説明

コンテナ用フローリング

複合フローリングモジュールとその製造方法が開示されている。フローリングモジュールは,木製フローリングに固有の問題の影響を受けない化学樹脂材料からなる,押し出し成型されたフロア部材を備える。フローリングモジュールは,例えばトレーラトラックフローリングにおいて使用される支持フォークリフトに固有の大圧縮荷重下で最大強度を発現する断面形状を有する。フロアモジュールの断面形状は,最少量の再生資源を用いて圧縮強度を発現できるように間隔を空けた複数の支持脚を設けている。間隔を空けた支持脚間の容積は,チャネル形状と実質上C字型断面形状を有する。この断面形状は,用いられた再生資源及び支持脚の全配置と相まって,従来から使用されていた木材またはその他の材料を凌駕する特性を発現する構造を実現している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,コンテナ用フローリングに関し,特にコンテナ,トレーラ及び車体に使用するプラスチック製(ポリマ材料製)のフローリング材料に係るものである。
【背景技術】
【0002】
関連技術分野において周知のごとく,移動式コンテナや特定の車両は,例えば車体の支持フレームにおけるクロスメンバに取り付けられたフローリングを有している。その一例は,トラック又はトレーラトラックの荷台である。既存の材料は,典型的にはアピトン材として例示される熱帯広葉樹材である。この材料は明らかに長年に亘って使用されているが,多くの問題点が残されている。この種の材料に固有の問題点としては,例えば,油や臭気の吸収,水分による劣化,化学的に未処理の場合の微生物や害虫による攻撃及び層間剥離等が挙げられる。
【0003】
これらの問題点は,多大な修理費につながり,木製フローリングを有するコンテナで運搬できる物資に致命的な影響を及ぼすものでもある。例えば,そのようなフローリングは,食品を食品級環境下で輸送する必要がある場合に,一貫性のある食品輸送を可能とするものではない。更なる問題点として,多くの場合にコンテナは,化学薬剤の除染を必要とすることが挙げられる。さもなければ,汚染物質のない環境を要する食品その他の物資についての輸送能力が悪化するからである。
【0004】
残念ながら,木製フローリングユニットも顕著な安全性問題,主として使用時における破損を生じている。周知のとおり,フローリングはフォークリフトの車輪,ペーパーロール,鉄鋼コイルのような集中荷重の載荷/徐荷の間,多大な圧縮力に耐えなければならない。一般的に,フォークリフトは重量が約8000キログラムである。フォークリフトの構造に基づき,重量の大部分はフローリングの局在性領域に集中し,巨大な荷重がフォークリフトに固有の比較的小さな車輪によって担われる。その結果,木製コンテナフローリング上の比較的小さな領域に力が集中し,その領域にクロスビームがない場合には木材のみで局在的が重量を支えなければならない。これにより,車輪がフローリングを損傷する確率が高い。そして,車輪が木材に沈み込む損傷が生じかねない。これは,載荷状態のフォークリフトの転倒,又は持ち上げられた商品の緩みや損傷,フォークリフト車両自体の破損,最悪の場合には作業者の傷害等,非常に危険な状況につながる。
【0005】
木材フローリングの更なる問題点は,上記で知られた破損に起因している。殆どの場合,破損はフローリングの特定領域に局限されている。しかしながら,木材は基本的にシート状であるため,損傷箇所にもよるが,シートの全体又は大部分は効果的な再利用が不可能である。
【0006】
フローリングの技術分野において,木材の代用となる現実的な資材として他の材料も既知である。そのためには,例えばアルミニウム材や鋼材が用いられている。このような材料は,木材の抵抗を上回る大幅な改善を示しているが,固有の問題点がある。アルミニウム製又は鋼製のフローリングは,周知のとおり,電気的又は熱的な絶縁性が低く,また,電磁妨害や無線周波妨害に対する透過性を有していない。最後に,アルミニウムは木材と対比して非常に高価であり,他方,鋼材は腐食を生じる。鋼材のたわみを防止する必要があり,支持脚間に凹面を有する場合には,鋼材はより中実的な構造とされるために重量が増加することとなる。
【0007】
環境に優しい資材として竹材が商品化されているが,海外輸送コンテナに適用するためには化学的な処理を必要とし,それゆえに仕向け地において廃棄されている。竹材は,従来から使用されている熱帯広葉樹材より重く,使用時に熱帯広葉樹材よりも約10%も重いペナルティウェイトを担っている。竹材も,木材における全ての問題点を解消できるものではない。異種木材を各種組み合わせたコンテナ用合板でも,荷重負荷能力における弱点が実証されている。
【0008】
上述した現状に鑑み,再利用可能であり,しかも従来技術における全ての問題点を解消できるフローリングユニットを実現することが望まれている。本発明は,このような要求を十分に満足し,ドライカーゴにおける海外輸送コンテナ,リーファコンテナ,乾燥荷室を有するトラクタトレーラ用車体,冷蔵荷室を有するトラクタトレーラ用車体,トラック車体,箱型バン車体,汎用トレーラ等に適用可能な独自のフローリングモジュールと,その製造方法を提案するものである。
【産業上の利用可能性】
【0009】
本発明はフローリング,特に工業的な用フローリングに関連する産業に利用可能である。
【発明の概要】
【0010】
本発明の1つの目的は,改良したフロアモジュールと,このようなモジュールの製造方法を提案することである。
【0011】
本発明の一実施形態の目的は,次の構成を有するフローリング部材,すなわち:
上面,下側部,対向する縁部及び対向する側部を有する単体のポリマ製本体と;
基板との接触のために間隔を空けて配置された複数の従属的支持脚であって,各々が,前記上面に対して直交させて配置したセグメントを有し,かつ,前記セグメントの末端における接触面を有し,該接触面は,前記下側部との接続点に対して間隔をあけて前記基板と接触し,前記セグメントが,その幅よりも広い接触点を形成する凹型半径方向配置において前記接続点と併合している支持脚と,
を備えるフローリング部材を提案することである。特定グループの樹脂を使用する連続引抜成形法と,フローリング部材の独自の構造とを融合させたことにより,現在使用されているシステムの問題点を効果的に解消したフローリング部材が実現されるものである。
【0012】
本発明に従うフローリングは,湿潤状態にさらされた場合でも,構造的一体性を全く失わない利点を有している。
この利点に加え,フローリングは残留物,流体やその他の汚染物質を吸収せず,清掃に際して木材の場合におけるヤスリ研磨は不要であり,単なるスチーム洗浄で十分である 。
このように,本発明に係るフローリングは,木材では不可避的であった層間剥離の問題を生じない。
【0013】
フローリング支持面の構造とともに説明されている樹脂材料を適切に選択すれば,木材,鋼材,アルミニウム材等の代用としてフローリングに最適な材料が得られる。
ポリマに支持繊維を混入させるための連続引抜成形法の適用は,製品全体の有効性を更に高めるものである。
【0014】
木材は吸湿性を有するため,ペナルティウェイトにつながる付加的重量の問題を生じている。
これに対して,本発明に係るフローリングは,吸収性を全く有していない。
【0015】
本発明の他の実施形態の目的は,次の構成を有するコンテナ,すなわち:
上面,間隔を空けた側面,間隔を空けた前後面及び,側面に対して横向きの支持手段を設けた開放底面を有し,前記側面及び前後面の少なくとも1つが,コンテナにアクセス可能になるように可動とされているコンテナ本体と;
上面,下側部,対向する縁部及び対向する側部を有する単一のポリマ製本体を備え,前記支持手段との接触のため間隔をあけた複数の従属的支持脚が設けられ,各支持脚は前記上面に対して直交させて配置したセグメント,及び該セグメントの末端における接触面を有し,該接触面は前記支持手段を前記下側部に対し,接続点に対して離れた関係で接触させるものであり,更に前記セグメントが,その幅より広い接触点を形成する凹型半径方向配置における前記接続点と併合するフローリング部材と;
を組み合わせてなるコンテナを提案することである。
【0016】
このコンテナは,床を支持するように設計されたコンテナで構成することができる。その一例は,輸送車両や輸送船で商品を運送するための輸送コンテナである。そのようなコンテナはCIMC社によって製造されている。
【0017】
本発明に従うフローリングの最も有利な特徴の一つは,耐久性である。ここに開示するフローリング部材は,アルミニウム製又は木製のフローリングにおける機械的な問題点を呈するものでなく,性能や耐久性においてこれらの材料を凌駕している。この特徴は,同等の既存フローリング部材にして顕著な重量削減によって補足されている。
【0018】
本発明に係るフローリング部材は複合材料で構成されているため,既存のシステムのように,フローリングユニットを新造するためにボーキサイト,鉄又は木材が継続的に要求されることはない。これらの資源の継続的使用は,再生可能な資源や金属加工時の汚染等の観点から,環境問題を惹起するものである。
【0019】
本発明の一実施形態の更なる目的は,車両に取り付けるフローリングを有するコンテナを提案することである。
【0020】
これまで本発明を一般的に説明してきたが,その好適な実施形態を示す添付図面について簡単に説明すれば次のとおりである。各図において,同一の参照数字は対応する構成要素を表わしている。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係るフローリング部材を取り付けた既知のフラットベッド型セミトレーラを示す斜視図である。
【図2】図1の上面を一部破断して示す平面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図3A】フローリング部材における一本の支持脚を示す拡大図である。
【図3B】フローリング部材の一端を示す拡大図である。
【図4】輸送コンテナ付フラットベッド型セミトレーラ上に配置されたフローリング部材を示す略図である。
【図5】隣接するフロア部を接続するための本発明に係る接続部材を示す底面図である。
【図6】支持構造上に位置決めされているフローリング部材を示す平面図である。
【図7】図6の7−7線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下,本説明を図示の好適な実施形態に基づいて更に詳述する。
【0023】
前提として,本明細書で論じられているフローリング部材は,好適には連続引抜成形法によって形成されている。当業者は,ロービング,麻くず,マット,織物状に配列された繊維を,樹脂浴を通し,続いて樹脂を硬化するために熱したダイスを通して牽引することを含む製造プロセスを理解している。のこぎりは,望ましい長さに製品を切断するようプログラムできる。主な繊維方向が通常は縦(長手)方向であることを考慮すると,伸縮性と屈曲性において高い強度と剛性を備える最終製品の特性において,利点が生じる。したがって,そのプロセスは一般的に多大な圧縮力と輸送物に付随する頑丈な装着を備える複合フローリングの理想的特性を備えている。
【0024】
ここで図1と図2を 参照すると,標準平台型トレーラは包括的に参照番号10を付されており,車台12とデッキ14の保持は図式的に図1において説明されている。デッキ14は,通常通りの車台12の縦軸に対して横向きに方向づける支持体16を複数備えている。
【0025】
この実施形態において,本発明に従う一連のフローリング部材18は,デッキ14と特に支持体16に取りつけて示されている。結合は,支持体16におけるレジスタアパーチャ20とフローリング部材18におけるアパーチャ22によって支えられる適当なファスナ(図示せず)によって成される。
【0026】
図2及び図3〜図3Bを参照すると,より詳細がフローリング部材18に関し説明されている。構造的に,部材18は,平らな上面24,対向する側部26と28,対向する縁部30と32をもつ、単一の引抜成形型樹脂製平台パネルを備えている。下面34は,一般的に参照番号36を付す,間隔をあけた支持脚を複数もつ。所定の距離において,強度に基づき,部材18の縦方向に延在する溝38を設けたファスナが提供される。溝38間の横方向距離はフローリング部材18の全体的な大きさによるが,一般的に溝は側部26及び28に隣接して、またほぼ中心に設けられる。各溝は,部材18の下面34と支持脚40に囲まれている。
【0027】
支持脚40に代わって,溝を設けた同じ物は,一般的に対面する負担過重下における高い強度を発揮するよう設計されている。図示の実施形態において,支持脚40は平坦な接触面または支持脚40の直線セグメント46と結合したショルダ44を備える足部42をもつ。セグメント46は,5mm〜10mmの曲率半径となる凹状の半径方向配列部にて下面34と併合している。この範囲内における曲率半径は強度,大きさ,全体的性能の点から最も効果的であることが見出されている。
【0028】
半径方向配列部は,直線セグメント46を備えるものに対して直線セグメント46と下面34との結合点に,提供すべきより多くの量の樹脂材料を与える。図3Aは,この構造関係を説明している。これは,多大な圧縮荷重を支持するために重要な特徴である。この関係性は,幅は不変という設計を乗り越えて,重大な進歩をもたらすものであることを示している。部材18の上面30に大きな圧縮荷重が加わることを考慮すると,荷重支持部材はこのように,負荷量の多くを直接セグメント46に移す支持脚40のようなものとなる。このように,全体の外形は,大まかには橋桁と類似している。
【0029】
その他の諸元や特徴において,セグメント46の最も幅の広い領域は,符号50,52を付した,曲がり始めの開始部である。それらは,実質的に幅は同等であり,領域50の幅の20%増である領域52に匹敵する間の領域において変化する。これはもちろん,部材18の特定の必要条件に依る。
【0030】
溝38を設けたファスナに戻ると,上記に記述されているように,同じものが支持脚40と下面34に接している。支持脚40は,部材18におけるその他の支持脚40に対して,構造が改造されている。支持脚40は,共に位置決めされている時,足部42に匹敵する大きさから成る部分的足部54を備えている。ショルダ44は,本明細書で前もって論じられているように,曲率半径が存在するように,各部分的足部に設ける。
【0031】
図3Bは図示されている側部28と共に,対向する側部26と28の拡大した詳細図を示す。図3Aについて記載した曲率半径も,部材18の側面の半径配列に適応できる。参照番号56で示された領域は,直線セグメント58に対する最大幅を持つ。
【0032】
図4は,フローリングを有し,例えば上記で述べたCIMC社にて製造されるコンテナ55に取り付けられるコンテナの略図である。
【0033】
図5において,フローリング部材18の損傷部分を修復する接続部材60が示されている。接続部材60は,縦型セグメント62と,横方向に間隔をあけて設けられ,同軸上に並ぶ複数の部材64を備える。隣接する部材64の間には,フローリング部材18の支持脚40をインターデジタル式に受ける空間がある。
【0034】
図6と図7を参照して,損傷領域66は,図6で示されているように,隣接支持体16と廃棄されるものとの間において,点線で示すように,単純に取り除いたものとして示す。損傷領域66は,先端68と後端70をもち,その間にはフローリング18の新しい部分が配置されている。取替フローリングは,例えば例えばフローリング部材18,接続部材60,支持体20を通して延長したファスナ72と支持体20に固定することが出来る。
【0035】
この構造によって数多くの利点が実現されている。先ず,部材60のインターデジタルフィットと縦型ボディは,取替フロア部分の幅に沿ったどの地点においてもファスナの接続を可能にし,それゆえ旧アパーチャは再利用される必要がない。次に,損傷領域のために取り除かれるべき必要があるフロア18の最大量は,隣接する支持体間の領域である。更に,初期パネルの全体幅は取り除かれる必要はなく,むしろ損傷領域の幅のみである。これは,損傷領域の大きさに関わらず,除去領域が少なくとも3つの支持体とパネルの幅を含まなければならない木材フローリング系において,従来の損失の大きい浪費を防ぐ。
【0036】
修復領域の特定は,シーラントライン72によって決定されることが出来る。
【0037】
適当な選択の万能策は,部材18から作ることが出来る材料のために存在するけれども,それは望ましくはポリウレタン樹脂である。この樹脂は,強度と靭性の観点から,優れた性能を提供する。前もって連続引抜成形法に用いられた材料は,ビニルエステル,ラバーポリマ,フェノール樹脂を含んでいた。これらの材料は,いくつかの適用に際して有用だけれども,例えば負荷時のフォークリフトなど,支持するのに必要な強度を提供しない。いくつかの場合において,既存の材料は,脆さと次に起こる負荷時の損傷によって招かれる気温の変動に晒された時に壊れやすくなる。
【0038】
樹脂は望ましくはジフェニルメタンジイソシアナートに基づき,ポリエーテルまたはポリエステルポリエーテルをブレンドした2つの液体ポリウレタン樹脂系要素であることが発見されている。代替として,ポリウレタンとポリエステル機能性から成るハイブリッドポリウレタン樹脂を使うことが出来る。
連続引抜成形法に使用される補強材の点では,ロービング,マット又はモールとして構成される高強度のガラス又はバサルト繊維を使用することが出来る。
【0039】
プロセス的見地からすれば,プロセスは基本的に連続引抜成形法に関連する慣用工程に従う。
【0040】
本発明の様々な実施形態を説明することで,今現在,データは本発明の構造の利点を明らかに示している。
【0041】
【表1】


【表2】

【0042】
表1について,ポリウレタン樹脂とハイブリッドポリウレタン樹脂は,ポリエステルに対して衝撃強度において34%増加を示すポリウレタン樹脂と15%増加を示すハイブリッドとともにあるポリエステルに対して,相当の衝撃強度の向上があることは明らかである。おそらく強度において最も印象的な増加のひとつは,ポリエステルに対するポリウレタンの圧縮率である。もう一つの点は縦方向と横方向における支持強度は,材料が提供するポリウレタンの増加が特に顕著であるビニルエルテルより明らかに優れている。
【0043】
材料と本発明の一部を形成している硬材と樹脂材料の間にある特別な顕示性についての説明において前もって示されたように,圧縮強度,支持強度や表1に示されたその他物理的特性は,フローリング部材の長持ちや耐久性を確実にするのに重要である。本発明においての使用に選ばれて指定された材料によって,これらは,言及した他のポリマ以上そして最も確実に鋼材のような自然材料以上の優れた特性を提供している。
【0044】
フローリング部材の下面と支持脚の結合もしくは接合において付加的材料を提供する曲率半径について,フォン・ミーゼス応力減少は半径が増えるにつれて非常に重要であるのは明らかである。データは,17から26%間の範囲にある応力減少が示される7ミリメートルの曲率半径として示されている。代替実施形態において,ここで明らかにされたフローリング部材は直接支持構造,例えば回避ファスナと全体的に接合することが出来る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面,下側部,対向する縁部及び対向する側部を有する繊維補強された単体のポリマ製本体と;
基盤との接触のために間隔を空けて配置され,各々が前記上面に対して直交させて配置したセグメントを有する複数の従属的支持脚とを備え;
前記セグメントの末端に接触面を有し,該接触面は前記下側部との接続点に対して間隔をあけて前記基板と接触し,前記セグメントは,その幅より広い接触点を形成する凹型半径方向配置において前記接続点と併合している構成としたフローリング部材。
【請求項2】
請求項1記載のフローリング部材において,前記ポリマ製本体がポリウレタン樹脂で構成されているフローリング部材。
【請求項3】
請求項1記載のフローリング部材において,前記ポリウレタン樹脂が,ジフェニルメタンジイソシアナートをブレンドしたポリエーテル,ジフェニルメタンジイソシアナートをブレンドしたポリエステルポリエーテル,ポリウレタンとポリエステル機能性をもつポリウレタン樹脂よりなる群から選択された一種で構成されているフローリング部材。
【請求項4】
請求項1記載のフローリング部材において,繊維補強されたポリマ製本体の前記繊維が,高強度のガラス繊維及びバサルト繊維よりなる群から選択された一種で構成されているフローリング部材。
【請求項5】
請求項1記載のフローリング部材において,前記本体が前記基盤と前記フローリング部材とを締結するファスナを収容するための手段を備えているフローリング部材。
【請求項6】
請求項1記載のフローリング部材において,ファスナを収容するための前記手段が,隣接する支持脚と,前記本体の前記下面とで区画されたチャネルとを備え,該チャネルは前記ファスナを受けるように形成されているフローリング部材。
【請求項7】
請求項6記載のフローリング部材において,前記フローリング部材のエリア寸法に対して交互に所定の順序で配置された複数のチャネルを備えているフローリング部材。
【請求項8】
請求項1記載のフローリング部材において,前記本体の前記上面が平坦であるフローリング部材。
【請求項9】
請求項1記載のフローリング部材において,前記上面が,これに被覆したコーティングを更に含み,該コーティングが前記上面に耐摩耗性を付与するフローリング部材。
【請求項10】
請求項1記載のフローリング部材において,前記凹型半径方向配置が5mm〜10mmの曲率半径を有するフローリング部材。
【請求項11】
上面,間隔を空けた側面,間隔を空けた前後面,及び側面に対して横向きの支持手段を有する開放された底面を有し,前記側面及び前後面の少なくとも1つが,前記コンテナにアクセス可能とするように可動とされたコンテナ本体と;
上面,下側部,対向する縁部及び対向する側部を有する単体のポリマ製本体を備えるフローリング部材であって,前記支持手段との接触のため間隔をあけた複数の従属的支持脚が設けられ,各支持脚は前記上面に対して直交させて配置したセグメントを有し,該セグメントの末端における接触面が,前記支持手段を前記下側部に対し,接続点から離れた関係で接触させるものであり,更に前記セグメントが,その幅よりも広い接触点を形成する凹型半径方向配置において前記接続点と併合するフローリング部材と;
を組み合わせてなるコンテナ。
【請求項12】
請求項11記載のコンテナにおいて,該コンテナが輸送コンテナで構成されているコンテナ。
【請求項13】
請求項11記載のコンテナにおいて,前記ポリウレタン樹脂がポリエーテル骨格を有するコンテナ。
【請求項14】
請求項11記載の組合せにおいて,前記ポリウレタン樹脂がポリエステル骨格を有する組合せ。
【請求項15】
請求項1記載のフローリング部材であって,前記脚の前記接触面を受けるための支持部材を有する荷重載荷部を有する車両と組み合せたフローリング部材。
【請求項16】
請求項12記載のコンテナであって,前記輸送コンテナを固定して保持する車両と組み合わせたコンテナ。
【請求項17】
上面,下側部,対向する縁部及び対向する側部を有する単体のポリマ製本体を備え,基板との接触のための複数の従属的支持脚が設けられ,各支持脚が前記上面に対して直交させて配置したセグメントを有し,該セグメントの末端における接触面が,前記下側部との接続点に対して間隔をあけて前記基板と接触する構成とされているフローリングにおける隣接部分を接続するための接続部材であって:
該接続部材は,長手方向セグメントと,該長手方向セグメントに沿って間隔をあけて同軸的に配置された複数の横方向部材とを有し,かつ,前記支持脚とインターデジタル的に接続するように隣接部材間の間隔を限定する構成とされている接続部材。
【請求項18】
請求項17記載の接続部材において,該接続部材がポリウレタン樹脂で構成されている接続部材。
【請求項19】
基板に取り付けられた剛性モジュール式フローリングの補修方法であって,
該フローリングは,上面,下側,対向する縁部及び対向する側部を含み,基板との接触のために間隔をあけた複数の従属的支持脚が設けられ,各支持脚が前記上面に対して直交させて配置したセグメントを有し,該セグメントの末端における接触面が,前記下側部との接続点に対して間隔をあけて前記基板と接触する構成とされており,前記基板が,長手方向軸線に対して横方向に配置された支持部材を有するフローリングである場合の補修方法において:
長手方向セグメントと,該長手方法セグメントに沿って間隔をあけて同軸的に配置された複数の横方向部材とを有し,前記支持脚に対してインターデジタル的に接続するように隣接部材間の間隔を限定した接続部材を設けるステップと;
前記フローリングから損傷部分を除去し,その除去部分から開口部の先端及び後端を残すステップと;
前記先端及び後端のそれぞれに隣接させて接続部材を配置するステップと;
前記支持脚が,隣接横断部材間の前記空間に対してインターデジタル的に接続されるように,前記フローリングの部分を前記開口部内に配置するステップと;
前記接続部材と前記フローリングの部分を前記基板における前記横方向の支持部材に固定するステップと;
を備える補修方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2012−515678(P2012−515678A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546543(P2011−546543)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【国際出願番号】PCT/CA2009/001736
【国際公開番号】WO2010/083583
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(511176436)コンフォース インターナショナル インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】CONFORCE INTERNATIONAL, INC.
【Fターム(参考)】