説明

コンテンツ受信機

【課題】
本発明は、コンテンツの受信機において、さまざまなネットワークから配信されるコンテンツを受信し、記憶し、外部出力可能とすることを目的とする。
【解決手段】
3D映像番組と2D映像番組とが混在するデジタル信号を受信する受信装置において、受信する番組一覧を表示して選択する番組選択手段と、受信装置が装備する3D映像番組および2D映像番組の視聴に対する機能を判別する機能判別手段と、受信装置が対応する3D映像形式に対する機能を判別する3D映像形式判別手段と、を備え、番組選択手段は、受信する番組一覧を表示する際に、機能判別手段の判別結果と3D映像形式判別手段の判別結果に応じて、受信装置が視聴可能な番組一覧を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介し、配信システムから配信されたコンテンツを、受信する受信機とその受信方法、また、配信システムと受信機から構成されるコンテンツ送受信システムにおけるコンテンツの配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、国際公開第2004/100549号公報(特許文献1)がある。
特許文献1には、コンテンツを配信するサーバと、インターネットを介し、サーバからコンテンツをダウンロードし再生する受信機からなる配信システムを実現する実施例が記載されている。
【0003】
この実施例においては、インターネットブラウザが、コンテンツダウンロードの実行内容を記述したダウンロード制御ファイル(本発明では、ダウンロード制御メタファイルと呼ぶ)をサーバから取得し、このファイルを、ダウンロードエージェントが解釈し、ダウンロードを実行する例が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2004/100549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、コンテンツの受信機において、さまざまなネットワークから配信される著作権保護されたコンテンツを受信して、再生することを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
【0007】
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば例えば、
3D映像番組と2D映像番組とが混在するデジタル信号を受信する受信装置において、受信する番組一覧を表示して選択する番組選択手段と、 前記受信装置が装備する3D映像番組および2D映像番組の視聴に対する機能を判別する機能判別手段と、前記受信装置が対応する3D映像形式に対する機能を判別する3D映像形式判別手段と、備え、前記番組選択手段は、受信する番組一覧を表示する際に、前記機能判別手段の判別結果と3D映像形式判別手段の判別結果に応じて、前記受信装置が視聴可能な番組一覧を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コンテンツの受信機において、さまざまなネットワークから配信される著作権保護されたコンテンツを受信し、付帯された利用条件を守って再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】コンテンツ送受信システムの構成の例である。
【図2】配信システムの構成例である。
【図3】受信機の構成例である。
【図4】受信機と配信システムの関係を示す第1の例である。
【図5】受信機と配信システムの関係を示す第2の例である。
【図6】受信機と配信システムの関係を示す第3の例である。
【図7】ECGメタデータの相関図である。
【図8】パッケージメタデータの構成例である。
【図9】ダウンロード制御情報の構成例である。
【図10】再生制御メタファイルの構成例である。
【図11】ライセンスの構成例である。
【図12】受信機のコンテンツ検索画面の例である。
【図13】受信機の検索結果画面の例である。
【図14】受信機のコンテンツ購入画面の例である。
【図15】受信機のコンテンツ詳細表示画面の例である。
【図16】受信機のコンテンツ再生画面の例である。
【図17】受信機のエクスポート画面の例である。
【図18】受信機のブラウザで提示するWebコンテンツの遷移例である。
【図19】受信機のローカルナビゲーション画面の例である。
【図20】受信機とリムーバブルメディアとのインタフェース部分の構成例である。
【図21】受信機とネットワーク接続機器とのインタフェース部分の構成例である。
【図22】ECG処理部における処理フロー図の例である。
【図23】ストリーム出力処理部における、リムーバブルメディアへのエクスポート処理フロー図の例である。
【図24】ストリーム出力処理部における、ネットワーク接続機器へのエクスポート処理フロー図の例である。
【図25】ローカルナビゲーションにおける処理フロー図の例である。
【図26】受信機とリムーバブルメディアとのインタフェース部分の別の構成例である。
【図27】受信機とリムーバブルメディアとのインタフェース部分の別の構成例である。
【図28】コンテンツ配信システムの構成の例である。
【図29】顧客情報の構成の例である。
【図30】ポータルシステムおよびコンテンツ配信システムへアクセスが実現する処理フロー図の例である。
【図31】コンテンツを購入する処理フロー図の例である。
【図32】購入済みコンテンツを視聴する処理フロー図の例である。
【図33】視聴中のコンテンツを終了する処理フロー図の例である。
【図34】トップ画面の例である。
【図35】トップ画面の例である。
【図36】未購入コンテンツリスト画面の例である。
【図37】購入済みコンテンツリスト画面の例である。
【図38】コンテンツ視聴開始選択画面の例である。
【図39】ポータルシステムおよびコンテンツ配信システムへアクセスする処理フロー図の例である。
【図40】機器仕様判別処理により出力される文字列の例である。
【図41】機器仕様判定処理フロー図の例である。
【図42】2Dコンテンツ一覧を示した図の例である。
【図43】3D対応可能機器に向けた案内を示した図の例である。
【図44】案内付き2Dコンテンツ一覧を示した図の例である。
【図45】2D/3Dコンテンツ一覧を示した図の例である。
【図46】ディスプレイ無し機器における案内を示した図の例である。
【図47】案内付き2D/3Dコンテンツ一覧を示した図の例である。
【図48】表示部とスピーカ部を有する受信機の構成例である。
【図49】機器仕様判別命令実行フロー図の例である。
【図50】ポータル画面選択処理フロー図の例である。
【図51】受信機に送信する画面の概要の図の例である。
【図52】機器仕様判別命令実行処理により出力される文字列の例である。
【図53】機器仕様判別処理を説明する図の例である。
【図54】ポータル画面選択処理を説明する図の例である。
【図55】MVC形式における視点数に関する機器仕様判別命令実行処理を説明する図の例である。
【図56】MVCにおける視点数に応じたポータル画面選択処理を説明する図の例である。
【図57】機器仕様判別命令実行処理により出力される文字列の例である。
【図58】機器仕様判別処理を説明する図の例である。
【図59】MVC形式における視点数に関する機器仕様判別命令実行処理を説明する図の例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施例を、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0011】
本実施例では、コンテンツを受信する受信機50と、配信システム60の例を説明する。
図1は、本実施例を適用するコンテンツ送受信システムの構成の例である。配信網は、ルータ43を介し、家庭に接続し、網内でネットワーク品質を保証するコンテンツ配信網40と、コンテンツ配信ネットワーク40から接続される外部のインターネット網45と、から構成される。配信システム60は、ネットワークスイッチ42を介し、コンテンツ配信網40に接続される場合と、汎用性を重視しインターネット網45にルータ44を解して接続される場合がある。
【0012】
家庭へのネットワーク接続は、同軸ケーブル、光ファイバ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、無線通信等、さまざまな通信経路46が想定され、それぞれの経路に適した変復調が、伝送路変復調器45によって行われ、IPネットワークに変換される。
家庭内では、伝送路変復調器46で復調され、ネットワークインタフェースに変換されたIPネットワークは、ルータ48を介し、家庭内の機器に接続される。
家庭内の機器としては、受信機50や、IPネットワーク対応の記憶装置(Network Attached Storage)32、パソコン33、ネットワーク接続可能なAV機器などが想定される。受信機50は、アンテナ35から受信した放送を再生したり、蓄積する機能を併せ持つこともありえる。
【0013】
図2は、コンテンツ配信システム40の構成例である。
コンテンツの配信システム60は、Web文書71を配信するWebサーバ61、配信するコンテンツの属性情報などを記述するECGメタデータ400、コンテンツの再生に必要な情報を記述する再生制御情報200を配信するメタデータサーバ62、コンテンツ本体75を配信するコンテンツサーバ63、コンテンツの利用権や利用に必要なコンテンツの復号に必要な鍵の情報を含むライセンス300を配信するDRMサーバ64、配信サービスの顧客情報を管理する顧客管理サーバ65、顧客によるコンテンツの課金や決済処理を行う課金・決済サーバ63などを有する。
【0014】
各サーバは、IP網67によって相互に接続されると共に、IP網67を介して、図1のインターネット網45、または、コンテンツ配信網40に接続される。
【0015】
なお、各サーバの一部、または、すべてが、IP網67を介さず、直接、インターネット網45、または、コンテンツ配信網40に接続され、相互に通信を行う構成であってもよい。
【0016】
なお、配信システム60が持つ各サーバは、あくまで便宜的なモデルであり、実際の配信システムにおいては、複数種類のサーバを統合したサーバを実体として持つ構成としてもよいし、いくつかのサーバは無くてもよいかもしれない。また、メタデータサーバ62のように複数のデータの配信に使われているサーバを、データの種類別に、実体のサーバを分割して構成してもよい。それぞれのサーバ間は、インターネットなどのネットワークで接続されている。
【0017】
図3は、受信機50の構成例である。
受信機50は、受信したコンテンツを再生したり、リムーバブルメディアやネットワークに出力することができ、さらにコンテンツを蓄積できるストレージ550を持つ。なお、図において、実線矢印はコンテンツの流れ、破線矢印は制御の流れを示す。
【0018】
受信機50は、IPネットワークに物理的に接続を行い、IP(Internet Protocol)データパケットを送受信する通信I/F(Interface)510と、通信I/F510を介し、TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)、DNS(domain name server)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、等の各種IP通信プロトコルの処理を行う通信処理部511を備える。
【0019】
ダウンローダ55は、コンテンツやコンテンツに関連する情報を取得する処理を行う処理部である。DRMクライアント54は、コンテンツの著作権を管理し、コンテンツの購入条件に応じて、コンテンツの視聴やコピーを制御する機能を提供する。デクリプタ514は、DRMクライアント54からの指示に基づき、ダウンロードするコンテンツを復号する。ストリーム出力処理部57は、コンテンツを受信機50に接続されたリムーバブルメディア560へのコンテンツの出力を行う。または、ストリーム出力処理部57は、通信処理部511、通信I/F510を介して接続されたネットワーク接続機器570へのコンテンツの出力を行う。
【0020】
リムーバブルメディア560は、ストリーム出力処理部541に接続されたリムーバブルメディアI/F534を介して、アクセス可能な脱着可能な記憶メディアである。
受信機50は、操作のためのリモコンI/F533を備え、これにより受信したリモコン信号に従い、ユーザにより操作される。
また、受信機50は、オンデマンドの映像・音声コンテンツのストリーミング配信サービスを受信する機能を備える可能性がある。この場合、通信処理511を介して、映像・音声コンテンツのリアルタイム受信を処理するストリーミング受信処理部512を備える。
【0021】
AVプレーヤ53は、ダウンロードしたコンテンツや、ストリーミング配信したコンテンツ、あるいは、放送受信したコンテンツを復号し、映像、音声信号に変換する。
AVプレーヤ53は、内部に、デマルチプレクサ521を持ち、この処理部がデクリプタ514で復号されたコンテンツを、映像、音声、字幕のパケットに分離し、それぞれのパケットを映像デコーダ522、音声デコーダ523、字幕デコーダ524に送出する。これらのデコーダ522、523、524により、それぞれ映像、音声、字幕情報が復号され、映像・音声出力処理530により、統合された映像・音声信号に変換される。この映像・音声信号は、映像・音声出力I/F531を介して、受信機50から外部に出力される。
【0022】
このため、映像・音声出力I/F531に、テレビ等を接続することで、利用者は、映像・音声からなるコンテンツを視聴することができる。
なお、映像・音声出力処理530、映像・音声出力I/F531は、映像・音声を統合して処理し出力する、HDMI(登録商標)規格のインタフェースも考えられるが、映像、音声を独立して処理して、外部に出力するような、映像コンポジット信号出力、アナログ音声出力のような例も想定される。
【0023】
さらに、受信機50は、デジタル放送の受信、録画を行う機能を兼ね備えるケースもある。その場合は、受信機50は、放送電波を入力する放送I/F501、デジタル放送信号を復号し、映像音声ストリームに変換するデジタル放送受信処理部502、デジタル放送信号の復号に際し、著作権保護の処理を行うCAS(Conditional Access System)503を持つ。
【0024】
受信機50では、ダウンロードしたコンテンツを、直接、ストリーム出力処理部57に出力し、リムーバブルメディア560などに出力することができる。
また、受信機50は、ダウンロードしたコンテンツをいったんストレージ550に格納することもできる。この場合、その後、受信機の操作により、ストリーム出力処理部57は、ストレージ550から取得したコンテンツをリムーバブルメディア560などに出力する。
【0025】
ストレージ550を有する構成でも、ストレージ550にコンテンツを保存することなくエクスポートの処理と、いったんストレージ550にコンテンツを格納してから、エクスポートする処理の、どちらを行ってもよい。
【0026】
この場合、受信機がHDDなどのストレージ550を有するときであっても、ダウンロードしたコンテンツをストリーム出力処理部57を介してリムーバブルメディア560へのエクスポートが可能となるため、ストレージ550にコンテンツを格納する必要がなく、ストレージの記録容量に空きが少ない場合でもダウンロードが可能となるという利点もある。
また、図3の受信機50で、ストレージ550経由せず、直接リムーバブルメディアへ560のエクスポートを行うサービスのみを実施する場合は、ストレージ550を搭載しない、より安価な受信機を実現することが可能となる。
また、ダウンロードしたコンテンツを復号せずに、そのままいったんストレージ550に格納し、ストレージ550に格納されたコンテンツを再生、または、リムーバブルメディア560等にエクスポートするときに、DRMクライアント54がDRMサーバ64からライセンス300を取得し、そのライセンス300に記載されたコンテンツ鍵311に基づき、デクリプタ514がストレージ550に格納されたコンテンツを復号することもできる。
【0027】
コンテンツの再生の場合は、デクリプタ514がコンテンツを復号し、デマルチプレクサ521が映像、音声、字幕データのパケットに分離する。映像デコーダ522、音声デコーダ523、字幕デコーダ524は分離されたそれぞれの映像パケット、音声パケット、字幕データパケットを復号する。映像・音声出力処理部530は、復号された映像・音声を映像・音声出力I/F531を介して、外部に出力する。これらの処理により、ユーザはコンテンツを視聴することができる。
【0028】
コンテンツのエクスポートの場合は、デクリプタ514がコンテンツを復号し、ストリーム出力処理部541が複合されたコンテンツをリムーバブルメディア560等に出力する。
【0029】
なお、図3に記載された、デジタル放送受信処理部502、CAS503、通信処理部511、ストリーミング受信処理部512、デクリプタ514、デマルチプレクサ521、映像デコーダ522、音声デコーダ523、字幕デコーダ524、映像・音声出力処理部530、ストレージ550、ブラウザ51、ECG処理部52、AVプレーヤ53、DRMクライアント54、ダウンローダ55、ローカルナビゲーション56、ストリーム出力処理部57は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。
【0030】
また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、デジタル放送受信処理プログラム502、CASプログラム503、通信処理プログラム511、ストリーミング受信処理プログラム512、デクリプタプログラム514、デマルチプレクサプログラム521、映像デコーダプログラム522、音声デコーダプログラム523、字幕デコーダプログラム524、映像・音声出力処理プログラム530、ストレージ550、ブラウザプログラム51、ECG処理プログラム52、AVプレーヤプログラム53、DRMクライアントプログラム54、ダウンローダプログラム55、ローカルナビゲーションプログラム56、ストリーム出力処理プログラム57などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
【0031】
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
【0032】
次に、図3のシステム構成の受信機50と、図2のコンテンツの配信システム60の、コンテンツ配信サービスにおけるデータの授受関係について、図4、図5、図6を用いて説明する。なお、図4〜5には図3の受信機50から、処理の流れで使われる一部のブロックのみを表示しているが、それぞれ、図3の受信機50のその他の処理部等を有していてもよく、また図4〜5に記載された構成がかならずしも必要とは限らない。一部を省略しても良い。
【0033】
図4の受信機581は、図3の受信機50から、ストリーミング配信システムとデータの授受を行うブロックを抽出したサブセットである。
コンテンツの配信システム60は、Web文書71を配信するWebサーバ61、配信するコンテンツの属性情報などを記述するECGメタデータ400、コンテンツの再生に必要な情報を記述する再生制御メタファイル200を配信するメタデータサーバ62、コンテンツ本体75を配信するコンテンツサーバ63、コンテンツの利用権や利用に必要なコンテンツの復号に必要な鍵の情報を含むライセンス300を配信するDRMサーバ64、配信サービスの顧客情報を管理する顧客管理サーバ65、顧客によるコンテンツの課金や決済処理を行う課金・決済サーバ63などからなる。
以上のデータを、受信機581と、配信システム60の間でデータ通信する伝送路67は、図1の配信網を想定している。
【0034】
図4の場合、ブラウザ51は、Webサーバ61から受信したWeb71を提示し、リモコンなどの操作デバイスで操作することで、ユーザが見たいコンテンツ75を検索し、探し出す。また、別の方法として、受信機アプリケーションのECG(Electric Content Guide)処理部52が、メタデータサーバ62から取得したECGメタデータ400をECGの形でユーザに提示し、ユーザがECGから見たいコンテンツ75を検索し、探し出す方法を提供してもよい。
【0035】
見たいコンテンツを選択し、Web文書71上でユーザがコンテンツの再生指示を行うと、ブラウザ51が、Web文書71に参照先が記述された再生制御メタファイル200をメタデータサーバ62から取得し、AVプレーヤ53に再生要求を行う。あるいは、ECG処理部52が表示したECG上でユーザがコンテンツの再生指示を行うと、ECG処理部52が、ECGメタデータ400に参照先が記述された再生制御メタファイル200をメタデータサーバ62から取得し、AVプレーヤ53に再生要求を行う。
【0036】
AVプレーヤ53は、再生制御メタファイル200の内容に従い、DRMクライアント54から、コンテンツのライセンス300に記述されたコンテンツ鍵とRMPI(Right. Management and Protection Information)と呼ばれる信号出力制限・コピー制御情報を取得し、コンテンツ鍵をデクリプタ514に設定し、RMPIに従い、映像、音声等の出力条件を映像・音声出力I/F531に設定して、コンテンツサーバ63から配信されるコンテンツ75のストリーミング再生を行う。
【0037】
DRMクライアント54は、有効なライセンス300を保持し、AVプレーヤ53やストリーム出力制御部57から要求があれば、対応するライセンス300から、コンテンツ鍵やRMPIを提供する。また、要求されたライセンス300が未取得であれば、DRMサーバ64からコンテンツの再生に必要なライセンス300を取得する。
【0038】
図5の受信機582は、図3の受信機50から、ダウンロード配信システムとデータの授受を行うブロックを抽出したサブセットである。
図5の場合も、ブラウザ51は、Webサーバ61から受信したWeb71を提示し、リモコンなどの操作デバイスで操作することで、ユーザが見たいコンテンツ75を検索し、探し出す。また、別の手段として、受信機アプリケーションのECG処理部52が、メタデータサーバ62から取得したECGメタデータ400をECGの形でユーザに提示し、ユーザがECGから見たいコンテンツ75を検索し、探し出す手段を提供してもよい。
【0039】
見たいコンテンツを選択し、Web文書71上でユーザがコンテンツのダウンロード指示を行うと、ブラウザ51が、Web文書71に参照先が記述されたダウンロード制御情報100をメタデータサーバ62から取得し、ダウンローダ55にダウンロードの実行要求を行う。あるいは、ECG処理部52が表示したECG上でユーザがコンテンツのダウンロード指示を行うと、ECG処理部52が、ECGメタデータ400に参照先が記述されたダウンロード制御情報100をメタデータサーバ62から取得し、ダウンローダ55にダウンロードの実行要求を行う。
【0040】
ダウンローダ55は、再生制御メタファイル200を取得し、その内容に従い、DRMクライアント54から、コンテンツのライセンス300に記述されたコンテンツ鍵とRMPI(Right. Management and Protection Information)と呼ばれる信号出力制限・コピー制御情報を取得し、コンテンツ鍵をデクリプタ514に設定し、RMPIに従いエクスポート先のリムーバブルメディア560、ネットワーク接続機器570に対し、映像、音声等の出力条件を設定して、コンテンツサーバ63から配信されるコンテンツ75をダウンロードし、デクリプタ514で復号したコンテンツをストリーム出力制御部57へ出力し、エクスポート処理を行う。
【0041】
図6の受信機583は、図3の受信機50から、ストレージ550を介したダウンロード配信システムとデータの授受を行うブロックを抽出して記載した。
図6の場合、ブラウザ51は、Webサーバ61から受信したWeb71を提示し、リモコンなどの操作デバイスで操作することで、ユーザが見たいコンテンツ75を検索し、探し出す。また、図では省略したが、図5と同様に、受信機アプリケーションのECG処理部52が、メタデータサーバ62から取得したECGメタデータ400をユーザに提示し、ユーザが見たいコンテンツ75を検索し、探し出す手段を提供してもよい。
【0042】
ユーザから見たいコンテンツの選択を受信し、Web文書71上でユーザがコンテンツのダウンロード指示を行うと、ブラウザ51は、Web文書71に参照先が記述されたダウンロード制御情報100をメタデータサーバ62から取得し、ダウンローダ55にダウンロードの実行要求を行う。
ダウンローダ55は、ダウンロードするコンテンツのECGメタデータ400、再生制御メタファイル200、コンテンツ75を取得し、ストレージ550に蓄積する。
【0043】
蓄積されたコンテンツ75は、受信機のローカルナビゲーション56というアプリケーションで、検索し、選択して、再生したり、エクスポートすることができる。
ローカルナビゲーション56で、コンテンツの再生が指示された場合は、AVプレーヤ53を起動して、再生を要求し、コンテンツのエクスポートが指示された場合は、ストリーム出力制御部57を起動して、エクスポート処理を要求する。
【0044】
次に、受信機が処理する情報の内容について、詳しく説明する。
図7は、ECG処理部52がECGとしてコンテンツ検索のために提示するECGメタデータ400の相関図である。ECGメタデータ400は、XML形式で記述される。
【0045】
ECGメタデータ400は、個々の配信される番組の名称や説明、映像、音声、ジャンルなどの属性情報を記述するコンテンツメタデータ430、個々の番組を一連のシリーズをグループ化して管理し、検索可能にするシリーズメタデータ410、番組の購入ライセンスを記述したライセンスメタデータ470、番組やグループ化された番組の購入条件を記載したパッケージメタデータ450から構成される。コンテンツメデデータ430には、その番組が所属するグループメタデータ410を一意に識別するグループIDを記述することができ、グループメタデータ410は、それ自体が所属するグループメタデータ410のグループIDを記述することで、階層的なグループ構成を定義できる。
【0046】
ライセンスメタデータ470は、そのライセンスで利用できる番組のコンテンツメデデータ430を一意に識別するコンテンツIDと、購入条件として利用できるパッケージメタデータ450を一意に識別する購入IDを持ち、コンテンツメデデータ430とパッケージメタデータ450は、お互いに対応する購入ID、コンテンツIDを持つ。コンテンツメタデータ430は、そのコンテンツが、ストリーミング再生、または、ダウンロードできる、あるいは両方ができる場合、ストリーミング再生用の再生制御情報200、および、コンテンツダウンロード用のダウンロード制御情報100を取得するための参照情報を持つことができる。
【0047】
図8は、ECGメタデータ400の中で、パッケージメタデータ470の構成例である。
パッケージメタデータ450は、課金の開始日時、終了日時を記述する課金有効期間451、パッケージメタデータ450を一意に識別する購入ID452、パッケージメタデータ450の購入対象となるコンテンツを識別する対象コンテンツID453を保持する。
パッケージメタデータ450は、一つのパッケージメタデータに複数のパッケージを記述でき、それぞれのパッケージについて次の情報を持つ。
【0048】
パッケージ名称461、パッケージ価格462、説明文465は、ユーザにパッケージ内容を提示するための情報である。購入タイプ463は、パッケージが、コンテンツ単体での購入なのか、シリーズ一括の購入なのか、月極め契約での購入なのかといった、パッケージの購入形態を識別する情報で、配信タイプ464は、コンテンツの配信を、ストリーミング配信なのか、ダウンロード配信なのか、あるいは両方なのかといった、配信形態を識別する情報である。
購入要求URL466は、ユーザの購入操作に基づき、購入トランザクションを要求するサーバのアクセス先を記述する情報である。
【0049】
すなわち、ECG処理部52は、コンテンツメデデータ430、または、グループメタデータ410を参照して、検索画面を提示し、利用したいコンテンツを見つけたら、そのコンテンツのライセンスメタデータ470を参照することで、ユーザにコンテンツの購入条件を提示し、パッケージメタデータ450に従い購入操作を行わせる。ECG処理部52により提示されたECG上で、コンテンツのストリーミング再生が指示された場合には、コンテンツメタデータ430に記述されたURLに従い再生制御情報200を取得し、AVプレーヤ53は再生制御情報200の記述内容に従いストリーミング再生が行う。
【0050】
ECG処理部52により提示されたECG上で、コンテンツのダウンロードが指示された場合には、コンテンツメタデータ430に記述されたURLに従いダウンロード制御情報100を取得し、ダウンローダ55は、ダウンロード制御情報100の記述内容に従い、コンテンツのダウンロードを行う。
【0051】
図9はダウンロード制御情報100の構成例である。ダウンロード制御情報100は、メタファイル自身の内容を記述したダウンロード制御属性情報110と、一つまたは複数のコンテンツをダウンロードするのに用いるダウンロード実行単位情報150を含む。
ダウンロード制御情報100は、例えばRSS(RDF Site SummaryまたはReally Simple Syndication)で記述される。ダウンロード制御情報は、或るパッケージ内の任意の複数コンテンツに対し作成(用意)可能であるが、複数のパッケージはまたがない。
【0052】
また、或るパッケージに対して複数用意することも可能である。ただし、必ずパッケージ内の全コンテンツがダウンロードできるように、ダウンロード制御情報を用意するべきである。ダウンロード制御情報100は更新されることがあり、受信機は一定周期でチェックし、差分を更新する。なお、RSSの場合にはenclosure urlで各コンテンツを一意に識別する。
【0053】
ダウンロード制御情報100には、対応するダウンロード制御情報100の名称(例えばダウンロード予約の名称、ファイル名、ID等)を示すダウンロード制御情報の名称111、対応するダウンロード制御情報100の所在(例えば、ダウンロード予約を提供するウェブサイトのインターネット上のURL。但しURLに限らず、その他のアドレスであってもよい、以下所在について同様。)を示すダウンロード制御情報の所在112、対応するダウンロード制御情報100の説明(例えばダウンロード予約についての説明や言語タイプ等)を示すダウンロード制御情報の説明文113、更新チェックフラグ114、更新期限日時115などの情報を持つ。
【0054】
更新チェックフラグ114は、メタデータサーバ62上のダウンロード制御情報100の内容が変更されていないか、周期的にチェックを行うかどうかを判別するフラグであり、チェックを行う「更新」と、最初に取得した後は、周期的にチェックを行わない「単発」の値をとる。更新期限日時115は、更新チェックフラグ114が「更新」の場合に有効で、ダウンロード制御情報100の更新をチェックし続ける期限の日時を記載する。
【0055】
更新期限日時115は、コンテンツの更新を監視する期限を示す。期限の単位(日単位、時単位、分単位等)は任意である。「期限なし」すなわち半永久的にチェックをし続けることを示す値を取ることも可能である。また、別の実施方法として、更新期限日時115の特殊な値(例えばすべて0)を更新チェックフラグ114「単発」を示す値として扱うことにより、更新チェックフラグ114を省略する構成も実現可能である。
【0056】
ダウンロード実行単位情報150は、ダウンロード制御情報100に複数記述可能である。ダウンロードする各々のコンテンツについて、そのコンテンツのタイトル(番組名等であってもよいし、ファイル名やIDであってもよい)を示す配信コンテンツのタイトル151、そのコンテンツの説明(特徴や備考等)を示す配信コンテンツの説明文152、そのコンテンツを配信する日時(日単位、分単位であっても良い)を示す配信日時153、そのコンテンツをインターネット上で一意に識別する配信コンテンツのコンテンツID154、配信コンテンツの種別155、配信コンテンツの取得先URLを示すコンテンツの所在156、そのコンテンツに対応するECGメタデータの取得先URLを示すECGメタデータの所在157、そのコンテンツに対応する再生制御情報の取得先URLを示す再生制御情報の所在158、配信コンテンツのサイズ159、コンテンツのピクチャ再生位置情報などを提供するストリーム再生制御情報の取得先のURLを示すストリーム再生制御情報の所在160などの情報を格納する。
【0057】
コンテンツID識別子154は、一例としては、“CRID://authority/content_id”というスキーマで規定される文字列で記述され、authorityの部分が、コンテンツの配信者をネットワーク上で唯一に識別するキーワードである。本実施例では、インターネット上で唯一の名称として管理されるドメインネームをauthorityとして運用する。
【0058】
authority/の後のcontent_idは、authority内でコンテンツを一意に識別するIDで、文字列の形式はauthorityで自由に運用してよい。このような運用により、インターネット上のコンテンツを、コンテンツ識別子154で一意に識別することが可能になり、コンテンツ識別子154をインターネット上のURLとしてアクセスすることにより、対象のコンテンツや関係するメタデータを取得することが可能になる。
【0059】
配信日時153は、通常、コンテンツがコンテンツサーバ63に格納され、公開された日時を記載するが、ダウンロード制御情報100が配信されたときには、コンテンツがまだ公開されず、配信日時153には配信予定の未来の日時が記載される場合もある。また、一度、配信されたコンテンツの内容が更新された場合、配信日時153には、更新された日時を記載する。
【0060】
配信コンテンツの種別155は、例えばサーバから配信される映像、写真、音楽、プログラム、マルチメディアデータなどの種別を記載する。映像の中で更に細分化して、映画、ニュース、スポーツ等、音楽の中で更に細分化してクラシック、ロック、ジャズ等の種別を記載してもよい。
【0061】
配信コンテンツ用メタデータとは、コンテンツの再生や実行に必要な付属情報のことで、一例としてはコンテンツ検索用のジャンルやキーワード情報、コンテンツが映像情報であれば、そのサムネイルやチャプタ情報などがある。
【0062】
図10は再生制御メタファイル200の構成例である。ダウンロード制御情報100を参照することによって取得される、再生制御メタファイル200の構成について説明する。
【0063】
再生制御メタファイル200は、コンテンツ再生の際に必要なコンテンツ自身のAVストリームの情報であるコンテンツ固有属性情報210と、暗号化されたコンテンツの暗号を解くために著作権管理サーバにアクセスして復号ためのコンテンツ鍵などを取得する際に必要なライセンス取得情報220、ストリーミングVODの場合にその再生制御を行うのに必要なネットワーク制御情報230の3つのXML文書を含む。なお、ネットワーク制御情報230は、ダウンロード配信の場合は不要である。
【0064】
コンテンツ固有属性情報210は、コンテンツ本体ファイルのファイル名と参照先211、コンテンツが暗号化されているか否かの区別情報212、コンテンツの時間長213、映像符号化方式や解像度・走査・アスペクト比など映像信号の属性情報214、ステレオ/モノラル/マルチチャンネル区別など音声信号の属性情報215等を提供する。
【0065】
コンテンツのライセンス取得情報220は、対象コンテンツのライセンス取得先になる著作権管理サーバアドレス情報221、著作権管理方式の種別情報223、コンテンツに付随する著作権保護範囲の種別を示すライセンスID224、著作権管理サーバとクライアントである受信機間でサーバ認証を行う為の署名対象の要素の値222と参照先226、ライセンスの利用条件情報225、ある署名の検証に必要な公開鍵証明書227などの情報を提供する。
【0066】
ネットワーク制御情報230は、利用可能なストリーミングプロトコル方式の情報231や、特殊再生やコンテンツの頭出し方式232や、一時中断した再生が途中から再開可能かなど、さまざまなストリーミングサーバ機能情報や、サーバの機能で複数段階の可変速再生が可能な場合、各々の段階について、どのような倍率かを示す情報233と、その再生方式の情報234を、記述する。
【0067】
再生方式としては、可変速再生専用のストリームをサーバ側で用意し配信する方式や、通常速再生のストリームに含まれる静止画を飛ばし再生することで擬似的に高速再生を実現する方式などが想定される。
【0068】
図11はライセンス300の構成例である。ダウンロード制御情報100を参照することによって取得される、あるいは、コンテンツの再生開始時、エクスポート開始時に取得される、ライセンス300の構成について説明する。
ライセンスは、番組を視聴する権利を記述する再生ライセンス310と、外部メディアやネットワークへの出力する権利を記述するエクスポートライセンス320がある。
【0069】
ライセンスには、コンテンツを複合するのに必要なコンテンツの暗号鍵311、321を保持し、再生ライセンス310の場合、利用開始日時および利用終了日時312や、再生時の信号出力制限やコピー制御情報313を持つ。
利用開始日時および利用終了日時312は無期限の指定をすることも可能である。
エクスポートライセンス320には、エクスポート可能なメディア(あるいはネットワーク)毎に、それぞれのメディアに出力する場合の、コピー制限やアナログ出力制限などの利用条件情報322を指定することができる。
【0070】
エクスポートライセンス320は、1つのライセンスで1回のエクスポートが行え、一つのコンテンツをN回エクスポートできるようにするためには、N個のエクスポートライセンス320を、DRMサーバ64から受信機50に配信する。
【0071】
次に、以上のシステム構成、およびデータ構成に基づき実現される受信機アプリケーションのユーザインタフェース例について、図12から図19を用いて、説明する。
図12は、ECG処理部52で実現するコンテンツ検索画面1000の例である。
リモコンこの画面において起動されるこの画面においては、キーワード1001、ジャンル1002、配信日1003、価格1004、提供形態1005などの選択肢や、入力フィールドを用意し、検索開始1005を指示すると、ユーザの指定内容に応じECGメタデータ400を検索する。
【0072】
図13は、ECG処理部52が表示する検索結果画面1100の表示例である。この例では、検索の結果をリスト表示し、タイトル1101、提供形態1102、購入状態1103、コンテンツに対する操作ボタンとして、購入または詳細1104、VOD視聴1105、DL関連のボタン1106が表示される。
【0073】
提供形態欄1102には、パッケージメタデータ450にそのコンテンツが、VOD配信(ストリーミング配信)のみで提供されるなら「VOD」、ダウンロード配信のみで提供されるなら「DL」、両方で提供されるなら「VOD/DL」と表示されるものとする。なおVODとはVideo On Demandのことである。
購入状態欄1103には、そのコンテンツをユーザが購入済か、未購入か、あるいは、無料コンテンツかといった受信機が管理する情報が提示される。
【0074】
購入または詳細のボタン1104は、そのコンテンツが未購入であれば「購入」ボタンが表示され、コンテンツが購入済み、あるいは、無料で購入が必要でない場合は「詳細」ボタンが表示される。
「VOD視聴」ボタン1105は、そのコンテンツがVOD(ストリーミング)視聴可能な場合にのみ表示され、このボタンを選択すると、VOD視聴が開始される。
【0075】
DL関連のボタン1106は、ダウンロード可能なコンテンツにのみ表示され、状態に応じ、ダウンロードは指示したが、まだダウンロードしていないコンテンツは、操作できない「DL待ち」ボタンが表示され、ダウンロードが開始されると「DL中」ボタンに変わり、ダウンロードが完了すると、「DL視聴」が表示され、「DL視聴」ボタンを選択すると、ダウンロード済みのコンテンツを視聴できる。なお、「DL中」でも、ある程度バッファリングされていれば、コンテンツを視聴できるようにする受信機があってもよい。
【0076】
図14は、ECG処理部52が表示するコンテンツ購入画面1200の例である。検索結果画面1100で、「購入」ボタンを選択した場合にコンテンツ購入画面1200が提示される
コンテンツの購入に必要なタイトル1201、内容1202、監督1203、出演者1204、ジャンル1205、視聴期限1206、再生時間や映像・音声の情報1207、エクスポートできる回数や出力先の情報1208、提供形態の選択肢1209、価格1210などを、ECGメタデータ400を元に提示し、提供形態1209が選択可能な場合は、VOD、ダウンロード、あるいはその両方を選択できる。
【0077】
図14の例では、「VOD」は抹消線により無効になっていることが表示されており、「ダウンロード」が有効になっていることが表示されている。またチェックマークによりユーザが「ダウンロード」を選択していることを表している。
選択後、「購入」ボタン1223を選択することで、コンテンツの購入トランザクションが、配信システムとの間で発生する。
「戻る」ボタン1224を選択した場合は、検索結果画面1100に戻るものとする。
【0078】
図15は、ECG処理部52が表示するコンテンツ詳細画面1250の例である。コンテンツ購入後に、検索結果画面1100で「詳細」ボタンを選択することによりコンテンツ詳細画面1250が提示される。
この画面は、表示される情報は、コンテンツ購入画面1200とほぼ同じであるが、購入済みなので「購入」ボタン1223はなく、代わりに「VOD視聴」1220、「ダウンロード視聴」1221、「エクスポート」1222といったボタンが表示され、それぞれの機能が有効なコンテンツについて、ボタンが有効になり操作できる。
また、提供形態1209の欄は、購入済みのため選択はできず、購入したコンテンツの提供形態が表示されるのみであり、ダウンロード視聴可能なコンテンツについては、ダウンロードの進捗状況1211を表示する場合がある。
【0079】
図16は、ECG処理部52が表示するコンテンツ再生画面1300の例である。コンテンツの検索結果画面1100、あるいは、コンテンツ詳細画面1250で、VOD視聴、あるいは、ダウンロード視聴を選択した場合、コンテンツ再生画面1300が提示される。
【0080】
コンテンツ再生画面1300には、再生制御情報200に基づき、タイトルバナー1302に、コンテンツのタイトル1303、再生時間1304、映像・音声の詳細情報1305が表示され、リモコン等による操作に応じ、操作内容がアイコン表示1301され、また、受信機によっては全体の再生時間の中で、現在の再生位置を表示1406ものもある。
【0081】
図17は、ECG処理部52が表示するエクスポート画面1400の例である。コンテンツ詳細画面1250で、エクスポートが指示された場合、エクスポート画面1400が提示される。
この画面では、ECGメタデータ400に基づき、コンテンツのタイトル1401、容量1402などを表示した上で、許される出力先の選択肢1403と、受信機が管理するエクスポートの残り回数1404を表示する。
ユーザーが出力先を選択し、「エクスポート先チェック」ボタン1405を選択すると、エクスポートしたいコンテンツが、エクスポート先のメディアに記録可能かどうかをチェックし、可能であれば「正常」、不可能であれば、その原因を、状態欄1407に表示する。
【0082】
「エクスポート開始」ボタン1406を選択した場合も、「エクスポート先チェック」ボタン1405を選択した場合と同様に、事前チェックを行い、問題があれば、状態欄1407にその原因を表示するが、「エクスポート開始」ボタン1406の場合は、正常であればエクスポートを開始する。
エクスポートの進み具合は、進行状況1406として表示され、エクスポートが完了すれば、残り回数1404が1回減ったエクスポート画面1400が表示されるものとする。
エクスポート完了前にエクスポートを中止し、コンテンツ詳細画面1250に戻りたい場合は、「中止」ボタン1409を選択する。
【0083】
以上のように、ECG処理部52により生成されるECGの画面は構成される。
別の実施例として、ECG処理部52ではなく、ブラウザ51により、Webサーバ61から取得するWeb文書71を提示することで、コンテンツの検索から再生までを行うこともできる。
【0084】
図18はブラウザ51上で提示するWeb文書71の遷移例である。
ブラウザ51の起動時のホームページ、あるいはブックマークの選択を受け付けることにより、ブラウザ51はまずコンテンツ販売ポータルページ1501を表示する。ここで、コンテンツの検索が指示されると、ブラウザ51は検索結果のコンテンツ一覧ページ1502を表示し、検索結果からコンテンツを選択すると、コンテンツ購入ページ1503を表示する。
【0085】
コンテンツ購入画面1503で、配信形態を選択してコンテンツを購入する配信形態により、VODでの購入が選択された場合は、ブラウザ51はVOD再生開始ページ1504を表示し、VOD再生が指示されると、再生制御メタファイル200を参照し、図16のコンテンツ再生画面を表示する。
また、コンテンツ購入画面1503でダウンロードでの購入が選択された場合、ブラウザ51はダウンロード開始ページ1505を表示し、ダウンロード開始の指示を行うと、ダウンロード制御情報100に基づき、バックグラウンドでコンテンツのダウンロードを開始する。
【0086】
図19はブラウザ51が表示する、ローカルナビゲーション画面1600である。ダウンロード配信されるコンテンツは、ローカルナビゲーション画面1600で状態が表示される。
この画面では、ダウンロード指示されたコンテンツや、ダウンロード済みのコンテンツが一覧表示され、コンテンツのタイトル1601、ダウンロード状態1602、購入状態1603、コンテンツに対する操作ボタンとして、「購入」または「詳細」ボタン1604が表示され、購入条件として視聴可能なコンテンツには「視聴」ボタン1605、エクスポート可能なコンテンツには「エクスポート」ボタン1606が表示される。
【0087】
ダウンロード状態欄1602には、ダウンロード指示されたが見ダウンロード状態の「DL待ち」、ダウンロード開始しその進捗状況も表示する「DL中」、ダウンロードが完了した「DL完了」、ダウンロード中にエラーが発生し中断した「DLエラー」といった状態表示が行われる。
【0088】
購入状態欄1603には、未購入、購入済、無料といった状態が表示される。
ボタン類については、未購入コンテンツには、「購入」ボタンが表示され、購入済みのコンテンツには、「詳細」ボタンが表示される。視聴ボタンは、ダウンロード完了、あるいは、ダウンロード中でも再生可能な程度にバッファリングが進むと、有効表示になり選択できるようになる。 また、コンテンツが、エクスポート可能な状態になれば、「エクスポート」ボタン1606が、有効表示になり選択できるようになる。
【0089】
「視聴」ボタン1605を選択すると、コンテンツ視聴画面1300に遷移し、「エクスポート」ボタン1606を選択すると、エクスポート画面1400に遷移する。
以上により、Webサイトで、コンテンツの検索から、コンテンツの再生まで行える。
【0090】
次に、エクスポートの処理について、図20、図21で詳しく説明する。
図20は、受信機とリムーバブルメディアとのインタフェース部分の構成例である。リムーバブルメディアとしては、例えばiVDR(登録商標)などのリムーバブルHDDなどが想定される。しかしながらiVDRに限定されるものではない。
図において、実線矢印はコンテンツの流れ、破線矢印は制御の流れを示す。
【0091】
図20に、著作権保護機能のあるリムーバブルメディア560へのエクスポート処理を行うストリーム出力処理部57の構成例を示す。受信機50のストリーム出力制御部57は、リムーバブルメディアと認証をおこなうメディア認証処理部541、メディアへ転送するコンテンツを暗号化する暗号鍵を生成するコンテンツ鍵生成部543、コンテンツ鍵に基づきコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化処理部542、生成したコンテンツ鍵をリムーバブルメディアに暗号化して転送する鍵暗号化処理部544からなる。
コンテンツ暗号化処理部542に入力されるコンテンツは、受信機50のデクリプタ514、または、デマルチプレクサ521から入力される。
【0092】
なお、図20に記載された、メディア認証処理部541、コンテンツ鍵生成部543、コンテンツ暗号化処理部542、鍵暗号化処理部544は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、メディア認証処理プログラム541、コンテンツ鍵生成プログラム543、コンテンツ暗号化処理プログラム542、鍵暗号化処理プログラム544などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
【0093】
リムーバブルI/F534を介して、接続されるリムーバブルメディア560には、受信機50のメディア認証処理部541と相互に認証を行うメディア認証処理部561、暗号化されたコンテンツ鍵を受信して復号してコンテンツ鍵を取り出す鍵復号化処理部563、相互認証済みの信頼おける受信機50のみが読み書きできる保護記憶領域564に、受け取ったコンテンツ鍵とコンテンツの利用条件(コピー回数、利用可能期限)を示す情報を、コンテンツと対応させて記憶する。
【0094】
ここで、コピー回数とは、記録されたコンテンツを、さらに複製できる数を示し、この数がMだとすると、もともとのコンテンツ本体に加えて、M+1個のコンテンツが利用できる。利用可能期限は、リムーバブルメディア等の上でのコンテンツの利用期限を示し、次のような記述方法が可能である。
(1)リムーバブルメディア等にコンテンツを書き込んだ時点からの相対時間
(2)リムーバブルメディア上で、最初にコンテンツにアクセスした時点からの相対時間
(3)絶対的な利用開始日時、利用終了日時(いずれも省略可能で、省略された開始日時、終了日時は制限なしとみなす)
なお、図20に記載された、メディア認証処理部561、鍵復号化処理部563、は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、データ記憶領域562や保護記憶領域564や図示しないメモリ領域などに格納された、メディア認証処理プログラム561、鍵復号化処理プログラム563などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
【0095】
メディア暗号化処理部542で暗号化されたコンテンツは、リムーバブルI/F534を通し、データ記憶領域562に保存される。
メディア認証処理部541では、リムーバブルメディア560の信頼性を認証する場合と、リムーバブルメディア560と、リムーバブルI/F534を備える受信機50の両方の信頼性を認証する場合が考えられる。
【0096】
リムーバブルメディア560に保存されたコンテンツを、相互認証された受信機50が読み出す場合、そのコンテンツのコンテンツ鍵を、保護記憶領域564から読み出し、データ記憶領域562から読み出した暗号化されたコンテンツを、受信機50でコンテンツ鍵を用いて復号することで、利用可能になる。
【0097】
図21は、受信機とネットワーク接続機器とのインタフェース部分の構成例である。図21に、著作権保護機能のあるネットワークを介してエクスポート処理を行うストリーム出力処理部57の構成例を示す。この場合、受信機50のストリーム出力制御部57は、ネットワーク接続機器との相互認証を行う通信認証処理部545、認証時に交換した共通鍵を元に、コンテンツを暗号化する通信鍵を生成する通信鍵生成部547、生成した通信鍵に基づきコンテンツを暗号化し、通信I/F510を介して送出する通信暗号化処理部546からなる。
【0098】
なお、図21に記載された、通信認証処理部545、通信暗号化処理部546、通信鍵生成部547は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、通信認証処理プログラム545、通信暗号化処理プログラム546、通信鍵生成プログラム547などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
【0099】
ネットワーク接続機器は、通信I/F571で、ネットワーク580に接続され、受信機50と通信を行う。
通信認証処理部572は、受信機の通信認証処理部545と相互認証を行う。通信鍵生成部574は、認証時に交換した共通鍵を元に、コンテンツを復号化する通信鍵を生成する。通信復号化処理部573は、生成した通信鍵に基づき、通信I/F510を介して受信したコンテンツを復号する。
【0100】
通信復号化処理部573で復号されたコンテンツは、図21の例では、ネットワーク接続機器570の暗号化方式によるローカル暗号化処理部575により暗号化され、ネットワーク接続機器570が持つデータ記憶領域578に保存される。このときの暗号鍵は、ローカル鍵生成部576で生成し、そのコンテンツに対応するローカル鍵とコンテンツの利用条件(コピー回数、利用可能期限)を示す情報は、信頼できるデバイスやソフトウェアのみがアクセスできる保護記憶領域577に保存される。
【0101】
なお、図21に記載された、通信復号化処理部573、通信鍵生成部574、ローカル暗号化処理部575、ローカル鍵生成部576は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、データ記憶領域578や保護記憶領域577や図示しないメモリ領域などに格納された、通信復号化処理プログラム573、通信鍵生成プログラム574、ローカル暗号化処理プログラム575、ローカル鍵生成プログラム576などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
【0102】
なお、図21の例では、ネットワーク接続機器570が、機器固有のデータ記憶領域578を持つ場合であったが、ネットワーク接続機器570が、図20の受信機50が持つようなリムーバブルI/F534を持ち、ネットワークを介して受信したコンテンツを、リムーバブルI/F534を介して、リムーバブルメディア560に転送する構成であってもよく。その場合のネットワーク接続機器570の構成は、図20の受信機50の構成に順ずるものとする。
【0103】
以上のような、コンテンツ配信に対応した受信機の例について、受信機が行う処理の例を図22から図25で説明する。
図22は、ECG処理部52の処理フロー図2000の例である。
ECG処理部52は、メタデータサーバよりECGメタデータを取得し(2001)、取得したECGメタデータを、データ処理しやすい形にデータベース化して、ストレージに格納し(2002)、コンテンツ検索画面1000を提示する(2003)。
【0104】
ここで、検索条件の入力、設定を行い(2004)、検索実行を指示すると、検索結果画面1100を提示する。この画面で、コンテンツに対する操作を受けつけ(2006)、「購入ボタン」が選択されると、ECG処理部52はコンテンツ購入画面1200を表示する(2007)。この画面でユーザが、購入条件を選択し、購入ボタンを選択すると(2008)、ECG処理部52は、コンテンツ詳細表示画面1250を表示する(2009)。コンテンツ詳細表示画面1250は、検索結果画面1100から、「詳細」ボタンを選択することでも表示される。
【0105】
ユーザが検索結果画面1100から、「VOD視聴」ボタンを選択すると、AVプレーヤを起動し、VOD視聴が開始される(2011)。「DL視聴」ボタンを選択すると、AVプレーヤを起動し、ダウンロード視聴が開始される(2012)。
【0106】
コンテンツ詳細表示画面1250では、ユーザの操作により、「VOD視聴」ボタンが選択されると、AVプレーヤを起動し、VOD視聴が開始される(2011)。「DL視聴」ボタンが選択されると、AVプレーヤを起動し、ダウンロード視聴が開始され(2012)、「エクスポート」ボタンが選択されると、エクスポート画面1400に遷移する(2013)。
【0107】
図23は、エクスポート画面1400において、リムーバブルメディア560へコンテンツをエクスポートする場合のストリーム出力処理部57の処理フローの例である。
エクスポート画面1400を提示した後(2101)、ユーザが、画面上の操作で(2102)で、出力先を選択し、「エクスポート先チェック」ボタンを選択すると、ストリーム出力処理部57は、出力先にリムーバブルメディア560が接続されているかどうかチェックを行う(2103)。接続されていなければ、未接続を示すエラーメッセージを提示する(2110)。
【0108】
接続されていれば、次に、メディア認証処理部541が出力先のリムーバブルメディア560との認証を確認し(2104)、リムーバブルメディア560の詳細なチェックを行う(2105)。ここで、コンテンツを書き込むために異常がなければ、正常を示す結果を提示する(2106)が、異常があれば、エラー原因を提示し(2110)、エクスポート画面の操作受付状態に戻る(2102)。
【0109】
このときのエラーとしては、リムーバブルメディア560または受信機50側の原因による認証エラー、コンテンツを書き込むのに必要な残容量不足のエラー、コンテンツの再生に必要な速度を満たさないリムーバブルメディア560の速度エラー、リムーバブルメディア560で規定されたファイル形式が、コンテンツの保存に適しない場合の保存形式エラー、リムーバブルメディア560の読み書き異常など、さまざまな要因が考えられる。
【0110】
エクスポート画面1400で、「エクスポート開始」ボタンを選択した場合は、ストリーム出力処理部57は、出力先にリムーバブルメディア560が接続されているかどうかチェックを行う(2107)。接続されていなければ、未接続を示すエラーメッセージを提示する(2110)。接続されていれば、ストリーム出力処理部57は、次に、出力先リムーバブルメディア560との認証を確認し(2108)、出力先リムーバブルメディア560の詳細なチェックを行う(2109)。ここで、コンテンツを書き込むために異常があれば、エラー原因を提示し(2110)、エクスポート画面の操作受付状態に戻る(2102)。異常がなければ、エクスポート処理に移る。
【0111】
エクスポート処理では、まず、DRMクライアント54がDRMサーバ64からエクスポートライセンス320を取得し(2118)、次にコンテンツ鍵生成部543がコンテンツ鍵を生成する(2111)。鍵暗号化処理部544がその鍵を暗号化し、出力先リムーバブルメディア560と鍵交換する(2112)。また、コンテンツ鍵生成部543はコンテンツ暗号化処理部542にコンテンツ鍵を設定する(2113)。コンテンツ暗号化処理部542はリムーバブルメディア560へのエクスポート処理を実行する(2114)。
【0112】
エクスポートが完了すれば(2115)、エクスポート終了処理(2116)において、メディア認証処理部561はリムーバブルメディア560へのコンテンツ鍵やコンテンツの利用条件情報の保存や、ファイル管理情報の更新などの処理を行い、他の受信機等でも、リムーバブルメディア560の読み書きが可能な状態とする。エクスポート完了前に、ユーザの中止指示や、リムーバブルメディア560の異常が発生し、エクスポートが正常に完了しなかった場合には、異常終了の原因を提示し(2117)、エクスポート画面の提示に戻る(2101)。
【0113】
図24は、エクスポート画面1400において、ネットワーク接続機器570へエクスポートする場合の、ストリーム出力処理部57の処理フローの例である。
エクスポート画面1400を提示した後(2201)、画面上の操作で(2202)で、出力先を選択し、「エクスポート先チェック」ボタンが選択されると、通信認証処理部545は出力先にネットワーク接続機器570が接続されているかどうかチェックを行う(2203)。接続されていなければ、未接続を示すエラーメッセージを表示する(2210)。接続されていれば、次に、通信認証処理部545は出力先のネットワーク接続機器570との認証を確認し(2204)、ネットワーク接続機器570の詳細なチェックを行う(2105)。ここで、コンテンツを書き込むために異常がなければ、正常の結果を提示する(2106)が、異常があれば、エラー原因を提示し(2110)、エクスポート画面の操作受付状態に戻る(2102)。
【0114】
この場合のエラーも、リムーバブルメディア560へのエクスポートと同様、ネットワーク接続機器570または受信機50側の原因による認証エラー、コンテンツを保存に必要なネットワーク接続機器570側の残容量不足のエラー、コンテンツの再生に必要な速度を満たさないネットワーク接続機器570の速度エラー、ネットワーク接続機器570で規定されたファイル形式が、コンテンツの保存に適しない場合の保存形式エラー、ネットワーク接続機器570の機器異常など、さまざまな要因が考えられる。
【0115】
エクスポート画面1400で、「エクスポート開始」ボタンが選択された場合は、通信認証処理部545は、出力先にリムーバブルメディア560が接続されているかどうかチェックを行う(2207)。接続されていなければ、未接続を示すエラーメッセージを表示する(2210)。接続されていれば、次に、通信認証処理部545は出力先ネットワーク接続機器570との認証を確認し(2208)、出力先ネットワーク接続機器570の詳細なチェックを行う(2209)。ここで、コンテンツを書き込むために異常があれば、エラー原因を提示し(2210)、エクスポート画面の操作受付状態に戻る(2202)り、異常がなければ、エクスポート処理に移る。
【0116】
エクスポート処理では、まず、DRMクライアント54がDRMサーバ64からエクスポートライセンス320を取得し(2218)、通信認証処理部545が相互認証時に交換した鍵を元に生成した通信鍵を、通信暗号化処理部546に設定し(2213)、通信暗号化処理部546はネットワーク接続機器570へのエクスポート処理を実行する(2214)。
【0117】
エクスポートが完了すれば(2215)、エクスポート終了処理(2216)において、通信セッションのクローズなどの処理を行う。エクスポート完了前に、ユーザの中止指示や、ネットワーク接続機器570の異常が発生し、エクスポートが正常に完了しなかった場合には、異常終了の原因を提示し(2217)、エクスポート画面の提示に戻る(2201)。
【0118】
図25は、図19のローカルナビゲーション画面1600でのECG処理部52の処理フロー図の例である。
ローカルナビゲーション画面1600では、ECG処理部52が、図示しない記憶部に格納された、ダウンロード配信のコンテンツのECGメタデータを読み出し(2301)、その情報に基づきローカルナビゲーション画面1600を提示する(2302)。
【0119】
この状態で、ユーザの操作を受けつけ(2303)、「購入」ボタンが選択されると、ECG処理部52はコンテンツ購入画面1200を表示する(2304)。この画面でユーザが購入条件を選択し、購入ボタンを選択すると(2305)、ECG処理部52は、コンテンツ詳細表示画面1250を表示する(2306)。コンテンツ詳細表示画面1250は、ローカルナビゲーション画面1600から、「詳細」ボタンを選択することでも表示される。
【0120】
ローカルナビゲーション画面1600から、「視聴」ボタンが選択されると、ECG処理部52はAVプレーヤ53を起動し、ダウンロード視聴が開始され(2308)、「エクスポート」ボタンが選択されると、エクスポート画面1400に遷移する(2309)。
コンテンツ詳細表示画面でも、ユーザの操作(2307)により、「視聴」ボタンを選択すると、AVプレーヤ53を起動し、ダウンロード視聴が開始され(2308)、「エクスポート」ボタンが選択されると、エクスポート画面1400に遷移する(2309)。
【0121】
以上説明した実施によれば、受信機50は、ECG処理部52に表示されるECG、または、ブラウザ51に表示されるWeb画面、ローカルナビゲーション1600を介して、ネットワークで接続された配信システム60からコンテンツを取得し、視聴することができる。
【0122】
なお、図22、図25においては、ECG処理部52により生成されたコンテンツ検索画面や、ローカルナビゲーション画面により、コンテンツを視聴したりエクスポートしたりする場合について説明したが、これに限定されない。ブラウザ51がコンテンツ検索画面や、ローカルナビゲーション画面を生成して、同様の処理を行ってもよいし、AVプレーヤ53がコンテンツ検索画面や、ローカルナビゲーション画面を生成して同様の処理を行ってもよい。
【0123】
受信機50が利用するリムーバブルメディアの別の例を、図26、図27に示す。
図26は、リムーバブルメディアが光ディスクメディアの場合の例で、リムーバブルメディアI/F534には、メディアドライブ580が接続され、メディアドライブ580にリムーバブルメディア585を挿入して、メディア読書き部582を介して、読み書きを行うことができる。
【0124】
ストリーム出力処理部57は、ドライブ認証処理部551、コンテンツ鍵生成部548、鍵読書き処理部548、コンテンツ暗号化処理部550からなる。
著作権保護機能を持つリムーバブルメディア585を、著作権保護機能を持つメディアドライブ580に挿入した場合、著作権保護されたコンテンツを読み書きすることが可能になるが、受信機50のストリーム出力制御部57は、メディアドライブ580が持つ認証処理部581と、ドライブ認証処理部551との間で、リムーバブルメディア585とメディアドライブ580が著作権保護に対応しているかどうかの認証処理を行う。
【0125】
認証確立後、コンテンツ鍵生成部548が生成した鍵を、コンテンツ暗号化処理部550に設定して、コンテンツを暗号化してリムーバブルメディア585に書き込み、鍵読書き処理部549を通して、リムーバブルメディア585に暗号化に用いたメディア鍵とコンテンツの利用条件(コピー回数、利用可能期限)を示す情報を書き込む。
【0126】
なお、図26に記載された、ドライブ認証処理部551、コンテンツ鍵生成部548、コンテンツ暗号化処理部550、鍵読書き処理部549は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、ドライブ認証処理プログラム551、コンテンツ鍵生成プログラム548、コンテンツ暗号化処理プログラム550、鍵読書き処理プログラム549などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
【0127】
なお、図26に記載された、メディア読書き部582、認証処理部581、は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、図示しないメモリ領域などに格納された、メディア読書きプログラム582、認証処理プログラム581などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
【0128】
図27は、リムーバブルメディアがメモリカードの場合の例で、リムーバブルメディアI/F534には、直接リムーバブルメディア590が接続される。
ストリーム出力処理部57は、ドライブ認証処理部552、コンテンツ鍵生成部553、鍵読書き処理部554、コンテンツ暗号化処理部555からなる。
【0129】
直接リムーバブルメディア590は、一般のデータ記憶領域591と、データを暗号化する鍵を保持する保護記憶領域592からなり、ドライブ認証処理部552は、リムーバブルメディア590が著作権保護対応かどうかを、保護記憶領域592の有無で判定し、認証確立後、コンテンツ鍵生成部553が生成した鍵を、コンテンツ暗号化処理部555に設定して、コンテンツを暗号化してリムーバブルメディア590のデータ記憶領域591に書き込み、鍵読書き処理部554を通して、保護記憶領域592に用いたメディア鍵とコンテンツの利用条件(コピー回数、利用可能期限)を示す情報を記憶させる。
【0130】
なお、図27に記載された、メディア認証処理部552、コンテンツ鍵生成部553、コンテンツ暗号化処理部555、鍵読書き処理部554は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、メディア認証処理プログラム552、コンテンツ鍵生成プログラム553、コンテンツ暗号化処理プログラム555、鍵読書き処理プログラム554などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
【0131】
以上の実施例によれば、受信機50は、受信したコンテンツ75を様々な形態のリムーバブルメディアに対し、著作権保護されたコンテンツをエクスポートすることができる。
【実施例2】
【0132】
本実施例では、ストリーミングによるVOD(Video On Demand)サービスを提供する配信システムと、該サービスを受信する受信機の例を説明する。本実施例は、主には受信機について説明してあり、受信機での実施に好適であるが、受信機以外への適用を妨げるものではない。また、実施例の構成すべてが採用される必要はなく取捨選択可能である。
【0133】
<システム>
図28は、コンテンツ配信システムの構成例を示すブロック図である。該システムは、図1に示したシステム構成を基に、配信システム60、ポータルシステム2800、受信機50、モニタ(表示装置)3705、広域網/閉域網(図1のコンテンツ配信網40、インターネット網45を含む)から構成される。
【0134】
配信システム60の構成は、図2と同様、受信機50に対してサービスメニュー画面やコンテンツナビゲーション画面、操作ボタン等を含んだサブウィンドウ画面などのWeb形式のデータを配信するWebサーバ61、コンテンツの属性情報を記述するECGメタデータ400やコンテンツの再生に必要な情報を記述する再生制御情報200を配信するメタデータサーバ62、2D/3Dコンテンツを配信(ストリーミング配信やダウンロード配信を含む)するコンテンツサーバ63、コンテンツの利用権や利用に必要なコンテンツの復号に必要な鍵の情報を含むライセンスを配信するDRMサーバ64、配信サービスの顧客情報を管理する顧客管理サーバ65、顧客によるコンテンツの課金や決済処理を行う課金・決済サーバ66などからなる。
【0135】
なお、配信システム60が持つ各サーバは、あくまで便宜的なモデルであり、実際の配信システムにおいては、複数種類のサーバを統合したサーバを実体として持つ構成としてもよいし、逆に、Webサーバ61やメタデータサーバ62のように複数の画面やデータの配信に使われているサーバを、サービスやデータの種類別に、実体のサーバを分割して構成してもよい。
【0136】
ポータルシステム2800は、ネットワーク経由でコンテンツ配信やショッピング、テレビ電話等の様々なサービスを享受可能な受信機50が該サービスを利用するために一次接続先(利用への入り口)として利用し、配信システム60を含め様々なサービスシステムへの誘導/橋渡しを行うことを想定する。本システム2800の構成は、ポータルサーバ2801、顧客管理サーバ2802、課金・決済サーバ2803、機器認証サーバ2804などからなる。
【0137】
ポータルサーバ2801は、受信機50がネットワークサービスを利用するためにブラウザ51を起動した際に、サービスナビゲーション画面やコンテンツナビゲーション画面等のWeb形式のデータを受信機50へ配信する。
顧客管理サーバ2802は、顧客管理サーバ65と同様に、本ポータルシステム2800が提供するサービスを利用する顧客の顧客情報を管理する。また、後述の機器認証サーバ2804と連携してポータル会員認証を行う。
【0138】
課金・決済サーバ2803は、課金・決済サーバ66と同様に、顧客によるサービス利用の課金や決済処理を行う。
機器認証サーバ2804は、本ポータルシステム2800へアクセスしてきた受信機50の機器認証を行い、アクセス可能であり正当な受信機であることを確認する。
ここで、本ポータルシステム2800は、配信システム60を提供するサービスプロバイダが提供しても良いし、第3者のサービス運営会社あるいは該受信機メーカーが独自に運営しても良い。
【0139】
また、ポータルサーバ2801とWebサーバ61、顧客管理サーバ2802と顧客管理サーバ65、課金・決済サーバ2803と課金・決済サーバ66は、それぞれ統合したサーバを実体として持つ構成としてもよい。
また、機器認証サーバ2804は、ポータルシステム2800と配信システム60との間で共有可能な形態であっても良く、該配信システム60が該機器認証サーバ2804の情報を取得できるようにしても良い。
【0140】
<受信機>
受信機50は、図3と同様の構成でよく、必要に応じて図4の受信機581、図5の受信機582、図6の受信機583などの構成でも良い。受信機50は、映像・音声出力I/F531を介してモニタ2805と接続し、該受信機50で受信したWeb画面やコンテンツなどを該モニタ2805上に表示する。モニタ2805は、テレビやパーソナルコンピュータ、携帯端末、液晶プロジェクタなど、表示できる手段を備えた装置であれば限定されない。また、モニタ2805は、受信機50の外付けでも内蔵されていても良い。さらに、モニタ2805は、受信機50の通信I/F510を介して接続されていても良い。
【0141】
図29は、コンテンツ配信システムとポータルシステムが管理する顧客情報の構成の例である。図中の各種IDの関係は本実施例の説明のための一例であり、実サービスにおける各種IDの利用を制限するものではない。
ポータルシステム2800は、機器ID2901、会員ID2902を用いて顧客を管理する。
【0142】
機器ID2901は、受信機50の固有のIDであり、ポータルシステム2800の機器認証サーバ2804が機器認証により該受信機50を一意に識別するIDである。このIDは、ポータルシステム2800が発行しても良いし、受信機50が所定のルールに従って該受信機50の機種名や製造シリアル番号、MACアドレスなどの情報を1つ以上組み合わせて生成したものを利用しても良い。
【0143】
ポータルシステム2800が機器ID2901を発行する場合、受信機50がポータルシステム2800に初めてアクセスする際に、該受信機50のブラウザ51が予め保持/管理するメーカー名や機種名、製造シリアル番号、MACアドレスなどの端末情報を該ポータルシステム2800に送信する。該ブラウザ51が管理する該端末情報は、工場出荷時に書き込まれたセキュアな情報であり、該受信機50のユーザから変更できないようにしても良い。該ポータルシステム2800は、該受信機50に関するこれらの情報の登録を機器認証サーバ2804に要求する。
【0144】
それに対して該機器認証サーバ2804は、予め保持している機器リスト(メーカー名、機種名、ストリーミングやダウンロードの搭載有無など)の中に該情報が示す受信機が存在するか否かを判別し、存在しない場合は登録失敗を、存在する場合は一意に特定可能な機器ID2901を生成し、該情報と該機器ID2901を登録し、登録成功と該機器ID2901をポータルシステム2800へ返信する。該ポータルシステム2800は、その返信内容を該受信機50に送信する。受信機50は、登録が成功した場合のみ、受信した機器ID2901をストレージ550に記録し、以降の機器認証に使用する。
【0145】
一方、受信機50が機器ID2901を発行する場合、受信機50がポータルシステム2800に初めてアクセスする際に、所定のルールに従ってブラウザ51が保持するメーカー名や機種名、製造シリアル番号、MACアドレスなどの情報から機器ID2901を生成し、該機器ID2901とこれらの情報を該ポータルシステム2800に送信する。該ポータルシステム2800は、受信した内容の登録を機器認証サーバ2804に要求する。それに対して該機器認証サーバ2804は、予め保持している前記した機器リストの中に該情報が示す受信機が存在するか否かを判別し、存在しない場合は登録失敗を、存在する場合は受信内容を登録し、登録成功(該機器ID2901を含めても良い)をポータルシステム2800へ返信する。該ポータルシステム2800は、その返信内容を該受信機50に送信する。受信機50は、登録が成功した場合のみ、受信した機器ID2901をストレージ550に記録し、以降の機器認証に使用する。
【0146】
会員ID2902は、ポータルシステム2800が提供する各種サービスを利用する会員を識別するIDであり、該ポータルシステム2800の顧客管理サーバ2802が発行するIDである。機器ID2901と会員ID2902は、1対n(nは1以上)で関連付けられているものとする。
【0147】
配信システム60は、会員ID2902、ユーザID2903、DRM_ID2904を用いて顧客を管理する。会員ID2902は、ポータルシステム2800で発行されたIDを利用する。ユーザID2903は、主ユーザID、従ユーザIDなど会員に対して配信システム60が独自に発行するIDであり、複数のユーザが受信機50を共有する場合に利用する。DRM_ID2904は、受信機50のDRMクライアント54を一意に識別するIDであり、配信システム60が配信するコンテンツを該受信機50で再生する場合に利用する。
【0148】
次に、図30〜33を用いて、ユーザが受信機50からポータルシステム2800にアクセスし、配信システム60が提供するコンテンツ配信サービスを享受するまでの手順について説明する。なお、広域網/閉域網などのネットワーク上で、少なくともした顧客情報やコンテンツのライセンス300などの保護が必要な情報を送受信する際は、SSL(Secure Socket Layer)やTLS(Transport Layer Security)などの既存の技術を利用して通信網のセキュリティを確保することとする。
【0149】
<配信システムへアクセスする手順>
図30は、受信機50からポータルシステム2800へアクセスし、配信システム60のサイトへアクセスするまでの手順を示す。
ユーザはポータルシステム2800や配信システム60が提供する各種サービスを利用するために、受信機50のリモコンの「ブラウザボタン」や本体の操作ボタンなどを利用してWebブラウザを起動する(S3001:Sはステップを表す)。
この指示に対して、受信機50はブラウザ51を起動し、予め登録された一次接続先であるポータルシステム2800のポータルサーバ2801に対してサービス要求を発行する。この際、ブラウザ51は、前回までの(ポータルシステム2800への)アクセスで保持したポータルシステム2800に係るCookieなどの付属情報を該サービス要求に付加して送信しても良い(S3002)。
【0150】
サービス要求に対して、ポータルシステム2800のポータルサーバ2801は、該要求に対する応答と機器認証処理を実行するためのサイト(ページ)へ遷移するための情報(URLやスクリプト)を受信機50に対して送信する(S3003)。
受信機50のブラウザ51は、受信した機器認証処理を実行するためのサイト、すなわちポータルシステム2800の機器認証サーバ2804へアクセスし、両者の間で所定の機器認証処理を実行する。ここで、受信機50が機器認証サーバ2804に対して発行する機器認証要求に前記した機器ID2901を含めるが、その他の該受信機50に関する情報(メーカーや機種を識別する名称、バージョン情報など)を含めても良い。
【0151】
その後、機器認証サーバ2804は受信機50に対して、機器認証処理の結果と次にアクセスすべきポータルサーバ2801へのリダイレクト要求を送信する。この際、機器認証サーバ2804は、機器認証の結果や機器ID2901、機器認証を実施した日時、アクセス状況などを含めたCookieを受信機50へ設定しても良い(S3004)。
【0152】
機器認証処理3004が成功した受信機50は、受信した機器認証サーバ2804からのリダイレクト要求に応じて、ポータルサーバ2801へアクセスする。その際、機器認証サーバ2804から取得した機器認証結果やCookieの内容を該ポータルサーバ2801へ通知する。
ポータルサーバ2801は、機器認証結果を伴い、顧客管理サーバ2802に対してポータル会員認証要求を発行する。顧客管理サーバ2802は、機器認証結果の内容を確認し、所定の認証手順に従って受信機50がポータル会員であるか否かを判断し、その結果をポータルサーバ2801へ通知する。
【0153】
ここで、ポータルサーバ2801は機器認証結果に加えて機器ID2901を含めて顧客管理サーバ2802へポータル会員認証要求を発行し、該顧客管理サーバ2802は該機器ID2901を用いて会員ID2902が登録されているか否かを判断しても良い(S3005)。
顧客管理サーバ2802から受信した判断結果により受信機50がポータル会員であった場合(すなわち会員IDが取得できた場合)には、ポータルサーバ2801は、該当会員IDに対応した会員ページを生成し、それを該受信機50へ送信する。
【0154】
図34は、ポータルシステムが生成するトップ画面の例である。画面3400は、ユーザが受信機50でネットワークサービスを利用するためにブラウザ51を起動した際に最初に表示するネットワークサービスのナビゲーション画面例であり、ポータルシステム2800が提供/橋渡しが可能なネットワークサービスの種類3401(例えば、VODサービス、ネットショッピングサービス、メンテナンスサービス等)を備える。該ポータルサーバ2801が生成する会員ページには、HTML(HyperText Markup Language)やJavaScript(登録商標)などの既存のWebコードを利用して、該画面3400を表示するために必要なデータと該データを扱うためのスクリプトを含む。
【0155】
例えば画面3400でユーザが所望のサービスを選択したときに実行する処理内容や画面遷移するためのURL(Uniform Resource Locator)が記載されている。なお、本実施例を含めた以降の実施例において、配信システム60が生成して受信機50のブラウザ51に提供する画面や情報は、上述した既存のWebコードで記載されるものとする(S3006)。
【0156】
該会員ページを受信した受信機50のブラウザ51は、画面3400を外付けあるいは内蔵のモニタ2805へ表示する。この中から例えばユーザが「ネットサービスA」(例えば、VODサービス)を選択すると、該会員ページに記述された該サービスを提供するリンク先3403を選択するための画面3402を表示する(S3007)。
表示された画面3402上で、ユーザは利用したい配信システム60へのリンク先を選択すると(S3008)、受信機50のブラウザ51は、ポータルサーバ2801に対して選択したリンク先3403への遷移要求を発行する(S3009)。
【0157】
遷移要求を受信したポータルサーバ2801は、選択したリンク先4303へ遷移するための情報(URLや会員ID2902などを含んだスクリプト)を該受信機50に対して送信する(S3010)。
選択したリンク先4303へ遷移するための情報を受信した受信機50のブラウザ51は、該情報に基づいて受信した会員ID2902を引数にして所定のURL(すなわち、配信システム60のWebサーバ61)へアクセス要求を送信する(S3011)。
【0158】
アクセス要求を受信した配信システム60のWebサーバ61は、受信した会員ID2902を用いて顧客管理サーバ65に対して会員認証処理を要求する。顧客管理サーバ65は、会員ID2902を元に所定の認証手順に従って受信機50が会員であるか否かを判断し、その結果をWebサーバ61へ通知する(S3012)。
ここで、会員認証結果には顧客管理サーバ65に会員ID2902の登録有無と共に、会員認証に成功した場合には該当会員に関する情報(氏名、ユーザ嗜好情報など)を付加しても良い。
会員認証結果を受信したWebサーバ61は、該結果に含まれる情報を元に会員ページを作成し、受信機50へ送信する。
【0159】
図35は、コンテンツ配信システムが生成するトップ画面の例である。画面3500は、配信システム60が提供するVODサービスのメニュー画面例であり、現在未購入で該受信機50が購入可能なコンテンツリストを表示するための「未購入コンテンツ」3501、該受信機50が既に購入済みのコンテンツリストを表示するための「購入済みコンテンツ」3502、任意のコンテンツを検索するための「コンテンツ検索」3503から構成する。該会員ページには、該画面3500を表示するためのデータと該データを扱うためのスクリプト、ユーザが該画面上で3501〜3503のいずれかを選択したときに遷移するURLなどを含む。(S3013)。
【0160】
会員ページを受信した受信機50のブラウザ51は、画面3500を外付けあるいは内蔵のモニタ2805へ表示する。(S3014)。
以上の手順により、ユーザは受信機50のブラウザ51から配信システム60のサイトへアクセスすることが可能となる。
【0161】
<コンテンツを購入する手順>
図31は、受信機がコンテンツ配信システムからコンテンツを購入する処理フロー図の例である。
ユーザが、受信機50のブラウザ51を介してモニタ2805上に表示された画面3500上で「未購入コンテンツ」3501を選択すると(S3100)、該ブラウザ51は配信システム60のWebサーバ61に対して該受信機50が未購入かつ購入可能なコンテンツ一覧画面を表示するために必要なサービス取得要求を発行する(S3101)。
【0162】
これに対して、配信システム60のWebサーバ61は、受信機50の会員ID2902を元に、該受信機50の機器判別を行い、該受信機50が未購入かつ購入可能なコンテンツの情報を取得し、未購入のコンテンツ一覧画面を生成し、返信する。
【0163】
図36の画面3600は、配信システム60が生成する未購入コンテンツリスト画面の例である。画面3600は、受信機50が購入可能なコンテンツに関する情報(コンテンツ名、購入可能な期限、購入価格など)3601や該コンテンツに関する詳細情報を表示するためのボタン3602、購入を指示するボタン3603から構成する。
該コンテンツリスト画面には、該画面3600を表示するためのデータと該データを扱うためのスクリプト、ユーザが該画面上で所望のコンテンツの詳細ボタン3602や購入ボタン3603を選択したときに遷移するURLなどを含む(S3102)。
【0164】
ここで、受信機50の機器判別は、Webサーバ61がポータルシステム2800に対して会員ID2902を用いて該受信機50に関する情報を取得する方法や、配信システム60の顧客管理サーバ65とポータルシステム2800の顧客管理サーバ2802との間で機器認証サーバ2804を共有する方法、図30のステップ3011/3012あるいはステップ3101において該受信機50に関する情報を取得する方法などがある。
コンテンツ情報を受信した受信機50のブラウザ51は、画面3600を外付けあるいは内蔵のモニタ2805へ表示する(S3103)。
【0165】
ユーザは、表示された画面3600上で購入希望コンテンツ3601を選択し、購入ボタン3603を押下する(S3104)。
これに対して、受信機50のブラウザ51は、該コンテンツリスト画面に含まれるURLを利用して配信システム60のWebサーバ61に対してユーザが指示したコンテンツの購入要求を発行する(S3105)。
購入要求を受信したWebサーバ61は、購入手続きのための購入確認画面を受信機50に対して送信する(S3106)。
購入確認画面を受信した受信機50のブラウザ51は、該画面をモニタ2805へ表示する(S3107)。
【0166】
ユーザは、該画面上に表示された購入規約や購入手順を確認し、必要に応じてユーザ名/パスワードを入力した後、購入確認ボタンを押下する。これに対して、ブラウザ51は、Webサーバ61に対して購入確定要求(入力されたユーザ名やパスワードを含めても良い)を発行する(S3108)。
購入確定要求を受信した配信システム60のWebサーバ61は、顧客管理サーバ65と課金・決済サーバ66との間で購入処理および課金処理を行う。
顧客管理サーバ65は購入/課金処理が終了すると、Webサーバ61に購入完了通知を行う。購入完了通知を受信したWebサーバ61は、顧客管理サーバ65との間で購入されたコンテンツに対するライセンス(契約日時やライセンスIDなど)を生成し、該ライセンスと会員ID2902、DRM_ID2904を関連付けする(S3109)。
【0167】
全ての購入処理が完了した後、Webサーバ61は、購入完了画面を作成し、受信機50に対して送信する。図36の画面3604に、購入完了画面の一例を示す。画面3604は、購入が完了したコンテンツの情報3605、該コンテンツを視聴するためのボタン3606、画面3600あるいは画面3500に戻るためのボタン3607から構成する。
【0168】
該画面のWebコードは、画面3604を表示するためのデータと該データを扱うためのスクリプトに加え、購入したコンテンツの再生制御メタファイル200の取得先(メタデータサーバ62のURL、MetaFileURL)、生成したライセンスID(LicenseID)、再生開始位置(PlayPosition)、視聴終了後のアクセス先(ReturnURL)などを含んでも良い(S3110)。
【0169】
該購入完了画面を受信した受信機50のブラウザ51は、画面3604をモニタ2805へ表示する(S3111)。ここで、該画面3604上でユーザが視聴ボタン3606を選択すると、ブラウザ51は、該画面3604に含まれたMetaFileURLやPlayPositionなどの情報を用いて、以降で説明する図32のS3209〜S3214の手順で視聴を開始する。
以上の手順により、ユーザは受信機50のブラウザ51から所望のコンテンツを購入することが可能となる。
【0170】
<コンテンツを視聴開始する手順>
図32は、受信機がコンテンツ配信システムから購入済みコンテンツを視聴する処理フロー図の例である。
【0171】
ユーザは、受信機50のブラウザ51がモニタ2805上に表示した画面3500上で「購入済みコンテンツ」3502を選択すると(S3200)、該ブラウザ51は該画面3500のWebコードに含まれたURLを利用して配信システム60のWebサーバ61に対して該受信機50が購入済みのコンテンツ一覧画面を表示するために必要なサービス取得要求を発行する(S3201)。
【0172】
これに対して、配信システム60のWebサーバ61は、受信機50の会員ID2902を元に、顧客管理サーバ65から該受信機50が購入済みのコンテンツとライセンスの情報を取得する。そして、購入済みコンテンツ一覧のページを生成し、該受信機50に対して返信する。
【0173】
図37は、コンテンツ配信システムが生成する購入済みコンテンツリスト画面の例である。画面3700は、受信機50が購入済みのコンテンツに関する情報(コンテンツ名、視聴可能な期限など)3701や該コンテンツに関する詳細情報を表示するためのボタン3702、視聴を指示するボタン3703から構成する。該購入済みコンテンツ一覧のページには、画面3700を表示するためのデータと該データを扱うためのスクリプトに加え、MetaFileURL、LicenseID、再生位置(PlayPosition)、ReturnURLを含むものとする。なお、再生位置(PlayPosition)は、ユーザ(受信機50)が前回コンテンツ視聴を中断したことがあるコンテンツにのみ含めても良いものとする(S3202)。
購入済みコンテンツ一覧のページを受信した受信機50のブラウザ51は、画面3700を外付けあるいは内蔵のモニタ2805へ表示する(S3203)。
【0174】
ユーザが画面3700上で視聴するコンテンツ3701を選択し、視聴ボタン3703を押下すると(S3204)、該ブラウザ51は該購入済みコンテンツ一覧のページに記載されたHTMLやJavaScript(登録商標)などの手順にしたがってS3202で取得した選択コンテンツのPlayPositionを用いて、該コンテンツを以前途中まで視聴しているか否かを判定する。そして、その判定結果に応じて記載されたURLを選択し、該URLが示すWebサーバ61のアクセス先へサービス取得要求を発行する。
【0175】
例えば、該コンテンツをまだ視聴していない、あるいは全て視聴済みであると判定した場合は(すなわちPlayPositionが含まれていない、あるいはPlayPositionがコンテンツ先頭を示す場合は)、視聴開始の処理(以降のS3209)に遷移する。一方、該コンテンツを途中まで視聴済みであると判定した場合は、その判定結果に結び付けられたURLを用いて該ブラウザ51はWebサーバ61に対してサービス取得要求を送信する(S3205)。
該サービス取得要求を受信したWebサーバ61は、受信機50における該コンテンツのPlayPositionを確認し、視聴方法を選択するページを生成して、該受信機50に対して送信する。
【0176】
図38は、コンテンツ配信システムが生成するコンテンツ視聴開始選択画面の例である。画面3800は、ユーザが選択した視聴コンテンツ3701の再生方法―例えば「前回視聴した際の続きから視聴する方法」3801、「該コンテンツの先頭から視聴する方法」3802−と視聴開始を指示する開始ボタン3803から構成する。該視聴方法を選択するページは、画面3800を表示するためのデータと該データを扱うためのスクリプトに加え、S3202で記載したMetaFileURL、LicenseID、PlayPosition、ReturnURLなどの情報を含む(S3206)。
視聴方法を選択するページを受信した受信機50のブラウザ51は、画面3800を外付けあるいは内蔵のモニタ2805へ表示する。(S3207)。
【0177】
ユーザは、表示された画面3800上でいずれか一方(本実施例では「コンテンツの先頭から視聴する方法」3802)を選択し、開始ボタン3803を押下する(S3208)。
ユーザにより所定のコンテンツの視聴開始が指示されると、ブラウザ51は選択したコンテンツに関するMetaFileURL、LicenseID、PlayPosition、ReturnURLを一時記録する。そして、MetaFileURLとなる配信システム60のメタデータサーバ62に対して再生制御メタファイル取得要求を送信する(S3209)。
【0178】
再生制御メタファイル取得要求を受信した配信システム60のメタデータサーバ62は、図10に示すような所定の再生制御メタファイル200を受信機50に対して返信する(S3210)。
再生制御メタファイル200を受信した受信機50のブラウザ51は、各コンテンツに関するMetaFileURL、LicenseID、PlayPosition、ReturnURLと共に該再生制御メタファイル200の内容を一時記録し、AVプレーヤ53を起動し、該AVプレーヤに対して取得した再生制御メタファイル200の全てあるいは一部の内容やLicenseID、PlayPositionを通知する(S3211)。ここで、AVプレーヤが起動した後、ブラウザ51は終了あるいはそのまま常駐した状態になる。
【0179】
AVプレーヤ53は、該再生制御メタファイル200のライセンス取得情報(LLI)220に従って配信システム60のDRMサーバ64に対して鍵要求(LLI220内のライセンスID224やDRM_ID2904を含む)を送信する。
鍵要求を受信したDRMサーバ64は、ライセンスID224とDRM_ID2904を用いて顧客管理サーバ65との間で該コンテンツを該受信機50が視聴可能であるか否かを確認する。その結果、視聴可能と判断した場合のみ、DRMサーバ64は、受信機50に対してコンテンツを視聴するために必要なコンテンツ鍵を送信する(S3212)。
【0180】
コンテンツ鍵を受信した受信機50は、再生制御メタファイル200のコンテンツ固有属性情報(ERI)210に従ってコンテンツサーバ63との間で(コンテンツ配信のための)セッション確立を行う(S3213)。ここで、セッションは、HTTP/TCPあるいはRTP/UDPストリーミングを行うために必要な論理的な接続である。
セッション確立に成功した場合、受信機50のAVプレーヤ53は、再生制御メタファイル200のコンテンツタイトル/参照先/ファイル名211に含まれる選択コンテンツの取得先を示すURLを用いて該セッション上でコンテンツの送信要求(「PLAY」に相当)を送信する(S3214)。
【0181】
コンテンツ送信要求を受信した配信システム60のコンテンツサーバ63は、コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化しながら受信機50に対して送信する。暗号化されたコンテンツを受信した受信機50は、デスクリプタ514でコンテンツ鍵を用いて該コンテンツを復号化し、AVプレーヤ53でデコードし、映像・音声出力I/F531を介して外付けあるいは内蔵のモニタ2805へ表示する(S3215)。
以上の手順により、ユーザは受信機50で購入済みのコンテンツを視聴することが可能となる。
【0182】
<コンテンツ視聴を終了する手順>
図33は、視聴中のコンテンツを終了する処理フロー図の例である。
コンテンツサーバ63がコンテンツを最後まで配信し終わると、該コンテンツサーバ63と受信機50のAVプレーヤ53との間でセッションの切断処理を行う(S3300)。
セッションの切断が終了すると、受信機50のAVプレーヤ53はブラウザ51を再起動した後、該ブラウザ51に対して停止位置を渡し、終了する(S3301)。
【0183】
再開したブラウザ51はReturnURLが示す配信システム60のWebサーバ61のサイトへ、AVプレーヤの終了状態および停止位置を付帯させてアクセスする(S3302)。
【0184】
これに対して、Webサーバ61は、表示する画面(例えば画面3500)を生成し、受信機50に対して返信する(S3303)。ここで、Webサーバ61は、受信したAVプレーヤの終了状態および停止位置を保持し、次回の視聴要求時に該停止位置をPlayPositionとして利用しても良い。
生成した画面を受信した受信機50のブラウザ51は、画面3500を外付けあるいは内蔵のモニタ2805へ表示する(S3304)。
以上の手順は所望のコンテンツを最後まで視聴した場合について説明したが、ユーザが途中で視聴を中断する場合も同様の手順を利用できる。
【0185】
以上の実施例によれば、受信機50は、様々なサービスプロバイダが提供するVODサービスを容易に購入/視聴することができ、ポータルシステム2800と配信システム60は該受信機50の機器ID2901と会員ID2902を関連付けて管理することにより、個別にきめ細かなサービスを提供することができる。
【実施例3】
【0186】
本実施例では、ユーザが、ユーザの指示により、映画などの番組コンテンツをネットワークを介して個別に配信するサービス、いわゆるVOD(Video On Demand)サービスを利用して、3D映像および2D映像が混在するコンテンツを受信する際に、その受信機が持つ3D受信機能を判別する場合の例を説明する。
【0187】
まず、3D受信機能の有無を標準対応機、3D Ready機、非対応機、ディスプレイ無し機の4つの受信機に分類する。以下で、それぞれを詳細に説明する。
図48は、表示部とスピーカ部を有する受信機の構成例である。
標準対応機は、図48で構成されている受信機595であり、図3の受信機50との違いは、映像・音声出力処理530に表示部535、スピーカ部536、制御信号発生機537が追加されていることである。表示部535は、映像・音声出力処理530から出力された映像音声を表示可能な形式に変換させてから表示する機能を有し、3D映像も表示する機能を有する。
【0188】
スピーカ部536は、映像・音声出力処理530から出力された音声信号をスピーカから出力できる形式に変換させてから出力する機能を有する。ただし、受信機595においては、必ずしも映像信号や音声信号を表示部535やスピーカ部536から表示や出力する必要はなく、それぞれを映像・音声出力I/F531に接続した機器から表示や出力してもよい。また、映像デコーダ522は、3Dに関する処理を行うことが可能であり適切なデコード処理を行って映像・音声出力処理530に映像出力を出力する機能を有する。
【0189】
また、映像・音声出力処理530は、映像デコーダ522からうけた映像信号が3Dの映像信号である場合は、映像・音声出力I/F531や表示部535に出力する際に3Dに関する識別子を付加する処理を行って映像・音声出力I/F531や表示部535に出力し、制御信号を外部の機器、例えば3D視聴用のメガネに対して送出する必要がある場合に制御信号発生部537に対して制御信号を送出する。制御信号発生部537は、3Dメガネコントローラなどであり、映像・音声出力処理530から制御信号を取得して3D視聴用のメガネなどの外部の機器に対して制御信号を送出する。
【0190】
また、制御信号発生部537は、受信機595に内蔵していてもよいし、I/Fを介して受信機595に接続されていてもよい。ただし、受信機595の表示部535の方式によっては、映像・音声出力処理530での制御信号の処理や制御信号発生部537は不要である。上記のように標準対応機である受信機595は、3D映像を含むコンテンツを適切に処理することができる。
【0191】
3D Ready機は、図48で構成される受信機595であり、標準対応機との違いは、受信機595のファームウェアアップデートを行わない限り、映像デコーダ522や映像・音声出力処理530において3Dの映像信号の処理を行うことが出来なかったり、制御信号発生部537が内蔵しておらず外部接続用のI/Fを介する接続する制御信号発生部537と同様の機能を有する制御信号発生器などの外部接続機器を購入する必要があったりし、そのままでは3Dコンテンツの視聴ができないことである。また、3D Ready機は、レコーダ等のディスプレイ機能を持たない機器である図3で構成される受信機50の構成であってもよい。
【0192】
ただし、ファームウェアアップデートを行ったり、制御信号発生器などの外部接続機器の接続を検知したりして3D映像コンテンツの処理と視聴が可能となり標準対応機と同等の機能を有すと、標準対応機とみなすことができる。この際、ファームウェアアップデートを行ったり、制御信号発生器などの外部接続機器を接続したりして3D映像コンテンツの処理と視聴が可能となった場合、ブラウザ51で保持/管理する機器仕様情報の更新を行う。
【0193】
ただ、レコーダ等のディスプレイ機能を持たない機器は、ファームウェアアップデートを行ったり、制御信号発生器などの外部接続機器の接続を検知したりして3D映像コンテンツの処理と視聴が可能となり標準対応機と同等の機能を有しても、標準対応機とはみなさず、ディスプレイ無し機とみなす。また、受信機が外部接続されたディスプレイが3D表示に対応しているか否かを検出し、ブラウザ51で保持/管理する機器仕様情報の更新を行ってもよい。
【0194】
非対応機は、図48で構成される受信機595であり、標準対応機との違いは、映像デコーダ522、映像・音声出力処理530、表示部535において3Dに関する処理や表示を行うことが出来なく、また、受信機595のファームウェアアップデートを行ったり、制御信号発生部537などの外部接続機器を接続したりしても3Dに関する機能を追加することができず、受信機595において3D映像を含むコンテンツの表示や視聴をすることができない。
【0195】
ディスプレイ無し機は、図3で構成される受信機50であり、標準対応機との違いは、映像デコーダ522や映像・音声出力処理530で3D映像に関する処理を行うことは同じであるが、映像・音声出力処理530から映像信号、音声信号、制御信号を映像・音声出力I/Fを介して外部機器に出力することである。この場合、受信機50に接続するディスプレイが3D映像コンテンツの表示や視聴に対応していれば、3D映像コンテンツを表示や視聴することが可能であるが、対応していない場合は3D映像コンテンツの表示や視聴することはできない。
【0196】
図39は、既存の2Dコンテンツと共に3Dコンテンツを視聴可能な受信機50が、2D/3Dコンテンツを配信可能な配信システム60のサイトへアクセスするまでの手順を説明する図の例である。
なお、配信システム60のメタデータサーバ62は、各コンテンツが2Dであるか3Dであるかを識別する情報を、ECGメタデータ400内の例えばシリーズメタデータ410あるいはコンテンツメタデータ430、再生制御メタファイル200内の例えばコンテンツ固有属性情報(ERI)210の映像信号属性情報214の全てあるいはいずれかに含めることとする。
【0197】
図39のステップ4801〜4803では、図30のステップ3901〜3903と同様の手順を利用し、受信機50はポータルシステム3700のポータルサーバ3701にアクセスして機器認証処理を実行するためのサイトへ遷移するための情報(URL(Uniform Resource Locator)やスクリプト)を取得する。
【0198】
ステップ4803の後、受信機50のブラウザ51は、ポータルシステム3700の機器認証サーバ3704へアクセスし、両者の間で所定の機器認証処理を実行する。ここで、受信機50が機器認証サーバ3704に対して発行する機器認証要求に、該受信機50に関する情報(メーカーや機種を識別する名称やID、バージョン情報、3D対応可否など)を含める。その後、該機器認証サーバ3704は該受信機50に対して、該機器認証処理の結果とアクセス可能なポータルサーバ3701へのリダイレクト要求を送信する(S4804)。
【0199】
その後、S4805〜4810では、図30のS3905から3910と同様の手順を利用し、受信機50はポータルシステム3700のポータルサーバ3701から受信したトップ画面(画面4300、4302)をユーザに対して表示し、任意の配信システム60のリンク先を選択してもらう。
【0200】
S4810の後、受信機50のブラウザ51は、会員ID3802を引数にして、配信システム60のWebサーバ61へアクセス要求を送信する(S4811)。
アクセス要求を受信した配信システム60のWebサーバ61は、受信した会員ID3802を用いて顧客管理サーバ65に対して会員認証処理を要求する。顧客管理サーバ65は、会員ID3802を元に所定の認証手順に従って受信機50が会員であるか否かを判断し、その結果をWebサーバ61へ通知する(S4812)。ここで、会員認証結果には顧客管理サーバ65に会員ID3802の登録有無と共に、会員認証に成功した場合には該当会員に関する情報(氏名、ユーザ嗜好情報など)を付加しても良い。
【0201】
会員認証結果を受信したWebサーバ61は、該結果に含まれる情報を元に会員ページを作成し、受信機50へ送信する(S4813)。この際、該会員ページには、受信機50が3Dコンテンツを扱える場合あるいは扱えない場合に対応して、受信機50上に表示する画面を変更するための機器仕様判別命令を含めて、判別した内容に応じて複数のリンク先を示したURL受信機50に送信する。この際、受信機50に対して単一のURLを送信した場合、受信機50においては以降の機器仕様判別命令実行S4814、機器仕様判別処理S4815、ポータル画面選択処理S4816の処理は行われず、S4813で取得したURLを用いてS4817のサービス要求を行う。この際、機器仕様判別処理は行われないので、機器仕様判別処理を実行するための機器仕様判別命令は送信しない。
【0202】
会員ページを受信した受信機50のブラウザ51は、Webサーバ61から受信した機器仕様判別命令を実行し(S4814)、自身が3Dコンテンツを扱うことができるか否かを判断し(S4815)、その判別結果を元に、表示するポータル画面の種類を選択し(S4816)、配信システム60のWebサーバ61に対して該画面の送信要求を発行する(S4817)。この機器仕様判別命令実行処理S4814は、機器仕様判別命令4813により、特定の文字列を返す処理を行う。この機器仕様判別命令S4813は、例えばJavaScript(登録商標)のようなスクリプト言語であり、また、機器仕様判別命令実行処理S4814はJavaScript(登録商標)により実行制御されるオブジェクトにより構成される。受信機50のブラウザにおいてそのスクリプト言語が実行され、受信機50の持つ3Dコンテンツおよび2Dコンテンツに対する機器仕様を文字列として出力する。
【0203】
図49は、機器仕様判別命令実行処理4814の処理フロー例である。まずブラウザ51は、機器仕様判別命令を実行することにより、例えば予めブラウザ51に保持/管理している3Dコンテンツおよび2Dコンテンツに対する受信機50の機器仕様情報を取得し(S48141)、取得した機器仕様情報を含んだ所定の文字列を生成する(S48142)。受信機50の機器仕様情報はブラウザ51に保持されているものに限定されない。受信機50のハードディスクドライブ、メモリなどの記憶部に記憶されている機器使用情報をブラウザ51が取得してもよい。
【0204】
図40は、機器仕様判別命令実行処理S4814により出力される文字列の例を示す。図40において、3201が、機器仕様判別実行処理S4814により出力される文字列である。device、browser、streaming、downloadは、受信機50の機能を示し、後続する数字はバージョン番号である。ここで、streamingの項目はこの受信機50がVODサービスを受けるに当たり持っている機能を示す。括弧内は機能オプションの装備状況を示し、複数のオプションに分類され記述される。
【0205】
(3D(RD(MVC,TAB))) とは、この受信機50が、3D視聴のための対応機能のパラメータを持っており(オプション1:3D)、例えば、3Dメガネコントローラといった制御信号発生部537を受信機50に装着することで3Dコンテンツが視聴可能になる3D Ready機である(オプション2:RD)。視聴可能な3Dのコンテンツは例えば画像圧縮処理方式の一つであるH.264MVC方式で、3D映像は左右眼の映像を垂直方向の解像度を1/2に圧縮し一映像画面に合成したTop & Bottom方式(オプション3:MVC,TAB)に対応していることを示す。
【0206】
同図に示すように、他のオプションとしては、オプション2では、OK(標準対応)、NG(非対応)、ND(ディスプレイなし機)、オプション3では、3D映像は左右眼の映像を水平方向の解像度を1/2に圧縮し一映像画面に合成したSide By Side方式などが考えられる。受信機50が非対応機であり、3Dコンテンツの視聴に対応していない場合、オプション1、オプション2、オプション3の記述は無くてもよいし、オプション1:3D、オプション2:NGと記述してもよい。
【0207】
再び図39に戻って説明する。機器仕様判別命令実行処理S4814により得られた文字列3201は、機器仕様判別処理S4815に渡される。機器仕様判別処理4815の詳細は後述する。
機器仕様判別処理S4815において受信機50の機器仕様が判定されると、ポータル画面選択処理S4816において、機器仕様判別処理S4815の結果に応じて、受信機50の持つ機能仕様に適切なポータル画面のURLを選択する。ポータル画面選択情報処理S4816の詳細は後述する。
【0208】
ポータル画面選択処理S4816で選択したURLを配信システム60に対しポータル画面要求S4817を送信する。ここで、ポータル画面の選択には、例えば、機器仕様判別命令S4813に、機能仕様に応じたポータル画面の位置を示すURLを含み、ポータル画面選択処理S4816で選択すればよい。
送信要求を受信した配信システム60のWebサーバ61は、該送信要求のURLに応じて、コンテンツのみ扱うことが可能な画面、あるいは2Dコンテンツ/3Dコンテンツの両方を扱うことが可能な画面を作成し、受信機50に対して送信する(S4818)。
【0209】
図51は、配信システム60のWebサーバ61が受信機50に送信する画面の概要である。
5101は、非対応機である3D非対応製品の概要を示し2Dコンテンツのみを購入可能となるように提示し、5102は、標準対応機である3D標準対応製品(ディスプレイ内蔵)の概要を示し2D/3Dコンテンツを購入可能となるように提示し、5103は、3D Ready機である3D Ready製品(ディスプレイ内蔵/非内蔵)の概要を示し注意喚起の上2Dコンテンツのみ購入可能となるように提示し、5104は、ディスプレイ無し機である3D標準対応製品(ディスプレイ非内蔵)の概要を示し注意喚起の上2D/3Dコンテンツを購入可能となるように提示を行っている。
【0210】
このとき、3D Ready機であってオプション装着等によって3Dコンテンツの処理/視聴に対応した場合は、ディスプレイの内蔵の可否に応じて画面の概要が5103から5102や5104に変化する。また、配信システム60のWebサーバ61によっては、受信機50が3D Ready機であっても、標準対応機が提示するとした2D/3Dコンテンツの混在提示する5102の画面を送信するといった、上記で示した以外の画面を送信してもよい。
画面を受信した受信機50のブラウザ51は、該画面をモニタ3705に表示する(S4819)。
【0211】
受信機50が、3D非対応機、3D標準対応機、3D Ready機、ディスプレイ無し機のいずれであるかは、受信機50の機器仕様情報として、受信機50のブラウザ51に保持/管理されている。また、受信機50の機器仕様情報はブラウザ51に保持されているものに限定されず、受信機50のハードディスクドライブ、メモリなどの記憶部に記憶されていてもよい。
【0212】
3D Ready機がオプション装着等によって3Dコンテンツの処理/視聴に対応した場合について説明する。3D Ready機の図示しないオプション装置検出部が3Dメガネコントローラ等のオプション装置の接続を検知すると、受信機50の図示しない機器情報管理部が、機器使用情報を3D Ready機を示す情報から3D対応機を示す情報に書きかえる。また、3D Ready機が、ファームウェアアップデートなどにより3D表示に対応した場合にも、機器情報管理部が、機器使用情報を3D Ready機を示す情報から3D対応機を示す情報に書きかえる。なお、ブラウザ51が機器情報管理部を兼ねてもよい。
【0213】
また、設定画面からユーザから3Dメガネを購入するなどして「3D表示に対応した旨」の入力を受け付けた場合や、3Dコンテンツを購入/再生する場合の図43や図46の画面の後に表示される「3Dメガネを購入済みで3D表示に対応した旨の確認」の入力を受け付けた場合などに、機器情報管理部が、機器使用情報を3D Ready機を示す情報から3D対応機を示す情報に書きかえる。
【0214】
このようにオプション装着等によって機器使用情報を3D Ready機を示す情報から3D対応機を示す情報に書きかえることにより、この機器使用情報を取得して図40で示す文字列が生成される場合に、図40のオプション2がRD(3D Ready機)からOK(標準対応機)に変更される。
【0215】
図41は、機器仕様判別処理S4815を説明する図の例である。
ブラウザ部51は機器仕様判別命令実行S4814の実行結果である3Dコンテンツおよび3Dコンテンツに対する機器仕様を表す文字列3201を取得する(S3301)。
文字列3201のオプション1に「3D」の記載を探索し(S3302)、記載がない場合は受信機50を「非対応機」と判定し、「非対応機」や「NG」等の機器仕様判別結果の情報を保持する(S3308)。
【0216】
文字列3201のオプション2の記載を探索し(S3303)、記載がない場合は受信機50を「標準対応機」と判定し、「標準対応機」や「OK」等の機器仕様判別結果の情報を保持する(S3310)。
文字列3201のオプション2に「NG」の記載を探索し(S3304)、記載がある場合は受信機50を「非対応機」と判定し、「非対応機」や「NG」等の機器仕様判別結果の情報を保持する(S3308)。
【0217】
文字列3201のオプション2に「OK」の記載を探索し(S3305)、記載がある場合は受信機50を「標準対応機」と判定し、「標準対応機」や「OK」などの機器仕様判別結果の情報を保持する(S3310)。
文字列3201のオプション2に「RD」の記載を探索し(S3306)、記載がある場合は受信機50を「3D Ready機」と判定し、「3D Ready機」や「3D」等の機器仕様判別結果の情報を保持する(S3311)。
【0218】
文字列3201のオプション2に「ND」の記載を探索し(S3307)、記載がある場合は受信機50を「ディスプレイ無し機」と判定し、「ディスプレイ無し機」や「ND」等の機器仕様判別結果の情報を保持し(S3309)、記載がない場合には受信機50は「標準対応機」と判定し、「標準対応機」や「OK」等の機器仕様判別結果の情報を保持する(S3310)。
上記のような処理を行い機器仕様判別処理S4815において文字列3201から機器仕様判別結果の情報を取得する。
【0219】
図50は、ポータル画面選択処理S4816を説明する図の例である。
ブラウザ51は、機器仕様判別処理S4815から渡された機器仕様判別結果の情報を取得し、取得した機器仕様判別結果の情報が「OK」であったらS5002、「RD」であったらS5003、「NG」であったらS5004、「ND」であったらS5005に進む(S5001)。
【0220】
機器仕様判別結果の情報が「OK」であったら、S4813で配信システム60から取得したサービス要求からOKに対応するURLを取得する(S5002)。
機器仕様判別結果の情報が「RD」であったら、S4813で配信システム60から取得したサービス要求からRDに対応するURLを取得する(S5003)。
機器仕様判別結果の情報が「NG」であったら、S4813で配信システム60から取得したサービス要求からNGに対応するURLを取得する(S5004)。
【0221】
機器仕様判別結果の情報が「NG」であったら、S4813で配信システム60から取得したサービス要求から3Dに対応するURLを取得する(S5005)。
上記のような処理を行いポータル画面選択処理S4816において機器仕様判別結果の情報を用いてS4817で用いるS4813で配信システム60から取得したサービス要求からURLを取得する。
【0222】
以上から、S4813において配信システム60のWebサーバ61が、自身が生成する会員ページの中に受信機50が3Dコンテンツを扱える場合あるいは扱えない場合に対応して、受信機50上に表示する画面を変更できるような情報を含めることにより、該受信機50側で表示する画面を選択することができる。これにより、受信機50は、配信システム60が配信する3Dコンテンツを適切に扱うことが可能となる。
【0223】
図42は、ブラウザ部が表示しようとする非対応機のポータル画面3400の例である。この例では、ポータルサーバ3001から取得したポータル画面データをブラウザ51で表示し、タイトル3401、購入状態欄3402、コンテンツに対する操作ボタンとして、詳細のボタン3403、購入または視聴のボタン3404が表示されている。
購入状態欄3402には、そのコンテンツをユーザが購入済みか、未購入か、あるいは、無料コンテンツかといった受信機50が管理する情報が提示される。
【0224】
ユーザ操作によって、詳細のボタン3403が選択された場合、対応するコンテンツの詳細情報が表示され、購入または視聴のボタン3404が選択された場合、それぞれ購入や視聴の処理を行う。
また、図42は3Dコンテンツ視聴の非対応機であるため、全て2Dコンテンツのみが表示されており、タイトルごとの2Dと3Dの別を表示する必要も無いが、タイトル別に2Dと3Dの別を表示してもよい。
【0225】
図43は、3D Ready機に向けた案内の画面3490の例である。この例では、ポータルサーバ3001から取得した現状では3Dコンテンツを視聴できないREADY機向けの画面データをブラウザ51で表示し、案内3491を表示している。
案内3491は、現状のままでは3Dコンテンツを視聴できないが、3Dコンテンツ視聴に必要なメガネや信号入出力機器などの必要な機器を揃えたり、受信機50のファームウェアをアップデートしたりすることにより3Dコンテンツの視聴が可能となる旨をユーザに案内するものであり、その内容を示す受信機50に適切な文言が記載されている。
【0226】
図44は、ブラウザ部が表示しようとする3D Ready機のポータル画面3450の例である。図42と異なるところのみを説明する。この例では、図42に対してボタン3451が追加されている。
ユーザ操作によりボタン3451が選択されると、図43の案内3491が表示される。これにより、ユーザに対して必要な機器を揃えたり受信機50のファームウェアをアップデートしたりすることにより、3Dコンテンツの視聴が可能となることを案内することができる。また、ボタン3451だけでなく、詳細のボタン3403、購入または視聴のボタン3404を選択時や処理のなかで図43の案内3491が表示されてもよい。
【0227】
図45は、ブラウザ部が表示しようとする標準対応機のポータル画面3500の例である。図42と異なるところのみを説明する。この例では、図42に対してコンテンツ種別欄3501が追加されている。
コンテンツ種別欄3501には、そのコンテンツが2Dのコンテンツか、3Dのコンテンツかの情報を示している。受信機50が標準対応機である場合、2Dのコンテンツと3Dのコンテンツの双方を視聴できるため、ユーザはコンテンツ種別欄3501を参考にして視聴や購入するコンテンツを選ぶことができる。
【0228】
図46は、ディスプレイ無し機に向けた案内の画面3590の例である。この例では、ポータルサーバ3001から取得したディスプレイ機能を有しないディスプレイ無し機器向けの画面データをブラウザ51で表示し、案内3591を表示している。
案内3591は、受信機50がディスプレイ無し機器であるため、接続されているディスプレイが3Dのコンテンツの視聴に対応している場合のみに3Dのコンテンツを視聴が可能となる旨をユーザに案内するものであり、その内容を示す受信機50に適切な文言が記載されている。
【0229】
図47は、ブラウザ部が表示しようとするディスプレイ無し機のポータル画面3550の例である。図45と異なるところのみ説明する。この例では、ボタン3551が追加されている。
ユーザ操作によりボタン3551が選択されると、図46の案内3591が表示される。これにより、ユーザに対して受信機50に接続しているディスプレイが3Dのコンテンツの視聴に対応している必要があることを案内することが出来る。また、ボタン3551だけでなく、詳細のボタン3403、購入または視聴のボタン3404を選択時や処理のなかで図46の案内3591が表示されてもよい。
【0230】
本実施例では、ブラウザでコンテンツ一覧を表示する例を述べたが、ECGを用いたアプリケーションでコンテンツ一覧を表示してもよい。
以上の実施例によれば、受信機50は、3D映像処理の対応状況により、最適なコンテンツの表示をすることができる。従って、ユーザは所有する受信機に対応しないコンテンツを誤って購入することを防止できる。さらに、サービス提供事業者にとっては、ユーザに対して3Dコンテンツへの受信機の対応および3Dコンテンツの購入を促す効果もある。
【実施例4】
【0231】
本実施例では、ユーザが、ユーザの指示により、映画などの番組コンテンツをネットワークを介して個別にダウンロードするサービス、いわゆるDL(Download)サービスを利用して、3D映像および2D映像が混在するコンテンツを受信する際に、その受信機が持つ3D受信機能と対応する3D映像形式を判別する場合の例を説明する。本実施例においては、実施例3と異なる部分を中心に説明し、特に記載がないところは実施例3と同様である。
【0232】
まず、受信機の3D映像受信機能に関しては、標準対応機、3D Ready機、非対応機、ディスプレイ無し機に分類すること、それぞれの機能や動作については、実施例3と同様である。
【0233】
次に、3D映像の再生を実現する手法である受信機が対応する3D映像形式をSBS(Side by Side)のみ、SBSとMVC(Multiview Video Coading)に分類する。ただし、受信機が対応する3D映像形式をSBSとMVCに限定するものではなく、その他の3D映像形式に対応しても、SBSやMVCに対応しなくてもよいが、ここではSBSを標準的な3D映像形式として説明する。また、MVCに関しては、視点数に関するパラメータがあり、ここでは、2視点と9視点の場合を用いて説明するが、受信機が対応するMVCの視点数を2視点と9視点に限定するものではなく、他の視点数でもよい。ここでは2視点をMVCにおける標準的な視点数として説明する。
【0234】
受信機が3D映像のコンテンツを再生や表示するための処理をする際は、標準対応機などでは図48の映像デコーダ522やディスプレイ無し機では図3の映像デコーダ522で当該コンテンツの映像ストリームが3D映像形式である場合、3D映像として再生し、映像出力I/Fに3D映像として出力する。
【0235】
以下、表示部を備えた受信機595とそうでない受信機50を包含した一般な受信機を受信機50として説明する。
【0236】
図39は、受信機50が2D/3Dコンテンツを配信可能な配信システム60のサイトへアクセスするまでの手順であるが、特に実施例3と異なるところのみを以下で説明する。
【0237】
図52は、機器仕様判別命令実行処理S4814により出力される文字列の例である。図52において、5201が機器仕様判別実行処理S4814により出力される文字列である。device、browser、streaming、downloadは、受信機50の機能を示し、後続する数字はバージョン番号である。ここで、downloadの項目はこの受信機50がDLサービスを受けるに当たり持っている機能を示す。括弧内は機能オプションの装備状況を示し、複数のオプションに分類され記述される
5202や5203は、それぞれ実施例3の3202や3203と同様である。5204はオプション1であり3D映像形式を指定する。オプション1の5204では、3D映像形式においてSBS方式は対応しているという前提で、他に対応している3D映像形式を記載するものである。5205はオプション2であり、MVCのように視点数についても記載したい場合に記載するものである。視点数の記載に関しては、複数の記載があってもよい。5205では、MVCにおける2視点に対応しているという前提で、それ以外の視点数を記載するものである。具体的に説明すると5201が示すのは、受信機50のダウンロードサービスに関しての機能としては、ディスプレイ無し機、対応する3D映像形式はSBSとMVCであり、MVCの視点数は9視点以下に対応しているということである。
送信要求を受信した配信システム60のWebサーバ61は、該送信要求のURLに応じて、(1)2Dコンテンツのみ扱うことが可能な画面、あるいは(2)2Dコンテンツおよび受信機50が対応する3Dコンテンツの両方を扱うことが可能な画面、のいずれかを作成し、受信機50に対して送信する(S4818)。
【0238】
受信機50が、3D非対応機、3D標準対応機(3D標準対応製品(ディスプレイ内蔵))、3D Ready機、ディスプレイ無し機(3D標準対応製品(ディスプレイ非内蔵))のいずれであるか、どのような3D映像形式に対応しているかといった情報は、受信機50の機器仕様情報として、受信機50のブラウザ51に保持/管理されている。また、受信機50の機器仕様情報はブラウザ51に保持されているものに限定されず、受信機50のハードディスクドライブ、メモリなどの記憶部に記憶されていてもよい。
【0239】
図53は、機器仕様判別処理S4815を説明する図の例である。図53は図41に処理を追加したものであり、その追加した部分のみを説明する。また、表中のDLオプション1とは機器仕様判別実行処理S4814により出力される文字列のdownloadに関するオプション1を指す。
【0240】
S3303において「ない」、S3305において「ある」、またはS3307において「ない」と判定され「標準対応機」とみなされたとき、ブラウザ51は、DLオプション1の記載を探索し(S5301)、「MVC」の記載がある場合は受信機50を「標準対応機(SBSとMVC)」と判定し、「標準対応機」や「OK」、対応する3D映像形式として「SBSとMVC」等の機器仕様判別結果の情報を保持する(S5304)、DLオプション1に記載が無い場合や「MVC」以外の記載がある場合は、ブラウザ51は、受信機50を「標準対応機(SBS)」と判定し、「標準対応機」や「OK」、対応する3D映像形式として「SBS」等の機器仕様判別結果の情報を保持する(S5303)。
【0241】
S3307において「ある」と判定され「ディスプレイ無し機」とみなされたとき、ブラウザ51は、DLオプション1の記載を探索し(S5302)、「MVC」の記載がある場合は受信機50を「ディスプレイ無し機(SBSとMVC)」と判定し、「ディスプレイ無し機」や「ND」、対応する3D映像形式として「SBSとMVC」等の機器仕様判別結果の情報を保持する(S5306)、DLオプション1に記載が無い場合や「MVC」以外の記載がある場合は、ブラウザ51は、受信機50を「ディスプレイ無し機(SBSのみ)」と判定し、「ディスプレイ無し機」や「ND」、対応する3D映像形式として「SBS」等の機器仕様判別結果の情報を保持する(S5305)。
【0242】
上記のような処理を行い、ブラウザ51は、機器仕様判別処理S4815において文字列5201から機器仕様判別結果の情報を取得する。
【0243】
なお、図53においては標準的な3D映像形式をSBSとして、対応する3D映像形式がSBSとMVCの場合の説明をしたが、受信機50の標準的な3D映像形式がSBSではなく、対応する3D映像形式がSBSとMVC以外であっても、同様の処理を行う。
【0244】
図54は、ポータル画面選択処理S4816を説明する図の例である。
ブラウザ51は、機器仕様判別処理S4815から渡された機器仕様判別結果の情報を取得(S5401)し、取得した機器仕様判別結果の情報が「OK」であったらS5403、「RD」であったらS5003、「NG」であったらS5004、「ND」であったらS5405に進む(S5402)。
【0245】
機器仕様判別結果の情報が「OK」であったら、ブラウザ51は、対応する3D映像形式に関する機器仕様判別結果の情報を判別し(S5403)、「SBS」であったらS4813で配信システム60から取得したサービス要求から「SBS形式のOK」に対応するURLを取得し(S5405)、「SBSとMVC」であったらS4813で配信システム60から取得したサービス要求から「SBSとMVC形式のOK」に対応するURLを取得する(S5406)。
【0246】
機器仕様判別結果の情報が「ND」であったら、ブラウザ51は、対応する3D映像形式に関する機器仕様判別結果の情報を判別し(S5404)、「SBS」であったらS4813で配信システム60から取得したサービス要求から「SBS形式のND」に対応するURLを取得し(S5407)、「SBSとMVC」であったらS4813で配信システム60から取得したサービス要求から「SBSとMVC形式のND」に対応するURLを取得する(S5408)。
【0247】
S5003とS5004の処理は実施例3と同様である。
以上のとおり、ブラウザ51は、ポータル画面選択処理S4816において、S4815の機器仕様判別の結果を用いて、S4817のポータル画面アクセスのためのURLを、S4813で配信システム60から取得したURLの中から選択する。
【0248】
また、受信機50が3D対応方式としてMVCも対応している場合、視点数に応じてURLを選択した方がよい場合もある。その場合、サービス要求S4817のあと、サービス要求、機能仕様判別命令4813、機器仕様判別命令実行S4814、機器仕様判別処理S4815、ポータル画面選択処理S4816を再度繰り返すことになる。ただし、再度の場合は、ブラウザ51は、機器仕様判別処理S4815として、図55で後述する「MVC形式における視点数に関する機器仕様判別処理」を実行する。
【0249】
機器仕様判別命令実行S4814は、1回目と同様の処理を行う。また、1回目に取得して保存してある3Dの機能に関する文字列や機器仕様判別処理結果の情報を用いてあとの処理を行うことにより、機器仕様判別命令実行S4814を省略してもよい。これにより、受信機50やブラウザ51での処理が減り、受信50やブラウザ51の動作が高速化するといった効果がある。
【0250】
図55は、MVC形式における視点数に関する機器仕様判別処理S4815を説明する図の例である。
【0251】
ブラウザ51は、3Dの機能に関する文字列を取得し(S5501)、機器仕様判別処理S5300を行う(S5502)。
【0252】
ブラウザ51は、S5502において「標準対応機(SBSとMVC)」と「ディスプレイ無し機(SBSとMVC)」とのいずれかであるかを判別し(S5503)、いずれかである場合はS5504に進み、いずれでもない場合は「非対応」と判定し保持する(S5510)。
【0253】
ブラウザ51は、DLオプション2の記載の有無を判断し(S5504)、ある場合はS5506に進み、無い場合はS5508に進む。
【0254】
ブラウザ51は、DLオプション2の記載に、2視点を示す「2」があるかを判断し(S5506)、ある場合はS5508に進み、無い場合はS5507に進む。
【0255】
ブラウザ51は、DLオプション2の記載に、9視点以下を示す「9」があるかを判断し(S5507)、ある場合はSBSと9視点以下のMVCに対応していると判定し「SBSと9視点以下のMVCに対応」等のMVC形式対応判別結果を含んだ機器仕様判別結果の情報を保持する(S5509)。9視点以下を示す「9」が無い場合、S5504でDLオプション2の記載が「ない」と判別された場合、およびS5506でDLオプション2に2視点を示す「2」が「ある」と判別された場合を合わせて、ブラウザ51は、SBSと2視点のMVCに対応していると判定し「SBSと2視点のMVCに対応」等のMVC形式対応判別結果を含んだ機器仕様判別結果の情報を保持する(S5508)。
【0256】
以上により、ブラウザ51は、受信機50が対応しているMVCの視点数に関してのMVC形式対応判別結果の情報を取得することができる。
【0257】
図56は、MVCにおける視点数に応じたポータル画面選択処理S4816を説明する図の例である。
【0258】
ブラウザ51は、MVC形式対応判別結果の情報を取得し(S5601)、MVC形式対応判別結果の情報を判別し(S5602)、「SBSと9視点以下のMVC」であった場合、「SBSと9視点以下のMVC」に対応するURLを選択し(S5604)、「SBSと2視点のMVC」であった場合「SBSと2視点のMVC」に対応するURLを選択し(S5603)、「非対応」であった場合どのURLも選択しないか、すでに選択してあるURLをそのまま保持する(S5605)。
【0259】
また、上記の説明では2回の機器仕様判別処理とポータル画面選択処理を行ったが、予めMVCの視点数に応じたURLが判明していれば、一回の処理で行ってもよい。
【0260】
以上のとおり、ブラウザ51は、ポータル画面選択処理S4816において、機器仕様判別結果やMVC形式対応判別結果の情報を用いて、S4817で用いるURLを、S4813のサービス要求で配信システム60から取得したURLの中から選択する。
【0261】
以上から、S4813において配信システム60のWebサーバ61が、自身が生成する会員ページの中に受信機50が3Dコンテンツを扱える場合あるいは扱えない場合や、扱える3D映像形式に対応して、受信機50上に表示する画面を変更できるような情報を含めることにより、該受信機50側で表示する画面を選択することができる。これにより、受信機50は、配信システム60が配信する3Dコンテンツを適切に扱うことが可能となる。
【0262】
また、ブラウザ部が表示しようとする受信機50のポータル画面や、案内の画面は、実施例3と同様である。
【0263】
本実施例では、ブラウザでコンテンツ一覧を表示する例を述べたが、ECGを用いたアプリケーションでコンテンツ一覧を表示してもよい。
【0264】
本実施例によれば、受信機50は、再生表示できる3D映像処理の対応状況により、最適なコンテンツの表示をすることができる。従って、ユーザは所有する受信機に対応しないコンテンツを誤って購入することを防止できる。さらに、3D Ready機に対しては、コンテンツ購入画面において、3Dに対応させれば3Dコンテンツを視聴できる旨を注意喚起をした上で2Dコンテンツを購入可とするので、サービス提供事業者にとっては、ユーザに対して3Dコンテンツへの受信機の対応および3Dコンテンツの購入を促す効果もある。
【0265】
本実施例における受信機50における処理は、特に断り無い限り受信機595でも同様な処理が行われる。また、受信機50では映像・音声出力処理530から出力され映像・音声I/Fから出力される映像・音声信号を、受信機595では映像・音声出力処理530から出力された映像信号を表示部535で表示したり、映像・音声出力処理530から出力された音声信号をスピーカ部536で出力したりしてもよい。
【実施例5】
【0266】
本実施例では、実施例4の別の形態について説明する。本実施例においては、実施例4と異なる部分を中心に説明し、特に記載がないところは実施例4と同様である。
【0267】
図57は、機器仕様判別命令実行処理S4814により出力される文字列の例である。図57において、5701が機器仕様判別実行処理S4814により出力される文字列である。
【0268】
5202や5203は、それぞれ実施例4の5202や5203と同様である。5702はオプション3であり3D映像形式を指定する。オプション3の5702では、3D映像形式においてSBS方式は対応しているという前提で、他に対応している3D映像形式を記載するものである。5703はオプション4であり、MVCのように視点数についても記載したい場合に記載するものである。5703では、MVCにおける2視点に対応しているという前提で、それ以外の視点数を記載するものである。具体的に説明すると5701は、受信機50のダウンロードサービスに関しての機能としては、ディスプレイ無し機、対応する3D映像形式はSBSとMVCであり、MVCの視点数は9視点以下に対応しているということを示している。
【0269】
図58は、機器仕様判別処理S4815を説明する図の例である。図58は実施例4の図53に処理を変更したものであり、その変更した部分のみを説明する。具体的には、機器仕様判別命令実行処理S4814により出力される文字列の形式が実施例4と本実施例と異なり、それに伴う変更である。
【0270】
S5801では、DLオプション3の記載に従い判別を行う。S5802では、DLオプション3の記載に従い判別を行う。
【0271】
上記以外の処理については、図53の処理と同様である。
【0272】
図59は、MVC形式における視点数に関する機器仕様判別処理S4815を説明する図の例である。図59は実施例4の図55に処理を変更したものであり、その変更した部分のみを説明する。具体的には、機器仕様判別命令実行処理S4814により出力される文字列の形式が実施例4と本実施例と異なり、それに伴う変更である。
【0273】
S5901〜S5903では、DLオプション4の記載に従い判別を行う。上記以外の処理については、図55の処理と同様である。
【0274】
以上の実施例によれば、受信機50は、再生表示できる3D映像処理の対応状況により、最適なコンテンツの表示をすることができる。従って、ユーザは所有する受信機に対応しないコンテンツを誤って購入することを防止できる。さらに、3D Ready機に対しては、コンテンツ購入画面において、3Dに対応させれば3Dコンテンツを視聴できる旨を注意喚起をした上で2Dコンテンツを購入可とするので、サービス提供事業者にとっては、ユーザに対して3Dコンテンツへの受信機の対応および3Dコンテンツの購入を促す効果もある。
【0275】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0276】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0277】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0278】
50 受信機
51 ブラウザ
52 ECG処理部
53 AVプレーヤ
55 ダウンローダ
56 ローカルナビゲーション
57 ストリーム出力制御部
60 配信システム
100 ダウンロード制御情報
200 再生制御メタファイル
300 ライセンス
400 ECGメタデータ
510 ストレージ
560 リムーバブルメディア
570 ネットワーク接続機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3D映像番組と2D映像番組とが混在するデジタル信号を受信する受信装置において、
受信する番組一覧を表示して選択する番組選択手段と、
前記受信装置が装備する3D映像番組および2D映像番組の視聴に対する機能を判別する機能判別手段と、
前記受信装置が対応する3D映像形式に対する機能を判別する3D映像形式判別手段と、
を備え、
前記番組選択手段は、受信する番組一覧を表示する際に、前記機能判別手段の判別結果と3D映像形式判別手段の判別結果に応じて、前記受信装置が視聴可能な番組一覧を表示する
ことを特徴とする受信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の受信機において、
前記3D映像形式判別手段は対応する視点数に対する機能も判別する
ことを特徴とする受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【公開番号】特開2012−222475(P2012−222475A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−84166(P2011−84166)
【出願日】平成23年4月6日(2011.4.6)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】