネットワークに割り当てられている、それぞれが異なるローカルIPアドレスの範囲を設定する共有IPアドレス割当情報を参照して前記接続のために使用される前記非3GPPアクセスネットワークを判定する、あるいはその判定を可能にするための手段と、
(c)前記確立される前記ポリシー制御セッションを使用して前記非3GPPアクセスネットワークへ前記ポリシーとして、前記確立される接続に関連する前記非3GPPアクセスネットワークに配備するためのポリシーを提供するための手段と
を有することを特徴とする装置。
【請求項13】
非3GPPアクセスネットワークを介して移動端末から3GPPコアネットワークへ確立される接続に関連するポリシーを、前記3GPPコアネットワークから前記非3GPPアクセスネットワークへ配備するための該3GPPコアネットワークにおいて使用するための装置であって、
(a)前記3GPPコアネットワークから前記非3GPPアクセスネットワークへのポリシー制御セッションの確立を支援するための手段であって、前記ポリシー制御セッションの確立は、前記接続の確立中に前記移動端末によって取得されるローカルIPアドレスを使用して前記3GPPコアネットワークによって開始されていて、前記ローカルIPアドレスは、複数の前記非3GPPアクセスネットワークに割り当てられている、それぞれが異なるローカルIPアドレスの範囲を設定する共有IPアドレス割当情報を参照して前記接続のために使用される前記非3GPPアクセスネットワークを判定する、あるいはその判定を可能にするものである、支援するための手段と、
(b)前記確立される前記ポリシー制御セッションを使用して前記ポリシーを受信するための手段と、
(c)前記確立される接続に関連して、前記受信される前記ポリシーを配備する、あるいは配備のための準備をするための手段と
を有することを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法を実行するための装置を制御するためのプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラムを含む記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図5】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図4A】
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【図6A】
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【図7A】
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【図8A】
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【公表番号】特表2013−516821(P2013−516821A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546405(P2012−546405)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【国際出願番号】PCT/EP2010/068490
【国際公開番号】WO2011/082895
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】