説明

コンテンツ検索方法および装置

【課題】 コンテンツ検索方法および装置を提供する。
【解決手段】複数の特徴ベクトル類型と前記複数の特徴ベクトル類型のうち選択された基準特徴ベクトル類型とを構成する複数の特徴値類型を提供するステップと、前記複数の特徴値類型のうち選択された基準特徴値類型に応じて少なくとも1つ以上のコンテンツのプレビュー情報の配列順序を決定するステップと、前記配列順序に応じて前記プレビュー情報を提供するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ検索に関し、より詳しくは、コンテンツの内容基盤の検索方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ハードディスクドライブ、フラッシュメモリなどのデジタル格納装置が大容量化され、マルチメディアデータに対する圧縮技術が発達するにつれて、デジタル機器のマルチメディアコンテンツ格納能力が著しく向上している。例えば、携帯用MP3プレーヤやPMPは数万曲以上の音楽コンテンツを格納することができ、DVRは数万枚以上の写真コンテンツや数百時間分量の動画コンテンツを格納することができるようになっている。
【0003】
また、デジタル機器がネットワークを介して接続されることによって、マルチメディアコンテンツを相互共有できるようになることに伴って、1つのデジタル機器がアクセスできるマルチメディアコンテンツの量はより膨大になっている。
【0004】
これによって、ユーザの所望するコンテンツをより容易に検索できるコンテンツ検索技術が開発されている。特許文献1には、ユーザが好む項目をマルチメディア検索に利用することができるようにする技術を提案している。
【0005】
より効果的なコンテンツ検索のためにはコンテンツ自体の特徴を示す内容基盤の情報を用いることが好ましい。ところで、内容基盤の情報は、その種類が多様であるだけでなく、1つの内容基盤の情報も多次元の細部情報から構成されるため、2次元の画面上で内容基盤の情報に伴うコンテンツの分類および検索が困難であった。
【特許文献1】韓国登録特許第10−0350787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、コンテンツ検索をより容易にすることにその目的がある。
【0007】
本発明の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及していないまた他の目的は下記記載によって当業者が明確に理解できるものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るコンテンツ検索方法は、複数の特徴ベクトル類型と前記複数の特徴ベクトル類型のうち選択された基準特徴ベクトル類型とを構成する複数の特徴値類型を提供するステップと、前記複数の特徴値類型のうち選択された基準特徴値類型に応じて少なくとも1つ以上のコンテンツのプレビュー情報の配列順序を決定するステップと、前記配列順序に応じて前記プレビュー情報を提供するステップとを含む。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の他の態様に係るコンテンツ検索装置は、複数の特徴ベクトル類型と前記複数の特徴ベクトル類型のうち選択された基準特徴ベクトル類型とを構成する複数の特徴値類型を提供する制御部と、前記複数の特徴値類型のうち選択された基準特徴値類型に応じて少なくとも1つ以上のコンテンツのプレビュー情報の配列順序を決定する整列部と、前記配列順序に応じて前記プレビュー情報を提供するプレビュー情報提供部とを含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明のコンテンツ検索方法および装置によれば、コンテンツ検索をより容易にできる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
その他、実施形態の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
【0012】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述する実施形態を参照すれば明確になる。しかし、本発明は以下にて開示する実施形態に限定されず、互いに異なる多様な形態によって実施され、単に本実施形態は本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであって、本発明は請求項の範疇によってのみ定義されるものである。明細書の全体に亘り、同一参照符号は同一構成要素を示す。
【0013】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ検索装置を示すブロック図である。示されたコンテンツ検索装置は、コンテンツ格納部110、特徴ベクトル抽出部120、特徴ベクトル管理部130、制御部140、ユーザ入力部150、プレビュー情報提供部160、および整列部170を含む。
【0015】
コンテンツ格納部110は、1つ以上のコンテンツを格納する。ここで、コンテンツは、動画、静止画、オーディオなどのマルチメディアデータを含む。
【0016】
特徴ベクトル抽出部120は、コンテンツ格納部110に格納されたコンテンツから特徴ベクトルを抽出する。本発明で特徴ベクトルは、コンテンツの内容を記述する特徴であって、コンテンツ自体の内容分析を介して得ることができる内容基盤のメタデータを意味する。特徴ベクトルの例として、オーディオコンテンツでは、音色、メロディー、リズム、テンポなどが挙げられ、静止画や動画コンテンツでは、カラー、質感、顔、動きなどが挙げられる。
【0017】
静止画コンテンツのカラーに対する特徴ベクトルを抽出しようとすれば、特徴ベクトル抽出部120は静止画コンテンツの内容分析を介して、イメージの全体的なカラーの雰囲気を示すカラーヒストグラム、イメージを構成する主導的なカラーを示す主要カラー(dominant color)、またはイメージのカラー分布を示すカラーレイアウトなどを抽出することができる。ここで、カラーに関する特徴ベクトル抽出技法は、RGB、HSV、HMMDなど多様なカラー空間のうち何れを用いるのか、どの量子化方式を用いるのか、いくつかのビン(bin)を用いるのかによって非常に多様である。したがって、特徴ベクトル抽出部120が用いる特徴ベクトル抽出技法は特定アルゴリズムに制限されず、実施形態にしたがって多様に具現され得る。参考として、特徴ベクトル抽出に対する従来技術の一例として「内容基盤の動画検索のためのカラーおよびモーション特徴抽出アルゴリズム、1999、放送工学会論文詩、4巻、2号、187−196頁」は、動画のカラーヒストグラム情報とカラーの空間分布情報とを反映できる特徴抽出アルゴリズムを提案している。
【0018】
一般的に特徴ベクトルは複数の特徴値で構成される。例えば、イメージの全体的な色の雰囲気を示すカラーヒストグラムは、N個の代表色がイメージで占める比率を配列することによって表現される。この場合、カラーヒストグラムという特徴ベクトルはN個の特徴値で構成される。赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色、白色、および黒色の9種類カラーを代表色にしてイメージに対するカラーヒストグラムを抽出すれば、カラーヒストグラムに関する特徴ベクトルは9個の特徴値の配列からなる。
【0019】
本発明の一実施形態によれば、特徴ベクトル抽出部120は、コンテンツから抽出した特徴ベクトルを構成する特徴値が同一のダイナミックレンジを有するように正規化する作業を行うことができる。一例として、特徴ベクトル抽出部は、特徴値の標準偏差を正規化することによって各特徴値が同一のダイナミックレンジを有することができる。
【0020】
一方、国際標準化機構であるISO/IECのMPEG−7は、コンテンツの内容基盤の検索のための特徴ベクトルの表現方式に関する標準である。コンテンツから特徴ベクトルを抽出する方式は、MPEG−7の標準化範囲に含まれていない。格納部110に格納されたコンテンツがMPEG−7の標準に従えば、特徴ベクトル抽出部120はMPEG−7が定義している方式にしたがってコンテンツの特徴ベクトルを抽出することもできる。
【0021】
特徴ベクトル管理部130は、特徴ベクトル抽出部120が抽出した特徴ベクトルを格納して管理する。特徴ベクトル管理部130は、特徴ベクトルを格納部110に格納されたコンテンツとマッピングさせておく。すなわち、コンテンツAから抽出された特徴ベクトルaはコンテンツAとマッピングされる。したがって、各特徴ベクトルがどのコンテンツに関するものであるか知ることができる。格納部110で特定コンテンツが削除されれば、特徴ベクトル管理部130は削除されたコンテンツにマッピングされた特徴ベクトルを削除する。
【0022】
ユーザ入力部150には、ユーザから所定の制御要請が入力される。このためにユーザ入力部150は、キーボード、タッチパッド、タッチスクリーンなどの入力手段を含むことができる。実施形態にしたがって、ユーザ入力部150はリモコンの制御信号を受信して処理することもできる。この場合、ユーザはリモコンによって所望する制御要請を入力することができる。
【0023】
プレビュー情報提供部160は、コンテンツ格納部110に格納されたコンテンツのプレビュー情報を提供する。プレビュー情報は、コンテンツに関する明細を示す情報である。音楽コンテンツのプレビュー情報として、題名、ジャンル、歌手、アルバム情報、再生時間などを例に挙げられ、映画コンテンツのプレビュー情報として、出演者、題名、監督、再生時間、あらすじなどを例に挙げられる。このようなプレビュー情報は、コンテンツに明示的に添付されている付加データから抽出することができる。MP3形式のオーディオコンテンツに添付されているID3タグ、JPEG形式のイメージコンテンツに添付されているExif情報、MPEG−2形式の動画コンテンツに添付されているMPEGヘッダなどは付加データを含んでいるフィールドの例である。
【0024】
コンテンツが写真や絵のようなイメージを含んでいれば、プレビュー情報提供部160はコンテンツのサムネイルやイメージをプレビュー情報として提供することができる。
【0025】
制御部140は、コンテンツ検索装置の動作過程を制御する。特に、制御部140は、特徴ベクトルリストと特徴値リストを提供し、ユーザ入力部150によって入力されるユーザの制御要請によってディスプレイ部180が表示するユーザインターフェースを制御する。
【0026】
整列部170は、プレビュー情報提供部160が提供するプレビュー情報の配列順序を決定する。
【0027】
ディスプレイ部180は、制御部140の制御によって、コンテンツ検索のためのユーザインターフェースを表示する。このためにディスプレイ部180は、LCD、PDP、有機ELなどを含むことができる。ディスプレイ部180が表示するユーザインターフェースの一例を図2に示す。
【0028】
図2に示されたユーザインターフェースは、制御部140が提供する特徴ベクトルリストおよび特徴値リストが表示される第1ディスプレイ領域210および第2ディスプレイ領域220と、プレビュー情報提供部160が提供するプレビュー情報が表示される第3ディスプレイ領域230とを含む。
【0029】
第1ディスプレイ領域210に表示される特徴ベクトルリストは、特徴ベクトル抽出部120がコンテンツから抽出する特徴ベクトルの種類(以下、特徴ベクトル類型という)を並べたものであって、コンテンツ検索装置の具現時に設定される。特徴ベクトルリストに含まれる各特徴ベクトル類型は、テキスト、図形、アイコン、色などの形態で提供される。図2に示された例では、カラー、質感、および顔という特徴ベクトル類型がテキストとして表示されている。
【0030】
ユーザは、ユーザ入力部150やリモコンを操作して、特徴ベクトルリストから基準特徴ベクトル類型を選択および変更することができる。制御部140は、色変化、ハイライト、アイコン貼付、大きさ変化、枠表示などによって、基準特徴ベクトル類型がユーザに容易に識別されるようにすることができる。図2に示された例では、基準特徴ベクトル類型としてカラー240が選択されていることを示す。
【0031】
第2ディスプレイ領域220に表示される特徴値リストは、第1ディスプレイ領域210に表示された特徴ベクトルリストのうち選択された基準特徴ベクトル類型を構成する特徴値の種類(以下、特徴値類型という)を示したものであって、コンテンツ検索装置の具現時に設定される。特徴値リストに含まれる各特徴値類型は、テキスト、図形、アイコン、色などの形態で提供される。図2に示された例では、赤色〜黒色の9種類の特徴値類型がテキストで表示されている。示された特徴値類型は色を示すため、実際具現時に各特徴値類型に合う色と共に表示されることもできる。
【0032】
ユーザは、ユーザ入力部150やリモコンを操作して、特徴値リストから基準特徴値類型を選択および変更することができる。制御部140は、色変化、ハイライト、アイコン貼付、大きさ変化、枠表示などによって、基準特徴値類型がユーザに容易に識別されるようにすることができる。図2に示された例では、基準特徴値類型として藍色250が選択されていることを示す。
【0033】
第3ディスプレイ領域230には、第2ディスプレイ領域220に表示された特徴値リストのうち選択された基準特徴値類型を基準にして決定された配列順序に応じて格納部110に格納されたコンテンツのプレビュー情報が提供されている。プレビュー情報の配列順序は整列部170によって決定される。図2に示された例では、プレビュー情報としてコンテンツのサムネイルを用いているが、本発明では限定されることはない。
【0034】
プレビュー情報は、1次元的に配列されることが好ましい。図2に示された例でプレビュー情報は横方向に配列されているが、本発明では限定されることはない。例えば、プレビュー情報は縦方向に配列されることもできる。
【0035】
複数のプレビュー情報のうち選択された基準プレビュー情報には、ハイライト、アイコン表示、色変化、枠表示などのセレクタ260が位置することができる。ユーザは、ユーザ入力部150やリモコンを操作して、基準プレビュー情報を変更することによってコンテンツ検索を行うようになる。例えば、ユーザがリモコンの右側方向ボタンを押せば、ユーザ入力部150がユーザの制御要請を解釈して制御部140に伝達する。この時、制御部140は、セレクタ260が指示していたプレビュー情報の右側に隣接したプレビュー情報上にセレクタ260を移動させられる。または、セレクタ260は固定された位置にあり、プレビュー情報が左側方向に一定間隔ずつ移動して、セレクタ260が新しいプレビュー情報を指示する実施形態も可能である。
【0036】
また、本発明の一実施形態として、第3ディスプレイ領域230に一部プレビュー情報が表示される場合、中央に位置したプレビュー情報が基準プレビュー情報として設定されることもできる。この場合、ユーザが基準プレビュー情報の変更を要請すれば、制御部140はプレビュー情報の位置を移動させることによって基準プレビュー情報を変更することができる。
【0037】
以上の説明で図1のコンテンツ検索装置を構成する機能性ブロックの「〜部」は一種のモジュールとして具現することができる。ここで、「モジュール」は、ソフトウェアまたはFPGAまたはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、モジュールはある役割を行う。ところが、モジュールは、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。モジュールは、アドレッシングできる格納媒体にあるように構成することもでき、1つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成することもできる。したがって、一例としてモジュールはソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、および変数を含む。構成要素とモジュールの中で提供されている機能は、さらに小さい数の構成要素およびモジュールに結合したり、追加的な構成要素とモジュールにさらに分離したりすることができる。
【0038】
以下、前述したコンテンツ検索装置の動作過程について説明する。
【0039】
図3は、本発明の一実施形態に係る特徴ベクトル格納過程を示すフローチャートである。
【0040】
新しいコンテンツが格納部110に格納されれば(S310)、特徴ベクトル抽出部120は格納されたコンテンツを分析して特徴ベクトルを抽出する(S320)。この時、特徴ベクトル抽出部120は、抽出された特徴ベクトルを構成する複数の特徴値が相互同一のダイナミックレンジを有するように正規化作業を行うことができる。特徴ベクトル抽出部が1つのコンテンツから抽出する特徴ベクトルの種類は複数であることが好ましい。
【0041】
その後、特徴ベクトル管理部130は、特徴ベクトル抽出部120が抽出した特徴ベクトルを格納する(S330)。この時、特徴ベクトル管理部130は、特徴ベクトルをコンテンツ格納部110に格納したコンテンツとマッピングさせることができる。
【0042】
図4は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ検索方法を示すフローチャートである。
【0043】
コンテンツ検索を開始すれば、制御部140は特徴ベクトルリストのうち基準特徴ベクトル類型を選択する(S410)。ここで、特徴ベクトルリストは、特徴ベクトル抽出部120がコンテンツから抽出する特徴ベクトルの種類を示し、予め設定されている。どの特徴ベクトル類型を基準特徴ベクトル類型として選択するかは実施形態にしたがって多様に具現され得る。例えば、基準特徴ベクトル類型として制御部140は任意の特徴ベクトル類型を選択したり、最近基準特徴ベクトル類型として選択された特徴ベクトル類型を再び選択したりすることができる。
【0044】
基準特徴ベクトル類型が決定されれば、制御部140は基準特徴ベクトル類型に対する特徴値リストから基準特徴値類型を選択する(S420)。ここで、特徴値リストは、特徴ベクトル類型を構成する特徴値の種類を示し、予め設定されている。どの特徴値類型を基準特徴値類型として選択するかは実施形態にしたがって多様に具現され得る。例えば、基準特徴値類型として制御部140は、任意の特徴値類型を選択したり、最近基準特徴値類型として選択された特徴値類型を再び選択したりすることができる。他の実施形態として、制御部140は基準プレビュー情報に対応するコンテンツの特徴ベクトルのうち基準特徴ベクトル類型に該当する特徴ベクトルを構成する特徴値を分析して、最も大きい数値の特徴値を示す特徴値類型を基準特徴値類型として選択することもできる。基準プレビュー情報は、複数のプレビュー情報のうち任意のプレビュー情報を選択したり、最近基準プレビュー情報として用いられたプレビュー情報を選択したりすることができる。
【0045】
基準特徴値類型が決定されれば、整列部170は基準特徴値類型に応じてプレビュー情報の配列順序を決定する(S430)。このために整列部170は、基準特徴値類型に該当する各コンテンツの特徴値を特徴ベクトル管理部130で検索し、検索された特徴値の大きさ順に各コンテンツのプレビュー情報の配列順序を決定することができる。
【0046】
その後、プレビュー情報提供部160は、決定された配列順序に応じてプレビュー情報を提供する(S440)。または、プレビュー情報提供部160が提供するプレビュー情報を制御部140が決定された配列順序に応じて配列させることもできる。
【0047】
図4の過程で提示された特徴ベクトルリスト、特徴値リスト、およびプレビュー情報は、制御部140の制御によってディスプレイ部180を介して表示される。ユーザは、表示されるプレビュー情報をブラウジングすることができ、プレビュー情報のブラウジング過程で基準プレビュー情報が変更されることもできる。
【0048】
図5は、本発明の一実施形態に係る基準特徴値類型の変更に伴うユーザインターフェース提供過程を示すフローチャートである。
【0049】
ユーザ入力部150によって基準特徴値類型の変更要請が入力されれば(S510)、制御部140は基準特徴値類型を変更する(S520)。
【0050】
この時、整列部170は、変更された基準特徴値類型に応じてプレビュー情報の配列順序を再び決定する(S530)。
【0051】
その後、プレビュー情報提供部160は、新しい配列順序に応じてプレビュー情報を提供する(S540)。
【0052】
図5の過程で基準特徴値類型の変更状態と新しい配列順序に応じて提供されるプレビュー情報は、ディスプレイ部180によって表示される。
【0053】
図6は、本発明の一実施形態に係る基準特徴ベクトル類型の変更に伴うユーザインターフェース提供過程を示すフローチャートである。
【0054】
ユーザ入力部150によって基準特徴ベクトル類型の変更要請が入力されれば(S610)、制御部140は基準特徴ベクトル類型を変更する(S620)。
【0055】
基準特徴ベクトル類型が変更されれば、制御部140は新しい基準特徴ベクトル類型に含まれる特徴値類型から構成された特徴値リストを提供する(S630)。
【0056】
この時、制御部140は、特徴値リストのうち基準特徴値類型を選択する(S640)。ここでどの特徴値類型を基準特徴値類型として選択するかは実施形態にしたがって多様に具現され得る。例えば、基準特徴値類型として制御部140は任意の特徴値類型を選択したり、提供されていた特徴値リストのうち最近基準特徴値類型として選択された特徴値類型を再び選択したりすることができる。他の実施形態として、制御部140は基準プレビュー情報に対応するコンテンツの特徴ベクトルのうち変更された基準特徴ベクトル類型に該当する特徴ベクトルを構成する特徴値を分析して、最も大きい数値の特徴値を示す特徴値類型を基準特徴値類型として選択することもできる。
【0057】
その後、整列部170は、変更された基準特徴値類型に応じてプレビュー情報の配列順序を再び決定し(S650)、プレビュー情報提供部160は新しい配列順序に応じてプレビュー情報を提供する(S660)。
【0058】
一方、図5と図6の過程によって、プレビュー情報の配列順序が変更されても制御部140は既存の基準プレビュー情報を維持させられる。したがって、図5と図6の過程を経てから表示されるプレビュー情報は、既存の基準プレビュー情報を中心に表示される。これに対する実施形態を図7Aおよび図7Bを参照して説明する。
【0059】
図7Aと図7Bは、5個のプレビュー情報の配列順序とプレビュー情報が図2を参照して説明したユーザインターフェースのうち第3ディスプレイ領域230によって表示される状態を示したものである。図7Aおよび図7Bで破線によって示したプレビュー情報は、第3ディスプレイ領域230によってまだ表示されていないことを示す。
【0060】
先ず、図7Aに示すように5個のプレビュー情報の配列順序が決定された状態で、プレビュー情報b、プレビュー情報c、およびプレビュー情報dが第3ディスプレイ領域230によって表示されている状態を仮定する。この中、プレビュー情報cにセレクタ260が位置しているため、プレビュー情報cが基準プレビュー情報として選択されたことが分かる。
【0061】
このような状況で図5または図6の過程によって、プレビュー情報の配列順序が変わるようになっても、本発明によれば第3ディスプレイ領域は基準プレビュー情報を中心としてプレビュー情報を表示するようになり、これを図7Bに示した。図7Bでプレビュー情報の配列順序が変わって、プレビュー情報cの順番は3番目(図7A参照)から4番目に変更された。しかし、第3ディスプレイ領域230は、相変らず基準プレビュー情報のプレビュー情報cを中心としてプレビュー情報を表示している。これによって、ユーザはプレビュー情報の配列基準(基準特徴ベクトル類型または基準特徴値類型)が変更されても迷わずに連続的に検索作業を行えるようになる。
【0062】
一方、本発明の一実施形態によれば、制御部140は、基準特徴値類型を示す領域上にプレビュー情報の検索位置に関する情報を提供することができる。これに関する一実施形態を図8Aに示す。図8Aでは図2を参照して説明したユーザインターフェースで第2ディスプレイ領域220と第3ディスプレイ領域230を示した。図8Aに示すように、基準特徴値類型である藍色アイコン810上にポインタ820が提供されているが、ポインタ820は現在の検索位置を示す。ポインタ820が藍色アイコン810上から左に位置するほど先順位のプレビュー情報が検索中にあることを示し、右側に位置するほど次の順位のプレビュー情報が表示されていることを示す。より具体的に、ポインタ820の位置は基準プレビュー情報が全体プレビュー情報のうち有する順番に対応することができる。図8Bは、本発明の一実施形態にしたがって、プレビュー情報の検索状況によってポインタ820の移動状態を示す図面である。図8Bで破線によって表示されたプレビュー情報は、表示されないプレビュー情報を示す。図に示すように、次の順位のプレビュー情報が基準プレビュー情報として選択されるほど、ポインタ820は基準特徴値類型のアイコン810上から右側に移動するようになる。
【0063】
以上、添付した図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態によって実施することができるということを理解できる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないことを理解しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ検索装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るユーザインターフェースを示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る特徴ベクトル格納過程を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係るコンテンツ検索方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係る基準特徴値類型の変更に伴うユーザインターフェース提供過程を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る基準特徴ベクトル類型の変更に伴うユーザインターフェース提供過程を示すフローチャートである。
【図7A】本発明の一実施形態に係るプレビュー情報表示状態を示す図である。
【図7B】本発明の一実施形態に係るプレビュー情報表示状態を示す図である。
【図8A】本発明の一実施形態に係る検索位置情報の提供状態を示す図である。
【図8B】本発明の一実施形態に係る検索位置情報の提供状態を示す図である。
【符号の説明】
【0065】
110 コンテンツ格納部
120 特徴ベクトル抽出部
130 特徴ベクトル管理部
140 制御部
150 ユーザ入力部
160 プレビュー情報提供部
170 整列部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の特徴ベクトル類型と前記複数の特徴ベクトル類型のうち選択された基準特徴ベクトル類型とを構成する複数の特徴値類型を提供するステップと、
前記複数の特徴値類型のうち選択された基準特徴値類型に応じて少なくとも1つ以上のコンテンツのプレビュー情報の配列順序を決定するステップと、
前記配列順序に応じて前記プレビュー情報を提供するステップとを含む、コンテンツ検索方法。
【請求項2】
前記コンテンツから内容基盤の特徴を示す互いに異なる複数の特徴ベクトルを抽出するステップをさらに含み、
前記複数の特徴ベクトル類型は各々前記互いに異なる複数の特徴ベクトルを示す、請求項1に記載のコンテンツ検索方法。
【請求項3】
前記抽出された特徴ベクトル毎に前記特徴ベクトルを構成する特徴値のダイナミックレンジを均一化するステップをさらに含む、請求項2に記載のコンテンツ検索方法。
【請求項4】
前記均一化するステップは、前記特徴値の標準偏差を正規化するステップを含む、請求項3に記載のコンテンツ検索方法。
【請求項5】
前記基準特徴値類型が変更された場合、
前記変更された基準特徴値類型に応じて前記プレビュー情報の配列順序を再決定するステップと、
前記再決定された配列順序に応じて前記プレビュー情報を提供するステップとをさらに含む、請求項1に記載のコンテンツ検索方法。
【請求項6】
前記基準特徴ベクトル類型が変更された場合、
前記変更された基準特徴ベクトル類型を構成する複数の特徴値類型を提供するステップと、
前記変更された基準特徴ベクトル類型を構成する複数の特徴値類型のうち基準特徴値類型を再選択するステップと、
前記再選択された基準特徴値類型に応じて前記プレビュー情報の配列順序を再決定するステップと、
前記再決定された配列順序に応じて前記プレビュー情報を提供するステップとをさらに含む、請求項1に記載のコンテンツ検索方法。
【請求項7】
前記基準特徴値類型を再選択するステップは、
基準プレビュー情報の前記変更された基準特徴ベクトル類型に含まれる基準特徴値のうち最も高い数値を有する特徴値を示す基準特徴値類型を選択するステップを含む、請求項6に記載のコンテンツ検索方法。
【請求項8】
前記配列順序が変更されても、前記プレビュー情報のうち選択された基準プレビュー情報を維持させるステップをさらに含む、請求項1に記載のコンテンツ検索方法。
【請求項9】
前記提供されるプレビュー情報は、1次元の配列で表示される、請求項1に記載のコンテンツ検索方法。
【請求項10】
前記プレビュー情報の検索位置に関する情報を提供するステップをさらに含む、請求項1に記載のコンテンツ検索方法。
【請求項11】
複数の特徴ベクトル類型と前記複数の特徴ベクトル類型のうち選択された基準特徴ベクトル類型とを構成する複数の特徴値類型を提供する制御部と、
前記複数の特徴値類型のうち選択された基準特徴値類型に応じて少なくとも1つ以上のコンテンツのプレビュー情報の配列順序を決定する整列部と、
前記配列順序に応じて前記プレビュー情報を提供するプレビュー情報提供部とを含む、コンテンツ検索装置。
【請求項12】
前記コンテンツから内容基盤の特徴を示す互いに異なる複数の特徴ベクトルを抽出する特徴ベクトル抽出部をさらに含み、
前記複数の特徴ベクトル類型は各々前記互いに異なる複数の特徴ベクトルを示す、請求項11に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項13】
前記特徴ベクトル抽出部は、前記抽出された特徴ベクトル毎に前記特徴ベクトルを構成する特徴値のダイナミックレンジを均一化する、請求項12に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項14】
前記特徴ベクトル抽出部は、前記特徴値の標準偏差を正規化して、前記ダイナミックレンジを均一化する、請求項13に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項15】
前記基準特徴値類型が変更された場合、
前記整列部は、前記変更された基準特徴値類型に応じて前記プレビュー情報の配列順序を再決定し、
前記プレビュー情報提供部は、前記再決定された配列順序に応じて前記プレビュー情報を提供する、請求項11に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項16】
前記基準特徴ベクトル類型が変更された場合、
前記制御部は、前記変更された基準特徴ベクトル類型を構成する複数の特徴値類型を提供し、前記変更された基準特徴ベクトル類型を構成する複数の特徴値類型のうち基準特徴値類型を再選択して、
前記整列部は、前記再選択された基準特徴値類型に応じて前記プレビュー情報の配列順序を再決定し、
前記プレビュー情報提供部は、前記再決定された配列順序に応じて前記プレビュー情報を提供する、請求項11に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項17】
前記制御部は、基準プレビュー情報の前記変更された基準特徴ベクトル類型に含まれる基準特徴値のうち最も高い数値を有する特徴値を示す基準特徴値類型を前記基準特徴値類型として選択する、請求項16に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記配列順序が変更されても、前記プレビュー情報のうち選択された基準プレビュー情報を維持させる、請求項11に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記提供されるプレビュー情報が1次元の配列で表示されるように制御する、請求項11に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記プレビュー情報の検索位置に関する情報を提供する、請求項11に記載のコンテンツ検索装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2007−213574(P2007−213574A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−17564(P2007−17564)
【出願日】平成19年1月29日(2007.1.29)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】