【課題】発泡スチロールの廃材をコンクリートの骨材として有効に利用し、しかも一体構造で軽量かつ断熱性と通気性のあるコンクリート製品を得る。
【解決手段】廃材発泡スチロールを、粉砕して、セメントと混合し自然乾燥成形する一体パネルであるため、エコ製品である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
従来コンクリートの骨材、発泡スチロールの粉砕を混和材とした左官材料として使用されているものはよく知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００２】
本発明はコンクリート製品において、この一体パネル建築用材として軽量で断熱性・通気性・削成加工の容易なコンクリート製品を得ようとする物である
【課題を解決するための手段】
【０００３】
予め粉砕した発泡スチロールの粒子をセメントと混和しておき、形成型に注入あるいは圧入して、一体断熱パネルを形成するようにしたものである。
【０００４】
以下本発明を図面に基づいて詳細に説明するが、図は本発明を利用して製造した代表例として示したものであって、本発明はコンクリートで成型製造する他のすべてのものに適用できるが特に通気性や断熱軽量を必要とする建築用材として多用途に利用することができる。
【０００５】
本発明に利用するコンクリートには、従来知られた骨材を適当にセメントに混在させたものを用い、水を加える前に発泡スチロールの粒子を加えてよく混和する。一方発泡スチロールは従来廃材としている成型物を粉砕機等で破砕し、その粒子は米粒大から米粒の二分の一程度の粒状とする。そしてセメントとの混合比は利用目的に応じて変更するが、セメントとの比重比で約１０パーセントの発泡スチロール粒子を混和したしたものである。このように構成したコンクリートを成型用型に注入するかあるいは圧入してコンクリート製品を製造する。
【０００６】
図１はこのようにして成形したパネルの平面図、図２は図１の断面図、図３は図１及び図２の丸印２部分の拡大図を示したものである。
【発明の効果】
【０００７】
この製品は一体パネルのため施工しやすく多質形成であり断熱、通気性の効果もあり又廃材の発泡スチロールを利用し接着はセメントだけであるためコストが非常に低下できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
廃材発泡スチロールの粉砕については１００パーセント以上のコンクリート骨材ができる。又接着がセメントだけであるため切断が容易である。
【産業上の利用可能性】
【０００９】
すべての建築物に施工可能な製品
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明を適用して製造したパネルの平面図
【図２】図１の断面図
【図３】図１及び図２の丸印部分の拡大図
【符号の説明】
１ 丸印
２ 発泡スチロール
３ セメント

【特許請求の範囲】
【請求項１】
形成用形に注入若しくは圧入して成形するコンクリート製品であって、予め粉砕した発泡スチロールとセメントを混合しその粒子を成型用型に注入しベニアでふたをした一体断熱パネルを造る方法

【図１】

【図２】

【図３】

【公開番号】特開２０１０−７０４４３（Ｐ２０１０−７０４４３Ａ）
【公開日】平成２２年４月２日（２０１０．４．２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２７０３１３（Ｐ２００８−２７０３１３）
【出願日】平成２０年９月１８日（２００８．９．１８）
【出願人】（３９１０６２９８６）
【Ｆターム（参考）】