説明

コネクタ

【課題】本発明は回動部材50、51、52を容易に回転できる補助部材を有するコネクタ10、11、12を提供する。
【解決手段】本目的は接続対象物が着脱されるコネクタ10、11、12であって、接続対象物と接触する接触部を有する複数のコンタクト40、41、42、43と、コンタクト40、41、42、43が保持・配列されるとともに接続対象物が入る嵌合口5を有するハウジング30、31、32と、ハウジング30、31、32に回転可能に装着される回動部材50、51、52とを備えるコネクタ10、11、12において、回動部材50、51、52の所定の位置に、回動部材50、51、52との係合手段を有する補助部材20、21、22を装着することを特徴とするコネクタ10、11、12により達成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末やプロジェクタやTV等の通信機器や電気機器や電子機器に使用されるコネクタに関するもので、特に、回動部材を容易に回転することができる補助部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、接続対象物(フレシキブルプリント基板(以下「FPC」というやフレキシブルフラットケーブル(以下「FFC」という等)を回動部材を用いて、前記回動部材を回転させることにより接続させるコネクタは、少なくとも複数のコンタクトとハウジングと回動部材とを備えている。回動部材を回転させて、接続対象物とコンタクトを接続されるコネクタは、大別すると、フロントロックタイプとバックロックタイプとがあります。フロントロックタイプとは、前記回動部材を前記接続対象物の挿入方向側で回転させるものであり、バックロックタイプとは、前記回動部材を前記接続対象物の挿入方向と反対側で回転させるものである。
下記に、回動部材を回転させて、接続対象物とコンタクトを接続される文献を挙げますが、文献としては大別するとフロントロックタイプとバックロックタイプがあります。バックロックタイプの文献として、特許文献1(特開平11−31561号)と本出願人が既に提案した特許文献2(特開2004−71160)と特許文献3(特開2007−173043)を挙げます。フロントロックタイプの文献として、特許文献4(特開2000−48886)と本出願人が既に提案した特許文献5(特開2002−231348)を挙げます。
【特許文献1】特開平11−31561号の要約によると、操作性に優れ、偏平電線の確実な装着が可能なコネクタを提供することを目的とし、偏平電線8の挿入口5とは反対側の開口部6に設けられた回動部材4が回動の始点位置にあるときには、回動部材4の圧接部4bが、接触子3の隅部3a2の周縁に当接しておらず、偏平電線8の挿抜が自由な開放状態であり、回動部材4を回動操作することより、回動部材4の圧接部4bが、接触子3の隅部3a2の周縁を加圧して弾性変形させて接触部3a1を偏平電線8に圧接し、回動の終点位置では、回動部材4の圧接部4bが、接触子3の隅部3a2の頂点P2を乗り越えた状態となって接触子3の弾性復元力によって、結線状態を維持させる方向への力が作用するようにしている構造のコネクタが開示されている。
【特許文献2】特開2004−71160の要約によると、本発明は、各部位の強度や仕様等を損なうことなく、スライダー16でFPC40又はFFCを確実にコンタクト14の接触部22に押圧することができ、作業性がよく、ピッチの狭小化や低背位化が可能なコネクタを提供することを目的とし、低背位化は、コンタクト14の接触部22と接続部24との間に弾性部34と支点部32とを設けるとともに接触部22と弾性部34と支点部32と接続部24とを略クランク形状に配置し、かつ、接続部24と対向する位置に弾性部34から延設された押受部20を設け、スライダー16に長手方向に連設した押圧部36を設け、押圧部36がコンタクト14の接続部22と押受部20との間で回動自在にスライダー16をハウジング12に装着することにより達成できる構造のコネクタが開示されている。
【特許文献3】特開2007−173043の要約によると、本発明はノイズ対策をしつつ、低背化も考慮し、安定した接続を得ることができるコネクタ10を提供せんとすることを目的とし、接続対象物と着脱自在に嵌合するコネクタ10であって、接続対象物と接触する接触部26を有する所要数のコンタクト14と、このコンタクト14が保持・固定されるとともに接続対象物が挿入される嵌合口20を有するハウジング12と、コンタクト14を押圧する回動部材18とを備えるコネクタ10において、ハウジング12を覆うシェル19を配置し、ハウジング12はコンタクト14の接触部26を被覆する天井部50を有し、回動部材18にハウジング12の天井部50と並行な突出壁60を設けるとともに回動部材18が開いた(接続対象物が挿入されない)状態の際に突出壁60がシェル19の上面74と係合させることをにより達成できる構造のコネクタが開示されている。
【特許文献4】特開2000−48886の要約によると、プリント回路基板への実質的な実装面積を小さくでき、また、低背化に障害のない構造のFPC用電気コネクタを提供することを目的とし、絶縁ハウジング3と、この絶縁ハウジング3に所定のピッチで横並びに並設された複数の端子4と、端子4のコンタクト部17aへ向けてFPCを押圧する為の押圧部を有する回動カバー2とを備えているFPC用電気コネクタ1である。回動カバー2が、FPCの挿入口5側で絶縁ハウジング3に対して回動可能に軸支されていると共に、この回動の際に、FPCの挿入口5側から見て、前記軸支部より奥側6が絶縁ハウジング3の上方で円軌跡に沿って移動する構成として、回動カバー2が、前記挿入口5側から奥側6に亘る絶縁ハウジング3の幅領域内で回動可能としてある構造のFPC用電気コネクタが開示されている。
【特許文献5】特開2002−231348の要約によると、本発明は、スライダー16でFPC42又はFFCを確実にコンタクト14の接触部20に押圧することができ、接続不良が起こらないコネクタを提供することを目的とし、FPC42又はFFCと着脱自在に嵌合するコネクタであって、FPC42又はFFCと接触する接触部20を有するコンタクト14と、このコンタクト14が保持・固定されるブロック12と、このブロック12に回動自在に装着されたスライダー16とからなるコネクタにおいて、スライダー16には回動した際にFPC42又はFFCを押圧する押圧部32を設け、FPC42又はFFCを押圧した時に押圧部32が押圧方向と反対方向に変位しないようにブロック12又はコンタクト14により押えることにより達成できる構造のコネクタが開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、通信機器や電気機器や電子機器等の小型化も進み、コネクタの小型化も進む中、回動部材を回転させた際(ロック状態)には高さをハウジングと同一の高さにすることが多い。その為、回動部材を回転させる際の操作性が非常にし難い。
また、この種のコネクタは、機器内に搭載されることが多く、回動部材を回転させる十分なスペースを確保することも難しくなってきている。その為、回動部材を回転させる際の操作性が非常にし難い。
さらに、スペースを確保できたとしても、機器内に搭載されているため、非常に操作し難い状況にあった。
従来技術として挙げた特許文献1から5のフロントロックタイプ及びバックロックタイプにしろ、上記のような回動部材の操作性がし難いという問題の解決には至っていない。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、回動部材を容易に回転できる補助部材を有するコネクタを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本目的は、請求項1記載のように、接続対象物が着脱されるコネクタであって、
前記接続対象物と接触する接触部を有する複数のコンタクトと、該コンタクトが保持・配列されるとともに前記接続対象物が入る嵌合口を有するハウジングと、該ハウジングに回転可能に装着される回動部材と、を備えるコネクタにおいて、
前記回動部材の所定の位置に、前記回動部材との係合手段を有する補助部材を装着することを特徴とするコネクタにより達成できる。
【0006】
請求項2記載のコネクタは、前記係合手段として、前記補助部材に係合部を設けるとともに前記回動部材に係止部を設けることを特徴とする請求項1記載のコネクタにある。
また、請求項3記載のコネクタは、前記係止部として、前記回動部材に凹部を設けるとともに、前記係合部として、前記補助部材に前記凹部に入る凸部と前記回動部材の先端部が入る溝部を設けることを特徴とする請求項2記載のコネクタにある。
さらに、請求項4記載のコネクタは、前記補助部材の長手方向の少なくともどちらか一方の凸部及び溝部に、誘い部を設けることを特徴とする請求項3記載のコネクタにある。
【0007】
請求項5記載のコネクタは、前記回動部材を前記嵌合口の反対側に回転可能に装着し、前記コンタクトは、少なくとも、第1接触部と第1接続部との間に第1弾性部と第1支点部とを設けるとともに前記第1接触部と前記第1弾性部と前記第1支点部と前記第1接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記第1接続部と対向する位置に前記第1弾性部から延設された第1押受部を設けられる第1コンタクト並びに第2接触部と第2接続部との間に第2弾性部と第2支点部とを設けるとともに前記第2接触部と前記第2弾性部と前記第2支点部と前記第2接続部とを略コ字状に配置し、かつ、前記第2弾性部から第2接触部と反対方向に延設された第2押受部を設けられる第2コンタクトのうちの少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1、2又は3、4記載のコネクタにある。
また、請求項6記載のコネクタは、前記回動部材を、前記嵌合口の反対側に回転可能に装着し、前記回動部材に長手方向に連設した細長形状の押圧部を設け、該押圧部が前記第1押受部及び/又は前記第2押受部に作用し、かつ、前記第1押受部及び/又は前記第2押受部が入る仕切壁を有する別個独立の係止孔を設け、前記押圧部が前記第1押受部及び/又は第2押受部に作用することにより前記接続対象物と接続することを特徴とする請求項5記載のコネクタにある。
さらに、請求項7記載のコネクタは、前記回動部材を前記嵌合口側に回転可能に装着し、前記コンタクトは少なくとも前記接続対象物に接触する接触部と基板に接続する接続部と前記ハウジングに固定する固定部と前記回動部材と係合する係合部とを有し、前記回動部材に長手方向に連設した押圧部を設けるとともに前記係合部が入る仕切壁を有する別個独立の係止孔を設け、前記係合部が前記係止孔に係合し、前記回動部材が回転した際に前記押圧部により前記接続対象物を押圧することで、前記コンタクトの接触部と接続することを特徴とする請求項1、2又は3、4記載のコネクタにある。
さらにまた、請求項8記載のコネクタは、前記回動部材を前記嵌合口側に回転可能に装着し、前記コンタクトは少なくとも前記接続対象物に接触する接触部と基板に接続する接続部とを有し、前記コンタクトとは別の、少なくとも前記回動部材と係合する係合部とを有する部材を備え、前記回動部材に長手方向に連設した押圧部を設けるとともに前記係合部が入る仕切壁を有する別個独立の係止孔を設け、前記係合部が前記係止孔に係合し、前記回動部材が回転した際に前記押圧部により前記接続対象物を押圧することで、前記コンタクトの接触部と接続することを特徴とする請求項1、2又は3、4記載のコネクタにある。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明の補助部材を装着したコネクタによると、次のような優れた効果が得られる。このコネクタでは、限られた狭い場所でも回動部材の回転を容易に行うことができる。
(1)請求項1記載のように、接続対象物が着脱されるコネクタであって、前記接続対象物と接触する接触部を有する複数のコンタクトと、該コンタクトが保持・配列されるとともに前記接続対象物が入る嵌合口を有するハウジングと、該ハウジングに回転可能に装着される回動部材と、を備えるコネクタにおいて、前記回動部材の所定の位置に、前記回動部材との係合手段を有する補助部材を装着することを特徴とするコネクタにしているので、簡単な構造で、操作性もよく、限られた狭い場所でも回動部材の回転を容易に行うことができる。
(2)請求項2記載のように、前記係合手段として、前記補助部材に係合部を設けるとともに前記回動部材に係止部を設けることを特徴とする請求項1記載のコネクタにしているので、簡単な構造で、操作性もよく、限られた狭い場所でも回動部材の回転を容易に行うことができる。
(3)請求項3記載のように、前記係止部として、前記回動部材に凹部を設けるとともに、前記係合部として、前記補助部材に前記凹部に入る凸部と前記回動部材の先端部が入る溝部を設けることを特徴とする請求項2記載のコネクタにしているので、簡単な構造で、操作性もよく、限られた狭い場所でも回動部材の回転を容易に行うことができる。
(4)請求項4記載のように、前記補助部材の長手方向の少なくともどちらか一方の凸部及び溝部に、誘い部を設けることを特徴とする請求項3記載のコネクタにしているので、簡単な構造で、操作性もよく、限られた狭い場所でも回動部材の回転を容易に行うことができ、簡単に前記補助部材を前記回動部材に挿入することができる。
(5)請求項5記載のように、前記回動部材を前記嵌合口の反対側に回転可能に装着し、前記コンタクトは、少なくとも、第1接触部と第1接続部との間に第1弾性部と第1支点部とを設けるとともに前記第1接触部と前記第1弾性部と前記第1支点部と前記第1接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記第1接続部と対向する位置に前記第1弾性部から延設された第1押受部を設けられる第1コンタクト並びに第2接触部と第2接続部との間に第2弾性部と第2支点部とを設けるとともに前記第2接触部と前記第2弾性部と前記第2支点部と前記第2接続部とを略コ字状に配置し、かつ、前記第2弾性部から第2接触部と反対方向に延設された第2押受部を設けられる第2コンタクトのうちの少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1、2又は3、4記載のコネクタにしているので、バックロックタイプのように機器の奥側にある回動部材であっても、簡単な構造で、操作性もよく、限られた狭い場所でも回動部材の回転を容易に行うことができ、簡単に前記補助部材を前記回動部材に挿入することができる。
(6)請求項6記載のように、前記回動部材を、前記嵌合口の反対側に回転可能に装着し、前記回動部材に長手方向に連設した細長形状の押圧部を設け、該押圧部が前記第1押受部及び/又は前記第2押受部に作用し、かつ、前記第1押受部及び/又は前記第2押受部が入る仕切壁を有する別個独立の係止孔を設け、前記押圧部が前記第1押受部及び/又は第2押受部に作用することにより前記接続対象物と接続することを特徴とする請求項5記載のコネクタにしているので、バックロックタイプのように機器の奥側にある回動部材であっても、簡単な構造で、操作性もよく、限られた狭い場所でも回動部材の回転を容易に行うことができ、簡単に前記補助部材を前記回動部材に挿入することができる。
(7)請求項7記載のコネクタは、前記回動部材を前記嵌合口側に回転可能に装着し、前記コンタクトは少なくとも前記接続対象物に接触する接触部と基板に接続する接続部と前記ハウジングに固定する固定部と前記回動部材と係合する係合部とを有し、前記回動部材に長手方向に連設した押圧部を設けるとともに前記係合部が入る仕切壁を有する別個独立の係止孔を設け、前記係合部が前記係止孔に係合し、前記回動部材が回転した際に前記押圧部により前記接続対象物を押圧することで、前記コンタクトの接触部と接続することを特徴とする請求項1、2又は3、4記載のコネクタにしているので、フロントロックタイプのように機器の奥側にある回動部材であっても、簡単な構造で、操作性もよく、限られた狭い場所でも回動部材の回転を容易に行うことができ、簡単に前記補助部材を前記回動部材に挿入することができる。
(8)請求項8記載のコネクタは、前記回動部材を前記嵌合口側に回転可能に装着し、前記コンタクトは少なくとも前記接続対象物に接触する接触部と基板に接続する接続部とを有し、前記コンタクトとは別の、少なくとも前記回動部材と係合する係合部とを有する部材を備え、前記回動部材に長手方向に連設した押圧部を設けるとともに前記係合部が入る仕切壁を有する別個独立の係止孔を設け、前記係合部が前記係止孔に係合し、前記回動部材が回転した際に前記押圧部により前記接続対象物を押圧することで、前記コンタクトの接触部と接続することを特徴とする請求項1、2又は3、4記載のコネクタにしているので、フロントロックタイプのように機器の奥側にある回動部材であっても、簡単な構造で、操作性もよく、限られた狭い場所でも回動部材の回転を容易に行うことができ、簡単に前記補助部材を前記回動部材に挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(A) 嵌合口上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が開いた状態のコネクタの斜視図である。(B) 嵌合口の反対側上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が閉じた状態のコネクタの斜視図である。(C) (B)の状態のコネクタを、補助部材の中央部分で断面した断面図である。
【図2】(A) 補助部材を、回動部材の取付方向より見た斜視図である。(B) 補助部材を、回動部材の取付方向と反対側より見た斜視図である。(C) 補助部材を、中央部分で断面した断面図である。
【図3】(A) 嵌合口方向より見た回動部材の斜視図である。(B) 嵌合口と反対側より見た回動部材の斜視図である。(C) 回動部材の断面図である。
【図4】(A) 嵌合口方向より見たハウジングの斜視図である。(B) 嵌合口と反対側より見たハウジングの斜視図である。(C) 挿入溝部分で断面したハウジングの断面図である。
【図5】(A) 第1コンタクトの斜視図である。(B) 第2コンタクトの斜視図である。
【図6】(A) 嵌合口上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が開いた状態のコネクタの斜視図である。(B) 嵌合口の反対側上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が閉じた状態のコネクタの斜視図である。(C) (B)の状態のコネクタを、補助部材の中央部分で断面した断面図である。
【図7】(A) 補助部材を、回動部材の取付方向より見た斜視図である。(B) 補助部材を、回動部材の取付方向と反対側より見た斜視図である。(C) 補助部材を、中央部分で断面した断面図である。
【図8】(A) 嵌合口方向より見た回動部材の斜視図である。(B) 嵌合口と反対側より見た回動部材の斜視図である。(C) 回動部材の断面図である。
【図9】(A) 嵌合口方向より見たハウジングの斜視図である。(B) 嵌合口と反対側より見たハウジングの斜視図である。(C) 挿入溝部分で断面したハウジングの断面図である。
【図10】第1コンタクトの斜視図である。
【図11】(A) 嵌合口上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が開いた状態のコネクタの斜視図である。(B) 嵌合口上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が閉じた状態のコネクタの斜視図である。(C) (B)の状態のコネクタを、補助部材の中央部分で断面した断面図である。
【図12】(A) 補助部材を、回動部材の取付方向より見た斜視図である。(B) 補助部材を、回動部材の取付方向と反対側より見た斜視図である。(C) 補助部材を、中央部分で断面した断面図である。
【図13】(A) 嵌合口方向より見た回動部材の斜視図である。(B) 嵌合口と反対側より見た回動部材の斜視図である。(C) 回動部材の断面図である。
【図14】(A) 嵌合口方向より見たハウジングの斜視図である。(B) 嵌合口と反対側より見たハウジングの斜視図である。(C) 挿入溝部分で断面したハウジングの断面図である。
【図15】第1コンタクトの斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の特徴は、接続対象物が着脱されるコネクタであって、前記接続対象物と接触する接触部を有する複数のコンタクトと、該コンタクトが保持・配列されるとともに前記接続対象物が入る嵌合口5を有するハウジングと、該ハウジングに回転可能に装着される回動部材と、を備えるコネクタにおいて、前記回動部材の所定の位置に、前記回動部材との係合手段を有する補助部材を装着することを特徴とするコネクタである。所定の位置とは、前記回動部材を前記補助部材を押すことで容易に回転できる位置という意味で、バランス等を考えると理想的には長手ピッチ方向の中央部分である。
つまり、回動部材を有するコネクタに、前記回動部材の回転を補助するための補助部材を前記回動部材に装着したものである。
【0011】
図1(A)は嵌合口上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が開いた状態のコネクタの斜視図であり、(B)は嵌合口の反対側上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が閉じた状態のコネクタの斜視図であり、(C)は(B)の状態のコネクタを、補助部材の中央部分で断面した断面図である。図2(A)は補助部材を、回動部材の取付方向より見た斜視図であり、(B)は補助部材を、回動部材の取付方向と反対側より見た斜視図であり、(C)は補助部材を、中央部分で断面した断面図である。図3(A)は嵌合口方向より見た回動部材の斜視図であり、(B)は嵌合口と反対側より見た回動部材の斜視図であり、(C)は回動部材の断面図である。図4(A)は嵌合口方向より見たハウジングの斜視図であり、(B)は嵌合口と反対側より見たハウジングの斜視図であり、(C)は挿入溝部分で断面したハウジングの断面図である。図5(A)は第1コンタクトの斜視図であり、(B)は第2コンタクトの斜視図である。図6(A)は嵌合口上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が開いた状態のコネクタの斜視図であり、(B)は嵌合口の反対側上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が閉じた状態のコネクタの斜視図であり、(C)は(B)の状態のコネクタを、補助部材の中央部分で断面した断面図である。図7(A)は補助部材を、回動部材の取付方向より見た斜視図であり、(B)は補助部材を、回動部材の取付方向と反対側より見た斜視図であり、(C)は補助部材を、中央部分で断面した断面図である。図8(A)は嵌合口方向より見た回動部材の斜視図であり、(B)は嵌合口と反対側より見た回動部材の斜視図であり、(C)は回動部材の断面図である。図9(A)は嵌合口方向より見たハウジングの斜視図であり、(B)は嵌合口と反対側より見たハウジングの斜視図であり、(C)は挿入溝部分で断面したハウジングの断面図である。図10は第1コンタクトの斜視図である。図11(A)は嵌合口上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が開いた状態のコネクタの斜視図であり、(B)は嵌合口上方より見た、補助部材が取付いた状態で、回動部材が閉じた状態のコネクタの斜視図であり、(C)は(B)の状態のコネクタを、補助部材の中央部分で断面した断面図である。図12(A)は補助部材を、回動部材の取付方向より見た斜視図であり、(B)は補助部材を、回動部材の取付方向と反対側より見た斜視図であり、(C)は補助部材を、中央部分で断面した断面図である。図13(A)は嵌合口方向より見た回動部材の斜視図であり、(B)は嵌合口と反対側より見た回動部材の斜視図であり、(C)は回動部材の断面図である。図14(A)は嵌合口方向より見たハウジングの斜視図であり、(B)は嵌合口と反対側より見たハウジングの斜視図であり、(C)は挿入溝部分で断面したハウジングの断面図である。図15は第1コンタクトの斜視図である。
【0012】
まず、本発明の特徴部分である、補助部材20、21、22について、図2と図7及び図12に基づいて説明する。20は、バックロックタイプに装着するもので、21は20より低背化したバックロックタイプに装着するもので、22はフロントロックタイプに装着するものである。前記補助部材20、21、22は、電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。
【0013】
前記補助部材20、21、22には、回動部材50、51、52に装着するための係合手段を有している。前記係合手段としては、前記補助部材20、21、22に係合部を設け、前記回動部材50、51、52に係止部を設けている。前記係止部としては、前記回動部材50、51、52に凹部507、517、527を設け、前記補助部材20、21、22に前記凹部507、517、527に入る凸部202、212、222と前記回動部材50、51、52の先端部506、516、526が入る溝部202、212、222を設けるものがある。前記凸部202、212、222の形状・大きさは、前記回動部材50、51、52の凹部507、517、527に入ればよく、保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。前記溝部202、212、222の形状・大きさは、前記回動部材50、51、52の先端部506、516、526が入ればよく、保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0014】
また、別の係合手段としては、補助部材を回動部材の短手方向からパッチン止めする方法がある(図示せず)。パッチン止めとは、前記補助部材に突起を設け、前記回動部材に引っかかり部を設け、前記突起と引っかかり部を係合させて、保持したものである。前記突起と前記引っかかり部の形状・大きさは、このようなことが満足すればよく、さらに、強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0015】
前記補助部材20、21、22の長手方向の少なくともどちらか一方側の凸部202、212、222及び溝部201、211、212に、誘い部204、214、224を設ける。該誘い部204、214、224は、前記補助部材20、21、22を前記回動部材50、51、52に挿入し易くするためのものである。誘い部204、214、224の形状・大きさは、挿入し易ければよく、役割や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0016】
前記補助部材20、21、22の中央部には、凹203、213、223が設けられている。前記凹203、223は、前記回動部材50、52の凸508、528と係合させて、前記補助部材20、22を位置決めするためのものである。図7の前記補助部材21は前記凹213のみを設け、前記回動部材51には前記凸を設けていないが、位置決めを考えると望ましくは凸を設けた方がよい。前記凹203、213、223の形状・大きさは、前記回動部材50、52の凸508、528と係合できればよく、役割や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0017】
図1〜図5に基づいて、バックロックタイプの一実施例について説明する。ここで使用する補助部材20は、上述の通りであり、以下で、その他の部位について説明する。
【0018】
まず、回動部材50について説明する。この回動部材50は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。
前記回動部材50は主にハウジング30に回動可能に装着される軸505部分と第1及び第2コンタクト40、42の押受部406、426に作用(押圧)する押圧部502と前記第1及び第2コンタクト40、42の押受部406、426が入る仕切壁504によって別個独立に形成された係止孔503と操作部501を備えている。さらに、本実施例では、前記補助部材20の溝部201に入る先端部506と前記凸部202が入る凹部507と前記凹203と係合する凸508を有している。
【0019】
本実施例では、前記回動部材50を断面略十字形状にしている。前記軸505は、回動部材50を回動するための支点であり、ハウジング30の長手方向両側に回動部材50が回転可能に適宜装着されている。また、前記押圧部502が回転する際に回転軸が変化するように前記軸505と前記ハウジング30の軸受け部との関係ではクリアランスを設けている。また、長手方向両側には、前記押圧部502が前記第1及び第2コンタクト40、42の第1及び第2押受部406、426に作用した際に、前記回動部材50が高さ(図面の上)方向に持ち上がらないようにするために前記ハウジング30と係合するロック部が設けられている。ロック部の形状や大きさ等は、前記ハウジング30に係合できれば如何なるものでもよく、上述の役割やコネクタ10の大きさや強度等を考慮して適宜設計する。本実施例では、前記第1接続部403の押受部側に連設した突出台が設けられている。
【0020】
前記回動部材50の前記押圧部502は、前記第1及び第2コンタクト40、42の押受部406、426に作用(押し付ける)部分であり、その形状としては細長形状にすることが望ましく、本実施例では楕円形状をしている。このように楕円形状にすることによって、前記回動部材50を回転(回動)させ、前記第1及び第2コンタクト40、42の押受部406、416に作用させることで、
押圧部502の大きさの変化により前記第1及び第2コンタクト40、42の第1及び第2押受部406、426が持ち上げられ、FPCに前記第1及び第2コンタクト40、42の第1及び第2接触部401、421側に押し付けている。前記押圧部502の形状としては、前記第1及び第2コンタクト40、42の第1及び第2押受部406、426に作用するように回転でき、長軸と短軸といった大きさの違いにより前記第1及び第2コンタクト40、42の第1及び第2押受部406、426を押し上げられれば、如何なるものでもよい。前記押圧部502の形状や大きさは、このようなことを考慮して適宜設計する。また、前記回動部材50には、操作性を考慮して、操作部501が設けられている。
【0021】
前記回動部材50には、前記補助部材20の溝部201に入る大きさの先端部506が設けられている。また、前記補助部材20の凸部202が入る大きさの凹部507が形成されている。前記先端部506及び前記凹部507は、前記補助部材20を前記回動部材50に係合するための手段である。前記先端部506及び前記凹部507の形状・大きさは、それぞれ前記補助部材20の溝部201に入り、かつ、凸部202が入ればよく、その役割や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。本実施例では、前記凹部507を、一直線上に設けたが、役割を満足できれば、U字形状や倒C字形状に設けてもよい。
【0022】
前記回動部材50には、前記凹部507のほぼ中央部分に、前記補助部材20の凹203と係合することにより前記補助部材20の位置決めと保持するための凸508が設けられている。前記凸508の形状・大きさは、前記補助部材20の凹203に係合できればよく、役割や保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0023】
また、前記回動部材50を回動した際に、前記回動部材50の回動に対する反発力が強い為に、前記第1及び第2コンタクト40、42の第1及び第2押受部406、426が入る係止孔503が仕切壁504を形成することにより別個独立に設けられている。前記係止孔503を別個独立に設けることで、前記回動部材50の強度アップや回動時の変形を防止している。上述した前記回動部材50は前記ハウジング30の嵌合口5と反対側(第1コンタクト40の接続部側)に回動自在に装着されている。
【0024】
まず、図5に基づいて、2種類の前記第1及び第2コンタクト40、42について説明する。この2種類の前記第1及び第2コンタクト40、42は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記第1及び第2コンタクト40、42の材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。
【0025】
最初に、図5(A)の第1コンタクト40について説明する。前記第1コンタクト40は図5(A)のように倒略H形状をし、少なくとも前記FPCと接触する第1接触部401(図5(A)の図面の上側)と基板等に接続する第1接続部403と前記ハウジング30に固定する第1固定部402と第1支点部404と第1弾性部405と回動部材50によって押圧される第1押受部406とを備えている。前記第1接触部26と前記第1弾性部405と前記第1支点部404と前記第1押受部406とは略クランク状に設けられ、前記第1押受部406の先端には内側に突出した突出部が設けられている。前記第1接触部401と前記第1弾性部405と前記第1支点部404と前記第1接続部403とは略クランク形状に配置されており、前記第1接続部403には前記第1押受部32側に突出するような突出台が設けられ、前記第1押受部406に作用するように前記回動部材50の押圧部502が回動するようなっている。本実施例では前記第1コンタクト14の第1支点部404付近に、前記嵌合口5と反対方向に傾斜する傾斜部が設けられている。該傾斜部を設けることで、低背化を図っている。また、前記突出台は前記回動部材50の押圧部502が回動する際に安定した回動をするために、第1押受部406と第1接続部403との間の間隔を調整するためのものであり、突出量はこのようなことを考慮して適宜設計する。
【0026】
前記第1接続部403の配置位置としては、基板のランド位置や基板のパターン位置や狭スペース等を考慮して適宜設計する。即ち、前記第1接続部403は要求仕様に応じて、前記第1接触部401に対向する側や前記第1押受部406に対向する側に設けられることになり、また、ランドの位置によっては千鳥に設けることもある。前記第1コンタクト40では、前記第1接続部403を前記第1押受部406に対向する側に設けている。前記第1接触部401は、FPCと接触し易いように凸部形状にしており、前記第1接続部403は本実施例では図5(A)のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。前記FPCの仕様によっては、前記第1接触部401と対向する側にも第1接触部403を設ける場合もある。即ち、2つの第1接触部401、401を設けて、前記FPCを挟持するようにしてもよい。本実施例では、前記第1コンタクト40では、前記第1支点部404から前記第1接触部401に対向するように第1延設部407を設けている。
【0027】
前記第1支点部404と前記第1弾性部405と前記第1押受部406とは、前記FPCが挿入された際に、次のような作用を果たすための部分である。前記FPCが前記ハウジング30の嵌合口5内に挿入された後に、前記回動部材50の押圧部502が回転することにより前記第1コンタクト40の第1押受部406に作用すると、前記第1押受部406が前記押圧部502によって押し上げられることで前記第1コンタクト40の第1支点部404(図5(A)の下側)を支点にし、前記第1コンタクト40の第1弾性405が前記第1接触部401側に傾くことによって、前記第1接触部401が前記FPC側に押圧される。前記第1支点部404と前記弾性部405と前記第1押受部406の大きさや形状は、このような作用を果たすために、適宜設計されている。また、前記第1コンタクト40の第1押受部406の先端に、突出部を設け、前記回動部材50の押圧部502を前記第1コンタクト40の第1押受部32に作用させるとき、前記回動部材30の係止孔503に前記第1押受部406が入ることで、前記回動部材50の回動に対する強い反発力に対抗することが望ましい。前記突出部の大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、前記回動部材50の係止孔503が引っ掛かる程度に適宜設計する。
【0028】
次に、第2コンタクト42について説明する。ここでは、上述した第1コンタクト40との相違部分についてのみ説明する。前記第2コンタクト42も図5(B)のように前記第1コンタクト40と同様に倒略H字形状をしており、主にFPCと接触する第2接触部421(図5(B)の図面の上側)と基板に接続する第2接続部423とハウジング30に固定する第2固定部422と第2支点部424と第2弾性部425と前記回動部材50のよって押圧される第2押受部426とを備えている。これらの前記第2接触部421と前記第2弾性部425と前記第2支点部424と前記第2接続部423は、略倒U字形状に配置されている。前記第2接続部423は、第1コンタクトと同様に表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。
【0029】
前記第1コンタクト40と前記第2コンタクト42の相違点は、幾分形状的な違いはあるものの前記第2接続部423と前記第2延設部427とが逆にしただけである。即ち、前記第1コンタクト40では、前記第1接続部403を前記第1押受部406と対向する側に、前記第2延設部427を前記第2接触部421と対向する側に設けているのに対し、前記第2コンタクト42では、前記第2接続部423を前記第2接触部421と対向する側に、前記第2延設部427を前記第2押受部426と対向する側に設けている。
【0030】
次に、ハウジング30について説明する。このハウジング30は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。
【0031】
前記ハウジング30には、所要数の前記第1及び第2コンタクト40、42が装着される挿入溝301が設けられており、圧入や引っ掛け(ランス)や溶着等によって固定されている。また、前記ハウジング30には前記FPCが挿入される嵌合口5が設けられ、前記嵌合口5の大きさは前記FPCが挿入でき、前記FPCが挿入された際に前記回動部材30で前記第1及び第2コンタクト40、42が押圧できるように適宜設計されている。前記ハウジング30の長手方向両側には、前記回動部材50の軸505が回動可能に装着される軸受部が設けられている。前記軸505と前記軸受けとの関係は、上述したような前記回動部材50の押圧部502のコンパクトな回転(軸を設けない回転)が可能なようにクリアランスが設けられている。この軸受部の形状や大きさは、前記回動部材50の軸505が回動でき、前記押圧部502のコンパクトな回転が可能なように装着されていれば如何なるものでもよく、この役割やハウジング12の強度や大きさ等を考慮して適宜設計する。
【0032】
前記ハウジング30には、前記第1及び第2コンタクト40、42の第1及び第2接触部401、421を被覆する天井部302が設けられている。前記天井部302は、前記第1及び第2コンタクト40、42の防塵性を高めるためのものであり、その大きさや形状はこの役割や前記ハウジング30の強度や前記回動部材50の回動性や強度等を考慮して適宜設計する。低背化を考慮して、前記ハウジング30の肉厚は出来るかぎり薄くしている。
【0033】
2種類の前記第1及び第2コンタクト40、42は、略H形状にしたが、それぞれ前記第1及び第2延設部407、427を除いた略h形状のものであってもよい。
【0034】
この第1の実施例では、2種類のコンタクトを使用したものを説明したが、前記第1コンタクト40のみを使用したものでも、前記第2コンタクト42のみを使用してものでもよい。つまり、少なくともどちらか一方のコンタクトを含んだものであればよい。(どちらか一方を含むか、両方からなる。)
【0035】
第2実施例のコネクタ11は、主にハウジング31と回動部材51と第1コンタクト41と補助部材21とを備えている。
【0036】
第2の実施例として、図6〜図10を用いて、上記第1の実施例より低背化したコネクタ11について説明する。第2の実施例に用いる補助部材21の構造は、上述したものと同様である。
【0037】
図に基づいて、構成部品について説明する。
まず、前記回動部材51について説明する。この回動部材51は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。
【0038】
前記回動部材51は主にハウジング31に回動可能に装着される軸515部分と前記第1コンタクト41の第1押受部416を押圧する押圧部512と前記第1押受部416が入り、かつ、仕切壁514により区切られた別個独立の係止孔513とを備えている。前記軸515は、前記回動部材51を回動するための支点であり、前記ハウジング31の長手方向両側に前記回動部材51が回動可能に適宜装着されている。また、長手方向両側には、前記第1コンタクト41の押受部416を押圧した際に前記回動部材51が高さ(図面の上)方向に持ち上がらないようにするために前記ハウジング31と係合するロック部が設けられている。ロック部の形状や大きさ等は、前記ハウジング31に係合できれば如何なるものでもよく、上述の役割やコネクタの大きさや強度等を考慮して適宜設計する。
【0039】
前記押圧部512は、第1コンタクト41の第1押受部416に押し付ける部分であり、その形状としては細長形状にすることが望ましく、本実施例では楕円形状をしている。このように楕円形状にすることによって、第1コンタクト41の第1押受部416に作用するように回転させることで、前記押圧部512の大きさの変化により第1コンタクト41の第1押受部416が持ち上げられ、FPC又はFFCに前記第1コンタクト41の第1接触部411を押し付けている。前記押圧部512の形状としては、第1コンタクト41の第1押受部416に作用するように回転でき、長軸と短軸といった大きさの違いにより第1コンタクト41の第1押受部416を押し上げられれば、如何なるものでもよい。
【0040】
また、前記回動部材51を回動した際に、前記回動部材51の回動に対する反発力が強く、前記回動部材51の中央部が膨れてしまうことを防ぐようにする為に、前記第1コンタクト41の突出部に係合し、かつ、仕切壁514により区切られた別個独立の係止孔513が設けられている。前記係止孔513を別個独立に設けることで、前記回動部材51の強度アップや回動時の変形を防止している。
【0041】
前記回動部材51には、前記補助部材21の溝部211に入る大きさの先端部516が設けられている。また、前記補助部材21の凸部212が入る大きさの凹部517が形成されている。前記先端部516及び前記凹部517は、前記補助部材21を前記回動部材51に係合するための手段である。前記先端部516及び前記凹部517の形状・大きさは、それぞれ前記補助部材21の溝部211に入り、かつ、凸部212が入ればよく、その役割や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。本実施例では、前記凹部517を、一直線上に設けたが、役割を満足できれば、U字形状や倒C字形状に設けてもよい。
【0042】
前記回動部材51には、前記凹部517のほぼ中央部分に、前記補助部材21の凹213と係合することにより前記補助部材21の位置決めと保持するための凸を設けることが望ましい。前記凸の形状・大きさは、前記補助部材21の凹213に係合できればよく、役割や保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0043】
また、前記回動部材51を回動した際に、前記回動部材51の回動に対する反発力が強い為に、前記第1コンタクト41の第1押受部416が入る係止孔513が仕切壁514を形成することにより別個独立に設けられている。前記係止孔513を別個独立に設けることで、前記回動部材51の強度アップや回動時の変形を防止している。上述した前記回動部材51は前記ハウジング31の嵌合口5と反対側(第1コンタクト41の第1接続部413側)に回動自在に装着されている。
【0044】
つぎに、第1コンタクト41について説明する。この第1コンタクト41は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記第1コンタクト41の材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。
【0045】
前記第1コンタクト41は、図10のように略逆H字形状をしており、主にFPC又はFFCと接触する第1接触部411と基板に接続する第1接続部413とハウジング31に固定する第1固定部412と前記第1接触部411と前記第1接続部413との間に設けられた第1弾性部415及び第1支点部414と前記第1接続部413と対向する位置に前記第1弾性部415から延設された第1押受部416と第1支点部414から前記第1接触部411に対向するように延設した第1延設部417を備え、前記第1延設部417の先端で、かつ、前記第1接触部411に対向する位置に、前記FPC又はFFCと接触するもう一つの接触部とを設けてもよい。上方側の前記第1接触部411(図10の図面の上側)と前記第1弾性部415と前記第1支点部414と前記第1接続部413とは、略クランク形状に配置されている。前記第1接触部411は、FPC又はFFCと接触し易いように凸部形状にしており、前記第1接続部413は本実施例では図1のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。即ち、2つの第1接触部411を設けて、前記FPC又はFFCを挟持するようにする。前記FPC又はFFCの挿入方向に対して、直角方向両側に第1接触部411を設けることで、前記FPC又はFFCを2つの第1接触部411で挟持することになり、確実に前記FPC又はFFCと接触できるようになる。
【0046】
前記第1支点部414と前記第1弾性部415と前記第1押受部416とは、前記FPC又はFFCが挿入された際に、次のような作用を果たすための部分である。前記FPC又はFFCが前記ハウジング31の嵌合口5内に挿入された後に、前記回動部材51の押圧部512が前記第1コンタクト41の第1押受部416に作用するように回動すると、前記第1押受部416が前記押圧部512によって押し上げられることで前記第1コンタクト41の第1支点部414を支点にし、前記第1コンタクト41の第1弾性部415が前記第1接触部412側に傾くことによって、前記第1接触部412が前記FPC又はFFC側に押圧される。前記第1支点部414と前記第1弾性部415と前記第1押受部416の大きさや形状は、このような作用を果たすために、適宜設計されている。
【0047】
また、前記第1コンタクト41の第1押受部416の先端に突出部を設け、前記回動部材51の押圧部512を前記第1コンタクト41の第1押受部416に作用するように回動させるとき前記回動部材51の回動に対する反発力が強い為に、前記回動部材51の中央部が膨れてしまうことを防ぐようにすることが望ましい。前記突出部の大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、前記回動部材51の押圧部512が引っ掛かる程度に適宜設計する。
【0048】
図10に示した前記第1コンタクト41と別のコンタクトについて説明する。ここでは、上述したコンタクトとの相違部分についてのみ説明する。前記コンタクトは、第1支点部414から前記第1接触部411と対向する方向に延設した前記第1延設部417方向を削除したものであり、形状を略逆h字形状にした。
【0049】
最後に、ハウジング31について説明する。このハウジング31は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。
【0050】
前記ハウジング31には、所要数の前記第1コンタクト41が装着される挿入溝311が設けられており、圧入や引っ掛け(ランス)や溶着等によって固定されている。また、長手方向両側には、前記回動部材51の軸515が回動可能に装着される軸受部が設けられている。この軸受部の形状や大きさは、回動部材51の軸515が回動できるように装着されていれば如何なるものでもよく、この役割やハウジング31の強度や大きさ等を考慮して適宜設計する。なお、長手方向両側には、前記回動部材51のロック部に対応した位置に係止部が設けられている。
【0051】
前記ハウジング31には、前記第1コンタクト41の第1接触部411を被覆する天井部312が設けられている。前記天井部312は、前記第1コンタクト41の防塵性を高めるためのものであり、その大きさや形状はこの役割や前記ハウジング31の強度や前記回動部材51の回動性や強度等を考慮して適宜設計する。低背化を考慮して、前記ハウジング31の肉厚は出来るかぎり薄くしている。
【0052】
この第2の実施例では、1種類の前記第1コンタクト41のみを使用するものを説明したが、第1の実施例のように2種類のコンタクトを使用したものであってもよいし、前記第1コンタクト41以外の1種類のコンタクトを使用したものであってもよい。つまり、少なくとも2種類のうちどちらか一方を含んでいればよい。(どちらか一方を含むか、両方からなる。)
【0053】
フロントロックタイプの第3実施例のコネクタ12は、主にハウジング32と回動部材52と第1コンタクト43と補助部材22とを備えている。図11〜図15を用いて、フロントロックタイプの実施例のコネクタ12について説明する。第3の実施例に用いる補助部材31の構造は、上述したものと同様である。前記コネクタ12は、少なくとも複数のコンタクト43とハウジング32と回動部材52を備えている。
【0054】
図に基づいて、その他の構成部品について説明する。
最初に、回動部材52について説明する。この回動部材52は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。前記回動部材52は主に前記コンタクト43に回転可能に係合する軸525とFPC又はFFCを前記コンタクト43の接触部431に押圧する押圧部522と前記コンタクト43の係合部434が入る仕切壁524により別個独立に形成された係止孔523と前記補助部材22の溝部221に入る先端部526と前記補助部材22の凸部223が入る凹部527とを有している。
【0055】
前記軸525は、前記回動部材52を回動するための支点であり、前記コンタクト43の係合部434の凹435に適宜係合(装着)している。本実施例では、このような構造にしたが、別な構造としては、前記回動部材52の長手方向両側に軸を設け、前記ハウジング32の長手方向両側に軸受けを設けて前記回動部材52が回動可能に適宜装着してもよい(図示せず)。また、長手方向両側には、FPC又はFFCを前記コンタクト43に押し付けた際に前記回動部材52が高さ(図面の上)方向に持ち上がらないようにするために前記ハウジング32と係合するロック部が設けられている。ロック部の形状や大きさ等は、前記ハウジング32に係合できれば如何なるものでもよく、上述の役割やコネクタ12の大きさや強度等を考慮して適宜設計する。
【0056】
前記押圧部522は、FPC又はFFCを前記コンタクト43の接触部431に押し付ける部分であり、本実施例では平坦な形状をしている。前記押受部522としては、前記軸525を楕円形状にし、長軸と短軸の大きさの変化によりFPC又はFFCを前記コンタクト43の接触部431に押し付けるものであってもよい。前記押圧部522の形状・大きさは、FPC又はFFCを前記コンタクト43の接触部431に押し付けることができれば、如何なるものでもよく、その役割や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0057】
前記回動部材52には、前記コンタクト43の係合部434と係合する仕切壁524により別個独立に形成された係止孔523が設けられている。前記係止孔523は、前記コンタクト43の係合部434と係合させることで、前記回動部材52が安定した回転(回動)させるものであり、かつ、前記回動部材52を回動した際に、前記回動部材52の回動に対する反発力が強く、前記回動部材52の中央部が膨れてしまうことを防ぐようにしたものである。前記係止孔523を別個独立に設けることで、前記回動部材52の強度アップや回動時の変形を防止している。
【0058】
前記回動部材52には、前記補助部材22の溝部221に入る大きさの先端部526が設けられている。また、前記補助部材22の凸部222が入る大きさの凹部527が形成されている。前記先端部526及び前記凹部527は、前記補助部材22を前記回動部材50に係合するための手段である。前記先端部526及び前記凹部527の形状・大きさは、それぞれ前記補助部材22の溝部221に入り、かつ、凸部222が入ればよく、その役割や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。本実施例では、前記凹部527を、一直線上に設けたが、役割を満足できれば、U字形状や倒C字形状に設けてもよい。
【0059】
前記回動部材52には、前記凹部527のほぼ中央部分に、前記補助部材22の凹223と係合することにより前記補助部材22の位置決めと保持するための凸528が設けられている。前記凸528の形状・大きさは、前記補助部材22の凹223に係合できればよく、役割や保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0060】
次に、コンタクト43について説明する。このコンタクト43は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記コンタクト43の材質としては、バネ性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。前記コンタクト43は、図15のように略U字形状をしており、主にFPC又はFFCと接触する接触部431と基板に接続する接続部433とハウジング32に固定する固定部432と前記回動部材52と係合する係合部434とを有している。
【0061】
前記接触部431は、FPC又はFFCと接触し易いように凸部形状にしている。前記接続部433は本実施例では図15のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。前記固定部432は矢じり形状により、本実施例では圧入によって前記ハウジング32に固定している。
【0062】
前記係合部434は、前記回動部材52の軸525が係合する部分であり、凹435が設けられ、前記凹435に前記軸525が回転可能に係合している。前記係合部434及び前記凹435の形状・大きさは、このような役割や接触安定性や加工性や強度等を考慮して適宜設計する。
【0063】
最後に、ブロック32について説明する。このブロック32は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。前記ブロック32には、所要数のコンタクト43が装着される挿入孔321が設けられており、圧入や溶着等によって固定されている。また、長手方向両側には、前記回動部材52のロック部に対応した位置に係止部が設けることが望ましい。
【符号の説明】
【0064】
5 嵌合口
10、11、12 コネクタ
20、21、22 補助部材
201、211、221 溝部
202、212、222 凸部
203、213、223 凹
204、214、224 誘い部
30、31、32 ハウジング
301、311、321 挿入溝
302、312 天井部
40、41 第1コンタクト
401、411 第1接触部
402、412 第1固定部
403、413 第1接続部
404、414 第1支点部
405、415 第1弾性部
406、416 第1押受部
407、417 第1延設部
42 第2コンタクト
421 第2接触部
422 第2固定部
423 第2接続部
424 第2支点部
425 第2弾性部
426 第2押受部
427 第2延設部
43 コンタクト
431 接触部
432 固定部
433 接続部
434 係合部
435 凹
50、51、52 回動部材
501、511、521 操作部
502、512、522 押圧部
503、513、523 係止孔
504、514、524 仕切壁
505、515、525 軸
506、516、526 先端部
507、517、527 凹部
508、528 凸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続対象物が着脱されるコネクタであって、
前記接続対象物と接触する接触部を有する複数のコンタクトと、該コンタクトが保持・配列されるとともに前記接続対象物が入る嵌合口を有するハウジングと、該ハウジングに回転可能に装着される回動部材と、を備えるコネクタにおいて、
前記回動部材の所定の位置に、前記回動部材との係合手段を有する補助部材を装着することを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記係合手段として、前記補助部材に係合部を設けるとともに前記回動部材に係止部を設けることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記係止部として、前記回動部材に凹部を設けるとともに、前記係合部として、前記補助部材に前記凹部に入る凸部と前記回動部材の先端部が入る溝部を設けることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
【請求項4】
前記補助部材の長手方向の少なくともどちらか一方の凸部及び溝部に、誘い部を設けることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
【請求項5】
前記回動部材を前記嵌合口の反対側に回転可能に装着し、
前記コンタクトは、少なくとも、第1接触部と第1接続部との間に第1弾性部と第1支点部とを設けるとともに前記第1接触部と前記第1弾性部と前記第1支点部と前記第1接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記第1接続部と対向する位置に前記第1弾性部から延設された第1押受部を設けられる第1コンタクト並びに第2接触部と第2接続部との間に第2弾性部と第2支点部とを設けるとともに前記第2接触部と前記第2弾性部と前記第2支点部と前記第2接続部とを略コ字状に配置し、かつ、前記第2弾性部から第2接触部と反対方向に延設された第2押受部を設けられる第2コンタクトのうちの少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1、2又は3、4記載のコネクタ。
【請求項6】
前記回動部材を、前記嵌合口の反対側に回転可能に装着し、前記回動部材に長手方向に連設した細長形状の押圧部を設け、該押圧部が前記第1押受部及び/又は前記第2押受部に作用し、かつ、前記第1押受部及び/又は前記第2押受部が入る仕切壁を有する別個独立の係止孔を設け、前記押圧部が前記第1押受部及び/又は第2押受部に作用することにより前記接続対象物と接続することを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
【請求項7】
前記回動部材を前記嵌合口側に回転可能に装着し、
前記コンタクトは少なくとも前記接続対象物に接触する接触部と基板に接続する接続部と前記ハウジングに固定する固定部と前記回動部材と係合する係合部とを有し、
前記回動部材に長手方向に連設した押圧部を設けるとともに前記係合部が入る仕切壁を有する別個独立の係止孔を設け、前記係合部が前記係止孔に係合し、前記回動部材が回転した際に前記押圧部により前記接続対象物を押圧することで、前記コンタクトの接触部と接続することを特徴とする請求項1、2又は3、4記載のコネクタ。
【請求項8】
前記回動部材を前記嵌合口側に回転可能に装着し、
前記コンタクトは少なくとも前記接続対象物に接触する接触部と基板に接続する接続部とを有し、
前記コンタクトとは別の、少なくとも前記回動部材と係合する係合部とを有する部材を備え、
前記回動部材に長手方向に連設した押圧部を設けるとともに前記係合部が入る仕切壁を有する別個独立の係止孔を設け、前記係合部が前記係止孔に係合し、前記回動部材が回転した際に前記押圧部により前記接続対象物を押圧することで、前記コンタクトの接触部と接続することを特徴とする請求項1、2又は3、4記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−114061(P2012−114061A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−264662(P2010−264662)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(000208835)第一電子工業株式会社 (182)
【Fターム(参考)】