説明

コンテンツ再生装置

【課題】コンテンツ再生装置において、目的のコンテンツを示すコンテンツ情報を容易に見つけ出すことができるようにする。
【解決手段】コンテンツ再生装置は、コンテンツ情報を取得し(#1)、そのコンテンツ情報が録画コンテンツのものであれば(#2でYES)、そのコンテンツ情報を録画リスト表示用テーブル21に格納し(#3)、そのコンテンツ情報がダウンロードコンテンツのものであれば(#4でYES)、そのコンテンツ情報をダウンロードリスト表示用テーブル22に格納し(#5)、そして、これら録画リスト表示用テーブル21及びダウンロードリスト表示用テーブル22に基いて、録画リスト(放送局から配信されるテレビ放送に基くテレビ番組を録画したコンテンツについてのコンテンツリスト)、及びダウンロードリスト(通信ネットワークを介してダウンロードして記憶したコンテンツについてのコンテンツリスト)を表示する(#8)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像や音楽などのコンテンツを再生するコンテンツ再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像や音楽などのコンテンツを再生するコンテンツ再生装置において、放送局から配信されるテレビ放送を受信して、そのテレビ放送に基くテレビ番組のコンテンツを記憶(録画)すると共に、通信ネットワークを介してコンテンツをダウンロードして、そのダウンロードしたコンテンツを記憶し、そして、それら記憶したコンテンツを再生するようにしたものがある。また、このようなコンテンツ再生装置において、再生可能なコンテンツを示すコンテンツ情報(コンテンツのタイトル等の情報)の一覧から成るコンテンツリストを表示し、ユーザによりコンテンツリストの中から任意のコンテンツ情報を選択する操作がなされると、その選択されたコンテンツ情報に該当するコンテンツを再生するようにしたものがある。
【0003】
このようなコンテンツ再生装置では、コンテンツリストは、録画コンテンツ(放送局から配信されるテレビ放送に基くテレビ番組を記憶(録画)したコンテンツ)を示すコンテンツ情報とダウンロードコンテンツ(通信ネットワークを介してダウンロードして記憶したコンテンツ)を示すコンテンツ情報が分別されず、録画コンテンツを示すコンテンツ情報とダウンロードコンテンツを示すコンテンツ情報が同じコンテンツリスト内に混在した状態で表示されるようになっている。
【0004】
一方、コンテンツ保存部に保存されているコンテンツの閲覧の指示を受けた際に、コンテンツに付与されるファイル名を含む保存管理テーブルの一覧を、保存されているコンテンツのメニューとして出力し、ユーザにより選択されたファイルに対応したファイル名を参照して、コンテンツ保存部に保存されているコンテンツを再生するようにしたコンテンツ管理方式が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1のコンテンツ管理方式では、保存管理テーブルには、コンテンツのジャンルを示すキーワードと、そのキーワードの配信日付と、コンテンツに同じキーワードが複数存在する場合に付与される一連番号と、コンテンツに付与されるファイル名が記録されている。
【特許文献1】特開2003−108590号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上述した従来のコンテンツ再生装置においては、コンテンツリストは、録画コンテンツを示すコンテンツ情報とダウンロードコンテンツを示すコンテンツ情報が混在した状態で表示されるため、コンテンツリストの中から、再生しようとする目的のコンテンツを示すコンテンツ情報を見つけ出すのが容易ではない。このため、コンテンツリストの中から目的のコンテンツを示すコンテンツ情報を選択するのに時間を要してしまい、目的のコンテンツを素早く再生することができず、使い勝手が悪かった。なお、上述した特許文献1に開示の内容を適用したとしても、上記の問題を解決することはできない。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、目的のコンテンツを示すコンテンツ情報を容易に見つけ出すことができるコンテンツ再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、コンテンツを再生する再生手段と、画像を表示する表示手段と、再生手段により再生可能なコンテンツを示すコンテンツ情報の一覧から成るコンテンツリストの表示手段による表示を制御する表示制御手段と、を備えるコンテンツ再生装置において、表示制御手段は、コンテンツリストとして、放送局から配信されるテレビ放送に基くテレビ番組を録画したコンテンツについてのコンテンツリストである録画リストと、通信ネットワークを介してダウンロードして記憶したコンテンツについてのコンテンツリストであるダウンロードリストと、を分別して表示手段に表示するように制御するものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のコンテンツ再生装置において、表示制御手段は、録画リストについては、コンテンツ情報をコンテンツの録画日順に並べて表示手段に表示し、ダウンロードリストについては、コンテンツ情報をコンテンツのジャンル別に並べて表示手段に表示するものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載のコンテンツ再生装置において、表示制御手段は、録画リストとダウンロードリストの両方を並べて表示手段に表示するものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項2に記載のコンテンツ再生装置において、表示制御手段は、ユーザによる操作に応じて、録画リストとダウンロードリストのいずれか一方を選択的に表示手段に表示するものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、コンテンツリストは、録画コンテンツ(放送局から配信されるテレビ放送に基くテレビ番組を記憶したコンテンツ)についてのコンテンツリストである録画リストと、ダウンロードコンテンツ(通信ネットワークを介してダウンロードして記憶したコンテンツ)についてのコンテンツリストであるダウンロードリストと、に分別して表示される。従って、コンテンツリストの中から、再生しようとする目的のコンテンツを示すコンテンツ情報を容易に見つけ出すことができる。これにより、目的のコンテンツを素早く再生することができ、使い勝手が向上する。
【0012】
請求項2の発明によれば、録画コンテンツを示すコンテンツ情報については、コンテンツの録画日順に並べて表示され、ダウンロードコンテンツを示すコンテンツ情報については、コンテンツのジャンル別に並べて表示されるため、目的のコンテンツを示すコンテンツ情報をより容易に見つけ出すことができ、より使い勝手が向上する。
【0013】
請求項3の発明によれば、録画リストとダウンロードリストの両方が同時に表示されるため、より使い勝手が向上する。
【0014】
請求項4の発明によれば、ユーザの操作に応じて、録画リストとダウンロードリストのいずれか一方が表示されるため、より使い勝手が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した実施形態によるコンテンツ再生装置について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態によるコンテンツ再生装置と通信ネットワークとの接続構成を示す。コンテンツ再生装置1は、LAN2に接続されている。LAN2は、例えば家庭内のホームネットワークであり、インターネット3に接続されている。また、LAN2には、複数のコンテンツ供給装置4a、4b、4cが接続されている。つまり、コンテンツ再生装置1及び複数のコンテンツ供給装置4a、4b、4cは、LAN2を介して、インターネット3に接続されている。また、コンテンツ再生装置1と複数のコンテンツ供給装置4a、4b、4cとは、LAN2を介して、相互に通信可能に接続されている。
【0016】
コンテンツ再生装置1は、画像や音楽などのコンテンツを再生する装置であり、画像を表示する表示手段であるディスプレイ11と、音声を出力するスピーカ12と、コンテンツ再生装置1の動作を指示するためにユーザにより操作されるリモコン(リモートコントローラ)13等を備えている。コンテンツ再生装置1は、放送局から配信されるテレビ放送信号を受信して、そのテレビ放送信号に基くテレビ番組のコンテンツを記憶(録画)すると共に、インターネット3上のコンテンツ供給サーバ5(以下、サーバと略す)からインターネット3及びLAN2を介してコンテンツをダウンロードして、そのダウンロードしたコンテンツを記憶し、そして、それら記憶したコンテンツを再生するようになっている。また、コンテンツ再生装置1は、コンテンツ供給装置4a、4b、4cからLAN2を介してコンテンツの供給を受けて、そのコンテンツを再生することもできる。
【0017】
コンテンツ供給装置4a、4b、4cは、画像や音楽などのコンテンツを供給する装置である。コンテンツ供給装置4a、4b、4cは、放送局から配信されるテレビ放送信号を受信して、そのテレビ放送信号に基くテレビ番組のコンテンツを録画(記憶)すると共に、インターネット3上のサーバ5からインターネット3及びLAN2を介してコンテンツをダウンロードして、そのダウンロードしたコンテンツを記憶し、そして、コンテンツ再生装置1からの要求を受けて、それら記憶したコンテンツをLAN2を介してコンテンツ再生装置1に供給するようになっている。
【0018】
図2は、コンテンツ再生装置1の電気的ブロック構成を示す。コンテンツ再生装置1は、上述の構成に加え、コンテンツ再生装置1を制御するためのCPU等からなる制御部(再生手段、表示制御手段)14と、チューナ15と、通信部16と、AV処理部17と、コンテンツ記憶部18と、メモリ19と、リモコン受信部20等を備えている。
【0019】
チューナ15は、制御部14による制御のもと、放送局から配信されるテレビ放送信号を受信し、その受信した信号を復調する。通信部16は、インターネット3上のサーバ5との間、及びコンテンツ供給装置4a、4b、4cとの間で通信を行うためのものであり、制御部14による制御のもと、LAN2を介して各種信号を送受信する。
【0020】
AV処理部17は、制御部14による制御のもと、チューナ15により復調した信号をデコード処理して、テレビ放送信号に基くテレビ番組のコンテンツの画像信号、音声信号、タイトル情報等を生成する。また、AV処理部17は、制御部14による制御のもと、通信部16により受信した信号をデコード処理して、インターネット3上のサーバ5からダウンロードしたコンテンツの画像信号、音声信号、タイトル情報、ジャンル情報等、及び、コンテンツ供給装置4a、4b、4cから供給されたコンテンツの画像信号、音声信号等を生成する。また、AV処理部17は、制御部14による制御のもと、再生可能なコンテンツを示すコンテンツ情報の一覧から成るコンテンツリスト等、各種画像をディスプレイ11に表示するための画像信号を生成する。
【0021】
コンテンツ記憶部18は、制御部14による制御のもと、テレビ放送信号に基くテレビ番組のコンテンツ、インターネット3上のサーバ5からダウンロードしたコンテンツ、及び、それらのコンテンツについてのコンテンツ情報等を記憶する。メモリ19は、制御部14による制御のもと、録画リスト(放送局から配信されるテレビ放送に基くテレビ番組を記憶(録画)したコンテンツについてのコンテンツリスト)を表示するための録画リスト表示用テーブル21と、ダウンロードリスト(インターネット3上のサーバ5からダウンロードして記憶したコンテンツについてのコンテンツリスト)を表示するためのダウンロードリスト表示用テーブル22とを記憶する。
【0022】
リモコン受信部20は、リモコン13から送出された赤外線コード信号を受光し、その受光した信号を電気信号に変換する。ディスプレイ11は、制御部14による制御のもと、画像信号が供給されることにより、その画像信号による画像を表示する。スピーカ12は、制御部14による制御のもと、音声信号が供給されることにより、その音声信号による音声を出力する。
【0023】
制御部14は、リモコン受信部20により受信した信号を基にリモコン13の操作内容を判断し、リモコン13の操作に応じて、コンテンツの記憶、再生可能なコンテンツを示すコンテンツ情報の一覧から成るコンテンツリストの表示、コンテンツの再生等、コンテンツ再生装置1の各種動作を制御する。
【0024】
コンテンツの記憶は、放送局から配信されるテレビ放送信号に基くテレビ番組のコンテンツ、及び、インターネット3上のサーバ5からインターネット3及びLAN2を介してダウンロードしたコンテンツについて行われる。
【0025】
放送局から配信されるテレビ放送信号に基くテレビ番組のコンテンツの記憶は、制御部14による制御のもと、以下のようにして行われる。すなわち、制御部14は、チューナ15により所定のチャンネルのテレビ放送信号を受信させて、チューナ15により復調されたテレビ放送信号をAV処理部17によりデコード処理させ、そして、そのデコード処理により生成されたコンテンツの画像信号、音声信号をコンテンツ記憶部18に記憶する。これにより、放送局から配信されるテレビ放送信号に基くテレビ番組のコンテンツが記憶(録画)される。
【0026】
インターネット3上のサーバ5からインターネット3及びLAN2を介してダウンロードしたコンテンツの記憶は、制御部14による制御のもと、以下のようにして行われる。すなわち、制御部14は、通信部16を介してインターネット3上のサーバ5と通信を行って、インターネット3上のサーバ5からコンテンツの画像信号、音声信号、タイトル情報、ジャンル情報を含む信号を通信部16を介して受信し(すなわちコンテンツをダウンロードし)、インターネット3上のサーバ5から通信部16を介して受信した信号をAV処理部17によりデコード処理させ、そして、そのデコード処理により生成されたコンテンツの画像信号、音声信号をコンテンツ記憶部18に記憶する。これにより、インターネット3上のサーバ5からインターネット3及びLAN2を介してダウンロードしたコンテンツが記憶される。
【0027】
これらコンテンツの記憶を行ったとき、制御部14は、記憶したコンテンツに対応付けて、記憶したコンテンツについてのコンテンツ情報をコンテンツ記憶部18に記憶する。すなわち、記憶したコンテンツが放送局から配信されるテレビ放送信号に基くテレビ番組のコンテンツである場合には、制御部14は、コンテンツ情報として、記憶したコンテンツのタイトル、記憶したコンテンツの録画日(コンテンツを記憶した日)、記憶したコンテンツが録画コンテンツ(放送局から配信されるテレビ放送に基くテレビ番組を記憶したコンテンツ)であることを示すコンテンツ種類識別データを記憶する。また、記憶したコンテンツがインターネット3上のサーバ5からダウンロードしたコンテンツである場合には、制御部14は、コンテンツ情報として、記憶したコンテンツのタイトル、記憶したコンテンツのジャンル、記憶したコンテンツがダウンロードコンテンツ(インターネット3上のサーバ5からダウンロードして記憶したコンテンツ)であることを示すコンテンツ種類識別データを記憶する。
【0028】
コンテンツリストの表示は、制御部14による制御のもと、以下のようにして行われる。すなわち、制御部14は、コンテンツ記憶部18に記憶されているコンテンツ情報(すなわち再生可能なコンテンツについてのコンテンツ情報)に基いて、メモリ19内に録画リスト表示用テーブル21及びダウンロードリスト表示用テーブル22を作成し、それら録画リスト表示用テーブル21及びダウンロードリスト表示用テーブル22の情報をAV処理部17に供給して、AV処理部17によりコンテンツリストを表示するための画像信号を生成させ、そして、AV処理部17により生成された画像信号をディスプレイ11に供給する。これにより、コンテンツリストがディスプレイ11に表示される。このとき、制御部14は、コンテンツリストとして、録画リストとダウンロードリストとを分別して表示するように制御する。コンテンツリストの表示は、例えば、リモコン13に設けられたリスト表示ボタンを押下することにより行われる。
【0029】
コンテンツの再生は、コンテンツ記憶部18に記憶されているコンテンツ、及び、コンテンツ供給装置4a、4b、4cに記憶されているコンテンツについて行われる。
【0030】
コンテンツ記憶部18に記憶されているコンテンツの再生は、制御部14による制御のもと、以下のようにして行われる。すなわち、制御部14は、コンテンツ記憶部18に記憶されているコンテンツの画像信号、音声信号を読み出して、その画像信号をディスプレイ11に供給し、また、その音声信号をスピーカ12に供給する。これにより、コンテンツ記憶部18に記憶されているコンテンツがディスプレイ11及びスピーカ12により再生される。コンテンツ記憶部18に記憶されているコンテンツの再生は、コンテンツリストを表示しているときに、リモコン13によりコンテンツリストの中から任意のコンテンツ情報を選択する操作を行うことにより行われ、選択されたコンテンツ情報に該当するコンテンツが再生される。
【0031】
コンテンツ供給装置4a、4b、4cに記憶されているコンテンツの再生は、制御部14による制御のもと、以下のようにして行われる。すなわち、制御部14は、コンテンツ供給装置4a、4b、4cと通信を行って、コンテンツ供給装置4a、4b、4cから、コンテンツ供給装置4a、4b、4cに記憶されているコンテンツの画像信号、音声信号等を含む信号を通信部16を介して受信し(すなわちコンテンツの供給を受け)、コンテンツ供給装置4a、4b、4cから通信部16を介して受信した信号をAV処理部17によりデコード処理させる。そして、制御部14は、そのデコード処理により生成されたコンテンツの画像信号をディスプレイ11に供給すると共に、そのデコード処理により生成されたコンテンツの音声信号をスピーカ12に供給する。これにより、コンテンツ供給装置4a、4b、4cに記憶されているコンテンツがディスプレイ11及びスピーカ12により再生される。
【0032】
図3は、コンテンツリストの表示例を示す。コンテンツリスト50は、録画リスト60とダウンロードリスト70とを含んでおり、録画リスト60とダウンロードリスト70とを左右に並べた(すなわち分別した)形態でディスプレイ11に表示される。録画リスト60には、録画コンテンツのコンテンツ情報として、録画コンテンツの整理番号、タイトル、録画日が一覧形式で並べて表示される。整理番号は番号欄61に表示され、タイトルはタイトル欄62に表示され、録画日は録画日欄63に表示される。ダウンロードリスト70には、ダウンロードコンテンツのコンテンツ情報として、ダウンロードコンテンツの整理番号、タイトル、ジャンルが一覧形式で並べて表示される。整理番号は番号欄71に表示され、タイトルはタイトル欄72に表示され、ジャンルはジャンル欄73に表示される。
【0033】
図4は、上記コンテンツ再生装置1のコンテンツリスト表示動作のフローチャートを示す。コンテンツリスト表示動作において、制御部14は、まず、コンテンツ記憶部18に記憶されているコンテンツ情報を読み出して、コンテンツ情報を取得する(#1)。続いて、制御部14は、そのコンテンツ情報が録画コンテンツのものであれば(#2でYES)、そのコンテンツ情報を録画リスト表示用テーブル21に格納し(#3)、そのコンテンツ情報がダウンロードコンテンツのものであれば(#4でYES)、そのコンテンツ情報をダウンロードリスト表示用テーブル22に格納する(#5)。上述のように、コンテンツ情報には、そのコンテンツ情報に該当するコンテンツが録画コンテンツであるか、ダウンロードコンテンツであるかを示すコンテンツ種類識別データが含まれている。制御部14は、このコンテンツ種類識別データに基いて、コンテンツ情報が録画コンテンツのものであるか、ダウンロードコンテンツのものであるかを判断する。
【0034】
続いて、制御部14は、コンテンツ記憶部18に記憶されている全てのコンテンツ情報を取得完了していなければ(#6でNO)、コンテンツ記憶部18に記憶されている残りのコンテンツ情報について、上記#1以降の処理を繰り返す。すなわち、制御部14は、コンテンツ記憶部18に記憶されている全てのコンテンツ情報について、上記#1〜#5の処理を行って、コンテンツ記憶部18に記憶されている全てのコンテンツ情報を、録画リスト表示用テーブル21、又は、ダウンロードリスト表示用テーブル22のいずれかに格納する。
【0035】
そして、制御部14は、コンテンツ記憶部18に記憶されている全てのコンテンツ情報を取得完了(すなわち全てのコンテンツ情報を録画リスト表示用テーブル21、又は、ダウンロードリスト表示用テーブル22のいずれかに格納)すると(#6でYES)、録画リスト表示用テーブル21内のコンテンツ情報、及び、ダウンロードリスト表示用テーブル22内のコンテンツ情報をソートする(#7)。このとき、制御部14は、録画リスト表示用テーブル21内のコンテンツ情報については、コンテンツの録画日順にソートし、ダウンロードリスト表示用テーブル22内のコンテンツ情報については、コンテンツのジャンル別にソートする。そして、制御部14は、これら録画リスト表示用テーブル21及びダウンロードリスト表示用テーブル22に基いて、録画リスト60及びダウンロードリスト70を表示する(#8)。
【0036】
このような構成のコンテンツ再生装置1によれば、コンテンツリスト50は、録画コンテンツについてのコンテンツリストである録画リスト60と、ダウンロードコンテンツについてのコンテンツリストであるダウンロードリスト70と、に分別して表示される。従って、ユーザが、コンテンツリスト50の中から、再生しようとする目的のコンテンツを示すコンテンツ情報を容易に見つけ出すことができる。これにより、目的のコンテンツを素早く再生することができ、使い勝手が向上する。
【0037】
しかも、録画リスト60における録画コンテンツを示すコンテンツ情報については、コンテンツの録画日順に並べて表示され、ダウンロードリスト70におけるダウンロードコンテンツを示すコンテンツ情報については、コンテンツのジャンル別に並べて表示されるため、目的のコンテンツを示すコンテンツ情報をより容易に見つけ出すことができ、より使い勝手が向上する。また、録画リスト60とダウンロードリスト70の両方が同時に表示されるため、より使い勝手が向上する。
【0038】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、リモコンに録画リストを表示するためのボタン及びダウンロードリストを表示するためのボタンを設け、それぞれのボタン操作により(すなわちユーザによる操作に応じて)、録画リストとダウンロードリストのいずれか一方を選択的に表示するようにしてもよい。コンテンツ記憶部に記憶されているコンテンツに限られず、コンテンツ供給装置に記憶されているコンテンツ(コンテンツ供給装置から供給されるコンテンツ)について、コンテンツリスト(録画リスト、ダウンロードリスト)を表示するようにしてもよい。録画リスト表示用テーブル及びダウンロードリスト表示用テーブルは、コンテンツリストを表示するときに限られず、コンテンツ記憶部にコンテンツを記憶する都度、作成してもよい。また、コンテンツ再生装置は、ディスプレイ及びスピーカを備えておらず、外部接続されるディスプレイ及びスピーカに画像信号及び音声信号を出力するSTB(セットトップボックス)タイプのものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置と通信ネットワークとの接続構成を示す図。
【図2】同コンテンツ再生装置の電気的ブロック構成図。
【図3】同コンテンツ再生装置のコンテンツリストの表示例を示す図。
【図4】同コンテンツ再生装置のコンテンツリスト表示動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0040】
1 コンテンツ再生装置
2 LAN
3 インターネット
4a、4b、4c コンテンツ供給装置
5 コンテンツ供給サーバ
11 ディスプレイ(表示手段)
12 スピーカ
13 リモコン
14 制御部(再生手段、表示制御手段)
15 チューナ
16 通信部
17 AV処理部
18 コンテンツ記憶部
19 メモリ
20 リモコン受信部
21 録画リスト表示用テーブル
22 ダウンロードリスト表示用テーブル
50 コンテンツリスト
60 録画リスト
61 番号欄
62 タイトル欄
63 録画日欄
70 ダウンロードリスト
71 番号欄
72 タイトル欄
73 ジャンル欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生する再生手段と、画像を表示する表示手段と、前記再生手段により再生可能なコンテンツを示すコンテンツ情報の一覧から成るコンテンツリストの前記表示手段による表示を制御する表示制御手段と、を備えるコンテンツ再生装置において、
前記表示制御手段は、前記コンテンツリストとして、放送局から配信されるテレビ放送に基くテレビ番組を録画したコンテンツについてのコンテンツリストである録画リストと、通信ネットワークを介してダウンロードして記憶したコンテンツについてのコンテンツリストであるダウンロードリストと、を分別して前記表示手段に表示するように制御する、
ことを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、
前記録画リストについては、前記コンテンツ情報をコンテンツの録画日順に並べて前記表示手段に表示し、
前記ダウンロードリストについては、前記コンテンツ情報をコンテンツのジャンル別に並べて前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記録画リストと前記ダウンロードリストの両方を並べて前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、ユーザによる操作に応じて、前記録画リストと前記ダウンロードリストのいずれか一方を選択的に前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−311823(P2008−311823A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−156101(P2007−156101)
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】