説明

コンセント装置

【課題】 プラグを差し込んだ段階で許容電力量を超えて使用する可能性があるか否かを確実に判断できるコンセント装置を提供すること。
【解決手段】 制御部60は、送受信部41が各プラグ20A,20B,20C中の無線ICタグ23A,23B,23Cから読み取った入力定格電力量を受け取る。制御部60は、入力定格電力量IR1,IR2,IR3を加算して総入力TIRを算出する。また、制御部60は、メモリ55との間で通信を行って、コンセントボックス10に許容された出力定格電力量ORを受け取る。さらに、制御部60は、全プラグ20A,20B,20Cについて加算した総入力TIRと、コンセントボックス10に許容された出力定格電力量ORとを比較して、総入力TIRが出力定格電力量OR以下ならば、正常動作状態と判断し、総入力TIRが出力定格電力量ORを超過すると、異常動作状態と判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電気機器から延びるプラグに電力を供給するためのコンセント装置に関し、特に定格を超えてプラグが差し込まれることを確実に防止できるコンセント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テーブルタップとして、コンセントへの通電をオン・オフするスイッチと、コンセントに接続された電気機器の消費電力を計測する計測部と、消費電力を表示する表示器とを収納したものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、別のテーブルタップとして、使用電流から電力を取り出すトランスに整流用のダイオード及び電流調整器を接続し、電流調整器に消費電力の検針機能と許容外で動作するスイッチ機能とを有する接点付電流計を接続したものが存在し、過電流で警告音を発生するようになっている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特2002−288990号公報
【特許文献2】特2000−107381号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述のテーブルタップは、いずれも実際に使用されてからでないと、許容電力量(定格)を超えたか否かのチェックが行われず、プラグを差し込んだ段階では、許容電力量を超えて使用する可能性が生じていることを判断できない。例えば、仮にユーザがプラグを差し込んで電気機器の使用を開始した直後に許容電力量内であったとしても、ユーザが電気機器から離れた後に許容電力量を超える場合があり、この場合、警告音が鳴っても気づかれず、許容電力量を超過した状態が継続して事故が発生する可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、プラグを差し込んだ段階で許容電力量を超えて使用する可能性があるか否かを確実に判定できるコンセント装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係るコンセント装置は、(a)1以上の電気機器のプラグに給電可能な1以上の給電端子と、(b)1以上の電気機器のプラグに設けられて当該電気機器の入力定格情報をそれぞれ保持する1以上の情報保持手段から入力定格情報を読み取ることができる情報読取手段と、(c)1以上の給電端子の出力定格情報を記憶するメモリと、(d)情報読取手段を介して受け取った1以上の入力定格情報と、メモリから読み出した出力定格情報とを比較して、1以上の給電端子に定格を超えるプラグが接続されたか否かを判断する判断手段とを備える。
【0007】
上記コンセント装置では、判断手段が、情報読取手段を介して受け取った1以上の入力定格情報と、メモリから読み出した出力定格情報とを比較して、1以上の給電端子に定格を超えるプラグが接続されたか否かを判断するので、プラグを差し込んだだけで、許容電力量を超えて使用される可能性があるか否かを確実に判定でき、コンセント装置等において故障・火災等の事故が発生することを確実に予防できる。
【0008】
本発明の具体的な態様又は観点によれば、上記コンセント装置において、情報読取手段が、情報保持手段との間で無線通信を行う。この場合、非接触で定格超過に関する情報を得ることができ、ユーザにとっての取扱性の容易化を図ることができる。
【0009】
本発明の別の態様によれば、情報保持手段が、無線ICタグを含み、情報読取手段が、無線ICタグとの間で電力及び信号をやり取りする所定の回路を含む。この場合、小型でありながら正確で確実な情報通信が可能になり、コンセント装置が許容電力量を超えて使用されることを確実に防止できる。
【0010】
本発明のさらに別の態様によれば、判断手段が、1以上の給電端子に複数のプラグが接続されて複数の情報保持手段から複数の入力定格情報を受け取った場合に、当該複数の入力定格情報を加算した総入力が出力定格情報に示される値以下であるか否かを判断する。この場合、プラグの接続数に関係なく、総量としてコンセント装置が許容電力量を超えて使用される可能性があるか否かを判断することができる。
【0011】
本発明のさらに別の態様によれば、判断手段が1以上の給電端子に定格を超えるプラグが接続されたと判断した場合に、定格の超過を視覚的又は聴覚的に警告する警告手段をさらに備える。この場合、ユーザは、プラグの接続が許容範囲内か否かを直接的かつ簡単に知ることができる。
【0012】
本発明のさらに別の態様によれば、判断手段によって1以上の給電端子に定格を超えるプラグが接続されたと判断された場合に、1以上の給電端子の少なくとも1つに対する電源供給を停止する遮断手段をさらに備える。この場合、コンセント装置が許容電力量を超えて強引に使用されることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るコンセント装置であるコンセントボックスを示すブロック図である。このコンセントボックス10は、プラグ20A,20B,20Cを差し込むべき複数の給電端子31と、各給電端子31の近傍に内蔵される複数の送受信部41と、各給電端子31への給電をオン・オフにより切り替えるスイッチ51及び駆動回路53と、出力定格電力量を数値として記憶するメモリ55と、定格を超えて使用される可能性がある場合に警告表示を行う表示器57と、定格を超えて使用される可能性がある場合に警告音を発生する警報ブザー59と、全体の動作を制御する制御部60とを備える。
【0014】
給電端子31は、プラグ20A,20B,20Cのピン端子71を挿抜(または着脱)可能に受容・保持する孔となっており、スイッチ51を介して商用電源に接続されている。
【0015】
送受信部41は、アンテナとリーダ回路とを備える無線通信用の情報読取手段であり、アンテナから一定距離だけ離れた位置にあるプラグ20A,20B,20C中の無線ICタグ23A,23B,23Cに電力を供給するとともに、無線ICタグ23A,23B,23Cと交信して必要な情報を受け取ることができる。この情報には、入力定格情報として、各プラグ20A,20B,20Cの先に接続された各電気機器本体25A,25B,25Cで定められている上限の消費電力に相当する入力定格電力量が含まれる。
【0016】
スイッチ51は、リレー等のスイッチング素子からなり、駆動回路53とともに遮断手段を構成する。駆動回路53を適宜動作させることにより、スイッチ51を所望のタイミングでオン・オフ動作させることができる。つまり、各プラグ20A,20B,20Cの先に接続された各電気機器本体25A,25B,25Cで定められている入力定格電力量の総和が一定の上限、すなわちコンセントボックス10の上限の出力定格電力量を超えている場合、スイッチ51が動作して、3つの給電端子31のいずれか1つ以上に対する商用電源の接続が遮断される。
【0017】
メモリ55は、集積回路で構成された読取専用記憶素子とすることもできるが、書込可能な不揮発性記憶素子とすることもできる。メモリ55は、出力定格情報として、コンセントボックス10から全プラグ20A,20B,20Cすなわち全電気機器本体25A,25B,25Cに供給できる上限の消費電力に相当する出力定格電力量を記憶する。この出力定格電力量は、商用電源からコンセントボックス10に安全に供給することができる最大電力量に対応するものとなっている。
【0018】
表示器57は、LEDその他のランプ及び駆動回路を有する警告手段であり、制御部60からのコマンドに基づいて必要なタイミングで点灯する。つまり、接続状態のプラグ20A,20B,20Cに設定されている入力定格電力量の総和がコンセントボックス10の出力定格電力量を超えている場合、表示器57に設けた警告ランプが点灯又は点滅して、ユーザに容量超過を視覚的に報知する。
【0019】
警報ブザー59は、スピーカ及び駆動回路を有する警告手段であり、制御部60からのコマンドに基づいて必要なタイミングで警告音を発生する。つまり、接続状態のプラグ20A,20B,20Cに設定されている入力定格電力量の総和がコンセントボックス10の出力定格電力量を超えている場合、警報ブザー59に設けたスピーカが鳴って、ユーザに容量超過を聴覚的に報知する。
【0020】
制御部60は、ロジック回路、マイコンチップ等からなる判断手段である。制御部60は、送受信部41やメモリ55との間で通信を行って、送受信部41が各プラグ20A,20B,20C中の無線ICタグ23A,23B,23Cから読み取った入力定格電力量をこの送受信部41から受け取る。この際、制御部60は、送受信部41が読み取った各プラグ20A,20B,20Cごとの入力定格電力量IR1,IR2,IR3を加算して総入力TIRを算出する。また、制御部60は、メモリ55との間で通信を行って、コンセントボックス10に許容された出力定格電力量ORを受け取る。さらに、制御部60は、比較部63を内蔵しており、全プラグ20A,20B,20Cについて加算した総入力TIR=IR1+IR2+IR3と、コンセントボックス10に許容された出力定格電力量ORとを比較して、総入力TIRが出力定格電力量OR以下ならば、正常動作状態と判断し、総入力TIRが出力定格電力量ORを超過すると、異常動作状態と判断する。例えば、制御部60は、一定の時間間隔で送受信部41を動作させて無線ICタグ23A,23B,23Cの定期的なチェックを行う。
【0021】
制御部60が正常動作状態と判断した場合、特に動作状態は変化しない。一方、制御部60が異常動作状態と判断した場合、制御部60は、駆動回路53にコマンドを出力して、スイッチ51を動作させて、最後に差し込まれたいずれかのプラグ20A,20B,20Cに対応する給電端子31への給電を遮断する。同時に、制御部60は、表示器57や警報ブザー59を適宜動作させて、ユーザに容量超過を視覚的又は聴覚的に報知する。これにより、ユーザが気づかず定格を超える電気機器本体25A,25B,25Cを接続した場合であっても、警告によって過剰な接続状態をユーザに教えるとともに強制的遮断によって事故が生じることを防止できる。なお、プラグ20A,20B,20Cのうち最後に差し込まれものがいずれであるかは、3つの送受信部41のうちいずれが最後に入力定格電力量の変更を読み取ったかによって判断する。具体的には、例えば送受信部41のうち無線ICタグ23A,23B,23Cのいずれが最後に接続されたものかを予め記憶しておき、その最後に接続されたタグに対応する給電端子31を遮断する。
【0022】
以上の動作において、給電端子31への給電の遮断や、表示器57や警報ブザー59の動作は、プラグ20A,20B,20Cが給電端子31に差し込まれた直後に限らず、プラグ20A,20B,20Cが給電端子31に差し込まれて例えば数秒後とすることができる。また、プラグ20A,20B,20Cが差し込まれた直後に、表示器57や警報ブザー59を動作させ、その数秒後に給電端子31への給電遮断を行うこともできる。
【0023】
図2は、プラグ20Aの内部構造を説明するブロック図である。プラグ20Aは、コンセントボックス10の給電端子31に差し込まれるべきピン端子71と、無線ICタグ23Aとを備える。ここで、無線ICタグ23は、情報保持手段であり、ピン端子71の近傍に内蔵される送受信部73と、電気機器本体25Aの入力定格電力を数値として記憶するメモリ75と、送受信部73及びメモリ75間に配置されるロジック回路77とを備える。なお、電気機器本体25Aとは、家電製品、各種電子機器等を含むものである。
【0024】
ピン端子71は、電気機器本体25Aに接続されており、これがコンセントボックス10の給電端子31に差し込まれた場合、給電端子31に挿抜可能に保持される。
【0025】
送受信部73は、アンテナと付属回路とを備える無線情報読取手段であり、コンセントボックス10側の給電端子31近傍に設けた送受信部41から電力供給を受けるとともに、送受信部41と交信して必要な情報を送ることができる。この情報には、プラグ20Aすなわち電気機器本体25Aの入力定格情報である入力定格電力量が含まれる。
【0026】
メモリ75は、読取専用記憶素子や不揮発性記憶素子で構成され、入力定格情報である入力定格電力量を記憶する。この入力定格電力量は、電気機器本体25Aで使用される可能性がある最大の電力量であり、電気機器本体25Aに固有の値となっている。
【0027】
ロジック回路77は、送受信部73やメモリ75との間で通信を行って、送受信部73が受けたコマンドがメモリ75に保管された入力定格電力量の読み出しを要求するものである場合、メモリ75から読み取った入力定格電力量を送受信部73に送信する。送受信部73は、ロジック回路77から受けた入力定格電力量をコンセントボックス10の送受信部41に対して無線で送信する。
【0028】
なお、プラグ20B,20Cも、上記したプラグ20Aと同一の構造を有しており、機能も同様であるので、説明を省略する。
【0029】
〔第2実施形態〕
図3は、第2実施形態に係るコンセント装置であるテーブルタップを示すブロック図である。このテーブルタップ110は、図1に示すコンセントボックス10に接続されて動作するものであり、電気機器本体(図1参照)から延びるプラグを差し込むべき複数の給電端子31と、各給電端子31の近傍に内蔵される複数の送受信部41と、各給電端子31への給電をオン・オフにより切り替えるスイッチ51及び駆動回路53と、出力定格電力量を数値として記憶するメモリ55と、定格を超えて使用される可能性がある場合に警告表示を行う表示器57と、定格を超えて使用される可能性がある場合に警告音を発生する警報ブザー59と、コンセントボックス10に接続されるプラグ120と、プラグ120に埋め込まれた無線ICタグ123との間で通信を行うための通信部91と、全体の動作を制御する制御部160とを備える。
【0030】
送受信部41、スイッチ51、駆動回路53、メモリ55、表示器57、警報ブザー59等については、図1に示すものと同様であり、詳細な説明を省略する。なお、各送受信部41は、電気機器本体から延びるプラグ中の無線ICタグに電力を供給するとともに、かかる無線ICタグと交信して入力定格電力量に関する情報を受け取ることができる。スイッチ51は、駆動回路53に駆動されて動作し、テーブルタップ110の上限の出力定格電力量を超える1つ以上のプラグが接続された場合、2つの給電端子31のいずれか1つ以上に対する電力供給を遮断する。メモリ55は、テーブルタップ110に接続された電気機器本体に供給できる上限の消費電力に相当する出力定格電力量を記憶する。表示器57や警報ブザー59は、テーブルタップ110に接続された各プラグに設定されている入力定格電力量の総和がテーブルタップ110の出力定格電力量を超えている場合、ユーザに容量超過を視覚的又は聴覚的に報知する。
【0031】
プラグ120は、図2に示すものと同様の構造を有する。ただし、プラグ120中の無線ICタグ23において、メモリ75(図2参照)は、書き込み可能な不揮発性記憶素子で構成され、テーブルタップ110に接続された各電気機器本体の入力定格電力量の総和を原則として記憶する。
【0032】
通信部91は、無線ICタグ23や制御部160との間で通信を行って、無線ICタグ23内の上記メモリ75の内容の書換を行う。
【0033】
制御部160は、送受信部41やメモリ55との間で通信を行って、給電端子31に接続された不図示のプラグ中の無線ICタグから読み取った入力定格電力量を送受信部41から受け取る。この際、制御部160は、送受信部41が読み取った各プラグごとの入力定格電力量を加算して総入力TIRを算出するとともに、メモリ55との間で通信を行って、コンセントボックス10に許容された出力定格電力量ORを受け取る。さらに、制御部60は、総入力TIRと出力定格電力量ORとを比較して、総入力TIRが出力定格電力量OR以下ならば、正常動作状態と判断し、総入力TIRが出力定格電力量ORを超過すると、異常動作状態と判断する。
【0034】
制御部60が正常動作状態と判断した場合、制御部160は、通信部91を介して総入力TIRをプラグ120中の無線ICタグ23に送信し、無線ICタグ23中のメモリ75の内容を書き換え、或いは変更がない場合は内容を維持する。一方、制御部60が異常動作状態と判断した場合、制御部160は、駆動回路53にコマンドを出力して、スイッチ51を動作させて、最後に差し込まれたいずれかのプラグ20A,20Bに対応する給電端子31への給電を遮断する。この際、制御部160は、表示器57や警報ブザー59を適宜動作させて、ユーザに容量超過を視覚的又は聴覚的に報知する。なお、この場合、制御部160は、通信部91に対して総入力TIRの送信を行わない。
【0035】
この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0036】
すなわち、上記実施形態では、コンセントボックス10の送受信部41と、プラグ20A,20B,20Cの無線ICタグ23A,23B,23Cとの間で無線の通信を行っているが、光を用いた通信や、コード読み取りによって、出力定格電力量等の読み出しが可能である。また、以上のような非接触の通信に限らず、接触方式の通信によって各プラグ20A,20B,20Cから出力定格電力量等を読み出すこともできる。
【0037】
また、上記実施形態では、異常動作状態において、表示器57を動作させているが、正常動作状態において緑のLEDを点灯し、異常動作状態において赤のLEDを点灯することもできる。
【0038】
また、上記実施形態では、無線ICタグ23A,23B,23Cと送受信部41とを一対一で対応させているが、送受信部41のデータ読み取り可能な距離範囲が広がると、混信を防止する必要が生じる。この場合、各無線ICタグ23A,23B,23CにID情報を持たせることにより、混信の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】第1実施形態に係るコンセント装置を説明するブロック図である。
【図2】プラグの内部構造を説明するブロック図である。
【図3】第2実施形態に係るコンセント装置を説明するブロック図である。
【符号の説明】
【0040】
10…コンセントボックス、 20A,20B,20C…プラグ、 23A,23B,23C…無線ICタグ、 25A,25B,25C…電気機器本体、 31…給電端子、 41…送受信部、 51…スイッチ、 55…メモリ、 57…表示器、 59…警報ブザー、 60…制御部、 63…比較部、 71…ピン端子、 73…送受信部、 75…メモリ、 77…ロジック回路、 91…通信部、 110…テーブルタップ、 120…プラグ、 123…無線ICタグ、 160…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の電気機器のプラグに給電可能な1以上の給電端子と、
1以上の電気機器のプラグに設けられて当該電気機器の入力定格情報をそれぞれ保持する1以上の情報保持手段から入力定格情報を読み取ることができる情報読取手段と、
前記1以上の給電端子の出力定格情報を記憶するメモリと、
前記情報読取手段を介して受け取った1以上の前記入力定格情報と、前記メモリから読み出した前記出力定格情報とを比較して、前記1以上の給電端子に定格を超えるプラグが接続されたか否かを判断する判断手段と
を備えるコンセント装置。
【請求項2】
前記情報読取手段は、前記情報保持手段との間で無線通信を行う請求項1記載のコンセント装置。
【請求項3】
前記情報保持手段は、無線ICタグを含み、前記情報読取手段は、前記無線ICタグとの間で電力及び信号をやり取りする所定の回路を含む請求項2記載のコンセント装置。
【請求項4】
前記判断手段は、前記1以上の給電端子に複数のプラグが接続されて複数の情報保持手段から複数の入力定格情報を受け取った場合に、当該複数の入力定格情報を加算した総入力が前記出力定格情報に示される値以下であるか否かを判断する請求項1から請求項3のいずれか一項記載のコンセント装置。
【請求項5】
前記判断手段が前記1以上の給電端子に定格を超えるプラグが接続されたと判断した場合に、定格の超過を視覚的又は聴覚的に警告する警告手段をさらに備える請求項1から請求項4のいずれか一項記載のコンセント装置。
【請求項6】
前記判断手段によって前記1以上の給電端子に定格を超えるプラグが接続されたと判断された場合に、前記1以上の給電端子の少なくとも1つに対する電源供給を停止する遮断手段をさらに備える請求項1から請求項5のいずれか一項記載のコンセント装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−87849(P2007−87849A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−277286(P2005−277286)
【出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】