説明

コイル電圧サンプリングコントロール電源転換器

【課題】安定性、信頼性の高いコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器を提供する。
【解決手段】入力電路1、変圧器T及び出力電路2を備え、入力電路1はスイッチパーツ11、コントロールスイッチパーツ動作のコントロール器12及びコイル電圧サンプリング装置13を有する。コイル電圧サンプリング装置13は、一次側コイル電圧の急速に下がるマイナス電圧を測定し、コントロール器12に影響出来る入力電圧値を出力する。また、変圧器Tは、一次側コイルN1、N2を有し、スイッチパーツ11及びコイル電圧サンプリング装置13に連接し、二次側コイルN3を有する。出力電路2は、変圧器Tの二次側コイルN3に連接し、出力端Voutを有する。これによりコイル電圧サンプリング装置13は、変圧器Tの一次側コイル電圧の設定参考ポイント電圧を測定し、コントロール器12は応用コントロールすることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器に関し、特に変圧器一次側のコイル電圧サンプリング装置によって変圧器一次側コイル設定参考ポイントの電圧を測定し、そしてそのサンプリング電圧は変圧器一次側のスイッチパーツのオン、オフ動作に影響する電源転換器に関する。
【背景技術】
【0002】
交換式電源転換器は効率が高く、体積が小さいといった特長を持ち、現在では各式の電子装置に幅広く応用されており、図9で示すように、従来の返馳式転換器の電路構造の一つである。その電路構造には主に入力電路1’、変圧器T1’、出力電路2’及びフォトカプラ3’を備える。入力電路1’は入力電源Vinに連接し、主にスイッチ作用を持つトランジスターQ1’、コントロール器11’を有する。トランジスターQ1’は変圧器T1’の1次側コイルに連接し、コントロール器11’はPWMコントロールができ、そして出力端はトランジスターQ1’に連接し、入力端FBはフォトカプラ3’の片方に連接する。また、出力電路2’は変圧器T1’の二次側コイルに連接し、そして、その出力端電圧Voutはフォトカプラ3’のもう片方に並んで連接し、よってフォトカプラ3’は入力電路1’と出力電路2’を隔離することになり、そして出力端電源Voutを入力電路1’のコントロール器11’に戻し、そのためコントロール器11’は出力に対応でき、よってトランジスターQ1’のオン、オフ動作をコントロールして出力電圧を安定させる。
【0003】
前述した電路の出力電圧の安定性は必ずフォトカプラ3’によって戻りコントロールするが、フォトカプラ3’の特性は、直接システムの安定性及び信頼性に影響する。例えば、フォトカプラ3’のカップリング効率は直接出力端電圧Voutの精確性に影響し、また、フォトカプラ3’を図示しない充電器として利用する場合、定量電流功能はパーツを別途に増加する必要があり、これによりフォトカプラの不安定現象を補充し、そうすれば電路コストが増加し、しかもより多くのパーツは待機の消耗が大きくなる欠点が発生する。
【0004】
図10が示す従来の二返馳式転換器の電路構造では、主に入力電路5’、変圧器T2’及び出力電路6’を備える。入力電路5’は入力電源Vinに連接し、それにスイッチ作用トランジスターQ2’、コントロール器51’を有する。トランジスターQ2’は変圧器T2’の一次側第一コイルN1’に連接し、またコントロール器51’の出力端はトランジスターQ2’に連接し、そして入力端は変圧器T2’の一次側第二コイルN2’に連接し、そのコントロール器51’はPWMコントロール器である。また、出力電路6’は変圧器T2’の二次側第三コイルN3’に連接し、出力端電圧Voutを有する。よってコントロール器51’のセンサーは変圧器T2’の二次側から変圧器T2’の一次側コイルの電圧変化に戻し、そしてトランジスターQ2’をコントロールしてオン、オフ動作に対応し、よって出力端電圧Voutをコントロールする。
【0005】
前述した電路はパーツが最も精密簡単であるが、図11で示したように、変圧器T2’が一次側コイルに戻した電圧VN2’が変圧器の漏感によって電圧変動△Vを発生し、そして、コントロール器51’の入力端FBは直接変圧器T2’の戻し変動電圧に決定されているため、その電圧の参考ポイントは図面に示されたa’、b’、c’、d’、e’の何れかである可能性があり、よって電路システムの安定度、信頼性が悪く、空載出力電圧の安定性が悪く、動態安定圧の効能が良くないという欠点が生み出す。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、変圧器一次側のコイル電圧サンプリング装置によって変圧器一次側コイル電圧を測定し、そしてそのサンプリング電圧は変圧器一次側のスイッチパーツの動作に影響できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器は、主に入力電路一つ、変圧器一つ及び出力電路一つを備え、そしてその入力電路は少なくともスイッチパーツ一つ、コントロールスイッチパーツ動作のコントロール器一つ及びコイル電圧サンプリング装置一つを有し、コイル電圧サンプリング装置は一次側コイル電圧の急速に下がるマイナス電圧を測定し、そしてコントロール器に影響出来る入力電圧値を出力する。また変圧器は一次側コイルを有し、前述したスイッチパーツ及びコイル電圧サンプリング装置に連接し、そして二次側コイルを有する。また出力電路は変圧器二次側コイルに連接し、そして出力端を有する。よって前述したコイル電圧サンプリング装置は変圧器の一次側コイル電圧の設定参考ポイント電圧を測定し、よって前述したコントロール器は応用コントロールすることが出来る。
【0008】
本発明のコイル電圧サンプリング装置は、マイナス検査電路、電圧追随電路、電流源コントロール電路及び保持コンデンサーを有し、そして入力端、出力端及びアース端を有し、そしてその出力端はコントロール器の入力端に連接する。またそのマイナス検査電路の入力側電子性は入力端に連接し、そして入力端は変圧器の一次側コイルに連接し、出力側は電流コントロール電路に連接する。またその電圧追随電路の入力側電子性は変圧器の一次側コイルに連接し、そして出力側は電流源コントロール電路、保持コンデンサー及び出力端に連接する。また電流源コントロール電路は電圧追随電路及びマイナス検査電路の出力側及び出力端に連接する。また保持コンデンサーは出力端に連接する。よってコイル電圧サンプリング装置はマイナス位置の電圧を検査でき再びコントロール器に入力し、そしてコントロール器は応じてスイッチパーツのオン、オフ動作をコントロールでき、よって出力電路が安定した電圧を出力することが出来る。しかも本発明はフォトカプラパーツが必要なく、信頼性が高く、対応効能の要求が少なく、コストが低くて効率が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器は、1つの入力電路1、1つの変圧器T、1つの出力電路2を備え、そして入力電路1は入力端Vinを有し、1つのスイッチパーツ11を有する。スイッチパーツ11はトランジスターであり、同時にMOSFET或はその他のスイッチ作用としての個別パーツ或は組み立てパーツになる。また、スイッチパーツ11の動作をコントロール出来るコントロール器12を有し、コントロール器12はPWMコントロール器にもなり、そしてその出力はスイッチパーツ11に連接する。またコイル電圧サンプリング装置13を有し、コイル電圧サンプリング装置13は変圧器Tの一次側コイルN2に連接し、そしてコントロール器12の入力端FBまで出力する。
【0010】
変圧器Tは一次側コイルN1、N2を有し、それぞれスイッチパーツ11とコイル電圧サンプリング装置13とに連接し、また二次側コイルN3を有する。
出力電路2は、変圧器Tの二次側コイルN3に連接し、出力端Voutを有する。
図2に示すように、本実施形態のコイル電圧サンプリング装置13はマイナス検査電路131、電圧追随電路132、電流源コントロール電路133及び保持コンデンサーCを有し、そして入力端134、出力端135及びアース端136を有する。またそのマイナス検査電路131の入力側電子性は入力端134に連接し、整流二極体を設置する。入力端134は変圧器Tの一次側コイルN2に連接し、出力側は電流コントロール電路133に連接する。また電圧追随電路132の増益Av=1の入力側電子性は変圧器Tの一次側コイルN2に連接し、そして出力側は電流源コントロール電路133、保持コンデンサーC及び出力端135に連接する。電圧追随電路132は、分圧抵抗に連接して、分圧電圧を導入する。また電流源コントロール電路133は、電圧追随電路132及びマイナス検査電路131の出力側及び出力端135に連接する。また保持コンデンサーCは出力端135に連接する。
【0011】
本実施形態のコイル電圧サンプリング装置のマイナス検査電路は、多種類の同じ功能の電路構造を持ち、そして図3に示したものは本発明の第1実施形態にかかるコイル電圧サンプリング装置の具体例を示す第一コイル電圧サンプリング装置13aの電路構造である。コイル電圧サンプリング装置13aは、整流二極体D1を有し、入力端134に連接し、そして第一分圧抵抗R1及び第二分圧抵抗R2を有し電圧追随電路132に連接する。第一抵抗R1は、整流二極体D1に連接する。またマイナス検査電路131は1つの積納二極体D2、1つの第一コンデンサーC1及び1つの第三抵抗R3を有する。積納二極体D2の一端は整流二極体D1に連接し、もう一端は第三抵抗R3に連接し、また、第三抵抗R3は、電流源コントロール電路133に連接する。また、第一コンデンサーC1の二端は、それぞれ入力端134及び第三抵抗R3に連接する。また、電圧追随電路132は第一トランジスターQ1を持ち、そしてそのC極は整流二極体D1に連接し、B極は分圧抵抗R1、R2の分圧接点に連接し、E極は電流源コントロール電路133及び出力端135に連接する。また電流源コントロール電路133は、第二トランジスターQ2を有し、そしてそのC極は第一トランジスターQ1のE極と出力端135とに連接し、B極はマイナス検査電路131の第三抵抗R3に連接し、E極はアースになる。また保持コンデンサーCのプラス極は、出力端135に連接する。
【0012】
図1から図4に示すように、本実施形態の第一コイル電圧サンプリング装置13aの入力端134が変圧器一次側のコイル電圧V1に入力し戻り、そしてスイッチパーツ11がオフのとき、TA時間にそのコイル電圧V1は抵抗R1、R2によって分圧し、その分圧の電圧はV3であり、そしてトランジスターQ1を導通させ、更に保持コンデンサーCを充電し、そしてその電圧V3はV1電圧に追いつき、また電圧V1は整流二極体D1、積納二極体D2及び抵抗R3によってトランジスターQ2を導通させ、そしてその電流はI1であり、そのコイル電圧V1はコンデンサーC1に充電させることが出来、そして前述したトランジスターQ1に通過した電流I2は電流I1より遥かに大きく、そして積納二極体D2の電圧及び抵抗R3の抵抗値は出力電路2の出力電圧Voutに対応して設置する。
【0013】
図4で示したTB時間において、戻りのコイル電圧V1が急速に低減したとき、そのマイナスはF1であり、そのマイナスF1が産生する時、電圧が下がり、よってコイルの電流が積納二極体D2及びコンデンサーC1を通過できず、よってトランジスターQ2には導通せず、電流I1はゼロとなる。そしてこの時保持コンデンサーCの電流はトランジスターQ2から放電することは出来ない。そしてコイル電圧V1が下がり続ける時はトランジスターQ1、Q2は停止しているが、出力端135は保持コンデンサーCの直線DC状態電圧を持っており、その電圧は図4で示したVSのように、入力コントロール器12の参考電圧をマイナスF1電圧に対応でき、そして入力コントロール器12はその参考電圧によってスイッチパーツ11をコントロールし、出力電路2を応用コントロールし適用な出力電圧Voutを調整する。
【0014】
前述したマイナスF1を参考ポイント電圧として転換器回転状態の場合、転換器電路システムの電流は最小状態であり、そして電路で寄生抵抗の生産上昇圧が最も小さく下がったとき、精密で正確な参考値を得る事が出来る。そして、図4で示した変圧器Tの漏出から戻りコイル電圧V1の変動電圧△Vに対する影響を排除出来る。よって入力コントロール器12は、精確な参考値に沿って応用コントロールする。
【0015】
本実施形態の次の手順のTC時間は、戻りコイル電圧V1が下がることを仮定し、よって電圧V3が下がり、そのため先の手順で保持コンデンサーCが儲存した電圧VSは電圧V3より大きく、トランジスターQ1が不導通になる。そしてそのコイル電圧V1は、またコンデンサーC1及び抵抗R3によってトランジスターQ2を導通させることが出来、よって保持コンデンサーCの電圧V4はトランジスターQ2から放電される。電圧V4は電圧V3がトランジスターQ1のVBE電圧を引いた電圧より小さい場合、トランジスターQ1は導通出来る。そして電流I2が再び保持コンデンサーCに対して充電でき、よって出力電圧V4はトランジスターQ1で決定され、そして電圧V3及びコイル電圧V1の後を追うことが出来る。また、マイナスF2が産生した場合、再びトランジスターQ2を停止させ、そして電圧V4がこの時マイナス電圧の再入力コントロール器12に対応する能力を持ち、よってコントロール器12は手順ごとのマイナス電圧に従って参考電圧を作成し、精確にスイッチパーツ11の導通及び不導通の時間をコントロールすることが出来る。よって、出力電路2の出力電圧を精確にコントロールできる。
【0016】
(第2実施形態)
図5に示すのは、本発明の第2実施形態による第二コイル電圧サンプリング装置13bの電路である。第1実施形態による第一コイル電圧サンプリング装置13aの電路との違いは、マイナス検査電路にある。第二コイル電圧サンプリング装置13bは1つの整流二極体D3を有し、入力端134に連接し、そして第四分圧抵抗R4及び第五分圧抵抗R5を有し、電圧追随電路132に連接する。またマイナス検査電路132は、第三トランジスターQ3、第四トランジスターQ4、第六抵抗R6、第七抵抗R7、及び第二コンデンサーC2を有する。また第三トランジスターQ3及び第四トランジスターQ4のE極は整流二極体D3に連接し、そしてそのB極は互いに連接し、またそのC極はそれぞれ第六抵抗R6及び第七抵抗R7に串接し電流ミラー電路を形成する。また第六抵抗R6は同時に第二コンデンサーC2に連接し、第七抵抗R7は電流源コントロール電路133に連接する。また電圧追随電路132は第五トランジスターQ5を有し、そしてそのC極は整流二極体D3に連接し、B極は分圧抵抗R4、R5に連接し、E極は電流源コントロール電路133及び出力端135に連接する。また電流源コントロール電路133は第六トランジスターQ6を有し、そしてそのC極は第五トランジスターQ5のE極と出力端135とに連接し、B極は第七抵抗R7に連接し、E極はアースとなる。また保持コンデンサーCのプラス極は出力端135に連接する。
【0017】
図4及び図5に示すように、第2実施形態のコイル電圧サンプリング装置13bが動作するときはTA時間においてコイル電圧V1が電圧追随電路132のトランジスターQ5を導通させ、またV3電圧は電圧V1に付添い、そして保持コンデンサーCに対して電圧V4まで充電し、またコイル電圧V1はトランジスターQ3、Q4を導通させ同じ電流のI2、I1を産生させ、そして電流源コントロール電路133のトランジスターQ6を導通させ、そのI2電流はコンデンサーC2に対して充電できる。
【0018】
またマイナスF1の産生及びTB時間の場合はコイル電圧V1が急速下がるため、コンデンサーC2での電圧より小さくなり、よってトランジスターQ3が停止し、そしてトランジスターQ4、Q6をも停止させられ、よって電圧V4は保持コンデンサーCの電圧V4を有する。そしてこのときコンデンサーC2は抵抗R6から放電でき、更に図6で示したように、コンデンサーC2の放電RC時間は、コイル電圧V1のマイナスF1が低電位まで下がる時間より大きい。よってTB時間でのトランジスターQ6は不導通の状態を維持し、そして出力端135では出力DC状態VS電圧をコントロール器12まで維持する。よって入力コントロール器12はその精確なマイナス参考電圧に合わせてコントロールに応用することが出来る。
またTC時間の場合、コイル電圧V1は再びトランジスターQ6を導通させることができ、そして保持コンデンサーCがそのもう一つの時序のマイナスF2参考電圧を儲存することが出来る。
【0019】
(第3実施形態)
図7に示すのは、本発明の第3実施形態にかかる第三コイル電圧サンプリング装置13cである。第三コイル電圧サンプリング装置13cは、もう一つマイナス検査電路を有し、そしてその電路は1つの整流二極体D4を有し、入力端134に連接し、そして第八分圧抵抗R8及び第九分圧抵抗R9を有し、電圧追随電路132に連接する。またマイナス検査電路131は、1つの比較器131a、整流二極体D5、第十抵抗R10、第十一抵抗R11、第十二抵抗R12、及び第三コンデンサーC3を有する。比較器131aのプラス、マイナス入力端は、それぞれ整流二極体D4、D5に串接する。整流二極体D5は入力端134に連接し、また整流二極体D5で第三コンデンサーC3を繋ぎアースとし、そして整流二極体D5と比較器131aマイナス端との間に第十抵抗R10を串接し、更にその第十抵抗R10の一端は第三コンデンサーC3に連接し、またも第十一抵抗R11に連接しアースとなる。よって、第十、第十一抵抗は第三コンデンサーC3の放電パスに形成される。また、比較器131aの出力端は、第十二抵抗R12と電流源コントロール電路133とに連接する。また電圧追随電路132は第七トランジスターQ7を有し、そしてそのC極は整流二極体D4に連接し、B極は第八分圧抵抗R8及び第九分圧抵抗R9に連接し、E極は電流源コントロール電路133及び出力端135に連接する。また電流源コントロール電路133は第八トランジスターQ8を有し、そしてそのC極は第七トランジスターQ7のE極と出力端135とに連接し、B極は第十二抵抗R12に連接し、E極はアースとなる。また保持コンデンサーCのプラス極は、出力端135に連接する。
【0020】
図4及び図7に示すように、第3実施形態の第三コイル電圧サンプリング装置13cが動作するときはTA時間においてコイル電圧V1でトランジスターQ7を導通することが出来、そして保持コンデンサーCに対して充電し、またそのコイル電圧V1は二極体D5からコンデンサーC3に充電され、そして比較器131aへ入力するマイナス電圧は抵抗R10、R11で分圧された電圧であり、よって比較器131aマイナス端電圧はプラス端の電圧より小さく、そして比較器131aはプラス圧を出力でき、トランジスターQ8を導通させる。またTB時間においてマイナスF1が産生した場合、そのマイナスF1が急速に下がり電圧はコンデンサーC3の電圧より小さい。よってトランジスターQ8を停止させ、そしてそのマイナスF1電圧を検査することが出来、更にこの時コンデンサーC3は抵抗R10、R11から放電することが出来、そして前述した第二コイル電圧サンプリング装置13bに類似して、そのコンデンサーC3の放電時間はコイル電圧V1のマイナスF1が低電位まで下がる時間より大きく、よって出力端135電圧はDC状態参考電圧を維持でき、よってコントロール器12が応用コントロールすることができる。
【0021】
本発明の実施形態のコイル電圧サンプリング装置はある三接脚を有し、集積回路を有し、そして入力端、出力端及びアース端の接脚を有することにより、量産しやすくなり、そして一般の転換器に取り付け易く、より良い経済効果を持つことになる。
【0022】
また、図8は、本発明の実施形態にかかるコントロール器の変形例を示す。本発明の実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器は、PWMコントロール器の入力参考電圧が出来るほか、同時に単級隔離式PFC転換器の使用にも提供できる。そしてPFCコントロール器121にマイナス参考電圧を入力させ、更に本発明が求める効果を持つことが出来る。
【0023】
前述した実施形態は本発明の例示であり、本発明が特許を申請する範囲を制限する目的ではない。そして本発明のマイナス検査設計はマイナス位置の周りに接近した設定参考ポイントを検査でき、従来の電路より精確性を持つ功能を持ち、よって前述した本発明に類似した精神の設計は本発明の範囲に属するべきであり、本発明は本発明の精神の範囲以内で変更及び修正することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器を示す回路図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器のコイル電圧サンプリング装置を示す回路図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器の第一コイル電圧サンプリング装置を示す回路図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器におけるコイル電圧サンプリング装置の動作波形表示図である。
【図5】本発明の第2実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器の第二コイル電圧サンプリング装置を示す回路図である。
【図6】本発明の第2実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器におけるコイル電圧V1とRC放電時間の説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器の第三コイル電圧サンプリング装置を示す回路図である。
【図8】本発明の実施形態によるコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器を示す回路図である。
【図9】従来の返馳転換器を示す回路図である。
【図10】従来のもう一つの返馳転換器を示す回路図である。
【図11】従来のもう一つの返馳転換器の電路戻り一次側コイル電圧波形及びサンプリング電圧参考ポイントを示す説明図である。
【符号の説明】
【0025】
1:入力電路、Vin:入力端、11:スイッチパーツ、12:コントロール器、13:コイル電圧サンプリング装置、T:変圧器、N1、N2:一次側コイル、N3:二次側コイル、2:出力電路、Vout:出力端、131:マイナス検査電路、132:電圧追随、133:電流源コントロール電路、C:保持コンデンサー、134:入力端、135:出力端、136:アース端、13a:コイル電圧サンプリング装置、R1、R2、R3:抵抗、D1:整流二極体、D2:積納二極体、Q1、Q2:トランジスター、C1:コンデンサー、V1、V2、V3、V4、VS:電圧、I1、I2:電流、F1、F2:マイナス、FB:入力端、13b:コイル電圧サンプリング装置、D3:整流二極体、R4、R5、R6、R7:抵抗、Q3、Q4、Q5:トランジスター、C2:コンデンサー、D3:二極体、R8、R9、R10、R11、R12:抵抗、D4、D5:二極体、131a:比較器、Q7、Q8:トランジスター、121:コントロール器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一入力端を有し、少なくとも一つのスイッチパーツ、コントロールスイッチパーツ動作の一つのコントロール器及び一つのコイル電圧サンプリング装置を有する一つの入力電路と、
一次側コイルを有し、前記スイッチパーツ及び前記コイル電圧サンプリング装置に連接し、二次側コイルを有する一つの変圧器と、
前記変圧器の前記二次側コイルに連接し、第一出力端を有する一つの出力電路と、
を備え、
前記コイル電圧サンプリング装置は、前記変圧器の一次側コイル電圧の設定参考ポイント電圧を測定し、よって前記コントロール器は応用コントロールすることが可能であることを特徴とするコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項2】
前記コイル電圧サンプリング装置は、一次側コイル電圧の急速に下がるマイナス電圧を測定することを特徴とする請求項1に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項3】
前記コイル電圧サンプリング装置は、マイナス検査電路、電圧追随電路、電流源コントロール電路及び保持コンデンサーを有し、第二入力端、第二出力端及びアース端を有することを特徴とする請求項2に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項4】
前記マイナス検査電路の入力側電子性は、前記第二入力端に連接し、前記第二入力端は、前記変圧器の前記一次側コイルに連接し、出力側は前記電流コントロール電路に連接し、
前記電圧追随電路の入力側電子性は、前記変圧器の前記一次側コイルに連接し、出力側は前記電流源コントロール電路、前記保持コンデンサー及び前記第二出力端に連接し、しかも前記変圧器の前記一次側コイル電圧に追いつくことが可能であり、
前記電流源コントロール電路は、前記電圧追随電路及び前記マイナス検査電路の出力側及び前記第二出力端に連接し、
前記保持コンデンサーは、前記第二出力端に連接することを特徴とする請求項3に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項5】
前記マイナス検査電路の入力側と前記第二出力端との間で第一整流二極体を設置し、
前記電圧追随電路は、分圧抵抗に連接し、第一トランジスターを有し、そのC極は前記第一整流二極体に連接し、B極は前記分圧抵抗に連接し、E極は前記電流源コントロール電路及び前記第二出力端に連接し、
前記電流源コントロール電路は、第二トランジスターを有し、そのC極は前記電圧追随電路の前記第一トランジスターE極及び前記第二出力端に連接し、B極は前記マイナス検査電路に連接し、E極はアースとなり、
前記保持コンデンサーのプラス極は、前記第二出力端に連接することを特徴とする請求項4に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項6】
前記コイル電圧サンプリング装置は、一つの三接脚を有する集積回路に整合可能であり、前記第二入力端、前記第二出力端及び前記アース端の接脚を有することを特徴とする請求項3に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項7】
前記マイナス検査電路は、一つの積納二極体、一つの第一コンデンサー及び一つの第三抵抗を有し、
前記積納二極体の一端は、前記第一整流二極体に連接し、もう一端は前記第三抵抗に連接し、
前記第三抵抗は、前記電流源コントロール電路に連接し、
前記第一コンデンサーの両側は、それぞれ前記第二入力端及び前記第三抵抗に連接することを特徴とする請求項5に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項8】
前記マイナス検査電路は、電流ミラー電路を有することを特徴とする請求項5に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項9】
前記マイナス検査電路は、第三トランジスター、第四トランジスター、第六抵抗、第七抵抗及び第二コンデンサーを有し、
前記第三トランジスター及び前記第四トランジスターのE極は、前記第二整流二極体に連接し、そのB極と連接し、そのC極はそれぞれ前記第六抵抗及び前記第七抵抗に串接して前記電流ミラー電路を形成し、
前記第六抵抗は、前記第二コンデンサーに連結し、
前記第七抵抗は、前記電流源コントロール電路に連接することを特徴とする請求項8に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項10】
前記第二コンデンサーの放電時間は、コイル電圧がマイナスから低電位に下がる時間より長いことを特徴とする請求項9に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項11】
前記マイナス検査電路は、比較器を有することを特徴とする請求項5に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項12】
前記マイナス検査電路は、一つの比較器、第三整流二極体、第四整流二極体、第十抵抗、第十一抵抗、第十二抵抗及び第三コンデンサーを有し、
前記比較器のプラス、マイナス入力端は、それぞれ前記第三整流二極体、第四整流二極体に串接し、
前記第四整流二極体は、前記第二入力端に連接し、前記第三コンデンサーのアースに串接し、
前記第四整流二極体と前記比較器のマイナス端の間に第十抵抗を串接し、前記第十抵抗の一端は前記第三コンデンサーに連接し、また前記第十一抵抗のアースに連接し、よって前記第十抵抗及び前記第十一抵抗は前記第三コンデンサーの放電パスに形成され、
前記比較器の第三出力端は前記第十二抵抗に連接して前記電流源コントロール電路と連接することを特徴とする請求項11に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項13】
前記第三コンデンサーの放電時間は、コイル電圧がマイナスから低電位に下がる時間より長いことを特徴とする請求項12に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。
【請求項14】
前記入力電路のコントロール器は、PWMコントロール器或はPFCコントロール器であることを特徴とする請求項1に記載のコイル電圧サンプリングコントロール電源転換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−33959(P2009−33959A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−165881(P2008−165881)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【出願人】(508173738)
【Fターム(参考)】