説明

コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法

【課題】ユーザがコンテンツの映像の途切れを視聴する可能性を低減し、かつ、ユーザに違和感を与えない位置からコンテンツの再生を再開するコンテンツ再生装置を提供する。
【解決手段】コンテンツ再生装置1が、前回再生を停止した位置のフレーム(第1のフレーム)の平均輝度値との差が閾値以下である平均輝度値を有するフレームのうち、先頭のフレームを第2のフレームとして決定する。そして、コンテンツ再生装置1が、第2のフレームの位置からのコンテンツの残再生時間が、コンテンツの再生が必要な時間を超える場合に、第2のフレームの位置から再生を再開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツ再生装置が再生するコンテンツとして、写真等の静止画と、映画コンテンツ等の動画がある。動画コンテンツは、例えば、森林、海岸、骨董品等の、ユーザが映像を視聴して楽しむことを目的とするコンテンツを含む。ユーザが映像を視聴して楽しむことを目的とするコンテンツの中には、映画等の通常の動画と比べて、フレーム間の動きが少ないコンテンツが多数存在する。一方で、フレーム間の動き量が少ないコンテンツの中には、画像特徴量が長時間かけて大きく変化するものもある。例えば、風景などを長時間撮影して再生する場合、再生されるコンテンツの明るさは、朝から昼にかけて大きく変化する。
【0003】
上記のような、フレーム間の動き量が少ないコンテンツは、ユーザが、ストーリーを楽しむというより、風景や物等を観賞することを主たる目的として視聴するコンテンツであることが多い。このような、フレーム間の動き量が少なく、ユーザが風景や物等を観賞することを目的として視聴するコンテンツを、観賞用動画コンテンツという。
【0004】
ここで、コンテンツ再生装置が、例えば、家の壁等に設置した表示装置上に観賞用動画コンテンツを表示することで、観賞用動画コンテンツを、窓から見える風景のように長時間再生することが考えられる。しかし、観賞用動画コンテンツの長さは有限である。従って、コンテンツ再生装置が前回再生して停止した位置から観賞用動画コンテンツの再生を開始すると、コンテンツが最後まで再生されて、映像が突然途切れることがある。コンテンツの映像が突然途切れると、ユーザに違和感を与える。
【0005】
ユーザがコンテンツの映像の途切れを視聴する可能性を低減させる技術として、コンテンツの再生停止後に再生を開始する位置を、停止位置より前の位置とすることが考えられる。なお、特許文献1は、コンテンツの停止命令が、ユーザ操作によるものか否かに応じてコンテンツの巻き戻し量を決定し、巻き戻した位置からコンテンツを再生するコンテンツ再生装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−182473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1が開示するコンテンツ再生装置は、コンテンツの画像特徴量に基づいてコンテンツの再生を開始する位置(再生開始位置)を決定していない。従って、このコンテンツ再生装置を適用して、コンテンツの再生を再開すると、再生開始位置に対応するコンテンツの内容が、停止時のコンテンツの内容と大きく異なる場合がある。その結果、特許文献1が開示するコンテンツ再生装置では、ユーザに違和感を与える可能性がある。
【0008】
本発明は、ユーザがコンテンツの映像の途切れを視聴する可能性を低減し、かつ、ユーザに違和感を与えない位置からコンテンツの再生を再開するコンテンツ再生装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態のコンテンツ再生装置は、コンテンツのフレームの画像特徴量を取得する画像特徴量取得手段と、前記取得された画像特徴量に基づいて、コンテンツの再生が停止した前回の位置である前回停止位置に対応する第1のフレームの画像特徴量と、前記第1のフレームの位置より前の位置に対応するフレームの画像特徴量とを比較する画像特徴量比較手段と、前記画像特徴量比較手段による画像特徴量の比較結果に基づいて、前記第1のフレームの画像特徴量との差が予め定めた閾値以下である画像特徴量を有するフレームのうち先頭のフレームを第2のフレームとして決定し、該第2のフレームの位置に基づいて前記コンテンツの再生を開始する再生開始位置を決定する再生開始位置決定手段とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明のコンテンツ再生装置によれば、ユーザがコンテンツの映像の途切れを視聴する可能性を低減し、かつ、ユーザに違和感を与えない位置からコンテンツの再生を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1のコンテンツ再生装置の構成例を示す図である。
【図2】連続視聴時間履歴の例を示す図である。
【図3】実施例1の再生開始位置決定処理を説明するフローチャートの例である。
【図4】再生開始位置の決定処理の例を説明する図である。
【図5】実施例2のコンテンツ再生装置の構成例を示す図である。
【図6】実施例2における巻き戻し位置の決定処理を説明する図である。
【図7】実施例3における巻き戻し位置の決定処理フローを示す図である。
【図8】実施例3における巻き戻し位置の決定を説明する図である。
【図9】再生停止/開始位置履歴の例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の実施例1のコンテンツ再生装置の構成例を示す図である。コンテンツ再生装置1は、コンテンツを再生する処理装置である。コンテンツ再生装置1は、フレーム平均輝度値取得部11、フレーム平均輝度値記憶部12、平均輝度値変化量計算部13、停止位置記憶部14、再生開始位置決定部15を備える。また、コンテンツ再生装置1は、最大連続視聴時間予測部16、連続視聴時間記憶部17、連続視聴時間取得部18、コンテンツ記録部19、再生制御部20を備える。また、コンテンツ再生装置1は、再生モード切換部21、表示部22、コンテンツ残再生時間取得部23を備える。
【0013】
フレーム平均輝度値取得部11は、再生中のコンテンツのフレームの平均輝度値を毎フレーム取得する。すなわち、フレーム平均輝度値取得部11は、コンテンツのフレームの画像特徴量を取得する画像特徴量取得手段として機能する。フレーム平均輝度値記憶部12は、フレーム平均輝度値取得部11が取得したフレームの平均輝度値を記憶する。平均輝度値変化量計算部13は、再生開始位置決定部15が指定する2つのフレームの平均輝度値の差分を計算する。
【0014】
具体的には、平均輝度値変化量計算部13は、フレーム平均輝度値取得部11によって取得された平均輝度値に基づいて、指定された2つのフレームの平均輝度値を比較し、その差分を計算する画像特徴量比較手段として機能する。平均輝度値変化量計算部13は、算出された2つのフレームの平均輝度値の差分を比較結果として再生開始位置決定部15に渡す。指定される2つのフレームは、例えば、コンテンツの再生が停止した前回の位置に対応する第1のフレームと、第1のフレームの位置より時間的に前の位置に対応するフレームである。平均輝度値変化量計算部13が、指定された2つのフレームの任意の画像特徴量(例えば、色温度、色相、画素値)の差を算出するようにしてもよい。
【0015】
停止位置記憶部14は、前回の停止位置と前々回の停止位置とを記憶する。停止位置は、コンテンツ再生装置1がコンテンツの再生を停止した位置である。以下では、コンテンツの再生が前回停止した位置を前回停止位置、コンテンツの再生が前々回停止した位置を前々回停止位置と記述する。再生開始位置決定部15は、ユーザがコンテンツの再生を停止した後に、同一コンテンツの再生指示を行った場合に、再生開始位置を決定する。再生開始位置は、コンテンツの再生を開始する位置である。再生開始位置決定部15は、再生モード切換部21から再生モードを取得する。再生モードは、観賞用動画再生モードまたは通常動画再生モードである。観賞用動画再生モードは、観賞用動画コンテンツ、すなわちフレーム間の動き量が少なく、ユーザが風景や物等を観賞することを目的として視聴するコンテンツの再生モードである。通常動画再生モードは、コンテンツの種類にかかわらず、前回停止位置からコンテンツの再生を再開する再生モードである。
【0016】
再生開始位置決定部15は、再生モード切換部21から取得した再生モードが通常動画再生モードを示す場合、停止位置記憶部14から前回停止位置を取得する。そして、取得した前回停止位置を、コンテンツの再生開始位置として決定する。再生開始位置決定部15は、再生モード切換部21から取得した再生モードが観賞用動画再生モードを示す場合、平均輝度値変化量計算部13による平均輝度値の比較結果に基づいて、以下の処理を行う。再生開始位置決定部15は、前回停止位置のフレーム(第1のフレーム)の平均輝度値との差が予め定めた閾値以下である平均輝度値を有するフレームのうち先頭のフレームを第2のフレームとして決定する。そして、再生開始位置決定部15は、決定した第2のフレームの位置に基づいて、再生開始位置を決定する再生開始位置決定手段として機能する。この再生開始位置の決定処理の詳細については、後述する。
【0017】
連続視聴時間記憶部17は、連続視聴時間履歴を記憶する。連続視聴時間履歴は、コンテンツが連続して視聴された時間の履歴である。最大連続視聴時間予測部16は、最大連続視聴時間を算出する。最大連続視聴時間は、ユーザがコンテンツを視聴する最大の連続時間である。最大連続視聴時間は、コンテンツの再生が必要な時間である必要再生時間として機能する。最大連続視聴時間予測部16は、連続視聴時間記憶部17から連続視聴時間履歴を取得し、取得した連続視聴時間履歴に基づいて、最大連続視聴時間を算出し、再生開始位置決定部15に渡す。すなわち、最大連続視聴時間予測部16は、コンテンツが連続して視聴された最大時間を必要再生時間として算出する必要再生時間算出手段として機能する。
【0018】
図2は、連続視聴時間履歴の例を示す図である。連続視聴時間履歴は、番号、視聴日、連続視聴時間といったデータ項目を有する。番号は、連続視聴時間履歴に含まれる一つのエントリの識別番号である。視聴日は、コンテンツの視聴日である。連続視聴時間は、当該視聴日においてユーザが視聴した連続時間である。
【0019】
最大連続視聴時間予測部16は、連続視聴時間履歴が含む連続視聴時間のうち、値が最大のものを、最大連続視聴時間として算出する。例えば、図2中に示す連続視聴時間履歴が含む連続視聴時間の最大値は7時間である。従って、最大連続視聴時間予測部16は、最大連続視聴時間として7時間を算出する。
【0020】
最大連続視聴時間予測部16が、予め決められた期間内における連続視聴時間の履歴に基づいて最大連続視聴時間を算出するようにしてもよい。また、最大連続視聴時間予測部16が、連続視聴時間履歴の度数分布を参照して、予め決められた度数分布の範囲に対応する連続視聴時間に基づき最大連続視聴時間を算出するようにしてもよい。また、最大連続視聴時間予測部16が、ユーザが図示しないリモコン入力IF(Interface)を介して入力した視聴時間を最大連続視聴時間として再生開始位置決定部15に渡すようにしてもよい。
【0021】
連続視聴時間取得部18は、再生制御部20から再生開始時刻と再生停止時刻とを取得する。再生開始時刻は、コンテンツ再生装置1がコンテンツの再生を開始した時刻である。再生開始時刻は、コンテンツ再生装置1がコンテンツの再生を停止した時刻である。連続視聴時間取得部18は、取得した再生開始時刻と再生停止時刻とに基づいて、連続視聴時間を算出する。例えば、連続視聴時間取得部18は、再生停止時刻から再生開始時刻を減じて得られる時間を、連続視聴時間として算出する。そして、連続視聴時間取得部18は、連続視聴時間の履歴を連続視聴時間履歴として連続視聴時間記憶部17に記憶する。
【0022】
コンテンツ記録部19は、コンテンツを記録する。コンテンツ記録部19が記録するコンテンツは、例えば、再生装置1に外部装置からLANまたはUSB等を介して入力されたコンテンツである。
【0023】
再生制御部20は、リモコン入力IFを介して入力されたユーザの再生/停止指示に従って、コンテンツ記録部19に記録されたコンテンツを読み出して、読み出したコンテンツを再生/停止する。具体的には、再生制御部20は、ユーザからコンテンツの再生指示を受けると、コンテンツデータのデコード処理を行い、映像信号として表示部22へ入力する。
【0024】
再生制御部20は、一旦停止したコンテンツの再生を再開する場合は、再生開始位置決定部15が決定した再生開始位置からコンテンツの再生を開始する。また、再生制御部20は、ユーザからコンテンツの停止指示を受けると、コンテンツデータのデコード処理、映像信号の出力を停止する。なお、図示しないセンサー等が、ユーザがコンテンツを視聴中か否かを検知し、再生制御部20が、上記検知結果に応じてコンテンツの再生または停止を行うようにしてもよい。
【0025】
再生モード切換部21は、入力されたユーザの指示に従って、観賞用動画再生モードと、通常動画再生モードとの切り換えを行い、切り換えた再生モードを再生開始位置決定部15に渡す。再生モード切換部21が、再生中や再生モード切換のタイミング等、任意のタイミングで、現在の再生モードを表示部22に表示させてもよい。表示部22は、再生制御部20が入力した映像信号をLCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)等のディスプレイ装置上に表示する。
【0026】
コンテンツ残再生時間取得部23は、コンテンツの残再生時間を取得する。コンテンツの残再生時間は、再生対象のコンテンツの、現在の再生位置からコンテンツの終了位置までの残り時間、すなわち、コンテンツの終了までに残っている再生時間である。コンテンツの終了位置は、コンテンツに含まれる最後のフレームの位置である。
【0027】
図3は、実施例1の再生開始位置決定処理を説明するフローチャートの例である。再生制御部20が、ユーザのリモコン入力による再生指示を受けると、再生開始位置決定部15が、停止位置記憶部14から、前回停止位置を取得する(ステップS1)。次に、再生開始位置決定部15が、再生モード切換部21から再生モードを取得し、再生モードが観賞用動画再生モードまたは通常動画再生モードのいずれであるかを判断する(ステップS2)。
【0028】
再生開始位置決定部15が、再生モードが通常動画再生モードであると判断した場合は、再生開始位置決定部15は、前回停止位置を再生開始位置として決定する(ステップS3)。そして、再生制御部20が、ステップS20において決定された再生開始位置からコンテンツの再生を開始する。
【0029】
再生開始位置決定部15が、再生モードが観賞用動画再生モードであると判断した場合は、再生開始位置決定部15は、コンテンツ残再生時間取得部23からコンテンツの残再生時間を取得し、最大連続視聴時間予測部16から最大連続視聴時間を取得する。そして、再生開始位置決定部15が、コンテンツの残再生時間が最大連続視聴時間を超えているかを判断する(ステップS4)。
【0030】
再生開始位置決定部15が、コンテンツの残再生時間が最大連続視聴時間以下(必要再生時間以下)であると判断した場合は、ステップS5に進む。再生開始位置決定部15が、コンテンツの残再生時間が最大連続視聴時間を超えていると判断した場合は、ステップS3に進む。ステップS4における処理について、図4を参照して具体的に説明する。
【0031】
図4は、図3に示す処理フローに従う再生開始位置の決定処理の例を説明する図である。図4中の「開始位置」は、コンテンツの先頭、すなわち、時間的に最も前の位置を示す。「終了位置」は、コンテンツの最終の位置を示す。「全体時間」は、コンテンツの全体の時間を示す。「最大連続視聴時間」は、最大連続視聴時間を示す。また、図中の太い一点鎖線は、コンテンツの再生位置、すなわち現在再生されているフレームの位置を示す。再生開始位置決定部15は、再生制御部20から「開始位置」、「終了位置」、およびコンテンツの再生位置を取得する。
【0032】
前回停止位置が、例えば、図4(A)中の位置Paであるものとする。前回停止位置が位置Paである時のコンテンツの残再生時間は、Pa_tである。再生開始位置決定部15は、Pa_tが最大連続視聴時間を超えていると判断する(図3のステップS4でYes)。Pa_tが最大連続視聴時間を超えている場合には、前回停止位置から再生を行っても、コンテンツを最後まで再生することによる映像の途切れをユーザが視聴する可能性が低い。従って、再生開始位置決定部15は、Paを再生開始位置として決定する(図3のステップS3)。
【0033】
一方、前回停止位置が、例えば、図4(A)中の位置Pbであるものとする。前回停止位置が位置Pbである時のコンテンツの残再生時間は、Pb_tである。再生開始位置決定部15は、Pb_tが最大連続視聴時間以下であると判断して(図3のステップS4でNo)、図3のステップS5に進む。
【0034】
図3のステップS5において、再生開始位置決定部15が、停止位置記憶部14から前々回停止位置を取得する(ステップS5)。そして、再生開始位置決定部15が、前々回停止位置からのコンテンツの残再生時間が最大連続視聴時間を超えているかを判断する(ステップS6)。再生開始位置決定部15が、前々回停止位置からのコンテンツの残再生時間が最大連続視聴時間以下であると判断した場合、再生開始位置決定部15は、コンテンツの先頭の位置を再生開始位置として決定する(ステップS10)。
【0035】
前々回停止位置からのコンテンツの残再生時間が最大連続視聴時間以下であることは、前々回コンテンツ停止後の再生開始時、すなわち前回の再生開始時に、コンテンツを巻き戻した位置から再生した可能性が高い。従って、再生開始位置決定部15が、コンテンツの先頭の位置を再生開始位置とすることで、コンテンツの後半部分のみが再生され続けることを防止する。なお、再生開始位置決定部15が、前回の再生開始時から前回停止時までのフレームと、コンテンツの先頭の位置から前回停止時までのフレームとの間で、重複するフレームの数が所定数を超える場合に、以下の処理を実行してもよい。すなわち、再生開始位置決定部15が、重複するフレームの数が所定数以下となる位置を再生開始位置とするようにしてもよい。
【0036】
再生開始位置決定部15が、前々回停止位置からのコンテンツの残再生時間が最大連続視聴時間を超えていると判断した場合は、ステップS7に進む。そして、再生開始位置決定部15が、フレームの位置を、前回停止位置のフレームの平均輝度値との差が予め定めた閾値以下であるフレームのうち先頭のフレームの位置まで巻き戻し、当該先頭のフレームの位置を取得する(ステップS7)。第2のフレームの位置を、以下では巻き戻し位置と記述する。
【0037】
ステップS7における処理について具体的に説明する。再生開始位置決定部15は、平均輝度値変化量計算部13に、前回停止位置を渡す。そして、再生開始位置決定部15は、前回停止位置に対応するフレーム(第1のフレーム)の平均輝度値と当該フレームの位置より前の位置に対応するフレーム(比較対象フレーム)の平均輝度値との差(平均輝度値変化量)を算出するよう要求する。この要求を受けた平均輝度値変化量計算部13が、第1のフレームの平均輝度値と比較対象フレームの平均輝度値とをフレーム平均輝度値記憶部12から取得する。
【0038】
平均輝度値変化量計算部13は、取得した平均輝度値の差を平均輝度値変化量として算出し、再生開始位置決定部15に渡す。この例では、平均輝度値変化量計算部13は、前回停止位置の直前の位置のフレームから順に、時間的な位置を遡って各々のフレームを比較対象フレームとして選択し、選択した各々の比較対象フレームについて平均輝度値変化量を算出する。そして、再生開始位置決定部15が、平均輝度値変化量が閾値以下である比較対象フレームの位置のうち、先頭すなわち時間的に最も前のフレームの位置を巻き戻し位置とする。再生開始位置決定部15は、巻き戻し位置のフレームを第2のフレームとして決定する。
【0039】
本実施例では、再生開始位置決定部15は、平均輝度値変化量に基づいて巻き戻し位置を決定する。再生開始位置決定部15が、平均輝度値変化量計算部13が算出する、第1のフレームと比較対象フレームの任意の画像特徴量(例えば色温度、色相、画素値)の差に基づいて巻き戻し位置を決定するようにしてもよい。また、再生開始位置決定部15が、第1のフレームと比較対象フレームの一部の画像特徴量の差に基づいて巻き戻し位置を決定してもよい。また、再生開始位置決定部15が、第1のフレームを含む所定数のフレームの画像特徴量と、比較対象フレームを含む所定数のフレームの画像特徴量との差に基づいて巻き戻し位置を決定してもよい。
【0040】
次に、再生開始位置決定部15が、ステップS7において取得した巻き戻し位置からのコンテンツの残再生時間が、最大連続視聴時間を超えているかを判断する(ステップS8)。再生開始位置決定部15が、巻き戻し位置からのコンテンツの残再生時間が、最大連続視聴時間を超えていると判断した場合は、ステップS9に進む。そして、再生開始位置決定部15が、ステップS7において取得した巻き戻し位置を再生開始位置として決定し(ステップS9)、再生制御部20が、この再生開始位置からコンテンツを再生する。
【0041】
再生開始位置決定部15が、巻き戻し位置からのコンテンツの残再生時間が、最大連続視聴時間以下であると判断した場合は、再生開始位置決定部15は、コンテンツの先頭の位置を再生開始位置として決定する(ステップS10)。巻き戻し位置からのコンテンツの残再生時間が、最大連続視聴時間以下である場合は、コンテンツを巻き戻し位置から最後まで再生すると、ユーザが映像の途切れを視聴する可能性がある。従って、この場合には、再生開始位置決定部15は、コンテンツの先頭の位置を再生開始位置とすることで、ユーザが映像の途切れを視聴する可能性を低減する。
【0042】
ステップS8乃至10における処理について、図4(B)を参照して説明する。図4(B)中、前回停止位置は、位置Pbである。ここで、巻き戻し位置が位置Pb2である場合を想定する。この場合、位置Pb2からのコンテンツの残再生時間は、Pb2_tである。再生開始位置決定部15は、Pb2_tが最大連続視聴時間を超えていると判断し(図3のステップS8でYes)、位置Pb2を再生開始位置とする(図3のステップS9)。
【0043】
一方、巻き戻し位置が位置Pb1である場合を想定する。この場合、位置Pb1からのコンテンツの残再生時間は、Pb1_tである。再生開始位置決定部15は、Pb1_tが最大連続視聴時間以下であると判断し(図3のステップS8でNo)、コンテンツの先頭の位置(図4(B)中の「開始位置」)を再生開始位置とする(図3のステップS10)。
【0044】
本実施例のコンテンツ再生装置1は、ユーザから再生開始指示があった場合に平均輝度値変化量の算出処理を実行するが、コンテンツ再生装置1が、再生停止時や再生中に、停止位置や再生中の位置に基づいて平均輝度値変化量を算出するようにしてもよい。
【0045】
実施例1のコンテンツ再生装置によれば、ユーザがコンテンツを視聴中に映像が途切れないようにすることができる。また、実施例1のコンテンツ再生装置は、前回停止位置に対応するフレームの平均輝度値との差が閾値以下の平均輝度値を有するフレームの位置からコンテンツの再生を再開するので、ユーザに違和感を与えることなく再生を再開することができる。
【0046】
図5は、実施例2のコンテンツ再生装置の構成例を示す図である。実施例2のコンテンツ再生装置2は、図1に示すコンテンツ再生装置1が備える処理部に加えて、EV値(Expose Value)取得部24を備える。EV値取得部24は、コンテンツ記録部19に記録されているコンテンツから、撮影時のEV値をフレーム毎に取得する。EV値は、絞り値と露光時間によって決まる露出の度合いを表す評価値であって、コンテンツの撮影時の条件に関する評価値の一つである。すなわち、EV値取得部24は、コンテンツの撮影時の条件に関する評価値を該コンテンツのフレーム毎に取得する評価値取得手段として機能する。
【0047】
本実施例では、コンテンツ記録部19が記録するコンテンツには、撮像装置等の外部装置(図示を省略)によって、予めフレーム毎にEV値が付加されているものとする。EV値は、選択された所定の数のフレームに対してのみ付加されていてもよい。また、EV値は、フレームのEV値が所定の値変化する度に付加されているようにしてもよい。
【0048】
実施例2においては、再生開始位置決定部15は、EV値取得部24からフレーム毎のEV値を取得し、取得したEV値を用いて、再生開始位置を決定する。実施例2の再生開始位置決定処理は、図3を参照して説明した実施例1の再生開始位置決定処理と、以下の点で異なる。すなわち、実施例2においては、図3のステップS7において、フレーム間の平均輝度値変化量と、EV値の変化量とに基づいて、巻き戻し位置を決定する。
【0049】
図6は、実施例2における巻き戻し位置の決定処理を説明する図である。図6(A)は、フレーム毎の平均輝度値を示すグラフである。図6(A)中に示すグラフの縦軸は平均輝度値、横軸はフレームの位置である。また、図6(B)は、フレーム毎のEV値を示すグラフである。図6(B)中に示すグラフの縦軸はEV値、横軸はフレームの位置である。また、図6(A)、(B)中の位置Pは、前回停止位置である。
【0050】
まず、再生開始位置決定部15が、前回停止位置Pを起点として、フレームの位置を時間的に巻き戻し、前回停止位置Pのフレームの平均輝度値Laとの差が閾値以下である平均輝度値を有するフレームを探索する。この例では、平均輝度値Lcが、平均輝度値Laとの差が閾値以下となるフレームの平均輝度値の下限値である。再生開始位置決定部15は、この平均輝度値Lcに対応するフレームの位置である位置Pcを特定する。そして、再生開始位置決定部15は、位置Pの直前の位置から位置Pcまでに含まれるフレームを、平均輝度値が平均輝度値Laとの差が閾値以下となるフレームとして決定する。
【0051】
次に、再生開始位置決定部15が、上記決定したフレームの中から、位置PのフレームのEV値との差が閾値以下であるEV値に対応するフレームを決定し、決定したフレームのうち先頭のフレームを、巻き戻し位置のフレーム(第2のフレーム)とする。
【0052】
具体的には、再生開始位置決定部15は、前回停止位置Pのフレームと、前回停止位置Pより前の位置のフレームとの間で、対応するEV値を比較する。再生開始位置決定部15は、図6(B)に示すように、前回停止位置Pに対応するEV値であるEaとの差が閾値の範囲内であるフレームのうち、先頭すなわち時間的に最も前のフレームの位置(位置Pd)を特定する。そして、再生開始位置決定部15は、特定した位置Pdを巻き戻し位置として決定する。
【0053】
実施例2のコンテンツ再生装置2は、フレームの平均輝度値に加えて、EV値を用いて再生開始位置を決定するので、撮影時の条件を考慮して再生開始位置を決定することができる。従って、ユーザに対してより違和感を与えない位置からコンテンツを再生することが可能となる。
【0054】
上述した実施例1、2のいずれのコンテンツ再生装置も、コンテンツの先頭のフレームの平均輝度値が、前回停止位置の平均輝度値から所定の閾値の範囲内にある場合は、コンテンツの先頭の位置から再生を再開するようにしてもよい。これにより、コンテンツの先頭のフレームの平均輝度値と前回停止位置のフレームの平均輝度値の差が少ない場合には、再生開始位置を迅速に決定することができる。
【0055】
次に、実施例3について説明する。実施例3のコンテンツ再生装置と、実施例2のコンテンツ再生装置2とは、巻き戻し位置の決定処理が異なる。
【0056】
図7は、実施例3のコンテンツ再生装置による巻き戻し位置の決定処理フローを示す図である。また、図8は、当該巻き戻し位置の決定を説明する図である。図8(A)は、フレーム毎の平均輝度値を示すグラフである。図8(A)中に示すグラフの縦軸は平均輝度値、横軸はフレームの位置である。また、図8(B)は、フレーム毎のEV値を示すグラフである。図8(B)中に示すグラフの縦軸はEV値、横軸はフレームの位置である。また、図8(A)、(B)中の位置Pは、前回停止位置である。
【0057】
図7に戻って、まず、再生開始位置決定部15が、前回停止位置を起点として、フレームの位置を時間的に巻き戻し、前回停止位置のフレームの平均輝度値との差が閾値Lm以下である平均輝度値を有するフレームを探索する。そして、探索されたフレームの位置のうち、先頭の位置を巻き戻し位置の第1の候補として取得する(ステップS21)。言い換えると、再生開始位置決定部15は、当該先頭の位置に対応するフレームを、第2のフレームの第1の候補として決定する。例えば、図8(A)に示す例では、再生開始位置決定部15は、平均輝度値Leに対応する位置Peを、巻き戻し位置の第1の候補として取得する。
【0058】
次に、再生開始位置決定部15が、巻き戻し位置の第1の候補(位置Pe)と前回開始位置(位置P)との差が、予め定められた時間Tmより小さいかを判断する(ステップS22)。巻き戻し位置の第1の候補と前回開始位置との時間差が、時間Tmより小さい場合、再生開始位置決定部15は、巻き戻し位置の第1の候補を巻き戻し位置に決定する(ステップS23)。
【0059】
巻き戻し位置の第1の候補と前回開始位置との時間差が、時間Tmより小さくない場合、再生開始位置決定部15が、前回停止位置から時間Tmだけ巻き戻した位置を選択し、選択した位置のフレームのEV値を取得する(ステップS24)。図8(B)に示す例では、再生開始位置決定部15は、位置Pmに対応するEV値(Em)を取得する。
【0060】
次に、再生開始位置決定部15が、ステップS24において取得したEV値との差が予め定めた閾値以下であるEV値を有するフレームの位置のうち、先頭の位置を巻き戻し位置の第2の候補として取得する(ステップS25)。言い換えると、再生開始位置決定部15は、上記巻き戻し位置の第2の候補に対応するフレームを、第2のフレームの第2の候補として決定する。図8(B)に示す例では、再生開始位置決定部15は、位置Pgを巻き戻し位置の第2の候補として取得する。
【0061】
続いて、再生開始位置決定部15が、巻き戻し位置の第2の候補(位置Pg)と前回停止位置(位置P)との時間差が、巻き戻し位置の第1の候補(位置Pe)と前回停止位置との時間差を超えるかを判断する(ステップS26)。すなわち、再生開始位置決定部15は、第2のフレームの第2の候補の位置と第2のフレームの第2の候補の位置のうち、いずれが前回停止位置に近いかを判断する。
【0062】
巻き戻し位置の第2の候補と前回停止位置との時間差が、巻き戻し位置の第1の候補と前回停止位置との時間差を超える場合は、ステップS23に進む。そして、再生開始位置決定部15が、巻き戻し位置の第1の候補を巻き戻し位置に決定する。巻き戻し位置の第2の候補と前回停止位置との時間差が、巻き戻し位置の第1の候補と前回停止位置との時間差以下である場合、ステップS27に進む。そして、再生開始位置決定部15が、巻き戻し位置の第2の候補を巻き戻し位置に決定する(ステップS27)。すなわち、再生開始位置決定部15は、第2のフレームの第1、第2の候補のうち、位置が前回停止位置に近い候補を第2のフレームとして決定する。
【0063】
実施例3のコンテンツ再生装置は、平均輝度値、EV値の各々に基づいて決定した巻き戻し位置の候補のうち、前回停止位置との時間差が小さい巻き戻し候補を巻き戻し位置に決定する。従って、実施例3のコンテンツ再生装置によれば、平均輝度値、EV値の各々に基づいて決定した巻き戻し位置の候補のうち、ユーザにより違和感を与えない方を巻き戻し位置として選択することができる。
【0064】
次に、実施例4について説明する。実施例4では、コンテンツ再生装置が備える停止位置記憶部14(図1を参照)が、再生停止/開始位置履歴を再生制御部20から取得して記憶する。また、再生開始位置決定部15が、停止位置記憶部14から再生停止/開始位置履歴を取得し、取得した再生停止/開始位置履歴を用いて再生開始位置を決定する。
【0065】
図9は、再生停止/開始位置履歴の例である。再生停止/開始位置履歴は、履歴番号、停止位置、再生開始位置といったデータ項目を有する。履歴番号は、再生停止/開始位置履歴が含むエントリの識別番号である。停止位置は、コンテンツの停止位置である。再生開始位置は、コンテンツの再生開始位置である。
【0066】
再生開始位置決定部15は、コンテンツの再生開始位置の決定を行う際に、停止位置記憶部14から当該コンテンツの再生停止/開始位置履歴を取得する。再生開始位置決定部15は、取得した再生停止/開始位置履歴が含むエントリのうち、前回停止位置との差が閾値の範囲内(例えば、5秒以内)であるエントリを特定する。
【0067】
例えば、前回停止位置が2:28:18である場合、図9に示す再生停止/開始位置履歴が含むエントリのうち、履歴番号4のエントリが含む停止位置2:28:20が、前回停止位置から5秒以内である停止位置である。従って、再生開始位置決定部15は、この履歴番号4のエントリを特定する。再生開始位置決定部15は、特定したエントリが含む再生開始位置を、コンテンツの再生を再開する位置として決定する。例えば、再生開始位置決定部15は、履歴番号4のエントリが含む再生開始位置1:40:10を、コンテンツの再生を再開する位置として決定する。
【0068】
実施例4のコンテンツ再生装置は、再生停止/開始位置履歴を用いて再生開始位置を決定する。従って、実施例4のコンテンツ再生装置によれば、再生開始位置を算出する処理の負荷を軽減することができる。
【0069】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0070】
1 コンテンツ再生装置
13 平均輝度値変化量計算部
15 再生開始位置決定部
20 再生制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツのフレームの画像特徴量を取得する画像特徴量取得手段と、
前記取得された画像特徴量に基づいて、コンテンツの再生が停止した前回の位置である前回停止位置に対応する第1のフレームの画像特徴量と、前記第1のフレームの位置より前の位置に対応するフレームの画像特徴量とを比較する画像特徴量比較手段と、
前記画像特徴量比較手段による画像特徴量の比較結果に基づいて、前記第1のフレームの画像特徴量との差が予め定めた閾値以下である画像特徴量を有するフレームのうち先頭のフレームを第2のフレームとして決定し、該第2のフレームの位置に基づいて前記コンテンツの再生を開始する再生開始位置を決定する再生開始位置決定手段とを備える
ことを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記再生開始位置決定手段は、前記決定された第2のフレームの位置からの前記コンテンツの残再生時間が、コンテンツの再生が必要な時間である必要再生時間を超える場合に、該第2のフレームの位置を前記再生開始位置として決定する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記再生開始位置決定手段は、前記決定された第2のフレームの位置からの前記コンテンツの残再生時間が、コンテンツの再生が必要な時間である必要再生時間以下である場合に、前記コンテンツの先頭の位置を前記再生開始位置として決定する
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記再生開始位置決定手段は、さらに、前記前回停止位置からの前記コンテンツの残再生時間が、コンテンツの再生が必要な時間である必要再生時間を超える場合に、前記コンテンツの先頭の位置を前記再生開始位置として決定する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記再生開始位置決定手段は、前記前回停止位置からの前記コンテンツの残再生時間が、前記必要再生時間以下である場合に、コンテンツの再生が停止した前々回の位置である前々回停止位置からのコンテンツの残再生時間が前記必要再生時間を超えるかを判断し、該コンテンツの残再生時間が前記必要再生時間を超える場合に、前記第2のフレームを決定し、該コンテンツの残再生時間が前記必要再生時間以下である場合に、前記コンテンツの先頭を前記再生開始位置として決定する
ことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
コンテンツが連続して視聴された時間の履歴である連続視聴時間履歴に基づいて、前記コンテンツが連続して視聴された最大時間を前記必要再生時間として算出する必要再生時間算出手段を備える
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
コンテンツの撮影時の条件に関する評価値を該コンテンツのフレーム毎に取得する評価値取得手段を備え、
前記再生開始位置決定手段は、
前記第1のフレームの前記画像特徴量との差が予め定めた閾値以下である画像特徴量を有するフレームを決定し、
前記決定したフレームの中から、前記第1のフレームの前記評価値との差が予め定めた閾値以下である評価値に対応するフレームを決定し、該決定したフレームのうち先頭のフレームを、前記第2のフレームとして決定する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
コンテンツの撮影時の条件に関する評価値を該コンテンツのフレーム毎に取得する評価値取得手段を備え、
前記再生開始位置決定手段は、
前記第1のフレームの前記画像特徴量との差が予め定めた閾値以下である画像特徴量を有するフレームのうち、先頭のフレームを前記第2のフレームの第1の候補として決定し、
前記第1のフレームの位置より前の位置から選択された位置のフレームの前記評価値との差が予め定めた閾値以下である評価値を有するフレームのうち、先頭のフレームを前記第2のフレームの第2の候補として決定し、
前記決定した第1、第2の候補のうち、位置が前記第1のフレームの位置に近い候補を前記第2のフレームとして決定する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項9】
前記画像特徴量はフレームの平均輝度値であり、前記コンテンツの撮影時の条件に関する評価値は露出に関する評価値である
ことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項10】
コンテンツのフレームの画像特徴量を取得する工程と、
前記取得された画像特徴量に基づいて、コンテンツの再生が停止した前回の位置である前回停止位置に対応する第1のフレームの画像特徴量と、前記第1のフレームの位置より前の位置に対応するフレームの画像特徴量とを比較する工程と、
前記画像特徴量の比較結果に基づいて、前記第1のフレームの画像特徴量との差が予め定めた閾値以下である画像特徴量を有するフレームのうち先頭のフレームを第2のフレームとして決定し、該第2のフレームの位置に基づいて前記コンテンツの再生を開始する再生開始位置を決定する工程とを有する
ことを特徴とするコンテンツ再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−142754(P2012−142754A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293441(P2010−293441)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】