説明

コネクタユニット、真空装置及び真空装置の製造方法

【課題】真空装置における配線作業の作業効率を向上可能な技術を提供する。
【解決手段】本発明は、真空装置の配線に用いるコネクタユニット1であって、当該真空装置本体2に着脱自在に装着可能な配線用基盤3と、配線用基盤3上に、装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A、第2の外部装置側端子台5Bが設けられている。装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A、第2の外部装置側端子台5Bは、複数の端子部41、51、54を有し、当該端子部41、51、54と電気的に接続され且つコネクタ付きケーブルと接続可能なコネクタ接続部を有する。装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A、第2の外部装置側端子台5Bは、それぞれ着脱自在の端子間ケーブル45によって端子部41、51、54同士が電気的に接続可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続端子間の電気的な接続を行うためのコネクタユニットに関し、特に真空装置に用いるコネクタユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、真空装置においては、電動機等の配線を行う場合において、例えば、制御装置との間に配線を行う必要がある。
図4は、従来の真空装置の信号配線の例を示す概略構成図である。
図4に示すように、この従来例においては、図示しない装置本体に取り付けられた制御盤102に、制御装置103及び盤内ユニット104と接続するための端子台105と、コネクタ107を有する外部装置106と接続するためのコネクタ108が設けられている。
【0003】
従来、このような回路構成の配線を行う場合には、外部装置106との間は、ケーブル109を用いてコネクタ107、108間の配線を行うことができるが、配線111とコネクタ108の間は、作業者によるはんだ付けにより行われ、また、端子台105と盤内ユニット104間の配線112と、端子台105と制御装置103間の配線113は、作業者によるはんだ付け又はネジの締め付けにより行われていた。
【0004】
しかし、このような従来技術においては、限られたスペースにおける長時間の作業を必要とすることに加え、装置構成の変更があった場合には、再度作業者が、はんだ付け及びネジ締めによる配線作業を行わなければならないという問題があり、その改善が望まれていた。
なお、本発明に関連する先行技術文献としては、例えば以下のようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−269133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、真空装置における配線作業の作業効率を向上可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明は、真空装置の配線に用いるコネクタユニットであって、当該真空装置本体に着脱自在に装着可能な配線用基盤と、前記配線用基盤上に、複数の端子部と、当該端子部と電気的に接続され且つコネクタ付きケーブルと接続可能なコネクタ接続部を有する複数の端子台とを備え、前記複数の端子台は、それぞれ着脱自在の端子間ケーブルによって当該端子部同士が電気的に接続可能に構成されているものである。
本発明では、前記複数の端子台が、前記コネクタ付きケーブルを介して当該真空装置の電気回路と電気的に接続可能な装置側端子台と、前記コネクタ付きケーブルを介して外部装置の電気回路と電気的に接続可能な外部装置側端子台とを有する場合にも効果的である。
本発明では、前記外部装置側端子台が、制御対象装置に電気的に接続可能な制御対象側端子台と、当該制御対象装置を制御する制御装置に電気的に接続可能な制御側端子台とを有し、前記制御対象側端子台と、前記制御側端子台とが、前記端子間ケーブルによって電気的に接続可能に構成されている場合にも効果的である。
本発明では、前記制御側端子台が、前記制御装置からの出力信号を受けるための出力側コネクタ接続部と、前記制御装置に対して入力信号を送出するための入力側コネクタ接続部とを有する場合にも効果的である。
本発明では、前記複数の端子台の複数の端子部が、差込式の端子からなるとともに、前記端子間ケーブルの両端には、当該差込式の端子とはまり合うピン状の接続部が設けられている場合にも効果的である。
一方、本発明は、前記いずれかのコネクタユニットを備え、前記装置側端子台が、前記コネクタ付きケーブルを介して当該真空装置の電気回路と電気的に接続されるとともに、前記外部装置側端子台が、前記コネクタ付きケーブルを介して前記外部装置の電気回路と電気的に接続されている真空装置である。
また、本発明は、前記いずれかのコネクタユニットを用いて真空装置を製造する方法であって、前記コネクタユニットを前記真空装置本体に取り付ける前に、前記装置側端子台の複数の端子部と、前記外部側端子台の複数の端子部とを、前記端子間ケーブルによって電気的に接続する工程を有するものである。
【0008】
本発明の場合、真空装置本体に着脱自在に装着可能な配線用基盤上に、複数の端子部と、この端子部と電気的に接続され且つコネクタ付きケーブルと接続可能なコネクタ接続部を有する複数の端子台とを備えており、これら複数の端子台は、それぞれ着脱自在の端子間ケーブルによって電気的に接続可能に構成されていることから、真空装置の信号配線を行う場合に、はんだ付けを全く行うことなく、コネクタ及びケーブル用いて配線を行うことができる。
【0009】
その結果、本発明によれば、真空装置における配線作業の作業効率を大幅に向上させることができる。
また、本発明によれば、配線用基盤を真空装置本体に取り付けない状態で配線作業を行うことができるので、例えば動力部分の配線と信号線部分の配線を同時に並行して行うことができ、これにより更なる配線作業の効率を向上させることができる。さらに、配線用基盤を真空装置本体に取り付ける前に、信号配線を完了させておくことも可能になる。
【0010】
さらにまた、本発明によれば、装置構成の変更があった場合であっても、端子間ケーブルの接続の増減・変更を迅速且つ容易に行うことができる。
本発明において、外部装置側端子台が、制御対象装置に電気的に接続可能な制御対象側端子台と、この制御対象装置を制御する制御装置に電気的に接続可能な制御側端子台とを有し、これら制御対象側端子台と制御側端子台とが、端子間ケーブルによって電気的に接続可能に構成されている場合には、特に制御装置によって電動機等を制御する真空装置において、その配線作業の効率を向上させることができる。
【0011】
また、本発明において、複数の端子台の複数の端子部が差込式の端子からなるとともに、これらの差込式の端子とはまり合うピン状の接続部が端子間ケーブルの両端に設けられている場合には、ネジ締め作業を行うことなく端子間ケーブルの接続部を端子台の端子部に差し込むだけで端子台間の配線を行うことができるので、一層配線作業の効率を向上させることができる。
このように、本発明によれば、配線作業の容易でコストダウンが可能な真空装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、真空装置における配線作業の作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るコネクタユニットの実施の形態の概略構成図
【図2】(a):本発明における端子台の構成例を示す断面図(b):図2(a)のA−A線断面図(c):本実施の形態における端子間ケーブルの例を示す外観構成図
【図3】同実施の形態における配線例を示す平面図
【図4】従来の真空装置の信号配線の例を示す概略構成図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態のコネクタユニットの概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態のコネクタユニット1は、真空装置本体2に着脱自在に装着可能な配線用基盤3を有している。この配線用基盤3としては、例えばプリント基板からなるのものを用いることができる。
なお、本発明は、例えば、スパッタリング装置、真空蒸着装置、CVD装置等の種々の真空装置に適用することができる。
【0015】
本実施の形態では、複数の端子台として、配線用基盤3上に、装置側端子台4と、第1の外部装置側端子台5Aと、第2の外部装置側端子台5Bとが配設されている。
ここで、装置側端子台4は、両端にコネクタ61、62を有する接続用ケーブル60を介して例えば真空装置本体2の制御盤ユニット6と電気的に接続されている。
【0016】
本実施の形態の場合、この接続用ケーブル60としては、市販されている汎用のコネクタ付きケーブルを用いることができる。
そして、装置側端子台4は、端子台本体40上に、後述する複数の端子部41が設けられている。
【0017】
一方、第1の外部装置側端子台5Aは、両端にコネクタ71、72を有する接続用ケーブル70と、両端にコネクタ74、75を有する接続用ケーブル73とを介して例えば制御用のシーケンサ7と電気的に接続されている。
本実施の形態の場合、この接続用ケーブル70、73としては、市販されている汎用のコネクタ付きケーブルを用いることができる。
【0018】
また、第1の外部装置側端子台5Aは、装置側端子台4と同様、端子台本体50上に、後述する複数の端子部51が設けられている。
一方、第2の外部装置側端子台5Bは、両端にコネクタ81、82を有する接続用ケーブル80を介して例えばサーボモータ等の外部装置8と電気的に接続されている。
本実施の形態の場合、この接続用ケーブル80としては、市販されている汎用のコネクタ付きケーブルを用いることができる。
【0019】
さらに、第2の外部装置側端子台5B上には、第1の外部装置側端子台5Aと同様、端子台本体53上に、複数の端子部54が設けられている。
そして、本実施の形態においては、装置側端子台4の複数の端子部41と、第2の外部装置側端子台5Bの複数の端子部54とが、着脱自在の端子間ケーブル45によって電気的に接続されるようになっている。
また、第1の外部装置側端子台5Aの複数の端子部51と、第2の外部装置側端子台5Bの複数の端子部54とが、着脱自在の端子間ケーブル45によって電気的に接続されるようになっている。
【0020】
図2(a)は、本発明における端子台の構成例を示す断面図、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図、図2(c)は、本実施の形態における端子間ケーブルの例を示す外観構成図である。また、図3は、本実施の形態における配線例を示す平面図である。
上述した装置側端子台4と、第1の外部装置側端子台5Aと、第2の外部装置側端子台5Bは、それぞれ同一構成の差込式の端子を有している。
【0021】
ここでは、装置側端子台4を例にとって説明すると、この装置側端子台4の端子台本体40は、樹脂等の絶縁材料からなるもので、例えば直方体形状に形成されている。そして、この端子台本体40の上面に複数の端子部41が設けられている。
本実施の形態では、これら端子部41は、端子台本体40上において複数(例えば2列)の直線状に配列された穴部42を有している。そして、各端子部41の穴部42内には、例えば銅などの導電体からなる電極43が設けられている。
【0022】
また、端子台本体40の一方側の側部(本実施の形態では、配線用基盤3の一方の縁部側)には、各端子部41の電極43と電気的に接続され且つ接続用ケーブル60のコネクタ61と接続可能なコネクタ接続部40aが設けられている。
なお、これら各端子部41の電極43は、それぞれ予め定められた装置構成に従い、接続用ケーブル60内の各配線、及び上述した制御盤ユニット6の例えば入出力端子(図示せず)に対応して配線されるように構成されている。
【0023】
また、第1の外部装置側端子台5Aは、上記装置側端子台4と同様に、端子台本体50上に設けられた各端子部51に電極52(図3参照)が設けられている。
ここで、端子台本体50の一方側の側部(本実施の形態では、配線用基盤3の一方の縁部側)には、各端子部51の所定の電極52と電気的に接続され且つ接続用ケーブル70のコネクタ71と接続可能なコネクタ接続部50aが設けられている。
【0024】
さらに、端子台本体50の一方側の側部(本実施の形態では、配線用基盤3の一方の縁部側)には、上記コネクタ接続部50aと隣接する位置に、各端子部51の所定の電極52と電気的に接続され且つ接続用ケーブル73のコネクタ74と接続可能なコネクタ接続部50bが設けられている。
【0025】
そして、これら各端子部51の電極52は、それぞれ予め定められた装置構成に従い、各接続用ケーブル70、73の各配線、及び上述したシーケンサ7の入出力端子(図示せず)に対応して配線されるように構成されている。
さらに、第2の外部装置側端子台5Bは、上記第1の外部装置側端子台5Aと同様に、端子台本体53上に設けられた各端子部54に電極55(図3参照)が設けられている。
【0026】
ここで、端子台本体53の一方側の側部(本実施の形態では、配線用基盤3の他方の縁部側)には、各端子部54の所定の電極55と電気的に接続され且つ接続用ケーブル80のコネクタ81と接続可能なコネクタ接続部53aが設けられている。
そして、これら各端子部54の電極55は、それぞれ予め定められた装置構成に従い、接続用ケーブル80の配線、及び上述した外部装置8の入出力端子(図示せず)に対応して配線されるように構成されている。
【0027】
本発明の場合、特に限定されることはないが、配線作業の効率を向上させる観点からは、装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A、及び第2の外部装置側端子台5Bについて、それぞれの端子部41、51、54の穴部分の径や深さ、また電極43、52、55の構成を同一にしておくことが好ましい。
【0028】
また、特に限定されることはないが、配線作業の効率を向上させる観点からは、装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A及び第2の外部装置側端子台5Bについて、それぞれ端子部41、51、54の近傍に、配線構成が一目で判別できるように、例えば番号や記号等を付しておくことが好ましい。
【0029】
一方、図2(c)に示すように、本実施の形態の端子間ケーブル45は、シールドされたフレキシブルな導体配線45aの両端に接続部45bが設けられて構成されている。
この接続部45bは、上述した装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A及び第2の外部装置側端子台5Bのそれぞれの端子部41、51、54内に挿入して確実に係止され接続されるピン形状に形成され、所定の処理が施されている。
【0030】
本発明の場合、特に限定されることはないが、配線作業の効率を向上させる観点からは、端子間ケーブル45の長さを所定の長さに標準化(例えば数種類)しておき、一目で判別できるように、端子間ケーブル45毎に例えば色分けをしておくことが好ましい。
【0031】
このような構成を有する本実施の形態において、当該真空装置の信号配線作業を行う場合には、例えば配線用基盤3を真空装置本体2に取り付ける前に、配線用基盤3上の装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A及び第2の外部装置側端子台5B間において、端子間ケーブル45を用い、人手によってそれぞれの端子部41、51、54間の接続を行う。
この場合、図3に示すように、第1の外部装置側端子台5A及び第2の外部装置側端子台5B間において、端子間ケーブル45A、45Bを用い、人手によってそれぞれ端子部54、51間の接続を行う。
【0032】
また、装置側端子台4及び第2の外部装置側端子台5B間において、端子間ケーブル45C、45Dを用い、人手によってそれぞれ端子部41、54間の接続を行う。
その後、配線済の配線用基盤3を真空装置本体2に取り付け、例えば、図1に示すように、接続用ケーブル60を用い、人手によって、一方側のコネクタ61を装置側端子台4のコネクタ接続部40aに接続するとともに、他方のコネクタ62を真空装置本体2の制御盤ユニット6のコネクタ接続端子に接続する。
【0033】
また、接続用ケーブル70を用い、人手によって、一方側のコネクタ71を第1の外部装置側端子台5Aのコネクタ接続部50aに接続するとともに、他方のコネクタ72をシーケンサ7のコネクタ接続部に接続する。
さらに、接続用ケーブル73を用い、人手によって、一方側のコネクタ74を第1の外部装置側端子台5Aのコネクタ接続部50bに接続するとともに、他方のコネクタ75をシーケンサ7のコネクタ接続部に接続する。
【0034】
さらにまた、接続用ケーブル80を用い、人手によって、一方側のコネクタ81を第2の外部装置側端子台5Bのコネクタ接続部53aに接続するとともに、他方のコネクタ82を外部装置8のコネクタ接続端子に接続する。
【0035】
以上述べた本実施の形態によれば、真空装置本体2に着脱自在に装着可能な配線用基盤3上に、装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A、第2の外部装置側端子台5Bを備え、これら装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A、第2の外部装置側端子台5Bは、それぞれ着脱自在の端子間ケーブル45によって電気的に接続可能に構成されていることから、真空装置の信号配線を行う場合に、はんだ付けを全く行うことなく、コネクタ及びケーブルを用いて配線を行うことができる。
その結果、本実施の形態によれば、真空装置における配線作業の作業効率を大幅に向上させることができる。
【0036】
また、本実施の形態によれば、配線用基盤3を真空装置本体2に取り付けない状態で配線作業を行うことができるので、例えば動力部分の配線と信号線部分の配線を同時に並行して行うことができ、これにより更なる配線作業の効率を向上させることができる。さらに、配線用基盤3を真空装置本体2に取り付ける前に、信号配線を完了させておくことも可能になる。
さらにまた、本実施の形態によれば、装置構成の変更があった場合であっても、端子間ケーブル45の接続の増減・変更を迅速且つ容易に行うことができる。
【0037】
また、本実施の形態では、装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A、第2の外部装置側端子台5Bの各端子部41、51、54が差込式の端子からなり、この差込式の端子とはまり合うピン状の接続部45bが端子間ケーブル45の両端に設けられていることから、ネジ締め作業を行うことなく端子間ケーブル45の接続部45bを各端子台の端子部41、51、54に差し込むだけで端子台4、5A、5B間の配線を行うことができ、これにより一層配線作業の効率を向上させることができる。
【0038】
このように、本実施の形態によれば、配線作業の容易でコストダウンが可能な真空装置を提供することができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上述の実施の形態においては、配線用基盤3上に、装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A、第2の外部装置側端子台5Bを設けた場合を例にとって説明したが、真空装置の各配線部分に対してコネクタ付きケーブルによって接続可能な端子台であれば、種々の端子台を用いることができる。
【0039】
また、端子台の形状、端子台に設ける端子部の数や配列についても、適用する真空装置の構成に応じて適宜変更することができる。
また、コネクタ付きケーブルによって接続される外部装置についても、上記実施の形態のものには限られず、例えばリレー装置等に適用することができる。
【符号の説明】
【0040】
1…コネクタユニット、2…真空装置本体、3…配線用基盤、4…装置側端子台、5A…第1の外部装置側端子台(外部装置側端子台)、5B…第2の外部装置側端子台(外部装置側端子台)、6…制御盤ユニット、7…シーケンサ(制御装置)、8…外部装置、41、51、54…端子部、45…端子間ケーブル、60、70、73、80…接続用ケーブル(コネクタ付きケーブル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空装置の配線に用いるコネクタユニットであって、
当該真空装置本体に着脱自在に装着可能な配線用基盤と、
前記配線用基盤上に、複数の端子部と、当該端子部と電気的に接続され且つコネクタ付きケーブルと接続可能なコネクタ接続部を有する複数の端子台とを備え、
前記複数の端子台は、それぞれ着脱自在の端子間ケーブルによって当該端子部同士が電気的に接続可能に構成されているコネクタユニット。
【請求項2】
前記複数の端子台は、前記コネクタ付きケーブルを介して当該真空装置の電気回路と電気的に接続可能な装置側端子台と、前記コネクタ付きケーブルを介して外部装置の電気回路と電気的に接続可能な外部装置側端子台とを有する請求項1記載のコネクタユニット。
【請求項3】
前記外部装置側端子台は、制御対象装置に電気的に接続可能な制御対象側端子台と、当該制御対象装置を制御する制御装置に電気的に接続可能な制御側端子台とを有し、前記制御対象側端子台と、前記制御側端子台とが、前記端子間ケーブルによって電気的に接続可能に構成されている請求項2記載のコネクタユニット。
【請求項4】
前記制御側端子台は、前記制御装置からの出力信号を受けるための出力側コネクタ接続部と、前記制御装置に対して入力信号を送出するための入力側コネクタ接続部とを有する請求項3記載のコネクタユニット。
【請求項5】
前記複数の端子台の複数の端子部は、差込式の端子からなるとともに、前記端子間ケーブルの両端には、当該差込式の端子とはまり合うピン状の接続部が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項記載のコネクタユニット。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項記載のコネクタユニットを備え、
前記装置側端子台が、前記コネクタ付きケーブルを介して当該真空装置の電気回路と電気的に接続されるとともに、前記外部装置側端子台が、前記コネクタ付きケーブルを介して前記外部装置の電気回路と電気的に接続されている真空装置。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれか1項記載のコネクタユニットを用いて真空装置を製造する方法であって、
前記コネクタユニットを前記真空装置本体に取り付ける前に、前記装置側端子台の複数の端子部と、前記外部側端子台の複数の端子部とを、前記端子間ケーブルによって電気的に接続する工程を有する真空装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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