説明

ゲーム提供装置および携帯端末

【課題】携帯端末を利用してゲーム参加者間の公平を担保しながら数日に亘ってビンゴゲームを遂行することができるようにする。
【解決手段】運用システムのデータベースサーバ110からビンゴカードデータをダウンロードし、キー入力部230を操作して入力した数値情報は、数値情報解読部222によって解読され、ビンゴ番号に変換される。照合部223は、ビンゴ番号とビンゴカードデータとを照合し、判定部224は、リーチ状態およびビンゴ状態の有無を判定する。判定の結果、リーチまたはビンゴであると判定された場合、運用サーバ100に対して報知される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲーム提供装置および携帯端末に関し、特に、携帯端末を利用してビンゴゲームを提供するゲーム提供装置および携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ビンゴゲームは、5×5四方の各マス目に番号(ビンゴ番号)が記載されたビンゴカードをゲーム参加者に配布し、いち早く縦・横・斜めのいずれか1列の各マス目をラッキー番号で揃わせるゲームである。通常、ビンゴカードには、1から75までの番号のうち任意の24個の番号が中央を除く各マス目に記載されており、中央はフリースポットとして最初から有効とされている。進行役が無作為に1から75までの番号のうちの1つを重複しないように順次選択し発表する。ゲーム参加者は、手持ちのビンゴカードの中にその番号と同一の番号があればその部分が有効となるため、有効部分に印をつけたり穴を開けたりして判別できるようにする。これを繰り返すことにより、縦・横・斜めのいずれか1列を構成する各マス目の全ての数字が揃って有効になった場合、ビンゴとなる。残り1個が有効となればビンゴが成立する状態をリーチという。ビンゴゲームは各種イベント等で行われ、ビンゴになった参加者には、主催者側が用意した景品が贈呈されるといったことが行われている。
【0003】
また、1から75までの番号のうちの1つを暗号化した有効番号を発表し、ゲーム参加者が暗号化された有効番号を携帯端末に入力すると、携帯端末に備えられた解読プログラムによってその有効番号が解読されてビンゴ番号に変換されるようにし、不正にビンゴ番号を入力してビンゴを成立させるというができないようにし、ゲーム参加者間の公平を担保しながら、ビンゴゲームを数日に亘って行うことができるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−149983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の方法では、携帯端末上でJavaアプレット(Javaは登録商標)を実行させることによって入力された有効番号の解読、リーチおよびビンゴの確認、およびゲームサーバへの報知を行うようにしているため、ゲーム終了まで常時ゲームサーバに接続した状態にしておかなければならない等、使い勝手が悪く、実現可能性が低いという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、携帯端末を利用してゲーム参加者間の公平を担保しながら数日に亘ってビンゴゲームを遂行することができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯端末は、情報処理を実行する情報処理部を有する携帯端末において、前記情報処理部が、ビンゴカードデータを取得する取得手段と、前記情報処理部が、前記ビンゴカードデータを記憶部に記憶させるビンゴカードデータ記憶手段と、前記情報処理部が、入力部より入力されたビンゴ番号情報をビンゴ番号に変換する変換手段と、前記情報処理部が、前記ビンゴ番号を前記記憶部に記憶させるビンゴ番号記憶手段と、前記情報処理部が、前記ビンゴ番号と前記ビンゴカードデータを照合し、前記ビンゴカードデータの中に前記ビンゴ番号が存在するか否かを判定する照合手段と、前記情報処理部が、前記ビンゴ番号に基づいて、リーチか否かを判定するリーチ判定手段と、前記情報処理部が、前記ビンゴ番号に基づいて、ビンゴか否かを判定するビンゴ判定手段と、を備える。
【0008】
本発明のゲーム提供装置は、情報処理を実行する情報処理部を有するゲーム提供装置において、前記情報処理部が、ビンゴカードデータを生成する生成手段と、前記情報処理部が、前記生成された前記ビンゴカードデータを携帯端末に提供する提供手段と、前記情報処理部が、前記ビンゴカードデータを提供先の前記携帯端末の識別情報とともに互いに関連付けて記憶装置に記憶させるビンゴカードデータ記憶手段と、前記情報処理部が、前記携帯端末より通信回線を介して送信されてきた有効番号を受信し、ビンゴ番号に変換する変換手段と、前記情報処理部が、変換された前記ビンゴ番号を前記携帯端末の識別情報に関連付けて記憶装置に記憶させるビンゴ番号記憶手段と、前記情報処理部が、前記ビンゴ番号が前記携帯端末に提供した前記ビンゴカードデータに含まれるか否かを照合する照合手段と、前記情報処理部が、前記記憶装置に記憶されているビンゴ番号と前記ビンゴカードデータとに基づいて、リーチか否かを判定するリーチ判定手段と、前記情報処理部が、前記記憶装置に記憶されているビンゴ番号と前記ビンゴカードデータとに基づいて、ビンゴか否かを判定するビンゴ判定手段と、前記情報処理部が、前記判定の結果を前記携帯端末に報知する報知手段と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、携帯端末を利用してゲーム参加者間の公平を担保しながら数日に亘ってビンゴゲームを遂行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施の一形態を図1乃至図16に基づいて説明する。図1は、本発明が適用されるビンゴゲーム運用システムの第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態は、ビンゴゲームの開始から進行および終了までを管理し、ビンゴゲームを運用する運用システム100と、ゲーム参加者が所持する携帯端末200とから構成され、各々はインターネット300等の通信回線により接続されて各種データを送受信することができるようになっている。
【0011】
運用システム100は、LAN150により相互に接続されたデータベースサーバ110と、Webサーバ120と、ネットワークサーバ130と、ルータ140等から構成されている。
【0012】
データベースサーバ110は、後述するように、携帯端末200に配信したビンゴカードデータが各セッション毎に格納されるビンゴカードテーブルと、ビンゴゲームの各セッション毎に発表したビンゴ番号を格納するビンゴ番号テーブル等を有している。即ち、ビンゴゲームは、複数のセッションで提供することができ、各セッションは時間的に重なる場合もあり得る。
【0013】
Webサーバ120は、各種情報処理を行うようになっている。データベースサーバ110およびWebサーバ120は、ネットワークサーバ130、ルータ140を介して、インターネット400経由で携帯端末200とそれぞれ通信を行うことができるようになっている。ネットワークサーバ130は、ファイアウォール機能等を実行するようになっている。
【0014】
データベースサーバ110は、図示しないCPU、ROM、RAM等で構成される制御部を有し、図示しないバスを介して接続された通信インタフェースから、LAN150、ネットワークサーバ130、およびルータ140を介して携帯端末200と通信を行うことができるようになっている。また、制御部にはバスおよび図示しないI/O機器制御部を介して、キーボード、表示器、プリンタ、およびハードディスクドライブ装置等がそれぞれ接続されており、ハードディスクドライブ装置に後述するビンゴカードテーブル、ビンゴ番号テーブル等が記憶されている。制御部は、ビンゴカードおよびビンゴ番号を生成するようになっている。
【0015】
携帯端末200は、各種処理を実行する制御部210と、複数のキーからなるキー入力部230と、各種情報を表示する表示部240と、入力された音声に対応する音声信号を出力するマイク250と、音声や効果音等を出力するスピーカ260と、インターネット300を介して運用システム100と通信を行う通信部270と、不揮発性メモリ等からなる記憶部280等から構成されている。
【0016】
制御部210は、キー入力部230からのキー入力を制御するキー入力制御部211と、表示部240を制御する表示制御部212と、通信部270を制御する通信制御部213と、図示しないRAM(Random Access Memory)等から構成され、RAMには、記憶部280から読み出されたアプリケーション220が展開されている。アプリケーション220は、この例ではビンゴゲームに参加するためのものであり、後述する暗号化された数値情報の入力を制御する数値情報入力部221と、数値情報を解読してビンゴ番号に変換する数値情報解読部222と、ビンゴ番号と、ビンゴカードデータとを照合する照合部223と、照合の結果、リーチまたはビンゴになったか否かを判定する判定部224等から構成されている。
【0017】
記憶部280には、運用システム100からダウンロードしたアプリケーション220と、運用システム100から配信されたビンゴカードデータと、キー入力部230より入力された暗号化された数値情報のうち、ビンゴ番号に変換可能な有効番号等が記憶されている。
【0018】
図2は、携帯端末200の構成例および画面表示例を示している。この場合、表示部240には、運用システム100より配信されたビンゴカードデータに対応するビンゴカードと、キー入力部230より入力された暗号化された数値情報が表示される数値情報表示欄22と、チェックボタン23と、ビンゴ番号表示欄24とが表示されている。
【0019】
ビンゴカードは、この例では、第1列には、左から番号「1」、「16」、「31」、「46」、「61」が並び、第2列には、左から番号「2」、「17」、「32」、「47」、「64」が並び、第3列には、左から番号「3」、「18」、マルチ番号「B」、「48」、「63」が並び、第4列には、左から番号「4」、「19」、「34」、「49」、「64」が並び、第5列には、左から番号「5」、「20」、「35」、「50」、「65」が並んでいる。
【0020】
携帯端末200のアプリケーション220の数値情報入力部221は、暗号化された数値情報がキー入力部230から入力されると、この数値情報を数値情報表示欄22に表示し、チェックボタン23が操作されたとき、数値情報解読部222がこの数値情報を解読し、ビンゴ番号に変換する。数値情報がビンゴ番号に変換された場合、この数値情報は有効番号とされ、記憶部280に記憶される。変換されたビンゴ番号は、ビンゴ番号表示欄24に表示される。解読済みのビンゴ番号のうち、ビンゴカードデータに存在するものは、ハイライト表示される。図2の例では、番号「61」、「47」、「18」、「5」と、マルチ番号「B」がそれぞれハイトライト表示されている。
【0021】
図2の例では、ビンゴ番号表示欄24に表示されている番号「47」が、新たにラッキーナンバ(ビンゴカードに存在する番号)としてビンゴカードに追加されたので、番号「61」、「47」、「5」、及びマルチ番号「B」からなる斜列において、ビンゴ番号「19」を当選番号とするリーチ状態となっている。
【0022】
ここで、ビンゴ番号「19」に対応する数値情報(有効番号)は、例えば、「7603825340」とすることができ、ビンゴ番号「1」に対応する有効番号は、例えば、「7303222940」とすることができ、ビンゴ番号「75」に対応する有効番号は、例えば、「5624037760」とすることができる。
【0023】
図3は、リーチ状態となった場合の表示画面例を示している。図3に示すように、携帯端末200のアプリケーション220の照合部223によって、表示部240に表示されているビンゴカードのビンゴカードデータと、これまで取得したビンゴ番号とが照合され、判定部224により、番号「61」、「47」、「5」、及びマルチ番号「B」からなる斜列によってリーチ状態であると判定された場合、図2の表示画面において、数値情報表示欄22およびチェックボタン23が消去され、ビンゴ番号表示欄24と、メッセージ表示欄26と、報告ボタン27が表示される。
【0024】
メッセージ表示欄26には、「リーチ! もう一歩でビンゴですね。」が表示される。ゲーム参加者により報告ボタン27が操作されると、運用システム100に対してリーチ状態であることが報知される。即ち、携帯端末の識別情報と、リーチ状態であることを示すデータがインターネット300を介して運用システム100に送信される。
【0025】
図4は、ビンゴ状態となった場合の表示画面例を示している。図4に示すように、携帯端末200のアプリケーション220の照合部223によって、表示部240に表示されているビンゴカードのビンゴカードデータと、これまで取得したビンゴ番号とが照合され、判定部224により、番号「61」、「47」、「5」、「19」、及びマルチ番号「B」からなる斜列によってビンゴ状態であると判定された場合、図2の表示画面において、ビンゴ番号表示欄24には、番号「19」が表示され、メッセージ表示欄26には、「ビンゴ!おめでとうございます!」が表示される。
【0026】
ゲーム参加者により報告ボタン27が操作されると、運用システム100に対してビンゴ状態であることが報知される。即ち、携帯端末の識別情報と、ビンゴ状態であることを示すデータがインターネット300を介して運用システム100に送信される。
【0027】
図5は、各店に配布された有効番号と、有効番号がビンゴ番号に変換されてビンゴゲームが進行していく様子を示している。この例では、4桁の暗号化された有効番号「0431」が復号され、ビンゴ番号「49」に変換されている。有効番号には乱数を含ませることができる。ゲーム参加者は、ゲーム参加者に配信されたビンゴカードに記載された番号とビンゴ番号とを照合し、ビンゴ番号がビンゴカードに記載されていればその番号をラッキーナンバとする。ラッキーナンバが縦、横、または斜めのいずれか1列の各マス目に揃った場合、ビンゴとなる。
【0028】
図6は、運用システム100のデータベースサーバ110において、ゲームセッションを設定するためのゲームセッション設定画面例を示している。このゲームセッション設定画面には、セッション番号を入力するためのセッション番号入力欄31と、ゲーム名登録欄32と、ゲーム期間の開始日設定欄33と、終了日設定欄34と、コメント入力欄35と、ゲームタイプを選択するためのプルダウンメニューからなるゲームタイプ設定欄36と、加盟店一覧表示欄37と、ゲーム参加店一覧表示欄38と、選択ボタン39と、全選択ボタン40と、口数入力欄41と、取消ボタン42と、全取消ボタン43等から構成される。ゲームタイプは、有効番号の有効期限を示している。「日替わり」の場合、有効番号の有効期限は発表されてから1日である。
【0029】
この例では、セッション番号入力欄31には「01」が入力され、ゲーム名登録欄32には「XX商店街歳末ビンゴ」が入力され、ゲーム期間の開始日設定欄33には「06/11/01」が入力され、終了日設定欄34には「06/12/31」が入力され、コメント入力欄35には「恒例!XX商店街歳末ビンゴゲーム開催」が入力され、ゲームタイプ設定欄36では「日替わり」が選択され、加盟店一覧表示欄37には、「01:XX商店、02:YY商店、04:AA居酒屋、06:CC居酒屋、08:KK雑貨店、09:LL雑貨店」が表示され、ゲーム参加店一覧表示欄38には、ゲーム加盟店から選択された参加店として「03:ZZ商店、05:BB居酒屋、07:JJ雑貨店」が表示され、口数入力欄41には、「1」が表示されている。
【0030】
図7は、各商店等において順次発表される暗号化された有効番号を示している。これらの有効番号がビンゴ番号に変換される。
【0031】
図8は、データベースサーバ110において管理されるビンゴカードテーブルの例を示している。ビンゴカードテーブルは、各ビンゴカードに割り当てられたユニークな番号と、ビンゴカードを構成するビンゴカードデータと、配信開始日と、有効期限等の各項目のデータからなるレコードによって構成されている。
【0032】
この例では、番号が「1」のビンゴカードのビンゴカードデータは、「1,2,3,4,・・・」、配信開始日は「20061101」、有効期限は「20061231」、番号が「2」のビンゴカードのビンゴカードデータは、「11,12,13,14,・・・」、配信開始日は「20061101」、有効期限は「20061231」、番号が「3」のビンゴカードのビンゴカードデータは、「21,22,23,24,・・・」、配信開始日は「20061101」、有効期限は「20061231」等となっている。
【0033】
図9は、データベースサーバ110によって管理されるビンゴ番号テーブルの例を示している。ビンゴ番号テーブルは、各ビンゴ番号に割り当てられたユニークな番号と、ビンゴ番号と、配信日と、有効期限等の各項目のデータからなるレコードによって構成されている。
【0034】
この例では、番号が「1」に対応するビンゴ番号は「47」、配信日は「20061101」、有効期限は「20061101」、番号が「2」に対応するビンゴ番号は「31」、配信日は「20061102」、有効期限は「20061102」、番号が「3」に対応するビンゴ番号は「16」、配信日は「20061103」、有効期限は「20061103」、番号が「4」に対応するビンゴ番号は「61」、配信日は「20061104」、有効期限は「20061104」等となっている。
【0035】
図10は、携帯端末200が運用システム100からビンゴカードデータをダウンロードする手順を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、携帯端末200の通信制御部213は、通信部270を制御し、インターネット300経由で運用システム100のWebサーバ120が提供するビンゴゲームサイトにアクセスする。
【0036】
次に、ステップS2において、ビンゴカードデータのダウンロードを要求する。ステップS3においては、ビンゴカードデータがインターネット経由で運用システム100から送信されてきたか否かが判定される。
【0037】
その結果、ビンゴカードデータが送信されてきていないと判定された場合、ステップS3の処理が繰り返し実行される。一方、ビンゴカードデータが送信されてきたと判定された場合、ステップS4に進む。ステップS4においては、受信したビンゴカードデータが記憶部280に供給され、保存される。その後、本処理を終了する。
【0038】
図11は、携帯端末200のアプリケーション220によって、数値情報の入力およびビンゴおよびリーチ判定が行われる手順を示すフローチャートである。まず、ステップS11において、数値情報入力部221により、キー入力部220が操作されて数値情報が入力されたか否かが判定される。数値情報が入力されていないと判定された場合、ステップS11の処理が繰り返し実行される。一方、数値情報が入力されたと判定された場合、ステップS12に進む。
【0039】
ステップS12においては、数値情報解読部222により、入力された数値情報はビンゴ番号に変換可能であるか否かが判定される。数値情報は、所定の方法でビンゴ番号が暗号化されたものであり、でたらめに入力された数字は、高い確率でビンゴ番号に変換できない無効数字となる。
【0040】
判定の結果、ビンゴ番号に変更不可能であると判定された場合、ステップS21に進み、入力された数値情報は廃棄され、ステップS22に進む。一方、ビンゴ番号に変換可能であると判定された場合、ステップS13に進み、変換されたビンゴ番号または有効番号が記憶部280に記憶される。
【0041】
次に、ステップS14に進み、照合部223により、ビンゴカードを構成するビンゴカードデータと、入力された数値情報が変換されたビンゴ番号とが照合される。次に、ステップS15において、ビンゴ番号がビンゴカードに存在する場合、そのビンゴ番号はラッキー番号とされ、表示部240において、図2乃至図4等に示したように強調表示(ハイライト表示)される。
【0042】
次に、ステップS16において、判定部224により、ビンゴであるか否かが判定される。その結果、ビンゴではないと判定された場合、ステップS18に進む。一方、ビンゴであると判定された場合、ステップS17に進み、ビンゴ処理が実行される。即ち、図4に示したように、表示部240のメッセージ表示欄26にメッセージ「ビンゴ!おめでとうございます!」が表示される。この状態で、報告ボタン27が操作されると、ステップS20に進み、ビンゴであることを示すデータと、携帯端末200の識別情報が通信部270を介してインターネット300経由で運用サーバ100に送信される。
【0043】
ステップS18においては、リーチであるか否かが判定される。その結果、リーチではないと判定された場合、ステップS22に進む。一方、リーチであると判定された場合、ステップS19に進み、リーチ処理が実行される。即ち、図3に示したように、表示部240のメッセージ表示欄26にメッセージ「リーチ!もう一歩でビンゴですね。」が表示される。この状態で、報告ボタン27が操作されると、ステップS20に進み、リーチであることを示すデータと、携帯端末200の識別情報が通信部270を介してインターネット300経由で運用サーバ100に送信される。
【0044】
ステップS22においては、アプリケーションの終了が指示されたか否かが判定される。その結果、アプリケーションの終了が指示されていないと判定された場合、ステップS11に戻り、ステップS11以降の処理が繰り返し実行される。一方、アプリケーションの終了が指示されたと判定された場合、本処理を終了する。
【0045】
図12は、運用システム100を構成するデータベースサーバ110の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS31において、携帯端末200からリーチ報告があったか否かが判定される。即ち、リーチであることを示すデータと携帯端末200の識別情報が送信されてきたか否かが判定される。その結果、リーチであることを示すデータと携帯端末200の識別情報が送信されてきていないと判定された場合、ステップS34に進む。
【0046】
一方、リーチであることを示すデータと携帯端末200の識別情報が送信されてきたと判定された場合、ステップS32に進む。ステップS32においては、図示しない記憶装置に記憶しているリーチとなった携帯端末数(リーチ端末数)を更新する。次に、ステップS33において、更新されたリーチ端末数を各携帯端末200に報知する。これにより、各携帯端末200の表示部240には、リーチ端末数が表示されることになる。その後、本処理を終了する。
【0047】
一方、ステップS34においては、携帯端末200からビンゴ報告があったか否かが判定される。即ち、ビンゴであることを示すデータと携帯端末200の識別情報が送信されてきたか否かが判定される。その結果、ビンゴであることを示すデータと携帯端末200の識別情報が送信されてきていないと判定された場合、本処理を終了する。
【0048】
一方、ビンゴであることを示すデータと携帯端末200の識別情報が送信されてきたと判定された場合、ステップS35に進む。ステップS35においては、図示しない記憶装置に記憶しているビンゴとなった携帯端末数(ビンゴ端末数)を更新する。次に、ステップS36において、更新されたビンゴ端末数と用意している景品数とに基づいて、提供可能な残りの景品数を算出し、算出した残りの景品数とビンゴ端末数を各携帯端末200に報知する。これにより、各携帯端末200の表示部240には、残りの景品数とビンゴ端末数が表示されることになる。その後、本処理を終了する。
【0049】
図13は、本発明が適用されるビンゴゲーム運用システム100の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態は、ビンゴゲームの開始から進行および終了までを管理し、ビンゴゲームを運用する運用システム100と、ゲーム参加者が所持する携帯端末200とから構成され、各々はインターネット300等の通信回線により接続されて各種データを送受信することができるようになっている。
【0050】
運用システム100は、LAN150により相互に接続されたデータベースサーバ110と、Webサーバ120と、ネットワークサーバ130と、ルータ140等から構成されている。
【0051】
データベースサーバ110は、携帯端末200に配信したビンゴカードデータが各セッション毎に格納されるビンゴカードテーブルと、ビンゴゲームの各セッション毎に発表したビンゴ番号を格納するビンゴ番号テーブルと、ゲームに参加しているゲーム参加者が所持する各携帯端末毎の各種情報が格納されるゲーム管理テーブル等を有している。
【0052】
図14は、ゲーム管理テーブルの例を示している。図14に例示したゲーム管理テーブルは、例えば、携帯端末の識別番号(携帯端末ID)、携帯端末のメールアドレス、ダウンロードしたビンゴカードの番号、発表されたビンゴ番号のうち、ダウンロードしたビンゴカードに含まれるもの(ラッキー番号)の履歴、リーチおよびビンゴの判定結果等の各項目のデータを格納したレコードから構成されている。
【0053】
Webサーバ120は、各種情報処理を行うようになっている。データベースサーバ110およびWebサーバ120は、ネットワークサーバ130、ルータ140を介して、インターネット400経由で携帯端末200とそれぞれ通信を行うことができるようになっている。ネットワークサーバ130は、ファイアウォール機能等を実行するようになっている。
【0054】
携帯端末200は、各種処理を実行する制御部210と、複数のキーからなるキー入力部230と、各種情報を表示する表示部240と、入力された音声に対応する音声信号を出力するマイク250と、音声や効果音等を出力するスピーカ260と、インターネット300を介して運用システム100と通信を行う通信部270と、不揮発性メモリ等からなる記憶部280等から構成されている。
【0055】
制御部210は、キー入力部230からのキー入力を制御するキー入力制御部211と、表示部240を制御する表示制御部212と、通信部270を制御する通信制御部213と、図示しないRAM(Random Access Memory)等から構成され、RAMには、記憶部280から読み出されたアプリケーション220が展開されている。アプリケーション220は、この例ではビンゴゲームに参加するためのものであり、暗号化された数値情報の入力を制御する数値情報入力部221と、入力された数値情報を運用システム100に送信する数値情報送信部225等から構成されている。記憶部280には、運用システム100からダウンロードしたアプリケーション220等が記憶されている。
【0056】
ゲーム参加者が携帯端末200のキー入力部230のキーを操作すると、操作されたキーに対応する数値情報が数値情報入力部221の制御によって取り込まれる。この数値情報は、数値情報送信部225の制御により、通信部270を介してインターネット300経由で運用システム100に送信される。
【0057】
図15は、データベースサーバ110が携帯端末200に対してビンゴカードデータを配信する手順を示すフローチャートである。まず、ステップ41において、携帯端末200よりビンゴカードデータの配信要求があったか否かが判定される。
【0058】
ビンゴカードデータの配信要求がなかったと判定された場合、ステップS41の処理が繰り返し実行される。一方、ビンゴカードデータの配信要求があったと判定された場合、ステップS42に進む。
【0059】
ステップS42においては、配信要求を行った携帯端末200に対してビンゴカードデータを配信する。その後、ステップS43において、配信先の携帯端末200の識別情報(携帯端末ID)と、配信したビンゴカードのカード番号等の項目のデータを含むレコードをゲーム管理テーブルに追加する。
【0060】
次に、ステップS44において、処理の終了が指示されたか否かが判定される。処理の終了が指示されていないと判定された場合、ステップS41に戻り、ステップS41以降の処理が繰り返し実行される。一方、処理の終了が指示されたと判定された場合、本処理を終了する。
【0061】
図16は、データベースサーバ110によるゲーム管理処理の手順を示すフローチャートである。まず、ステップS51において、データベースサーバ110の制御部により、携帯端末200から数値情報が送信されてきたか否かが判定される。数値情報が送信されてきていないと判定された場合、ステップS51の処理が繰り返し実行される。一方、数値情報が送信されてきたと判定された場合、ステップS52に進む。
【0062】
ステップS52においては、携帯端末200から送信されてきた数値情報を解読し、ビンゴ番号に変更可能であるか否かが判定される。その結果、ビンゴ番号に変換できない無効な番号であると判定された場合、ステップS51に戻り、ステップS51の処理が繰り返し実行される。一方、ビンゴ番号に変換可能な有効番号であると判定された場合、ステップS53に進む。
【0063】
ステップS53においては、変換されたビンゴ番号が、送信元の携帯端末の識別情報(携帯端末ID)に対応付けられて、ゲーム管理テーブルのレコードとして保存される。
【0064】
次に、ステップS54において、携帯端末200より送信されてきた数値情報に対応するビンゴカードデータの中に、受信した数値情報に対応する変換後のビンゴ番号が存在するか否かが判定される。その結果、携帯端末200より送信されてきた数値情報に対応するビンゴカードデータの中に、受信した数値情報に対応する変換後のビンゴ番号が存在しないと判定された場合、ステップS51に戻り、ステップS51以降の処理が繰り返し実行される。
【0065】
一方、携帯端末200より送信されてきた数値情報に対応するビンゴカードデータの中に、受信した数値情報に対応する変換後のビンゴ番号が存在すると判定された場合、ステップS55に進む。ステップS55においては、ビンゴカードの中のラッキー番号(ビンゴ番号と一致する番号)がハイライト表示されるビンゴカードを携帯端末200の表示部240に表示させるためのWebページが生成され、インターネット300を介して携帯端末200に送信される。その結果、携帯端末200の表示部240には、ビンゴカードが表示されるとともに、ラッキー番号がハイライト表示される。
【0066】
次に、ステップS56において、データベースサーバ110の制御部により、ゲーム管理テーブルに保存されている携帯端末200から送信されてきた数値情報のうち、ビンゴ番号に変換可能なもの(有効番号)の変換後のビンゴ番号に基づいて、リーチ状態にあるか否かが判定される。その結果、リーチ状態にはないと判定された場合、ステップS58に進む。一方、リーチ状態にあると判定された場合、ステップS57に進む。
【0067】
ステップS57においては、リーチであることを示す情報、例えば、図3に示したメッセージ「リーチ!もう一歩でビンゴですね。」等のリーチ情報が表示されるようなWebページが生成され、携帯端末200に送信される。その結果、携帯端末200の表示部240には、ビンゴカードが表示されるとともに、メッセージ表示欄26には、メッセージ「リーチ!もう一歩でビンゴですね。」が表示される。その後、ステップS60に進む。
【0068】
ステップS58においては、ビンゴ状態にあるか否かが判定される。その結果、ビンゴ状態にはないと判定された場合、ステップS60に進む。一方、ビンゴ状態にあると判定された場合、ステップ59に進む。ステップS59においては、ビンゴであることを示す情報、例えば、図4に示したメッセージ「ビンゴ!おめでとうございます!」等のビンゴ情報が表示されるようなWebページが生成され、携帯端末200に送信される。その結果、携帯端末200の表示部240には、ビンゴカードが表示されるとともに、メッセージ表示欄26には、メッセージ「ビンゴ!おめでとうございます!」が表示される。その後、ステップS60に進む。
【0069】
ステップS60においては、処理の終了が指示されたか否かが判定される、その結果、処理の終了が指示されていないと判定された場合、ステップS51に戻り、ステップS51以降の処理が繰り返し実行される。一方、処理の終了が指示されたと判定された場合、本処理を終了する。
【0070】
なお、上記実施の形態の構成および動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明が適用されるビンゴゲーム運用システムの第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】携帯端末の構成例および画面表示例を示す図である。
【図3】リーチ状態となった場合の表示画面例を示す図である。
【図4】ビンゴ状態となった場合の表示画面例を示す図である。
【図5】各店に配布された有効番号と、有効番号がビンゴ番号に変換されてビンゴゲームが進行していく様子を示す図である。
【図6】運用システムのデータベースサーバにおいて、ゲームセッションを設定するためのゲームセッション設定画面例を示す図である。
【図7】各商店等において順次発表される暗号化された有効番号の例を示す図である。
【図8】データベースサーバにおいて管理されるビンゴカードテーブルの例を示す図である。
【図9】データベースサーバによって管理されるビンゴ番号テーブルの例を示す図である。
【図10】携帯端末が運用システムからビンゴカードデータをダウンロードする手順を示すフローチャートである。
【図11】携帯端末のアプリケーションによって、数値情報の入力およびビンゴおよびリーチ判定が行われる手順を示すフローチャートである。
【図12】運用システムを構成するデータベースサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明が適用されるビンゴゲーム運用システムの第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図14】ゲーム管理テーブルの例を示す図である。
【図15】データベースサーバが携帯端末に対してビンゴカードデータを配信する手順を示すフローチャートである。
【図16】データベースサーバによるゲーム管理処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
S4…ビンゴカードデータ記憶手段、222…数値情報解読部(変換手段)、S12…変換手段、S13…ビンゴ番号記憶手段、223…照合部(照合手段)、224…判定部(リーチ判定手段、ビンゴ判定手段)、S16…ビンゴ判定手段、S18…リーチ判定手段、270…通信部(取得手段)、280…記憶部、S32…提供手段、S33…ビンゴカードデータ記憶手段、S42…変換手段、S43…ビンゴ番号記憶手段、S44…照合手段、S46…リーチ判定手段、S48…ビンゴ判定手段、S47,S49…報知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理を実行する情報処理部を有する携帯端末において、
前記情報処理部が、ビンゴカードデータを取得する取得手段と、
前記情報処理部が、前記ビンゴカードデータを記憶部に記憶させるビンゴカードデータ記憶手段と、
前記情報処理部が、入力部より入力されたビンゴ番号情報をビンゴ番号に変換する変換手段と、
前記情報処理部が、前記ビンゴ番号を前記記憶部に記憶させるビンゴ番号記憶手段と、
前記情報処理部が、前記ビンゴ番号と前記ビンゴカードデータを照合し、前記ビンゴカードデータの中に前記ビンゴ番号が存在するか否かを判定する照合手段と、
前記情報処理部が、前記ビンゴ番号に基づいて、リーチか否かを判定するリーチ判定手段と、
前記情報処理部が、前記ビンゴ番号に基づいて、ビンゴか否かを判定するビンゴ判定手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記情報処理部は、リーチまたはビンゴであると判定されたとき、リーチまたはビンゴであることをサーバに報知する報知手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記情報処理部は、リーチであることを前記サーバに報知した後、前記サーバより送信されてきた全リーチ端末数を示すデータを受信し、表示装置に表示するリーチ端末数表示手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記情報処理部は、ビンゴであることを前記サーバに報知した後、前記サーバより送信されてきた全ビンゴ端末数および残り景品数を示すデータを受信し、表示装置に表示するビンゴ端末数表示手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【請求項5】
情報処理を実行する情報処理部を有するゲーム提供装置において、
前記情報処理部が、ビンゴカードデータを生成する生成手段と、
前記情報処理部が、前記生成された前記ビンゴカードデータを携帯端末に提供する提供手段と、
前記情報処理部が、前記ビンゴカードデータを提供先の前記携帯端末の識別情報とともに互いに関連付けて記憶装置に記憶させるビンゴカードデータ記憶手段と、
前記情報処理部が、前記携帯端末より通信回線を介して送信されてきた有効番号を受信し、ビンゴ番号に変換する変換手段と、
前記情報処理部が、変換された前記ビンゴ番号を前記携帯端末の識別情報に関連付けて記憶装置に記憶させるビンゴ番号記憶手段と、
前記情報処理部が、前記ビンゴ番号が前記携帯端末に提供した前記ビンゴカードデータに含まれるか否かを照合する照合手段と、
前記情報処理部が、前記記憶装置に記憶されているビンゴ番号と前記ビンゴカードデータとに基づいて、リーチか否かを判定するリーチ判定手段と、
前記情報処理部が、前記記憶装置に記憶されているビンゴ番号と前記ビンゴカードデータとに基づいて、ビンゴか否かを判定するビンゴ判定手段と、
前記情報処理部が、前記判定の結果を前記携帯端末に報知する報知手段と、
を備えることを特徴とするゲーム提供装置。
【請求項6】
前記情報処理部が、少なくとも前記ビンゴカードデータが有効な期間と、前記ビンゴ番号の変更周期の設定値を設定するための設定項目を表示装置に表示し、入力装置を操作して入力された前記設定項目に対する設定値を前記記憶装置に記憶させる設定手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項5に記載のゲーム提供装置。
【請求項7】
前記設定手段は、ゲームに参加する加盟店を設定するための設定項目と、ゲーム名を設定するための設定項目と、口数を設定するための設定項目と、ビンゴ最大数を設定するための設定項目の少なくともいずれかを前記表示装置にさらに表示し、前記入力装置を操作して入力された各設定項目に対する設定値を前記記憶装置に記憶させる
ことを特徴とする請求項6に記載のゲーム提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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